JP3590087B2 - エレメント - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ひだ折り加工された濾材の全周囲を、合成樹脂の枠体に埋設した構成のエレメントにおいて、その使用時に、ダストの捕捉量を低下させないため、濾材の変形によるひだ部分(濾過機能を果たす濾過面)同士の密着による濾過面積の減少を防止し、濾過面積を有効に活用する構成が知られている。例えば、
(1)実公昭63ー18424号公報には、長時間使用されダストを捕捉することによって、通気抵抗が増大し隣接するひだ山(山折り部)とひだ山(山折り部)とが密着したり、エレメント下流の負圧によりひだ山が鋭角に変形したりして濾過面積が減少することを防止するため、断面略V字形の軟質発泡樹脂製の板状補強体を、ひだ山とひだ山との間に、濾材のひだ折り目線と直交する方向に一つあるいは三つ配置した構成のエレメントが開示されている。
(2)実公昭63ー6009号公報には、濾材のダスティ側(浄化対象流体の流入側)のひだ山部(山折り部)とクリーン側(浄化対象流体の流出側)のひだ谷部(谷折り部)との間の平坦部がダスティ側(浄化対象流体の流入側)に向かってそり返り密着することによる濾過面積の減少を防止するため、平坦部に隣接するひだに向けて屈曲部を突出させ面剛性をもたせた構成のエレメントが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、
(1)前記実公昭63ー18424号公報に開示された板状補強体により補強されている濾材は、板状補強体の当接する濾過面が直線状となっている。
このため、一つの板状補強体が配置されている場合には、濾過面でのダストの捕捉量が次第に増加することにより通気抵抗が増すと、ひだ山の空間のV字形が狭まる方向に変形し、濾材は、板状補強体が配置されていない部分(濾材のひだ折り目線方向に沿う枠体と板状補強体との間隔)でクリーン側(浄化対象流体の流出側)へ凸となるように湾曲して濾過面の密着が発生し、濾材のダスト捕捉機能が低下する。
【0004】
また、三つの板状補強体が配置されている場合には、前記板状補強体が配置されていない部分の間隔が狭められ、前記濾過面の密着を防止できる。しかし、この場合、濾過面は、設置された板状補強体に接する領域を増した分、通気抵抗が増加することや、濾過面積が減少することにより、濾過効率が低下する。
(2)また、実公昭63ー6009号公報に開示されたエレメントは、濾材に屈曲部を設けることにより面剛性をもたせているが、濾材自体に、山部、谷部以外の平面部に、新たに折り曲げ加工することが必要となる。
(3)なお、ひだ部分(濾過面)の密着が発生することにより、濾材のダストの捕捉機能が低下することを確認するため、ダストとして例えばJIS 8種粉体などを用い、ひだ折りした濾材およびひだ折りしない単板濾材とのダスト捕捉性能を、比較テストした場合、ひだ折りした濾材では単板濾材の約50%の捕捉量(濾過面の単位面積当り)となる。
【0005】
また、ダストとして例えばカーボン粉体を用いた場合、ひだ折りした濾材では単板濾材の約80%の捕捉量(濾過面の単位面積当り)を満たすに過ぎない。すなわち、ひだ折りした濾材によると、その濾過面積を有効に活用できないことが判明した。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、ひだ折りした濾材の変形によるひだ部分(濾過面)の密着の発生を防止し、濾過面積を有効に活用できるエレメントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、帯状濾過材をひだ折り加工して連続する浄化対象流体の流入側より見て山状の山折り部と、谷状の谷折り部と、隣接する該山折り部と該谷折り部を連接する平面部とをもつ濾材と、
該濾材の外周部に装着され若しくは一体的に形成された枠体とからなるエレメントにおいて、
前記浄化対象流体の流出側で前記山折り部をはさんで隣接する2つの平面部の該浄化対象流体の該流出側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接若しくは密着接合している両側面が凸状に湾曲した凸形状保持部材により、該平面部は、該浄化対象流体の流入側に凸となるように該凸形状保持部材の両側面に沿って湾曲しており、
前記凸形状保持部材は弾性体であり、前記浄化対象流体の流入圧で押し潰された分該凸形状保持部材で保持されている前記平面部と対向する他の平面部との間が押し広げられることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエレメントにおいて、さらに、浄化対象流体の流入側で前記山折り部をはさんで隣接する2つの前記平面部の該浄化対象流体の流入側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接若しくは密着接合している両側面が凹状に湾曲した凹形状保持部材もつ
【0008】
【作用】
本発明のエレメントによれば、濾材の平面部は、浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲している。このため濾材は剛性が高められる。剛性が高められた濾材は、ダストの補足量が次第に増加し、浄化対象流体の通過時の抵抗が増加した場合でも、変形しにくく、かつ変形しても、僅かに曲率半径を変化させるのみであり、浄化対象流体の流入側に凸となるような湾曲は、保持されたままで、浄化対象流体の流出側の空間を、従来の濾材におけるV字型空間よりも広く保持できるため、補強体が配置されていない部分(濾材のひだ折り目線方向に沿う枠体と補強体との間隔)で平面部の密着を起こしにくい。
【0009】
【実施例】
(実施例1)
本発明のエレメントの実施例1では、濾材の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲させる構成として、濾材の外周部に装着される枠体と別体に形成された凸形状保持部材を用いた場合に適用し、図1〜図4に基づいて説明する。
【0010】
実施例1のエレメント1は、図1および図2に示されるように略角型形状のもので、濾材2と、凸形状保持部材3と、枠部材4とよりなる。
濾材2は、エアを濾過して浄化するもので、図2および図3に示されるように帯状濾過材をひだ折り加工して連続する山折り部(エアの流入側aより見て)20と、谷状の谷折り部22と、隣接する山折り部20と谷折り部22を連接する平面部21とをもつ。
【0011】
前記連続する山折り部20と谷折り部22は、所定数に設定される。また山折り部20と山折り部20との間には、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1が形成され、谷折り部22と22との間には、エアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2が形成される。
凸形状保持部材3は、弾性体よりなり濾材2よりもエアを通し易い多孔質で厚さt(図1参照)が2〜5mmの板状のものである。
【0012】
凸形状保持部材3には、図2および図3に示されるように前記谷折り部22の数に対応した数のくさび状挿入部33が形成されている。各くさび状挿入部33は、前記濾材2のエアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2に挿入される先端となる一端部30と、互いに並列に連結された他端部32と、一端部30と他端部32の間で曲率半径Rが1000mmの湾曲に加工形成された凸状両側面31、31とをもつ。
【0013】
この凸形状保持部材3は、濾材2に組付けられる。すなわち、凸形状保持部材3は、前記濾材2のひだ折り目線S(図1参照)と直交する方向に配置され、かつひだ折り目線Sの両端よりほぼ中央位置で、エアの流出側bより前記断面略V字型空間S2に挿入される。
すると、濾材2の山折り部20の両側の平面部21、21は、前記のように挿入された凸形状保持部材3によって、その凸状両側面31、31に沿ってエアの流入側aに凸となるように湾曲する。このとき、前記断面略V字型空間S2に存在する凸形状保持部材3により湾曲した平面部21、21の間には、所定の間隔L2が形成、保持される。またエアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持される(図3参照)。
【0014】
なお、前記間隔L1は、濾材2を図略のケース内に組み込んだ時、一旦、なくなるが、エアの流入、濾過時に、エアの流入圧の作用により再び形成される。
すなわち、本実施例1では、凸形状保持部材3を組付けた濾材2と、後で述べる枠部材4とを一体的に結合、形成したエレメント1を、図略のケース内に組み込んだ場合、凸形状保持部材3が弾性体であることにより、濾材2に対しひだ折り数を増す方向に圧縮して組付けることができ、かつ限定されたエアクリーナの容積中に、濾過面積を可及的に増加できる。この場合、谷折り部22に近い領域の平面部21、21は、図4に示されるように互いに当接し前記間隔L1がなくなる。しかしながら、当接状態の前記平面部21、21は、エアの流入、濾過時に、エアの流入圧の作用によって押し広げられるため、図3に示されるように前記間隔L1に戻すことができ、前記増加された濾過面積を有効に活用できる。
【0015】
前記凸形状保持部材3による濾材2の平面部21、21の谷折り部22と山折り部20とを結ぶ直線P(図4参照)に対する前記湾曲量は、例えば山折り部20の1ピッチのほぼ10%である。また、前記湾曲量は、ひだ折り高さ(隣合う谷折り部22と22とを結ぶ直線に対し、山折り部20を頂点とする垂線の長さを称す)および前記山折り部20の1ピッチとの関係に応じて、種々設定することができる。組付けられた凸形状保持部材3と濾材2とは、枠部材4に装着される。
【0016】
枠部材4は、濾材2のエアの流出側bの端部(図2、3参照)に装着され、図1に示されるように四隅がアール(R)状となったポリプロピレン製の角型枠状部40と、角型枠状部40に装着されるポリプロピレン製の角型筒状部41と、角型筒状部41に装着される軟質材料よりなる枠状のガスケット42とよりなる。 角型枠状部40は、エアの流出側bで互いに接続するリング状内周壁401およびリング状外周壁403と、リング状内周壁401とリング状外周壁403との間に形成されエアの流入側aに開口する断面略V字型のリング状溝402と、リング状外周壁403より外側にほぼ垂直に突出し先端がやや膨らんだ断面略I字型のリング状外周突起404とを備えている。
【0017】
角型筒状部41は、角型枠状部40の外周壁402先端に装着される筒状一端410と、筒状一端410より濾材2のエアの流入側aに伸び先細りの筒状他端411とをもつ。
ガスケット42は、リング状のもので、内周面420側に開口する断面略I字型のリング状溝421と、内周面420と外周面422との間に形成され、エアの流入側aおよびエアの流出側bに突出する断面略三角形のシール用のリング状リップ423および424とをもつ。
【0018】
なお、前記角型枠状部40は、リング状内周壁401側で凸形状保持部材3と当接しシールし、リング状外周壁403の先端側に角型筒状部41の筒状一端410が装着され、リング状外周突起404にガスケット42のリング状溝421が装着される。
この枠部材4は、凸形状保持部材3を組付けた濾材2と、一体的に結合し、エレメント1(いわゆるエレメントアッシ)を形成するとともに、エレメント1を収容した図略のケース内でシール機能を得るためのもので、浄化前のエアが、浄化された後のエアの流出空間に洩れることを防止できる。
【0019】
このように構成された実施例1のエレメント1によれば、その使用時に濾過対象となるエアは、図略のエア導入通路を介してエアの流入側aより濾材2の谷折り部22に近い領域で互いに当接していた平面部21、21を、押し広げて前記当接を解除し、互いに当接しない間隔L1を形成、保持する断面略V字型空間S1、平面部21、断面略V字型空間S2の順に流入し、かつ平面部21を通過時に濾過され、清浄なものとなる。かつ清浄エアは、エアの流出側bより図略のエア導出通路を介してエンジンに供給される。
【0020】
このように実施例1のエレメント1によると、外部から流入したエアを通過、濾過する濾材2の平面部21は、エアの流出側bより挿入、配置された凸形状保持部材3によって、エアの流入側aに凸となるように、予め設定された曲率半径Rの湾曲形状に保持され、かつ補強されている。
さらにエアの流入、濾過時において、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持されている。このため、
(1)実施例1のエレメント1は、濾材2の剛性を高めることができ、この濾材2は、エアの濾過時に、平面部21でダストの補足量が次第に増加し、エアの通過時の抵抗が増加した場合でも、前記凸状湾曲形状が変形しにくく、かつ変形しても、僅かに曲率半径を変化させるのみであり、凸形状保持部材3が配置されていない部分(図1に示される濾材2のひだ折り目線S方向に沿う枠体4と凸形状保持部材3との間隔L)で平面部21、21の密着を起こしにくい。
【0021】
すなわち、エアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2を形成する平面部21、21の間隔L2は、凸形状保持部材3の存在によって、従来の濾材におけるV字型空間の間隔よりも広く保持でき、平面部21、21のエアの濾過面積を有効に活用できる。
さらに谷折り部22に近い領域の平面部21、21は、断面略V字型空間S1の間隔L1を保持でき、密着しない。
【0022】
従って、実施例1のエレメント1は、濾材2によるエアの濾過、浄化機能を長期間、保持でき、その寿命が長いものとなり、濾材2に付着したダストを除去するための保守作業のサイクルを長くすることができる。
(2)実施例1のエレメント1は、従来のエレメントを用い、かつその濾材2に対しエアの流出側bの断面略V字型空間L2を形成する平面部21、21間に、凸形状保持部材3を挿入、配置し、エアの流入側aに凸となるように湾曲させるのみで、前記効果を得ることができるため、従来のエレメントの製造工程をそのまま活用できる。
【0023】
従って、エレメント1の製造コストを抑えることができる。
なお、前記実施例1では、凸形状保持部材3として弾性体よりなり濾材2よりもエアを通し易い多孔質を用いた場合で説明したが、これに限定されるものではなく、濾材2の山折り部20の両側の平面部21、21をエアの流入側aに凸となるように湾曲した形状を保持できるものであれば、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。また、この場合には、凸形状保持部材3を組付けた濾材2と、枠部材4とを一体的に結合、形成したエレメント1を、図略のケース内に組み込んだときから、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持されるため、前記(1)、(2)と同じ効果を得ることができる。
【0024】
(実施例1の変形例1)
前記実施例1のエレメント1の変形例1を図3、図4に基づいて説明する。
エレメント1の変形例1のとして、凸形状保持部材3と、枠体4の角型枠状部40とを予めインサート成形により一体的に形成し、一つの組付け部品となしたこと以外は、実施例1の構成と同じである。
【0025】
なお、凸形状保持部材3と、角型枠状部40とは、そのいずれか一方を図略の成形金型により成形する場合に、いずれか他方を成形金型内にセットしておき、成形金型による成形終了に伴って凸形状保持部材3と、角型枠状部40とを一体化して一つの組付け部品となしたものである。
この変形例1の場合には、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1の組付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸形状保持部材3と、角型枠状部40とを組付ける手間が省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
【0026】
(実施例1の変形例2)
前記実施例1のエレメント1の変形例2を図5に基づいて説明する。
変形例1のエレメント1Aは、図略の成形金型により射出成形により凸形状保持部材3aと、枠体4の角型枠状部40aとを同時に一体的に形成し、一つの組付け部品となしたこと以外は、実施例1の構成と同じである。このためエレメント1Aを、図4に凸形状保持部材3aと、角型枠状部40a以外は、実施例1の場合と同じ符号を付して示す。
【0027】
この変形例2のエレメント1Aの場合には、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Aの組付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸形状保持部材3aと、角型枠状部40aとを組付ける手間が省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
【0028】
(実施例1の変形例3)
前記実施例1のエレメント1の変形例3を図6に基づいて説明する。
変形例1のエレメント1Bは、図略の成形金型により射出成形により凸形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部40bおよび角型筒状部41bとを同時に一体的に形成し、一つの組付け部品となしたこと以外は、実施例1の構成と同じである。このためエレメント1bを、図5に凸形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部40bおよび角型筒状部41b以外は、実施例1の場合と同じ符号を付して示す。
【0029】
この変形例3のエレメント1Bの場合には、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Bの組付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸形状保持部材3bと、枠体4の角型枠状部40bと、角型筒状部41bとを組付ける手間が省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
【0030】
(実施例1の変形例4)
前記実施例1のエレメント1の変形例4を図7に基づいて説明する。
変形例4のエレメント1Cは、図略の成形金型により射出成形により凸形状保持部材3cと、枠体4の角型枠状部40cと、角型筒状部41cと、ガスケット42cとを同時に一体的に形成し(なお、ガスケット42cは、軟質材料で成形される。)、一つの組付け部品となしたこと以外は、実施例1の構成と同じである。このためエレメント1Cを、図6に凸形状保持部材3cと、枠体4の角型枠状部40cと、角型筒状部41cと、ガスケット42c以外は、実施例1の場合と同じ符号を付して示す。
【0031】
この変形例4のエレメント1Cの場合には、前記実施例1の効果に加えて、エレメント1Cの組付け部品点数を低減することができ、かつ組付け時に凸形状保持部材3cと、枠体4の角型枠状部40cと、角型筒状部41c、ガスケット42cとを組付ける手間が省ける効果が得られる。また前記実施例1の場合と同様、凸形状保持部材3は、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
【0032】
(参考例)
本発明のエレメントの参考例では、濾材の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲させる構成として、凸形状保持部材の代わりに、凹形状保持部材を用いた場合に適用し、図8に基づいて説明する。
図8に示される参考例のエレメント1Dは、実施例1の凸形状保持部材3を用いる代わりに、凹形状保持部材6を用いるとともに、この凹形状保持部材6を射出成形により枠体4の角型枠状部40dと一体的に成形したこと以外は実施例1のエレメント1と同じ構成である。従って、実施例1と同じ構成の部分は同じ符号を付けるとともに、凹形状保持部材6のみを説明する。
【0033】
凹形状保持部材6は、濾材2よりもエアを通し易い多孔質製で厚さtが2〜5mmの板状のものである。この凹形状保持部材6には、前記山折り部20の数に対応した数のくさび状挿入部63が形成されている。各くさび状挿入部63は、山折り部20と20との間でエアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1に挿入される先端となる一端部60と、互いに並列に連結された他端部62と、一端部60と他端部62との間で曲率半径R1が1000mmの湾曲に加工形成された凹状両側面61、61とをもつ。
【0034】
この凹形状保持部材6は、濾材2に組付けられる。すなわち、凹形状保持部材6は、前記濾材2のひだ折り目線S(図1参照)と直交する方向に配置され、かつひだ折り目線Sの両端よりほぼ中央位置で、エアの流入側aより前記断面略V字型空間S1に挿入される。
すると、濾材2の山折り部20の両側の平面部21、21は、前記のように挿入された凹形状保持部材6によって、その凹状両側面61、61に沿ってエアの流入側aに凸となるように湾曲する。このとき、前記断面略V字型空間S1に存在する凹形状保持部材6により湾曲した平面部21、21の間には、所定の間隔L2が形成、保持される。またエアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1を介して隣り合い対向する平面部21、21の間には、谷折り部22に近い領域で平面部21、21を互いに当接しない間隔L1が形成、保持される。
【0035】
これによって、谷折り部22と山折り部20との間の平面部21、21は、凹形状保持部材6の凹湾曲形状に沿って、エアの流入側aに凸となるように、実施例1の場合と同じ曲率半径Rが1000mmの湾曲形状となる。
なお、前記凹形状保持部材6は、枠体4の角型枠状部40dの他、角型筒状部41、ガスケット42の一つ若しくは全部に射出成形により一体的に成形したものとすることができる。
【0036】
この参考例のエレメント1Dによれば、実施例1のエレメント1と同じ作用効果を得ることができる。また前記凹形状保持部材6は、実施例1の凸形状保持部材3の場合と同様、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
(実施例
本発明のエレメントの実施例では 濾材の平面部を浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲させる構成として、凸形状保持部材および凹形状保持部材の2つを用いた場合に適用し、図9に基づいて説明する。
【0037】
図9に示される実施例のエレメント1Eは、前記実施例1の凸形状保持部材3と、前記参考例の凹形状保持部材6を用いたこと以外は、実施例1および参考例と同じ構成のものである。
実施例のエレメント1Eによれば、濾材2に対し、エアの流入側aに連通する断面略V字型空間S1に凹形状保持部材6が挿入され、エアの流出側bに連通する断面略V字型空間S2に凸形状保持部材3が挿入されている。
【0038】
このため、実施例1や参考例の場合よりも、さらに濾材2の剛性を高めることができ、かつエアの濾過効率を向上させることができる。また凸形状保持部材3および凹形状保持部材6は、前記実施例1や参考例の場合と同様、弾性体よりなる多孔質に限定されるものではなく、例えば弾性変形しない材質や、その他の材質よりなるものを用いることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のエレメントによれば、濾材の平面部は、浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲している。このため、
(1)本発明のエレメントは、濾材の剛性を高めることができる。この濾材は、浄化対象流体の濾過時に、平面部でダストの補足量が次第に増加し、浄化対象流体の通過時の抵抗が増加した場合でも、変形しにくく、かつ変形しても、僅かに曲率半径を変化させるのみであり、浄化対象流体の流入側に凸となるような湾曲は、保持されたままで、浄化対象流体の流出側の空間を、従来の濾材におけるV字型空間よりも広く保持できるため、補強体が配置されていない部分(濾材のひだ折り目線方向に沿う枠体と補強体との間隔)で平面部の密着を起こしにくい。
【0048】
従って、本発明のエレメントは、浄化対象流体の濾過時に平面部の濾過面積を有効に活用でき、かつ濾材による浄化対象流体の濾過、浄化機能を長期間、保持でき、その寿命が長いものとなり、濾材に付着したダストを除去するための保守作業のサイクルを長くすることができる。
(2)本発明のエレメントは、従来のエレメントを用い、かつその濾材に対し平面部を、浄化対象流体の流入側に凸となるように湾曲させるのみで、前記効果を得ることができるため、従来のエレメントの製造工程をそのまま活用できる。
【0049】
従って、製造コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のエレメントをエアの流出側より見た背面図。
【図2】図1におけるA−A線矢視図(エレメントを濾材のひだ折り目線に対し、直交する方向で断面した断面図)。
【図3】図2におけるエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【図4】図3におけるエレメントを図略のケースに組付けた場合を示す断面図。
【図5】実施例1の変形例2のエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【図6】実施例1の変形例3のエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【図7】実施例1の変形例4のエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【図8】本発明の参考例のエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【図9】本発明の実施例のエレメントの要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E…エレメント
P…谷折り部と山折り部とを結ぶ直線
R…湾曲形状の曲率半径
a…エアの流入側
b…エアの流出側
2…濾材 20…山折り部 21…平面部 22…谷折り部 3…凸形状保持部材
4…枠部材 40…角型枠状部 41…角型筒状部
42…ガスケット
6…凹形状保持部材

Claims (2)

  1. 帯状濾過材をひだ折り加工して連続する浄化対象流体の流入側より見て山状の山折り部と、谷状の谷折り部と、隣接する該山折り部と該谷折り部を連接する平面部とをもつ濾材と、
    該濾材の外周部に装着され若しくは一体的に形成された枠体とからなるエレメントにおいて、
    前記浄化対象流体の流出側で前記山折り部をはさんで隣接する2つの平面部の該浄化対象流体の該流出側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接若しくは密着接合している両側面が凸状に湾曲した凸形状保持部材により、該平面部は、該浄化対象流体の流入側に凸となるように該凸形状保持部材の両側面に沿って湾曲しており、
    前記凸形状保持部材は弾性体であり、前記浄化対象流体の流入圧で押し潰された分該凸形状保持部材で保持されている前記平面部と対向する他の平面部との間が押し広げられることを特徴とするエレメント。
  2. さらに、浄化対象流体の流入側で前記山折り部をはさんで隣接する2つの前記平面部の該浄化対象流体の流入側の表面に当接若しくは密着接合して挟持され、当接若しくは密着接合している両側面が凹状に湾曲した凹形状保持部材もつ請求項1記載のエレメント。
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