JP3228878B2 - モールド型セラミックコンデンサの製造方法 - Google Patents

モールド型セラミックコンデンサの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧配電機器に内
蔵されて結合用コンデンサや電圧検出用コンデンサとし
て使用されるモールド型セラミックコンデンサの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモールド型セラミックコンデンサ
は、結合用コンデンサ、電圧検出用コンデンサいずれの
場合も、円板状をしたセラミックの単板の両面に電極を
形成しその電極に端子金具を導電性接着剤を用いて接着
してコンデンサユニットを形成する。次いで、複数個の
コンデンサユニットを必要とする静電容量に応じて直並
列接続した後に型込めし、その周囲に絶縁樹脂を注入し
て一体成形していた。図3は、これら従来方法により作
成されたセラミックコンデンサの一例を示す断面図であ
る。図示例は、並列接続の場合を示し、各コンデンサユ
ニットを構成するセラミック単板21〜25が、端子金
具26〜29により同軸上に接続され、その上下端を高
圧端子30と低圧端子31とにより支持されている。ま
た、端子金具27,29がリード線32により高圧端子
30と接続され、端子金具26,28がリード線33に
より低圧端子31と接続されている。さらにそれらの周
囲をエポキシ樹脂34によりモールドされている。な
お、下部の35,36はボルト座である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
て作成されたセラミックコンデンサでは、コンデンサユ
ニットの静電容量が、そのセラミック材の誘電率と電極
面積に比例し、電極間の厚さに反比例した値となり、い
ったん材質や寸法が決められるとユニットの静電容量の
値は固定された値になってしまう。そのため、このユニ
ットを複数個用いて直並列接続の組み合わせをしても、
コンデンサ全体として得られる静電容量の値の種類は限
られていた。また、製造工程でこれらのコンデンサユニ
ットを並列接続する場合、接続用のリード線をユニット
に沿わせて配線し、しかもリード線とユニットとの絶縁
距離を一定以上に保持しなければならない。そのため配
線作業が煩わしいとともに、これらの配線の不良が歩留
まり低下の一因にもなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、筒状に形成されたセラミ
ック誘電体の内周面および外周面に電極を形成した後、
一端が高圧端子に支持固定され他端が放射状に配置され
るとともに半径方向のばね性を備えた支持金具をセラミ
ック誘電体の一端側の内側・同軸上に嵌入し、同時に、
一端が低圧端子に支持固定され他端が放射状に配置され
るとともに内側方向へ湾曲して半径方向のばね性を備え
た支持金具をセラミック誘電体の他端側の外側・同軸上
に嵌合し、次いで、セラミック誘電体および高圧端子、
低圧端子を金型内に収納し、三者を同軸上に保持した状
態で金型内に絶縁樹脂を注入し硬化させる。それによ
り、焼成されたセラミック誘電体を軸方向の任意の長さ
で切断して用いることが可能となり、静電容量の変更が
容易になる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、支持金具をセラミック誘電体に嵌入または嵌合した
後、電極と支持金具を半田付けして固定する。それによ
り、セラミック誘電体の電極と高圧端子、低圧端子との
接続が確実となり、歩留まりが向上する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明を結合コンデンサに適用し
た実施形態の型込め前の状態を示す説明図である。図に
おいて、1は筒状に焼成されたセラミック誘電体であ
り、その内・外面にそれぞれ電極2,3が形成される。
このセラミック誘電体1の軸方向の寸法Lは、製作する
コンデンサの静電容量に応じて切断された長さである。
すなわち、セラミック誘電体1は筒形であるため、その
長さLに比例した静電容量が得られる。
【0007】次に、長さLに切断されたセラミック誘電
体1の内側の電極2に、上方から支持金具4が嵌入され
る。この支持金具4は、ばね性を有する複数の金属線を
折曲して形成されており、その内側端が高圧端子5の外
周面に半田付けにより固定されるとともに、その先端が
高圧端子5を中心にして放射状に配設されている。ま
た、支持金具4の先端には、外方向に凸形状をした当接
部4aが形成されており、当接部4aの外側は自由状態
で電極2の内径よりも少し大きくなるように形成されて
いる。この当接部4aが電極2に接触して高圧端子5と
電極2とを電気的に接続する。なお、この支持金具4の
本数は、最低2本でも用をなすが、3本または4本以上
である方がより安定する。
【0008】同様にして、外側の電極3には、下方から
支持金具6が嵌合される。この支持金具6も、ばね性を
有する複数の金属線を折曲して形成されており、その内
側端が高圧端子5の外周面に半田付けにより固定される
とともに、その先端が低圧端子7を中心にして放射状に
配設されている。また、支持金具6の先端側は、いった
んセラミック誘電体1の外径よりも外側へ突出させてか
ら再度内側に湾曲させて形成され、さらにその先端に内
方向に凸形状をした当接部6aが形成されており、当接
部6aの内側は自由状態で電極3の外径よりも少し小さ
くなるように形成されている。この当接部6aが電極3
に接触して低圧端子7と電極3とを電気的に接続する。
なお、この支持金具6の本数は、最低3本でも用をなす
が、4本以上である方がより安定する。
【0009】図2は、次の工程を示す説明図であり、図
1でセラミック誘電体1に支持金具4,6を介して高圧
端子5および低圧端子7が支持された状態で、金型(図
示せず)の内部にセットする。通常は、高圧端子5、低
圧端子7に形成されているメネジ8,9を利用して、金
型内の所定位置に高圧端子5および低圧端子7が保持さ
れる。それにより、高圧端子5、セラミック誘電体1、
低圧端子7が同軸上に保持される。ここで、セラミック
誘電体1が軸心からずれている場合は、セラミック誘電
体1を強制的に移動させ、必要ならば支持金具4,6を
変形させて心合わせをする。また同時に、金型内の所定
位置に、ボルト座11,12を保持させる。次に、絶縁
樹脂としてエポキシ樹脂13を金型内に注入して硬化さ
せた後、金型を分解して、完成したセラミックコンデン
サ14を取り出す。
【0010】なお、上述した工程において、支持金具
4,6をセラミック誘電体1に嵌入または嵌合した後
に、互いの位置合わせをしてから、支持金具4,6と電
極2,3を半田付けして完全に固定することも可能であ
る。この場合、その後の型込め時のセラミック誘電体1
の位置合わせが不要になるとともに、支持金具4,6と
電極2,3との接続が確実になるため、単に支持金具
4,6と電極2,3とを接触させただけの場合に比べ、
導通不良の発生をほぼ完全に防止することができる。ま
た、上述した実施形態では、セラミック誘電体1の内面
の電極2を高圧端子5に接続し、外面の電極3を低圧端
子5に接続したことにより、モールドされたコンデンサ
の外周がアース電位となるため、完成したコンデンサ
を、例えば配電機器に内蔵した場合に、他の機器に対し
て絶縁を施す必要がなくなり、その分、配電機器のコン
パクト化が可能になる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、筒状に形成されたセラミック誘電体の内周面および
外周面に電極を形成した構造としたため、セラミック誘
電体を軸方向に切断することにより、静電容量を任意に
設定可能となり、静電容量の値が連続的に異なるコンデ
ンサの製造が可能になる。
【0012】請求項2の発明によれば、支持金具をセラ
ミック誘電体に嵌入または嵌合した後、電極と支持金具
とが半田付けされて固定される。それにより、金型内で
のセラミック誘電体の所定位置への保持が容易となり、
型込めの際の位置合わせ作業が省力化されるとともに、
セラミック誘電体の電極と高圧端子、低圧端子との接続
が確実となり、導通不良が解消されて、その分、歩留ま
りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の型込め前の状態を示す説明
図である。
【図2】図1の実施形態の完成品の断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック誘電体 2,3 電極 4 支持金具 4a 当接部 5 高圧端子 6 支持金具 6a 当接部 7 低圧端子 8,9 メネジ 11,12 ボルト座 13 エポキシ樹脂 14 セラミックコンデンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成されたセラミック誘電体の内
    周面および外周面に電極を形成した後、一端が高圧端子
    に支持固定され他端が放射状に配置されるとともに半径
    方向のばね性を備えた支持金具をセラミック誘電体の一
    端側の内側・同軸上に嵌入し、同時に、一端が低圧端子
    に支持固定され他端が放射状に配置されるとともに内側
    方向へ湾曲して半径方向のばね性を備えた支持金具をセ
    ラミック誘電体の他端側の外側・同軸上に嵌合し、次い
    で、セラミック誘電体および高圧端子、低圧端子を金型
    内に収納し、三者を同軸上に保持した状態で金型内に絶
    縁樹脂を注入し硬化させることを特徴としたモールド型
    セラミックコンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモールド型セラミックコ
    ンデンサの製造方法において、支持金具をセラミック誘
    電体に嵌入または嵌合した後、電極と支持金具とを半田
    付けして固定することを特徴としたモールド型セラミッ
    クコンデンサの製造方法。
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