JPH0729343Y2 - シール装置 - Google Patents
シール装置Info
- Publication number
- JPH0729343Y2 JPH0729343Y2 JP1989148115U JP14811589U JPH0729343Y2 JP H0729343 Y2 JPH0729343 Y2 JP H0729343Y2 JP 1989148115 U JP1989148115 U JP 1989148115U JP 14811589 U JP14811589 U JP 14811589U JP H0729343 Y2 JPH0729343 Y2 JP H0729343Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slinger
- sealing device
- sealing
- impeller
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は相互に可動する部材間の密封を図るシール材に
関し、具体的には一対の組みとなって密封作用をなすシ
ール装置に関するものである。
関し、具体的には一対の組みとなって密封作用をなすシ
ール装置に関するものである。
［従来の技術］ 従来、組み合わされて密封をなすシール装置の多くは、
単体型シールは満足することのできない苛酷な条件の箇
所に用いるため開発されたものであり、そのために様々
な形状のものが試みられ実施されている。
単体型シールは満足することのできない苛酷な条件の箇
所に用いるため開発されたものであり、そのために様々
な形状のものが試みられ実施されている。
特に、最近では密封性能を長期間保つためにシール装置
内に溜る泥水等を排出する装置が開発されその耐久性を
向上せしめており、この種のもの一例を示すと、実公昭
45−12494号公報のような構造を上げることができる。
内に溜る泥水等を排出する装置が開発されその耐久性を
向上せしめており、この種のもの一例を示すと、実公昭
45−12494号公報のような構造を上げることができる。
これを図面によって説明すると、第３図に示すように、
密封環（５）と逆Ｌ字形のスリンガー（６）とを組合
せ、このスリンガー（６）の径方向フランジ（6a）に羽
根状突起（７）を設けて該羽根状突起（７）の回転で異
物を外部へ放出するポンプ作用を期待することが記され
ている。
密封環（５）と逆Ｌ字形のスリンガー（６）とを組合
せ、このスリンガー（６）の径方向フランジ（6a）に羽
根状突起（７）を設けて該羽根状突起（７）の回転で異
物を外部へ放出するポンプ作用を期待することが記され
ている。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、第３図に示したようなスリンガー（６）
の径方向フランジ（6a）に羽根状突起（７）を設けた構
造は、ハウジング等の取り付けられる部材に直接作用す
るものであるからその周面仕上がり及び取付状態に左右
され、これが少しでも粗いと期待するだけの安定的な排
出作用を示すことができない欠点を有している。さら
に、径方向に回転する羽根状突起（７）は泥水等を外周
側に移動せしめても該シール装置の外部へ排出させる作
用まで有さずその外周部付近に堆積させその密封力及び
耐久力を極めて不安なものとしている。
の径方向フランジ（6a）に羽根状突起（７）を設けた構
造は、ハウジング等の取り付けられる部材に直接作用す
るものであるからその周面仕上がり及び取付状態に左右
され、これが少しでも粗いと期待するだけの安定的な排
出作用を示すことができない欠点を有している。さら
に、径方向に回転する羽根状突起（７）は泥水等を外周
側に移動せしめても該シール装置の外部へ排出させる作
用まで有さずその外周部付近に堆積させその密封力及び
耐久力を極めて不安なものとしている。
本考案はこのような欠点に鑑みなされたものであって、
高い密封力を有し自己排出作用をも発揮する耐久性に優
れたシール装置を提供することを目的としている。
高い密封力を有し自己排出作用をも発揮する耐久性に優
れたシール装置を提供することを目的としている。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、第１図に示すごとく、ベアリング等の相互に
可動する二部材間に装着してその内部と外部とを遮断す
る密封要素（１）とスリンガー（２）とを組合せたシー
ル装置であって、前記密封要素（１）を嵌合筒部（1a）
とフランジ部（1b）を持つ断面略Ｌ字形に形成してその
フランジ部（1b）に合成ゴム等の弾性体からなるシール
リップ（３）を複数配設せしめ、一方前記スリンガー
（２）は断面コ字形に造形してその外周側筒部（2a）の
外面に第２図のような凹凸部を持つインペラ（４）を設
けており、これらを組み付けるとき、前記嵌合筒部（1
a）とインペラ（４）とを近接させてラビリンス空間を
持たしめると共に複数のシールリップ（３）を該スリン
ガー（２）の内方に摺接させたことを特徴としている。
可動する二部材間に装着してその内部と外部とを遮断す
る密封要素（１）とスリンガー（２）とを組合せたシー
ル装置であって、前記密封要素（１）を嵌合筒部（1a）
とフランジ部（1b）を持つ断面略Ｌ字形に形成してその
フランジ部（1b）に合成ゴム等の弾性体からなるシール
リップ（３）を複数配設せしめ、一方前記スリンガー
（２）は断面コ字形に造形してその外周側筒部（2a）の
外面に第２図のような凹凸部を持つインペラ（４）を設
けており、これらを組み付けるとき、前記嵌合筒部（1
a）とインペラ（４）とを近接させてラビリンス空間を
持たしめると共に複数のシールリップ（３）を該スリン
ガー（２）の内方に摺接させたことを特徴としている。
［作用］ 本考案のシール装置は前記のような構造を特徴としてい
るからその泥水シール性能を大きく向上さし得た。
るからその泥水シール性能を大きく向上さし得た。
すなわち、本考案のシール装置に飛着する泥水等は、第
１図に示すようにスリンガー（２）の外表面に付着する
が、該スリンガー（２）の側面は外方に開口部を持たな
いコ字形状に形成されているのでそのほとんどを該側面
で振り切り放散せしめ、僅かに残った泥水等はスリンガ
ー（２）の外周側筒部（2a）と密封要素（１）の嵌合筒
部（1a）とで構成する長い狭間隙空間のラビリンス作用
で遮断密閉される。
１図に示すようにスリンガー（２）の外表面に付着する
が、該スリンガー（２）の側面は外方に開口部を持たな
いコ字形状に形成されているのでそのほとんどを該側面
で振り切り放散せしめ、僅かに残った泥水等はスリンガ
ー（２）の外周側筒部（2a）と密封要素（１）の嵌合筒
部（1a）とで構成する長い狭間隙空間のラビリンス作用
で遮断密閉される。
さらに、この狭間隙空間には該外周側筒部（2a）に設け
たインペラ（４）が回転することによって気体の流動が
発生し軸方向外方へ気体を押し出す作用をなさしめてい
るから泥水等の入り込む余地を残さないものとなる。
たインペラ（４）が回転することによって気体の流動が
発生し軸方向外方へ気体を押し出す作用をなさしめてい
るから泥水等の入り込む余地を残さないものとなる。
それでもその内方に泥水等が浸入した場合、前記インペ
ラ（４）がこれの排出作用をなさしめ、さらにスリンガ
ー（２）の裏面に摺接する複数のシールリップ（３）が
外部は勿論のこと内部の潤滑剤漏洩に対しても有効に働
き強い密封作用をみせる。
ラ（４）がこれの排出作用をなさしめ、さらにスリンガ
ー（２）の裏面に摺接する複数のシールリップ（３）が
外部は勿論のこと内部の潤滑剤漏洩に対しても有効に働
き強い密封作用をみせる。
［実施例］ 本考案を実施するに、スリンガー（２）に設けるインペ
ラ（４）はその形状を放射状に凹凸の形成された波型と
か渦型あるいは立爪型など様々な形状に造形することが
可能であり求められる性能によって選択できる。
ラ（４）はその形状を放射状に凹凸の形成された波型と
か渦型あるいは立爪型など様々な形状に造形することが
可能であり求められる性能によって選択できる。
［考案の効果］ 本考案のシール装置によると、泥水等のほとんどをその
外露出表面で遮断し、僅かに浸入する水分までインペラ
（４）がなす気体流動によって速やかに外方へ排出す
る。このインペラ（４）のポンピング作用は該シール装
置内の圧力を下げる働きをなすのでさらに泥水等の浸入
しずらいものとなる。この内方に位置するシールリップ
（３）は大きな外的負荷を受けることなく密封すること
に専念し内外に対する高いシール性を発揮する。
外露出表面で遮断し、僅かに浸入する水分までインペラ
（４）がなす気体流動によって速やかに外方へ排出す
る。このインペラ（４）のポンピング作用は該シール装
置内の圧力を下げる働きをなすのでさらに泥水等の浸入
しずらいものとなる。この内方に位置するシールリップ
（３）は大きな外的負荷を受けることなく密封すること
に専念し内外に対する高いシール性を発揮する。
第１図は本考案のシール装置の一実施例を表した断面図
である。第２図は第１図のII−II′側面図である。第３
図は従来のシール装置の断面図である。 １……密封要素、1a……嵌合筒部、1b……フランジ部、
２……スリンガー、2a……外周側筒部、３……シールリ
ップ、４……インペラ、５……密封環、６……スリンガ
ー、７……羽根状突起
である。第２図は第１図のII−II′側面図である。第３
図は従来のシール装置の断面図である。 １……密封要素、1a……嵌合筒部、1b……フランジ部、
２……スリンガー、2a……外周側筒部、３……シールリ
ップ、４……インペラ、５……密封環、６……スリンガ
ー、７……羽根状突起
Claims (1)
- 【請求項１】相互に可動する二部材間に装着してその内
部と外部とを遮断する密封要素（１）とスリンガー
（２）とからなったシール装置であって； 前記密封要素（１）を嵌合筒部（1a）とフランジ部（1
b）を持つ断面略Ｌ字形に形成してそのフランジ部（1
b）に弾性体からなるシールリップ（３）を複数配設せ
しめ、 一方、前記スリンガー（２）は断面コ字形に造形してそ
の外周側筒部（2a）の外面にインペラ（４）を設けてな
り、 前記嵌合筒部（1a）とインペラ（４）とを近接させてラ
ビリンス空間を形成すると共に複数のシールリップ
（３）を該スリンガー（２）のコ字形内側に摺接させて
組付けたことを特徴としたシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989148115U JPH0729343Y2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989148115U JPH0729343Y2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | シール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0386250U JPH0386250U (ja) | 1991-08-30 |
| JPH0729343Y2 true JPH0729343Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31694578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989148115U Expired - Lifetime JPH0729343Y2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | シール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729343Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101222621B1 (ko) | 2004-12-20 | 2013-01-16 | 이글 고오교 가부시키가이샤 | 샤프트 실링장치 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2975227B2 (ja) * | 1993-03-04 | 1999-11-10 | ローム株式会社 | 直方体状チップ部品の整列装置 |
| JP2006161858A (ja) * | 2004-12-02 | 2006-06-22 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
| JPWO2020045073A1 (ja) * | 2018-08-28 | 2021-08-10 | Nok株式会社 | 密封装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60184428U (ja) * | 1984-05-16 | 1985-12-06 | エヌ・テ−・エヌ東洋ベアリング株式会社 | 転がり軸受用密封装置 |
| JPH0514051Y2 (ja) * | 1986-12-11 | 1993-04-14 |
-
1989
- 1989-12-21 JP JP1989148115U patent/JPH0729343Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101222621B1 (ko) | 2004-12-20 | 2013-01-16 | 이글 고오교 가부시키가이샤 | 샤프트 실링장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0386250U (ja) | 1991-08-30 |
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