JPH07293368A - エレメント - Google Patents
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- JPH07293368A JPH07293368A JP8845394A JP8845394A JPH07293368A JP H07293368 A JPH07293368 A JP H07293368A JP 8845394 A JP8845394 A JP 8845394A JP 8845394 A JP8845394 A JP 8845394A JP H07293368 A JPH07293368 A JP H07293368A
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Abstract
面)の密着の発生を防止し、濾過面積を有効に活用でき
るエレメントを提供する。 【構成】帯状濾過材をひだ折り加工して連続する浄化対
象流体の流入側aより見て山状の山折り部20と、谷状
の谷折り部22と、隣接する該山折り部20と該谷折り
部22を連接する平面部21とをもつ濾材2と、該濾材
2の外周部に装着され若しくは一体的に形成された枠体
4とからなるエレメント1において、該濾材2の該平面
部21は、該浄化対象流体の流入側aに凸となるように
湾曲していることを特徴とする。
Description
を、合成樹脂の枠体に埋設した構成のエレメントにおい
て、その使用時に、ダストの捕捉量を低下させないた
め、濾材の変形によるひだ部分(濾過機能を果たす濾過
面)同士の密着による濾過面積の減少を防止し、濾過面
積を有効に活用する構成が知られている。例えば、 (1)実公昭63ー18424号公報には、長時間使用
されダストを捕捉することによって、通気抵抗が増大し
隣接するひだ山(山折り部)とひだ山(山折り部)とが
密着したり、エレメント下流の負圧によりひだ山が鋭角
に変形したりして濾過面積が減少することを防止するた
め、断面略V字形の軟質発泡樹脂製の板状補強体を、ひ
だ山とひだ山との間に、濾材のひだ折り目線と直交する
方向に一つあるいは三つ配置した構成のエレメントが開
示されている。 (2)実公昭63ー6009号公報には、濾材のダステ
ィ側(浄化対象流体の流入側)のひだ山部(山折り部)
とクリーン側(浄化対象流体の流出側)のひだ谷部(谷
折り部)との間の平坦部がダスティ側(浄化対象流体の
流入側)に向かってそり返り密着することによる濾過面
積の減少を防止するため、平坦部に隣接するひだに向け
て屈曲部を突出させ面剛性をもたせた構成のエレメント
が開示されている。
板状補強体により補強されている濾材は、板状補強体の
当接する濾過面が直線状となっている。このため、一つ
の板状補強体が配置されている場合には、濾過面でのダ
ストの捕捉量が次第に増加することにより通気抵抗が増
すと、ひだ山の空間のV字形が狭まる方向に変形し、濾
材は、板状補強体が配置されていない部分(濾材のひだ
折り目線方向に沿う枠体と板状補強体との間隔)でクリ
ーン側(浄化対象流体の流出側)へ凸となるように湾曲
して濾過面の密着が発生し、濾材のダスト捕捉機能が低
下する。
場合には、前記板状補強体が配置されていない部分の間
隔が狭められ、前記濾過面の密着を防止できる。しか
し、この場合、濾過面は、設置された板状補強体に接す
る領域を増した分、通気抵抗が増加することや、濾過面
積が減少することにより、濾過効率が低下する。 (2)また、実公昭63ー6009号公報に開示された
エレメントは、濾材に屈曲部を設けることにより面剛性
をもたせているが、濾材自体に、山部、谷部以外の平面
部に、新たに折り曲げ加工することが必要となる。 (3)なお、ひだ部分(濾過面)の密着が発生すること
により、濾材のダストの捕捉機能が低下することを確認
するため、ダストとして例えばJIS 8種粉体などを
用い、ひだ折りした濾材およびひだ折りしない単板濾材
とのダスト捕捉性能を、比較テストした場合、ひだ折り
した濾材では単板濾材の約50%の捕捉量(濾過面の単
位面積当り)となる。
用いた場合、ひだ折りした濾材では単板濾材の約80%
の捕捉量(濾過面の単位面積当り)を満たすに過ぎな
い。すなわち、ひだ折りした濾材によると、その濾過面
積を有効に活用できないことが判明した。本発明は、前
記問題点に鑑みなされたもので、ひだ折りした濾材の変
形によるひだ部分(濾過面)の密着の発生を防止し、濾
過面積を有効に活用できるエレメントを提供することを
目的とする。
帯状濾過材をひだ折り加工して連続する浄化対象流体の
流入側より見て山状の山折り部と、谷状の谷折り部と、
隣接する該山折り部と該谷折り部を連接する平面部とを
もつ濾材と、該濾材の外周部に装着され若しくは一体的
に形成された枠体とからなるエレメントにおいて、該濾
材の該平面部は、該浄化対象流体の流入側に凸となるよ
うに湾曲していることを特徴とする。
レメントにおいて、浄化対象流体の流出側で山折り部を
はさんで隣接する2つの平面部の該浄化対象流体の該流
出側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接
若しくは密着接合している両側面が凸状に湾曲した凸形
状保持部材、若しくは該浄化対象流体の流入側で該山折
り部をはさんで隣接する2つの該平面部の該浄化対象流
体の流入側の表面に当接若しくは密着接合して挟持さ
れ、当接若しくは密着接合している両側面が凹状に湾曲
した凹形状保持部材、若しくは該凸形状保持部材と該凹
形状保持部材とをもつ。
は、浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲してい
る。このため濾材は剛性が高められる。剛性が高められ
た濾材は、ダストの補足量が次第に増加し、浄化対象流
体の通過時の抵抗が増加した場合でも、変形しにくく、
かつ変形しても、僅かに曲率半径を変化させるのみであ
り、浄化対象流体の流入側に凸となるような湾曲は、保
持されたままで、浄化対象流体の流出側の空間を、従来
の濾材におけるV字型空間よりも広く保持できるため、
補強体が配置されていない部分(濾材のひだ折り目線方
向に沿う枠体と補強体との間隔)で平面部の密着を起こ
しにくい。
の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲
させる構成として、濾材の外周部に装着される枠体と別
体に形成された凸形状保持部材を用いた場合に適用し、
図1〜図4に基づいて説明する。
2に示されるように略角型形状のもので、濾材2と、凸
形状保持部材3と、枠部材4とよりなる。濾材2は、エ
アを濾過して浄化するもので、図2および図3に示され
るように帯状濾過材をひだ折り加工して連続する山折り
部(エアの流入側aより見て)20と、谷状の谷折り部
22と、隣接する山折り部20と谷折り部22を連接す
る平面部21とをもつ。
は、所定数に設定される。また山折り部20と山折り部
20との間には、エアの流入側aに連通する断面略V字
型空間S1が形成され、谷折り部22と22との間に
は、エアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2が
形成される。凸形状保持部材3は、弾性体よりなり濾材
2よりもエアを通し易い多孔質で厚さt(図1参照)が
2〜5mmの板状のものである。
示されるように前記谷折り部22の数に対応した数のく
さび状挿入部33が形成されている。各くさび状挿入部
33は、前記濾材2のエアの流出側bに連通する断面略
V字型空間S2に挿入される先端となる一端部30と、
互いに並列に連結された他端部32と、一端部30と他
端部32の間で曲率半径Rが1000mmの湾曲に加工
形成された凸状両側面31、31とをもつ。
られる。すなわち、凸形状保持部材3は、前記濾材2の
ひだ折り目線S(図1参照)と直交する方向に配置さ
れ、かつひだ折り目線Sの両端よりほぼ中央位置で、エ
アの流出側bより前記断面略V字型空間S2に挿入され
る。すると、濾材2の山折り部20の両側の平面部2
1、21は、前記のように挿入された凸形状保持部材3
によって、その凸状両側面31、31に沿ってエアの流
入側aに凸となるように湾曲する。このとき、前記断面
略V字型空間S2に存在する凸形状保持部材3により湾
曲した平面部21、21の間には、所定の間隔L2が形
成、保持される。またエアの流入側aに連通する断面略
V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、
21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、
21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持される
(図3参照)。
ース内に組み込んだ時、一旦、なくなるが、エアの流
入、濾過時に、エアの流入圧の作用により再び形成され
る。すなわち、本実施例1では、凸形状保持部材3を組
付けた濾材2と、後で述べる枠部材4とを一体的に結
合、形成したエレメント1を、図略のケース内に組み込
んだ場合、凸形状保持部材3が弾性体であることによ
り、濾材2に対しひだ折り数を増す方向に圧縮して組付
けることができ、かつ限定されたエアクリーナの容積中
に、濾過面積を可及的に増加できる。この場合、谷折り
部22に近い領域の平面部21、21は、図4に示され
るように互いに当接し前記間隔L1がなくなる。しかし
ながら、当接状態の前記平面部21、21は、エアの流
入、濾過時に、エアの流入圧の作用によって押し広げら
れるため、図3に示されるように前記間隔L1に戻すこ
とができ、前記増加された濾過面積を有効に活用でき
る。
部21、21の谷折り部22と山折り部20とを結ぶ直
線P(図4参照)に対する前記湾曲量は、例えば山折り
部20の1ピッチのほぼ10%である。また、前記湾曲
量は、ひだ折り高さ(隣合う谷折り部22と22とを結
ぶ直線に対し、山折り部20を頂点とする垂線の長さを
称す)および前記山折り部20の1ピッチとの関係に応
じて、種々設定することができる。組付けられた凸形状
保持部材3と濾材2とは、枠部材4に装着される。
部(図2、3参照)に装着され、図1に示されるように
四隅がアール(R)状となったポリプロピレン製の角型
枠状部40と、角型枠状部40に装着されるポリプロピ
レン製の角型筒状部41と、角型筒状部41に装着され
る軟質材料よりなる枠状のガスケット42とよりなる。
角型枠状部40は、エアの流出側bで互いに接続する
リング状内周壁401およびリング状外周壁403と、
リング状内周壁401とリング状外周壁403との間に
形成されエアの流入側aに開口する断面略V字型のリン
グ状溝402と、リング状外周壁403より外側にほぼ
垂直に突出し先端がやや膨らんだ断面略I字型のリング
状外周突起404とを備えている。
壁402先端に装着される筒状一端410と、筒状一端
410より濾材2のエアの流入側aに伸び先細りの筒状
他端411とをもつ。ガスケット42は、リング状のも
ので、内周面420側に開口する断面略I字型のリング
状溝421と、内周面420と外周面422との間に形
成され、エアの流入側aおよびエアの流出側bに突出す
る断面略三角形のシール用のリング状リップ423およ
び424とをもつ。
周壁401側で凸形状保持部材3と当接しシールし、リ
ング状外周壁403の先端側に角型筒状部41の筒状一
端410が装着され、リング状外周突起404にガスケ
ット42のリング状溝421が装着される。この枠部材
4は、凸形状保持部材3を組付けた濾材2と、一体的に
結合し、エレメント1(いわゆるエレメントアッシ)を
形成するとともに、エレメント1を収容した図略のケー
ス内でシール機能を得るためのもので、浄化前のエア
が、浄化された後のエアの流出空間に洩れることを防止
できる。
ト1によれば、その使用時に濾過対象となるエアは、図
略のエア導入通路を介してエアの流入側aより濾材2の
谷折り部22に近い領域で互いに当接していた平面部2
1、21を、押し広げて前記当接を解除し、互いに当接
しない間隔L1を形成、保持する断面略V字型空間S
1、平面部21、断面略V字型空間S2の順に流入し、
かつ平面部21を通過時に濾過され、清浄なものとな
る。かつ清浄エアは、エアの流出側bより図略のエア導
出通路を介してエンジンに供給される。
と、外部から流入したエアを通過、濾過する濾材2の平
面部21は、エアの流出側bより挿入、配置された凸形
状保持部材3によって、エアの流入側aに凸となるよう
に、予め設定された曲率半径Rの湾曲形状に保持され、
かつ補強されている。さらにエアの流入、濾過時におい
て、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1を
介して隣り合い対向する平面部21、21の間には、谷
折り部22に近い領域で平面部21、21を互いに当接
しない間隔L1が形成、保持されている。このため、 (1)実施例1のエレメント1は、濾材2の剛性を高め
ることができ、この濾材2は、エアの濾過時に、平面部
21でダストの補足量が次第に増加し、エアの通過時の
抵抗が増加した場合でも、前記凸状湾曲形状が変形しに
くく、かつ変形しても、僅かに曲率半径を変化させるの
みであり、凸形状保持部材3が配置されていない部分
(図1に示される濾材2のひだ折り目線S方向に沿う枠
体4と凸形状保持部材3との間隔L)で平面部21、2
1の密着を起こしにくい。
略V字型空間S2を形成する平面部21、21の間隔L
2は、凸形状保持部材3の存在によって、従来の濾材に
おけるV字型空間の間隔よりも広く保持でき、平面部2
1、21のエアの濾過面積を有効に活用できる。さらに
谷折り部22に近い領域の平面部21、21は、断面略
V字型空間S1の間隔L1を保持でき、密着しない。
2によるエアの濾過、浄化機能を長期間、保持でき、そ
の寿命が長いものとなり、濾材2に付着したダストを除
去するための保守作業のサイクルを長くすることができ
る。 (2)実施例1のエレメント1は、従来のエレメントを
用い、かつその濾材2に対しエアの流出側bの断面略V
字型空間L2を形成する平面部21、21間に、凸形状
保持部材3を挿入、配置し、エアの流入側aに凸となる
ように湾曲させるのみで、前記効果を得ることができる
ため、従来のエレメントの製造工程をそのまま活用でき
る。
ることができる。なお、前記実施例1では、凸形状保持
部材3として弾性体よりなり濾材2よりもエアを通し易
い多孔質を用いた場合で説明したが、これに限定される
ものではなく、濾材2の山折り部20の両側の平面部2
1、21をエアの流入側aに凸となるように湾曲した形
状を保持できるものであれば、例えば弾性変形しない材
質や、その他の材質よりなるものを用いることができ
る。また、この場合には、凸形状保持部材3を組付けた
濾材2と、枠部材4とを一体的に結合、形成したエレメ
ント1を、図略のケース内に組み込んだときから、エア
の流入側aに連通する断面略V字型空間S1を介して隣
り合い対向する平面部21、21の間には、谷折り部2
2に近い領域で平面部21、21を互いに当接しない間
隔L1が形成、保持されるため、前記(1)、(2)と
同じ効果を得ることができる。
レメント1の変形例1を図3、図4に基づいて説明す
る。エレメント1の変形例1のとして、凸形状保持部材
3と、枠体4の角型枠状部40とを予めインサート成形
により一体的に形成し、一つの組付け部品となしたこと
以外は、実施例1の構成と同じである。
0とは、そのいずれか一方を図略の成形金型により成形
する場合に、いずれか他方を成形金型内にセットしてお
き、成形金型による成形終了に伴って凸形状保持部材3
と、角型枠状部40とを一体化して一つの組付け部品と
なしたものである。この変形例1の場合には、前記実施
例1の効果に加えて、エレメント1の組付け部品点数を
低減することができ、かつ組付け時に凸形状保持部材3
と、角型枠状部40とを組付ける手間が省ける効果が得
られる。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部
材3は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではな
く、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりな
るものを用いることができる。
レメント1の変形例2を図5に基づいて説明する。変形
例1のエレメント1Aは、図略の成形金型により射出成
形により凸形状保持部材3aと、枠体4の角型枠状部4
0aとを同時に一体的に形成し、一つの組付け部品とな
したこと以外は、実施例1の構成と同じである。このた
めエレメント1Aを、図4に凸形状保持部材3aと、角
型枠状部40a以外は、実施例1の場合と同じ符号を付
して示す。
は、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Aの組
付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸
形状保持部材3aと、角型枠状部40aとを組付ける手
間が省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と
同様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限
定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、
その他の材質よりなるものを用いることができる。
レメント1の変形例3を図6に基づいて説明する。変形
例1のエレメント1Bは、図略の成形金型により射出成
形により凸形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部4
0bおよび角型筒状部41bとを同時に一体的に形成
し、一つの組付け部品となしたこと以外は、実施例1の
構成と同じである。このためエレメント1bを、図5に
凸形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部40bおよ
び角型筒状部41b以外は、実施例1の場合と同じ符号
を付して示す。
は、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Bの組
付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸
形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部40bと、角
型筒状部41bとを組付ける手間が省ける効果が得られ
る。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部材3
は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、
例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるも
のを用いることができる。
レメント1の変形例4を図7に基づいて説明する。変形
例4のエレメント1Cは、図略の成形金型により射出成
形により凸形状保持部材3cと、枠体4の角型枠状部4
0cと、角型筒状部41cと、ガスケット42cとを同
時に一体的に形成し(なお、ガスケット42cは、軟質
材料で成形される。)、一つの組付け部品となしたこと
以外は、実施例1の構成と同じである。このためエレメ
ント1Cを、図6に凸形状保持部材3cと、枠体4の角
型枠状部40cと、角型筒状部41cと、ガスケット4
2c以外は、実施例1の場合と同じ符号を付して示す。
は、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Cの組
付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸
形状保持部材3cと、枠体4の角型枠状部40cと、角
型筒状部41c、ガスケット42cとを組付ける手間が
省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と同
様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限定
されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、そ
の他の材質よりなるものを用いることができる。
2では、濾材の平面部を浄化対象流体の流入側に凸とな
るように湾曲させる構成として、凸形状保持部材の代わ
りに、凹形状保持部材を用いた場合に適用し、図8に基
づいて説明する。図8に示される実施例2のエレメント
1Dは、実施例1の凸形状保持部材3を用いる代わり
に、凹形状保持部材6を用いるとともに、この凹形状保
持部材6を射出成形により枠体4の角型枠状部40dと
一体的に成形したこと以外は実施例1のエレメント1と
同じ構成である。従って、実施例1と同じ構成の部分は
同じ符号を付けるとともに、凹形状保持部材6のみを説
明する。
通し易い多孔質製で厚さtが2〜5mmの板状のもので
ある。この凹形状保持部材6には、前記山折り部20の
数に対応した数のくさび状挿入部63が形成されてい
る。各くさび状挿入部63は、山折り部20と20との
間でエアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1に
挿入される先端となる一端部60と、互いに並列に連結
された他端部62と、一端部60と他端部62との間で
曲率半径R1が1000mmの湾曲に加工形成された凹
状両側面61、61とをもつ。
られる。すなわち、凹形状保持部材6は、前記濾材2の
ひだ折り目線S(図1参照)と直交する方向に配置さ
れ、かつひだ折り目線Sの両端よりほぼ中央位置で、エ
アの流入側aより前記断面略V字型空間S1に挿入され
る。すると、濾材2の山折り部20の両側の平面部2
1、21は、前記のように挿入された凹形状保持部材6
によって、その凹状両側面61、61に沿ってエアの流
入側aに凸となるように湾曲する。このとき、前記断面
略V字型空間S1に存在する凹形状保持部材6により湾
曲した平面部21、21の間には、所定の間隔L2が形
成、保持される。またエアの流入側aに連通する断面略
V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、
21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、
21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持される。
0との間の平面部21、21は、凹形状保持部材6の凹
湾曲形状に沿って、エアの流入側aに凸となるように、
実施例1の場合と同じ曲率半径Rが1000mmの湾曲
形状となる。なお、前記凹形状保持部材6は、枠体4の
角型枠状部40dの他、角型筒状部41、ガスケット4
2の一つ若しくは全部に射出成形により一体的に成形し
たものとすることができる。
実施例1のエレメント1と同じ作用効果を得ることがで
きる。また前記凹形状保持部材6は、実施例1の凸形状
保持部材3の場合と同様、弾性体よりなる多孔質に限定
されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、そ
の他の材質よりなるものを用いることができる。 (実施例3)本発明のエレメントの実施例3では 濾材
の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲
させる構成として、凸形状保持部材および凹形状保持部
材の2つを用いた場合に適用し、図9に基づいて説明す
る。
は、前記実施例1の凸形状保持部材3と、前記実施例2
の凹形状保持部材6を用いたこと以外は、実施例1およ
び2と同じ構成のものである。実施例3のエレメント1
Eによれば、濾材2に対し、エアの流入側aに連通する
断面略V字型空間S1に凹形状保持部材6が挿入され、
エアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2に凸形
状保持部材3が挿入されている。
らに濾材2の剛性を高めることができ、かつエアの濾過
効率を向上させることができる。また凸形状保持部材3
および凹形状保持部材6は、前記実施例1、2の場合と
同様、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではな
く、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりな
るものを用いることができる。
4では、濾材の平面部を浄化対象流体の流入側に凸とな
るように湾曲させる構成として、凸形状保持部材および
凹形状保持部材の代わりに、付勢部材を用いた場合に適
用し、図10に基づいて説明する。図10に示される実
施例4のエレメント1Fは、実施例1の凸形状保持部材
3を用いる代わりに、付勢部材5を用いたこと以外は実
施例1のエレメント1と同じ構成である。従って、実施
例1と同じ構成の部分は同じ符号を付けるとともに、付
勢部材5のみを説明する。
折り部22側に押圧する山押圧部50と、濾材2の谷折
り部22を前記山折り部20側に押圧する谷押圧部51
と、前記山押圧部50を前記谷押圧部51との相対位置
を規定する連結部52と、からなる。山押圧部50およ
び谷押圧部51は、所定の強度をもち濾材2よりもエア
を通し易い多孔質で厚さtが2〜5mmの板状のもので
ある。
20に当接させられ、谷押圧部51を濾材2の各谷折り
部22に当接させた状態で、連結部52により、山押圧
部50と谷押圧部51との相対位置を規定することによ
り、濾材2は、山折り部20を谷折り部22側に押圧す
ることにより、山押圧部50と谷押圧部51とを固定保
持する。
山折り部20との間の平面部21、21がエアの流入側
aに凸となるように、実施例1の場合と同じ曲率半径R
が1000mmの湾曲形状となる。なお、前記付勢部材
5による濾材2の押圧力を種々設定することにより前記
曲率半径Rを目的とする値にすることができる。この実
施例4のエレメント1Fによれば、実施例1のエレメン
ト1と同じ作用効果を得ることができる。
エレメント1にエアを取り入れるエア導入ケース部材
(図示せず)と、このエア導入ケース部材に一体的に接
合され、濾材2に濾過された後の浄化エアを供給箇所に
導出するエア導出ケース部材(図示せず)とを用いるこ
ともできる。 (実施例5)本発明のエレメントの実施例5では、濾材
の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲
させる構成として、凹形状保持部材と付勢部材を用いた
場合に適用し、図11に基づいて説明する。
Gは、実施例1の凸形状保持部材3を用いる代わりに、
実施例2の凹形状保持部材6および実施例4の付勢部材
5を用いたこと以外は実施例1のエレメント1と同じ構
成である。従って、実施例1および実施例4と同じ構成
の部分は同じ符号を付けて説明する。実施例5のエレメ
ント1Gによれば、凹形状保持部材6を、濾材2に対
し、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1に
挿入した後、付勢部材5の山押圧部50が凹形状保持部
材6を介して各山折り部20に当接させられ、谷押圧部
51を各谷折り部22に当接させた状態で、連結部52
により、山押圧部50と谷押圧部51との相対位置を規
定する。これにより、山折り部20と谷折り部22との
間の平面部21、21は、エアの流入側aに凸となるよ
うに湾曲形状に変形させられるとともに、この湾曲形状
を保持される。
り部20を谷折り部22側に押圧することにより、山押
圧部50と谷押圧部51とを固定保持する。これによっ
て、谷折り部22と山折り部20との間の平面部21、
21は、凹形状保持部材6の凹湾曲形状に沿って、エア
の流入側aに凸となるように、実施例1の場合と同じ曲
率半径Rが1000mmの湾曲形状となる。
実施例1のエレメント1と同じ作用効果を得ることがで
きる。なお、前記各実施例では、浄化対象流体としてエ
アを用いた場合に適用して説明したがこれに限定される
ものではなく、浄化対象流体として前記エアの他、オイ
ルなどを用いてもよい。また凹形状保持部材6は、前記
実施例2の場合と同様、弾性体よりなる多孔質に限定さ
れるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その
他の材質よりなるものを用いることができる。
面部は、浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲し
ている。このため、 (1)本発明のエレメントは、濾材の剛性を高めること
ができる。この濾材は、浄化対象流体の濾過時に、平面
部でダストの補足量が次第に増加し、浄化対象流体の通
過時の抵抗が増加した場合でも、変形しにくく、かつ変
形しても、僅かに曲率半径を変化させるのみであり、浄
化対象流体の流入側に凸となるような湾曲は、保持され
たままで、浄化対象流体の流出側の空間を、従来の濾材
におけるV字型空間よりも広く保持できるため、補強体
が配置されていない部分(濾材のひだ折り目線方向に沿
う枠体と補強体との間隔)で平面部の密着を起こしにく
い。
流体の濾過時に平面部の濾過面積を有効に活用でき、か
つ濾材による浄化対象流体の濾過、浄化機能を長期間、
保持でき、その寿命が長いものとなり、濾材に付着した
ダストを除去するための保守作業のサイクルを長くする
ことができる。 (2)本発明のエレメントは、従来のエレメントを用
い、かつその濾材に対し平面部を、浄化対象流体の流入
側に凸となるように湾曲させるのみで、前記効果を得る
ことができるため、従来のエレメントの製造工程をその
まま活用できる。
る。
より見た背面図。
材のひだ折り目線に対し、直交する方向で断面した断面
図)。
断面図。
けた場合を示す断面図。
して示す断面図。
して示す断面図。
して示す断面図。
て示す断面図。
て示す断面図。
けるA−A線矢視に相当部分で断面して示す断面図。
けるA−A線矢視に相当部分で断面して示す断面図。
メント P…谷折り部と山折り部とを結ぶ直線 R…湾曲形状の曲率半径 a…エアの流入側 b…エアの流出側 2…濾材 20…山折り部 21…平面部
22…谷折り部 3…凸形状保持部材 4…枠部材 40…角型枠状部 41…角型筒
状部 42…ガスケット 5…付勢部材 6…凹形状保持部材
Claims (2)
- 【請求項1】帯状濾過材をひだ折り加工して連続する浄
化対象流体の流入側より見て山状の山折り部と、谷状の
谷折り部と、隣接する該山折り部と該谷折り部を連接す
る平面部とをもつ濾材と、 該濾材の外周部に装着され若しくは一体的に形成された
枠体とからなるエレメントにおいて、 該濾材の該平面部は、該浄化対象流体の流入側に凸とな
るように湾曲していることを特徴とするエレメント。 - 【請求項2】浄化対象流体の流出側で山折り部をはさん
で隣接する2つの平面部の該浄化対象流体の該流出側の
表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接若しく
は密着接合している両側面が凸状に湾曲した凸形状保持
部材、若しくは該浄化対象流体の流入側で該山折り部を
はさんで隣接する2つの該平面部の該浄化対象流体の流
入側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接
若しくは密着接合している両側面が凹状に湾曲した凹形
状保持部材、若しくは該凸形状保持部材と該凹形状保持
部材とをもつ請求項1記載のエレメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08845394A JP3590087B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | エレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08845394A JP3590087B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | エレメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07293368A true JPH07293368A (ja) | 1995-11-07 |
JP3590087B2 JP3590087B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=13943225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08845394A Expired - Fee Related JP3590087B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | エレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590087B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014161752A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Roki Co Ltd | フィルタエレメント |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP08845394A patent/JP3590087B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014161752A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Roki Co Ltd | フィルタエレメント |
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Publication number | Publication date |
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JP3590087B2 (ja) | 2004-11-17 |
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