JPH07295057A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07295057A
JPH07295057A JP6105040A JP10504094A JPH07295057A JP H07295057 A JPH07295057 A JP H07295057A JP 6105040 A JP6105040 A JP 6105040A JP 10504094 A JP10504094 A JP 10504094A JP H07295057 A JPH07295057 A JP H07295057A
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JP
Japan
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state
film
cartridge
display
detecting
Prior art date
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JP6105040A
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English (en)
Inventor
Shosuke Haraguchi
彰輔 原口
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to CN95103827A priority patent/CN1067473C/zh
Priority to EP95105912A priority patent/EP0683424B1/en
Priority to DE69521836T priority patent/DE69521836T2/de
Priority to KR1019950009411A priority patent/KR100199516B1/ko
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムカートリッジに具備された第1の状
態表示手段の停止位相の保証が確実でないシステムであ
っても、フィルム状態を正確に検出可能とする。 【構成】 第1の状態表示手段6の表示状態を検出する
第1の状態検出手段7,8と、第2の状態表示手段の表
示状態を検出する第2の状態検出手段16と、該第2の
状態検出手段による検出結果を、前記第1の状態検出手
段による検出結果に対して優先して用いるフィルム状態
判別手段とを設け、フィルム巻取り軸とは非連動の第2
の状態表示手段の表示状態の検出結果を、フィルム巻取
り軸と連動して回転する第1の状態表示手段の表示状態
の検出結果に対して優先するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム状態を表示す
る手段を備えたフィルムカートリッジを用いるカメラの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムの状態(未露光,撮影途
中,撮影済み)やISO情報等のフィルム情報をバーコ
ードにより持ち、フィルム巻取り軸と一体的に回転する
データディスク板を備え、該データディスク板に具備さ
れたフィルムの各種情報をカメラにて検知可能とするフ
ィルムカートリッジが特開平4−273240号等にて
提案されている。更に、該フィルムカートリッジには、
上述のデータディスク板と同様にフィルム巻取り軸と一
体的に回転し、その停止位置により撮影者に対して視覚
的に状態(未露光、撮影途中あるいは撮影済み)の表示
を行う手段をも備えた構造となっている。そして、上記
のフィルム状態表示手段(データディスク板も含む)は
フィルム巻取り軸により駆動されるため、カメラのフィ
ルム巻取り軸駆動機構により駆動が可能で、特別な駆動
機構を設けること無く、カメラによってフィルム状態表
示の自動セットが可能となっている。
【0003】また、フィルムの撮影駒毎に各種撮影情報
等を磁気記録可能であると同時に、現像済みフィルムに
対して磁気記録情報の追加及び書換えを可能としたカメ
ラが特開平4−296837号により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
前者の従来例ではシステムとして未完成であり、後者を
も考慮すると、上記のフィルム状態表示手段は、未露
光,撮影途中,撮影済み,現像済みの4状態を表示する
のが望ましいことは容易に考えられる。ところが、この
タイプのフィルムカートリッジはフィルム現像後もフィ
ルムをフィルムカートリッジ内に巻込んでしまい、ま
た、手動では引出せない構成となっている。従って、ネ
ガをチェックするためには、上述のフィルム状態表示手
段の表示が現像済みになっているもののみに作用し、フ
ィルムを引出して視認を可能とすると同時にフィルム巻
込み時はフィルム状態表示手段をまた現像済みに戻す機
能を有した専用の装置を備える必要があるが、この種の
装置を実現した場合、比較的高価となるため、上述のフ
ィルム状態表示手段の制御が不可能な簡易装置をも許容
するシステムが望まれる。
【0005】(発明の目的)本発明の第1の目的は、フ
ィルムカートリッジに具備された第1の状態表示手段の
停止位相の保証が確実でないシステムであっても、フィ
ルム状態を正確に検出することのできるカメラを提供す
ることである。
【0006】本発明の第2の目的は、第1及び第2の状
態検出手段による検出結果が不確実な事態が生じたとし
ても、フィルム状態を正確に検出することのできるカメ
ラを提供することである。
【0007】本発明の第3の目的は、現像済みフィルム
でありながら正規の位置にフィルム状態表示を戻されて
いなかったフィルムカートリッジも、容易に正規の状態
表示位置に戻すことのできるカメラを提供することであ
る。
【0008】本発明の第4の目的は、単一の状態検出手
段を設けることのみで、無用な撮影動作を進行させてし
まうといったことを防止することのできるカメラを提供
する事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、第1の状態表示手
段の表示状態を検出する第1の状態検出手段と、第2の
状態表示手段の表示状態を検出する第2の状態検出手段
と、該第2の状態検出手段による検出結果を、前記第1
の状態検出手段による検出結果に対して優先して用いる
フィルム状態判別手段とを設け、フィルム巻取り軸とは
非連動の第2の状態表示手段の検出結果を、フィルム巻
取り軸と連動して回転する第1の状態表示手段の検出結
果に対して優先する構成にしている。
【0010】上記第2の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、第1の状態表示手段の表示状態を検
出する第1の状態検出手段と、第2の状態表示手段の表
示状態を検出する第2の状態検出手段と、撮影駒に対し
て磁気情報が記録されているか否かによりフィルムの状
態を検出する第3の状態検出手段とを有するものにおい
て、フィルム状態判別手段により、それぞれの検出結果
を用いる優先順位を、第2の状態検出手段、第1の状態
検出手段、第3の状態検出手段とするようにした構成に
している。
【0011】上記第3の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、第1の状態表示手段の表示状態を検
出する第1の状態検出手段と、第2の状態表示手段の表
示状態を検出する第2の状態検出手段と、該第2の状態
検出手段にて現像済みフィルムであることが検出された
場合、第1の状態表示手段の状態表示を強制的に現像済
みフィルムの位置に設定する状態表示制御手段とを設
け、現像済みフィルムが一旦引き出されて使用され、そ
の後再度巻込まれた際に、正規の位置にフィルム状態表
示を戻されていなかったフィルムカートリッジが再装填
されたとしても、第2の状態検出手段にて現像済みフィ
ルムであることが検出された場合には、上記フィルムカ
ートリッジの第1の状態表示手段の状態表示を強制的に
現像済みフィルムの位置に設定する構成にしている。
【0012】上記第4の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、状態表示手段の表示状態を検出する
状態検出手段と、該状態検出手段にて第1の状態である
ことが検出された場合は、撮影動作を許容し、第2の状
態であることが検出された場合は、撮影動作を禁止する
動作制御手段とを設け、単一の状態検出手段にて第1の
状態であるか第2の状態であるかを判別し、撮影動作を
許容するか否かを決定する構成にしている。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1〜図15は本発明の第1の実施例に係
るカメラを示す図であり、図1はカートリッジ蓋1を閉
めた状態を示すカメラの上面図、図2〜図4は図1のX
ーX断面に於る動作を示す縦断面図である。また、図5
〜図8はフィルムカートリッジ2の上面2aを示す図、
図9〜図12はフィルムカートリッジ2の下面2bを示
す図である。図13はフィルム給送機構を示す図、図1
4はカメラの電気的構成を示すブロック図、図15は図
14のMPUでの動作を示すフローチャートである。
【0015】まず、フィルムカートリッジ2について、
図1,図5〜図12等を用いて説明する。
【0016】フィルムカートリッジ2内には、図2に示
す様に、フィルム巻取り軸3が回転可能に支持され、そ
の周辺にフィルム4が巻付けられている。5は色表示部
材であり、フィルム巻取り軸3と一体的に回転する。ま
た、6はバーコードパターンを有したデータディスク板
であり、フィルム巻取り軸3に貼付けられ一体的に回転
する。
【0017】図5〜図8はこのフィルムカートリッジ2
の上面2aに具備される表示手段を示す図であり、2c
は爪部であり、爪折り可能に形成されている。2d〜2
gは上面2aを切欠かれて形成された表示窓であり、上
記の色表示部材5の回転停止の位相により状態表示が行
われる。
【0018】図5は未露光フィルム状態を示し、表示窓
2d部に色表示部材5が停止し、爪部2cは存在してい
る。以下、この状態を「状態A」と呼ぶ。図6は撮影途
中フィルム状態を示し、表示窓2e部に色表示部材5が
停止し、この際も爪部2cは存在している。以下、この
状態を「状態B」と呼ぶ。図7は撮影済みフィルム状態
を示し、表示窓2f部に色表示部材5が停止し、この際
も爪部2cは存在している。以下、この状態を「状態
C」と呼ぶ。図8は現像済みフィルム状態を示し、表示
窓2e部に色表示部材5が停止している。この際は、爪
部2cは現像済みを明確に表示するために折られて欠損
状態となっている。以下、この状態を「状態D」と呼
ぶ。
【0019】図9〜図12は下面2bの表示手段を示す
図であり、フィルムカートリッジ2の表示窓2h,2i
からデータディスク板6が露出している。このデータデ
ィスク板6には切欠き部6aが存在するが、この部分の
作用については後述する。7,8はデータディスク板6
の読取り手段として設けられたフォトリフレクタ(図で
はOPTとしてのみ記してある)であり、状態A〜状態
Dに関し、カメラへの装填時の初期位相検知及びカメラ
から取出す時のデータディスク板6の位相セット時の位
相検知として機能する。具体的にはデータディスク板6
を回転させながら切欠き部6aを検知し、該切欠き部6
aを検知した時点からのパルスカウント数により、状態
を割出すものである。以下、詳細な説明は省略する。
【0020】これら図9〜図12はそれぞれ前述の図5
〜図8に対応し、状態A,状態B,状態C,状態Dを示
している。
【0021】上述のようにフィルム巻取り軸3の停止位
相で決定される第1の状態表示手段として、上面2aに
視認用、下面2bに制御用をそれぞれ有している。ま
た、第2の状態表示手段として、フィルム巻取り軸3と
は非連動の爪折り式の爪部2cを有している。因に、フ
ィルム巻取り軸3はフィルムカートリッジ2をカートリ
ッジ室に装填したときのみ回転可能とする安全機構を有
しているが、本実施例に於てはその説明を省略する。
【0022】次に、フィルムカートリッジ2を、その軸
方向より装填可能とするカートリッジ室の構成について
説明する。
【0023】図2において、9は本体であり、9aがカ
ートリッジ室であり、フィルムカートリッジ2を挿入可
能に形成されている。10は駆動部材であり、前記本体
9に回転可能に軸支されている。10aはその係合部で
あり、フィルム巻取り軸3の係合部3aと係合し、回転
力を伝達する機能と同時にフィルム巻取り軸3のスラス
トラジアル両方向の位置決め機能も有する。駆動部材1
0の駆動方法については後述する。
【0024】カートリッジ蓋1は回転軸1aを中心に本
体9に対し揺動可能に支持されている。図1に示す11
は操作部材であり、カートリッジ蓋1を開けるときにこ
れをスライド操作すると、不図示のロック機構が解除さ
れ、カートリッジ蓋1を開けることが可能となる。この
カートリッジ蓋1のロック機構に関しては種々公知技術
が有り、容易に想定できるため説明は省略する。12は
押え部材であり(図2,図4参照)、カートリッジ蓋1
に取付けられバネ13で付勢されている。当接部12a
はフィルム巻取り軸3の当接部3bに当接し、バネ13
の付勢力の作用でフィルム巻取り軸3を駆動部材10の
係合部10aに押付け、スラスト方向位置決めを行うと
同時に当接部3bのラジアル方向の位置決めを行う。1
4は爪検知レバーであり、回転軸14aを中心にカート
リッジ蓋1に対して揺動可能に支持されている。更に、
バネ15により反時計回転方向にバネ付勢され、ストッ
パ1bに当接している。14bは爪検知部であり、カー
トリッジ蓋1を閉めた状態でフィルムカートリッジ2の
爪部2cの有無を検知する。16は本体9に取付けられ
た爪検知スイッチであり、前記爪検知レバー14のスイ
ッチング突起14cにより該爪検知スイッチ16は作動
する。
【0025】図1に示す17は蓋検知スイッチであり、
カートリッジ蓋1の閉成を検知するスイッチである。具
体的な構成についての説明は省略するが、カートリッジ
蓋1の閉成を直接検知しても良いし、操作部材11に連
動する蓋ロック機構のロック完了動作に連動するタイプ
でも良い。
【0026】次に、カートリッジ蓋1の開閉動作につい
て説明する。
【0027】図2は、図8に示す状態Dのフィルムカー
トリッジ2を装填してカートリッジ蓋1を閉めた状態を
示している。また、図3は、図5〜図7に示す状態A,
状態B,状態Cのフィルムカートリッジ2を装填してカ
ートリッジ蓋1を閉めた状態を示している。又、図4
は、カートリッジ蓋1の開状態を示す図である。
【0028】図4のカートリッジ蓋1の開状態時には、
図示の通り、爪検知スイッチ16は閉成されている。次
に、このカートリッジ蓋1を閉めると、フィルムカート
リッジ2を装填していない場合や図2の状態に於ては、
爪検知スイッチ16は閉成されたまま変化しない。これ
ら図2を見て判かるように、フィルムカートリッジ2が
存在しない場合、及び、状態Dのフィルムカートリッジ
2であって爪部2cが折損された状態では、爪検知部1
4bが何にも当接しないので、スイッチング突起14c
が爪検知スイッチ16に当接しないことによる。
【0029】図3の状態に於ては、爪検知スイッチ16
は開成される。これは図示の通り、爪検知部14bがフ
ィルムカートリッジ2の爪部2cに当接し、爪検知レバ
ー14がバネ15の付勢力に抗して時計回転方向に回動
して、そのスイッチング突起14cが爪検知スイッチ1
6を押圧するからであり、この爪検知スイッチ16の開
成により、後述のカメラのMPUは爪部2cの存在を検
知することになる。更に詳しくは、この爪検知スイッチ
16により単なるフィルムカートリッジ2の装填検知の
みではなく、爪部2cを有したフィルムカートリッジ2
のみ(状態D以外)の装填検知手段が実現できる。
【0030】次に、図13を用いてフィルム給送機構に
ついて説明する。
【0031】フィルム4はフィルムカートリッジ2内の
フィルム巻取り軸3を回転させることにより、その送り
出し,巻込みが可能である。巻込み方向に回し続ける
と、フィルム4はフィルムカートリッジ2内に完全に巻
込まれるが、その状態で送り出し方向に回転させると、
フィルム4のリーダ部がフィルムカートリッジ2から送
り出される構成であり、フィルムリーダ部は巻込まれた
状態でカートリッジ室9aへの着脱を行うため、操作性
が非常に良い。
【0032】図13において、18はフィルム送り検知
手段であり、具体的にはフォトリフレクタであり、パー
フォレーション4aを検知する。19は情報読取り用の
磁気ヘッド、20は情報書込み用の磁気ヘッドであり、
フィルム4上に塗布された磁性体を利用した磁気情報4
bの読取り,書込みを行うものである。4cは撮影画面
エリアである。21はフィルム巻取りスプールであり、
フィルム4を図中右方へ巻上げる機能を有している。2
2はモータであり、正逆回転可能である。22aは前記
モータ22の出力軸に固定されたピニオンであり、不図
示の減速ギヤ列を介して太陽ギヤ23に上記モータ22
の出力(動力)を伝達する。24は遊星ギヤであり、遊
星アーム25により前記太陽ギヤ23に噛み合いながら
公転可能に支持されている。この図13では太陽ギヤ2
3が時計回転方向に回転する場合を示しており、遊星ギ
ヤ24はギヤ26に噛み合っていて、該ギヤ26の回転
はフィルム巻取りスプール21に伝えられ、フィルム4
を巻上げると同時に太陽ギヤ27を時計回転方向に回転
させる。
【0033】28はギヤ30に噛み合う遊星ギヤ、29
は遊星アームであり、前記太陽ギヤ27の時計回転方向
回転で遊星ギヤ28はギヤ30を時計回転方向に回転さ
せ、この動力は不図示の伝達ギヤを介して駆動部材10
をフィルム送り出し方向に回転させる力として作用す
る。ここで、前記駆動部材10によるフィルム送り出し
の速度に対し、フィルム巻取りスプール22によるフィ
ルム巻取りの速度の方が速くなるように設定されてお
り、よって、最初のフィルム送り出し時は駆動部材10
によりフィルム4が駆動されるが、フィルム巻取りスプ
ール21にフィルム4が巻き付くとフィルム4はフィル
ム巻取りスプール21により巻取られることになり、ス
ピード差の吸収はギヤ30に対し、遊星ギヤ28が飛ぶ
こと(反時計方向への公転)により行われる。この吸収
機構に関しては、公知のワンウェイクラッチを設けても
良い。
【0034】次に、太陽ギヤ23が反時計回転方向に回
転する方向に、前記モータ22を回転させた場合につい
て説明すると、これにより遊星ギヤ25は反時計回転方
向に公転するため、該遊星ギヤ25はギヤ31と噛み合
い、ギヤ30を反時計回転方向に回転させ、駆動部材1
0を介してフィルム巻取り軸3を駆動し、フィルム4を
フィルム巻込み方向に駆動する。
【0035】図14は本実施例におけるカメラの制御回
路系を示すブロック図であり、ここにはカメラの中の本
発明に関連する構成要素のみ示している。
【0036】図14において、32はMPUであり、不
図示の電源スイッチ33、更に前述の蓋検知スイッチ1
7、爪検知スイッチ16、データディスク板6の読み取
りを行うフォトリフレクタ(D/D読取り手段とも記
す)7,8、フィルム送り検知手段18、読取り用の磁
気ヘッド19のそれぞれから信号が入力する。
【0037】また、該MPU32から、ドライバ34を
介してモータ22の正逆回転駆動や書込み用磁気ヘッド
20をコントロールする信号を出力する。
【0038】次に、図15のフローチャートにしたがっ
て、本実施例のカメラの動作を説明する。
【0039】ステップS101において不図示の電源ス
ッチ33がオンし、次のステップS102において蓋検
知スイッチ17がカートリッジ蓋1の閉状態を検知した
ことを判別すると、ステップS103へ進み、ここで爪
検知スイッチ16の状態判別を行う。この結果、図2に
示す様にフィルムカートリッジ2の爪部2cが折られて
いることから、該爪検知スイッチ16が閉成されたまま
の場合は、図8に示す状態Dのフィルムカートリッジ2
であると判定してステップS104へ進み、現像済みフ
ィルム対応シーケンスに入る。具体的には、読取り用磁
気ヘッド19により磁気情報4bを読取り表示したり、
更には書込み用磁気ヘッド20により情報を書換えるこ
とを許容したり、更に又フィルム4の現像済み画面を視
認可能にしたりするモードである。
【0040】上記のステップS104で所定のシーケン
スを終了すると、次いでステップS114へ進む。この
ステップS114からステップS116までは、データ
ディスク板6の位相を状態D(現像済みフィルム)にセ
ットするシーケンスである。つまり、ステップS114
において、モータ22をフィルム巻戻し回転方向に回転
するよう通電を開始し(上記ステップS104のシーケ
ンスの最後がフィルム巻戻しの場合はこのステップS1
14でそのままモータ22への通電を継続しても良
い)、次にステップS115へ進み、ここでD/D読取
り手段7,8を使ってデータディスク板6の回転位相
が、図12の状態Dに達したかか否かことを検知する。
この検知が出来ない場合は上記のステップS114へ戻
り、同様の動作を繰り返す。そして、図12の状態Dの
位相に達したことを検知すると、ステップS116へ進
み、上記のモータ22への通電をストップし、データデ
ィスク板6の位相を状態Dにセットしてシーケンスを終
了する。上記ステップS115における位相検知は、ス
テップS116に於るモータ22等のイナーシャ等によ
るオーバラン量も加味して検知されるが、その詳細は省
略する。
【0041】以上により、現像済みフィルムでありなが
ら第1の状態表示手段が図8,図12の状態Dの表示と
異なっていたものも修正されてシーケンスを終了し、そ
の後の事故を未然に防止できる効果がある。
【0042】また、上記のステップS103において、
図3で示すようにフィルムカートリッジ2の爪部2cに
より爪検知レバー14を介して爪検知スイッチ16が開
成された場合は、次にステップS105へ進み、ここで
データディスク板6の読取りを行う。具体的には、モー
タ22へ通電し、駆動部材10によりフィルム巻取り軸
3をフィルム4の巻込み方向に回転させ、データディス
ク板6を図9〜図12に於る反時計回転方向に回転させ
る。この時、フォトリフレクタ(D/D読取り手段)
7,8でバーコードパターンの信号を読出し、バーコー
ドで示されている各種撮影に関する固定情報(例えばフ
ィルム規定駒数、ISO情報等)を読取ると同時に、初
期位相が図9〜図12に示す状態A〜Dのどの位相であ
ったかの判別をも行う。当然、この方式だと初期位相読
取りに関してはやり直しが効かず、信号検出の信頼性を
向上させることが要求される。
【0043】次にステップS106へ進み、上記ステッ
プS105のD/D読取り結果が仮に図12の状態Dと
判別した場合には、直ちに後述するステップS113へ
進む。
【0044】また、上記のステップS105でのD/D
読取り結果が、図9の状態AであればステップS10
6,ステップS107を介してステップS108へ進
み、ここで状態A対応シーケンスに入る。具体的には、
未露光フィルム対応の一般撮影シーケンスである。
【0045】また、上記のステップS105でのD/D
読取り結果が、図10の状態BであればステップS10
6,ステップS107,ステップS109を介してステ
ップS110へ進み、ここで状態B対応シーケンスに入
る。具体的には、撮影途中フィルムに対応したシーケン
スであり、フィルム4上の磁気情報4bを読取り磁気ヘ
ッド19で読取り、磁気情報4bが存在する駒は撮影済
みと判断し、磁気情報4bの存在しない駒まで連続して
送り出し、スタート駒を頭出しした後に、一般撮影シー
ケンスに移行するものである。
【0046】また、ステップS105のD/D読取り結
果が、図11の状態Cであれば、ステップステップS1
06,ステップS107,ステップS109,ステップ
S111を介してステップS112へ進み、ここで状態
C対応シーケンスに入る。具体的には、撮影済みフィル
ムに対応したシーケンスであり、磁気情報4bの読出
し,書換えのみを許容し、撮影は禁止している。
【0047】上記のステップS105のD/D読取り
で、上述のA〜D状態の判別が不可能な場合はステップ
S113へ進む。
【0048】ステップS113は状態判別の最後の手段
に相当するもので、フィルム4上の磁気情報4bを読取
り用磁気ヘッド19で読取り、撮影履歴の判定を行うも
のである。つまり、ステップS103において、第2の
状態表示手段(爪部2c)を検知する第2の状態検出手
段(爪検知スイッチ16)により、フィルムカートリッ
ジ2が状態Dであるか否かを判別できており、ステップ
S105へ進んだ時点でフィルムカートリッジ2は状態
A,B,Cのどれかであることは明確である。上述から
ステップS107,ステップS109,ステップS11
1でそれぞれ状態A,B,Cであることが第1の状態表
示手段(データディスク板6)を第1の状態検出手段
(フォトリフレクタ7,8)により判定されると矛盾は
生じないのでスムーズに次のシーケンスに進める。
【0049】ところが、ステップS106で状態Dと判
別されたことは矛盾であり、また、ステップS111ま
で進んで状態判別ができないことも異常であり、その場
合にのみステップS113へ進み、ここでフィルム4上
の磁気情報4bを読取っている。この際、全く検出され
なければ状態A(未露光フィルム)、途中の駒まで検出
されれば状態B(撮影途中フィルム)、全駒から検出さ
れれば状態C(撮影済みフィルム)であると判別する。
【0050】以上により、第1の状態検出手段の信頼性
が不完全でも、確実なバックアップシステムを実現する
ことができる。
【0051】(第2の実施例)図16〜図23は本発明
の第2の実施例に係るカメラを示す図であり、図16は
フィルムカートリッジを装填可能な状態、図17はフィ
ルムカートリッジを装填不可能な状態を、それぞれ示す
図である。また、図18〜図21は上記の第1実施例の
図9〜図12に相当するものであり、第1の状態検出手
段の位相を示すものである。また、図22はこの実施例
における電気的構成を示すブロック図、図23は図23
のMPUでの動作を示すフローチャートである。
【0052】この第2の実施例は、上記の第1の実施例
が第1の状態検出手段は2個のフォトリフレクタ(D/
D読取り手段)7,8により光学的に読み取りを行う手
段であったのに対し、機械的にフィルムカートリッジ2
の装填の可否をコントロールするものである。
【0053】図16及び図17において、51は状態検
出レバーであり、回転軸51aを中心に揺動可能であ
り、バネ52により時計回転方向にバネ付勢されてお
り、ストッパ53により初期位置が決定(17参照)さ
れている。51bは状態検出部である。なお、その他の
構成部品は第1の実施例と同様であるので、その説明は
省略する。
【0054】図18〜図21に、状態検出レバー(ME
Cとして図示)51の状態検出部51bとデータディス
ク板6の位相との関係を示している。
【0055】図18の状態Aに於ては、状態検出部51
bとデータディスク板6のパターン部が当接し、フィル
ムカートリッジ2をカートリッジ室9aへ挿入すると状
態検出レバー51はバネ52の付勢力に抗して反時計回
転方向に回動し、図16のように装填が可能である。
【0056】一方、図19〜図21の状態B,C,Dに
於ては、状態検出部51bはデータディスク板6の切欠
き部6aの位相と一致するため、図17のようにフィル
ムカートリッジ2の係止部2hに該状態検出部51bが
係合し、フィルムカートリッジ2の進入を機械的に阻止
する。つまり、未露光フィルム(状態A)を有するフィ
ルムカートリッジだけを装填可能とし、その他のフィル
ムカートリッジの装填を不可能にしたものである。
【0057】しかし、状態Dの現像済みフィルムを何ら
かの方法で引出してネガの視認を行ったりしてフィルム
巻込み後、データディスク板6の位相が状態Dとは別の
状態になってしまったフィルムカートリッジ2が存在し
たとすると、上記状態検出レバー51は役目を果さず、
よって誤って撮影を行ってしまう事故が発生する。そこ
で、このタイプのカメラに於ては、第1の実施例と同様
の状態検出手段を有すことが有効になる。ここでは、爪
部2cを検出する爪検知レバー14,爪検知スイッチ1
6に関しては第1の実施例と同じため、その説明は省略
する。
【0058】図22は本発明の第2の実施例における制
御回路系を示すブロック図であり、55はMPUであ
る。
【0059】上記の第1の実施例と異なる点は、MPU
55に信号入力するものとして、読取り用磁気ヘッド1
9が存在しないこと、及び、D/D読取り手段54がフ
ォトリフレクタ1個となり、データディスク板6の初期
状態の読込み用としては使用せず、停止制御用のみに使
用している。このD/D読取り手段54がフォトリフレ
クタ1個で良いのは、停止制御を行う位相として、図2
0の状態Cと図21の状態Dの2位相しか使用せず、切
欠き部6aを逃げた位相のためである。
【0060】次に、図23のフローチャートにしたがっ
て、本実施例の動作について説明する。
【0061】ステップS201において不図示の電源ス
イッチ33がオンすると、第1の実施例と同様、ステッ
プS202へ進んでカートリッジ蓋1の開閉状態検知を
行い、該カートリッジ蓋1が閉じられていればステップ
S203へ進み、フィルムカートリッジ2の爪部2cの
検知を行う。上述のように一般的には状態Aのフィルム
カートリッジ2しか装填できないため、ここでは爪部2
cが検知される為、次いでステップS204へ進み、こ
こで一般の撮影シーケンスを実行することになる。因
に、撮影途中でフィルムを巻戻そうと、全駒撮影後にフ
ィルムを巻戻そうと、どちらもデータディスク板6を状
態Cにセットして終了する。
【0062】一方、上記のステップS203において、
爪部2cが検知されないと、状態Dのフィルムカートリ
ッジ2のデータディスク板6の位相が正規の位置ではな
かったものと判別し、次にステップS205へ進み、デ
ータディスク板6を状態Dにセットしてシーケンスを終
了する。具体的には、第1の実施例のステップS114
〜ステップS116と同様であり、現像済フィルムであ
りながら第1の状態表示手段が図21の状態表示と異な
っていたものを修正されてシーケスを終了し、その後の
事故を未然に防止できる効果がある。
【0063】(第3の実施例)図24〜図30は本発明
の第3実施例に係るカメラを示す図であり、図24はカ
ートリッジ蓋61を閉めた状態を示す上面図、図25,
図26は図24のY−Y断面図、図27,図28はフィ
ルムカートリッジの上面を示す図である。また、図29
は本実施例におけるカメラの電気的構成を示すブロック
図、図30は図29のMPUでの動作を示すフローチャ
ートである。
【0064】この第3の実施例は、上記第1の実施例の
第2の状態検出手段が爪部2cの状態検出を行ったのに
対し、更に第2の状態検出手段の構成要素を追加したも
のである。
【0065】図25等において、62はフィルムカート
リッジであり、基本構成は第1の実施例のフィルムカー
トリッジ2と同じである。62aが上面、62bが下面
を示す。
【0066】まず、下面62bについては、第1の実施
例における図9〜図12の説明と全く同じである。フォ
トリフレクタ(D/D読取り手段)7,8及び駆動部材
10の機能も全く同じである。一方、上面62aに関し
てはフィルムカートリッジ62の構成が一部異なるた
め、図27,図28を用いて説明する。
【0067】図27,図28において、62cは爪部で
あり、第1の実施例と同じである。62d〜62gは切
欠かれた表示窓であり、色表示部材5の回転位相で、状
態A〜Dの表示が行われ、これも第1の実施例と同じで
ある。フィルムカートリッジ62には、開口部62hが
設けられている。該開口部62hには切換部材63が配
置されている。63aは突起であり、切換部材63のス
ライド操作により指標62iのポジションと指標62j
のポジションに切換え可能である。爪部62cは現像終
了後に爪折りすることにより永久に爪折り状態となる
が、切換部材31はユーザーが任意に切換え可能であ
る。機能としては、ユーザーの意志で強制的に撮影禁止
を解除させるための入力信号部である。図27に示す指
標62iに突起62aを合せた状態がオートポジショ
ン、図28に示す指標62jに突起63aを合せた状態
が禁止解除ポジションである。切換部材63は状態A〜
Dとは無関係に操作可能である。
【0068】カートリッジ蓋61の基本構成は第1の実
施例のカートリッジ蓋1と同じなので、その説明は省略
する。フィルムカートリッジ62の爪部62cの検出に
関しては、第1の実施例の爪検知レバー14,爪検知ス
イッチ16と同じである。また、蓋検知スイッチ17も
同じである。
【0069】64は禁止解除検知レバー(25等参照)
であり、回転軸64aを中心に揺動可能に軸支され、バ
ネ65で時計回転方向にバネ付勢され、ストッパ61a
で位置規制されている。66は禁止解除検知スイッチで
ある。
【0070】図24,図25は切換部材63がオートポ
ジションにある状態を示しており、状態検知部64bが
突起63aと当接し、禁止解除検知レバー64はバネ6
5に抗して反時計方向に回動し、突起64cは禁止解除
検知スイッチ66と非接触状態であり、禁止解除検知ス
イッチ66は閉成されたままである。また、図26は切
換部材63が禁止解除ポジションにある状態を示してお
り、禁止解除検知レバー64の状態検知部64bは切換
レバー63の突起63aと当接しないため、バネ65で
ストッパ61aへ付勢されたままで突起64cは禁止解
除検知スイッチ66を開成させている。
【0071】図25及び図26からわかるように、バネ
65は禁止解除検知スイッチ66のバネ力より十分に強
いバネ力を有している。
【0072】図29は本実施例におけるカメラの制御回
路系を示すブロック図であり、67はMPUである。そ
の他、図14の第1の実施例に対し、読取り用磁気ヘッ
ド19が存在せず、別途禁止解除検知スイッチ66が追
加されている。
【0073】次に、図30のフローチャートにしたがっ
て、本実施例の動作について説明をする。
【0074】ステップS301〜ステップS303は、
前述の第1の実施例と同じなので、その説明を省略す
る。ステップS303において、爪検知スイッチ16で
爪部62cが折られていることを検知すると、ステップ
S304へ進み、状態Dであると判定して、本実施例の
カメラでは現像済みフィルムに対応した機能は有してい
ないため、第2の実施例と同様にデータディスク板6を
状態Dにセットし、シーケンスを終了する。これによ
り、データディスク板6が第2の実施例と同様に、正規
の位相に停止していなかったものに対しても自動修正が
実施され、他の本機能を有していないカメラに装填して
も誤撮影を行わなくなり、事故防止には有効なものとな
る。
【0075】一方、上記のステップS303において爪
部62cの存在を検知すると、ステップS305へ進
み、ここでフォトリフレクタ(D/D読取り手段)7,
8によりデータディスク板6の初期位相を検出すること
により、状態A〜Dの判別を行う。この結果、もし状態
Aであれば、ステップS306からステップS307へ
進み、状態A対応シーケンスに入る。具体的には、一般
の撮影シーケンスである。
【0076】また、状態A以外であれば次にステップS
308へ進み、ここで禁止解除検知スイッチ66の状態
から切換部材63のポジションを検知する。もし禁止解
除検知スイッチ66が開成されたままで、切換部材66
がオートポジションであることを検知すると、ステップ
S308からステップS309へ進む。そして、ここで
上記のステップS305の結果が状態Bであれば、第1
の実施例の読取り用磁気ヘッド19を有しない限り撮影
スタート駒が特定できないため、このステップS309
からステップS310へ進み、データディスク板6を状
態Bにセットして、シーケンスを終了する。
【0077】また、ステップS309において状態Dで
なければステップS311へ進み、ここで状態Cか否か
を判別し、状態CであればステップS311からステッ
プS312へ進み、データディスク板6を状態Cにセッ
トして、シーケンスを終了する。
【0078】また、上記のステップS311で状態Cで
もない、つまり状態A,B,C以外であると判別した場
合はステップS311からステップS313へ進み、こ
こでデータディスク板6を状態Cにセットして、シーケ
ンスを終了する。これは、上記ステップS303の結果
を最優先し、更に安全策を加えた最終の判別部分であ
る。
【0079】一方、上記のステップS308において禁
止解除検知スイッチ66が開成され、切換部材63が禁
止解除ポジションであることを検知すると、このステッ
プS308からステップS314へ進み、ここで上記ス
テップS305の結果が状態Bであれば、ステップS3
15の状態B対応シーケンスへ進む。具体的には、読取
りヘッド19を有しないカメラで、ユーザーが敢えて切
換部材63を禁止解除ポジションに切換えて撮影しよう
という意図に応ずるものであり、撮影スタート駒をユー
ザーにマニュアルインプットさせ、撮影シーケンスを進
めていくものである。
【0080】また、上記のステップS305の結果が状
態Cであれば、ステップS316からステップS317
の状態C対応シーケンスに入る。具体的には、上述と同
じ理由でユーザーのマニュアルインプットを必要とする
が、全駒撮影済みフィルムのために多重撮影に限定さ
れ、特定駒を毎回ユーザーがインプットすることによ
り、撮影シーケンスが動作する。
【0081】また、上記のステップS305の結果が状
態A,B,C以外であれば、ステップS318へ進み、
ここでデータディスク板6を状態Cにセットして、シー
ケンスを終了する。
【0082】以上で本発明の実施例説明を終えるが、こ
こで、上述した各実施例の効果をまとめて以下に述べ
る。
【0083】上記の第1乃至第3の実施例によれば、現
像済みフィルム時での第1の状態表示手段(データディ
スク板6)の停止位相の保証が確実で無くても、確実に
保証される第2の状態表示手段(爪部2c)を優先して
検知するため、現像済みフィルムを使って誤って撮影を
行ってしまったりする事故を確実に防止できる。また、
第1の状態表示手段は停止位相で状態表示を行うもので
あり、一度検出に失敗すると再検出が不可能であり、何
らかの方法でバックアップする必要があるが、この問題
に関しても非常に有効なものとなる。更に、第1の実施
例のように、上記の何れにおいてもフィルム状態を検知
できない場合は、読取り用磁気ヘッド19を用いて各駒
に磁気情報が記憶されているかどうかによりフィルム状
態の最終的な状態判別を行うようにしている為、上記の
問題を解消することがより確実なものとなる。
【0084】また、フィルムカートリッジの装填検出ス
イッチとしては例えば第2の実施例の様に1個設けるだ
けで、現像済みであるべきものが別の状態になって装填
されてしまったとしても現像済みフィルムか否かを確実
に判別でき、低コストと高信頼性(無駄な撮影動作を防
止する事に対して)を同時に満足できる効果がある。
又、このような構成にすることにより、現像済みフィル
ムカートリッジ装填とフィルムカートリッジ未装填を同
等に扱うことが可能であり、フィルムカートリッジ未装
填時に無駄な撮影を行ってしまうといったことも確実に
防止することができる。
【0085】また、第1乃至第3の実施例によれば、現
像済みフィルム時での第1の状態表示手段(データディ
スク板6)の停止位相を、簡易的なネガ引出し装置等を
使ってネガ視認後、正規の位置に戻せなかったフィルム
カートリッジ等に対し、意識的、もしくは誤って本実施
例のカメラに装填すると、第2の状態表示手段を検知し
て第1の状態表示手段を自動的に正規の停止ポジション
に強制的に修正するため、第1の状態表示手段の検知手
段しか有しないカメラに装填したときの事故を未然に防
げる等の大きな効果がある。
【0086】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、データディスク板6が本発明の第1の状態表示手段
に相当し、爪部2c又は切換部材63が本発明の第2の
状態表示手段に相当し、フォトリフレクタ(D/D読取
り手段)又は状態検出レバー51が第1の状態検出手段
に相当し、爪検知レバー14、爪検知スイッチ16又は
禁止解除検知レバー64,禁止解除検知スイッチ66が
本発明の第2の状態検出手段に相当し、読取り用磁気ヘ
ッド19が本発明の第3の状態検出手段に相当する。ま
た、MPU32,55,67が状態判別手段に、あるい
は、動作制御手段に相当する。また、爪部2cが状態表
示手段に相当し、爪検知スイッチ16が単一の状態検出
手段である。
【0087】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能が達成でき
る構成であればどのようなものであってもよいことは言
うまでもない。
【0088】(変形例)本発明は、フィルムカートリッ
ジの装填方向はカメラの上面側からでなく、下(底)方
向から装填するものであっても、同様に適用することが
できる。
【0089】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等の各種のカメラに適用
可能である。
【0090】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、第1の状態表示手段の表示状態を検出す
る第1の状態検出手段と、第2の状態表示手段の表示状
態を検出する第2の状態検出手段と、該第2の状態検出
手段による検出結果を、前記第1の状態検出手段による
検出結果に対して優先して用いるフィルム状態判別手段
とを設け、フィルム巻取り軸とは非連動の第2の状態表
示手段の検出結果を、フィルム巻取り軸と連動して回転
する第1の状態表示手段の検出結果に対して優先するよ
うにしている。
【0092】よって、フィルムカートリッジに具備され
た第1の状態表示手段の停止位相の保証が確実でないシ
ステムであっても、フィルム状態を正確に検出すること
が可能となる。
【0093】また、請求項4記載の本発明によれば、第
1の状態表示手段の表示状態を検出する第1の状態検出
手段と、第2の状態表示手段の表示状態を検出する第2
の状態検出手段と、撮影駒に対して磁気情報が記録され
ているか否かによりフィルムの状態を検出する第3の状
態検出手段とを有するものにおいて、フィルム状態判別
手段により、それぞれの検出結果を用いる優先順位を、
第2の状態検出手段、第1の状態検出手段、第3の状態
検出手段とするようにしている。
【0094】よって、第1及び第2の状態検出手段によ
る検出結果が不確実な事態が生じたとしても、フィルム
状態を正確に検出することができる。
【0095】また、請求項5記載の本発明によれば、第
1の状態表示手段の表示状態を検出する第1の状態検出
手段と、第2の状態表示手段の表示状態を検出する第2
の状態検出手段と、該第2の状態検出手段にて現像済み
フィルムであることが検出された場合、第1の状態表示
手段の状態表示を強制的に現像済みフィルムの位置に設
定する状態表示制御手段とを設け、現像済みフィルムが
一旦引き出されて使用され、その後再度巻込まれた際
に、正規の位置にフィルム状態表示を戻されていなかっ
たフィルムカートリッジが再装填されたとしても、第2
の状態検出手段にて現像済みフィルムであることが検出
された場合には、上記フィルムカートリッジの第1の状
態表示手段の状態表示を強制的に現像済みフィルムの位
置に設定するようにしている。
【0096】よって、現像済みフィルムでありながら正
規の位置にフィルム状態表示を戻されていなかったフィ
ルムカートリッジも、容易に正規の状態表示位置に戻す
ことができる。
【0097】また、請求項8記載の本発明によれば、状
態表示手段の表示状態を検出する状態検出手段と、該状
態検出手段にて第1の状態であることが検出された場合
は、撮影動作を許容し、第2の状態であることが検出さ
れた場合は、撮影動作を禁止する動作制御手段とを設
け、単一の状態検出手段にて第1の状態であるか第2の
状態であるかを判別し、撮影動作を許容するか否かを決
定するようにしている。
【0098】よって、単一の状態検出手段を設けること
のみで、無用な撮影動作を進行させてしまうといったこ
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラに用いるカ
ートリッジ室蓋を閉めた状態を示すカメラの上面図であ
る。
【図2】図8に示す状態Dのフィルムカートリッジを装
填時の図1XーX断面図である。
【図3】図5〜図7に示す状態A〜Cのフィルムカート
リッジを装填時の図1XーX断面図である。
【図4】図2の状態からカートリッジ室蓋を開いた時の
様子を示す図1XーX断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例にて用いる状態Aのフィ
ルムカートリッジの上面図である。
【図6】本発明の第1の実施例にて用いる状態Bのフィ
ルムカートリッジの上面図である。
【図7】本発明の第1の実施例にて用いる状態Cのフィ
ルムカートリッジの上面図である。
【図8】本発明の第1の実施例にて用いる状態Dのフィ
ルムカートリッジの上面図である。
【図9】本発明の第1の実施例にて用いる状態Aのフィ
ルムカートリッジの下面図である。
【図10】本発明の第1の実施例にて用いる状態Bのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図11】本発明の第1の実施例にて用いる状態Cのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図12】本発明の第1の実施例にて用いる状態Dのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図13】本発明の第1の実施例におけるカメラのフィ
ルム給送機構を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施例におけるカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図15】図14のMPUの動作を示すフローチャート
である。
【図16】本発明の第2の実施例に係るカメラにフィル
ムカートリッジを装填した時の様子を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の第2の実施例に係るカメラにフィル
ムカートリッジを完全に装填できない時の様子を示す断
面図である。
【図18】本発明の第2の実施例にて用いる状態Aのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図19】本発明の第2の実施例にて用いる状態Bのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図20】本発明の第2の実施例にて用いる状態Cのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図21】本発明の第2の実施例にて用いる状態Dのフ
ィルムカートリッジの下面図である。
【図22】本発明の第2の実施例におけるカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図23】図22のMPUの動作を示すフローチャート
である。
【図24】本発明の第3の実施例に係るカメラに用いる
カートリッジ室蓋を閉めた状態を示すカメラの上面図で
ある。
【図25】切換部材がオートポジション時の様子を示す
図24YーY断面図である。
【図26】切換部材が禁止解除ポジション時の様子を示
す図24YーY断面図である。
【図27】切換部材がオートポジション時のフィルムカ
ートリッジの上面図である。
【図28】切換部材が禁止解除ポジション時のフィルム
カートリッジの上面図である。
【図29】本発明の第3の実施例におけるカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図30】図29のMPUの動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 カートリッジ室蓋 2 フィルムカートリッジ 2c 爪部 3 フィルム巻取り軸 6 データディスク板 7,8 フォトリフレクタ(D/D読取り手段) 9a カートリッジ室 10 駆動部材 14 爪検知レバー 15 バネ 16 爪検知スイッチ 17 蓋検知スイッチ 19 読取り用磁気ヘッド 20 書込み用磁気ヘッド 32 MPU 51 状態検出レバー 54 D/D読取り手段 55 MPU 63 切換部材 64 禁止解除検知レバー 66 禁止解除検知スイッチ 67 MPU

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像済,撮影済,撮影可能状態の各フィ
    ルム状態を表示するものであって、その状態表示がフィ
    ルム巻取り軸の停止位相で決定される第1の状態表示手
    段、及び、フィルム巻取り軸とは非連動の第2の状態表
    示手段を有するフィルムカートリッジが装填されるカー
    トリッジ室を備えたカメラにおいて、前記第1の状態表
    示手段の表示状態を検出する第1の状態検出手段と、前
    記第2の状態表示手段の表示状態を検出する第2の状態
    検出手段と、該第2の状態検出手段による検出結果を、
    前記第1の状態検出手段による検出結果に対して優先し
    て用いるフィルム状態判別手段とを設けたことを特徴と
    するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1の状態検出手段は、前記第1の
    状態表示手段の状態を光学的に読み取る手段であること
    を特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1の状態検出手段は、フィルムカ
    ートリッジの前記カートリッジ室への進入を機械的に阻
    止する手段であることを特徴とする請求項1記載のカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 撮影駒に対して磁気情報が記録されてい
    るか否かによりフィルムの状態を検出する第3の状態検
    出手段を設け、前記フィルム状態判別手段は、それぞれ
    の検出結果を用いる優先順位を、第2の状態検出手段、
    第1の状態検出手段、第3の状態検出手段とする手段で
    あることを特徴とする請求項1,2又は3記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 撮影済みのフィルムであるか否かの状態
    表示をするものであって、その状態表示がフィルム巻取
    り軸の停止位相で決定される第1の状態表示手段、及
    び、撮影済みのフィルムであるか否かの状態表示をする
    ものであって、フィルム巻取り軸とは非連動の第2の状
    態表示手段を有するフィルムカートリッジが装填される
    カートリッジ室を備えたカメラにおいて、前記第1の状
    態表示手段の表示状態を検出する第1の状態検出手段
    と、前記第2の状態表示手段の表示状態を検出する第2
    の状態検出手段と、該第2の状態検出手段にて現像済み
    フィルムであることが検出された場合、前記第1の状態
    表示手段の状態表示を強制的に現像済みフィルムの位置
    に設定する状態表示制御手段とを設けたことを特徴とす
    るカメラ。
  6. 【請求項6】 前記第1の状態検出手段は、前記第1の
    状態表示手段の状態を光学的に読み取る手段であること
    を特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記第1の状態検出手段は、フィルムカ
    ートリッジの前記カートリッジ室への進入を機械的に阻
    止する手段であることを特徴とする請求項5記載のカメ
    ラ。
  8. 【請求項8】 フィルムカートリッジの外形により形成
    され、第1の状態と第2の状態を表示可能な状態表示手
    段を有するフィルムカートリッジが装填されるカートリ
    ッジ室を備えたカメラにおいて、前記状態表示手段の表
    示状態を検出する状態検出手段と、該状態検出手段にて
    第1の状態であることが検出された場合は、撮影動作を
    許容し、第2の状態であることが検出された場合は、撮
    影動作を禁止する動作制御手段とを設けたことを特徴と
    するカメラ。
  9. 【請求項9】 前記第1の状態とは、未現像状態を示
    し、前記第2の状態とは、現像み状態を示すことを特徴
    とする請求項8記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記動作制御手段は、前記状態検出手
    段にて第1の状態が検出されている場合は、未現像フィ
    ルムを有するフィルムカートリッジが装填されていると
    判定し、第2の状態が検出されている場合は、現像済の
    フィルムを有するフィルムカートリッジが装填されてい
    るか、あるいは、カートリッジ室にフィルムカートリッ
    ジが装填されていないと判定する判定手段を具備してい
    ることを特徴とする請求項8記載のカメラ。
JP6105040A 1994-04-21 1994-04-21 カメラ Pending JPH07295057A (ja)

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