JPH0729215Y2 - コンバインのエンジンカバー - Google Patents

コンバインのエンジンカバー

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JPH0729215Y2
JPH0729215Y2 JP1987188503U JP18850387U JPH0729215Y2 JP H0729215 Y2 JPH0729215 Y2 JP H0729215Y2 JP 1987188503 U JP1987188503 U JP 1987188503U JP 18850387 U JP18850387 U JP 18850387U JP H0729215 Y2 JPH0729215 Y2 JP H0729215Y2
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JP
Japan
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cover
engine
chamber
radiator
cooling air
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JP1987188503U
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JPH0193323U (ja
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道夫 堀内
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジンを機体の前部に配置したコンバイン
におけるエンジンカバーの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
自脱型のコンバインにおいては、エンジンを機体の前部
に搭載した前エンジン型のものと、機体後部に搭載した
後エンジン型の2つのタイプに大別されるが、座席は作
業部各部の配置構成及び前方視界等の関係から機体前部
に配設されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 ところで、後エンジン型のコンバインは、エンジンが座
席から離れているため、オペレータにとってエンジンの
熱気や振動の影響が少なく、居住性は良好である反面、
機体後部は排塵口等との関係で藁屑等の塵埃が多量に発
生する個所であるため防塵金網や防塵フィルタ等に目詰
まりをきたし易い欠点がある。
一方、前エンジン型のコンバインは、エンジンが排塵口
から離れた位置にあるため上記の欠点は少ないが機体構
造上、座席をエンジンカバーの上方に配設したものが殆
どであるため、エンジン本体の熱気やラジエータ排風等
により、エンジンカバーの表面温度が異常に高温とな
り、伝導熱や輻射熱により居住性が悪いという問題があ
る。
この問題を解決するため、出願人は第3図乃至第5図に
示すように、エンジンの外側方に冷却風吸引口(イ)を
設けた前エンジン型のコンバインにおいて、エンジンル
ームカバー(ロ)と運転サイドカバー(ハ)の表面部に
樹脂系の断熱板(ニ),(ニ′)を鉄板等の保護カバー
(ホ),(ヘ)及び取付ボルト(ト),(チ)で挟着す
ることにより断熱効果を高めて座席(リ)回りの各カバ
ーの表面温度を押えるようにした考案を開発したが、出
願人は更に研究を重ねた結果本考案を開発するに至った
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本考案は、機体の前部に運転操作部とステップと
エンジンをその順に配置すると共に、該エンジンを覆う
エンジンカバーの上方に座席とエアクリーナを内装する
吸気室を設けるコンバインにおいて、前記エンジンの機
体外方側に冷却ファンとラジエータとラジエータ室を併
設し、また、該ラジエータ室と吸気室を連通穴を介して
連通させ、さらに、エンジンカバーのステップ側に臨む
前面側から上面側部分の少なくとも座席幅以上にわたっ
て外方カバーと内方カバーとからなる二重カバーに構成
し、該外方カバーの前面側に設ける冷却風吸気口から吸
入した外気を、内方カバーと外方カバーの間に設ける冷
却風導入経路を介して前記吸気室に導き、そして、該吸
気室に導いた外気をエアクリーナとラジエータ室に夫々
供給するようにしたことにより上記の問題点を解決しよ
うとするものである。
〔作用〕
上記の構成としたため、塵埃の殆ど含まれていないステ
ップ側の清浄な外気が外方カバーの前面側に設けた冷却
風吸気口から取り込まれ、この外気はエンジンカバーの
内方カバーと外方カバー間に形成された冷却風導入経路
を通って吸気室へと導かれ、そして、最終的にエアクリ
ーナとラジエータ室に夫々供給される。
また、前記した冷却風導入経路は二重カバー構造とする
エンジンカバーにより形成されるものであるため、エン
ジン本体、ラジエータ排風等による熱がその冷却風導入
経路により遮られ、オペレータに影響のある座席シート
幅の範囲内では、伝導熱や輻射熱による雰囲気温度上昇
による不快感が減少し、居住性は良好に保持される。
〔実施例〕
1はコンバインの機体前部に搭載されたエンジン本体
で、その前方には運転操作部2が設けられている。3は
ステップ、4はエンジンカバーAの上方に配設された座
席で、その後方にはエアクリーナ5を内装した吸気室6
が形成されている。6aは吸気室カバーである。7はラジ
エータ、7aはラジエータカバーでラジエータ室8と吸気
室6は連通穴9を介して連通されている。10は集塵室、
11は掃除蓋、12はラジエータ吸気ボックス、13はマフ
ラ、14はエンジンルーム、15はエアクリーナホース、16
は防塵金網、17は防塵フィルタ、18は冷却ファン、19は
ファンシュラウド、20はサイドパネルである。
ところで、前記エンジンカバーAは、機体進行方向前面
側から上面側部分の少なくとも座席4の幅以上にわたっ
て外方カバー21と内方カバー22からなる二重カバーに構
成され、外方カバー21の前面側には冷却風吸気口23が設
けられている。そして、内方カバー22と外方カバー21は
適間隔離反させた状態で対設されていて、内・外カバー
22,21間には前記冷却風吸気口23と吸気室6とを連通す
る冷却風導入経路24が形成されている。また、両カバー
22,21の連結部は断熱材25を介在させボルト26で連結し
て断熱効果を高めている。
尚、図示しなかったが、内方カバー21又は内方カバー21
と外方カバー22の双方を第4図及び第5図に示すように
樹脂系断熱板を挟着したサンドイッチ構造としてもよ
い。
図中、27は取付けボルト、28,29,30,31,32は夫々隙間塞
ぎシール、33はフチゴム、aはゴミである。34は吸気室
カバー6aの前面側に設けた冷却風吸気口であり、本実施
例では座席4の下方(外方カバー21)と座席4の後方
(吸気室カバー6a)に設けた上下2個所の吸気口23,24
から冷却風を導入するようにしている。
上記の構成において、第1図及び第2図の矢印で示すよ
うに、冷却ファン18の回転による吸引作用でエンジン1
の外方カバー21の前面側に設けられた冷却風吸気口23か
ら導入された外気は内方カバー22と外方カバー21間に形
成された冷却風導入経路24を通り吸気室6へと流込む。
一方、これとは別に吸気室6を形成する吸気室カバー6a
の前面側に設けた冷却風吸気口34からも外気が吸込ま
れ、これらの外気は吸気室6で合流し、一部はエアクリ
ーナ5へ供給され、残余は連通穴9を通ってラジエータ
室8へ流込む。ラジエータ室8に流込んだ冷却風は防塵
金網16及び防塵フィルタ17により塵埃aが分離され清浄
な冷却風のみがラジエータ7へと導かれる。
さて、本考案ではエンジンカバーAの前面側から上面側
に至までの部分の少なくとも座席4幅以上の範囲を二重
カバー構成とし、この二重カバーの空間を利用して外気
を導入する構造となっているので、エンジン1本体、ラ
ジエータ7の排風等による熱がオペレータに影響のある
座席幅の範囲内では外方カバー21に伝わりにくいため、
伝導熱や輻射熱による雰囲気温度上昇による不快感がな
く居住性は良好に保持される。
ところで、ラジエータ室外側面に吸気口を設けた従来タ
イプのものでは、機体外側方から外気を導入するもので
あり、しかも、冷却ファンの影響が大きく作用して流速
が早くなるため塵埃の吸入が多くなって目詰まりし易
く、また、中割り作業時等では立毛穀稈の穂先等が吸気
口に当り同じく目詰まりを起し易いものであるが、本考
案は立毛穀稈等が直接当たることがないエンジンカバー
Aの前面側に設けた冷却風吸気口23と座席4後方の高位
置にある吸引室カバー6aの前面に設けた冷却風吸気口34
からのみ外気を導入するものであるため塵埃の吸入が少
なく目詰まりが極力防止される。そのため、メンテナン
スが容易で目詰まり等に起因するエンジントラブルもな
くすことができる。
〔考案の効果〕
前述のように構成する本考案は、エンジンカバーAのス
テップ3側に臨む冷却風吸気口23から外気を吸入し、ま
た、吸入した外気をエンジンカバーAの内方カバー22と
外方カバー21の間に設ける冷却風導入経路24を介して吸
気室6に導き、そして、吸気室6に導いた外気をエアク
リーナ5とラジエータ室8に夫々供給するから、塵埃の
殆ど含まれていないステップ3側の清浄な外気をエアク
リーナ5とラジエータ室8に供給することができ、吸気
口23、エアクリーナ5等の目詰まりを極力防止し、それ
に起因するエンジントラブルも減少させることができ
る。
また、冷却風吸気口23と吸気室6を連通させる冷却風導
入経路24は、エンジンカバーAのステップ3側に臨む前
面側から上面側部分の少なくとも座席4幅以上にわたっ
て設け、該冷却風導入経路24がエンジン1本体で発生す
る熱、或いはラジエータ7の排風による熱を遮り外方カ
バー21に伝わり難くするため、座席4周辺の雰囲気温度
上昇による不快感がなく、居住性を良好に保持して常に
円滑に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンバインに装備した本考案要部の縦断側面
図、第2図は要部の縦断正面図、第3図乃至第5図はエ
ンジンカバーに断熱板を挟着して断熱効果を高めた例を
示すもので、第3図はコンバインの運転操作部の一部切
欠斜視図、第4図及び第5図は夫々エンジンルームカバ
ー及び運転サイドカバーの分解斜視図である。 Aはエンジンカバー、1はエンジン、2は運転操作部、
3はステップ、4は座席、5はエアクリーナ、6は吸気
室、7はラジエータ、8はラジエータ室、9は連通穴、
18は冷却ファン、21は外方カバー、22は内方カバー、23
は冷却風吸気口、24は冷却風導入経路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体の前部に運転操作部(2)とステップ
    (3)とエンジン(1)をその順に配置すると共に、該
    エンジン(1)を覆うエンジンカバー(A)の上方に座
    席(4)とエアクリーナ(5)を内装する吸気室(6)
    を設けるコンバインにおいて、前記エンジン(1)の機
    体外方側に冷却ファン(18)とラジエータ(7)とラジ
    エータ室(8)を併設し、また、該ラジエータ室(8)
    と吸気室(6)を連通穴(9)を介して連通させ、さら
    に、エンジンカバー(A)のステップ(3)側に臨む前
    面側から上面側部分の少なくとも座席(4)幅以上にわ
    たって外方カバー(21)と内方カバー(22)とからなる
    二重カバーに構成し、該外方カバー(21)の前面側に設
    ける冷却風吸気口(23)から吸入した外気を、内方カバ
    ー(22)と外方カバー(21)の間に設ける冷却風導入経
    路(24)を介して前記吸気室(6)に導き、そして、該
    吸気室(6)に導いた外気をエアクリーナ(5)とラジ
    エータ室(8)に夫々供給するようにしたことを特徴と
    するコンバインのエンジンカバー。
JP1987188503U 1987-12-11 1987-12-11 コンバインのエンジンカバー Expired - Lifetime JPH0729215Y2 (ja)

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