JPH07291965A - 新規なピロリジン誘導体 - Google Patents

新規なピロリジン誘導体

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Publication number
JPH07291965A
JPH07291965A JP12477694A JP12477694A JPH07291965A JP H07291965 A JPH07291965 A JP H07291965A JP 12477694 A JP12477694 A JP 12477694A JP 12477694 A JP12477694 A JP 12477694A JP H07291965 A JPH07291965 A JP H07291965A
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JP
Japan
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formula
pyrrolidine
derivative
pyridylmethyl
methoxycarbonyl
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Pending
Application number
JP12477694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsukiyo Kamijo
哲聖 上條
Hiroshi Hokari
浩 穂刈
Kazumitsu Hirata
一満 平田
Takashi Yanagi
孝志 柳
Yuko Oda
優子 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kissei Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP12477694A priority Critical patent/JPH07291965A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 TXA拮抗作用および合成阻害作用を有
し、医薬品として有用なピロリジン誘導体を製造するた
めの製造中間体を提供する。 【構成】 TXA拮抗作用および合成阻害作用を有
し、医薬品として有用な【化1】で表されるピロリジン
誘導体を簡便にしかも高い光学純度で収率よく製造す
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品の製造中間体とし
て有用な新規なピロリジン誘導体に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明はトロンボ
キサンA(TXA)拮抗作用およびTXA合成阻
害作用を有し、血栓性疾患、端息等のアレルギー性疾
患、腎炎、消化性潰瘍、偏頭痛、糖尿病性神経障害、糖
尿病性血管症、経皮経管冠動脈形成術後の再狭窄、成人
呼吸窮迫症候群、ショック、肝障害、くも膜下出血後の
脳血管攣縮、高血圧症、動脈硬化症、癌転移、体外循環
における血栓形成、移植における血栓形成、結膜炎等の
予防および/または治療剤として有用な、式
【0003】
【化2】
【0004】(式中の(S)を付した炭素原子の配置は
S配置を示し、(R)を付した炭素原子の配置はR配置
を示す)で表される(5Z)−6−〔(2S,4R)−
4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−1−
(3−ピリジルメチル)−2−ピロリジニル〕−5−ヘ
キセン酸およびその塩の製造中間体として有用な、一般
【0005】
【化3】
【0006】(式中のA及びAは炭素数1〜6の直
鎖状または枝分かれ状のアルキル基であり、(S)を付
した炭素原子の配置はS配置を示し、(R)を付した炭
素原子の配置はR配置を示す)で表されるピロリジン誘
導体に関するものである。
【0007】
【従来の技術】前記式(I)で表されるピロリジン誘導
体の製造方法としていくつかの製造方法が知られている
が(特開平2−152960)、使用される製造中間体
の製造が複雑且つ長い工程を要するものであり、しかも
その工程中にアジ化ナトリウムの使用等の危険を伴う工
程があるなど必ずしも満足のいくものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はトロンボキサ
ンA(TXA)拮抗作用およびTXA合成阻害作
用を有し、医薬品として有用である前記式(I)で表さ
れるピロリジン誘導体を簡便にしかも高い光学純度のも
のを収率よく製造することができる、有用な製造中間体
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記式
(I)で表されるピロリジン誘導体を効率良く製造すべ
く鋭意研究を重ねた結果、前記一般式(II)で表され
るピロリジン誘導体を用いることにより、極めて容易に
高収率で前記式(I)で表されるピロリジン誘導体を製
造することができることを見出し、本発明を成すに至っ
た。
【0010】本発明の前記一般式(II)で表されるピ
ロリジン誘導体は、例えば以下のようにして製造するこ
とができる。
【0011】すなわち、トランス−4−ヒドロキシ−L
−プロリンメチルエステル塩酸塩と3−(メタンスルホ
ニルオキシメチル)ピリジンとを塩基性物質の存在下反
応し、式
【0012】
【化4】
【0013】(式中の(S)及び(R)は前記と同じ意
味をもつ)で表されるトランス−4−ヒドロキシ−1−
(3−ピリジルメチル)−L−プロリンメチルエステル
を製造し、次いで塩基性物質の存在下、メタンスルホニ
ルクロライドを反応し、式
【0014】
【化5】
【0015】(式中の(S)及び(R)は前記と同じ意
味をもつ)で表される(2S,4R)−2−メトキシカ
ルボニル−4−メチルスルホニルオキシ−1−(3−ピ
リジルメチル)ピロリジンを製造し、次いで水酸化ナト
リウムの存在下に加水分解後、分子内閉環反応により前
記式(IV)で表される化合物の4位の立体配置を選択
的に反転し、式
【0016】
【化6】
【0017】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表される(1S,4S)−5−(3−ピリジルメチ
ル)−2−オキサ−5−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘ
プタン−3−オンを製造する。次いで無水炭酸カリウム
の存在下低級アルコールと反応することにより、一般式
【0018】
【化7】
【0019】(式中のAおよび(S)は前記と同じ意
味をもつ)で表される(2S,4S)−2−アルコキシ
カルボニル−4−ヒドロキシ−1−(3−ピリジルメチ
ル)ピロリジン誘導体を製造し、次いで、一般式
【0020】
【化8】
【0021】(式中のAは低級アルキル基である)で
表されるN−アルコキシカルボニル−4−クロロフェニ
ルスルホンアミド誘導体とをトリフェニルホスフィンお
よびジアルキルアゾジカルボキシレートを用いて、反応
することにより製造することができる。
【0022】本発明の前記一般式(II)で表される
(2S,4R)−2−アルコキシカルボニル−4−(N
−アルコキシカルボニル−4−クロロフェニルスルホニ
ルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン誘
導体は、例えば塩化リチウムの存在下水素化ホウ素ナト
リウムで容易に還元され一段階で、式
【0023】
【化9】
【0024】(式中の(S)、(R)は前記と同じ意味
をもつ)で表される(2S,4R)−4−(4−クロロ
フェニルスルホニルアミノ)−2−ヒドロキシメチル−
1−(3−ピリジルメチル)ピロリジンに高収率で変換
される。
【0025】このようにして得られた前記式(VII
I)で表されるピロリジン誘導体を、例えばジメチルス
ルホキシド−三酸化硫黄ピリジン錯体で酸化して、式
【0026】
【化10】
【0027】(式中の(S)及び(R)は前記と同じ意
味をもつ)で表される(2S,4R)−4−(4−クロ
ロフェニルスルホニルアミノ)−2−ホルミル−1−
(3−ピリジルメチル)ピロリジンに変換後、(4−カ
ルボキシブチル)トリフェニルホスホニウム塩を塩基性
物質の存在下反応することにより前記式(I)で表され
る(5Z)−6−〔(2S,4R)−4−(4−クロロ
フェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチ
ル)−2−ピロリジニル〕−5−ヘキセン酸を高収率、
高純度で製造することができる。
【0028】このように、前記一般式(II)で表され
るピロリジン誘導体は、前記式(I)で表される(5
Z)−6−〔(2S,4R)−4−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)−
2−ピロリジニル〕−5−ヘキセン酸の製造中間体とし
て極めて有用な化合物である。
【0029】
【発明の作用効果】本発明の前記一般式(II)で表さ
れる化合物を製造中間体として用いることにより、トロ
ンボキサンA(TXA)拮抗作用およびTXA
成阻害作用を有し、医薬品として有用な前記式(I)で
表されるピロリジン誘導体を簡便に、しかも高い光学純
度のものを収率よく製造することができる。また、本発
明の前記一般式(II)で表されるピロリジン誘導体
は、短い工程で簡便に収率よく、さらに危険な試薬を用
いることなく製造することができる。従って、前記一般
式(II)で表される化合物を製造中間体とする前記式
(I)で表されるピロリジン誘導体の製造方法は、工業
的製造方法として極めて有用な方法である。
【0030】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例および実施例で
さらに詳細に説明する。なお、各参考例および実施例中
の化合物の融点はすべて未補正である。
【0031】参考例 1 (2S,4R)−2−メトキシカルボニル−4−メチル
スルホニルオキシ−1−(3−ピリジルメチル)ピロリ
ジン 3−ピリジンメタノール6.30g(57.7mmo
l)、トリエチルアミン9.65ml(69.2mmo
l)を酢酸エチル100mlに加え、メタンスルホニル
クロライド6.94g(60.6mmol)の酢酸エチ
ル10mlの溶液を、冷却下(−13℃〜0℃)、20
分間で滴下した。 滴下10分後、氷冷のまま、トラン
ス−4−ヒドロキシ−L−プロリンメチルエステル塩酸
塩10.0g(55mmol)、トリエチルアミン30
ml(215mmol)をそれぞれ一度に加え、室温で
15時間攪拌した。反応溶液に、メタンスルホニルクロ
ライド8.60g(75.1mmol)の酢酸エチル1
0mlの溶液を、冷却下(−13℃〜0℃)、20分間
で滴下し、そのまま冷却下1時間攪拌した。メシル化終
了後、反応溶液を1規定塩酸50ml、30ml、30
mlで3回抽出した。水層に炭酸水素ナトリウムを発泡
に注意しながら加えpH7〜8にした後、酢酸エチル5
0ml、40ml、40mlで3回抽出した。次にその
有機層を20mlの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し(2S,4R)−
2−メトキシカルボニル−4−メチルスルホニルオキシ
−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン14.7g
(85%)を油状物として得た。
【0032】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:2.43(2H,dd,J=5.5,7.2H
z),2.74(1H,dd,J=3.4,11.2H
z),3.01(3H,s),3.42(1H,dd,
J=6.0,11.2Hz),3.60〜3.75(5
H,m),3.95(1H,d,J=13.4Hz),
5.23(1H,m),7.27(1H,dd,J=
4.7,7.8Hz),7.70(1H,m),8.5
3(1H,dd,J=1.6,4.8Hz),8.54
(1H,d,J=2.0Hz)
【0033】参考例 2 (1S,4S)−5−(3−ピリジルメチル)−2−オ
キサ−5−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−3−
オン (2S,4R)−2−メトキシカルボニル−4−メチル
スルホニルオキシ−1−(3−ピリジルメチル)ピロリ
ジン247.0g(0.786mol)をアセトニトリ
ル200mlに溶かし、室温攪拌下2規定水酸化ナトリ
ウム水溶液400ml(0.80mol)を加え2時間
攪拌した。反応液にトルエンを加えた後、還流液中の水
を脱水管を用い除去しながら、水が確認されなくなるま
で加熱還流した。不溶物をろ過し、さらに不溶物を酢酸
エチルで洗浄した。ろ液と洗液を合わせ減圧下に溶媒を
留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して
(1S,4S)−5−(3−ピリジルメチル)−2−オ
キサ−5−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−3−
オンを105.6g(70.6%)得た。
【0034】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:2.01(1H,dd,J=1.8,10.5H
z),2.14(1H,m),2.40(1H,dd,
J=1.2,10.6Hz),3.34(1H,dd,
J=1.2,10.6Hz),3.57(1H,t,J
=1.8Hz),3.62(1H,d,J=13.5H
z),3.80(1H,d,J=13.4Hz),4.
93(1H,s),7.27(1H,m),7.69
(1H,m),8.53(1H,dd,J=1.6,
4.8Hz),8.62(1H,d,J=1.6Hz) 融 点: 78〜82℃
【0035】参考例 3 (2S,4S)−4−ヒドロキシ−2−メトキシカルボ
ニル−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン (1S,4S)−5−(3−ピリジルメチル)−2−オ
キサ−5−アザビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−3−
オン105.6g(0.555mol)をメタノール1
00mlに溶かし、無水炭酸カリウム3.1g(0.0
22mol)を加え室温で4時間攪拌した。減圧下に溶
媒を留去し、残渣に水200mlおよび塩化メチレン5
00mlを加え溶解後分液し、さらに水層を塩化メチレ
ン200mlで2回抽出した。有機層を合わせて飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、活性炭
で処理した。減圧下に溶媒を留去し(2S,4S)−4
−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニル−1−(3−ピ
リジルメチル)ピロリジン110.4g(84%)を油
状物として得た。
【0036】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:1.99(1H,m),2.43(1H,m),
2.63(1H,dd,J=4.4,9.8Hz),
2.99(1H,m),3.35(1H,dd,J=
4.5,9.8Hz),3.65(3H,s),3.6
7(1H,d,J=13.5Hz),3.91(1H,
d,J=13.4Hz),4.29(1H,m),7.
25(1H,dd,J=4.9,7.5Hz),7.7
1(1H,m),8.49(1H,dd,J=1.5,
4.8Hz),8.52(1H,d,J=1.7Hz)
【0037】参考例 4 (2S,4S) −4−ヒドロキシ−2−メトキシカル
ボニル−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン (2S,4R)−2−メトキシカルボニル−4−メチル
スルホニルオキシ−1−(3−ピリジルメチル)ピロリ
ジン37.6g(120mmol)をアセトニトリル5
0mlに溶かし、室温攪拌下に2規定水酸化ナトリウム
水溶液64ml(128mmol)を加え30分間攪拌
した。加水分解終了後、反応液にベンゼン300mlを
加え還流液中の水を脱水管を用い除去しながら、水が確
認されなくなるまで加熱還流した。溶媒を減圧下に留去
し、残渣に乾燥メタノール100ml、無水炭酸カリウ
ム0.83g(6mmol)を加え室温で2時間攪拌し
た。反応終了後、反応液を減圧下に濃縮し、飽和食塩水
およびクロロホルムを加え溶解後分液し、さらに水層を
クロロホルムで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶
媒を留去し淡黄色油状物の(2S,4S)−4−ヒドロ
キシ−2−メトキシカルボニル−1−(3−ピリジルメ
チル)ピロリジン22.2g(78%)を得た。このも
のの機器分析結果は参考例3で得られたものと同一であ
った。
【0038】実施例 1 (2S,4R)−2−メトキシカルボニル−4−(N−
メトキシカルボニル−4−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン (2S,4S) −4−ヒドロキシ−2−メトキシカル
ボニル−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン11.
8g(50mmol)を乾燥テトラヒドロフラン100
mlに溶かし、N−メトキシカルボニル−4−クロロフ
ェニルスルホンアミド24.2g(97mmol)、ト
リフェニルホスフィン25.5g(97mmol)を加
え、氷冷攪拌下ジエチルアゾジカルボキシレート16.
9g(97mmol)の乾燥テトラヒドロフラン10m
l溶液を滴下した。室温で一夜攪拌した後、酢酸エチル
700mlを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液150m
lで2回、飽和食塩水150mlで洗浄し、1規定塩酸
150mlで2回抽出した。水層を酢酸エチル100m
lで洗浄し活性炭処理後、炭酸水素ナトリウムでpH8
とし、酢酸エチル150mlで3回抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、(2S,4R)−2−メト
キシカルボニル−4−(N−メトキシカルボニル−4−
クロロフェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジ
ルメチル)ピロリジン18.45g(81%)を油状物
として得た。
【0039】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:2.37〜2.49(2H,m),2.76(1
H,t,J=8.4Hz),3.20(1H,t,J=
8.4Hz),3.53(1H,d,J=13.3H
z),3.60〜3.80(7H,m),3.98(1
H,d,J=13.1Hz),5.22(1H,m),
7.26〜7.30(1H,m),7.48(2H,
d,J=8.8Hz),7.70〜7.73(1H,
m),7.78(2H,d,J=8.8Hz),8.5
1〜8.54(2H,m)
【0040】参考例 5 (2S,4R)−4−(4−クロロフェニルスルホニル
アミノ)−2−ヒドロキシメチル−1−(3−ピリジル
メチル)ピロリジン (2S,4R)−2−メトキシカルボニル−4−(N−
メトキシカルボニル−4−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン18.
45g(40.6mmol)を乾燥テトラヒドロフラン
100mlに溶かし、塩化リチウム6.90g(16
2.8mmol)および水素化ホウ素ナトリウム6.1
4g(162.3mmol)を加え、氷冷攪拌下乾燥エ
タノール150mlを加え室温で一夜攪拌した。反応液
に水100mlを加え3時間攪拌した後、濃塩酸でpH
2とし2時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、残留物
に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えpH7〜8とし、酢
酸エチル100mlで3回抽出した。有機層を水および
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし
活性炭処理後、酢酸エチル−イソプロピルエーテルより
結晶化し、8.68g(57%)の(2S,4R)−4
−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−2−ヒド
ロキシメチル−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン
を得た。
【0041】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:1.72(1H,m),2.11(1H,m),
2.21(1H,t,J=9.0Hz),2.89(1
H,m),3.09(1H,dd,J=6.3,9.3
Hz),3.38(1H,dd,J=2.4,12.0
Hz),3.41(1H,d,J=13.4Hz),
3.60(1H,dd,J=3.5,11.3Hz),
3.70(1H,m),3.93(1H,d,J=1
3.4Hz),5.27(1H,d,J=7.1H
z),7.26(1H,m),7.45(2H,d,J
=8.8Hz),7.55(1H,dd,J=2.0,
7.8Hz),7.75(2H,d,J=8.8H
z),8.45(1H,d,J=2.0Hz),8.5
1(1H,dd,J=1.6,4.8Hz) 融 点: 126.5〜127℃
【0042】参考例 6 (2S,4R)−4−(4−クロロフェニルスルホニル
アミノ)−2−ホルミル−1−(3−ピリジルメチル)
ピロリジン (2S,4R)−4−(4−クロロフェニルスルホニル
アミノ)−2−ヒドロキシメチル−1−(3−ピリジル
メチル)ピロリジン3.304g(8.65mmol)
を乾燥塩化メチレン30mlおよび乾燥ジメチルスルホ
キシド6.0mlに溶かし、トリエチルアミン3.61
ml(25.9mmol)を加え氷冷攪拌下に三酸化硫
黄ピリジン錯体4.13g(25.9mmol)を加え
た。室温で30分間反応した後塩化メチレンを加え、1
規定塩酸で抽出した。水層を塩化メチレンで洗浄後、炭
酸水素ナトリウムでpH8とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、(2S,4R)−4
−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−2−ホル
ミル−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン2.95
5g(90%)をアモルファスとして得た。
【0043】 H−NMR(400MHz CDCl) δ:185(1H,m),2.21(1H,m),2.
29(1H,dd,J=7.7,9.4Hz),3.2
1(2H,m),3.64(1H,d,J=13.3H
z),3.80〜3.85(2H,m),4.82(1
H,d,J=7.5Hz),7.25(1H,m),
7.48(2H,d,J=87Hz),7.59(1
H,d,J=7.7Hz),7.77(2H,d,J=
8.7Hz),8.49(1H,d,J=2.0H
z),8.53(1H,dd,J=1.6,4.8H
z),9.32(1H,d,J=3.3Hz)
【0044】参考例 7 (5Z)−6−〔(2S,4R)−4−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチ
ル)−2−ピロリジニル〕−5−ヘキセン酸 (4−カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムブ
ロミド2.18g(4.92mmol)とt−ブトキシ
カリウム1.50g(13.4mmol)を乾燥テトラ
ヒドロフラン15mlに懸濁し、45℃で30分間攪拌
した後、氷冷下2〜5℃で(2S,4R)−4−(4−
クロロフェニルスルホニルアミノ)−2−ホルミル−1
−(3−ピリジルメチル)ピロリジン919mg(2.
42mmol)の乾燥テトラヒドロフラン5ml溶液を
加え、その後室温で2時間反応させた。反応液に塩化メ
チレン30mlを加え1規定塩酸30ml、20ml、
20mlで抽出し、水層を合わせ塩化メチレン20ml
で洗った後、5規定水酸化ナトリウム水溶液でpH5と
し、酢酸エチル20mlで3回抽出した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、
(5Z)−6−〔(2S,4R)−4−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチ
ル)−2−ピロリジニル〕−5−ヘキセン酸933mg
(83%)を油状物として得た。
【0045】H−NMR(400MHz CDCl
+CDOD) δ:1.6〜1.9(4H,m),2.1〜2.2(3
H,m),2.33(2H,m),3.13(1H,d
d,J=7.2,10.0Hz),3.30(1H,
d,J=13.4Hz),3.56(1H,m),3.
78(1H,m),3.92(1H,d,J=13.3
Hz),5.33(1H,t,J=10.6Hz),
5.58(1H,dt,J=10.7,7.8Hz),
7.29(1H,dd,J=4.9,7.6Hz),
7.41(2H,d,J=8.7Hz),7.67(1
H,d,J=7.8Hz),7.75(2H,d,J=
8.7Hz),8.47(2H,br)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 優子 長野県南安曇郡三郷村大字明盛2027−11 メゾンみさとNAONAO1号館203号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のAおよびAは炭素数1〜6の直鎖状または
    枝分かれ状のアルキル基であり、(S)を付した炭素原
    子の配置はS配置を示し、(R)を付した炭素原子の配
    置はR配置を示す)で表されるピロリジン誘導体。
JP12477694A 1994-04-26 1994-04-26 新規なピロリジン誘導体 Pending JPH07291965A (ja)

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