JPH07294643A - 着座検出装置 - Google Patents

着座検出装置

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JPH07294643A
JPH07294643A JP6111815A JP11181594A JPH07294643A JP H07294643 A JPH07294643 A JP H07294643A JP 6111815 A JP6111815 A JP 6111815A JP 11181594 A JP11181594 A JP 11181594A JP H07294643 A JPH07294643 A JP H07294643A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より短い時間で安定した着座判定を行うこと
ができる着座検出装置を提供する。 【構成】 パルス発生部11からの送信パルス信号21
は、変調部1およびLED駆動部2を介してLED3か
ら赤外線として出力され、このうち人体に反射した赤外
線が受光センサ4で検出され、増幅部5、フィルタ6お
よび波形整形部7を介してパルス判定部14に入力さ
れ、ここで送信パルス信号21に同期した期間内におけ
るパルスのみが受信パルス信号25として出力される。
送信パルス信号21および受信パルス信号25は送信パ
ルス計数部13および受信パルス計数部15によりその
パルス数がそれぞれカウントされ、比較判定部16によ
り送信パルス数に対する受信パルス数の割合を示すパル
ス検出効率に基づいて着座・非着座が判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着座検出装置に関し、
特に人体に反射した赤外光を検出することにより着座を
検出する着座検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トイレで使用される便座式の自
動衛生洗浄装置などでは、利用者の便座への着座・非着
座を検出する着座検出装置を設けて、例えば着座検出に
応じて、脱臭装置の駆動および各種操作スイッチの受付
を開始し、非着座検出に応じて吐水、脱臭装置および各
種操作スイッチの受付を停止するなどの、自動衛生洗浄
装置に備えられた各種機能を自動的に制御するものとな
っている。
【0003】図7は、便座式の自動衛生洗浄装置を示す
外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図であ
り、同図において71はそれぞれ着座検出装置の赤外線
センサ部である。また図8は、赤外線センサ部を示す説
明図であり、(a)は正面図、(b)は取付時を示す断
面図であり、同図において、71は、赤外線を出力する
LED81、赤外線を受光検出する受光センサ82、内
部反射光を除去するためそれぞれLED81および受光
センサ82を覆うホルダー83、基板85から構成され
ている赤外線センサ部、86は外乱光をカットするため
のフィルター、87はケース、88は自動衛生洗浄装置
に着座した利用者の人体である。今、LED81から出
力された赤外線は、フィルター86を通過した後人体8
8に照射し、その一部が反射してフィルター86を再び
通過し受光センサ82で検出される。
【0004】従来、この種の着座検出装置では、利用者
の着座を検出するため、常にLED81から赤外線を出
力し、受光センサ82で検出された赤外線の光量を電圧
信号に変換し、これが所定の基準値以上を示す場合には
着座したと判断するものであった。図9は、従来の着座
検出装置による検出動作を示すタイミングチャートであ
り、91は受光センサ82で検出された赤外線の光量を
示す検出信号、92は検出信号91と所定電圧との比較
出力信号、93は比較出力信号92に基づく遅延出力、
95〜97は比較出力信号92に発生したノイズであ
る。
【0005】今、時刻T0 において利用者が着座した場
合、受光センサ82はLED81から出力され人体88
で反射された赤外線を受光検出し、その光量を示す検出
信号91を出力する。ここで、着座動作時にはLED8
1に対して人体88の位置が一定ではないため、人体8
8に照射された赤外線の反射方向も不定となり、受光セ
ンサ82で正確に検出することができず、検出信号91
は基準値を越えて上下に変動するものとなり、その比較
出力信号92にパルス状のノイズ95が発生する。ま
た、このことは時刻T1 において利用者が着座位置や姿
勢を変化させた場合、あるいは時刻T2 において非着座
する場合にも、比較出力信号92に同様のパルス状ノイ
ズ96,97が発生するものとなり、このような不安定
な比較出力信号92を着座・非着座を示す着座信号とし
てそのまま用いることは不可能であった。
【0006】このような問題を解決する方法として、比
較出力信号92が一定期間安定して出力された場合に、
着座・非着座を判定する方法が考えられる。これは、比
較出力信号92の出力レベルを一定期間td 、例えば数
秒間だけ継続して検出する手段を設けて、時間td にわ
たっていずれか一方のレベルが継続して出力された場合
に、着座・非着座を判定出力するものである。今、着座
時(時刻T0 )においてノイズ95が発生した場合、こ
のノイズ95が消滅した時点から計時が開始され、比較
出力信号92の着座を示すレベルがこれより時間td
け継続して検出された場合にはじめて着座判定を示す遅
延信号93が出力されるものとなり、時刻T1 における
着座位置や姿勢の変化、あるいは時刻T2 における非着
座時においても、比較的安定した着座判定を行うことが
可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の着座検出装置では、実際の着座あるいは非着座から
比較出力信号92の出力レベルが安定した後さらに数秒
間(時間td )だけ着座判定が遅延するものとなるた
め、自動衛生洗浄装置などでは、着座時における各種操
作スイッチの受付開始および脱臭装置の駆動、あるいは
非着座時における吐水停止など、各種機能の制御が遅延
するものとなり、動作不具合を発生させる原因となると
いう問題点があった。本発明はこのような課題を解決す
るためのものであり、より短い時間で着座判定を行うこ
とができるとともに、センサ部に対して人体の位置が一
定していない場合や外乱光が照射された場合でも安定し
た出力を得ることができる着座検出装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による着座検出装置は、所定の周期お
よび幅を有する送信パルス信号に基づきパルス状の赤外
線を出力する送信手段と、赤外線のうち利用者の人体に
反射した反射光の一部を検出し受信パルス信号として出
力する受信手段と、所定時間ごとにパルス計数期間を示
すリセット信号を出力する計数期間発生手段と、送信手
段から出力される送信パルス数を計数出力するととも
に、リセット信号に基づき送信パルス数を初期化する送
信パルス計数手段と、受信手段から出力される受信パル
ス数を計数出力するとともに、リセット信号に基づき受
信パルス数を初期化する受信パルス計数手段と、パルス
計数期間内における送信パルス数に対する受信パルス数
の割合を示すパルス検出効率に基づき着座・非着座の判
定を行う比較判定手段とを備えるものである。また、受
信手段は、検出したパルス信号のうち送信パルス信号と
同期した期間に出力されたものを正規の受信パルス信号
として出力するパルス判定手段を有するものである。さ
らに比較判定手段は、パルス検出効率が第1のしきい値
以上となった場合に着座と判定し、パルス検出効率が第
1のしきい値よりも小さい第2のしきい値以下となった
場合に非着座と判定するものである。
【0009】
【作用】従って、送信手段により所定の周期および幅を
有する送信パルス信号に基づいてパルス状の赤外線が出
力され、受信手段によりこの赤外線のうち利用者の人体
に反射した反射光の一部が検出されて受信パルス信号と
して出力され、送信パルス計数手段により送信手段から
出力される送信パルス数が計数出力され、受信パルス計
数手段によりパルス計数期間内における受信手段から出
力される受信パルス数が計数出力され、比較判定手段に
より送信パルス数に対する受信パルス数の割合を示すパ
ルス検出効率に基づき着座・非着座の判定が行われる。
また、受信手段のパルス判定手段により、検出したパル
ス信号のうち送信パルス信号と同期した期間に出力され
たものが正規の受信パルス信号として出力される。さら
に、比較判定手段により、パルス検出効率が第1のしき
い値以上となった場合に着座と判定され、パルス検出効
率が第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値以下と
なった場合に非着座と判定される。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である着差検出装置のブロ
ック図である。同図において、11は着座検出のための
信号として所定周期および幅を有する送信パルス信号2
1を出力するパルス発生部、1は送信パルス信号21を
所定の周波数、例えば38kHzなどの周波数に変調す
る変調部、2は変調部1により変調されたパルス信号に
基づき、赤外線を出力するLED3を駆動するLED駆
動部、4はLED3から出力された赤外線のうち利用者
の人体に反射した赤外線の一部を受光検出する受光セン
サ、5は受光センサ4からの検出出力を増幅する増幅
部、6は変調部1における変調周波数付近の信号のみを
通過させる帯域通過形のフィルタ、7はフィルタ6から
の出力を検出パルス信号23として整形出力する波形整
形部である。
【0011】12は送・受信パルスをカウントするため
の基準となるリセット信号31を出力する計数期間発生
部、13はパルス発生部11からの送信パルス信号21
をカウントする送信パルス計数部、14はパルス発生部
11からの送信パルス信号21に基づき波形整形部7か
らの検出パルス信号23のうちノイズによるものを判定
除去し正規の送信パルス信号21に基づくものを正規の
受信パルス信号25として出力するパルス判定部、15
はパルス判定部14からの受信パルス信号25をカウン
トする受信パルス計数部、16は送信パルス計数部13
および受信パルス計数部15からのカウント出力に応じ
て着座・非着座を判定するとともに判定結果として着座
信号を出力するとともに、判定期間における判定動作の
終了を示す判定終了信号36を出力する比較判定部であ
る。
【0012】また図2は、図1のブロック図における各
部の信号を示すタイミングチャートであり、21はパル
ス発生部11から出力される送信パルス信号、22は変
調部1で変調された変調パルス信号、23は波形整形部
7から出力される検出パルス信号、24はパルス判定部
14の内部信号、25はパルス判定部14から出力され
た正規の受信パルス信号である。
【0013】次に本発明の動作を図1および2を参照し
て説明する。今、パルス発生部11から、所定の例えば
数ms程度のパルス幅を持つ送信パルス信号21が周期
的に連続して出力されており、これは変調部1で変調さ
れた後LED駆動部2に入力され、この信号に基づき赤
外線を出力するLED3が駆動される。LED3から出
力された赤外線の一部は利用者の人体に反射し、そのま
た一部の赤外線が受光センサ4により検出され、増幅部
5で増幅された後、帯域通過形のフィルタ6に入力され
る。
【0014】フィルタ6は、変調部1における変調(搬
送)周波数付近の信号のみを通過させるものとなってい
るため、受光センサ4で検出された信号のうち、変調部
1で変調された変調パルス信号22は通過出力され、こ
の帯域以外の周波数を持つ信号はノイズとして減衰出力
される。波形整形部7は、フィルタ6からのある程度歪
みを含む出力を矩形状の検出パルス信号23として波形
整形しパルス判定部14に出力する。
【0015】ここで、波形整形部7からの検出パルス信
号23には、フィルタ6で除去できなかったノイズ(図
2の斜線部)が含まれているため、パルス判定部14に
おいてパルス発生部11からの送信パルス信号21に基
づき、正規の受信パルスであるか否かが判定される。す
なわち、検出パルス信号23が正規のものである場合に
は、送信パルス信号21に同期した期間において検出さ
れるばずであることから、検出パルス信号23と送信パ
ルス信号21とのタイミングが比較される。
【0016】図2において、24はパルス判定部14の
内部信号として特に送信パルス信号21と検出パルス信
号23との論理積を示すパルス判定部14の内部信号で
あり、突発的なノイズによる検出パルス信号23aにつ
いては、送信パルス信号21と同期した期間内に検出さ
れていないため、論理積を示す内部信号24には現れず
正規の受信パルス信号25として出力されない。また、
検出パルス信号23b、23cのように、突発的なノイ
ズが送信パルス信号21の前後に連続あるいは重複して
発生したものについては、送信パルス信号21と同期し
た期間において検出パルス信号23が検出されているた
め、内部信号24に出力が現れ正規の受信パルス信号2
5として出力される。
【0017】なお、検出パルス信号23d,23eに示
すように、送信パルス信号21と同期した期間内にノイ
ズが重複して発生したものについては、論理積を示す内
部信号24に出力が現れるものとなり、誤検出される可
能性がある。このような場合には、内部信号24の出力
パルスの幅が送信パルス信号21の幅に基づく許容範囲
内であるか否かを検査することにより、そのパルスが正
規の送信パルス信号21に基づくものか否か判定するこ
とが可能となる。
【0018】これにより、検出パルス信号23d,23
eは、どちらも送信パルス信号21と同期した期間内に
重複して発生しているがその重複は同期期間の一部であ
り、論理積を示す内部信号24に現れたパルス24d,
24eの幅は、送信パルス信号21の幅に比較して短い
ためノイズであると判定され、正規の受信パルス信号2
5として出力されないことになり、より正確なパルス判
定を実施することが可能となる。
【0019】なお、これら検出パルス信号23のパルス
判定処理、すなわちパルス発生のタイミングが送信パル
ス信号21と同期した期間であること、およびそのパル
ス幅が送信パルス信号21の幅に基づく許容範囲内であ
ることを判定する方法として、検出パルス信号23の立
ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジが、それぞれ送
信パルス信号21のものと比較してエッジ前後の所定の
許容範囲内にあるか否かを検査することにより判定する
ようにしてもよい。これは例えば、立ち上がりエッジの
許容範囲として、送信パルス信号21のものより以前と
し、立ち下がりエッジの許容範囲として、送信パルス信
号21のものより以後とするものであり、これにより、
送信パルス信号21との発生同期およびパルス幅を同時
に検査することが可能となり、パルス判定部14におけ
る判定処理がより高速化されることになる。
【0020】次に、着座・非着座判定動作について、図
3を参照して説明する。図3は、着座・非着座判定動作
を示すタイミングチャートであり、図3において、21
はパルス発生部11からの送信パルス信号、25はパル
ス判定部14からの正規の受信パルス信号、31は計数
期間発生部12からのリセット信号、32,33はそれ
ぞれ送信パルス計数部13および受信パルス計数部15
からの計数出力を擬似的に示すカウンタ出力信号、34
はカウンタ出力信号32,33の差を示す比較判定部1
6の内部信号、35は着座・非着座判定結果として比較
判定部16から出力される着座信号である。
【0021】ここで、本発明における着座・非着座の判
定方法の原理について説明する。利用者が着座している
場合には、送信パルス信号21に基づきLED3から出
力された赤外線は、利用者の人体に反射して高い確率で
受光センサ4で検出されるものとなり、また非着座の場
合には、低い確率で検出されるものとなる。従って、所
定のパルス計数期間tにおいて送信されたパルスの数と
受信されたパルスの数とを計数し、これらを所定の基準
すなわち送・受信パルス数の比であるパルス検出効率に
基づき比較することにより着座・非着座を判定すること
が可能となる。
【0022】今、期間tにおいて送信したパルス数をN
s 、受信したパルス数をNr (Ns,Nr は正の整数)と
し、着座・比着座判定の条件となるパルス検出効率をR
とすると、期間t終了時点における判定条件は、 着座 : Nr /Ns ≧R 非着座: Nr /Ns <R と表すことができる。
【0023】従って、期間t内に固定的に送信される全
パルス数をN(Nは正の整数)とした場合、期間tの途
中であっても全パルス数Nに対する受信されたパルス数
rの割合Nr /Nが上昇し、着座・非着座判定基準で
あるパルス検出効率R以上となった時点で、残りの期間
すべてにわたってパルスを受信することができなかった
としても期間t終了時におけるパルス検出効率がR以上
となることが決定されるため、この時点で着座と判定す
ることが可能となる。よって、期間tの途中における着
座判定条件は、 着座 : Nr /N≧R ∴ Nr ≧N・R ‥‥(1) となる。
【0024】また逆に、期間tの途中であっても送信さ
れたにも関わらず受信されなかったパルス数Ns −Nr
の全パルス数Nに対する割合(Ns −Nr )/Nが上昇
し、すなわち受信され得るパルス数の割合1−(Ns
r )/Nが減少し、着座・非着座判定基準であるパル
ス検出効率Rを下回った時点で、残りの期間すべてにわ
たってパルスを受信することができたとしても期間t終
了時におけるパルス検出効率がRを下回ることが決定さ
れるため、この時点で非着座と判定することが可能とな
る。よって、期間tの途中における非着座判定条件は、 非着座: 1−(Ns −Nr )/N<R ∴ Ns −Nr >N・(1−R) ‥‥(2) となる。
【0025】図1において、計数期間発生部12は、各
パルス計数部13,15に対してパルス計数期間tを規
定する信号として、送信パルス信号21の所定数分の期
間を示すリセット信号31を常に出力している。これに
より送信パルス計数部13は、パルス計数期間t、例え
ば数百msごとにパルス発生部11から出力された送信
パルス信号21を計数し、カウンタ出力信号32を出力
するものとなり、また同様に受信パルス計数部15も、
パルス計数期間tごとにパルス判定部14から出力され
た正規の受信パルス信号25を計数し、カウンタ出力信
号33を出力するものとなる。
【0026】今、パルス計数期間t内に送信可能なパル
ス数Nを10、またパルス検出効率Rを50%とした場
合、前述の式(1)および(2)の条件は、 着座 : Nr ≧10・0.5=5 非着座: Ns −Nr >10・(1−0.5)=5 となる。図3の時刻T11において、送信パルス計数部1
3および受信パルス計数部15はそれぞれ計数期間発生
部12からのリセット信号31により内部のカウンタ値
がリセットされ、その後それぞれ送信パルス信号21お
よび受信パルス信号25を計数する。
【0027】比較判定部16は、送信パルス計数部13
および受信パルス計数部15からのカウンタ出力信号3
2,33を常にチェックしており、受信パルス信号25
が不連続となっているものの時刻T12において受信側の
カウンタ出力信号33が「5」以上となったため、着座
と判定してその旨の着座信号35を出力する。また時刻
13において計数期間発生部12からのリセット信号3
1により内部のカウンタ値がリセットされた後、送信パ
ルス計数部13および受信パルス計数部15はそれぞれ
計数を開始し、比較判定部16は時刻T14において前述
と同様に着座と判定し、この場合着座信号35がすでに
着座を示しているのでこれを維持出力するものとなる。
【0028】さらに時刻T15からの新たな計数期間で
は、すでに非着座状態となっているため、受信パルス計
数部15において受信パルス信号25がカウントされず
比較判定部16において検査される送信パルス数Ns
受信パルス数Nr との差すなわち内部信号34が増加
し、これが時刻T16において「5」を越えることになる
ため、比較判定部16から非着座を示す着座信号35が
出力されることになる。
【0029】従って、従来のように単に赤外線を連続し
て出力しその光量をアナログ的に検出するのではなく、
赤外線を所定の周期および幅を持ったパルスとして送信
するとともに、その送信のタイミングに同期した期間に
おいてのみパルスを検出するようにしたので、外乱光に
よる単発的なノイズやインバータ回路を持つ照明器具な
どからの異なった周期を持つノイズなどを除去すること
が可能となる。また、従来のように検出信号が所定時間
以上連続するか否かを判断することにより着座・非着座
の判定を行うのではなく、所定期間における送信パルス
数に対する受信パルス数、すなわちパルス検出効率によ
り判定するようにしたので、連続してパルスを受信する
ことができなかった場合でも、計測期間内に判定するこ
とが可能となり、着座・非着座の判定に要する時間が短
縮されることになる。
【0030】次に本発明の他の実施例として、ヒステリ
シス特性を持たせた場合の判定動作について図4を参照
して説明する。図4は、着座・非着座の判定基準として
それぞれ異なるパルス検出効率を設定し判定動作にヒス
テリシス特性を持たせた場合のタイミングチャートであ
り、前述の説明(図3)と同じ信号には同一符号を付し
てある。図3では、着座、非着座の判定基準として両者
とも同一のパルス検出効率Rを用いた場合を示したが、
図4では、着座検出のためのパルス検出効率をRon、ま
た非着座検出のためのパルス検出効率をRoff とし、そ
れぞれ異なる判定基準で有する場合を示すものである。
【0031】また図5は、判定動作におけるヒステリシ
ス特性を示す説明図であり、(a)はLED3(受光セ
ンサ4)と人体との距離Lとパルス検出効率Rとの関
係、(b)はパルス検出効率Rと判定との関係をそれぞ
れ示すものである。一般に距離Lがある程度小さい場合
には、距離Lの増加に応じてパルス検出効率Rが減少す
る傾向があり、図5(a)に示すように、着座と判定す
る距離Lonにおけるパルス検出効率としてRonが決定さ
れ、また非着座と判定する距離Loff におけるパルス検
出効率としてRoff が決定される。また図5(b)に示
すように、パルス検出効率Rが一旦Ron以上となった場
合には、Roff 以下となるまで非着座と判定されず、逆
に一旦Roff 以下となった場合には、Ron以上となるま
で着座と判定されない。
【0032】図4において、パルス計数期間t内に送信
可能なパルス数Nを10、また着座パルス検出効率Ron
を60%、非着座パルス検出効率Roff を20%とした
場合、前述の式(1)および(2)の条件は、 着座 : Nr ≧10・0.6=6 非着座: Ns −Nr ≧10・(1−0.2)=8 となる。
【0033】比較判定部16は、時刻T21に受信パルス
計数部15からのカウンタ出力信号33が「6」となっ
たことを検出して着座を示す着座信号35を出力する。
また、時刻T22からの計数期間では、利用者による体位
の変化などにより赤外線の反射方向が変化して受信パル
スの数が一時的に減少した場合を示しており、この場合
には受信パルス数Nr および送受信パルス数の差Ns
r のどちらも判定条件を満たすものとならず、着座信
号35として前期間の出力が維持されるものとなる。さ
らに時刻T23からの計数期間では非着座状態となってお
り、時刻T24において送受信パルス数の差Ns −Nr
「8」となっていることが検出され非着座を示す着座信
号35が出力される。
【0034】従って、着座・非着座の判定基準として異
なるパルス検出効率を設定することにより、受信パルス
信号25を安定して検出できない場合、例えば利用者が
体位を変化させた場合、あるいは着座に基づかない少数
の受信パルス信号25が検出された場合、例えば外乱光
によるノイズや自動衛生洗浄装置の清掃時などにより誤
検出した場合であっても、安定した着座・非着座判定を
実施することが可能となる。
【0035】なお、以上の説明において、パルス計数期
間tを一定周期とした場合について説明したが、着座・
非着座の判定終了に応じて新たなパルス計数期間tを開
始するようにしてもよい。図6は、着座・非着座の判定
終了に応じて新たなパルス計数期間tを開始するように
した場合のタイミングチャートであり、前述の説明(図
3,4)と同じ信号には同一符号を付してあり、特に受
信パルス信号25は図4と同一のパターンとなってい
る。
【0036】比較判定部16は、時刻T31において受信
パルス計数部15からのカウント出力信号33が着座判
定基準である「6」となったことを検出して、着座を示
す着座信号35を出力するとともに、計数期間発生部1
2に対して現在の計数期間における判定動作の終了を示
す判定終了信号36を送出し、計数期間発生部12は、
この判定終了信号36に応じて新たなパルス計数期間の
開始を指示するリセット信号31を出力し、これにより
各パルス計数部13,15の内部カウンタがリセットさ
れ新たなパルスの計数がそれぞれ開始される。従って、
判定終了と同時に次の着座・非着座判定に移行すること
ができ、パルス計数期間を一定とした場合(例えば図
4)に比較して実際の着座・非着座動作から判定までの
遅れ時間が短縮されるものとなり、判定遅れによる自動
衛生洗浄装置の各種制御遅れに伴う不具合をさらに低減
することが可能となる。
【0037】また、以上の説明において、変調部1、パ
ルス発生部11、計数期間発生部12、送信パルス計数
部13、パルス判定部14、受信パルス計数部15、お
よび比較判定部16は、それぞれ独立した回路部により
構成した場合について説明したが、これら各部のすべて
あるいはその一部を演算処理装置(CPU)により構成
した場合でも、前述と同様の作用効果を奏するものとな
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、所定の
周期および幅を有する送信パルス信号に基づきパルス状
の赤外線を出力する送信手段と、赤外線のうち利用者の
人体に反射した反射光の一部を検出し受信パルス信号と
して出力する受信手段と、所定時間ごとにパルス計数期
間を示すリセット信号を出力する計数期間発生手段と、
送信手段から出力される送信パルス数を計数出力すると
ともにリセット信号に基づき送信パルス数を初期化する
送信パルス計数手段と、受信手段から出力される受信パ
ルス数を計数出力するとともにリセット信号に基づき受
信パルス数を初期化する受信パルス計数手段とを設け
て、比較判定手段により、パルス計数期間内における送
信パルス数に対する受信パルス数の割合を示すパルス検
出効率に基づき着座・非着座の判定を行うようにしたも
のである。
【0039】従って、従来のように単に赤外線を連続し
て出力しその光量をアナログ的に検出し、その検出信号
が所定時間以上連続するか否かを判断することにより着
座・非着座の判定を行うのではなく、赤外線を所定の周
期および幅を持ったパルスとして送信するとともにこれ
を受信し、所定期間における送信パルス数に対する受信
パルス数を示すパルス検出効率により判定することによ
り、連続してパルスを受信することができなかった場合
でも、計測期間内に判定することが可能となり、着座・
非着座の判定に要する時間が短縮されるとともに、安定
した判定を行うことが可能となる。
【0040】また、受信手段にノイズを判別除去するた
めのパルス判定手段を設けて、検出したパルス信号のう
ち送信パルス信号と同期した期間に出力されたものを正
規の受信パルス信号として出力するようにしたので、外
乱光による単発的なノイズやインバータ回路を持つ照明
器具などからの異なった周期を持つノイズなどを除去す
ることが可能となり、より正確な着座・非着座の判定を
実現することが可能となる。さらに、比較判定手段によ
り、パルス検出効率が第1のしきい値以上となった場合
に着座と判定し、パルス検出効率が第1のしきい値より
も小さい第2のしきい値以下となった場合に非着座と判
定するようにしたので、パルスを安定して検出できない
場合、例えば利用者が体位を変化させた場合、あるいは
着座に基づかない少数のパルスが検出された場合、例え
ば外乱光によるノイズや衛生洗浄装置の清掃時などによ
り誤検出した場合であっても、安定した着座・非着座判
定を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による着座検出装置のブロッ
ク図である。
【図2】パルス判定動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】着座判定動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の他の実施例による着座判定動作を示す
タイミングチャートである。
【図5】判定動作のヒステリシス特性を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例による着座判定動作を示す
タイミングチャートである。
【図7】一般的な衛生洗浄装置を示す外観図である。
【図8】一般的な着座検出装置のセンサ部を示す説明図
である。
【図9】従来の着座検出装置による着座判定動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 変調部 2 LED駆動部 3 LED 4 受光センサ 5 増幅部 6 フィルタ 7 波形整形部 11 パルス発生部 12 計数期間発生部 13 送信パルス計数部 14 パルス判定部 15 受信パルス計数部 16 比較判定部 21 送信パルス信号 22 変調パルス信号 23 検出パルス信号 25 受信パルス信号 31 リセット信号 32,33 カウンタ出力信号 35 着座信号 36 判定終了信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周期および幅を有する送信パルス
    信号に基づきパルス状の赤外線を出力する送信手段と、 前記赤外線のうち利用者の人体に反射した反射光の一部
    を検出し受信パルス信号として出力する受信手段と、 所定時間ごとにパルス計数期間を示すリセット信号を出
    力する計数期間発生手段と、 前記送信手段から出力される送信パルス数を計数出力す
    るとともに、前記リセット信号に基づき前記送信パルス
    数を初期化する送信パルス計数手段と、 前記受信手段から出力される受信パルス数を計数出力す
    るとともに、前記リセット信号に基づき前記受信パルス
    数を初期化する受信パルス計数手段と、 前記パルス計数期間内における前記送信パルス数に対す
    る前記受信パルス数の割合を示すパルス検出効率に基づ
    き着座・非着座の判定を行う比較判定手段とを備えるこ
    とを特徴とする着座検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の着座検出装置において、 前記受信手段は、検出したパルス信号のうち前記送信パ
    ルス信号と同期した期間に出力されたものを正規の受信
    パルス信号として出力するパルス判定手段を有すること
    を特徴とする着座検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の着座検出装置において、 前記比較判定手段は、前記パルス検出効率が第1のしき
    い値以上となった場合に着座と判定し、前記パルス検出
    効率が第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値以下
    となった場合に非着座と判定することを特徴とする着座
    検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09125495A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Nec Corp 温水洗浄便座装置およびその使用状態判断方法
DE19611073A1 (de) * 1996-03-21 1997-09-25 Telefunken Microelectron Insassenschutzsystem für Fahrzeuge zur Personenbeförderung
CN102262229A (zh) * 2011-04-19 2011-11-30 无锡辐导微电子有限公司 适用于卫浴领域的红外探测系统
CN102262228A (zh) * 2011-04-19 2011-11-30 无锡辐导微电子有限公司 红外探测系统
JP2021071355A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 京セラ株式会社 信号処理装置、移動体、信号処理方法

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