JPH07293104A - 半自動開閉引き戸及びその半自動開閉装置 - Google Patents
半自動開閉引き戸及びその半自動開閉装置Info
- Publication number
- JPH07293104A JPH07293104A JP11053194A JP11053194A JPH07293104A JP H07293104 A JPH07293104 A JP H07293104A JP 11053194 A JP11053194 A JP 11053194A JP 11053194 A JP11053194 A JP 11053194A JP H07293104 A JPH07293104 A JP H07293104A
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- Japan
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- spiral spring
- closing
- brake
- semi
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 様々な重量の戸に対応でき、しかも、戸車の
回動抵抗が経時変化しても、円滑な戸の開閉を可能にし
た半自動開閉引き戸及びとの半自動開閉装置の提供を図
る。 【構成】 戸の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2
と、この渦巻きバネの基端側が取り付けられることによ
りこの渦巻きバネと共に回動する回動部材6と、この回
動部材6に当接する摩擦ブレーキ3を備えた半自動開閉
装置を備える。この半自動開閉装置は、引き戸cに取り
付けられ、渦巻きバネの先端21が壁側に取り付けられ
る。渦巻きバネ2が、その弾性によって巻き戻り戸が自
動的に開閉移動する際、摩擦ブレーキ3,205が抵抗
として作用し、戸の開閉速度が、減速する。さらに、摩
擦ブレーキ3を回動部材6に対して接近離反させる調整
部材4を設けて、摩擦ブレーキ3による減速値を調整す
る。
回動抵抗が経時変化しても、円滑な戸の開閉を可能にし
た半自動開閉引き戸及びとの半自動開閉装置の提供を図
る。 【構成】 戸の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2
と、この渦巻きバネの基端側が取り付けられることによ
りこの渦巻きバネと共に回動する回動部材6と、この回
動部材6に当接する摩擦ブレーキ3を備えた半自動開閉
装置を備える。この半自動開閉装置は、引き戸cに取り
付けられ、渦巻きバネの先端21が壁側に取り付けられ
る。渦巻きバネ2が、その弾性によって巻き戻り戸が自
動的に開閉移動する際、摩擦ブレーキ3,205が抵抗
として作用し、戸の開閉速度が、減速する。さらに、摩
擦ブレーキ3を回動部材6に対して接近離反させる調整
部材4を設けて、摩擦ブレーキ3による減速値を調整す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、戸を開く時或いは閉
じる時の何れか一方を人が手動で行い、何れか他方を自
動で行い得るようにした半自動開閉引き戸及び、そのた
めの半自動開閉装置に関するものである。
じる時の何れか一方を人が手動で行い、何れか他方を自
動で行い得るようにした半自動開閉引き戸及び、そのた
めの半自動開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人が手動で、スプリングやエアシ
リンダ等の弾性力に抗して、戸を開き、人が手を放す
と、その弾性力で自動で戸が閉まるようにした半自動開
閉引き戸が、従来より列車の連結部の通路の扉に用いら
れていた。近年では、かかる半自動開閉引き戸を、通常
の家屋にも用いられるようになってきている。その具体
的なものは、上方にレールを配位して、レール内を走る
戸車を扉の上部に設けた吊下げ式の扉に適用されたもの
で、レールを傾斜させて配位することにより、その勾配
を利用して扉の半自動開閉を行うようにしたものがあ
る。ところが、これらは、長年の使用によって戸車の回
動が円滑に行われなくなると、半自動開閉が困難になる
と言った問題がある。また、家屋用の戸にあっては、戸
の重量が10〜50kgと言ったように、様々な種類のも
のが使用されている。そのため、弾性体を利用して戸の
開閉動作を行わせる場合、弾性体の強さを一定のものに
しておくと、戸の重量によって、戸の回動速度が大きく
変化してしまうといった問題がある。例えば、50kgの
戸が確実に閉まる程度の弾性力を有する弾性体を、10
kgの戸に用いると、戸が早く閉まり過ぎて危険である。
他方、例えば、10kgの戸が確実に閉まる程度の弾性力
を有する弾性体を、50kgの戸に用いると、戸が閉まら
なくなるおそれがある。従って、戸の重量によって異な
る弾性力を有する弾性体に変更することも考えられる
が、戸の重量は上記の範囲で無限にあると言って過言で
なく、戸ごとに最も望ましい速度で閉まるようにするに
は、極めて多くの種類の弾性体を用意しなければなら
ず、実質的に不可能である。又、たとえそような事が可
能であったとしても、前述のように、戸車の回動抵抗は
経時変化するため、この変化にも対応させ必要がある。
リンダ等の弾性力に抗して、戸を開き、人が手を放す
と、その弾性力で自動で戸が閉まるようにした半自動開
閉引き戸が、従来より列車の連結部の通路の扉に用いら
れていた。近年では、かかる半自動開閉引き戸を、通常
の家屋にも用いられるようになってきている。その具体
的なものは、上方にレールを配位して、レール内を走る
戸車を扉の上部に設けた吊下げ式の扉に適用されたもの
で、レールを傾斜させて配位することにより、その勾配
を利用して扉の半自動開閉を行うようにしたものがあ
る。ところが、これらは、長年の使用によって戸車の回
動が円滑に行われなくなると、半自動開閉が困難になる
と言った問題がある。また、家屋用の戸にあっては、戸
の重量が10〜50kgと言ったように、様々な種類のも
のが使用されている。そのため、弾性体を利用して戸の
開閉動作を行わせる場合、弾性体の強さを一定のものに
しておくと、戸の重量によって、戸の回動速度が大きく
変化してしまうといった問題がある。例えば、50kgの
戸が確実に閉まる程度の弾性力を有する弾性体を、10
kgの戸に用いると、戸が早く閉まり過ぎて危険である。
他方、例えば、10kgの戸が確実に閉まる程度の弾性力
を有する弾性体を、50kgの戸に用いると、戸が閉まら
なくなるおそれがある。従って、戸の重量によって異な
る弾性力を有する弾性体に変更することも考えられる
が、戸の重量は上記の範囲で無限にあると言って過言で
なく、戸ごとに最も望ましい速度で閉まるようにするに
は、極めて多くの種類の弾性体を用意しなければなら
ず、実質的に不可能である。又、たとえそような事が可
能であったとしても、前述のように、戸車の回動抵抗は
経時変化するため、この変化にも対応させ必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明は、
様々な重量の戸に対応でき、しかも、戸車の回動抵抗が
経時変化しても、円滑な戸の開閉を可能にした半自動開
閉引き戸及び引き戸用の半自動開閉装置の提供を目的と
するものである。
様々な重量の戸に対応でき、しかも、戸車の回動抵抗が
経時変化しても、円滑な戸の開閉を可能にした半自動開
閉引き戸及び引き戸用の半自動開閉装置の提供を目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、戸
の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻き
バネの基端側が取り付けられることによりこの渦巻きバ
ネと共に回動する回動部材6と、この回動部材6或いは
この回動部材に連動する連動部材204に対して当接す
る摩擦ブレーキ3,205と、この摩擦ブレーキ3,2
05を回動部材又は連動部材に対して接近離反させる調
整部材4,206とを備えた半自動開閉装置が、引き戸
或いは壁側の何れか一方に取り付けられ、渦巻きバネの
先端側が、引き戸或いは壁側の何れか他方に取り付けら
れてなる半自動開閉引き戸を提供する。
の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻き
バネの基端側が取り付けられることによりこの渦巻きバ
ネと共に回動する回動部材6と、この回動部材6或いは
この回動部材に連動する連動部材204に対して当接す
る摩擦ブレーキ3,205と、この摩擦ブレーキ3,2
05を回動部材又は連動部材に対して接近離反させる調
整部材4,206とを備えた半自動開閉装置が、引き戸
或いは壁側の何れか一方に取り付けられ、渦巻きバネの
先端側が、引き戸或いは壁側の何れか他方に取り付けら
れてなる半自動開閉引き戸を提供する。
【0005】本願の第2の発明は、戸の半自動開閉の力
を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻きバネの基端側が取
り付けられることによりこの渦巻きバネと共に回動する
回動部材6と、この回動部材に接近離反可能に配位され
たブレーキ板31と、ブレーキ板31に設けられ回動部
材6に接触して回動部材に回動抵抗を与える作用部32
と、ブレーキ板31に設けられた力点部33bと、ブレ
ーキ板31の力点部33bに当接してブレーキ板31を
回動部材6に対して接近離反させる調整用楔4とを備え
た引き戸用の半自動開閉装置を提供する。
を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻きバネの基端側が取
り付けられることによりこの渦巻きバネと共に回動する
回動部材6と、この回動部材に接近離反可能に配位され
たブレーキ板31と、ブレーキ板31に設けられ回動部
材6に接触して回動部材に回動抵抗を与える作用部32
と、ブレーキ板31に設けられた力点部33bと、ブレ
ーキ板31の力点部33bに当接してブレーキ板31を
回動部材6に対して接近離反させる調整用楔4とを備え
た引き戸用の半自動開閉装置を提供する。
【0006】本願の第3の発明は、戸の半自動開閉の力
を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻きバネの基端側が取
り付けられることによりこの渦巻きバネと共に回動する
回動部材6と、この回動部材の前後にこの回動部材に接
近離反可能に配位された一対のブレーキ板31と、各ブ
レーキ板31に設けられ回動部材6に接触して回動部材
に回動抵抗を与える作用部32と、両ブレーキ板31か
ら夫々内側に延びる腕部33aと、各腕部33aに設け
られた力点部33bとを備え、両力点部33b、33b
が対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板3
1の力点部33bが、後側のブレーキ板31の力点部3
3bの後方に位置しており、この力点部33a、33a
間に当接して力点部33a、33a間の間隔を規定する
調整用楔4が、摺動可能に挿入されていることを特徴と
する引き戸用の半自動開閉装置を提供する。
を蓄える渦巻きバネ2と、この渦巻きバネの基端側が取
り付けられることによりこの渦巻きバネと共に回動する
回動部材6と、この回動部材の前後にこの回動部材に接
近離反可能に配位された一対のブレーキ板31と、各ブ
レーキ板31に設けられ回動部材6に接触して回動部材
に回動抵抗を与える作用部32と、両ブレーキ板31か
ら夫々内側に延びる腕部33aと、各腕部33aに設け
られた力点部33bとを備え、両力点部33b、33b
が対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板3
1の力点部33bが、後側のブレーキ板31の力点部3
3bの後方に位置しており、この力点部33a、33a
間に当接して力点部33a、33a間の間隔を規定する
調整用楔4が、摺動可能に挿入されていることを特徴と
する引き戸用の半自動開閉装置を提供する。
【0007】
【作用】本願発明においては、戸の半自動開閉の力を蓄
える渦巻きバネ2が、その弾性によって巻き戻る際に戸
が自動的に開閉移動する。その時、渦巻きバネ2と共に
回動部材6が回動するが、回動部材6或いはこれに連動
する連動部材204に対して摩擦ブレーキ3,205が
抵抗として作用し、戸の開閉速度が、減速される。この
摩擦ブレーキ3,205と、この摩擦ブレーキ3,20
5を回動部材又は連動部材に対して接近離反させる調整
部材4,206が設けられていることにより、摩擦ブレ
ーキ3,205による抵抗値が調整され得る。
える渦巻きバネ2が、その弾性によって巻き戻る際に戸
が自動的に開閉移動する。その時、渦巻きバネ2と共に
回動部材6が回動するが、回動部材6或いはこれに連動
する連動部材204に対して摩擦ブレーキ3,205が
抵抗として作用し、戸の開閉速度が、減速される。この
摩擦ブレーキ3,205と、この摩擦ブレーキ3,20
5を回動部材又は連動部材に対して接近離反させる調整
部材4,206が設けられていることにより、摩擦ブレ
ーキ3,205による抵抗値が調整され得る。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本願発明の一実施例を
説明する。図1の(A)は、一実施例に係る半自動開閉
引き戸の一端側の内部構造を示す正面図であり、(B)
は、同引き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部
構造を示す正面図である。図2の(A)は同半自動開閉
引き戸の一端側の内部構造を示す平面図であり、(B)
は、同引き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部
構造を示す平面図である。図3は同半自動開閉引き戸の
側面図である。
説明する。図1の(A)は、一実施例に係る半自動開閉
引き戸の一端側の内部構造を示す正面図であり、(B)
は、同引き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部
構造を示す正面図である。図2の(A)は同半自動開閉
引き戸の一端側の内部構造を示す平面図であり、(B)
は、同引き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部
構造を示す平面図である。図3は同半自動開閉引き戸の
側面図である。
【0009】この半自動開閉引き戸は、レールaを壁側
の上方に固定し、このレールa内を走行する戸車bを戸
cの上部に配位した懸垂式の引き戸であり、半自動開閉
装置も引き戸側に取り付けられている。詳しくは、レー
ルaは、図3に示すように、断面中空の矩形をなし、矩
形の下壁中央が開口しており、その開口の両側の下壁の
上面が戸車の走行部a1,a1となる。戸車bは、戸c
の上端から上方に延設された支持部1の前後両側に1個
ずつ回動可能に取り付けられている。支持部1は、その
前後幅がレールaの上記開口の幅よりも小さく、レール
a内に挿入さており、戸車bは走行部a1上に載置され
た状態で回動して走行する。支持部1の下部は、戸cの
上部内に埋め込まれており、固定ネジ11,12で、戸
cに固定されている。
の上方に固定し、このレールa内を走行する戸車bを戸
cの上部に配位した懸垂式の引き戸であり、半自動開閉
装置も引き戸側に取り付けられている。詳しくは、レー
ルaは、図3に示すように、断面中空の矩形をなし、矩
形の下壁中央が開口しており、その開口の両側の下壁の
上面が戸車の走行部a1,a1となる。戸車bは、戸c
の上端から上方に延設された支持部1の前後両側に1個
ずつ回動可能に取り付けられている。支持部1は、その
前後幅がレールaの上記開口の幅よりも小さく、レール
a内に挿入さており、戸車bは走行部a1上に載置され
た状態で回動して走行する。支持部1の下部は、戸cの
上部内に埋め込まれており、固定ネジ11,12で、戸
cに固定されている。
【0010】半自動開閉装置は、渦巻きバネ2と、摩擦
ブレーキ3と、この摩擦ブレーキを回動部材に対して接
近離反させる調整用楔4とを備え、渦巻きバネ2と摩擦
ブレーキ3は、支持部1上に設けられた平面視矩形のケ
ーシング5内に配位されており、このケーシング5は、
レールaの内部空間内に挿入されている。
ブレーキ3と、この摩擦ブレーキを回動部材に対して接
近離反させる調整用楔4とを備え、渦巻きバネ2と摩擦
ブレーキ3は、支持部1上に設けられた平面視矩形のケ
ーシング5内に配位されており、このケーシング5は、
レールaの内部空間内に挿入されている。
【0011】渦巻きバネ2は、長尺のバネ材を渦巻き状
に巻回したもので、渦外周のバネ材の先端を引っ張るこ
とにより、渦全体が回動しつつ渦が巻き解かれ、引っ張
りを放すことによりバネ材の弾性力によって渦全体が巻
き戻るバネであり、特に、コップリングバネと呼ばれる
定荷重バネが適している。この渦巻きバネ2は、回動部
材6に装着されている。この回動部材6は、ケーシング
5の前後壁51,51間に渡された軸7に回動可能に貫
かれており、前後両側に円板状のフランジ61,61を
有する。渦巻きバネ2の基端側はこの回動部材6に固定
されており、渦巻きバネ2の全体はフランジ61,61
間に配位されている。渦巻きバネ2の先端21は、レー
ルaの先端(図1(A)では左端)に固定されている。
そして、戸cを引くと(図1(A)では右に引くと)、
渦巻きバネ2が回動して巻き解かれると共に、フランジ
61,61を有する回動部材6全体も回動する。戸を引
く手を放すと、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻き
バネ2が巻き戻り、自動的に戸が元に戻る(図1(A)
では左に移動する)。
に巻回したもので、渦外周のバネ材の先端を引っ張るこ
とにより、渦全体が回動しつつ渦が巻き解かれ、引っ張
りを放すことによりバネ材の弾性力によって渦全体が巻
き戻るバネであり、特に、コップリングバネと呼ばれる
定荷重バネが適している。この渦巻きバネ2は、回動部
材6に装着されている。この回動部材6は、ケーシング
5の前後壁51,51間に渡された軸7に回動可能に貫
かれており、前後両側に円板状のフランジ61,61を
有する。渦巻きバネ2の基端側はこの回動部材6に固定
されており、渦巻きバネ2の全体はフランジ61,61
間に配位されている。渦巻きバネ2の先端21は、レー
ルaの先端(図1(A)では左端)に固定されている。
そして、戸cを引くと(図1(A)では右に引くと)、
渦巻きバネ2が回動して巻き解かれると共に、フランジ
61,61を有する回動部材6全体も回動する。戸を引
く手を放すと、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻き
バネ2が巻き戻り、自動的に戸が元に戻る(図1(A)
では左に移動する)。
【0012】摩擦ブレーキ3は、図2(A)に示すよう
に、ケーシング5の前後壁51,51の内側に、1枚ず
つ配位されたブレーキ板31,31と、ブレーキ板3
1,31の内側に配位され回動部材のフランジ61,6
1の外側に当接する作用部、即ちブレーキパッド32,
32とからなる。このようにフランジ61,61にブレ
ーキパッド32,32が当接しているため、フランジ6
1を含む回動部材6の回動に抵抗が加わり、ひいては渦
巻きバネ2の巻き解き及び巻き戻しに抵抗が加わる。従
って、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻きバネ2が
巻き戻り、自動的に戸が元に戻る時における戸の移動速
度を、適当な速度まで減速させることができる。
に、ケーシング5の前後壁51,51の内側に、1枚ず
つ配位されたブレーキ板31,31と、ブレーキ板3
1,31の内側に配位され回動部材のフランジ61,6
1の外側に当接する作用部、即ちブレーキパッド32,
32とからなる。このようにフランジ61,61にブレ
ーキパッド32,32が当接しているため、フランジ6
1を含む回動部材6の回動に抵抗が加わり、ひいては渦
巻きバネ2の巻き解き及び巻き戻しに抵抗が加わる。従
って、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻きバネ2が
巻き戻り、自動的に戸が元に戻る時における戸の移動速
度を、適当な速度まで減速させることができる。
【0013】そして、本願発明では、この摩擦ブレーキ
3による抵抗値、即ち、戸の移動速度の減速値を、調節
し得るように構成されている。この調整に関して詳しく
説明すると、まず、各ブレーキ板31は、回動部材6よ
りもさらに横方向(図1(A)では右方向)に延びてお
り、回動部材6に対して接近離反するように(図1
(A)では前後方向に)摺動可能に配位されている。こ
の摺動のために、ケーシング5の前後壁51,51間に
は、2本の案内ピン8,8が渡されており、他方、各ブ
レーキ板31には、2本の案内ピン8,8及び前述の軸
7が摺動可能に挿通される孔が形成され、これらの案内
ピン8,8及び前述の軸7をガイドにして、各ブレーキ
板31は前後方向に平行移動する。
3による抵抗値、即ち、戸の移動速度の減速値を、調節
し得るように構成されている。この調整に関して詳しく
説明すると、まず、各ブレーキ板31は、回動部材6よ
りもさらに横方向(図1(A)では右方向)に延びてお
り、回動部材6に対して接近離反するように(図1
(A)では前後方向に)摺動可能に配位されている。こ
の摺動のために、ケーシング5の前後壁51,51間に
は、2本の案内ピン8,8が渡されており、他方、各ブ
レーキ板31には、2本の案内ピン8,8及び前述の軸
7が摺動可能に挿通される孔が形成され、これらの案内
ピン8,8及び前述の軸7をガイドにして、各ブレーキ
板31は前後方向に平行移動する。
【0014】各案内ピン8の外周には圧縮コイルスプリ
ング9が装着され、圧縮コイルスプリング9の両端が、
前後のブレーキ板31,31の内側に当接し、両ブレー
キ板31,31は常時、互いの間隔が広がる方向(即
ち、外方向)に付勢されている。また、各ブレーキ板3
1の内側には、図2(A)及び図4に示されるように、
平面視コ字状の受容部材33が形成されている。この受
容部材33は、両ブレーキ板31,31から内側に延び
る腕部33aと、腕部33aの先端に設けられた力点部
33bとを備える。そして、両力点部33b、33bが
対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板31
の力点部33bが、後側のブレーキ板31の力点部33
bの後方に位置している。従って、両力点部33b、3
3b間の間隔が広がると、両ブレーキ板31,31の間
隔が狭まり、両力点部33b、33b間の間隔が狭まる
と、両ブレーキ板31,31の間隔が広がる関係になっ
ているものである。尚、圧縮コイルスプリングに代え
て、板バネやゴム等の他の弾性体を用いることもでき
る。
ング9が装着され、圧縮コイルスプリング9の両端が、
前後のブレーキ板31,31の内側に当接し、両ブレー
キ板31,31は常時、互いの間隔が広がる方向(即
ち、外方向)に付勢されている。また、各ブレーキ板3
1の内側には、図2(A)及び図4に示されるように、
平面視コ字状の受容部材33が形成されている。この受
容部材33は、両ブレーキ板31,31から内側に延び
る腕部33aと、腕部33aの先端に設けられた力点部
33bとを備える。そして、両力点部33b、33bが
対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板31
の力点部33bが、後側のブレーキ板31の力点部33
bの後方に位置している。従って、両力点部33b、3
3b間の間隔が広がると、両ブレーキ板31,31の間
隔が狭まり、両力点部33b、33b間の間隔が狭まる
と、両ブレーキ板31,31の間隔が広がる関係になっ
ているものである。尚、圧縮コイルスプリングに代え
て、板バネやゴム等の他の弾性体を用いることもでき
る。
【0015】この力点部33a、33a間に、前述の調
整用楔4が、下方から挿入されている。この調整用楔4
は、上端に向かうに従って、先細りになっている。即
ち、上端に向かうに従って、前後の幅が漸次小さくなっ
ているものであり、調整用楔4が上昇することにより、
両力点部33b、33b間の間隔が広がって、両ブレー
キ板31,31の間隔が狭まり、ブレーキパッド32,
32がフランジ61,61をより強く締め付けることに
なる。尚、前述のように、圧縮コイルスプリング9が両
ブレーキ板31,31の間隔を広げる方向に付勢してい
るため、調整用楔4の上昇による両力点部33b、33
b間の移動は、圧縮コイルスプリング9の付勢力に抗し
て行われることになる。従って、調整用楔4が下降する
と、圧縮コイルスプリング9の付勢力により、両ブレー
キ板31,31の間隔が広がると共にに、力点部33
b、33b間の間隔が狭まり、ブレーキパッド32,3
2のフランジ61,61に対する締め付けが弱くなる。
整用楔4が、下方から挿入されている。この調整用楔4
は、上端に向かうに従って、先細りになっている。即
ち、上端に向かうに従って、前後の幅が漸次小さくなっ
ているものであり、調整用楔4が上昇することにより、
両力点部33b、33b間の間隔が広がって、両ブレー
キ板31,31の間隔が狭まり、ブレーキパッド32,
32がフランジ61,61をより強く締め付けることに
なる。尚、前述のように、圧縮コイルスプリング9が両
ブレーキ板31,31の間隔を広げる方向に付勢してい
るため、調整用楔4の上昇による両力点部33b、33
b間の移動は、圧縮コイルスプリング9の付勢力に抗し
て行われることになる。従って、調整用楔4が下降する
と、圧縮コイルスプリング9の付勢力により、両ブレー
キ板31,31の間隔が広がると共にに、力点部33
b、33b間の間隔が狭まり、ブレーキパッド32,3
2のフランジ61,61に対する締め付けが弱くなる。
【0016】この調整用楔4は、支持部1内に上下動可
能に配位されている。調整用楔4の下端には、作動用楔
10が配位されている。この作動用楔10は、横方向
(図1(A)では左右方向)に摺動可能に支持部1内に
配位されており、その先端は、先端に向うに従い漸次径
が小さくなる楔状に形成されている。基端側には、ネジ
部101が形成され、このネジ部101の頭部102を
回動することにより、調整用楔4が横方向に移動する。
そして、ネジを回して作動用楔10を左右方向に移動さ
せることによって、調整用楔4が上下動して、上記のブ
レーキの調整が行われるものである。尚、103は、作
動用楔10の緩みを防止するために装着されたスプリン
グを示す。尚、作動用楔10を用いずに調整用楔4を直
接動かすようにしてもよい。但し、この実施例のよう
に、作動用楔10を用いることによって、調整作業を、
戸の端部から容易に行い得る点で有利である。
能に配位されている。調整用楔4の下端には、作動用楔
10が配位されている。この作動用楔10は、横方向
(図1(A)では左右方向)に摺動可能に支持部1内に
配位されており、その先端は、先端に向うに従い漸次径
が小さくなる楔状に形成されている。基端側には、ネジ
部101が形成され、このネジ部101の頭部102を
回動することにより、調整用楔4が横方向に移動する。
そして、ネジを回して作動用楔10を左右方向に移動さ
せることによって、調整用楔4が上下動して、上記のブ
レーキの調整が行われるものである。尚、103は、作
動用楔10の緩みを防止するために装着されたスプリン
グを示す。尚、作動用楔10を用いずに調整用楔4を直
接動かすようにしてもよい。但し、この実施例のよう
に、作動用楔10を用いることによって、調整作業を、
戸の端部から容易に行い得る点で有利である。
【0017】レールaの先端(図1(A)及び図2
(A)では左端)には、戸車bに当接して、これを停止
させるストッパa2と、戸車bの上部を受容してストッ
パa2に当接した停止状態を維持する仮固定用バネa3
と、前述の渦巻きバネの先端21を固定する固定金具a
4とが、設けられている。ストッパa2には、弾性合成
樹脂やバネ等の弾性体が適しており、仮固定用バネa3
には板バネが適している。ストッパa2と、仮固定用バ
ネa3と、固定金具a4とは、適当な固定手段(図示実
施例ではコ字状の部材a5)を介して、レールaの走行
部a1の端部に、固定されている。
(A)では左端)には、戸車bに当接して、これを停止
させるストッパa2と、戸車bの上部を受容してストッ
パa2に当接した停止状態を維持する仮固定用バネa3
と、前述の渦巻きバネの先端21を固定する固定金具a
4とが、設けられている。ストッパa2には、弾性合成
樹脂やバネ等の弾性体が適しており、仮固定用バネa3
には板バネが適している。ストッパa2と、仮固定用バ
ネa3と、固定金具a4とは、適当な固定手段(図示実
施例ではコ字状の部材a5)を介して、レールaの走行
部a1の端部に、固定されている。
【0018】レールaの他端側には、図1(B)及び図
2(B)に示すように、戸cの開放状態(戸が右側まで
引かれた状態)で停止させるための仮固定用バネa6
が、適当な固定手段(図示実施例ではL字状の部材a
7)を介して、レールaの走行部a1の他端に、固定さ
れている。戸cには、他の戸車b1が、支持部b2の上
端に回動可能に取り付けられ、この支持部b2は、ネジ
b3によって、戸cの上端に固定されている。戸cは、
この他端側まで、渦巻きバネ2を巻き解きながら動かさ
れ、戸車b1が、仮固定用バネa6に受容されることに
より、その位置で停止する。この仮固定用バネa6によ
る戸cの固定の力は、渦巻きバネ2が戸cを移動させる
力よりも僅かに大きく、人が、軽く戸cを引くことによ
って、仮固定用バネa6による戸cの固定が外れ、外れ
た後は、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻きバネ2
が巻き戻り、戸cが自動的に閉まる。そして、この巻き
戻りによる戸cの移動速度を、前述の摩擦ブレーキ3の
回動部材6に対する当接強さを調整することにより、調
整可能としたものである。尚、図示は省略するが、レー
ルaの途中に、戸車b、b1に接触するバネを設け、戸
cの移動速度を、途中で少し減速させるようにしておい
てもよい。
2(B)に示すように、戸cの開放状態(戸が右側まで
引かれた状態)で停止させるための仮固定用バネa6
が、適当な固定手段(図示実施例ではL字状の部材a
7)を介して、レールaの走行部a1の他端に、固定さ
れている。戸cには、他の戸車b1が、支持部b2の上
端に回動可能に取り付けられ、この支持部b2は、ネジ
b3によって、戸cの上端に固定されている。戸cは、
この他端側まで、渦巻きバネ2を巻き解きながら動かさ
れ、戸車b1が、仮固定用バネa6に受容されることに
より、その位置で停止する。この仮固定用バネa6によ
る戸cの固定の力は、渦巻きバネ2が戸cを移動させる
力よりも僅かに大きく、人が、軽く戸cを引くことによ
って、仮固定用バネa6による戸cの固定が外れ、外れ
た後は、渦巻きバネ2の弾性力によって、渦巻きバネ2
が巻き戻り、戸cが自動的に閉まる。そして、この巻き
戻りによる戸cの移動速度を、前述の摩擦ブレーキ3の
回動部材6に対する当接強さを調整することにより、調
整可能としたものである。尚、図示は省略するが、レー
ルaの途中に、戸車b、b1に接触するバネを設け、戸
cの移動速度を、途中で少し減速させるようにしておい
てもよい。
【0019】特に、この実施例では、摩擦ブレーキ3
が、渦巻きバネ2を巻きつけた回動部材6に対して、直
接当接し、ブレーキを掛けるため、長期間の使用によっ
ても故障やブレーキ強さの変動が生じにくく、しかも、
無用な音の発生を防止でき、静かにブレーキを掛けるこ
とができる。
が、渦巻きバネ2を巻きつけた回動部材6に対して、直
接当接し、ブレーキを掛けるため、長期間の使用によっ
ても故障やブレーキ強さの変動が生じにくく、しかも、
無用な音の発生を防止でき、静かにブレーキを掛けるこ
とができる。
【0020】又、この実施例では、渦巻きバネと共に回
動する回動部材6と、この回動部材の前後にこの回動部
材に接近離反可能に配位された一対のブレーキ板31
と、両ブレーキ板31から内側に延びる腕部33aと、
腕部33aに設けられた力点部33bとを備え、両力点
部33b、33bが対向して配位されていると共に、前
側のブレーキ板31の力点部33bが、後側のブレーキ
板31の力点部33bの後方に位置しており、この力点
部33a、33a間に当接して力点部33a、33a間
の間隔を規定する調整用楔4が、摺動可能に挿入されて
いる。そのため、この調整用楔4の挿入量を調節するこ
とによって、両ブレーキ板31が回動部材6を締め付け
る強さを調節することができる。しかも、これらの調整
の構成が、一対のブレーキ板31の内側に配位されてい
るため、前後の幅が小さなものとなっている。よって、
厚みの小さな戸に対して取り付けて使用しても、無理な
く使用できるものてある。
動する回動部材6と、この回動部材の前後にこの回動部
材に接近離反可能に配位された一対のブレーキ板31
と、両ブレーキ板31から内側に延びる腕部33aと、
腕部33aに設けられた力点部33bとを備え、両力点
部33b、33bが対向して配位されていると共に、前
側のブレーキ板31の力点部33bが、後側のブレーキ
板31の力点部33bの後方に位置しており、この力点
部33a、33a間に当接して力点部33a、33a間
の間隔を規定する調整用楔4が、摺動可能に挿入されて
いる。そのため、この調整用楔4の挿入量を調節するこ
とによって、両ブレーキ板31が回動部材6を締め付け
る強さを調節することができる。しかも、これらの調整
の構成が、一対のブレーキ板31の内側に配位されてい
るため、前後の幅が小さなものとなっている。よって、
厚みの小さな戸に対して取り付けて使用しても、無理な
く使用できるものてある。
【0021】尚、この実施例では、一対のブレーキ板3
1,31によって、回動部材6を両側から押圧したが、
1枚のブレーキ板31によって、回動部材6を押圧する
ようにしてもよい。この場合、一方のブレーキ板31を
省略した構造、即ち、ブレーキ板31に腕部33aを介
して設けられたの力点部33bと、ブレーキ板31との
間に調整用楔4を設けた構造とし、調整用楔4を前進さ
せることにより、ブレーキ板31が回動部材6に接近す
るようにしておけばよい。
1,31によって、回動部材6を両側から押圧したが、
1枚のブレーキ板31によって、回動部材6を押圧する
ようにしてもよい。この場合、一方のブレーキ板31を
省略した構造、即ち、ブレーキ板31に腕部33aを介
して設けられたの力点部33bと、ブレーキ板31との
間に調整用楔4を設けた構造とし、調整用楔4を前進さ
せることにより、ブレーキ板31が回動部材6に接近す
るようにしておけばよい。
【0022】また、この実施例とは逆に、渦巻きバネと
共に回動する回動部材6と、この回動部材の前後にこの
回動部材に接近離反可能に配位された一対のブレーキ板
31と、両ブレーキ板31の間隔を狭める方向に両ブレ
ーキ板31の少なくとも一方を付勢する弾性体と、両ブ
レーキ板31に設けられた力点部とを備え、両力点部が
対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板31
の力点部が、後側のブレーキ板31の力点部の前方に位
置し、両ブレーキ板31の間隔を接部33a、33a間
に当接して力点部33a、33a間の間隔を規定する調
整用楔4が、摺動可能に挿入されたものとして実施する
こともできる。この場合も、調整用楔4の挿入量を調節
することによって、両ブレーキ板31が回動部材6を締
め付ける強さを調節することができるが、両ブレーキ板
31の当接は、弾性体の付勢力によってなされるもので
ある。従って、長期の使用によって、弾性体の付勢力が
減少すると、再度の調整が必要となったり、或いは弾性
体の交換が必要となる。
共に回動する回動部材6と、この回動部材の前後にこの
回動部材に接近離反可能に配位された一対のブレーキ板
31と、両ブレーキ板31の間隔を狭める方向に両ブレ
ーキ板31の少なくとも一方を付勢する弾性体と、両ブ
レーキ板31に設けられた力点部とを備え、両力点部が
対向して配位されていると共に、前側のブレーキ板31
の力点部が、後側のブレーキ板31の力点部の前方に位
置し、両ブレーキ板31の間隔を接部33a、33a間
に当接して力点部33a、33a間の間隔を規定する調
整用楔4が、摺動可能に挿入されたものとして実施する
こともできる。この場合も、調整用楔4の挿入量を調節
することによって、両ブレーキ板31が回動部材6を締
め付ける強さを調節することができるが、両ブレーキ板
31の当接は、弾性体の付勢力によってなされるもので
ある。従って、長期の使用によって、弾性体の付勢力が
減少すると、再度の調整が必要となったり、或いは弾性
体の交換が必要となる。
【0023】他方、前述の図示の実施例では、両ブレー
キ板31,31間の間隔を広げる方向に付勢する弾性体
9を配位しているが、この弾性体9は、ブレーキ板31
の調整用楔4に対する追随性を高めるために用いられる
ものであり、弾性体の付勢力が減少しても、ブレーキ力
には影響がなく、これを省略して実施することもできる
ものである。この弾性体も、実施例のように、両ブレー
キ板31,31の間に設けておくと、省スペース上から
有利であるが、両ブレーキ板31,31の外側に設けて
おいてもよい。
キ板31,31間の間隔を広げる方向に付勢する弾性体
9を配位しているが、この弾性体9は、ブレーキ板31
の調整用楔4に対する追随性を高めるために用いられる
ものであり、弾性体の付勢力が減少しても、ブレーキ力
には影響がなく、これを省略して実施することもできる
ものである。この弾性体も、実施例のように、両ブレー
キ板31,31の間に設けておくと、省スペース上から
有利であるが、両ブレーキ板31,31の外側に設けて
おいてもよい。
【0024】次に、図5に基づき、他の実施例を説明す
る。この実施例では、回動部材6にギア201を取り付
け、このギア201に、適宜数のギア202及びベルト
203を介して、連動部材204を連動させ、この連動
部材204に、摩擦ブレーキとしての弾性体(この実施
例では圧縮コイルスプリング205)の先端を当接させ
て、回動部材6、ひいては渦巻きバネ2の巻き戻し、巻
き解きの抵抗としたものである。そして、弾性体(この
実施例では圧縮コイルスプリング205)の後端を位置
を、前後させる調整ネジ206が、支持体1に対して回
動可能に取り付けられており、調整ネジ206を回して
前後させることにより、弾性体(この実施例では圧縮コ
イルスプリング205)の連動部材204に対する付勢
力が調整され、回動部材6及び回動部材に巻かれた渦巻
きバネ2の巻き戻し、巻き解きの抵抗が調整されるもの
である。尚、図示実施例のように、ベルト203に代え
てチェーンを用いることもでき、また、ギアのみで連動
させてもよい。但し、本願の発明において、連動とは、
連動部材204が回動に加えられたトルクが回動部材6
に伝達され得る関係を言い、回動部材6の回動によって
連動部材204が回動する必要はない。
る。この実施例では、回動部材6にギア201を取り付
け、このギア201に、適宜数のギア202及びベルト
203を介して、連動部材204を連動させ、この連動
部材204に、摩擦ブレーキとしての弾性体(この実施
例では圧縮コイルスプリング205)の先端を当接させ
て、回動部材6、ひいては渦巻きバネ2の巻き戻し、巻
き解きの抵抗としたものである。そして、弾性体(この
実施例では圧縮コイルスプリング205)の後端を位置
を、前後させる調整ネジ206が、支持体1に対して回
動可能に取り付けられており、調整ネジ206を回して
前後させることにより、弾性体(この実施例では圧縮コ
イルスプリング205)の連動部材204に対する付勢
力が調整され、回動部材6及び回動部材に巻かれた渦巻
きバネ2の巻き戻し、巻き解きの抵抗が調整されるもの
である。尚、図示実施例のように、ベルト203に代え
てチェーンを用いることもでき、また、ギアのみで連動
させてもよい。但し、本願の発明において、連動とは、
連動部材204が回動に加えられたトルクが回動部材6
に伝達され得る関係を言い、回動部材6の回動によって
連動部材204が回動する必要はない。
【0025】尚、本願発明は、懸垂式の引き戸に限ら
ず、下端に戸車を有する通常の引き戸にも同様に実施し
得る。また、戸の開閉は、戸を閉じる時に手動で行い、
開く時に自動で行うようにしてもよく、或いは、その逆
としてもよい。実施例では、半自動開閉装置を戸に取り
付けたが、壁側に取り付けてもよい。この場合、渦巻き
バネの先端は、戸に取り付けられることになる。
ず、下端に戸車を有する通常の引き戸にも同様に実施し
得る。また、戸の開閉は、戸を閉じる時に手動で行い、
開く時に自動で行うようにしてもよく、或いは、その逆
としてもよい。実施例では、半自動開閉装置を戸に取り
付けたが、壁側に取り付けてもよい。この場合、渦巻き
バネの先端は、戸に取り付けられることになる。
【0026】
【発明の効果】本願の第1の発明においては、戸車の回
動抵抗等の戸の開閉に要する力が経時変化しても、円滑
な戸の開閉を可能にした半自動開閉引き戸を提供するこ
とができたものである。
動抵抗等の戸の開閉に要する力が経時変化しても、円滑
な戸の開閉を可能にした半自動開閉引き戸を提供するこ
とができたものである。
【0027】本願の第2の発明においては、調整用楔を
調節することによって、様々な重量の戸を、一定の速度
で移動させることがで、しかも、戸車の回動抵抗等の戸
の開閉に要する力が経時変化しても、円滑な戸の開閉を
可能にした引き戸用の半自動開閉装置を提供することが
できたものである。特にこの発明では、調整用楔を調節
することにより、回動部材に対するブレーキ板31の当
接力を変化させるため、静かで、確実な減速効果を得る
ことができる。
調節することによって、様々な重量の戸を、一定の速度
で移動させることがで、しかも、戸車の回動抵抗等の戸
の開閉に要する力が経時変化しても、円滑な戸の開閉を
可能にした引き戸用の半自動開閉装置を提供することが
できたものである。特にこの発明では、調整用楔を調節
することにより、回動部材に対するブレーキ板31の当
接力を変化させるため、静かで、確実な減速効果を得る
ことができる。
【0028】本願の第3の発明においては、上記の第2
の発明の効果に加えて、回動部材を両側からブレーキ板
で挟み付けることによって、確実な減速効果を得ること
ができる。しかも、この挟み付けの力を付与し、また、
この力を調節するための部材が、両ブレーキ板間に収め
られているため、半自動開閉装置の前後幅が小さくな
り、厚みの薄い戸に対しても、使用できるものである。
の発明の効果に加えて、回動部材を両側からブレーキ板
で挟み付けることによって、確実な減速効果を得ること
ができる。しかも、この挟み付けの力を付与し、また、
この力を調節するための部材が、両ブレーキ板間に収め
られているため、半自動開閉装置の前後幅が小さくな
り、厚みの薄い戸に対しても、使用できるものである。
【図1】(A)は、一実施例に係る半自動開閉引き戸の
一端側の内部構造を示す正面図であり、(B)は、同引
き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部構造を示
す正面図である。
一端側の内部構造を示す正面図であり、(B)は、同引
き戸がレールの他端側まで移動した状態の内部構造を示
す正面図である。
【図2】(A)は同半自動開閉引き戸の一端側の内部構
造を示す平面図であり、(B)は、同引き戸がレールの
他端側まで移動した状態の内部構造を示す平面図であ
る。
造を示す平面図であり、(B)は、同引き戸がレールの
他端側まで移動した状態の内部構造を示す平面図であ
る。
【図3】同半自動開閉引き戸の側面図である。
【図4】図1(A)の要部拡大図である。
【図5】他の実施例の内部構造を示す正面図である。
1…支持部 2…渦巻きバネ 21…渦巻きバネの先端 3…摩擦ブレーキ 31…ブレーキ板 32…ブレーキパッド 33…受容部材 33a…受容部材の腕部 33b…受容部材の力点部 4…調整用楔 6…回動部材 205…圧縮コイルスプリング(摩擦ブレーキ) 206…調整ネジ
Claims (3)
- 【請求項1】 戸の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ
2と、この渦巻きバネの基端側が取り付けられることに
よりこの渦巻きバネと共に回動する回動部材6と、この
回動部材6或いはこの回動部材に連動する連動部材20
4に対して当接する摩擦ブレーキ3,205と、この摩
擦ブレーキ3,205を回動部材又は連動部材に対して
接近離反させる調整部材4,206とを備えた半自動開
閉装置が、引き戸或いは壁側の何れか一方に取り付けら
れ、渦巻きバネの先端側が、引き戸或いは壁側の何れか
他方に取り付けられてなる半自動開閉引き戸。 - 【請求項2】戸の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2
と、この渦巻きバネの基端側が取り付けられることによ
りこの渦巻きバネと共に回動する回動部材6と、この回
動部材に接近離反可能に配位されたブレーキ板31と、
ブレーキ板31に設けられ回動部材6に接触して回動部
材に回動抵抗を与える作用部32と、ブレーキ板31に
設けられた力点部33bと、ブレーキ板31の力点部3
3bに当接してブレーキ板31を回動部材6に対して接
近離反させる調整用楔4とを備えた引き戸用の半自動開
閉装置。 - 【請求項3】戸の半自動開閉の力を蓄える渦巻きバネ2
と、この渦巻きバネの基端側が取り付けられることによ
りこの渦巻きバネと共に回動する回動部材6と、この回
動部材の前後にこの回動部材に接近離反可能に配位され
た一対のブレーキ板31と、各ブレーキ板31に設けら
れ回動部材6に接触して回動部材に回動抵抗を与える作
用部32と、両ブレーキ板31から夫々内側に延びる腕
部33aと、各腕部33aに設けられた力点部33bと
を備え、両力点部33b、33bが対向して配位されて
いると共に、前側のブレーキ板31の力点部33bが、
後側のブレーキ板31の力点部33bの後方に位置して
おり、この力点部33a、33a間に当接して力点部3
3a、33a間の間隔を規定する調整用楔4が、摺動可
能に挿入されていることを特徴とする引き戸用の半自動
開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11053194A JP3487640B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 引き戸用の半自動開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11053194A JP3487640B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 引き戸用の半自動開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07293104A true JPH07293104A (ja) | 1995-11-07 |
JP3487640B2 JP3487640B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=14538174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11053194A Expired - Fee Related JP3487640B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 引き戸用の半自動開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487640B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307467A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Okamura Corp | トイレのドア装置 |
JP2010013856A (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-21 | Asahi Sangyo Kk | 引き戸クローザ |
EP4116168A1 (en) * | 2021-07-09 | 2023-01-11 | Bombardier Transportation GmbH | Self-closing door assembly of a sliding door, toilet cabin for a railway vehicle, and self-closing door assembly kit |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP11053194A patent/JP3487640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307467A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Okamura Corp | トイレのドア装置 |
JP2010013856A (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-21 | Asahi Sangyo Kk | 引き戸クローザ |
EP4116168A1 (en) * | 2021-07-09 | 2023-01-11 | Bombardier Transportation GmbH | Self-closing door assembly of a sliding door, toilet cabin for a railway vehicle, and self-closing door assembly kit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3487640B2 (ja) | 2004-01-19 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |