JPH07292332A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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Publication number
JPH07292332A
JPH07292332A JP6088652A JP8865294A JPH07292332A JP H07292332 A JPH07292332 A JP H07292332A JP 6088652 A JP6088652 A JP 6088652A JP 8865294 A JP8865294 A JP 8865294A JP H07292332 A JPH07292332 A JP H07292332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluororesin
adhesive
heat
base material
adhesive tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP6088652A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Asagami
彰 浅上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートシール機に貼着して用いるのに好適で
あり、ヒートシール対象物品にシワを転写するようなこ
とのない粘着テープを提供する。 【構成】 フッ素樹脂フィルムまたはフッ素樹脂を含浸
させた耐熱性布材の片面に粘着剤を筋状、点在状、網目
状等のように部分的に塗布した粘着テープである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種物品のヒートシール
作業に用いる粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】菓子類、漬物類等の食品の包装には熱融
着性プラスチックから成る包装材料を融着して食品を封
入する、所謂、「ヒートシール」が多用される。また、
鉄製品を防錆剤含有プラスチックフィルムで包装するよ
うな場合にもヒートシールが採用されることがある。
【0003】ヒートシールに際しては、図1に示すよう
に金属製の芯体1上に絶縁体2を介して発熱体3を配置
し、この発熱体3上に粘着テープ4を貼着した構造の発
熱要素と、該発熱要素の上方に所定間隔をおいて配置さ
れる押圧要素(図示省略)を有する装置を用い、食品等
を収納したプラスチック製の袋を発熱要素と押圧要素の
間にセットし、次いで、発熱体3に通電して発熱させる
と共に押圧要素を発熱要素に押しつけることにより、該
袋の開口部を融着して封口している。なお、押圧要素と
しては、芯体に上記と同様な粘着テープを貼着したもの
を用いることができ、該芯体に発熱体を内蔵させた場合
も、この芯体上に粘着テープを貼着する。
【0004】上記発熱要素あるいは押圧要素に貼着して
使用する粘着テープは、ヒートシール時に溶融したプラ
スチックがこれら要素に融着するのを防止するためのも
ので、溶融プラスチックに対する離型性を有する耐熱性
基材の片面の全面に粘着剤層を設けたものが用いられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
粘着テープを用いてヒートシール作業を繰り返し行う
と、該テープが発熱要素から浮き上がり、該要素の幅方
向(図1中の矢印A方向)に沿う「シワ」が発生し、こ
のシワがヒトシール対象のプラスチック袋における対応
部に転写されて外観不良を生ずるという問題があり、ま
た、シールが不完全になる可能性もある。なお、このシ
ワは発熱要素の長さ方向(図1中の矢印Aと直交する方
向)における中央部付近に多発し、該長さ方向両端部付
近では発生が少ないことが確認されている。近年、生産
性向上のため、ヒートシール温度を高温化して時間短縮
を計る傾向にあり、作業条件としてはシワが発生し易く
なっており、シワ防止のための早急な対策が望まれてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため鋭意研究の結果、粘着剤を
部分的に設けることにより、ヒートシール作業時におけ
るシワの発生を有効に防止できることを見出し、本発明
を完成するに至ったものである。
【0007】即ち、本発明に係る粘着テープはフッ素樹
脂フィルムまたはフッ素樹脂を含浸させた耐熱性布材を
基材とし、この基材の片面に粘着剤が部分的に塗布され
ていることを特徴とするものである。
【0008】本発明における基材としてはポリテトラフ
ルオロエチレン(以下、「PTFE」という)、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体等のフッ素樹脂から成るフィルムを用いる
ことができる。
【0009】また、ガラス繊維、アスベスト繊維、アル
ミナ繊維、ボロン繊維、窒化ホウ素繊維、シリコンカー
バイト繊維、チタニア繊維等の無機繊維や、芳香族ポリ
アミド繊維等の有機繊維から成る耐熱性の織布あるいは
不織布にフッ素樹脂を含浸させた耐熱性布材を基材とし
て用いることもできる。
【0010】このフッ素樹脂含浸耐熱性布材は、例え
ば、(イ)耐熱性の織布、不織布をフッ素樹脂ディスパ
ージョン中に浸漬して引上げ、次いで、該フッ素樹脂の
融点以上の温度で加熱する(所望により、浸漬および加
熱を繰り返す)方法、(ロ)耐熱性の織布、不織布にフ
ッ素樹脂ディスパージョンを塗布し、次いで、該フッ素
樹脂の融点以上の温度で加熱する(所望により、塗布お
よび加熱を繰り返す)方法、(ハ)耐熱性の織布、不織
布にフッ素樹脂フィルムを重ね合わせ、フッ素樹脂の融
点以上で加熱する方法、等により得ることができる。こ
れら方法によれば、耐熱性の織布、不織布にフッ素樹脂
が含浸すると共にその表面にフッ素樹脂薄層が形成され
る。
【0011】本発明においてはフッ素樹脂フィルムまた
はフッ素樹脂を含浸させた耐熱性布材の片面に粘着剤が
筋状、点在状、網目状のように部分的に塗布される。粘
着剤を筋状に塗布する場合は、粘着剤の幅を0.5〜1
0mm、粘着剤相互の間隔を0.5〜10mmとするの
が好適である。また、粘着剤を点在状に塗布する場合
は、各粘着剤の面積を0.5〜100mm2 とするのが
好適であり、網目状に塗布する場合は、網目間の距離を
0.5〜10mmとするのが好適である。そして、いず
れの塗布形状であっても、粘着剤塗布部分の面積がフッ
素樹脂フィルムまたはフッ素樹脂含浸耐熱性布材の片面
の面積の10〜90%になるようにするのが好ましい。
【0012】粘着剤は特に限定されず、従来から各種粘
着テープに用いられているアクリル系、ゴム系、シリコ
ーン系等の感圧性粘着剤が使用できるが、耐熱性の点か
らはシリコーン系感圧性粘着剤が好ましい。この粘着剤
層の厚さは適宜設定できるが、通常、5〜100μmで
ある。
【0013】なお、フッ素樹脂フィルムあるいはフッ素
樹脂含浸耐熱性布材の片面を予めスパッタエッチング処
理、金属ナトリウム処理等により接着処理しておけば、
フィルムあるいは布材と粘着剤の接合がより強固になる
ので好ましい。
【0014】上記アルカリ金属処理は対象物の要処理面
を金属ナトリウムのようなアルカリ金属をナフタリンと
テトラヒドロフランの混合液または液体アンモニアに溶
解した液と接触させる処理である。このアルカリ金属処
理に用いる液は、「テトラエッチ」等の商品名で市販さ
れているので、これを用いることもできる。
【0015】また、スパッタエッチング処理は耐圧容器
内で減圧雰囲気条件で陰陽両電極間に高周波電圧を印加
し、放電域のイオンエネルギーの大きな陰極暗部におい
て、放電によって生じた陽イオンを加速して、陰極上の
対象物表面に衝突させるものである。このスパッタエッ
チング処理およびこれに用いる装置については、特公昭
53−22108号公報、特公昭56−1337号公
報、特公昭56−1340号公報等に詳細に述べられて
いる。
【0016】なお、フッ素樹脂フィルムあるいはフッ素
樹脂含浸耐熱性布材の片面に、コロイダルシリカ粉末の
ような無機粉末とフッ素樹脂粉末を含むディスパージョ
ンを塗布し、次いでフッ素樹脂の融点以上で加熱する方
法により、表面が微小凹凸を有する層を形成し、この層
上に粘着剤層を塗布することによってもフィルム、布材
と粘着剤の接合を強固にすることができる。
【0017】かような本発明に係る粘着テープは従来品
と同様にヒートシール機の加熱要素や押圧要素に貼着し
て使用できる。なお、本発明に係る粘着テープは従来の
粘着テープと同様にその粘着剤面にセパレータを仮着し
ておくことができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0019】実施例1 厚さ90μmのPTFEフィルムの片面を市販の金属ナ
トリウム処理液を用いて接着処理する。一方、これとは
別にシリコーン系感圧性粘着剤溶液(信越化学工業株式
会社製、商品名KR−130)を用意し、該溶液中のシ
リコーン樹脂100重量に対し2重量部の割合になるよ
うにペンゾイルパーオキサイド(架橋剤)を添加して均
一に混合する。
【0020】そして、PTFEフィルムの金属ナトリウ
ム処理面に粘着剤溶液(架橋剤添加済み)を幅1mm、
間隔2mmになるように塗布し、温度180℃で5分間
加熱することにより、シリコーン樹脂を架橋すると共に
溶剤を除去し、厚さ30μmの筋状粘着剤層が形成され
た粘着テープを得た。この粘着テープの片面の面積中に
占める粘着剤層形成部分の面積は33%であった。
【0021】実施例2 厚さ70μm、坪量65g/m2 のガラスクロスをPT
FE粉末濃度50重量%の水性ディスパージョン中に浸
漬して引上げ、380℃の温度で3分間加熱して焼成す
る。この浸漬および加熱を更に3回繰り返し行い、PT
FE含浸量90g/m2 のPTFE含浸耐熱性布材を得
る。
【0022】一方、これとは別にコロイダルシリカ4重
量%、PTFE粉末6重量%の割合で含む水性ディスパ
ージョンを用意し、上記の耐熱性布材の片面に塗布し、
380℃の温度で1分間加熱してシリカ粉末を含有する
焼成されたPTFE層(厚さ2μm)を形成する。
【0023】次に、シリカ粉末含有PTFE層上に実施
例1で用いたのと同じシリコーン系感圧粘着剤溶液(架
橋剤添加済み)を直径2mm、間隔2mmで円形に塗布
し、180℃で5分間加熱して円形状粘着剤層が点在状
に形成された粘着テープを得た。このテーブの片面の面
積中に占める粘着剤形成部分の面積は39%であった。
【0024】比較例 粘着剤溶液をPTFEフィルムの片面全面に塗布するこ
と以外は実施例1と同様に作業して粘着テープを得た。
【0025】試験例 実施例および比較例で得た粘着テープを市販のヒートシ
ール機(富士インパルス株式会社製、FA−300−1
0)の加熱要素および押圧要素に貼着し、加熱時間0.
5秒、冷却時間1秒の条件で、厚さ50μmのポリエチ
レン袋を連続して封口作業した、なお、加熱要素および
押圧要素はいずれも鉄製である。
【0026】その結果、比較例ではヒートシール回数約
4000回で加熱要素に貼着した粘着テープにシワが発
生したが、実施例1および2では10000回でもシワ
は発生しなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、フッ素
樹脂フィルムまたはフッ素樹脂を含浸した耐熱性布材に
粘着剤を部分的に塗布したので、ヒートシール作業時に
おけるシワの発生の少ない粘着テープを提供でき、ヒー
トシール作業を確実且つ迅速にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒートシールに用いる発熱要素の実例を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 芯体 2 発熱体 3 粘着テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂フィルムまたはフッ素樹脂を
    含浸した耐熱性布材を基材とし、この基材の片面に粘着
    剤が部分的に塗布されていることを特徴とする粘着テー
    プ。
JP6088652A 1994-04-26 1994-04-26 粘着テープ Pending JPH07292332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190086724A (ko) * 2016-11-30 2019-07-23 닛토덴코 (상하이 쑹장) 컴퍼니, 리미티드 내열성 테이프 및 그 제조 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190086724A (ko) * 2016-11-30 2019-07-23 닛토덴코 (상하이 쑹장) 컴퍼니, 리미티드 내열성 테이프 및 그 제조 방법
JP2020513437A (ja) * 2016-11-30 2020-05-14 日東電工(上海松江)有限公司 耐熱性テープ及びその製造方法

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