JPH07295269A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH07295269A
JPH07295269A JP10741694A JP10741694A JPH07295269A JP H07295269 A JPH07295269 A JP H07295269A JP 10741694 A JP10741694 A JP 10741694A JP 10741694 A JP10741694 A JP 10741694A JP H07295269 A JPH07295269 A JP H07295269A
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JP
Japan
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layer
light
laser beam
laser light
pigment
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Pending
Application number
JP10741694A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Tsuzuki
光雄 都築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 描画するパターンにおける濃度むらの発生を
防止し、かつ画像の潰れを防止して微細パターンの描画
を可能にした電子写真感光体を得る。 【構成】 導電性基板1の表面上に電荷ブロッキング層
3、キャリア発生層4、及びキャリア輸送層5を積層
し、かつ導電性基板1の表面にレーザ光を吸収する光吸
収層2を形成する。感光体に入射されたレーザ光は光吸
収層2において吸収されるため、レーザ光の反射が防止
され、感光体の表面で反射されたレーザ光との干渉が防
止され、干渉縞による濃度むらが防止され、かつこの干
渉を防止するために基板表面を粗面に形成する必要がな
く、レーザ光の散乱を防止して微細なパターンの描画を
可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真に用いる電子感
光体に関し、特に微細パターンの描画を可能にした電子
感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光を光源とする電子写真方
式プリンタの感光体として、感光体の分光感度特性や帯
電露光特性等の制御が比較的自由に選べる電荷発生層と
電荷輸送層とを積層した積層型感光体が注入され多く使
用されている。図3はその基本構成の断面構造であり、
導電性基板1の上に感光層として電荷発生層4と電荷輸
送層5を積層形成している。積層型感光体の電荷発生層
は光を吸収してキャリア電荷を発生する機能を有し、そ
の層の厚さは一般に1μm以下の薄い厚さに形成されて
いる。また、電荷輸送層は感光体としての静電荷の受容
と、その保持及び電荷発生層において生成されたフォト
キャリア電荷が注入されるとその電荷の輸送を行うとい
う機能を有する。その厚さは通例10〜30μm程で、
また光を殆ど吸収しない。
【0003】更に、この種の積層型感光体においては、
感光体基板からの電荷注入を阻止し、レーザ光が照射さ
れない部分、即ちバックグラウンド部分のノイズを少な
くするために、ブロッキング層と呼ばれる絶縁体からな
る膜3を感光体基板1と電荷発生層4との間に設けてあ
る。このブロッキング層3の厚さは通例1μm以下であ
る。このような積層型感光体を用い、レーザプリンタで
レーザ光をライン走査して画像を形成すると、文字にお
いては問題は少ないが、黒面積部において干渉縞状の濃
度むらが現れる。
【0004】この原因は、図3に示すように、レーザ光
Lが入射されると、電荷発生層4が薄膜であるため、こ
の層で吸収される光量が少なく、そのため電荷発生層4
を通過した光が感光体基板の表面で反射し、この反射光
と電荷輸送層5の表面での反射光との干渉を生じたもの
であると考えられる。これを防ぐには、図4に示すよう
に、一般的に感光体表面1を鏡面ではなく数μm〜十数
μm程度の凹凸が生じるように仕上げることが知られて
いる。このように、表面を荒らすことにより、入射光は
基板1の表面において散乱され、コヒーレントの無い散
乱光となり、電荷輸送層5の表面での反射光との干渉が
生じることが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに基板表面を粗面化した感光体を用いた場合、文字等
のライン画像では問題にはならないが、黒面積画像の中
に白抜きで文字等を表したり、画数の多い漢字を表すよ
うな場合、白抜き部分が潰れて表現できなくなることが
しばしば生じている。この原因は、図4に示したよう
に、基板1の表面におけるレーザ光の散乱によりレーザ
光が広がり、この広がった散乱光が電荷輸送層5で更に
反射され、電荷発生層4に戻るという多重反射が生じて
電荷発生層4に入射されるレーザ光のビーム径が実効的
に広がったためと考えられる。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、濃度むらの発生を防止
した描画を可能にした電子写真感光体を提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、白画像や黒画像の潰
れを防止して微細パターンの描画を可能にした電子写真
感光体を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真感光体
は、導電性基板の表面上に電荷ブロッキング層、キャリ
ア発生層、及びキャリア輸送層を積層し、かつ導電性基
板の表面にレーザ光を吸収する光吸収層を形成したこと
を特徴とする。ここで、光吸収層の膜厚は1μm〜10
μmであることが好ましい。また、光吸収層はレーザ光
を吸収する顔料をバインダ樹脂中に分散しており、顔料
はカーボンブラックや青色系の有機顔料で構成され、バ
インダ樹脂はポリアミド樹脂等の樹脂で構成される。更
に、顔料とバインダ樹脂との含有比(重量比)は、顔料
が互いに電気的つながりを持つような距離以下となるよ
うに1:20〜5:1であることが好ましい。
【0008】
【作用】感光体に入射されるレーザ光は電荷輸送層から
電荷発生層に入り、更にブロッキング層を透過して光吸
収層にまで入射されると、レーザ光は光吸収層において
吸収されるため、レーザ光の反射が防止され、感光体表
面で反射されるレーザ光との干渉が防止される。このた
め、干渉縞による濃度むらが防止され、かつこの干渉を
防止するために、基板表面を粗面に形成する必要がな
く、レーザ光の散乱を防止して微細なパターンの描画を
可能とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の電子写真感光体の断面
図である。導電性基板1の表面にレーザ光を吸収する光
吸収層2を有しており、その上にブロッキング層3と、
電荷発生層4と、電荷輸送層5が積層された構成とされ
ている。前記導電性基板1の材料としては、基板自体が
導電性を持つもの、例えばアルミニウム,チタン,亜
鉛,銅,クロム,ニッケル等の金属あるいはこれらの合
金が用いられる。その他にプラスチックの表面に、前記
のような金属もしくは酸化錫や酸化インジウムのような
金属酸化物を蒸着あるいはバインダ樹脂に分散させて皮
膜を形成することにより、導電性を持たせたもの等を用
いることができる。
【0010】電荷発生層4は、電荷発生材料を樹脂に分
散した樹脂層等で構成される。電荷発生材料としては、
各種のフタロシアニン顔料,アゾ顔料,ジスアゾ顔料,
インジゴ顔料,キナクリドン顔料等の公知の材料が用い
られる。また、これらの電荷発生材料は、1種または2
種以上組合わせて使うこともできる。電荷発生層を形成
する樹脂としては、ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニ
ル,.ポリエステル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体,ポリビニルブチラール,ポリスチレン,ポリカーボ
ネート,アクリル樹脂,フェノール樹脂等が用いられ
る。これらの樹脂は単独または混合して用いられる。電
荷発生層4の膜厚は、電荷移動層を積層して用いる場合
には0.05〜5μm、好ましくは0.1〜1μm程度
が適当である。
【0011】電荷輸送層5は、電荷輸送材料を樹脂に相
溶させて形成される。電荷輸送材料は、電子輸送物質と
正孔輸送物質がある。電子輸送物質としては、クロルア
ラニン、ブロモアニル、テトラシアノエチレン等が用い
られる。また、正孔移動物質としては、ピレン、N−エ
チルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール等が
用いられる。電荷移動層の樹脂としては、ポリスチレ
ン,ケトン樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル,ポリ
カーボネート,ポリビニルブチラール,ポリビニルホル
マール,ポリアクリルアミド,ポリアミド等が用いられ
る。これらの樹脂は単独または混合して用いられる。電
荷輸送層5の膜厚は10〜30μm程度が適当である。
【0012】また、光吸収層2はレーザ光を吸収する顔
料をバインダ樹脂中に分散し、基板1の表面に薄膜とし
てコーティングすることにより形成される。顔料として
は、使用するレーザ光を吸収し、かつ電気伝導の高いも
のが好ましく、例えば、カーボンブラックや青色系の有
機顔料が採用される。また、バインダ樹脂としては、感
光体に一般に使用されている樹脂、例えばポリアミド樹
脂等が採用できる。この光吸収層の膜厚は1μm〜10
μmとするのが好ましい。更に、光吸収層2は、顔料と
バインダ樹脂との含有比(重量比)は1:20〜5:1
とするのが好ましく、顔料が互いに電気的つながりを持
つような距離以下となるように顔料の含有比を決めるこ
とが望ましい。
【0013】また、ブロッキング層3は前記光吸収層2
からの電荷の注入を阻止するためのもので、例えば、有
機顔料と樹脂を含有した構成とされ、厚さ0.1〜1μ
mとすることが好ましい。
【0014】したがって、この構成の感光体によれば、
図2に示すように、感光体に対してレーザプリンタでレ
ーザ光をライン走査すると、レーザ光Lは電荷輸送層5
から電荷発生層4に入り、更にブロッキング層3を透過
して光吸収層2にまで入射される。このため、レーザ光
Lは光吸収層2において吸収されることになり、レーザ
光の反射が防止される。したがって、電荷輸送層5の表
面においてレーザ光が反射されても、電荷輸送層5の下
面やそれよりも下側の層において反射されるレーザ光が
存在しないため、レーザ光の干渉が生じることはない。
このため、黒面積部における干渉縞による濃度むらが防
止できる。また、この干渉を防止するために、基板1の
表面を粗面に形成する必要がないため、従来のようなレ
ーザ光の散乱が生じることもなく、白や黒等による微細
なパターンが潰れることなく描画することが可能とな
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、導電性基
板の表面上にブロッキング層、キャリア発生層、及びキ
ャリア輸送層を積層し、かつ導電性基板の表面にレーザ
光を吸収する光吸収層を形成しているので、感光体に入
射されるレーザ光はキャリア輸送層、キャリア発生層及
びブロッキング層を透過した後に光吸収層において吸収
されるため、レーザ光の反射が防止される。このため、
感光体の表面で反射されるレーザ光との干渉が防止で
き、描画するパターンにおいて干渉縞による濃度むらの
発生を防止することができる。
【0016】また、この干渉を防止するために、基板表
面を粗面に形成する必要がないため、レーザ光の散乱を
防止でき、白或いは黒面積におけるパターン潰れを防止
することができ、微細なパターンの描画を可能とするこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光体の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の感光体の光反射状態を示す模式的な断
面図である。
【図3】従来の感光体の一例とその光干渉状態を示す断
面図である。
【図4】従来の感光体の他の例とその光散乱状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 導電性基板 2 光吸収層 3 ブロキング層 4 電荷発生層 5 電荷輸送層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板の表面上に電荷ブロッキング
    層、キャリア発生層、及びキャリア輸送層を積層してな
    る感光体において、前記導電性基板の表面にレーザ光を
    吸収する光吸収層を形成したことを特徴とする電子写真
    感光体。
  2. 【請求項2】 光吸収層の膜厚は1μm〜10μmであ
    る請求項1の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 光吸収層はレーザ光を吸収する顔料をバ
    インダ樹脂中に分散しており、顔料はカーボンブラック
    や青色系の有機顔料で構成され、バインダ樹脂はポリア
    ミド樹脂等の樹脂で構成される請求項1または2の電子
    写真感光体。
  4. 【請求項4】 顔料とバインダ樹脂との含有比(重量
    比)は、顔料が互いに電気的つながりを持つような距離
    以下となるように1:20〜5:1である請求項1ない
    し3のいずれかの電子写真感光体。
JP10741694A 1994-04-25 1994-04-25 電子写真感光体 Pending JPH07295269A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6521388B2 (en) 2000-04-17 2003-02-18 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic image forming apparatus, and photoreceptor therefor

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