JPH0729430A - テープ電線の製造装置及び製造方法 - Google Patents

テープ電線の製造装置及び製造方法

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JPH0729430A
JPH0729430A JP17344693A JP17344693A JPH0729430A JP H0729430 A JPH0729430 A JP H0729430A JP 17344693 A JP17344693 A JP 17344693A JP 17344693 A JP17344693 A JP 17344693A JP H0729430 A JPH0729430 A JP H0729430A
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JP
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tape
insulating
electric wire
insulating tape
conductive ink
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JP17344693A
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Inventor
Ho Yoshinuma
邦 吉沼
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップを招くことなく、小型化された
電子機器に用いて好適なテープ電線を容易に製造するこ
とを可能とする。 【構成】 送り出しロールから送り出される一対の絶縁
テープ同士を挟持しながら回動し、これら絶縁テープを
加熱することにより、互いに溶着されて一体化されたテ
ープ電線とする付熱ロールを設ける。一方の絶縁テープ
T1へ導電性インクを吹き付けて導体ラインDを形成す
る印刷装置15を設ける。印刷装置15を、導電性イン
クを噴射させるインクジェットノズル28が絶縁テープ
T1の幅方向に亙って間隔をあけて配設されてなる噴射
機構26と、インクジェットノズル28と絶縁テープT
1との間に設けられ、インクジェットノズル28から噴
射された導電性インクが通過される複数のスリット31
を有したマスキングシート27とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の内部配線等
に使用されるテープ電線を製造するテープ電線の製造装
置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等の電子機器の
内部配線等にはテープ電線が多く使用されている。図5
及び図6に示すように、このテープ電線Tdとしては、
並列に配置させた複数の平型導体1、1…の表裏に絶縁
テープT、Tを貼り付けて一体化したものが知られてい
る。この種のテープ電線Tdを製造する製造装置として
は、図7に示すように、複数の平型導体1、1…を並列
に送り出す導体送り出しロール2と、この導体送り出し
ロール2から送り出される平型導体1、1…の上下に
て、それぞれ絶縁テープT、Tを送り出す一対のテープ
送り出しロール3、3と、導体送り出しロール2から送
り出される平型導体1、1…を、前記絶縁テープT、T
を介して挟持しながら回動するとともに、熱によって絶
縁テープT、T同士を前記平型導体1、1…を介して溶
着させて一体化させる一対の付熱ロール4、4とから概
略構成されている。
【0003】また、前記テープ送り出しロール3、3か
ら送り出される絶縁テープT、Tには、それぞれプレス
装置5、5によって、所定の大きさの窓部が形成される
ようになっており、付熱ロール4、4によって溶着され
た際に、これらプレス装置5、5によってそれぞれ形成
された窓部が一致するようになっている。さらに、付熱
ロール4、4によって一体化されたテープ電線Tdは、
その両側部が切断装置(図示略)によって切断されるよ
うになっている。このとき、窓部の両側部も切断装置に
よって切断されるので、この窓部が形成された箇所は、
平型導体1、1…のみが露出した口出し部とされ、この
口出し部にて平型導体1、1…を切断することにより、
両端部に平型導体1、1…が口出しされた所定長さを有
するテープ電線Tdが完成するようになっている。な
お、図中符号6は、それぞれの絶縁テープT、Tを案内
する案内ローラである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、さら
なる電子機器の小型化の要求にしたがって、テープ電線
Tdの幅の削減が要求されつつある。このため、平型電
線1、1…同士のピッチを狭く(現在では、約0.5m
m程度)せざるを得ないが、上記従来の製造装置では、
平型導体1、1…同士を狭いピッチにて正確に配列させ
た状態に送り出すことが困難であった。また、ラインス
ピードを高めると、平型導体1、1…に伸び、切れ等の
障害が生じてしまう恐れがあり、生産能力に限界があっ
た。さらには、上記装置にて製造されたテープ電線Td
にあっては、その可撓性が平型導体1、1…の硬さによ
って決定されてしまうため、小型化されて小さなスペー
スしか確保することができない電子機器等への使用条件
を十分に満足するものではなかった。
【0005】また、さらに、図8に示すように、導体同
士のピッチを途中から変更したテープ電線Tdが要求さ
れており、このようなテープ電線Tdを上記装置によっ
て製造することはほとんど不可能であった。この場合、
例えば、フレキシブルプリント配線板を製造する方法、
つまり、絶縁性を有しその表面に銅箔が積層されたフィ
ルムにエッチング処理を施して回路パターンを形成する
方法によれば、上記のようなテープ電線を製造すること
が可能であるが、このフレキシブルプリント配線板に使
用されるフィルムは、その大きさに限度があるため、テ
ープ電線の長さにも制約が生じてしまうばかりか、一枚
のフィルムから取れる数量が少なく、コストアップを招
いてしまうという問題があった。この発明は、上記事情
に鑑みてなされたもので、コストアップを招くことな
く、極めて容易に、ピッチが狭くまた途中からピッチを
異ならせた特殊なテープ電線を製造することが可能なテ
ープ電線の製造装置及び製造方法を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明のテープ電線
の製造装置は、一対の絶縁テープ間に導体が配置された
テープ電線の製造装置であって、絶縁テープをそれぞれ
送り出す一対の送り出しロールと、これら送り出しロー
ルから送り出された一対の絶縁テープ同士を貼り付ける
貼り付け手段と、一方側の送り出しロールから送り出さ
れる一方の絶縁テープの、他方の絶縁テープとの貼り付
け面に、導電性を有する導電性インクを吹き付けて印刷
する噴射ノズルが前記一方の絶縁テープの幅方向に亙っ
て配置されたインク噴射機構とを具備してなることを特
徴としている。第2の発明のテープ電線の製造装置は、
第1の発明の噴射ノズルが、それぞれノズル移動機構に
よって互いの間隔が変更されてなることを特徴としてい
る。
【0007】第3の発明のテープ電線の製造装置は、第
2の発明のインク噴射機構と前記一方の絶縁テープとの
間に、それぞれの間隔を連続的に異ならせたスリットが
前記一方の絶縁テープの送り出し方向に沿って前記噴射
ノズルと同数形成されたマスキングシートが設けられて
なり、該マスキングシートは、前記ノズル移動機構によ
る前記噴射ノズル同士の間隔の変更に応じて移動され、
前記スリットの、前記噴射ノズルの間隔と対応する箇所
が、前記噴射ノズルと前記一方の絶縁テープとの間に配
置されてなることを特徴としている。第4の発明のテー
プ電線の製造方法は、互いに貼り付けられて一体化され
る一対の絶縁テープ間に複数の導体を配列してなるテー
プ電線の製造方法であって、一方の絶縁テープの他方の
絶縁テープとの貼り付け面に、幅方向へ間隔をあけた複
数箇所に長手方向へ亙って導電性インクを吹き付け、こ
の導電性インクを吹き付けた一方の絶縁テープと、他方
の絶縁テープとを貼り付けることを特徴としている。
【0008】
【作用】第1の発明のテープ電線の製造装置によれば、
インク噴射機構の噴射ノズルから噴射される導電性イン
クが、送り出しロールによって送り出される一方の絶縁
テープの貼り付け面に、その移動方向に亙って複数配列
された状態に吹き付けられる。そして、この導電性イン
クが吹き付けられた一方の絶縁テープと、他方の絶縁テ
ープとが、貼り付け手段によって互いに貼り付けられ、
導電性インクからなる導体が間に配置されたテープ電線
が製造される。第2の発明のテープ電線の製造装置によ
れば、第1の発明に加えて、ノズル移動機構によって噴
射ノズル同士の間隔を変更することにより、導体間の間
隔の異なるテープ電線が製造される。
【0009】第3の発明のテープ電線の製造装置によれ
ば、第1の発明に加えて、噴射ノズルから噴射される導
電性インクが、マスキングシートのスリットを通過して
絶縁テープに吹き付けられる。このとき、マスキングシ
ートによって、噴射ノズルから飛散する余分な導電性イ
ンクの絶縁テープへの付着が防止される。また、ノズル
移動機構によって噴射ノズル同士の間隔を変更した場合
は、マスキングシートが移動されて、スリットの、噴射
ノズルの間隔と対応した部分が、噴射ノズルと絶縁テー
プとの間に配置される。第4の発明のテープ電線の製造
方法によれば、一方の絶縁テープの貼り付け面へ導電性
インクを吹き付けて、それぞれの絶縁テープ同士を貼り
付けることにより、柔軟性に優れたテープ電線が容易に
製造される。また、導電性インクの吹き付け間隔を変更
することにより、導体同士のピッチの異なるテープ電線
が容易に製造される。
【0010】
【実施例】以下、本発明のテープ電線の製造装置及び製
造方法の一実施例を図によって説明する。図1におい
て、符号11は、テープ電線の製造装置である。この製
造装置11は、それぞれ絶縁テープT1、T2を送り出
す一対の絶縁テープ送り出しロール12、13と、これ
ら送り出しロール12、13から送り出された絶縁テー
プT1、T2同士を加熱しながら挟持して、熱によって
互いに溶着し、一体化されたテープ電線Tdとする一対
の付熱ロール(貼り付け手段)14、14と、一方側の
絶縁テープ送り出しロール12から送り出される一方の
絶縁テープT1に導電性インク(導電性を有するイン
ク)を吹き付けて印刷する印刷装置15とから概略構成
されたものである。
【0011】また、この製造装置11には、上型16と
下型17とから構成されたプレス装置18が設けられて
おり、このプレス装置18によって、絶縁テープT2に
所定の大きさの窓部が形成されるようになっている。さ
らに、図2にも示すように、付熱ロール14、14によ
って一体化されたテープ電線Tdの前記プレス装置18
によって形成された窓部Mに対応する位置には、一方の
絶縁テープT1側より補強フィルムFがフィルム貼付装
置21によって貼り付けられるようになっている。
【0012】また、符号22は、切断装置である。この
切断装置22は、付熱ロール14、14によって一体化
されて送り出されるテープ電線Tdの両側部に設けられ
た一対のカッタ23、23からなるもので、これらカッ
タ23、23によってテープ電線Tdの両側部を所定寸
法ずつ切断するようになっている。そして、この切断装
置22によってテープ電線Tdの両側部が切断される
と、他方の絶縁テープT2に形成された窓部Mの両側部
が切断され、テープ電線Tdに、他方の絶縁テープT2
が除去された状態の口出し部24が形成されるようにな
っている。さらに、このテープ電線Tdは、図示しない
切断装置によって前記口出し部24の中間が切断され
て、両側部がコネクタ等へ接続可能な接続端部とされた
所定長さのテープ電線Tdが製造されるようになってい
る。
【0013】次に、前述した印刷装置15を説明する。
図3及び図4に示すように、この印刷装置15は、一方
の絶縁テープT1の上部近傍、即ち、他方の絶縁テープ
T2との溶着面(貼り付け面)側近傍に配設されたイン
ク噴射機構26と、このインク噴射機構26と絶縁テー
プT1との間にて、絶縁テープT1と僅かな隙間をあけ
て配設されたマスキングシート27とから構成されたも
ので、インク噴射機構26には、複数のインクジェット
ノズル(噴射ノズル)28、28…が絶縁テープT1の
幅方向へ間隔をあけて配設されている。これらインクジ
ェットノズル28、28…は、導電性インクをそれぞれ
噴射させて絶縁テープT1へ吹き付けるもので、図示し
ないノズル移動機構によって、それぞれ互いの間隔が変
えられるようになっている。
【0014】また、マスキングシート27は、それぞれ
インク噴射機構26のインクジェットノズル28、28
…と同数のスリット31、31…が、絶縁テープT1に
沿って並列に形成されたもので、インクジェットノズル
28、28…から噴射された導電性インクがマスキング
シート27のそれぞれのスリット31、31…を通り、
絶縁テープT1へ吹き付けられるようになっている。即
ち、このマスキングシート27は、インクジェットノズ
ル28、28…から噴射される導電性インクを所定の吹
き付け箇所のみに吹き付けさせるもので、このマスキン
グシート27によって、飛散する導電性インクが遮断さ
れて絶縁テープT1へ付着しないようになっている。
【0015】また、このマスキングシート27のそれぞ
れのスリット31、31…は、互いの間隔が連続的に変
えられている。即ち、このマスキングシート27のスリ
ット31、31…同士の間隔は、一端部27a側にて狭
くされ、他端部27b側にて広くされ、さらに、中間部
27cにて一端部27a側から他端部27b側へ向かっ
て次第に広くされている。また、このマスキングシート
27は、その両側部がシート保持部32、32によって
絶縁テープT1に沿って移動可能に支持されており、さ
らに、図示しないシート移動機構によって絶縁テープT
1に沿って移動されるようになっている。
【0016】このように構成された印刷装置15の前記
インク噴射機構26に設けられたインクジェットノズル
28、28…から導電性インクが噴射されると、この導
電性インクが図3中矢印イ方向へ移動される絶縁テープ
T1の溶着面へ、所定間隔をあけて吹き付けられて、複
数の導体ラインD、D…が形成される。また、ノズル移
動機構によってインクジェットノズル28、28…同士
の間隔が変更された場合は、マスキングシート27がシ
ート移動機構により移動されて、スリット31、31…
の、インクジェットノズル28、28…の変更された間
隔と対応している間隔の部分が、インクジェットノズル
28、28…と絶縁テープT1との間に配置されるよう
になっている。なお、上記ノズル移動機構及びシート移
動機構は、図示しない制御部によってそれぞれ制御され
るようになっている。
【0017】次に、上記構成のテープ電線の製造装置1
1によってテープ電線Tdを製造する製造方法を説明す
る。それぞれの絶縁テープ送り出しロール12、13か
らそれぞれ絶縁テープT1、T2が送り出されると、一
方の絶縁テープT1には、印刷装置15によって、他方
の絶縁テープT2との溶着面に導電性インクが印刷され
る。即ち、前述したように、印刷装置15を構成するイ
ンク噴射機構26のインクジェットノズル28、28…
から、それぞれ導電性インクが噴射され、これら噴射さ
れた導電性インクがマスキングシート27のスリット3
1、31…を通過して絶縁テープT1に吹き付けられ
る。また、このとき、マスキングシート27によって、
インクジェットノズル28、28…から噴射されて飛散
する導電性インクの絶縁テープT1への付着が防止され
る。
【0018】これにより、この絶縁テープT1には、そ
の送り出し方向へ沿って印刷された導電性インクからな
る複数の導体ラインD、D…が、幅方向へ所定間隔をあ
けて設けられる。また、導体ラインD、D…同士の間隔
を変更する場合は、制御部(図示略)へその要求寸法を
入力する。このようにすると、その入力データに基づい
て、制御部からノズル移動機構へ制御信号が出力され
て、このノズル移動機構によって各インクジェットノズ
ル28、28…の間隔が要求の寸法に変更される。ま
た、このとき、制御部からシート移動機構へも制御信号
が出力されて、このシート移動機構によってマスキング
シート27が移動される。そして、このマスキングシー
ト27のスリット31、31…の前記インクジェットノ
ズル28、28…の変更された間隔に対応する間隔の部
分がインクジェットノズル28、28…と絶縁テープT
1との間に配置される。
【0019】また、他方の絶縁テープT2には、プレス
装置18によって、所定長さ毎に窓部Mが形成される。
さらに、これら絶縁テープT1、T2がそれぞれ案内ロ
ーラ6、6…によって案内されて一対の付熱ロール1
4、14に挟持されて、この付熱ロール14、14によ
って、それぞれ当接された溶着面同士が溶着されて一体
化される。これにより、前記印刷装置15にて印刷され
た導電性インクからなる導体ラインD、D…が間に介在
されたテープ電線Tdが製造される。さらに、この付熱
ロール14、14から送り出されるテープ電線Tdは、
フィルム貼付装置21によって、前記プレス装置18に
て形成された窓部Mに対応する箇所にてテープ電線Td
の下面側つまり一方の絶縁テープT1の裏面に、補強フ
ィルムFが貼り付けられる。
【0020】さらに、このテープ電線Tdは、切断装置
22のカッタ23によってその両側部が連続的に切断さ
れて、テープ電線Tdが所定の幅に形成されて送り出さ
れる。このとき、テープ電線Tdの前記窓部Mは、その
両側部が切断装置22のカッタ23によって切断される
ので、この窓部Mが形成されていた箇所においては、裏
面側に補強フィルムFが貼付された一方の絶縁テープT
1のみの箇所が形成され、この箇所がコネクタ等への接
続のために、導体ラインD、D…が露出した接続端部と
される。即ち、その後、この一方の絶縁テープT1のみ
の箇所の中間を図示しない切断装置によって切断して、
所定長さのテープ電線Tdを形成した際に、この切断し
た端部が、補強フィルムFによって補強された接続端部
となり、この接続端部を各種の電気、電子機器のコネク
タ等へ接続することにより、内部の導体ラインD、D…
と導通状態を確保することができる。
【0021】このように、上記実施例のテープ電線の製
造装置及び製造方法によれば、印刷装置15を構成する
インク噴射機構26のインクジェットノズル28、28
…から導電性インクを一方の絶縁テープT1の溶着面に
吹き付けることにより、極めて容易に、導電性インクか
らなる導体ラインD、D…が所定間隔に配列されたテー
プ電線Tdを製造することができる。また、平型導体
1、1…を配列させた状態に送り出す従来タイプの製造
装置と比較して、導体同士の間隔を極めて正確に設定す
ることができ、導体同士の間隔のさらに小さな、幅の狭
いテープ電線を製造することができる。
【0022】また、導電性インクを印刷して導体ライン
D、D…を形成するものであるので、ラインスピードを
高めても、従来問題であった平型導体1、1…の伸び、
切れ等の障害が発生することがなく、したがって、製造
ラインのスピードを速めて生産性を向上させることがで
きる。また、フレキシブルプリント配線板を製造する方
法にてテープ電線を製造する場合のように、製造するテ
ープ電線の長さに制限を受けることがなく、また、むだ
な部分を生じさせてコストアップを招くこともない。即
ち、テープ電線の製造費を低減させることができる。
【0023】また、このテープ電線の製造装置11にて
製造されたテープ電線Tdは、従来のように可撓性に乏
しい平型導体1、1…を使用したものと比較して、その
可撓性が大幅に向上され、小型化されてスペースの小さ
な電子機器等に用いて好適なテープ電線とすることがで
きる。また、ノズル移動機構によってインクジェットノ
ズル28、28…同士の間隔を変更することにより、極
めて容易に、導体ラインD、D…同士の間隔を異ならせ
た特殊なテープ電線Tdを製造することができる。
【0024】さらに、また、インクジェットノズル2
8、28…から噴射される導電性インクを、マスキング
シート27に形成されたスリット31、31…を通過さ
せて一方の絶縁テープT1へ吹き付けるものであるの
で、インクジェットノズル28、28…から飛散した導
電性インクを、マスキングシート27によって遮断して
絶縁テープT1への付着を確実に防止することができ、
極めて信頼性の高いテープ電線Tdを製造することがで
きる。
【0025】また、このマスキングシート27は、イン
クジェットノズル28、28…の間隔の変更に合わせて
移動され、変更されたインクジェットノズル28、28
…の間隔と対応する間隔を有するスリット31、31…
の部分がインクジェットノズル28、28…と絶縁テー
プT1との間に配置されるので、インクジェットノズル
28、28…の間隔が変更されたとしても、これらイン
クジェットノズル28、28…から飛散する導電性イン
クの絶縁テープT1への付着を確実に防止して、所定幅
の導体ラインD、D…を形成することができる。
【0026】なお、上記実施例のテープ電線の製造装置
11の具体的な構成及び構造は、実施例に限定されな
く、例えば、インク噴射機構26のインクジェットノズ
ル28、28…の数量等も実施例に限定されない。ま
た、上記実施例では、それぞれの絶縁テープT1、T2
同士を付熱ロール14、14の熱によって熱溶着して一
体化したが、これら絶縁テープT1、T2同士を貼り付
ける手段としては、熱溶着に限らず、例えば、接着材等
によって接着して一体化しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のテープ
電線の製造装置及び製造方法によれば、下記の効果を得
ることができる。インク噴射機構の噴射ノズルから導電
性インクを一方の絶縁テープの貼り付け面に吹き付ける
ことにより、極めて容易に、導電性インクからなる導体
ラインが所定間隔に配列されたテープ電線を製造するこ
とができる。また、平型導体を配列させた状態に送り出
す従来タイプの製造装置と比較して、導体同士の間隔を
極めて正確に設定することができ、導体同士の間隔のさ
らに小さな、幅の狭いテープ電線を製造することができ
る。
【0028】また、導電性インクを印刷して導体ライン
を形成するものであるので、ラインスピードを高めて
も、従来問題であった平型導体の伸び、切れ等の障害が
発生することがなく、したがって、製造ラインのスピー
ドを速めて生産性を向上させることができる。また、フ
レキシブルプリント配線板を製造する方法にてテープ電
線を製造する場合のように、製造するテープ電線の長さ
に制限を受けることがなく、また、むだな部分を生じさ
せてコストアップを招くこともない。即ち、テープ電線
の製造費を低減させることができる。
【0029】また、このテープ電線の製造装置にて製造
されたテープ電線は、従来のように可撓性に乏しい平型
導体を使用したものと比較して、その可撓性が大幅に向
上され、小型化されてスペースの小さな電子機器等に用
いて好適なテープ電線とすることができる。また、ノズ
ル移動機構によって噴射ノズル同士の間隔を変更するこ
とにより、極めて容易に、導体ライン同士の間隔を異な
らせた特殊なテープ電線を製造することができる。さら
に、また、噴射ノズルから噴射される導電性インクを、
マスキングシートに形成されたスリットを通過させて一
方の絶縁テープへ吹き付けるものであるので、噴射ノズ
ルから飛散した導電性インクを、マスキングシートによ
って遮断して絶縁テープへの付着を確実に防止すること
ができ、極めて信頼性の高いテープ電線を製造すること
ができる。
【0030】また、このマスキングシートは、噴射ノズ
ルの間隔の変更に合わせて移動され、変更された噴射ノ
ズルの間隔と対応する間隔を有するスリットの部分が噴
射ノズルと絶縁テープとの間に配置されるので、噴射ノ
ズルの間隔が変更されたとしても、これら噴射ノズルか
ら飛散する導電性インクの絶縁テープへの付着を確実に
防止して、所定幅の導体ラインを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のテープ電線の製造装置の構
成及び構造を説明する製造装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の実施例のテープ電線の製造装置を構
成するフィルム貼付装置及び切断装置を説明する製造装
置の一部の概略平面図である。
【図3】 本発明の実施例のテープ電線の製造装置を構
成する印刷装置の構成及び構造を説明する印刷装置の斜
視図である。
【図4】 本発明の実施例のテープ電線の製造装置を構
成する印刷装置の構成及び構造を説明する印刷装置の平
面図である。
【図5】 一般的なテープ電線の構造を説明するテープ
電線の平面図である。
【図6】 一般的なテープ電線の構造を説明するテープ
電線の断面図である。
【図7】 従来のテープ電線の製造装置を説明する製造
装置の概略構成図である。
【図8】 特殊なテープ電線の構造を説明するテープ電
線の平面図である。
【符号の説明】
11…製造装置、12・13…絶縁テープ送り出しロー
ル(送り出しロール)、14…付熱ロール、26…イン
ク噴射機構、27…マスキングシート、28…インクジ
ェットノズル(噴射ノズル)、31…スリット、D…導
体ライン(導体)、T1・T2…絶縁テープ、Td…テ
ープ電線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の絶縁テープ間に導体が配置された
    テープ電線の製造装置であって、 絶縁テープをそれぞれ送り出す一対の送り出しロール
    と、 これら送り出しロールから送り出された一対の絶縁テー
    プ同士を貼り付ける貼り付け手段と、 一方側の送り出しロールから送り出される一方の絶縁テ
    ープの、他方の絶縁テープとの貼り付け面に、導電性を
    有する導電性インクを吹き付けて印刷する噴射ノズルが
    前記一方の絶縁テープの幅方向に亙って配置されたイン
    ク噴射機構とを具備してなることを特徴とするテープ電
    線の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記噴射ノズルは、それぞれノズル移動
    機構によって互いの間隔が変更されてなることを特徴と
    する請求項1記載のテープ電線の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記インク噴射機構と前記一方の絶縁テ
    ープとの間には、それぞれの間隔を連続的に異ならせた
    スリットが前記一方の絶縁テープの送り出し方向に沿っ
    て前記噴射ノズルと同数形成されたマスキングシートが
    設けられてなり、 該マスキングシートは、前記ノズル移動機構による前記
    噴射ノズル同士の間隔の変更に応じて移動され、前記ス
    リットの、前記噴射ノズルの間隔と対応する箇所が、前
    記噴射ノズルと前記一方の絶縁テープとの間に配置され
    てなることを特徴とする請求項2記載のテープ電線の製
    造装置。
  4. 【請求項4】 互いに貼り付けられて一体化される一対
    の絶縁テープ間に複数の導体を配列してなるテープ電線
    の製造方法であって、 一方の絶縁テープの他方の絶縁テープとの貼り付け面
    に、幅方向へ間隔をあけた複数箇所に長手方向へ亙って
    導電性インクを吹き付け、 この導電性インクを吹き付けた一方の絶縁テープと、他
    方の絶縁テープとを貼り付けることを特徴とするテープ
    電線の製造方法。
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