JPH0729589Y2 - 高周波用コネクター - Google Patents

高周波用コネクター

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JPH0729589Y2
JPH0729589Y2 JP1989126730U JP12673089U JPH0729589Y2 JP H0729589 Y2 JPH0729589 Y2 JP H0729589Y2 JP 1989126730 U JP1989126730 U JP 1989126730U JP 12673089 U JP12673089 U JP 12673089U JP H0729589 Y2 JPH0729589 Y2 JP H0729589Y2
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JP
Japan
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insulator
outer cylinder
hole
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frequency connector
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JP1989126730U
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JPH0366180U (ja
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軌文 三谷
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Kyocera Corp
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高周波用コネクター、特に、セラミック製の
絶縁体を用いた高周波用コネクターに関する。
〔従来の技術〕 高周波用コネクターでは、中心導体と外筒との間に配置
される絶縁体を樹脂製のものからセラミック製のものに
代えることにより、耐圧力性、真空気密性、耐電圧性の
向上とともに、高周波域での電気特性の向上が図れる。
この種の従来の高周波用コネクターは、たとえば第6図
のような構造を有している。
第6図において、セラミック製の絶縁体21は、中心に貫
通孔を有しており、その貫通孔に中心導体22が挿通され
ている。また、絶縁体21の外周面には円筒状の外筒23が
嵌合している。中心導体22にはフランジを有する円筒状
のワッシャー24が嵌合している。ワッシャー24と中心導
体22との間、ワッシャー24と絶縁体21の端面に形成され
たメタライズ層との間は、それぞれろう材により固定さ
れている。これによって、中心導体22と絶縁体21とは一
体的に固定されていることになる。一方、絶縁体21と外
筒23との間は、外筒23の内周面から中心側に延びるろう
材によって固定されている。これにより、絶縁体21と外
筒23とが一体的に固定されていることになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来の構成では、中心導体22に対して電気的に接続
されたワッシャー24が半径方向外方に延びている。ま
た、外筒23に電気的に接続されたろう材が半径方向内方
に延びている。この結果、高周波域でコネクターを使用
した場合に、特性インピーダンスは図中h,i,j,kの各区
間において整合がとれておらず、各区間において信号が
乱される等、電気的特性上重大な問題が発生する。
本考案の目的は、耐圧力性、真空気密性、耐電圧性が高
く、しかも高周波域での電気的特性が向上する高周波用
コネクターを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る高周波用コネクターは、絶縁体と、外筒
と、中心導体とを備えている。絶縁体は、円筒状の外周
面を有し、中心に貫通孔を有する全体の厚みが均等なセ
ラミックで構成されている。外筒は金属で構成されてお
り、絶縁体の外周面に被着されたメタライズ層にろう付
けされ、中心線方向の間隔を隔てて分割されている。中
心導体は、絶縁体の貫通孔内面に被着されたメタライズ
層にろう付けされ、中心線方向の間隔を隔てて分割され
ている。
〔作用〕
本考案に係る高周波用コネクターでは、外筒及び中心導
体は、それぞれ中心線方向の間隔を隔てて分割されてい
る。したがって、前記従来の構成のように半径方向に延
在するワッシャーやろう材を採用することなく、分割さ
れることにより生じた間隔内の空間を用いて絶縁体,外
筒及び中心導体の接合処理を行うことができる。
したがって、本考案では、中心導体及び外筒から半径方
向に大きく張り出す部分がなくなり、電気特性が向上す
る。しかも、絶縁体としてセラミック製のものを使用で
きるので,耐圧力性、耐電圧性および真空気密性を高く
維持できる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を示す第1図及び第2図において、高
周波用コネクター1は概ね円柱状の絶縁体2と、金属製
の外筒3及び中心導体4とを備えている。
絶縁体2はセラミック製であり、その中心には内壁面に
メタライズ層が形成された貫通孔5を有している。ま
た、絶縁体2の外周面6にもメタライズ層が形成されて
いる。
外筒3は、絶縁体2の外周面6に嵌合している。外筒3
は、中心線方向の間隔を隔てて2分割され、2つの部分
3a,3bを有している。両部分3a,3bの互いに対向する端面
にはそれぞれろう材7が配置されており、このろう材7
によって両部分3a,3bは絶縁体2の外周面6のメタライ
ズ層にろう付されている。これによって、外筒3が絶縁
体2に固定されるとともに、両部分3a,3b間が外周面6
上のメタライズ層を介して互いに電気的に接続されてい
ることになる。
中心導体4は、絶縁体2の貫通孔5内に挿通されてい
る。中心導体4は、貫通孔5内で中心線方向の間隔を隔
てて2分割され、2つの部分4a,4bを有している。部分4
a,4bの対向する端面には環状にろう材8が設けられてお
り、このろう材8によって両部分4a,4bは、貫通孔5に
形成されたメタライズ層にろう付されていることにな
る。また、両部分4a,4bは、貫通孔5の内壁に施された
メタライズ層を介して互いに電気的に接続されているこ
とになる。
次に、前記実施例の電気特性を説明するため、一例とし
て特性インピーダンスを従来例と比較する。一般的な同
軸コネクタの特性インピーダンスZoは次式で近似され
る。
ここで、μr=1,εr=8.8,D=外筒の内径、d=中心導
体の外径である(第3図参照)。
同一径の中心導体と外筒とを用い、前記実施例の構造と
第6図に示す従来例の構造とにおける特性インピーダン
スZoの一例を計算すると以下のようになる。なお、ここ
での特性インピーダンスの理想状態とは、信号線路上の
どこをとっても均一のインピーダンスに整合されている
状態である。
まず、前記実施例の場合には、たとえばD=18,d=1.5
であり、インピーダンスZoは次のようになる。
Zo=60×0.337×2.485 =50.2 このように誘電体(セラミック)が中心導体と外筒との
間に位置している信号線路内では、50.2Ωで均一とな
る。なお、この場合には、Dは外周面6上のメタライズ
層の内径、dは貫通孔5のメタライズ層の外径となる。
一方、第6図に示す従来例では、区間hにおいてはワッ
シャーが中心導体から外方に張り出している(d=7.
4)。また、区間iにおいては、中心導体に近接する部
分がセラミックであり、外筒に近接する部分が空気とな
る。このため、各区間(第6図のh,i,j,kの各区間)の
特性インピーダンスは大きなバラつきを生じ、信号線路
上の整合がとれない。即ち、各区間の特性インピーダン
スを計算すると、 区間hの特性インピーダンスZhは Zh=60×1×0.889 =53.3〔Ω〕 区間iの特性インピーダンスはZiは Zi=60×0.447×2.485 =66.6〔Ω〕 区間jの特性インピーダンスZjは Zj=60×0.337×0.367 =47.9〔Ω〕 区間kの特性インピーダンスZkは Zk=60×0.337×2.485 =50.2〔Ω〕 となり、各区間の特性インピーダンスは大きくバラつ
き、信号線路上の整合がとれていないことが判る。従っ
て、本考案に係る高周波用コネクターの特性インピーダ
ンスと従来の高周波用コネクターの特性インピーダンス
とを比較すれば、本考案のものの方が信号線路方向にお
ける特性インピーダンスのバラつき(変化)が少なく整
合がとれており、従来例に比べて電気特性が大幅に改善
されていることがわかる。
次に、上述の実施例の製造方法を説明する。
まず、セラミック製絶縁体2の貫通孔5及び外周面6に
メタライズ層を形成する。次に、分割された中心導体4
の端面に第4図に示すようにろう材8aを環状に被着形成
する。そして、貫通孔5内に中心導体4の両部分4a,4b
を両側から挿入する。また、2分割された外筒3の端面
にも第5図に示すようにろう材7aを環状に被着形成す
る。この外筒3の部分3a,3bをろう材7が対向するよう
に外周面6に嵌合する。そして、加熱してろう材7,8を
溶融させ、中心導体4、絶縁体2及び外筒3をろう材7,
8によって互いに固着する。なお、中心導体4の両部分4
a,4b間は、貫通孔5内のメタライズ層を介して互いに電
気的に接続される。そして、外筒3の両部分3a,3b間は
外周面6のメタライズ層を介して電気的に接続される。
なお、外筒3および中心導体4の各1対の部分3a,4a及
び3b,4bは互いにさらに接近していてもよく、形成され
た空間にろう材7,8が充満していてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、絶縁体としてセラミック製のものを使
用し、しかも中心導体から外方に突出する部分や外筒か
ら内方に突出する部分を無くすことができるので、耐圧
力性および耐電圧性に優れるとともに、真空気密性を良
好に維持すること、が可能で、しかも高周波域の電気特
性が向上する高周波用コネクターが実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図、第2図はそのII-I
I断面図、第3図は第2図のIII-III断面図、第4図は製
造途中の中心導体の斜視部分図、第5図は製造途中の外
筒の斜視図、第6図は従来例の第2図に相当する図であ
る。 1……高周波用コネクター、2……絶縁体、3……外
筒、4……中心導体、5……貫通孔、6……外周面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の外周面を有し、中心に貫通孔を有
    する全体の厚みが均等なセラミック製の絶縁体と、 前記絶縁体の外周面に被着されたメタライズ層にろう付
    けされ、中心線方向の間隔を隔てて分割された金属製の
    外筒と、 前記絶縁体の貫通孔内面に被着されたメタライズ層にろ
    う付けされ、中心線方向の間隔を隔てて分割された金属
    製の中心導体と、 を備えた高周波用コネクター。
JP1989126730U 1989-10-30 1989-10-30 高周波用コネクター Expired - Lifetime JPH0729589Y2 (ja)

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JP1989126730U JPH0729589Y2 (ja) 1989-10-30 1989-10-30 高周波用コネクター

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Publication Number Publication Date
JPH0366180U JPH0366180U (ja) 1991-06-27
JPH0729589Y2 true JPH0729589Y2 (ja) 1995-07-05

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JP1989126730U Expired - Lifetime JPH0729589Y2 (ja) 1989-10-30 1989-10-30 高周波用コネクター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5255545Y2 (ja) * 1974-09-10 1977-12-15

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JPH0366180U (ja) 1991-06-27

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