JPH07293839A - 二段炉床動床式焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙類、樹木を剪定した時に廃棄する枝などの
一般ごみを焼却すると共に、芝刈り、乾燥後の芝草、酒
粕などの細体、細屑を焼却するに際して、安定的に燃焼
させ連続焼却する。 【構成】 焼却室内に上下２段の炉床２、３を設け、下
段の炉床３を多数の火格子板が循環移動する動床式と成
すと共に、下段の炉床３の循環基端側に第２バーナー部
を設けることによって、上段の炉床２で一般ごみを焼却
すると共に、火格子板上に適度な厚さで細屑を均等に投
入積載し、第２バーナー部で細屑に点火して類焼させて
焼却し、併せて完全燃焼を促す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般ごみと芝草の様な
細屑の両者を焼却する様にした二段炉床動床式焼却炉に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、紙類、段ボール、剪定枝、厨芥、
プラスチック類などの可燃物、不燃物を含む比較的形状
保持された一般ごみ用の焼却炉としては、火格子燃焼式
焼却炉が最も広く普及しており、例えば処理量が少ない
場合には、固定火格子を内蔵したバッチ焼却炉が使用さ
れ、ごみを間欠的にホッパーから投入して焼却していた
が、火格子上にごみを堆積させるために、完全燃焼、煤
煙防止に難が有ったり、連続的な焼却処理が不可能な欠
点を有していた。

【０００３】又、芝草の様な細屑を固定火格子上に堆積
させた場合には、即ち通常の上方投入による山状、残灰
上への堆積時には、細屑間に空隙がなく、燃焼用空気の
供給が不充分となり、且つ燃焼個所が全面的でなく特定
個所となって、鎮火して燃焼不可能となり、或いは密集
状態で堆積された細屑、残灰は自然に落下せず鎮火した
り、上下からの堆積状態で残灰の取り出しに難が有り、
これらの細屑の焼却時に上記欠点が倍増される。

【０００４】又、都市ごみ焼却炉として、ごみの供給、
送り、焼却残灰の排出を全て機械的に連続操作で行うも
のも一部あるが、かかる都市ごみ焼却炉はクレーンでホ
ッパーに大量のごみを供給し、焼却炉内で撹拌反転させ
つつ高温空気を送入するものであるために、装置が複
雑、大がかり、高額となり、一般的な使用及び細屑単独
の焼却には不向きであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば紙
類、樹木を剪定した時に廃棄する枝などの一般ごみを焼
却すると共に、例えば芝刈り、乾燥後の芝草、酒粕など
の細体、細屑を焼却するに際して、安定的に燃焼させ連
続焼却する様にした二段炉床動床式焼却炉を提供せんと
するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、芝草の様な細屑の連続焼却が不可能な課題に
鑑み、焼却室内に上下２段の炉床を設け、下段の炉床を
多数の火格子板が循環移動する動床式と成すと共に、下
段の炉床の循環基端側に第２バーナー部を設けることに
よって、上段の炉床で一般ごみを焼却すると共に、火格
子板上に適度な厚さで細屑を均等に投入積載し、第２バ
ーナー部で細屑に点火して類焼させて焼却し、併せて完
全燃焼を促す。

【０００７】又、完全燃焼、煤煙防止に万全を期し難い
課題に鑑み、焼却室内で炉床の上部に二次空気吹出部を
設けることによって、黒煙等を二次燃焼させて完全燃焼
すると共に、排ガスの温度を低下させる様にして、上記
課題を解決せんとしたものである。

【０００８】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る上下２段の炉床２、３を有す
ると共に、下段の炉床３は循環移動する動床式と成した
焼却炉であり、該焼却炉１の焼却室４を耐火材５と断熱
材６で囲うと共に、外側を鋼板７で覆っている。

【０００９】上記焼却炉１は脚柱８、8a…で地上面より
所定高さに設置され、焼却炉１の上部に排気ダクト９を
設けると共に、焼却炉１の下部に下方縮径の漏斗部10を
設けて排出口11を形成し、該排出口11の下部に残灰収納
容器12を配設している。

【００１０】焼却室４内の中間部には上段の炉床２を水
平状態で固定配置し、該炉床２はその厚さ方向に貫通孔
13、13a …を設けた固定火格子14と成している。

【００１１】15は焼却炉１の一側に設けた投入ホッパー
であり、上段の炉床２より若干高い位置で、焼却炉１の
側壁16に上方の投入口17を開口すると共に、該投入口17
の上部の側壁16下部にヒンジ部18を設けて投入口17を開
閉する投入扉19を開閉自在に設けている。

【００１２】又、投入口17の下縁で側壁16の内側及び外
側に貫設状態で投入板20を水平に架設し、該投入板20の
外側には立設板21、21a …を垂直突設すると共に、投入
板20の内側縁には傾斜部22及び炉床２の一側に隣接する
垂直部23を連設して案内部24と成している。

【００１３】25は焼却炉１の他側に設けた第１バーナー
部であり、該第１バーナー部25の主要部は上段の炉床２
の上部に対向する高さ位置と成し、焼却炉１の側壁16a
に焼却室４内中央方向に突出する貫通筒26を設けると共
に、該貫通筒26の先端は炉床２の他側に隣接状態と成
し、又焼却炉１の側壁16a 外側には補助バーナー27を設
置し、該補助バーナー27のバーナー炎口28を貫通筒26の
外側寄り内部に位置させている。

【００１４】又、焼却室４の下方部で上方の炉床２の下
段には下方の炉床３を配置し、詳細には焼却炉１の一側
では投入ホッパー15の案内部24の下方から、他側では第
１バーナー部25の貫通筒26の基端まで下方の炉床３を水
平状態で配置し、該炉床３は低速で循環移動する動床式
火格子29と成している。

【００１５】即ち、案内部24及び貫通筒26の下方に一対
のチェーンスプロケット30、30a を回転自在に設置し、
該チェーンスプロケット30、30a にエンドレスのローラ
ーチェーン31、31a を巻回している。

【００１６】上記ローラーチェーン31、31a はローラー
リンク32、32a …とピンリンク33、33a …を交互に連結
して成り、両者のリンクプレート34、34a …をローラー
35、35a …とピン36、36a …で連結すると共に、ピンリ
ンク33、33a …における内側のリンクプレート34、34a
…に立上げ部37、37a …を有する水平状のアタッチメン
ト38、38a …を一体形成している。

【００１７】39、39a …は並列配置され対向したアタッ
チメント38、38a …間に、ビス40、40a …で螺着固定さ
れてローラーチェーン31、31a 間に架設された取付板で
あり、該取付板39、39a …における前側縁に垂下板41、
41a …を一体形成すると共に、該垂下板41、41a …の下
端に前方側へ水平板42、42a …を一体形成して取付板3
9、39a …をＺ型と成して補強している。

【００１８】又、取付板39、39a …の上面にはパンチン
グプレートから成る貫通孔43、43a…を多数刻設した火
格子板44、44a …を固定し、該火格子板44、44a …は取
付板39、39a …に対して後方側へ延出状態と成すと共
に、ローラーチェーン31、31aのピンリンク33、33a …
のピッチより若干長く延出させている。

【００１９】45は焼却炉１内の下段の炉床３へ被焼却物
を搬送する投入コンベアであり、投入ホッパー15の下方
部で焼却炉１の側壁16に取付口となる下方の投入口46を
開口すると共に、投入ホッパー15用の案内部24の内部下
方を投入空間47と成し、傾斜状態で先端ローラー48が投
入空間47に位置する様に投入口46を貫通して投入コンベ
ア45を配設している。

【００２０】尚、投入コンベア45は耐熱性のベルトコン
ベア等を使用し、又下段の炉床３を構成する火格子板4
4、44a …の幅の設定は、焼却処理量に応じて決定する
と共に、火格子板44、44a …の設定幅に対して一対のロ
ーラーチェーン31、31a 間に架設した取付板39、39a …
の長さで対応し、長寸の場合には幅方向における火格子
板44、44a …は複数のものでも良い。

【００２１】又、下段の炉床３と投入コンベア45の幅及
び送り速度において、炉床３に堆積させる細屑の厚さを
考慮したものと成し、図中炉床３より投入コンベア45を
小幅と成している。

【００２２】49は焼却炉１の一側に設けたチェーンスプ
ロケット30に近接配置した第２バーナー部であり、該第
２バーナー部49のバーナー炎口50はチェーンスプロケッ
ト30の上部に指向させ、又第２バーナー部49は自動点火
装置を装備したものであったり、点火後所定時間で消火
するものでも良い。

【００２３】又、投入コンベア45と第２バーナー部49間
に案内板51を設置しており、又上記した上方の投入口17
用の案内部24は上下の投入口17、46を区割する構成も有
している。

【００２４】上記構成により、多数の火格子板44、44a
…は焼却室４の一側から他側に向けて水平状で循環移動
自在と成し、その復路は他側のチェーンスプロケット30
a により火格子板44、44a …は天地反転し、かかる反転
時に火格子板44、44a …は一時的に傾斜状態となり、又
第２バーナー部49は火格子板44、44a …の循環基端側に
配置される。

【００２５】52は焼却室４内に設けた二次空気吹出部で
あり、該二次空気吹出部52は上下夫々に円錐、角錐形状
と成して頂点部53を有し、かかる頂点部53は焼却炉１の
排気ダクト９の中心に一致させると共に、二次空気吹出
部52の下部壁54、54a に吹出口55、55a …を貫設形成し
ている。

【００２６】上記二次空気吹出部52は強制的な送風力を
具備し、又下段の炉床３に対する燃焼空気は自然給気、
強制給気を選択可能であり、更に第１、２バーナー部2
5、49は火力調整自在なものであったり、他の条件によ
りＯＮーＯＦＦ自動制御自在なものを使用しても良い。

【００２７】次に本発明に係る二段炉床動床式焼却炉の
作用について説明すると、紙類、段ボール、剪定枝等の
雑芥と称される一般ごみの焼却に際しては、上段の炉床
２を使用すると共に、芝草、加工、製造工程における食
品屑等の細体、細屑の焼却は下段の炉床３を使用して焼
却し、両者を同時に使用する場合もあり、本願発明の焼
却炉１の設置例としてはゴルフ場、食品加工工場等が想
定される。

【００２８】上段の炉床２による焼却時において、程良
く乾燥されたごみに対しては、炉床２上に堆積したごみ
に外部から又は第１バーナー部25を使用して着火し、ご
みを自然焼却し、又乾燥不充分な場合には第１バーナー
部25による着火後も第１バーナー部25を作動させてごみ
焼却を行う。

【００２９】尚、第１バーナー部25の補助バーナー27の
バーナー炎口28から発せられた炎は、貫通筒26を貫通し
てその前方開口部から炉床２上のごみに到達し、又残灰
は動床式火格子29の格子状開口部から落下する。

【００３０】又、下段の炉床３による焼却時において、
乾燥された細屑は投入コンベア45から炉床３の火格子板
44、44a …上に落下移載され、火格子板44、44a …及び
投入コンベア45は共に循環移動しているために、火格子
板44、44a …上に堆積する細屑は均等な厚さとなる。

【００３１】そして、火格子板44、44a …上に移載され
た細屑に対して、第２バーナー部49から発せられた炎で
着火し、類焼しながら焼却を行い、又細屑が燃焼容易な
芝草などの場合には、一旦着火させて類焼だけで焼却を
行う。

【００３２】又、細屑の類焼焼却後の残灰は、火格子板
44、44a …の貫通孔43、43a …から落下すると共に、火
格子板44、44a …は他側のチェーンスプロケット30a の
位置で傾斜、垂直状態となった後、天地逆に姿勢変換さ
れ、火格子板44、44a …上の残灰は、傾斜時等に落下す
る。

【００３３】上記の様に上下２段の炉床２、３による焼
却作用で発生した残灰は、漏斗部10を経由して排出口11
から残灰収納容器12に落下収納される。

【００３４】又、上下２段の炉床２、３における焼却時
に発生し、黒煙を含む排ガスは、二次空気吹出部52から
供給される二次空気により二次燃焼され、且つ炉床２、
３から立ち上がる排ガスは下部壁54、54a が邪魔板とな
って充分混合され、排ガスの完全燃焼と温度低下が行わ
れる。

【００３５】尚、主に上段の炉床２における雑芥の焼却
時には、炎は１ｍ以上の高さに達したり最高700 ℃以上
になることもあり、焼却炉１上部の排気ダクト９から直
接排気させるには危険発生の場合があるが、二次空気吹
出部52が障害となって直接排気されなかったり、又高温
の排気ガスが二次空気吹出部52に到達しても、二次空気
吹出部52には常温空気を常時供給しているために、二次
空気吹出部52の熱損傷は防止されている。

【００３６】又、本発明に係る二段炉床動床式焼却炉を
乾燥装置と連繋させた場合の主要な作用及び効果を説明
すると、焼却炉１の排気ダクト９と乾燥装置における熱
風供給装置を通気ダクトで連結することにより、焼却炉
１における廃熱を乾燥装置の熱風として利用することが
出来る。

【００３７】又、二次空気吹出部52から供給される空気
による200 〜300 ℃への排ガス温度低下により、乾燥装
置へ適温の熱風を供給することが出来、又上下２段の炉
床２、３による焼却作用を行っていない時には、第１バ
ーナー部25の稼動で乾燥装置に熱風を供給することが出
来、乾燥装置に熱風供給装置を設けなくても良い。

【００３８】又、乾燥装置をバッチ炉とせず連続乾燥装
置とすれば、乾燥装置のホッパーに細体を投入すること
により、乾燥作業、乾燥装置から焼却炉１への移送、焼
却作業を自動化することが出来ると共に、下段の炉床３
で焼却作用、類焼作用を開始させた後は、全ての熱源を
不要にすることが出来る。

【００３９】

【発明の効果】要するに本発明は、焼却室４内に上下２
段の炉床２、３を設けたので、主にごみの大きさに応じ
て上下２段の炉床２、３を選択することが出来、２基の
専用焼却炉を必要とせず、１基の簡易、安価な焼却炉１
で多様なごみを焼却することが出来、又上段の炉床２を
固定火格子14と成すと共に、上段の炉床２に対する上方
の投入口17を焼却炉１に設けたので、通常の焼却炉と同
様に紙類、剪定枝等を投入口17から投入して簡易にごみ
焼却を行うことが出来る。

【００４０】又、下段の炉床３を多数の火格子板44、44
a …が循環移動する動床式と成すと共に、下段の炉床３
に対する下方の投入口46を焼却炉１に設けたので、細
体、細屑を投入積載する火格子板44、44a …は循環移動
するために、循環基端側だけに投入すれば、適度な厚さ
で均等に堆積させることが出来、細屑、残灰が山状とな
らず、適度な空気供給を行ったり、焼却は平面的な類焼
となって完全燃焼を行ったり、更に火格子板44、44a …
の循環移動時における往路、復路時に残灰を落下させる
ために、火格子板44、44a …上に残灰が堆積せず焼却を
連続的に且つ容易に行うことが出来、又下段の炉床３の
循環基端側に第２バーナー部49を設けたので、投入され
た細屑等に点火することが出来、細屑は順次類焼して一
旦点火すれば第２バーナー部49の稼動を停止してエネル
ギー節約することも出来る。

【００４１】又、上段の炉床２に対向して第１バーナー
部25を設けたので、乾燥不充分なごみに対して、第１バ
ーナー部25を着火後も継続作動させて、ごみの燃焼を行
うことが出来、又第１バーナー部25は焼却炉１の側壁16
a に貫通筒26を設け、該貫通筒26の先端を炉床２に近接
させると共に、貫通筒26内に補助バーナー27を設けて構
成したので、炉床２上に堆積させたごみに対して、補助
バーナー27のバーナー炎口28から発せられる炎でごみに
効率的に着火させることが出来ると共に、補助バーナー
27は焼却室４内の奥深く配置する必要がなくて補助バー
ナー27の保護を行い、劣化を低減させることが出来る。

【００４２】又、下段の炉床３において、循環回転自在
な一対のローラーチェーン31、31aにアタッチメント3
8、38a …を設け、対向するアタッチメント38、38a …
間に取付板39、39a …を固定したので、アタッチメント
38、38a …付きのローラーチェーン31、31a を使用すれ
ば、市販品で循環移動経路を簡単に構築することが出
来、又取付板39、39a …に多数の、火格子板44、44a …
を取付けたので、取付板39、39a …を介して炉床３の幅
を簡単に設定することが出来たり、火格子板44、44a …
を容易に交換することが出来る。

【００４３】又、火格子板44、44a …はアタッチメント
38、38a …の後方側に延出したので、連続する火格子板
44、44a …において、進行方向側の火格子板44、44a …
は後続の火格子板44、44a …に一部重複状態で載上し、
ローラーチェーン31、31a がチェーンスプロケット30a
で姿勢変換する際に、傾斜、垂直状態を経て天地変換す
るために、火格子板44、44a …上の残灰を全て落下させ
ることが出来、次の焼却時に細屑の積載厚さ等を適正に
することが出来、又取付板39、39a …の下部に垂下板4
1、41a …を連設すると共に、該垂下板41、41a …の下
部に水平板42、42a …を連設したので、一対のローラー
チェーン31、31a 間の間隔が広い場合に、取付板39、39
a …は垂下板41、41a …及び水平板42、42a …と一体と
なると共に、Ｚ型となるために剛性を向上することが出
来る。

【００４４】又、上段の炉床３の循環基端側上部で、焼
却炉１の投入口46に投入コンベア45を臨ませたので、細
屑の連続投入、焼却が可能となると共に、連続投入され
た細屑は炉床３の火格子板44、44a …上に連続積載さ
れ、細屑を投入コンベア45上に連続載置すれば、火格子
板44、44a …上の細屑は所定の厚さ、均等状態にするこ
とが出来る。

【００４５】又、上下の投入口17、46間における焼却室
４の内側に案内部24を設けたので、上下２段の炉床２、
３に対して、一般ごみ、細屑を投入口17、46から容易に
投入することが出来、又投入コンベア45と下段の炉床３
間に案内板51を設けたので、投入コンベア45から投入さ
れた細屑は炉床３の火格子板44、44a …上に全て移載さ
れて、全ての細屑を焼却することが出来る。

【００４６】又、上段の炉床２の上部に二次空気吹出部
52を設けたので、未完全燃焼又は黒煙が発生しても、高
温な排ガスに対して二次空気を導入することにより、完
全燃焼を行うことが出来、又常温の二次空気の混入によ
り、排ガスの温度を低下させることが出来、又二次空気
吹出部52は頂点部53を有する様に下部壁54、54a で構成
すると共に、該下部壁54、54a に吹出口55、55a …を形
成したので、上下２段の炉床２、３から立ち上がる排ガ
スに対して下部壁54、54a は邪魔板となって排ガス及び
二次空気を混合することとなって完全燃焼を促すことが
出来る等その実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る二段炉床動床式焼却炉の断面図で
ある。

【図２】図１の平面図である。

【図３】動床の要部を示す平面図である。

【図４】図３の側面図である。

【符号の説明】

１ 焼却炉 ２ 炉床 ３ 炉床 ４ 焼却室 14 固定火格子 17 投入口 24 案内部 25 第１バーナー部 26 貫通筒 27 補助バーナー 31、31a ローラーチェーン 38、38a … アタッチメント 39、39a … 取付板 41、41a … 垂下板 42、42a … 水平板 44、44a … 火格子板 45 投入コンベア 46 投入口 49 第２バーナー部 51 案内板 52 二次空気吹出部 53 頂点部 54、54a 下部壁 55、55a … 吹出口

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 焼却室内に上下２段の炉床を設け、上段
   の炉床を固定火格子と成すと共に、上段の炉床に対する
   上方の投入口を焼却炉に設け、又下段の炉床を多数の火
   格子板が循環移動する動床式と成すと共に、下段の炉床
   に対する下方の投入口を焼却炉に設け、下段の炉床の循
   環基端側に第２バーナー部を設けたことを特徴とする二
   段炉床動床式焼却炉。
2. 【請求項２】 上段の炉床に対向して第１バーナー部を
   設け、該第１バーナー部は焼却炉の側壁に貫通筒を設
   け、該貫通筒の先端を炉床に近接させると共に、貫通筒
   内に補助バーナーを設けて構成したことを特徴とする請
   求項１の二段炉床動床式焼却炉。
3. 【請求項３】 下段の炉床は、循環回転自在な一対のロ
   ーラーチェーンにアタッチメントを設け、対向するアタ
   ッチメント間に固定した取付板に多数の火格子板を取付
   けて成ることを特徴とする請求項１又は２の二段炉床動
   床式焼却炉。
4. 【請求項４】 火格子板はアタッチメントの後方側に延
   出し、又取付板の下部に垂下板を連設すると共に、該垂
   下板の下部に水平板を連設したことを特徴とする請求項
   ３の二段炉床動床式焼却炉。
5. 【請求項５】 上段の炉床の循環基端側上部で、焼却炉
   の投入口に投入コンベアを臨ませたことを特徴とする請
   求項１、２、３又は４の二段炉床動床式焼却炉。
6. 【請求項６】 上下の投入口間における焼却室の内側に
   案内部を設けると共に、投入コンベアと下段の炉床間に
   案内板を設けたことを特徴とする請求項５の二段炉床動
   床式焼却炉。
7. 【請求項７】 上段の炉床の上部に二次空気吹出部を設
   け、該二次空気吹出部は頂点部を有する様に下部壁で構
   成すると共に、該下部壁に吹出口を形成したことを特徴
   とする請求項１、２、３、４、５又は６の二段炉床動床
   式焼却炉。