JPH0729341U - ダンパーの連結ブラケット構造 - Google Patents
ダンパーの連結ブラケット構造Info
- Publication number
- JPH0729341U JPH0729341U JP6545293U JP6545293U JPH0729341U JP H0729341 U JPH0729341 U JP H0729341U JP 6545293 U JP6545293 U JP 6545293U JP 6545293 U JP6545293 U JP 6545293U JP H0729341 U JPH0729341 U JP H0729341U
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- damper
- connecting bracket
- buffer spring
- excessive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダンパーに対する伸長側への過大入力時は勿
論のこと圧縮側への過大入力時にあっても、これら両過
大入力を緩衝しつつダンパーを過大負荷から保護して正
常なダンパー機能を確保する。 【構成】 ダンパーにおける取付対象機器への連結ブラ
ケット11をダンパー側部材18に対して摺動自在に嵌
挿する。また、これら連結ブラケット11とダンパー側
部材18の各摺動面に、両者の所定相対位置において互
いに合致することにより一平面を形作る二個一組の段部
14a,14bと段部15a,15bを一定の間隔で設
ける。そして、これら段部14a,14bと段部15
a,15bのそれぞれを押圧して両者の間に緩衝用スプ
リング16を介装する。
論のこと圧縮側への過大入力時にあっても、これら両過
大入力を緩衝しつつダンパーを過大負荷から保護して正
常なダンパー機能を確保する。 【構成】 ダンパーにおける取付対象機器への連結ブラ
ケット11をダンパー側部材18に対して摺動自在に嵌
挿する。また、これら連結ブラケット11とダンパー側
部材18の各摺動面に、両者の所定相対位置において互
いに合致することにより一平面を形作る二個一組の段部
14a,14bと段部15a,15bを一定の間隔で設
ける。そして、これら段部14a,14bと段部15
a,15bのそれぞれを押圧して両者の間に緩衝用スプ
リング16を介装する。
Description
【0001】
この考案は、ダンパーの両作動方向に対して過大な入力が加わるような各種の 機器への使用に適するダンパーの連結ブラケット構造に関する。
【0002】
従来、ダンパーに加わる過大な入力から当該ダンパーの機能を保護するための 手段として、例えば、平成4年実用新案出願公開第88543号公報にみられる ようなものが知られている。
【0003】 すなわち、このものは、図5に示すように、シリンダ1の内部をフリーピスト ン2で作動油室3と圧力ガス室4とに区画し、この作動油室2内にピストン5を 摺動自在に挿入している。
【0004】 ピストン5は、貫通油路6と当該貫通油路6の上部を覆って設けた伸側減衰力 発生バルブ7とを備え、ピストン5がシリンダ1内を上方に移動(伸長動作)す るとき、当該伸側減衰力発生バルブ7で抵抗を与えてダンパー作用を行う。
【0005】 また、ピストン5からは、シリンダ1の上端ベアリング8とシール9をそれぞ れ貫通してピストンロッド10が外方へと延び、このピストンロッド10の上端 に連結ブラケット11が配設してある。
【0006】 シリンダ1の下端には、上記連結ブラケット11と対応するもう一方の連結ブ ラケット12が取り付けてあり、ダンパー13は、これら連結ブラケット11, 12を通して取付対象機器に装着される。
【0007】 上記において、連結ブラケット11は、ピストンロッド10の上部に対して移 動可能に嵌挿し、かつ、これらピストンロッド10の上端と連結ブラケット11 の下端に互いに対向して段部14,15をそれぞれ形成する。
【0008】 そして、これら段部14,15の間に緩衝用スプリング16を配設し、当該緩 衝用スプリング16の弾性力で連結ブラケット11をピストンロッド10の上端 に押し付けて保持している。
【0009】 これにより、ダンパー13の伸長側に過大な入力が加わったときに、連結ブラ ケット11は、緩衝用スプリング16を押し縮めつつピストンロッド10に対し て伸側に相対変位する。
【0010】 このことから、上記過大入力は、緩衝用スプリング16の弾性力により緩衝さ れて直接ダンパー13には伝わらず、当該ダンパー13を過大負荷から保護して 正常なダンパー機能を確保する。
【0011】
しかし、上記した従来例のものにあっては、ダンパー13の伸長側への過大入 力時においてのみ緩衝用スプリング16が作用して当該過大入力を緩衝し得るだ けで、圧縮側への過大入力に対しては何等緩衝作用を行わない。
【0012】 そのために、例えば、ピストンス5における貫通油路6の下面側にも圧側減衰 力発生バルブを設けて両効きとしたダンパーに上記の連結ブラケット機構を用い た場合、圧側への過大入力によってダンパー機能が損なわれるという恐れが生じ る。
【0013】 したがって、この考案の目的は、ダンパーに対する伸長側への過大入力時は勿 論のこと、圧縮側への過大入力時にあっても同じように緩衝用スプリングが作用 して、これら両過大入力を緩衝しつつダンパーを過大負荷から保護して正常なダ ンパー機能を確保することのできるダンパーの連結ブラケット構造を提供するこ とである。
【0014】
上記の目的は、この考案によれば、ダンパーにおける取付対象機器への連結ブ ラケットをダンパー側部材に対して摺動自在に嵌挿する。
【0015】 また、これら連結ブラケットとダンパー側部材のそれぞれの摺動面に、両者の 所定相対位置において互いに合致することにより一平面を形作る二個一組の段部 を一定の間隔を保って二箇所に設ける。
【0016】 そして、これら二箇所の各段部のそれぞれを押圧して両者の間に緩衝用スプリ ングを介装することにより達成される。
【0017】
すなわち、上記の構成により、ダンパーの伸長側への過大入力時には、ダンパ ー側部材の一方の段部で緩衝用スプリングの一端を係止しつつ連結ブラケットの 一方の段部で緩衝用スプリングの他端を引き寄せる。
【0018】 これにより、連結ブラケットが緩衝用スプリングを押し縮めながらダンパー側 部材に対して伸長側に相対変位することになる。
【0019】 また、ダンパーの圧縮側への過大入力時にあっても、今度は逆に、ダンパー側 部材の他方の段部で緩衝用スプリングの一端を係止しつつ連結ブラケットの他方 の段部で緩衝用スプリングの他端を引き寄せる。
【0020】 かくして、上記と同様に連結ブラケットが緩衝用スプリングを押し縮めながら ダンパー側部材に対して圧縮側に相対変位する。
【0021】 このようにして、伸長側への過大入力時は勿論のこと圧縮側への過大入力時に あっても、これら過大入力を単一の緩衝用スプリングにより緩衝してダンパーを 過大負荷から保護しつつ正常なダンパー機能を確保することになる。
【0022】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明するが、この考案を適用す るダンパー自体については特に重要ではなく、先の従来例の説明に基づいて容易 に理解できることであるので、ここでは連結ブラケットの部分のみを取り出して 説明することにする。
【0023】 図1は、この考案をダンパーにおけるピストンロッド10側の連結ブラケット 部材17に適用した場合を示している。
【0024】 すなわち、連結ブラケット部材17は、ダンパー側の部材であるピストンロッ ド10の上端にねじ結合するボス18と、このボス18に対して移動可能に被嵌 した連結ブラケット11からなっている。
【0025】 ボス18の上端側と連結ブラケット11との間には、これらボス18と連結ブ ラケット11の所定相対位置において互いに合致することにより一平面を形作る 段部14a,14bがそれぞれ形成してある。
【0026】 連結ブラケット11の下端側と対向するボス18の外周部分にはカラー19が 嵌着してあり、当該カラー19の下端をストップリング20でボス18に係止す ると共に、このカラー19に摺接して連結ブラケット11の下端にキャップ21 を嵌着している。
【0027】 これらカラー19とキャップ21はそれぞれの上端で段部15a,15bを形 成し、これら段部15a,15bもまた先の段部14a,14bと同様に、これ ら段部14a,14bの合致時において互いに合致することにより一平面を形作 るようにしてある。
【0028】 そして、上記各段部14aと14bおよび段部15aと15bとの間に亙って それぞれワッシャ22,23を介装し、これら両ワッシャ22,23の間に緩衝 用スプリング16を配設してある。
【0029】 かくして、緩衝用スプリング16の弾性力によりワッシャ22,23を介して 段部14aと14bおよび段部15aと15bを押圧し、通常の状態においてボ ス18に対し連結ブラケット11を所定位置に保持するようにしている。
【0030】 これにより、ダンパーの伸長側への過大入力時には、連結ブラケット11がボ ス18に対し上方のワッシャ22をボス18の段部14aで係止しつつ、かつ、 下方のワッシャ23を連結ブラケット11側のキャップ21における段部15b で上方のワッシャ22側に引き寄せながら上方(伸長側)に移動する。
【0031】 その結果、緩衝用スプリング16がこれら両ワッシャ22,23の間で押し縮 められることになる。
【0032】 また、ダンパーの圧縮側への過大入力時にあっては、今度は逆に、下方のワッ シャ23をカラー19の段部15aで係止しつつ上方のワッシャ22を連結ブラ ケット11の段部14bで上記下方のワッシャ23側に引き寄せる。
【0033】 そのために、連結ブラケット11が同じく両ワッシャ22,23を介して緩衝 用スプリング16を押し縮めながらボス18に対して下方(圧縮側)に相対変位 する。
【0034】 かくして、伸長側への過大入力時は勿論のこと圧縮側への過大入力時にあって も、これら過大入力を単一の緩衝用スプリング16により緩衝してダンパーを過 大負荷から保護しつつ正常なダンパー機能を確保することになる。
【0035】 なお、上記の図1の実施例にあっては、緩衝用スプリング16の両端を、それ ぞれ段部14a,14bと段部15a,15bに対しワッシャ22,23を挟ん で当てるようにしている。
【0036】 これは、連結ブラケット11がカラー18に対し緩衝用スプリング16を押し 縮めつつ相対移動をしたときに、弾性力を増した緩衝用スプリング16の端面の 内周側或いは外周側の半面のみを段部14a,15b或いは段部14b,15a によって支持し、これら段部14a,15bと段部14b,15aに加わる荷重 が増大してその部分に変形が生じるのを防止するためである。
【0037】 したがって、そのような恐れがなければ、必ずしも上記ワッシャ22,23は 設ける必要がない。
【0038】 図2は、この考案の他の実施例を示すものであって、当該実施例にあっては、 連結ブラケット11の嵌挿穴11aとボス18の頭部18aを、図3にみられる ように周囲に凹凸嵌合部24をもつ非円形に形成して嵌挿している。
【0039】 これにより、連結ブラケット11とボス18は回転方向の相対的な動きを規制 され、ダンパーに対する当該連結ブラケット11の向きの規制と、ピストンロッ ド10とボス18のねじ結合部分の緩みを防止するようにしてある。
【0040】 また、上記と併せて図4のように、カラー19とキャップ21の摺接面も同様 に周囲に凹凸嵌合部25を有する非円形に形成している。
【0041】 このものによれば、図2から分かるように、連結ブラケット11とカラー18 の相対移動の前後に拘らず、部分的にではあるが、少なくとも緩衝用スプリング 16の端面線径の全面が段部14a,14bと段部15a,15bによって確り と支持されることになる。
【0042】 したがって、緩衝用スプリング16の両端面と段部14a,14bおよび段部 15a,15bとの間にワッシャ22,23を介装する必要がなくなる。
【0043】 そして、この図2の実施例にあっても、伸長側および圧縮側への過大入力に対 して連結ブラケット部材17が緩衝用スプリング16によって緩衝作用を行うこ とは、先の図1の実施例の説明に基づいて容易に理解できるよう。
【0044】 なお、上記した図1および図2の実施例にあっては、ダンパー側のピストンロ ッド10に連結ブラケット部材17側のボス18をねじ結合することにより、当 該連結ブラケット部材17をダンパーに取り付けるようにしたが、ボス18をピ ストンロッド10と一体に形成するようにしてもよい。
【0045】 また、これら連結ブラケット部材17は、先の従来例の公報にも示されるよう に、ダンパーにおけるシリンダ側の連結ブラケット12にも同様にして適用し得 ることは言うまでもない。
【0046】 さらに、これら連結ブラケット部材17の適用は、これまで述べた筒形のダン パーのみに限らずロータリ式のダンパーに対しても、例えば、アームと取付対象 機器との間或いはダンパー本体と取付対象機器との間に介装することによって容 易に実施し得ることは明らかである。
【0047】
以上のように、この考案によれば、ダンパーに対する伸長側への過大入力時は 勿論のこと圧縮側への過大入力時にあっても、単一の緩衝用スプリングを用いて これら両過大入力を緩衝しつつ、ダンパーを過大負荷から保護して正常なダンパ ー機能を確保することが可能になるのである。
【図1】この考案によるダンパーの連結ブラケット構造
の一実施例を示す縦断正面図である。
の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】この考案の他の実施例を示す縦断正面図であ
る。
る。
【図3】同上、図2におけるA−A線からの横断平面図
である。
である。
【図4】同じく、図2におけるB−B線からの横断平面
図である。
図である。
【図5】従来から使用されているダンパーの構造例を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
10 ピストンロッド 11 連結ブラケット 14a,14b,15a,15b 段部 16 緩衝用スプリング 17 連結ブラケット部材 18 ボス
Claims (1)
- 【請求項1】 ダンパーにおける取付対象機器への連結
ブラケットをダンパー側部材に対して摺動自在に嵌挿
し、これら連結ブラケットとダンパー側部材のそれぞれ
の摺動面に、両者の所定相対位置において互いに合致す
ることにより一平面を形作る二個一組の段部を一定の間
隔を保って二箇所に設け、かつ、これら二箇所の各段部
のそれぞれを押圧して両者の間に緩衝用スプリングを介
装したことを特徴とするダンパーの連結ブラケット構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6545293U JPH0729341U (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ダンパーの連結ブラケット構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6545293U JPH0729341U (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ダンパーの連結ブラケット構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729341U true JPH0729341U (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=13287556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6545293U Pending JPH0729341U (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ダンパーの連結ブラケット構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729341U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8556047B2 (en) | 2009-11-24 | 2013-10-15 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Automobile hydraulic shock absorber |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP6545293U patent/JPH0729341U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8556047B2 (en) | 2009-11-24 | 2013-10-15 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Automobile hydraulic shock absorber |
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