JPH07298121A - 合焦検出装置 - Google Patents

合焦検出装置

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JPH07298121A
JPH07298121A JP6288016A JP28801694A JPH07298121A JP H07298121 A JPH07298121 A JP H07298121A JP 6288016 A JP6288016 A JP 6288016A JP 28801694 A JP28801694 A JP 28801694A JP H07298121 A JPH07298121 A JP H07298121A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手ぶれや被写体の動きによる鮮鋭度の低下に
よって生じる合焦検出動作の誤動作を防止することにあ
る。 【構成】 撮像素子1より出力された撮像信号をゲート
回路17に供給して焦点検出領域内に相当する撮像信号
のみを抽出し、その焦点検出領域内の撮像信号中よりハ
イパスフィルター18によって鮮鋭度信号を検出し、さ
らに検波回路19、積分回路20、A/D変換器21に
よって焦点信号を生成し、マイクロプロセサ30によっ
て合焦検出動作を行う。また2値化回路25、マルチプ
レクサ26、メモリ27、メモリ28、速度検出回路2
9によって撮像信号中より動きベクトルを検出し、マイ
クロプロセサ30により、動きベクトルの示す動きの方
向に焦点検出領域を移動するよう、ゲート回路17を制
御するようにした合焦検出装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ等
に好適な合焦検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ等において、撮像素
子より得られる画像信号より撮像面上の被写体像の鮮鋭
度を検出し、鮮鋭度が最も高くなるように光学系を駆動
して焦点合わせを行う種々の鮮鋭度検出方式が知られて
いる。
【0003】例えば、ハイパスフィルター或は微分回路
等によって画像信号の高周波成分を抽出し高周波成分の
代償によって像の鮮鋭度を評価する方式であって、かか
る方式により焦点合わせを行う際には、光学系を駆動し
て得られる結像状態の異なる2つの像の鮮鋭度を比較す
ることにより光学系の駆動方向を決定し、鮮鋭度が最大
となった位置で光学系を停止し、光学系の合焦状態を得
るような合焦検出方式が知られている。
【0004】また特公昭54−44414号公報には、
被写体の中間濃度域の大きさが合焦の度合いに応じて変
化することを利用し、即ちボケた場合には中間濃度域が
大きくなり、焦点があった場合には小さくなることを利
用し、かかる中間濃度域が最も小さくなった場合に合焦
と判定する焦点検出装置が開示されている。
【0005】また特公昭52−30324号公報には、
前述の特公昭54−44414号公報における中間濃度
域の大きさを検出するのとは逆に被写体の高濃度域或は
低濃度域の大きさを検出し、かかる領域の大きさが合焦
の度合いに応じて変化することを利用して高濃度領域或
は低濃度領域の大きさが最も大きくなった場合に合焦と
判定する焦点検出装置が開示されている。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような画像信号を用いた合焦検出装置を用いたビデオカ
メラによれば、手ぶれや被写体の動きによりピントのあ
っていた被写体が一時的に画面の検出領域から出てしま
うと、非合焦と判断されてモータが駆動されてしまう
し、また被写体が検出領域内にとどまっていても振動し
たりしていると、撮像素子の蓄積作用によって検出され
る焦点信号が現像して合焦であるにもかかわらず、非合
焦と判断されてモータが駆動されてしまうような誤動作
を生じる。
【0007】そこで本発明の課題は、このような手ぶれ
や被写体の動きによる誤動作を防止し得る合焦検出装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明によれば、光電変換面に形成された物体像
を電気信号に変換する光電変換素子を有する光電変換手
段(実施例では撮像素子1に相当する)と、前記光電変
換手段より出力された前記電気信号中より、前記光電変
換面上の所定の検出領域内に相当する前記物体像の鮮鋭
度を表す信号を検出する検出手段(実施例ではゲート回
路17、ハイパスフィルター18、検波回路19、積分
回路20、A/D変換器21、マイクロプロセサ30か
らなる構成に相当する)と、前記電気信号を所定周期で
サンプリングして、前記物体像の動きを検出する動き検
出手段(実施例では、2値化回路25、マルチプレクサ
26、メモリ27、メモリ28、速度検出回路29の構
成に相当する)と、前記動き検出によって検出された前
記物体像の動きにしたがって、前記検出領域を前記動き
を相殺する方向に移動する制御手段(実施例ではマイク
ロプロセサ30に相当する)とを備えた構成を用いる。
【0009】
【作用】これによって、前記動き検出手段によって物体
像の動きを検出し、その動きに伴って焦点状態を検出す
る検出領域を移動することにより、手ぶれや被写体の動
きによって画面内において被写体像が移動しても、検出
領域内に被写体像をとらえ続けることができ、物体像の
動きによる鮮鋭度の低下を防止し、誤動作のない安定し
た合焦検出動作を行うことができる。
【0010】
【実施例】まず、図1(a)(b)(c)乃至図2
(a)(b)(c)を用いて本発明の原理を説明する。
図1(a)のような白黒パターンから成るエッヂ図形が
被写体であったとする。x′は光学系の光軸と直交方向
の空間座標を示す。かかるエッヂ図形の像を光電変換す
る撮像素子より得られる画像信号のレベルI(x)は光
学系が合焦の場合には図1(b)のように鋭いエッヂを
持つが、非合焦の場合には図1(c)のように鋭いエッ
ヂになる。なおxは図1(a)に示したx′に対応した
撮像素子の撮像面上の座標である。また画像信号は通常
撮像素子の電気的走査によって時系列信号として取り出
されるが、説明の都合上、ここでは撮像面上の座標xに
関する信号とみなす。
【0011】図1(b)、(c)において、画像信号I
(x)とエッヂ部分の幅Δxは合焦状態で最も小さな値
ΔxO となり、非合焦になるにつれて増大する。Δxは
光学系の錯乱円径、撮像素子の解像力、画像信号処理回
路の帯域幅によって定まるが、後者の2つは光学系の合
焦状態に無関係であるから、画像信号のエッヂ部分の幅
Δxを検出することにより光学系の合焦・非合焦を判定
できる。即ち
【0012】
【外1】 なら合焦、Δx>ΔxO なら非合焦であり、この判定は
被写体であるエッヂ図形の平均明るさ、或はコントラス
トによらない。換言すれば被写体のエッヂ部分における
幅を検出し、該幅が大きい場合には非合焦、該幅が小さ
い場合には合焦と判断することができるわけである。
【0013】また、図2(a)に示す一般的な被写体の
場合でも、人物や物体等の輪郭部分においては不連続な
明るさの変化が生じており、その近傍では図1のエッヂ
図形の場合と良く似た明るさ分布を持つ。したがって図
2(b)、(c)のように画像信号I(x)のエッヂ部
分の幅Δxを求め、既知の値ΔxO 、即ち光学系が合焦
時となった際のエッヂ部分の幅の大きさと比較すること
により合焦・非合焦が判断できる。尚、図3のように微
細なパターンを持つ被写体においては、図3(c)のよ
うに非合焦時においても2つのエッヂ部分からの寄与が
重なって被写体においては、図3(c)のように非合焦
時においても2つのエッヂ部分からの寄与が重なってΔ
xが増大せず、合焦検出ができない。従って合焦検出を
行う様にするためには図1に示すように、エッヂを形成
する白・黒各部分の幅LがΔxOに比して少し大きいこ
と、例えばΔxO の2倍〜数倍程度必要である。ΔxO
は光学系の最小錯乱円径程度の大きさであるから、Lは
全画面の大きさに比してかなり小さく、このようなエッ
ヂ部分はほとんどの被写体において存在している。従っ
てほとんどの場合は合焦検出を行うことが出来る。
【0014】本実施例においては、前述のエッヂ部分の
幅Δxを求めるに際して、画像信号I(x)よりエッヂ
部分の輝度の勾配dI/dxと、図1、図2に示すエッ
ヂ部分における輝度差ΔIを算出し、その比P=(dI
/dx)/ΔIを算出することにより、間接的にエッヂ
部分の幅Δxを求める。即ちPはエッヂ部分の幅Δxの
逆数に相当し、エッヂ部分の鋭さを表わす。ここで、エ
ッヂ部分における輝度差ΔIは図1(b)、(c)のよ
うに、光学系が多少非合焦であっても合焦時と変わらな
い値を持つから、非合焦時、即ち合焦時の画像信号の波
形がわからない場合においても検出可能であり、このΔ
Iによって合焦・非合焦によって鋭敏に変化するエッヂ
部分の勾配dI/dxを正規化することによって、エッ
ヂ部分の幅Δxを求めることが出来、更にかかる幅Δx
は被写体の平均明るさやコントラストに依存せず、光学
系の合焦・非合焦を判定できる。
【0015】次に以上の原理に基づいて合焦検出を行う
実施例を詳述する。
【0016】図4は本発明の第1の実施例のブロック図
を示す。
【0017】この実施例においては、前述のP=(dI
/dx)/ΔIを求めるに際して撮像面上の各点xにつ
いてP(x)=(dI/dx)/ΔI(x)を求め、こ
れを所定の閾値PO 〜1/ΔxO と比較することによ
り、ピントの合ったエッヂの数を計数し、所定数以上あ
れば合焦と判断する。又、ΔI(x)の算出は、
【0018】
【外2】 により行っている。ここでLは前述のように光学系の最
小錯乱円径の2〜数倍程度の大きさであり、従ってこの
積分は撮像素子の数画素〜10画素程度の領域で行う。
かかるΔI(x)は図1(b)、(c)に示したような
エッヂ部分に対してはそのエッヂの前後所定範囲におけ
る最高輝度と最低輝度の差ΔIを与えるが、図3のよう
な微細なパターンに対しては常にその最高輝度と最低輝
度の差より大きい値をとるため、結果的にP(x)の値
が小さくなるので誤って合焦と判断されることがない。
【0019】図4において、1は撮像素子、2は撮像素
子より得られる画像信号I(t)を微分して、画像信号
の勾配dI/dtを求める微分あるいは差分回路、3は
絶対値回路であり、4は前述のΔI(x)に対応する信
号ΔI(t)を算出する回路である。尚、tは撮像素子
1から信号を読み出す際における読み出し開始時からの
時間を示す。図5にはΔI(t)算出回路4の構成を示
す。図5において、14は時間Tだけ信号を遅延させる
遅延回路、15は減算回路、16は積分回路であり。こ
の両回路により入力信号
【0020】
【外3】 の遅延差信号
【0021】
【外4】 を積分することにより出力信号
【0022】
【外5】 を得る。
【0023】図4の6は
【0024】
【外6】 を時間T/2程度遅延させる回路、5、7は対数回路、
8は減算回路であり、対数の差をとることにより、
【0025】
【外7】 を得る。
【0026】P(t)は予め与えられた前述の閾値PO
と比較回路9によって比較され、ワンショット回路10
はP(t)>PO のときに比較回路9の出力に基づきパ
ルスを発生し、そのパルス数がカウンタ11によって計
数される。12は撮像素子1の駆動クロック及び全系の
タイミング信号を発生するタイミング発生回路であり、
カウンタ11は垂直同期信号によってリセットされ、1
フィールドあるいは1フレーム内の閾値PO をこえる鋭
さを持つエッヂ部分の数を計数し、計数値が所定値以上
ならば合焦、その他のときは非合焦と判断される。閾値
O は固定でも良いが、光学系の結像性能が絞り値やズ
ーム状態によってかなり変動する場合には、それらのパ
ラメータを検出し、PO を最適な値に設定する手段を設
けることが望ましい。例えば絞り値が大きくなるほど光
学系の性能が悪化し、錯乱円径が大きくなるときには、
絞り値が大きくなるほど閾値PO を小さくする。尚通常
のNTSC信号の場合、微分ないしは差分回路2の時定
数は100nsec〜500nsec程度、遅延回路1
4の遅延時間Tが500nsec〜2μsec程度の値
が適当である。またΔI(t)の求め方を例えば、
【0027】
【外8】 と変更しても良い。この場合
【0028】
【外9】 が小さい部分はΔI(t)の値にほとんど寄与しなくな
るため、図2(b)のように多少リップルがのったエッ
ヂ部分に対しても、図1(b)のような理想的なエッヂ
の場合と同様にエッヂ部の輝度差ΔIが算出できる。こ
の場合には図4に示した絶対値回路3を2乗回路の置換
えれば良い。また、図4の絶対値回路3とΔI(t)が
算出回路4の間にリミッタを設け、
【0029】
【外10】 が所定値以下のときにはΔI(t)算出回路4の入力信
号を強制的に0とすることによっても同様の効果が得ら
れる。
【0030】また、ΔI(t)算出回路4によって算出
されたΔI(t)の値が小さい場合には、対数回路7に
入力される
【0031】
【外11】 の値には画像信号のノイズ成分によって誤差が含まれて
いるため、検出されるP(t)の精度が悪化する。これ
を除去するには、入力信号ΔI(t)が小さいほど出力
信号がlogΔI(t)より大きな方向にずれるよう
に、対数回路8の特性を変えて検出されるP(t)の値
が小さくなるようにすればよい。
【0032】図6は本発明の第2の実施例のブロック図
であり、自動合焦装置に適用した場合を示す。尚図6に
おいては、メモリのアドレスカウンタやメモリ、A/D
変換器の制御線等はわかりやすくするために省略されて
いる。図6において、撮像素子1より得られる画像信号
はゲート回路17によって制御信号Gに応じて、画面の
所定の検出領域に対応した部分のみ通過させられる。1
8はハイパスフィルターであり、19検波回路、20は
積分回路であり、1フレームあるいは1フィールドにお
ける検出領域中の画像信号の高周波成分の強度を検出す
る。21はA/D変換器であり、検出された高周波成分
の強度をA/D変換し、信号Bとしてマイクロプロセサ
30に送出する。13は図4に示したエッヂの鋭さP
(t)を算出する回路、22はピークホールド回路であ
り、1水平走査線中のP(t)の最大値Piを保持し、
1水平走査毎にレベルが切り換わる信号fH によりリセ
ットされる。ここでiは検出領域中の走査線の番号であ
る。23はA/D変換器であり、水平走査ごとのP
(t)の最大値PiをA/D変換し、メモリ24に順次
記録していく。メモリ24の内容は1フレームあるいは
1フィールドの垂直帰線期間内にマイクロプロセサ30
によって読み出される。25〜29は被写体像の移動速
度を算出するために設けられており、特にビデオカメラ
の場合、手ぶれや被写体の動きによって自動合焦の装置
が誤動作したり、あるいは不安定になったりするのを防
止するために設けられている。即ち、手ぶれや被写体の
移動によってピントの合っていた被写体が一時的に画面
の検出領域から出てしまうと、非合焦と判断されてモー
タが駆動されてしまうし、また被写体が検出領域内にと
どまっていても振動したりしていると、撮像素子1の蓄
積作用によって検出されるエッヂの鋭さP(t)が減少
して合焦であるにもかかわらず、非合焦と判断してしま
うという欠点が生じる。25〜29はかかる欠点を解消
するため、像の移動速度を検出するために設けられた基
本的な回路である。25は画像信号を2値化することに
より画像のパターンを抽出する2値化回路、26はマル
チプレクサ、27、28は画像のパターンを記憶するメ
モリであり、抽出されたパターンは1フレームあるいは
1フィールドごとにレベルの切り換わる信号fV に応じ
てマルチプレクサによりメモリ27、28に交互に記録
される。メモリ27、28には継続する2つのフレーム
ないしはフィールドの画像パターンが記録されているか
ら、速度検出回路29によってそのパターン間の相関演
算がなされ、1フレームないしは1フィールド間の像の
移動ベクトルVが算出され、マイクロプロセサ30へ送
出される。尚、本出願人による特願昭60−11147
2号公報では像の移動ベクトルVを検出する具体的な手
段が詳述されている。
【0033】31は光学系内のフォーカシングレンズを
移動させるためのモータであり、マイクロプロセサ30
からの信号VM によってその速度及び方向が制御され
る。
【0034】次にマイクロプロセサ30により実行され
るフローについて図7乃至図9を用いて説明する。
【0035】図7はエッヂの幅を評価する評価値qを検
出し、高周波成分の強度B、像の移動ベクトルVを取り
込むサブルーチンのフローチャートであり、図8は本実
施例の自動合焦装置の動作の流れを示すフローチャー
ト、図9は合焦が検出された際の自動合焦装置の動作を
示すフローチャートである。まず、図7に示すサブルー
チンについて説明する。
【0036】S−2において設定されている検出領域内
の画像信号を抽出するためにフレームの開始時点でゲー
ト回路17に制御信号Gを送出する。続いてS−3では
フレームの終了時点でメモリ24に記録されるP1 、…
N の値、A/D変換器21より高周波成分の強度B、
速度検出回路29より像の移動ベクトルVを入力し、次
いでS−4、S−5でエッヂの鋭さの評価値qを算出す
る。
【0037】かかるステップS−3〜S−5においては
マイクロプロセサ30は以下のような動作を行う。まず
メモリ24の内容P1 、P2 、…、PN を順次読み出
し、更にA/D変換器21により高周波成分の強度B、
速度検出回路29により像の移動ベクトルVを入力す
る。ここでNは検出領域中に含まれる走査線の数であ
る。これらP1 、P2 …、PN に対し、
【0038】
【外12】 をi=M+1〜N−Mについて算出し(S−4)、さら
にqiの最大値qを求める(S−5)。ここでMはM<
Nのなる整数である。Pkは第k走査線中で検出された
エッヂの鋭さP(t)の最大値のであるから、qiは連
続するM本の走査線各々におけるP(t)の最大値の平
均である。従って図1(a)のように画面垂直方向にあ
る程度長さをもった最も鋭いエッヂ部分の鋭さがqとし
て算出され、このqを光学系の合焦状態の尺度として使
用する。換言すればS−4で得たエッヂの鋭さの最大
値、換言すれば最もエッヂの幅の小さい箇所のエッヂの
幅を検出することになる。
【0039】なお通常のビデオカメラの場合、検出領域
の走査線の数Nは50〜100、平均をとる走査線の数
Mは5〜10程度が適当である。
【0040】次いで図8を用いて自動合焦装置の動作の
流れを説明する。自動合焦装置の動作が開始されると
(S−7)、まず検出領域として標準値(通常画面の中
央部分)を設置し(S−8)即ち前述の図7に示したS
−2においてゲート回路における制御信号Gに応じてゲ
ート回路17の動作する範囲を設定し、評価値qの値を
図7に示したフローに基づいて算出し(S−9)、ノイ
ズレベルq2 と比較する(S−10)。q<q2 ならば
即ち評価値qが所定値よりも小さい場合換言すれば被写
体のうちで最も狭いエッヂの幅においても像のボケによ
りかかるエッヂが大きい場合にはS−11〜S−16に
より高周波成分の強度Bが増大する方向にq>q2 とな
るまで光学系を駆動する。即ちqの値は光学系が合焦よ
りはずれるに従い急激に減少するため、いわゆる大ボケ
状態ではノイズの影響で検出不可能になる。図6の18
〜21に示した回路はこの場合のために設けられてお
り、qの値が所定のノイズレベルを示すq2 以下の場合
には、画像信号の高周波成分の強度Bの値を取りこみ、
かかる強度Bに基づいて山登り制御が行われる。即ちS
−11で任意方向にモータを駆動し、次に得られたBの
値を前の値と比較して(S−13)、Bが減少したなら
ばモータを逆転させ(S−14)、検出されるqの値が
2 をこえるまでモータの駆動を続け(S−15、S−
16)、ある程度合焦に近づきq>q2 となれば即ち被
写体のうちで最も狭いエッヂ部分の幅が所定よりも狭く
なった場合にはS−27へ移行する。
【0041】また一方S−10においてq>q2 であっ
た場合、即ち被写体のうちで最も幅の狭いエッヂの幅が
所定よりも地位差場合にはS−11〜S−16に示す山
登り制御を行わずS−17〜S−26で評価値qが大き
くなるように制御を行う。
【0042】まず所定量以上の移動ベクトルVが検出さ
れた場合にはS−17において被写体の移動に追従して
移動ベクトルVだけ検出領域が移動されるようマイクロ
プロセッサ30はゲート回路17に制御信号Gを与え
る。続いてS−18においては図7に示すフローを実行
し、評価値q、移動ベクトルVを検出し、次いでS−1
9において移動ベクトルVに応じて評価値qを補正す
る。即ち像が水平方向に速度VH で移動している場合、
検出されるエッヂの幅はおよそVH Δtだけ増大する。
ここでΔtは撮像素子1の蓄積時間である。従って算出
した値qに対してこの分を補正し、新たにqとする。
【0043】S−20においてq>q1 であるなら合焦
と判断されS−33へ移行し、q>q1 であるならまず
撮像レンズのピント位置を制御するモータを任意方向に
駆動し(S−21)、検出されるqの値が増加する方向
へモータを駆動する(S−22〜S−26)。尚S−2
2〜S−24はS−17〜S−19と同様のステップで
ある。
【0044】S−27〜S−32は合焦を検出し、光学
系の駆動を停止させる過程である。S−27〜S−29
によりqの値の検出を行い、q>q1 となるか、または
qがq1 に達する以前に最大値が検出された場合にはS
−33に移り、合焦と判定して合焦時の処理を行う。尚
この場合にはS−21〜S−26により指定された方向
にモータは回転している。他の場合にはS−32におい
てqとq1 との差に応じてqがq1 に近づくほどモータ
速度を遅くなるよう変更し、再びqの値の検出を行い、
合焦と判定されるまではS−27〜S−32のステップ
をくり返す。
【0045】尚S−31において合焦されS−33にフ
ローが進む場合とは被写体としてほとんどエッヂ部分を
持たないものが選ばれた場合である。
【0046】この様に本実施例に依ればエッヂ部分がほ
とんどないような被写体も合焦状態を検出することが出
来る場合もある。
【0047】以上のような手順により光学系が合焦状態
に達した場合には、マイクロプロセサ30は被写体が光
軸方向に動いたり、あるいはパニングによって他の被写
体にピントを合わせ直す必要が生じたかどうかの監視に
入る。かかる監視を行うフローについて図9を用いて説
明する。まず合焦となった場合には直ちにモータの駆動
を停止する(S−34)。次いでマイクロプロセサは合
焦時のqの値q′よりやや小さい値、例えばq3 =0.
9q′を閾値とする(S−35)。次いで像が動いてい
る場合にはそれに応じて検出領域を変更し(S−3
6)、前述の図7に示す様に評価値を検出し(S−3
7)、像の動きに応じてqの値を補正する(S−3
8)。S−39においてq>q3 となったときには、再
び自動焦点合わせ動作を行うが、S−40においてq>
2 であるときにはそれほどぼけていないから、S−4
1よりフォーカスの修正を行う。即ち図8に示すS−4
1にフローは進み、q<q2 の場合にはぼけ量が大きい
から再びスタート(S−7)に戻って焦点合わせをやり
直す。尚qの値が閾値q1 に達する以前に最大値をと
り、モータを停止させた状態では、次にエッヂ部分を持
った通常の被写体が検出領域に来た場合には多少ぼけて
いても合焦と判断されてしまう。従ってこの場合には所
定時間、例えば1秒ごとにモータを前後に強制的に駆動
し、実際にqの値が最大値をとっているかどうかの確認
を行っても良い。また合焦時に検出領域を高速で移動す
る物体が横切ったり、急激なバニングが行われた場合な
どでは一時的にqの値が閾値q3 を下回り、必要がない
のにピントの合わせ直しのためにモータが駆動されてし
まうことがある。このような状況を避けるためにはqの
値が所定値以上変化した場合には所定時間、例えば0.
5秒程度待機し、その間にqの値が回復されないときの
みモータの駆動を始めるよう改良しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明における請求
項1に記載の合焦検出装置によれば、前記動き検出手段
によって物体像の動きを検出し、その動きに伴って焦点
状態を検出する検出領域を移動することにより、手ぶれ
や被写体の動きによって画面内において被写体像が移動
しても、検出領域内に被写体像をとらえ続けることがで
きるように構成したので、物体像の動きによって鮮鋭度
が低下し、合焦検出装置が誤動作することがなく、安定
な合焦検出動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための、被写体の様子
とその合焦時の画像信号の波形と非合焦時の画像信号の
波形をそれぞれ示す図である。
【図2】本発明の原理を説明するための、被写体の様子
とその合焦時の画像信号の波形と非合焦時の画像信号の
波形をそれぞれ示す図である。
【図3】本発明の原理を説明するための、被写体の様子
とその合焦時の画像信号の波形と非合焦時の画像信号の
波形をそれぞれ示す図である。
【図4】本発明の合焦検出装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明の合焦検出装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明を自動合焦装置に適用した第2の実施例
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるマイクロプロセ
サ30の評価値、高周波成分の強度、像の移動ベクトル
の検出動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例におけるマイクロプロセ
サ30の自動合焦動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例におけるマイクロプロセ
サ30の再起動動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮像素子 17 ゲート回路 18 ハイパスフィルター 19 検波回路 20 積分回路 21 A/D変換器 25 2値化回路 26 マルチプレクサ 27 メモリ 28 メモリ 29 速度検出回路 30 マイクロプロセサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換面に形成された物体像を電気信
    号に変換する光電変換素子を有する光電変換手段と、 前記光電変換手段より出力された前記電気信号中より、
    前記光電変換面上の所定の検出領域内に相当する前記物
    体像の鮮鋭度を表す信号を検出する検出手段と、 前記電気信号を所定周期でサンプリングして、前記物体
    像の動きを検出する動き検出手段と、 前記動き検出手段によって検出された前記物体像の動き
    にしたがって、前記検出領域を前記動きを相殺する方向
    に移動する補正手段と、を備えたことを特徴とする合焦
    検出装置。
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