JPH07294172A - メッシュフィン熱交換器 - Google Patents

メッシュフィン熱交換器

Info

Publication number
JPH07294172A
JPH07294172A JP9025394A JP9025394A JPH07294172A JP H07294172 A JPH07294172 A JP H07294172A JP 9025394 A JP9025394 A JP 9025394A JP 9025394 A JP9025394 A JP 9025394A JP H07294172 A JPH07294172 A JP H07294172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
mesh fin
mesh
heat transfer
exchanger module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9025394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Suehiro
賢一 末広
Hiroyuki Yamashita
浩幸 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP9025394A priority Critical patent/JPH07294172A/ja
Publication of JPH07294172A publication Critical patent/JPH07294172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュールの
伝熱管後流域における後列側メッシュフィン熱交換器モ
ジュールのメッシュフィン部の伝熱性能を向上させる。 【構成】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュール2
Aの伝熱管1A,1A・・後流域における後列側メッシ
ュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部の
フィンピッチを拡大させて伝熱面積を大きくするととも
に偏流を防止し、熱伝達性能を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、メッシュ状フィンを
用いたメッシュフィン熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば空気調和機などの熱交換器
としては多数枚の平板状のフィン(プレートフィン)を狭
い隙間をあけて並べ、これらフィンと直交するように複
数本の伝熱管を貫通させて配管した所謂クロスフィンコ
イル式のものが一般に知られているが、更に伝熱性能を
向上させるために、最近では、その他にも種々のタイプ
の熱交換器が提案されている。
【0003】その一つとして、例えば図8および図9に
示すように2枚以上の複数枚のメッシュフィン(網目状
フィン)を重ね合せて形成した積層フィン間に複数本の
細径の伝熱管1,1・・・を互いに平行に貫装固定して
熱交換器モジュール2A,2B,2Cを構成した所謂メッ
シュフィン熱交換器10がある(例えば実開平3−79
079号公報参照)。このようなメッシュフィン熱交換
器10によれば、例えば図9に示すようなメッシュ構造
を有するメッシュフィンフィン20のメッシュ部がクロ
スフィンコイル式熱交換器における平板状フィンのスリ
ット又はルーバの切起こし幅を非常に狭くしたのと同様
な作用を発揮する。また、図8のように複数の同メッシ
ュフィン熱交換器モジュール2A,2B,2Cを空気流A
と直交する方向に配列することもできる。従って、特に
高伝熱性能の熱交換器として、その実用化が期待されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8のよう
に空気流Aと直交する方向に複数のメッシュフィン熱交
換器モジュール2A,2B,2Cを配列して熱交換器10
を構成した場合、第2列目以降のモジュール2B,2C
は、例えば図10に示すように前列側熱交換器モジュー
ル2Aの伝熱管1A後流の影響を受けて偏流域を生じ熱
伝達性能が低下する問題がある(図10では第3列目の
熱交換器モジュール2Cは省略して示す)。
【0005】本願発明は、該問題を解決するためになさ
れたもので、第2列目以降のメッシュフィン熱交換器モ
ジュールの上記後流域におけるフィン形状を適切に変化
させることにより、当該第2列目以降のメッシュフィン
熱交換器モジュールの熱伝達性能を可及的に向上させる
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、本願発明は上記
の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備
えて構成されている。
【0007】すなわち、先ず本願発明のメッシュフィン
熱交換器は、基本構成として例えば図1〜図7に示され
るように、各々伝熱管1A,1Bの両側に複数枚のメッ
シュフィンを重合積層してなる複数のメッシュフィン熱
交換器モジュール2A,2Bを空気の流れ方向に並設し
てなるメッシュフィン熱交換器10において、特に前列
側メッシュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A
後流域における後列側メッシュフィン熱交換器モジュー
ル2Bのメッシュフィン部のフィン形状を変化させるこ
とによって伝熱性能を向上させるように構成されてい
る。
【0008】また、該フィン形状を変化させることによ
る伝熱性能の向上は、例えば図1、図4、図5、図6に
示されるように上記前列側メッシュフィン熱交換器モジ
ュール2Aの伝熱管後流域における後列側メッシュフィ
ン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部のフィン
間クリアランスを他の部分よりも大きく形成し空気流通
抵抗を小さくするように形状を変えることによって、ま
た例えば図2、図4、図7に示されるように上記前列側
メッシュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管後流域
両側部における後列側メッシュフィン熱交換器モジュー
ル2Bのメッシュフィン部の伝熱面積を他の部分よりも
大きくするように形状を変えることなどによって実現さ
れる。
【0009】さらに、上記前列側メッシュフィン熱交換
器モジュール2Aの伝熱管後流域における後列側メッシ
ュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部の
フィン間クリアランスの拡大は、例えば図1、図4、図
7に示されるように上記後列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Bのメッシュフィン部を上記前列側メッシ
ュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A側又は空
気流下流側に各々膨出させることによって実現される。
【0010】さらに、また上記前列側メッシュフィン熱
交換器モジュール2Aの伝熱管後流域両側部における後
列側メッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュ
フィン部の伝熱面積の拡大は、上記後列側メッシュフィ
ン熱交換器モジュール2Bの上記後流域両側部における
メッシュフィン部の後半部を例えば図2のように空気流
下流側に膨出傾斜させるか、又は上記前列側メッシュフ
ィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管後流域両側部にお
ける後列側メッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメ
ッシュフィン部の前半部を例えば図3のように空気流上
流側に膨出傾斜させることによって実現される。
【0011】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管1A後流域における後列側メッ
シュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部
のフィン形状の変化は、例えば図7に示すように前列側
メッシュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管後流域
における後列側メッシュフィン熱交換器モジュール2B
のメッシュフィン部の前半部を上記前列側メッシュフィ
ン熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A側に膨出させる
ことによりそのフィン間クリアランスを他の部分よりも
大きく形成するとともに上記前列側メッシュフィン熱交
換器モジュール2Aの伝熱管後流域両側部における上記
後列側メッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシ
ュフィン部の後半部を空気流下流側に膨出傾斜させるこ
とにより伝熱面積を大きくする2種の構成の組合せによ
っても実現される。
【0012】
【作用】本願発明のメッシュフィン熱交換器は、上記構
成に対応して次のような作用を奏する。
【0013】すなわち、先ず本願発明のメッシュフィン
熱交換器の構成では、上述のように、各々伝熱管1A,
1Bの両側に複数枚のメッシュフィンを重合積層してな
る複数のメッシュフィン熱交換器モジュール2A,2B
を空気の流れ方向に並設してなるメッシュフィン熱交換
器10において、特に前列側メッシュフィン熱交換器モ
ジュール2Aの伝熱管1A後流域における後列側メッシ
ュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部の
フィン形状を変化させるように構成されている。
【0014】したがって、該構成では、上記フィン形状
の変化によって前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
ル2Aの伝熱管1A後流域における後列側メッシュフィ
ン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部の空気流
通抵抗が小さくなって後流域における空気流通性が良く
なり、偏流状態が低減され、また伝熱面積が拡大される
こととなって、結局伝熱性能が向上する。
【0015】そして、該構成において、例えば上記前列
側メッシュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管後流
域における後列側メッシュフィン熱交換器モジュール2
Bのメッシュフィン部のフィン間クリアランスを他の部
分よりも大きく形成するように形状を変化させると、該
部分の空気流通抵抗が効果的に小さくなって有効に後流
域が縮小し、伝熱性能が向上する。
【0016】また、上記後列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Bのメッシュフィン部の伝熱面積を拡大す
る構成において、上記前列側メッシュフィン熱交換器モ
ジュール2Aの伝熱管後流域両側部における上記後列側
メッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィ
ン部の伝熱面積を他の部分よりも大きくするように形状
を変化させると、特に空気の流れが密になる上記後流域
両側部での伝熱効率が高くなって伝熱性能が向上する。
【0017】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管後流域における後列側メッシュ
フィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部のフ
ィン間クリアランスを拡大する構成において、当該メッ
シュフィン部の前半部を前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管A側に膨出させて、そのフィン
間クリアランスを他の部分よりも大きく形成するように
形状を変化させると、同メッシュフィン膨出部に効果的
に前列側伝熱管両側からの空気流が流れ込むようにな
り、有効に後流域が縮小して伝熱性能が向上する。同時
に上記膨出部がモジュール間クリアランスの設定機能を
果す。
【0018】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管後流域両側部における後列側メ
ッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン
部の後半部のフィン間クリアランスを拡大する構成にお
いて、当該メッシュフィン部の後半部を空気流下流側に
膨出させて、そのフィン間クリアランスを他の部分より
も大きく形成するように形状を変化させると、同メッシ
ュフィン膨出部に効果的に前列側伝熱管両側からの空気
流が流れ込むようになり、有効に後流域が縮小して伝熱
性能が向上する。
【0019】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管後流域両側部における後列側メ
ッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン
部の伝熱面積を拡大する構成において、当該メッシュフ
ィン部の後半部を空気流下流側に膨出傾斜させるように
形状を変化させると、特に空気流の流れが密になる上記
後流域両側部において該膨出傾斜部により有効に伝熱効
率が高められて、伝熱性能が向上する。
【0020】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管後流域両側部における後列側メ
ッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン
部の伝熱面積を拡大する構成において、当該メッシュフ
ィン部の前半部を空気流上流側に膨出傾斜させるように
形状を変化させると、特に空気流の流れが密になる上記
後流域両側部において該膨出傾斜部により有効に伝熱効
率が高められて、伝熱性能が向上する。
【0021】また、上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管後流域における後列側メッシュ
フィン熱交換器モジュール2Bのメッシュフィン部の形
状を例えば前半部を上記前列側メッシュフィン熱交換器
モジュール2Aの伝熱管1A側に膨出させて、そのフィ
ン間クリアランスを他の部分よりも大きく形成するとと
もに他方その後流域両側部の後半部を空気流下流側に膨
出傾斜させて伝熱面積を大きくするように変化させる
と、後列側メッシュフィン熱交換器モジュール2Bのメ
ッシュフィン部後流域の空気流通抵抗が小さくなって同
後流域の空気流通性が良くなり、また伝熱面積が拡大さ
れることになって、伝熱性能が向上するとともに、空気
の流れが密になり易い上記後流域両側部での伝熱効率が
高くなって、伝熱性能が向上する。従って、伝熱性能向
上効果が更に高められる。
【0022】
【発明の効果】以上の結果、本願発明のメッシュフィン
熱交換器によると、メッシュフィン本来の高い伝熱性能
をより一層向上させることが可能となり、きわめて高性
能のメッシュフィン熱交換器を提供することができるよ
うになる。
【0023】また、並設時の各モジュール間のクリアラ
ンス設定が容易となり、組立作業も楽になる。
【0024】さらに、水はけ性能が向上し、水飛び現象
も防止される。
【0025】
【実施例】
(実施例1)図1は、本願発明の実施例1に係る空気調和
機用メッシュフィン熱交換器10の構成を示している。
【0026】図中、符号2Aは第1列目(前列側)のメッ
シュフィン熱交換器モジュール、2Bは第2列目(後列
側)のメッシュフィン熱交換器モジュール、1A,1Bは
上記各熱交換器モジュール2A,2Bの伝熱管である。
【0027】そして、上記第1列目の熱交換器モジュー
ル2Aは、すでに述べた従来のものと同様に当該モジュ
ールを形成する複数枚のメッシュフィンの各層が相互に
一定のフィン間クリアランス(フィンピッチ)で平行に積
層されて形成されているが、一方第2列目のメッシュフ
ィン熱交換器モジュール2Bは、上記第1列目の熱交換
器モジュール2Aの伝熱管1A,1B・・・の背後(偏流
を生じる後流域部分)に位置する前半部(上流域)側複数
枚の各メッシュフィンが順次所定のピッチで当該前方側
第1の熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・
側に膨出されて、全体として山形形状のクリアランス拡
大部(フィンピッチ拡大部)3,3・・を形成しており、
該クリアランス拡大部3,3・・によって第1列目の熱
交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・背後(後流
域)の空気との接触面積を拡大するとともに当該後流域
に伝熱管1A,1A・・左右両側からの空気が特に流れ
込み易くなるようにしている。
【0028】その結果、従来だと破線で示すように第1
列目のメッシュフィン熱交換器モジュール2Aの伝熱管
1A,1A・・の左右に広がって流れていた空気流が実
線で示すように後流域の中央部側に収束されて、第2列
目のメッシュフィン熱交換器モジュール2Bの山形形状
による伝熱面積の大きいメッシュフィン全体に均等に流
れるようになり、フィンとの接触面積が拡大されて伝熱
性能が向上する。
【0029】また、上記膨出されたクリアランス拡大部
3,3・・は同時に複数のモジュール2A,2B間のクリ
アランス設定機能を果すので、組立作業が楽になる。
【0030】(実施例2)図2は、本願発明の実施例2に
係る空気調和機用メッシュフィン熱交換器10の構成を
示している。
【0031】図中、符号2Aは第1列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、2Bは第2列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、1A,1Bは上記各熱交換器モ
ジュール2A,2Bの伝熱管である。
【0032】そして、上記第1列目の熱交換器モジュー
ル2Aは、上記実施例1の場合と同じく当該メッシュフ
ィン熱交換器モジュールを形成する複数枚のメッシュフ
ィンの各層が相互に一定のフィン間クリアランス(フィ
ンピッチ)で平行に積層されて形成されている。しか
し、一方第2列目のメッシュフィン熱交換器モジュール
2Bは、上記第1列目のメッシュフィン熱交換器モジュ
ール2Aの伝熱管1A,1A・・・の背後(後流域)に位
置する後半部側複数枚の各メッシュフィンが伝熱管1
A,1A・・後流域両側部の左右2ケ所で順次所定のピ
ッチで後方側(空気流下流側)に膨出されて、2組の全体
として山形のクリアランス(フィンピッチ)拡大部3,
3、3,3・・を形成しており、該クリアランス拡大部
3,3、3,3・・によって第1列目のメッシュフィン熱
交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・後流域両
側部の特に大流量の空気との接触面積(伝熱面積)を十分
に拡大するとともに当該領域での空気が特に流れ易くな
るようにしている。
【0033】その結果、第1列目のメッシュフィン熱交
換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・の左右に広
がって後方に流れる大流量の空気流が図に示すように第
2列目のメッシュフィン熱交換器モジュール2Bの広面
積のクリアランス拡大部(伝熱面積拡大部)3,3・・を
スムーズに流れるようになり、フィンとの接触面積が拡
大されるとともに空気流通性能が良くなって伝熱性能が
向上する。
【0034】(実施例3)図3は、本願発明の実施例3に
係る空気調和機用メッシュフィン熱交換器10の構成を
示している。
【0035】図中、符号2Aは第1列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、2Bは第2列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、1A,1Bは上記各熱交換器モ
ジュール2A,2Bの伝熱管である。
【0036】そして、上記第1列目の熱交換器モジュー
ル2Aは、上記実施例1のものと同様に当該モジュール
を形成する複数枚のメッシュフィンの各層が相互に一定
のフィン間クリアランス(フィンピッチ)で平行に積層さ
れて形成されている。ところが、一方第2列目のメッシ
ュフィン熱交換器モジュール2Bは、上記第1列目の熱
交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・・の背後
(後流域)に位置する前半部側複数枚のメッシュフィンが
後流域両側部の左右2ケ所で所定のピッチで前方側第1
の熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・側に
膨出されているとともに、さらに後半部側複数枚の各メ
ッシュフィンが同後流域両側部の左右2ケ所で後方側
(空気流下流側)に所定のピッチで膨出されて各々山形の
クリアランス拡大部(伝熱面積拡大部)3A,3A、3B,
3B・・、3A,3A、3B,3B・・を形成している。
そして、該クリアランス拡大部3A,3A、3B,3B・
・、3A,3A、3B,3B・・によって第1列目の熱交
換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・後流域両側
部の流量の大きな空気が特に流れ易くなるようにしてい
る。
【0037】その結果、第1列目のメッシュフィン熱交
換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・の左右に広
がって後方に流れる後流域両側部の空気流が実線で示す
ように、第2列目のメッシュフィン熱交換器モジュール
2Bの特に伝熱面積の大きいクリアランス拡大部3A,
3A、3B,3B・・をスムーズに流れるようになり、
接触面積が拡大されるとともに空気流通抵抗が小さくな
って伝熱性能が向上する。
【0038】(実施例4)図4および図5は、本願発明の
実施例4に係る空気調和機用メッシュフィン熱交換器1
0の構成を示している。
【0039】図中、符号2Aは第1列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、2Bは第2列目のメッシュフィ
ン熱交換器モジュール、1A,1Bは上記各熱交換器モ
ジュール2A,2Bの伝熱管である。
【0040】そして、上記第1列目の熱交換器モジュー
ル2Aは、上記実施例1〜3のものと同様に当該モジュ
ールを形成する複数枚のメッシュフィンの各層が相互に
一定のフィン間クリアランス(フィンピッチ)で平行に積
層されて形成されているが、一方第2列目のメッシュフ
ィン熱交換器モジュール2Bは、上述の実施例1の場合
と同様に上記第1列目の熱交換器モジュール2Aの伝熱
管1A,1A・・・の背後に位置する前半部側複数枚の
各メッシュフィンが順次所定のピッチで当該前方側第1
の熱交換器モジュール2Aの伝熱管1A,1A・・側に
膨出されて、全体として山形のクリアランス(フィンピ
ッチ)拡大部3,3・・を形成しており、該クリアランス
拡大部3,3・・によって第1列目の熱交換器モジュー
ル2Aの伝熱管1A,1A・・背後(後流域)の空気との
接触面積を拡大するとともに当該空気が特に流れ込み易
くなるようにしている。
【0041】これらの構成は基本的に上記実施例1のも
のと同様であり、同構成により、従来だと破線で示すよ
うに第1列目のメッシュフィン熱交換器モジュール2A
の伝熱管1A,1A・・の左右に広がって後方に流れて
いた空気流が実線で示すように後流域の中央部側に収束
されて、第2列目のメッシュフィン熱交換器モジュール
2Bの伝熱面積の大きいメッシュフィン全体に均等に流
れるようになり、偏流が解消されるとともに接触面積が
拡大されて伝熱性能が向上する。
【0042】しかし、上記実施例1の構成では、上記ク
リアランス拡大部3,3・・・を単にメッシュフィンの
各層を膨らませて変形させているにすぎないのに対し
て、本実施例の構成では当該膨出されたクリアランス拡
大部3,3・・・の各メッシュフィンの間にビーズ4,4
・・・を介設することにより、確実に所定ピッチでのク
リアランス拡大部3,3・・・を形成できるようにし、
又同状態を長期に亘り安定して維持できるようにしてい
る。従って、耐久性、信頼性が向上し、又メンテナンス
も容易である。
【0043】(実施例5)なお、上記実施例4と同様の作
用効果は、例えば実施例5として図6に示すようなV字
状のリブ5,5・・・を各層のメッシュフィンに形成
し、これらを重ね合せることによっても実現することが
できる。
【0044】該構成によれば、各層のメッシュフィンの
一部を変形させるのみで実現でき、ビーズのような別部
品を使用しなくて済むので、コストが安く、組付け作業
も容易になる。
【0045】(実施例6)図7は、本願発明の実施例6に
係る空気調和機用メッシュフィン熱交換器の構成を示し
ている。
【0046】該実施例の構成は、上記実施例1と実施例
2の構成を組合せたものであり、第2列目の熱交換器モ
ジュール2Bのメッシュフィンの偏流を防止できるとと
もに、その熱交換面積をより大きく拡大することがで
き、両構成の作用効果を合せた有効な伝熱性能向上効果
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係るメッシュフ
ィン熱交換器の構成を示す断面図である。
【図2】図2は、本願発明の実施例2に係るメッシュフ
ィン熱交換器の構成を示す断面図である。
【図3】図3は、本願発明の実施例3に係るメッシュフ
ィン熱交換器の構成を示す断面図である。
【図4】図4は、本願発明の実施例4に係るメッシュフ
ィン熱交換器の構成を示す断面図である。
【図5】図5は、同メッシュフィン熱交換器の要部の構
成を示す拡大断面図である。
【図6】図6は、本願発明の実施例5に係るメッシュフ
ィン熱交換器の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図7】図7は、本願発明の実施例6に係るメッシュフ
ィン熱交換器の構成を示す断面図である。
【図8】図8は、従来のメッシュフィン熱交換器の構成
を示す斜視図である。
【図9】図9は、同従来のメッシュフィン熱交換器の要
部であるメッシュ部の拡大正面図である。
【図10】図10は、同従来のメッシュフィン熱交換器
の問題点を説明する断面図である。
【符号の説明】
1Aは第1列目熱交換器モジュールの伝熱管、1Bは、
第2列目メッシュフィン熱交換器モジュールの伝熱管、
3,3A,3Bはクリアランス拡大部、4はビーズ、5は
リブ、10は空気調和機用メッシュフィン熱交換器であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々伝熱管(1A),(1B)の両側に複数
    枚のメッシュフィンを重合積層してなる複数のメッシュ
    フィン熱交換器モジュール(2A),(2B)を空気の流れ
    方向に並設してなるメッシュフィン熱交換器(10)にお
    いて、前列側メッシュフィン熱交換器モジュール(2A)
    の伝熱管(1A)後流域における後列側メッシュフィン熱
    交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部のフィン形
    状を変化させたことを特徴とするメッシュフィン熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域における後列側メッシュフィン
    熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部のフィン
    間クリアランスを他の部分よりも大きく形成し、空気流
    通抵抗を小さくすることによって後流域を縮小させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のメッシュフィン熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域両側部における後列側メッシュ
    フィン熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の
    伝熱面積を他の部分よりも大きくすることによって伝熱
    性能を向上させたことを特徴とする請求項1記載のメッ
    シュフィン熱交換器。
  4. 【請求項4】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域における後列側メッシュフィン
    熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部を上記前
    列側メッシュフィン熱交換器モジュール(2A)の伝熱管
    (1A)側に膨出させることにより、そのフィン間クリア
    ランスを他の部分よりも大きく形成したことを特徴とす
    る請求項2記載のメッシュフィン熱交換器。
  5. 【請求項5】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域両側部における後列側メッシュ
    フィン熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の
    後半部を空気流下流側に膨出傾斜させたことを特徴とす
    る請求項3記載のメッシュフィン熱交換器。
  6. 【請求項6】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域両側部における後列側メッシュ
    フィン熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の
    前半部を空気流上流側に膨出傾斜させたことを特徴とす
    る請求項3記載のメッシュフィン熱交換器。
  7. 【請求項7】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域両側部における後列側メッシュ
    フィン熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の
    後半部を空気流下流側に、前半部を空気流上流側に各々
    膨出傾斜させたことを特徴とする請求項3記載のメッシ
    ュフィン熱交換器。
  8. 【請求項8】 前列側メッシュフィン熱交換器モジュー
    ル(2A)の伝熱管後流域における後列側メッシュフィン
    熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の前半部
    を上記前列側メッシュフィン熱交換器モジュール(2A)
    の伝熱管(1A)側に膨出させることにより、そのフィン
    間クリアランスを他の部分よりも大きく形成するととも
    に、上記前列側メッシュフィン熱交換器モジュール(2
    A)の伝熱管後流域両側部における後列側メッシュフィ
    ン熱交換器モジュール(2B)のメッシュフィン部の後半
    部を空気流下流側に膨出傾斜させることにより伝熱面積
    を大きくしたことを特徴とする請求項1記載のメッシュ
    フィン熱交換器。
JP9025394A 1994-04-27 1994-04-27 メッシュフィン熱交換器 Pending JPH07294172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025394A JPH07294172A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 メッシュフィン熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025394A JPH07294172A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 メッシュフィン熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07294172A true JPH07294172A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13993338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9025394A Pending JPH07294172A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 メッシュフィン熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07294172A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104132574A (zh) * 2014-08-01 2014-11-05 兰州交通大学 椭圆管管翅式换热器流线型变波幅抛物形波纹翅片

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104132574A (zh) * 2014-08-01 2014-11-05 兰州交通大学 椭圆管管翅式换热器流线型变波幅抛物形波纹翅片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3916989A (en) Heat exchanger
JP2524812B2 (ja) 熱交換器
US6026893A (en) Fin-type heat exchanger having slits formed therein
JPH09133488A (ja) フィン付き熱交換器
JP2005520113A (ja) 熱交換器
JP4018279B2 (ja) 熱交換器用偏平チューブ
JPH07305986A (ja) 多管式熱交換器
JPH08247677A (ja) 空気調和機の熱交換器
JP2005106328A (ja) 熱交換装置
US5975200A (en) Plate-fin type heat exchanger
JPH11294973A (ja) 吸収冷温水機の熱交換器
JP2007505282A (ja) 熱交換器
RU2194926C2 (ru) Пластинчатый теплообменник с рифлеными пластинами
JPH07294172A (ja) メッシュフィン熱交換器
JPH10332162A (ja) 熱交換器
EP0803695B1 (en) Plate-fin heat exchanger
JPH11118379A (ja) 多管式熱交換器
JP2003083690A (ja) コルゲートフィン型熱交換器
JP2005140454A (ja) 熱交換器
JP2588114Y2 (ja) 自動車用熱交換器
JP3196257B2 (ja) 熱交換器
JP3591060B2 (ja) 熱交換器
JP3126044B2 (ja) 熱交換器
JPS616591A (ja) フイン付熱交換器
JP2001255096A (ja) 熱交換器