JPH07296941A - Fpc挿入治具 - Google Patents

Fpc挿入治具

Info

Publication number
JPH07296941A
JPH07296941A JP7031066A JP3106695A JPH07296941A JP H07296941 A JPH07296941 A JP H07296941A JP 7031066 A JP7031066 A JP 7031066A JP 3106695 A JP3106695 A JP 3106695A JP H07296941 A JPH07296941 A JP H07296941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fpc
slider
jig
connector
insertion jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7031066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3174940B2 (ja
Inventor
Goichi Mitani
五一 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP03106695A priority Critical patent/JP3174940B2/ja
Publication of JPH07296941A publication Critical patent/JPH07296941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3174940B2 publication Critical patent/JP3174940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員が片手だけでFPCのコネクタ本体へ
の挿入からスライダーのロックまでできるFPC挿入治
具を提供すること。 【構成】 コネクタ本体22にFPC24を挿入した
後、そのコネクタ本体にスライダー23を挿入し、FP
Cをコネクタ本体に固定する。コネクタ本体にFPCを
挿入する作業にはFPC挿入治具1を使用する。FPC
挿入治具は、治具本体11、コネクタのスライダーを押
すためのスライダー押し部12、作業者が片手でFPC
挿入治具を保持するための治具保持部13、スライダー
を押すときに作業者が力をかけるための治具押し部1
4、及びコネクタにFPCを挿入する前工程においてコ
ネクタ本体からスライダーを引き出す時に使用するスラ
イダー引出し部15から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FPC(フレキシブル
プリントケーブル)挿入治具に関し、特にスライダーロ
ック機構を有するコネクタにFPCを挿入し接続する際
に好適に使用されるFPC挿入治具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板を各種装置に実装するに際
しては、このプリント基板と装置内部の他の実装部との
間にケーブルによりハーネス結線する必要がある。この
ような場合には、従来は一般的に、ケーブルの端部に一
対のコネクタの片側を結線し、また他の片側のコネクタ
をプリント基板に実装し、これら一対のコネクタを嵌合
することにより、プリント基板と他の実装部との間の電
気信号の受け渡しを行う構造を採っている。
【0003】また近年では、省スペース、及びケーブル
とコネクタとの結線コストの削減が要求されている。こ
の要求に従い、プリント基板に実装されたコネクタにF
PCを直接繰り返し接続することができるコネクタが開
発され、市場で広く使用されている。
【0004】後者のコネクタには、通常は、スライダー
ロック機構が使用されている。ここで、スライダーロッ
ク機構とは、コネクタ本体と、これに挿入されたFPC
との間にスライダーを押し込んでFPCをコネクタ本体
に固定する構造または機構を呼ぶ。
【0005】このスライダーロック機構を有するコネク
タにFPCを接続する際には、従来は次のとおりの工程
を採っている。まずコネクタ本体にFPCを所定の位置
まで挿入する。そして、挿入されたFPCの位置が動か
ないように作業員の一方の手でFPCを保持しつつ、作
業員の他方の手でスライダーをコネクタ本体とFPCと
の間にスライドさせつつ挿入する。こうして、FPCと
コネクタとの結線を行い、同時にこの状態をロックす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した接続作業にお
いては、作業員の両手がFPCの保持とスライダの挿入
とに使用されるため、一人の作業員ではコネクタを実装
したプリント基板の保持ができず、従って、プリント基
板を予め固定しておく必要がある。このためプリント基
板の固定のための作業がFPCの実装コストを高めてし
まうという問題がある。
【0007】それ故に本発明の課題は、作業員が片手だ
けでFPCのコネクタ本体への挿入からスライダーのロ
ックまでを行うことができる挿入治具を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、コネクタ本体にFPCをスライダーとともに所定
方向に挿入して固定するためのFPC挿入治具におい
て、前記FPCの両側に配される一対の平行な板状部材
を備えた治具本体を有し、前記治具本体の前記所定方向
の一端側には、前記スライダーの端部に当接して前記ス
ライダーを前記コネクタ本体に押し込むためのスライダ
ー押し部が形成され、前記治具本体の前記所定方向の他
端側には、前記FPCとともに手指による保持に供する
ための治具保持部と、前記所定方向への手指による押圧
に供するための治具押し部とが形成されていることを特
徴とするFPC挿入治具が得られる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、コネクタ本
体にFPCをスライダーとともに所定方向に挿入して固
定するためのFPC挿入治具において、前記FPCの端
部を保持するクランプ部と、前記スライダーの端部に当
接して前記スライダーを前記所定方向に押すためのスラ
イダー押し部を有していることを特徴とするFPC挿入
治具が得られる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、前記スライ
ダーを前記コネクタ本体から引き出すためのスライダー
引出し部を更に有している請求項1又は請求項2記載の
FPC挿入治具が得られる。
【0011】請求項4記載の発明によれば、コネクタ本
体にFPCをスライダーとともに所定方向に挿入して固
定するためのFPC挿入治具において、前記FPCの厚
さ方向で該FPCの一面と対向する第1の板状部材と、
前記FPCの厚さ方向で該FPCの他面と対向する第2
の板状部材と、前記第1の板状部材と前記第2の板状部
材との間に介在してこれらの間に前記FPCを受け入れ
る空間を生じさせるスペーサとを有し、前記第1の板状
部材は、前記スライダーを前記所定方向に沿って押圧し
て該スライダーを前記コネクタ本体に押し込むためのス
ライダー押し部、及び前記FPCの一面を露出させるた
めの穴部を有し、前記第2板状部材は、前記FPCの他
面を露出させるための穴部を有していることを特徴とす
るFPC挿入治具が得られる。
【0012】請求項5記載の発明によれば、前記スライ
ダーを前記コネクタ本体から引き出すためのスライダー
引出し部が、前記第1の板状部材と第2の板状部材のど
ちらか一方に設けられていることを特徴とする請求項4
記載のFPC挿入治具が得られる。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、FPCを治具本体に
挿入した状態で、作業員が片手の指でFPCとFPC挿
入治具を同時につまみ、この状態でFPC挿入治具をF
PCとともにコネクタ側に移動させて、FPCをコネク
タ本体に挿入する。この際、FPC挿入治具に形成され
たスライダー押し部により、スライダーを押す方向にス
ライドさせ、コネクタ本体に押し込んでロックすると同
時に指に腹でFPCを保持するため、FPCが初期位置
よりずれることなく実装が可能となる。そしてこのよう
にコネクタへのFPC実装のための一連の操作を片手だ
けで行えるので、作業員は他方の手でプリント基板を固
定することができ、このため作業の大幅な改善が図れ
る。
【0014】請求項2記載の発明では、FPCをクラン
プ部により保持した状態で、作業員が片手の指で挿入治
具をつまみ、FPCをコネクタに挿入する。その際、F
PC挿入治具に形成されたスライダー押し部により、ス
ライダーをコネクタ本体に押し込むことができる。
【0015】また請求項3記載のようなスライダー引出
し部を設けることで、コネクタにFPCを実装する前工
程でスライダーをコネクタ本体から引き出してFPCの
挿入可能状態とすることができる。
【0016】請求項4記載の発明のFPC挿入治具は、
第1及び第2の板状部材を有し、更にこれらの板状部材
には穴部が穿設されており、これらの板状部材の間にF
PCをその先端がスライダー押し部より突出する位置ま
で挿入し、この状態で作業者が片手の2本の指で第1及
び第2の板状部材をそれらの穴部の所で摘まんで、FP
C挿入治具とFPCとを同時に保持し、この状態でFP
C挿入治具をFPCとともにコネクタ本体側に移動さ
せ、FPCの先端をコネクタ本体に挿入する。更にFP
C挿入治具を前進させてスライダー押し部によりスライ
ダーをコネクタ本体に押し込み、スライダーをロックす
る。この時、FPC挿入治具をつまんでいる2本の指の
腹は、FPCの上下面上を滑りながら前進するため、F
PCはコネクタ本体に挿入された状態を維持し続ける事
が可能となる。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明のFPC挿入治具に更にスライダー引出し部を設け
てあるので、このスライダー引出し部を用いてスライダ
ーをコネクタ本体から容易に引き抜くことができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0019】(実施例1)まず、図1乃至図12によ
り、本発明の第1の実施例によるFPC挿入治具を説明
する。図1に示したFPC挿入治具1は、例えば金属板
を板金加工などで図示した形状に一体形成して作られる
もので、極めてローコストで製造できるものである。
【0020】このFPC挿入治具1は、治具本体11、
一対のスライダー押し部12、一対の治具保持部13、
一対の治具押し部14、及び一対のスライダー引出し部
15を含んでいる。治具本体11は、FPCが中間に挿
入される一対の平行な板状部材11a,11bと、これ
らの間に橋架された板状部材11cとから形成される。
スライダー押し部12は、コネクタを構成するスライダ
ーを押すためのもので、板状部材11a,11bの図に
おいて左端面に形成される。治具保持部13は、作業者
が片手の指でFPC挿入治具1を保持する時につかむた
めのもので、板状部材11a,11bの図において右端
部の外面側に構成される。治具押し部14は、スライダ
ーを押すときに作業者が力をかけるためのもので、板状
部材11a,11bの図において上方向および外側方向
に突出して形成される。スライダー引出し部15は、コ
ネクタにFPCを挿入する前工程においてコネクタ本体
からスライダーを引き出す時に使用するもので、治具押
し部14から上方向に突出して形成される。なお、治具
本体11の図において左側の板状部材11a,11bの
間には、FPCが挿入される凹部11dが構成される。
【0021】また図2は、図1のFPC挿入治具1が使
用されるコネクタ2の構造を示したものである。このコ
ネクタ2は、コネクタ本体22、コネクタ本体22に固
定され並設された多数のコンタクト21、及びFPC2
4を固定するためにコネクタ本体22に押し込まれるス
ライダー23から構成される。ここで、コネクタ本体2
2は、図示したようにプリント基板20に表面実装され
ている。そして、図3のようにFPC24をコネクタ本
体22の内側に挿入した後、図4のようにスライダー2
3をコネクタ本体22内に押し込み、これによりFPC
24をコンタクト21側に押圧して、FPC24の導体
部分をコンタクト21に接続する訳である。
【0022】図5に、この種のコネクタ2とFPC24
の具体例を示した。図5において、コネクタ2を構成す
るスライダー23の両側には凸部23aがそれぞれ形成
されている。またFPC24の端部の上面には、コンタ
クト21に接続される導体部分24aが露出している。
また図において符号25は、コネクタ2をプリント基板
上に実装する際のプリント基板への固定部である。
【0023】次に、FPC挿入治具1を用いてFPC2
4をコネクタ2に実装する手順を説明する。まず図6及
び図7に、FPC挿入治具1を操作する直前の状態を示
した。即ち、FPC挿入治具1の内側にFPC24を挿
入し、FPC24の端部を凹部11dからコネクタ2側
に突出させた状態とする。またこの場合、コネクタ2を
構成するスライダー23は、実施例ではスライダー引出
し部15をスライダー23の両側の凸部23aに引っ掛
けて引き出す方法を採るが、これに限定されず、作業者
が指で引き出しても良いことは勿論である。
【0024】次いで上記のようにFPC24をFPC挿
入治具1の凹部11dに入れてセットした状態におい
て、図8のように、作業者の片手の2本の指F1、F2
の腹で治具保持部13とFPC24の側面を同時に摘ん
で保持し、これらをコネクタ2の正面に持ってくる。そ
してこの状態で、図9のように、FPC24の端部先端
がコネクタ本体22の中に突き当たるまで平行に挿入す
る。この時、FPC24の端部上面の露出した導体部分
がコンタクト21に接触する。
【0025】次いで、スライダー押し部12がスライダ
ー23の右端に図10のように突き当たるまで、FPC
挿入治具1だけをコネクタ側に前進させる。この時、F
PC24はコネクタ本体22に挿入されたままの位置で
あるが、作業者の指F1,F2の腹がFPC24の両側
面上を滑りながら治具押し部14を押すため、FPC挿
入治具1だけが前進し、FPC24は挿入された位置が
保持され続ける。
【0026】スライダー押し部12がスライダー23に
当たった後は指F1,F2に更に力を入れて治具押し部
14を図において左方向に押すことで、図11のように
スライダー23がコネクタ本体22側にスライドして押
し込まれ、この結果、スライダーロックが行われる。な
おこの場合、FPC24は、指F1,F2の腹が両側面
上を滑りながら保持するため、初期の挿入位置がずれる
ことなしに、コネクタ本体22内に保持される。このよ
うな一連の操作により、スライダー23をスライドをさ
せることができ、またFPC24は指の腹を滑ることに
よりコネクタ本体22内に保持された状態で、スライダ
ー23をコネクタ本体22にロックすることが可能とな
る。
【0027】図12は、以上のようなFPC24のコネ
クタ2への挿入作業の全体の概要を示したもので、作業
員は一方の手H1の指F1,F2により上記のようにF
PC挿入治具1とFPC24を保持して一連の操作をで
きるため、他方の手H2の指F3,F4によりコネクタ
2が実装されたプリント基板20を保持することがで
き、FPC24のコネクタ2への実装作業が大幅に改善
できる。また更に、上記のようにFPC24の実装前に
おいては、スライダー引出し部15によりスライダー2
3を引き出すようにすることで、前工程も含めて実装作
業を効率的に行うことができる。
【0028】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
よるFPC挿入治具を説明する。図13はFPC挿入治
具の組立斜視図、また図14はその分解斜視図である。
このFPC挿入治具3は、例えば金属板を板金加工する
などして作った治具本体31の図において左端部に、F
PC24を押えて保持するためのクランプ部32を組み
合わせたものである。治具本体31の図において左端に
はスライダー押し部37が、中央部には治具押し部38
が、右側両側面には治具保持部39が、更に右端には凹
部からなるスライダー引出し部36が、それぞれ形成さ
れている。
【0029】クランプ部32は、FPC押え片32a及
びスプリング33,34を組み合わせて構成されるもの
である。FPC押え片32aは、その両端を図示したよ
うに治具本体31に形成された凹部32bと凹部32c
の間に装着することで、治具本体31に取り付けられ
る。またスプリング33,34は、治具本体31に形成
された係止片33a,34aの外周にそれぞれ取り付け
られて、FPC押え片32aを図示したように方向A,
Bにそれぞれ押圧するものであり、これにより、FPC
押え片32aが治具本体31に対して方向A,Bに押し
付けられた状態となっている。
【0030】次に、図13及び図14のFPC挿入治具
3を用いてFPC24をコネクタ2に実装する手順を説
明する。図15に、FPC24をセットしたFPC挿入
治具3を、治具保持部39において指F1,F2で保持
した状態を示した。この場合、図16を参照して、FP
C押え片32aの図において左端部と治具本体31の左
端との間にFPC24の端部24aが挟持されており、
また特にスプリング33により押圧されたFPC押え片
32aにより、FPC24の端部24aが保持される。
【0031】そしてこの状態において、図17のよう
に、コネクタ2の正面にFPC24をセットしたFPC
挿入治具3を持っていき、またこの状態のまま矢印Cの
方向、つまりコネクタ1の方へ、FPC挿入治具3とと
もにFPC24を移動させる。なおこの場合、コネクタ
2のスライダー23は、スライダー引出し部36をスラ
イダー23の両側の凸部23aに引っ掛けて引き出すな
どの方法により、コネクタ本体22から引き出した状態
としておくことは、言うまでもない。
【0032】図18は、FPC24の端部24aをコネ
クタ本体22に挿入完了した状態を示したものである。
この場合、FPC24を挿入するために要する力は、ス
プリング部34によりFPC押え片32aが治具本体3
1に対して押されている力による。そしてこの状態で治
具押し部38を押して治具本体31を更にコネクタ側に
押し込んだ状態を図19に示した。この時、治具本体3
1の先端部のスライダー押し部37によりスライダー2
3がコネクタ本体22の内側に押し込まれ、これにより
FPC24の端部24aがコネクタ2に固定される。
【0033】スライダー押し部37によりスライダー2
3を押し込む場合においては、FPC24がスプリング
34により上記のようにB方向に押されているため、押
し込みの間、FPC24は位置ずれすることなく、コネ
クタ本体22内に確実に保持されたままとなり、よって
スライダー23によるロック動作によって位置がずれる
ことがなくコネクタ2に保持される。
【0034】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
よるFPC挿入治具を説明する。図20はFPC挿入治
具の分解斜視図、図21はその組立斜視図である。この
図20及び図21に示すFPC挿入治具4は、図13に
示すFPC挿入治具3と近似した構成を有するが、クラ
ンプ部が異なる。本実施例の場合、図13に示すFPC
挿入治具3のFPC押え片32aクランプ部32及びス
プリング部33,34を一体化したものに相当するクラ
ンプ部42を備えている。このクランプ部42は、弾性
を有する例えば金属片から構成されるもので、この金属
片を図示したように上に凸に折曲した状態で治具本体4
1に形成された凹部42cと42dの間に装着される。
【0035】ここで治具本体41には、この金属片の図
において右端に形成された係止孔42a,42bに嵌合
して係止する係止突起41a,41bが形成されてい
る。これにより、金属片の図において左端部は方向A,
Bに弾性変形できるようになる。なお、図において符号
49は治具保持部、46はスライダー引出し部、48は
治具押し部である。
【0036】このクランプ部42は、図13及び図14
に示すクランプ部32に比べて、構成部品点数が4点か
ら2点となる。したがって、更に安価なFPC挿入治具
を提供することができる。
【0037】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
よるFPC挿入治具を説明する。図22はFPC挿入治
具を示し、(a)はFPC挿入治具の組立斜視図、
(b)は(a)に示す第1の板状部材の先端部の拡大側
面図、図23は図22に示すFPC挿入治具の分解斜視
図である。図22及び図23を参照して、本実施例のF
PC挿入治具5は、第1の板状部材51と、第2の板状
部材52と、スペーサ53とを備えている。
【0038】第1の板状部材51は、略平板状であり、
FPC24をコネクタ本体22に接続する際に、FPC
24の上面と対向する。なお、図22に示されるコネク
タ2は、図5に示すコネクタと同じであるので、その説
明を省略する。第1の板状部材51の中央部には、穴部
51aが穿設されている。この穴部51aは、FPC2
4をコネクタ本体22に接続する際に、FPC24の上
面と対向してこの上面を露出させるように成っている。
これにより、後述するが、作業者の指で穴部51aの周
辺部分とFPC24の上面とを一時に押さえられるよう
に成っている。また、第1の板状部材51の先端部の両
側には、スライダー引出し部51bが突設されている。
このスライダー引出し部51bは、スライダー23をコ
ネクタ本体22から引き出すためのものである。更に、
第1の板状部材51の先端部近傍の下面両側には、段差
部が形成されており、この段差部が、スライダー押し部
51cと成っている。このスライダー押し部51cは、
スライダー23の端部と当接し、このスライダー23を
所定方向(コネクタ本体22に対するスライダー23の
挿抜方向)に沿って押圧し、このスライダー23をコネ
クタ本体22に押し込むものである。
【0039】第2の板状部材52は、略平板状であり、
FPC24をコネクタ本体22に接続する際に、FPC
24の下面と対向する。第2の板状部材52の中央部に
は、穴部52aが穿設されている。この穴部52aは、
穴部51aと対向し、またFPC24をコネクタ本体2
2に接続する際に、FPC24の下面と対向してこの下
面を露出させるように成っている。これにより、後述す
るが、作業者の指で穴部52aの周辺部分とのFPC2
4の下面とを一時に押さえられるように成っている。
【0040】スペーサ53は、板状であり、FPC24
の厚みよりも僅かに厚く、そして、第1の板状部材51
と第2の板状部材52との間に介在し、第1の板状部材
51と第2の板状部材52との間に、FPC24を受け
入れるための空間54を生じさせる。第1の板状部材5
1、第2の板状部材52、及びスペーサ53は、ボルト
55によって一体化されている。
【0041】なお、本実施例では、第1の板状部材51
にスライダー引出し部51bを設けたが、スライダー引
出し部は、第2の板状部材51の方に設けても良く、ま
たスライダー引出し部は、必ずしも設ける必要はない。
【0042】次に、本実施例のFPC挿入治具を用いて
FPCをコネクタに実装する手順を説明する。
【0043】図24に本実施例のFPC挿入治具を操作
する直前の状態を示した。このFPC挿入治具5の第1
の板状部材51と第2の板状部材52の間にFPC24
をその先端がスライダー引出し部51bよりも突出した
状態で挿入し、片手の2本の指F1,F2でFPC挿入
治具5を穴部51a,52aの部分でFPC24ととも
につまみ、この状態でスライダー23がコネクタ本体2
2より引き出されているコネクタ2の正面に持ってく
る。
【0044】上述の操作の際、本実施例では、FPC挿
入治具5のスライダー引出し部51bをスライダー23
の両側の凸部23aに引っ掛けて、スライダー23を予
めコネクタ本体22から引き出してあるが、スライダー
23の引出し方法はこれに限らず、作業者が指で引き出
しても良いことは勿論である。
【0045】この状態で、図25に示すように、FPC
24の先端がコネクタ本体22の中に突き当たるまで平
行に挿入する。この時、FPC24の端部上面の露出し
た導体がコンタクト21に接触する。次いで、図26に
示すように、スライダー押し部51cに突き当たるまで
前進させる。更に、一連の連続した工程で力を入れてF
PC挿入治具5を前進させ、スライダー押し部51cで
スライダー23をコネクタ本体22内に押し込み、FP
C24をロックする。この状態を図27に示す。図25
乃至図27に示す工程においては、2本の指F1,F2
で第1及び第2の板状部材51,52の穴部51a,5
2a周辺部の壁面を押すことになるが、同時に穴部51
a,52aを通じて指F1,F2の腹でFPC24を上
下からつまんだ状態で指F1,F2の腹がFPC24の
上下面上を滑りながら保持するため、FPC24は初期
の挿入状態がずれること無しにコネクタ本体22内部の
コンタクト21に接触した状態を確実に保つと同時に、
FPC挿入治具5だけを前進させ、スライダー23をロ
ックさせることが可能となる。
【0046】図28は、上述したFPC挿入治具5によ
るFPC24のコネクタ2への挿入作業の全体の概要を
示したもので、作業者は片手H2の2本の指F1,F2
で上記したごとく、FPC24とFPC挿入治具5を同
時につまみ、もう一方の手H2でコネクタ2が実装され
たプリント基板20を保持し、一連の操作でFPC24
をコネクタ2に実装することが可能となり、FPC24
のコネクタ2への実装作業を大幅に改善できる。 また
更に、本実施例のFPC挿入治具5は、上述のように、
FPC24の実装前に、FPC挿入治具5のスライダー
引出し部51bによりスライダー23をコネクタ本体2
2より引き出すことが可能なため、前工程も含めて実装
作業を効率良く行うことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のFPC挿入治具を用いることに
より、FPCのコネクタへの実装作業を作業員が片手で
迅速且つ確実に、しかも一連の作業で行うことができ
る。このため、作業員がもう一方の手でコネクタが実装
されたプリント基板を保持可能となり、作業の大幅な改
善が図れる。
【0048】またFPC挿入治具にスライダー引出し部
を設けることで、FPCの実装前におけるコネクタから
のスライダーの引き出し作業を同じFPC挿入治具によ
り行うことが可能となり、従って極めて効率良く、FP
Cの実装作業が可能なFPC挿入治具を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるFPC挿入治具の
斜視図である。
【図2】コネクタにFPCを実装する状態の説明図であ
る。
【図3】コネクタにFPCを実装する状態の説明図であ
る。
【図4】コネクタにFPCを実装する状態の説明図であ
る。
【図5】コネクタとFPCとを示した斜視図である。
【図6】図1のFPC挿入治具にFPCをセットした状
態の説明図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図1のFPC挿入治具によりFPCをコネクタ
に挿入する工程の説明図である。
【図9】図1のFPC挿入治具によりFPCをコネクタ
に挿入する工程の説明図である。
【図10】図1のFPC挿入治具によりFPCをコネク
タに挿入する工程の説明図である。
【図11】図1のFPC挿入治具によりFPCをコネク
タに挿入する工程の説明図である。
【図12】図1のFPC挿入治具によりFPCをコネク
タに挿入する状態の斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施例によるFPC挿入治具
の斜視図である。
【図14】図13のFPC挿入治具の分解斜視図であ
る。
【図15】図13のFPC挿入治具にFPCをセットし
た状態の説明図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】図15のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図18】図15のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図19】図15のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図20】本発明の第3の実施例によるFPC挿入治具
の分解斜視図である。
【図21】図20のFPC挿入治具を組み立てた状態の
斜視図である。
【図22】本発明の第4の実施例によるFPC挿入治具
を示し、(a)はFPC挿入治具の組立斜視図、(b)
は(a)に示す第1の板状部材の先端部の拡大側面図で
ある。
【図23】図22に示すFPC挿入治具の分解斜視図で
ある。
【図24】図22のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図25】図22のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図26】図22のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図27】図22のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する工程の説明図である。
【図28】図22のFPC挿入治具によりFPCをコネ
クタに挿入する状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 FPC挿入治具 2 コネクタ 3 FPC挿入治具 4 FPC挿入治具 11 治具本体 12 スライダー押し部 13 治具保持部 14 治具押し部 15 スライダー引出し部 20 プリント基板 21 コンタクト 22 コネクタ本体 23 スライダー 24 FPC 31 治具本体 36 スライダー引出し部 37 スライダー押し部 38 治具押し部 39 治具保持部 41 治具本体 46 スライダー引出し部 47 スライダー押し部 48 治具押し部 49 治具保持部 51 第1の板状部材 51a 穴部 51b スライダー引出し部 51c スライダー押し部 52 第2の板状部材 52a 穴部 53 スペーサ 54 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ本体にFPCをスライダーとと
    もに所定方向に挿入して固定するためのFPC挿入治具
    において、前記FPCの両側に配される一対の平行な板
    状部材を備えた治具本体を有し、前記治具本体の前記所
    定方向の一端側には、前記スライダーの端部に当接して
    前記スライダーを前記コネクタ本体に押し込むためのス
    ライダー押し部が形成され、前記治具本体の前記所定方
    向の他端側には、前記FPCとともに手指による保持に
    供するための治具保持部と、前記所定方向への手指によ
    る押圧に供するための治具押し部とが形成されているこ
    とを特徴とするFPC挿入治具。
  2. 【請求項2】 コネクタ本体にFPCをスライダーとと
    もに所定方向に挿入して固定するためのFPC挿入治具
    において、前記FPCの端部を保持するクランプ部と、
    前記スライダーの端部に当接して前記スライダーを前記
    所定方向に押すためのスライダー押し部を有しているこ
    とを特徴とするFPC挿入治具。
  3. 【請求項3】 前記スライダーを前記コネクタ本体から
    引き出すためのスライダー引出し部を更に有している請
    求項1又は請求項2記載のFPC挿入治具。
  4. 【請求項4】 コネクタ本体にFPCをスライダーとと
    もに所定方向に挿入して固定するためのFPC挿入治具
    において、前記FPCの厚さ方向で該FPCの一面と対
    向する第1の板状部材と、前記FPCの厚さ方向で該F
    PCの他面と対向する第2の板状部材と、前記第1の板
    状部材と前記第2の板状部材との間に介在してこれらの
    間に前記FPCを受け入れる空間を生じさせるスペーサ
    とを有し、前記第1の板状部材は、前記スライダーを前
    記所定方向に沿って押圧して該スライダーを前記コネク
    タ本体に押し込むためのスライダー押し部、及び前記F
    PCの一面を露出させるための穴部を有し、前記第2板
    状部材は、前記FPCの他面を露出させるための穴部を
    有していることを特徴とするFPC挿入治具。
  5. 【請求項5】 前記スライダーを前記コネクタ本体から
    引き出すためのスライダー引出し部が、前記第1の板状
    部材と第2の板状部材のどちらか一方に設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載のFPC挿入治具。
JP03106695A 1994-03-04 1995-02-20 Fpc挿入治具 Expired - Fee Related JP3174940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03106695A JP3174940B2 (ja) 1994-03-04 1995-02-20 Fpc挿入治具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3508794 1994-03-04
JP6-35087 1994-03-04
JP03106695A JP3174940B2 (ja) 1994-03-04 1995-02-20 Fpc挿入治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07296941A true JPH07296941A (ja) 1995-11-10
JP3174940B2 JP3174940B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=26369515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03106695A Expired - Fee Related JP3174940B2 (ja) 1994-03-04 1995-02-20 Fpc挿入治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3174940B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7247034B2 (en) 2005-06-29 2007-07-24 Hitachi Displays, Ltd. Electronic device and display device with printed wiring board having connector and locking member
US7455531B2 (en) 2006-10-04 2008-11-25 Seiko Epson Corportion Flexible board, electrooptic device having a flexible board, and electronic device
CN105811208A (zh) * 2014-12-31 2016-07-27 上海晨兴希姆通电子科技有限公司 一种usb装配方法
CN107768953A (zh) * 2016-08-18 2018-03-06 广濑电机株式会社 扁平导体插入用夹具以及扁平导体插入方法
CN108789266A (zh) * 2018-08-23 2018-11-13 江西合力泰科技有限公司 一种通用型手工组装fpc治具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696816A (ja) * 1992-09-14 1994-04-08 Hitachi Ltd ケーブル挿入治具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696816A (ja) * 1992-09-14 1994-04-08 Hitachi Ltd ケーブル挿入治具

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7247034B2 (en) 2005-06-29 2007-07-24 Hitachi Displays, Ltd. Electronic device and display device with printed wiring board having connector and locking member
US7455531B2 (en) 2006-10-04 2008-11-25 Seiko Epson Corportion Flexible board, electrooptic device having a flexible board, and electronic device
CN105811208A (zh) * 2014-12-31 2016-07-27 上海晨兴希姆通电子科技有限公司 一种usb装配方法
CN107768953A (zh) * 2016-08-18 2018-03-06 广濑电机株式会社 扁平导体插入用夹具以及扁平导体插入方法
TWI725210B (zh) * 2016-08-18 2021-04-21 日商廣瀨電機股份有限公司 扁平導體插入用夾具及扁平導體插入方法
CN108789266A (zh) * 2018-08-23 2018-11-13 江西合力泰科技有限公司 一种通用型手工组装fpc治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3174940B2 (ja) 2001-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0146975B1 (ko) 전기 커넥터
US5044975A (en) Cable connector locking arrangement
JP2000077139A (ja) コネクタ嵌合構造
EP0239422A1 (en) Electrical connector for flexible flat cable
US5902142A (en) Connector for a flexible printed circuit board or a flexible flat cable
US5425169A (en) Backplane removal and insertion tool
JPH11250967A (ja) 端子保持装置を有するコネクタ装置
JP2000106235A (ja) コネクタ装置
US5549485A (en) Fitting jig for a flat cable connector
US5984704A (en) Zif connector having means for keeping flexible contact sheet in tensile condition
US5099570A (en) Self aligning inserter
JPH07296941A (ja) Fpc挿入治具
JP2005032509A (ja) 電気コネクタ
EP0506075A2 (en) Spacer mounting structure for connector
JP4256052B2 (ja) 基板保持具
JPH07106028A (ja) Fpcコネクタ装置
JP3788959B2 (ja) コネクタの筐体への取り付け構造及びコネクタ装置
JP2001185253A (ja) コネクタ
JP3297865B2 (ja) 前面操作型嵌合離脱機構を備えたコネクタ
JP3517038B2 (ja) シールド付きコネクタ用ハウジングカバーの脱着用工具
JP2003168515A (ja) フラット配線材用コネクタ
JP2004039535A (ja) 電気コネクタハウジング
JPH0582989A (ja) 回路基板の着脱機構
JPH07142139A (ja) コネクタの端子金具修正用治具及びそれを備えたコネクタ検査装置
JPH04220976A (ja) プリント基板の着脱機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010221

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees