JPH07291939A - 新規な置換されていてもよいフェニルイミダゾリジン、それらの製造法、それらの薬剤としての使用及びそれらを含有する製薬組成物 - Google Patents
新規な置換されていてもよいフェニルイミダゾリジン、それらの製造法、それらの薬剤としての使用及びそれらを含有する製薬組成物Info
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- JPH07291939A JPH07291939A JP5148370A JP14837093A JPH07291939A JP H07291939 A JPH07291939 A JP H07291939A JP 5148370 A JP5148370 A JP 5148370A JP 14837093 A JP14837093 A JP 14837093A JP H07291939 A JPH07291939 A JP H07291939A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 新規な置換されていてもよいフェニルイミダ
ゾリジン、それらの製造法及びそれらを含有する製薬組
成物を提供する。 【構成】 本発明の化合物は、一般式(I)を有する。 〔式中、YはO,S又はNHを表わし;−A−B−は基
−C(=X)−N(R3)−または基−C(SR3)=
N−から選ばれ、こゝにXはOあるいはS,R3はH,
C1〜C12−アルキル、C6〜C12−アリール等で
あり;R1,R2は−CN,−NO2,−CF3,−C
OOH(そのエステル、塩も含む)、ハロゲン原子を表
わし;R4,R5はHまたはC1〜C12−アルキルで
あるか、両者結合してC2〜C6−アルキレンを形成す
る〕 【効果】 式(I)の化合物は抗アンドロゲン活性を有
し、前立腺の腺腫及び新形成の治療に、並びに前立腺の
良性肥大の治療に用いられる。
ゾリジン、それらの製造法及びそれらを含有する製薬組
成物を提供する。 【構成】 本発明の化合物は、一般式(I)を有する。 〔式中、YはO,S又はNHを表わし;−A−B−は基
−C(=X)−N(R3)−または基−C(SR3)=
N−から選ばれ、こゝにXはOあるいはS,R3はH,
C1〜C12−アルキル、C6〜C12−アリール等で
あり;R1,R2は−CN,−NO2,−CF3,−C
OOH(そのエステル、塩も含む)、ハロゲン原子を表
わし;R4,R5はHまたはC1〜C12−アルキルで
あるか、両者結合してC2〜C6−アルキレンを形成す
る〕 【効果】 式(I)の化合物は抗アンドロゲン活性を有
し、前立腺の腺腫及び新形成の治療に、並びに前立腺の
良性肥大の治療に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規な置換されてい
てもよいフェニルイミダゾリジン、それらの製造法、そ
れらの薬剤としての使用及びそれらを含有する製薬組成
物に関する。
てもよいフェニルイミダゾリジン、それらの製造法、そ
れらの薬剤としての使用及びそれらを含有する製薬組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】3−フェニル−2−チオヒダントイン類
が特開昭48−87030号に記載され、これらはある
種の植物の発芽を抑制するものとして説明されている。
また、イミダゾリン類も仏国特許第2329276号に
記載され、抗アンドロゲン活性を有するものとして説明
されている。しかし、この特許の化合物は本願発明の化
合物とは異なっている。
が特開昭48−87030号に記載され、これらはある
種の植物の発芽を抑制するものとして説明されている。
また、イミダゾリン類も仏国特許第2329276号に
記載され、抗アンドロゲン活性を有するものとして説明
されている。しかし、この特許の化合物は本願発明の化
合物とは異なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主題
は、前記の知られた化合物とは異なる次の一般式(I)
は、前記の知られた化合物とは異なる次の一般式(I)
【化18】 [ここで、R1 及びR2 は同一であっても異なっていて
もよく、シアノ若しくはニトロ基、ハロゲン原子、トリ
フルオルメチル基又は遊離の、エステル化された若しく
は塩形成されたカルボキシル基を表わし、基−A−B−
は次式
もよく、シアノ若しくはニトロ基、ハロゲン原子、トリ
フルオルメチル基又は遊離の、エステル化された若しく
は塩形成されたカルボキシル基を表わし、基−A−B−
は次式
【化19】 {ここで、Xは酸素又は硫黄原子を表わし、R3 は下記
の基: ・水素原子、 ・多くとも12個の炭素原子を含有するアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール又はアリールアルキル基
(これらの基は次の基:ヒドロキシ、ハロゲン、メルカ
プト、シアノ、多くとも7個の炭素原子を含有するアシ
ル若しくはアシルオキシ、置換されていてもよいS−ア
リール(ここで、硫黄原子はスルホキシド又はスルホン
の形で酸化されていてもよい)、遊離の、エステル化さ
れた、アミド化された若しくは塩形成されたカルボキ
シ、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、又は硫
黄、酸素若しくは窒素原子のうちから選択される1個以
上の複素原子を含有する3〜6員の複素環式基のうちか
ら選択される1個以上の置換基により置換されていても
よい。さらに、アルキル、アルケニル又はアルキニル基
は1個以上の酸素、窒素又は硫黄原子(スルホキシド又
はスルホンの形で酸化されていてもよい)により中断さ
れていてもよく、またアリール及びアラルキル基はアル
キル、アルケニル若しくはアルキニル基、アルコキシ、
アルケニルオキシ若しくはアルキニルオキシ基又はトリ
フルオルメチル基により置換されていてもよい)のうち
から選択される}の基のうちから選択され、Yは酸素若
しくは硫黄原子又は=NH基を表わし、R4 及びR5 は
同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は1〜
12個の炭素原子を含有するアルキル基(1個以上のハ
ロゲン原子、好ましくは弗素原子により置換されていて
もよい)を表わすか、或いはR4 とR5 はそれらが結合
している炭素原子と一緒になって3〜7個の炭素原子を
含有するシクロアルキル基を形成する]の化合物[ただ
し、R4 及びR5 が同時にメチル基を表わす化合物並び
にR4 又はR5 の一方がメチル基を他方がヒドロキシメ
チル基を表わし、Yが酸素原子又は=NH基を表わし、
基−A−B−が次式
の基: ・水素原子、 ・多くとも12個の炭素原子を含有するアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール又はアリールアルキル基
(これらの基は次の基:ヒドロキシ、ハロゲン、メルカ
プト、シアノ、多くとも7個の炭素原子を含有するアシ
ル若しくはアシルオキシ、置換されていてもよいS−ア
リール(ここで、硫黄原子はスルホキシド又はスルホン
の形で酸化されていてもよい)、遊離の、エステル化さ
れた、アミド化された若しくは塩形成されたカルボキ
シ、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、又は硫
黄、酸素若しくは窒素原子のうちから選択される1個以
上の複素原子を含有する3〜6員の複素環式基のうちか
ら選択される1個以上の置換基により置換されていても
よい。さらに、アルキル、アルケニル又はアルキニル基
は1個以上の酸素、窒素又は硫黄原子(スルホキシド又
はスルホンの形で酸化されていてもよい)により中断さ
れていてもよく、またアリール及びアラルキル基はアル
キル、アルケニル若しくはアルキニル基、アルコキシ、
アルケニルオキシ若しくはアルキニルオキシ基又はトリ
フルオルメチル基により置換されていてもよい)のうち
から選択される}の基のうちから選択され、Yは酸素若
しくは硫黄原子又は=NH基を表わし、R4 及びR5 は
同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は1〜
12個の炭素原子を含有するアルキル基(1個以上のハ
ロゲン原子、好ましくは弗素原子により置換されていて
もよい)を表わすか、或いはR4 とR5 はそれらが結合
している炭素原子と一緒になって3〜7個の炭素原子を
含有するシクロアルキル基を形成する]の化合物[ただ
し、R4 及びR5 が同時にメチル基を表わす化合物並び
にR4 又はR5 の一方がメチル基を他方がヒドロキシメ
チル基を表わし、Yが酸素原子又は=NH基を表わし、
基−A−B−が次式
【化20】 (ここで、Xは酸素原子を表わし、R3 は水素原子を表
わす)の基を表わし、4位のR1 がニトロ基を表わし且
つ3位のR2 がトリフルオルメチル基を表わす化合物は
除く]を提供することである。
わす)の基を表わし、4位のR1 がニトロ基を表わし且
つ3位のR2 がトリフルオルメチル基を表わす化合物は
除く]を提供することである。
【0004】
【発明の具体的な説明】前記の置換基を定義するため
に、そして以下の記載において、使用される定義は下記
のような意味を有する。
に、そして以下の記載において、使用される定義は下記
のような意味を有する。
【0005】多くとも12個の炭素原子を含有するアル
キル基とは、例えば、下記の意味:メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec
−ペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、
イソヘキシル、sec−ヘキシル、t−ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル、デシル、ウンデシル、ドデシル基を意
味する。多くとも6個の炭素原子を含有するアルキル基
が好ましく、特に下記の基:メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、直鎖状若しくは分岐鎖状のペンチ
ル、直鎖状若しくは分岐鎖状のヘキシル基が好ましい。
キル基とは、例えば、下記の意味:メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec
−ペンチル、t−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、
イソヘキシル、sec−ヘキシル、t−ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル、デシル、ウンデシル、ドデシル基を意
味する。多くとも6個の炭素原子を含有するアルキル基
が好ましく、特に下記の基:メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、直鎖状若しくは分岐鎖状のペンチ
ル、直鎖状若しくは分岐鎖状のヘキシル基が好ましい。
【0006】多くとも12個(好ましくは4個)の炭素
原子を含有するアルケニル基とは、例えば下記の基:ビ
ニル、アリル、1−プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル基を意味する。アルケニル基のうちで
は、アリル又はブテニル基が好ましい。
原子を含有するアルケニル基とは、例えば下記の基:ビ
ニル、アリル、1−プロペニル、ブテニル、ペンテニ
ル、ヘキセニル基を意味する。アルケニル基のうちで
は、アリル又はブテニル基が好ましい。
【0007】多くとも12個(好ましくは4個)の炭素
原子を含有するアルキニル基とは、例えば下記の基:エ
チニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル又はヘキ
シニル基を意味する。アルキニル基のうちでは、プロパ
ルギル基が好ましい。
原子を含有するアルキニル基とは、例えば下記の基:エ
チニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル又はヘキ
シニル基を意味する。アルキニル基のうちでは、プロパ
ルギル基が好ましい。
【0008】3〜7個の炭素原子を含有するシクロアル
キル基とは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及び
シクロオクチル基のような炭素環式基を意味する。
キル基とは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及び
シクロオクチル基のような炭素環式基を意味する。
【0009】アリール基とは、フェニル若しくはナフチ
ルのような炭素環式基又は好ましくは酸素、硫黄及び窒
素原子のうちから選択される1個以上の複素原子を含有
する5若しくは6員の複素環式アリール基を意味する。
5員の複素環式アリール基のうちでは、下記の基:フリ
ル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、
イミダゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イソオキ
サゾリル基が挙げられる。6員の複素環式アリール基の
うちでは、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピ
ラジニル基が挙げられる。縮合アリール基のうちでは、
インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、キノリ
ニル基が挙げられる。フェニル基が好ましい。
ルのような炭素環式基又は好ましくは酸素、硫黄及び窒
素原子のうちから選択される1個以上の複素原子を含有
する5若しくは6員の複素環式アリール基を意味する。
5員の複素環式アリール基のうちでは、下記の基:フリ
ル、チエニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、
イミダゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イソオキ
サゾリル基が挙げられる。6員の複素環式アリール基の
うちでは、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピ
ラジニル基が挙げられる。縮合アリール基のうちでは、
インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、キノリ
ニル基が挙げられる。フェニル基が好ましい。
【0010】アリールアルキル基とは、前記したアルキ
ル基とやはり前記したアリール基との組み合わせから得
られる基を意味する。ベンジル又はフェニルエチル基が
好ましい。
ル基とやはり前記したアリール基との組み合わせから得
られる基を意味する。ベンジル又はフェニルエチル基が
好ましい。
【0011】ハロゲンとは、もちろん、弗素、塩素、臭
素又は沃素原子を意味する。弗素、塩素又は臭素原子が
好ましい。
素又は沃素原子を意味する。弗素、塩素又は臭素原子が
好ましい。
【0012】1個以上のハロゲン原子により置換された
アルキル基の特定の例としては、下記の基:モノフルオ
ル、モノクロル、モノブロム若しくはモノヨードメチル
基、ジフルオル、ジクロル若しくはジブロムメチル基、
トリフルオルメチル基が挙げられる。
アルキル基の特定の例としては、下記の基:モノフルオ
ル、モノクロル、モノブロム若しくはモノヨードメチル
基、ジフルオル、ジクロル若しくはジブロムメチル基、
トリフルオルメチル基が挙げられる。
【0013】置換されたアリール又はアラルキル基の特
定の例としては、フェニル基がパラ位において弗素原子
又はメトキシ若しくはトリフルオルメチル基により置換
されているものが挙げられる。
定の例としては、フェニル基がパラ位において弗素原子
又はメトキシ若しくはトリフルオルメチル基により置換
されているものが挙げられる。
【0014】アシル基とは、好ましくは、多くとも7個
の炭素原子を含有する基、例えばアセチル、プロピオニ
ル、ブチリル又はベンゾイル基を意味するが、バレリ
ル、ヘキサノイル、アクリロイル、クロトノイル又はカ
ルバモイル基も表わすことができる。ホルミル基も挙げ
られる。アシルオキシ基とは、アシル基が前記の意味を
有するもの、例えば、アセトキシ又はプロピオニルオキ
シ基を意味する。
の炭素原子を含有する基、例えばアセチル、プロピオニ
ル、ブチリル又はベンゾイル基を意味するが、バレリ
ル、ヘキサノイル、アクリロイル、クロトノイル又はカ
ルバモイル基も表わすことができる。ホルミル基も挙げ
られる。アシルオキシ基とは、アシル基が前記の意味を
有するもの、例えば、アセトキシ又はプロピオニルオキ
シ基を意味する。
【0015】エステル化されたカルボキシ基とは、例え
ば、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブチ
ル若しくはt−ブチルオキシカルボニル基のような基を
表わす。容易に解裂できるエステルの残基により形成さ
れた基、例えば、メトキシメチル若しくはエトキシメチ
ル基;ピバロイルオキシメチル、ピバロイルオキシエチ
ル、アセトキシメチル若しくはアセトキシエチル基のよ
うなアシルオキシアルキル基;メトキシカルボニルオキ
シメチル、メトキシカルボニルオキシエチル、イソプロ
ピルオキシカルボニルオキシメチル又はイソプロピルオ
キシカルボニルオキシエチル基のようなアルキルオキシ
カルボニルオキシアルキル基も挙げられる。このような
エステル基のリストは、例えば、ヨーロッパ特許第00
34536号に記載されている。
ば、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブチ
ル若しくはt−ブチルオキシカルボニル基のような基を
表わす。容易に解裂できるエステルの残基により形成さ
れた基、例えば、メトキシメチル若しくはエトキシメチ
ル基;ピバロイルオキシメチル、ピバロイルオキシエチ
ル、アセトキシメチル若しくはアセトキシエチル基のよ
うなアシルオキシアルキル基;メトキシカルボニルオキ
シメチル、メトキシカルボニルオキシエチル、イソプロ
ピルオキシカルボニルオキシメチル又はイソプロピルオ
キシカルボニルオキシエチル基のようなアルキルオキシ
カルボニルオキシアルキル基も挙げられる。このような
エステル基のリストは、例えば、ヨーロッパ特許第00
34536号に記載されている。
【0016】アミド化されたカルボキシ基とは、次式
【化21】 (ここで、R6 及びR7 は同一であっても異なっていて
もよく、水素原子又は1〜4個の炭素原子を含有するア
ルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル若しくはt
−ブチル基を表わす)の基を意味する。式
もよく、水素原子又は1〜4個の炭素原子を含有するア
ルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル若しくはt
−ブチル基を表わす)の基を意味する。式
【化22】 の基のうちでは、アミノ、モノメチルアミノ又はジメチ
ルアミノ基が好ましい。また、式
ルアミノ基が好ましい。また、式
【化23】 の基は、追加の複素原子を含有し又は含有しない複素環
も表わすことができる。下記の基:ピロリル、イミダゾ
リル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリ
ル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジニル基があげら
れる。ピペリジノ又はモルホリノ基が好ましい。
も表わすことができる。下記の基:ピロリル、イミダゾ
リル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリ
ル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジニル基があげら
れる。ピペリジノ又はモルホリノ基が好ましい。
【0017】塩形成されたカルボキシ基とは、例えば当
量のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マ
グネシウム又はアンモニウムにより形成された塩類を意
味する。メチルアミン、プロピルアミン、トリメチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのような有機
塩基により形成された塩類も挙げられる。ナトリウム塩
が好ましい。
量のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マ
グネシウム又はアンモニウムにより形成された塩類を意
味する。メチルアミン、プロピルアミン、トリメチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンのような有機
塩基により形成された塩類も挙げられる。ナトリウム塩
が好ましい。
【0018】アルキルアミノ基とは、アルキルが多くと
も4個の炭素原子を含有する基を意味する。メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、又は直鎖状若しく
は分岐鎖状のブチルアミノ基が挙げられる。ジアルキル
アミノ基とは、アルキルが多くとも4個の炭素原子を含
有する基を意味する。例えば、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、メチルエチルアミノ基が挙げられる。
も4個の炭素原子を含有する基を意味する。メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、又は直鎖状若しく
は分岐鎖状のブチルアミノ基が挙げられる。ジアルキル
アミノ基とは、アルキルが多くとも4個の炭素原子を含
有する基を意味する。例えば、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、メチルエチルアミノ基が挙げられる。
【0019】1個以上の複素原子を含有する複素環式基
とは、例えば、オキシラニル、オキソラニル、ジオキソ
ラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジ
ル、ピペラジニル又はモルホリニル基のような飽和単環
式複素環式基を意味する。
とは、例えば、オキシラニル、オキソラニル、ジオキソ
ラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジ
ル、ピペラジニル又はモルホリニル基のような飽和単環
式複素環式基を意味する。
【0020】硫黄、酸素又は窒素原子のうちから選択さ
れる複素原子により中断されていてもよいアルキル、ア
ルケニル又はアルキニル基とは、その構造中に同一であ
っても異なっていてもよいこれらの原子の1個以上を含
有する基を意味する。これらの複素原子は明らかに基の
末端には位置し得ない。例えば、メトキシメチル、メト
キシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチルのよう
なアルコキシアルキル基、又はメトキシエトキシメチル
のようなアルコキシアルコキシアルキル基も挙げられ
る。
れる複素原子により中断されていてもよいアルキル、ア
ルケニル又はアルキニル基とは、その構造中に同一であ
っても異なっていてもよいこれらの原子の1個以上を含
有する基を意味する。これらの複素原子は明らかに基の
末端には位置し得ない。例えば、メトキシメチル、メト
キシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチルのよう
なアルコキシアルキル基、又はメトキシエトキシメチル
のようなアルコキシアルコキシアルキル基も挙げられ
る。
【0021】式(I)の化合物が酸により塩形成できる
アミノ基を含有するときは、これらの酸の塩も本発明の
一部を構成することを理解されたい。例えば、塩酸又は
メタンスルホン酸により形成された塩が挙げられる。
アミノ基を含有するときは、これらの酸の塩も本発明の
一部を構成することを理解されたい。例えば、塩酸又は
メタンスルホン酸により形成された塩が挙げられる。
【0022】本発明の特定の主題は、Yが酸素原子を表
わし、基−A−B−が次式
わし、基−A−B−が次式
【化24】 (ここで、X及びR3 は前記の意味を有する)の基を表
わす前記の式(I)の化合物にある。
わす前記の式(I)の化合物にある。
【0023】これらの化合物のうちでも、特に本発明の
主題は、基−A−B−が次式
主題は、基−A−B−が次式
【化25】 (ここで、Xは前記の意味を有し、R3 は水素原子又は
1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基(エステル化
されていてもよいヒドロキシル基及び遊離の、エステル
化された若しくは塩形成されたカルボキシル基のうちか
ら選択される1個以上の基により置換されていてもよ
く、又は1個以上の酸素若しくは硫黄原子により中断さ
れていてもよい)を表わす)の基を表わす化合物にあ
る。
1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基(エステル化
されていてもよいヒドロキシル基及び遊離の、エステル
化された若しくは塩形成されたカルボキシル基のうちか
ら選択される1個以上の基により置換されていてもよ
く、又は1個以上の酸素若しくは硫黄原子により中断さ
れていてもよい)を表わす)の基を表わす化合物にあ
る。
【0024】これらの化合物のうちでは、本発明の主題
は、R3 が水素原子又は多くとも6個の炭素原子を含有
するアルキル基(ヒドロキシ基で置換されていてもよ
い)を表わす式(I)の化合物にある。
は、R3 が水素原子又は多くとも6個の炭素原子を含有
するアルキル基(ヒドロキシ基で置換されていてもよ
い)を表わす式(I)の化合物にある。
【0025】これらの化合物のうちでは、本発明の特定
の主題は、3位のR2 がトリフルオルメチル基を表わ
し、4位のR1 がシアノ基を表わす式(I)の化合物に
ある。
の主題は、3位のR2 がトリフルオルメチル基を表わ
し、4位のR1 がシアノ基を表わす式(I)の化合物に
ある。
【0026】また、本発明の特定の主題は、R4 及びR
5 が同一であっても異なっていてもよく、水素原子、エ
チル基又はトリフルオルメチル基を表わすか、或いはR
4 とR5 がそれらが結合している炭素原子と一緒になっ
てシクロブチル又はシクロペンチル基を表わす式(I)
の化合物にある。
5 が同一であっても異なっていてもよく、水素原子、エ
チル基又はトリフルオルメチル基を表わすか、或いはR
4 とR5 がそれらが結合している炭素原子と一緒になっ
てシクロブチル又はシクロペンチル基を表わす式(I)
の化合物にある。
【0027】本発明の好ましい化合物のうちでは、特
に、化合物名が下記の通りの式(I)の化合物が挙げら
れる。 ・4−(3−メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−
イミダゾリジニル)−2−(トリフルオルメチル)ベン
ゾニトリル、 ・4−[1−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,
3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル]−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル、 ・4−(4,4−ジエチル−3−メチル−5−オキソ−
2−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフ
ルオルメチル)ベンゾニトリル。
に、化合物名が下記の通りの式(I)の化合物が挙げら
れる。 ・4−(3−メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−
イミダゾリジニル)−2−(トリフルオルメチル)ベン
ゾニトリル、 ・4−[1−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,
3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル]−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル、 ・4−(4,4−ジエチル−3−メチル−5−オキソ−
2−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフ
ルオルメチル)ベンゾニトリル。
【0028】また、本発明の主題は、記載の一般式
(I)の化合物を製造するにあたり、(1)第三塩基の
存在下に次式(II)
(I)の化合物を製造するにあたり、(1)第三塩基の
存在下に次式(II)
【化26】 (ここで、R1 、R2 及びXは前記の意味を有する)の
化合物を次式(III)
化合物を次式(III)
【化27】 (ここで、R4 及びR5 は前記の意味を有し、R'3はR
3 について前記した意味(ただし、存在し得る反応性官
能基は保護されていてもよい)を有する。なお、R4 及
びR5 は同時にメチル基を表わし得ないものとし、また
R1 が4位のNO2 基を表わし、R2 が3位のCF3 基
を表わし、Xが酸素原子を表わし且つR'3が水素原子を
表わす場合には、R4 又はR5 の一方はCH3 基を他方
はCH2 OH基を表わし得ないものとする)の化合物と
反応させて次式(IV)
3 について前記した意味(ただし、存在し得る反応性官
能基は保護されていてもよい)を有する。なお、R4 及
びR5 は同時にメチル基を表わし得ないものとし、また
R1 が4位のNO2 基を表わし、R2 が3位のCF3 基
を表わし、Xが酸素原子を表わし且つR'3が水素原子を
表わす場合には、R4 又はR5 の一方はCH3 基を他方
はCH2 OH基を表わし得ないものとする)の化合物と
反応させて次式(IV)
【化28】 (ここで、R1 、R2 、X、R'3、R4 及びR5 は前記
の意味を有する)の化合物を得、式(IV)の化合物に、
必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=NH基のケトン官能基への加水分解反応及び
適当ならば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)>C=O基の>C=S基への転化反応、 d)R'3が水素原子を表わす式(IV)の化合物に、その
>C=NH基をケトン官能基に加水分解した後に、式H
al−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の意
味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤を
作用させて、基−A−B−が次式
の意味を有する)の化合物を得、式(IV)の化合物に、
必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=NH基のケトン官能基への加水分解反応及び
適当ならば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)>C=O基の>C=S基への転化反応、 d)R'3が水素原子を表わす式(IV)の化合物に、その
>C=NH基をケトン官能基に加水分解した後に、式H
al−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の意
味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤を
作用させて、基−A−B−が次式
【化29】 (ここで、R"3は前記の意味を有する)の基を表わす式
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは(2)第三塩基の存在下に次式
(II)
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは(2)第三塩基の存在下に次式
(II)
【化30】 (ここで、R1 、R2 及びXは前記の意味を有する)の
化合物を次式(III')
化合物を次式(III')
【化31】 (ここで、R' 3 、R4 及びR5 は前記の意味を有し、
Qはアルカリ金属原子、例えばナトリウム又は1〜6個
の炭素原子を含有するアルキル基を表わす)の化合物と
反応させて次式(IVa)
Qはアルカリ金属原子、例えばナトリウム又は1〜6個
の炭素原子を含有するアルキル基を表わす)の化合物と
反応させて次式(IVa)
【化32】 (ここで、X、R1 、R2 、R'3、R4 及びR5 は前記
の意味を有する)の化合物を得、式(IVa)の化合物
に、必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=O基の>C=S基への転化反応又は適当なら
ば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)R'3が水素原子を表わす式(IVa)の化合物に、式
Hal−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の
意味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤
を作用させて、基−A−B−が次式
の意味を有する)の化合物を得、式(IVa)の化合物
に、必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=O基の>C=S基への転化反応又は適当なら
ば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)R'3が水素原子を表わす式(IVa)の化合物に、式
Hal−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の
意味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤
を作用させて、基−A−B−が次式
【化33】 (ここで、R"3は前記の意味を有する)の基を表わす式
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは(3)式Hal−R"3(ここで、
Hal及びR"3は前記の意味を有する)の反応剤を次式
(IV')
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは(3)式Hal−R"3(ここで、
Hal及びR"3は前記の意味を有する)の反応剤を次式
(IV')
【化34】 (ここでR4 及びR5 は前記の意味を有する)の化合物
に反応させて次式(IV")
に反応させて次式(IV")
【化35】 の化合物得、式(IV")の化合物に、必要ならば又は所望
ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、次いで適当なら
ばエステル化、アミド化又は塩形成剤を作用させること b)>C=O基の>C=S基への転化反応の一つ以上の
反応を任意の順序で行うことを特徴とする式(I)の化
合物の製造法にある。
ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、次いで適当なら
ばエステル化、アミド化又は塩形成剤を作用させること b)>C=O基の>C=S基への転化反応の一つ以上の
反応を任意の順序で行うことを特徴とする式(I)の化
合物の製造法にある。
【0029】式(II)の化合物と式(III) の化合物との
反応は、好ましくは、テトラヒドロフラン又はジクロル
エタンのような有機溶媒中で行われるが、エチルエーテ
ル又はイソプロピルエーテルも使用することができる。
操作は、トリエチルアミンのような第三アミン又はピリ
ジン若しくはメチルエチルピリジンの存在下に行われ
る。
反応は、好ましくは、テトラヒドロフラン又はジクロル
エタンのような有機溶媒中で行われるが、エチルエーテ
ル又はイソプロピルエーテルも使用することができる。
操作は、トリエチルアミンのような第三アミン又はピリ
ジン若しくはメチルエチルピリジンの存在下に行われ
る。
【0030】式(III) 、式(IVa)及び式(IV")の化合
物においてR3 が有し得る及び保護されていてもよい反
応性官能基は、ヒドロキシ又はアミノ官能基である。こ
れらの官能基を保護するには通常の保護基が使用され
る。例えば、アミノ基の保護基としては、t−ブチル、
t−アミル、トリクロルアセチル、クロルアセチル、ベ
ンズヒドリル、トリチル、ホルミル、ベンジルオキシカ
ルボニル基が挙げられる。ヒドロキシ基の保護基として
は、ホルミル、クロルアセチル、テトラヒドロピラニ
ル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリルのよ
うな基が挙げられる。前記のリストは限定的でないこ
と、その他の保護基、例えばペプチドの化学において知
られた保護基も使用できることを理解されたい。このよ
うな保護基のリストは仏国特許第2499995号に記
載されている。
物においてR3 が有し得る及び保護されていてもよい反
応性官能基は、ヒドロキシ又はアミノ官能基である。こ
れらの官能基を保護するには通常の保護基が使用され
る。例えば、アミノ基の保護基としては、t−ブチル、
t−アミル、トリクロルアセチル、クロルアセチル、ベ
ンズヒドリル、トリチル、ホルミル、ベンジルオキシカ
ルボニル基が挙げられる。ヒドロキシ基の保護基として
は、ホルミル、クロルアセチル、テトラヒドロピラニ
ル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリルのよ
うな基が挙げられる。前記のリストは限定的でないこ
と、その他の保護基、例えばペプチドの化学において知
られた保護基も使用できることを理解されたい。このよ
うな保護基のリストは仏国特許第2499995号に記
載されている。
【0031】場合により行う保護基の除去反応は、上記
仏国特許第2499995号に記載のように行われる。
好ましい除去方法は、塩酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、ぎ酸又はトリフルオル酢酸のよう
な酸を使用する酸加水分解である。塩酸が好ましい。
仏国特許第2499995号に記載のように行われる。
好ましい除去方法は、塩酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、ぎ酸又はトリフルオル酢酸のよう
な酸を使用する酸加水分解である。塩酸が好ましい。
【0032】場合により行う>C=NH基のケトン基へ
の加水分解反応は、好ましくは、例えば塩酸水溶液のよ
うな酸を還流下に使用して行われる。>C=NH基のケ
トン基への加水分解を>C=S基を含有する分子につい
て行うときは、この基も>C=O基に転化され得る。R
3 が含有し得る遊離のOH基もSH基に転化され得る。
の加水分解反応は、好ましくは、例えば塩酸水溶液のよ
うな酸を還流下に使用して行われる。>C=NH基のケ
トン基への加水分解を>C=S基を含有する分子につい
て行うときは、この基も>C=O基に転化され得る。R
3 が含有し得る遊離のOH基もSH基に転化され得る。
【0033】>C=O基の>C=S基への転化反応は、
次式
次式
【化36】 のいわゆるローエッソン試薬を使用して行われる。後者
の試薬は、例えばフルカ社により販売されている製品で
あり、その使用は刊行物:Bull.Soc.Chi
m.Belg.87,No3,(1987)p.229
に記載されている。2個の>C=O官能基を2個の>C
=S官能基に転化しようと望むときは、操作は過剰のロ
ーエッソン試薬の存在下に行われる。これは、また、>
C=S官能基と>C=O官能基を含有する分子より出発
してこの>C=O官能基を>C=S官能基に転化しよう
とするときも同様である。
の試薬は、例えばフルカ社により販売されている製品で
あり、その使用は刊行物:Bull.Soc.Chi
m.Belg.87,No3,(1987)p.229
に記載されている。2個の>C=O官能基を2個の>C
=S官能基に転化しようと望むときは、操作は過剰のロ
ーエッソン試薬の存在下に行われる。これは、また、>
C=S官能基と>C=O官能基を含有する分子より出発
してこの>C=O官能基を>C=S官能基に転化しよう
とするときも同様である。
【0034】一方、2個の>C=O官能基を含有する分
子より出発して1個のみの>C=S官能基を含有する化
合物を得ようとするときは、操作は不足量のローエッソ
ン試薬の存在下に行われる。この場合には、一般に3種
の化合物の混合物が得られ、2種の化合物のそれぞれは
>C=O官能基及び>C=S官能基を含有し、他の化合
物は2個の>C=S官能基を含有するものである。これ
らの化合物は、次いで、クロマトグラフィーのような通
常の方法により分離することができる。
子より出発して1個のみの>C=S官能基を含有する化
合物を得ようとするときは、操作は不足量のローエッソ
ン試薬の存在下に行われる。この場合には、一般に3種
の化合物の混合物が得られ、2種の化合物のそれぞれは
>C=O官能基及び>C=S官能基を含有し、他の化合
物は2個の>C=S官能基を含有するものである。これ
らの化合物は、次いで、クロマトグラフィーのような通
常の方法により分離することができる。
【0035】式(IV)、式(IVa)又は式(IV')の化合
物に対する式Hal−R"3の反応体の作用は、水素化ナ
トリウム又はカリウムのような強塩基の存在下に行われ
る。操作は、t−ブチルアンモニウムのような第四アン
モニウム塩の存在下に相移動反応により行うことができ
る。
物に対する式Hal−R"3の反応体の作用は、水素化ナ
トリウム又はカリウムのような強塩基の存在下に行われ
る。操作は、t−ブチルアンモニウムのような第四アン
モニウム塩の存在下に相移動反応により行うことができ
る。
【0036】R"3が有し得る保護基は、例えば、R3 に
ついて前記したものの一つであってよい。保護基の除去
反応は、前記しTたような条件で行われる。塩酸によっ
てt−ブチルジメチルシリル基を除去する例を実験の部
に示す。
ついて前記したものの一つであってよい。保護基の除去
反応は、前記しTたような条件で行われる。塩酸によっ
てt−ブチルジメチルシリル基を除去する例を実験の部
に示す。
【0037】R"3が遊離のOH基を含有する式(I)の
化合物の場合により行うエステル化反応は、通常の条件
で行われる。例えば、酸又はその官能性誘導体、例えば
無水酢酸のような酸無水物をピリジンのような塩基の存
在下に使用することができる。R"3がCOOH基を含有
する式(I)の化合物の場合により行うエステル化又は
塩形成反応は、当業者に知られた標準的な条件下で行わ
れる。
化合物の場合により行うエステル化反応は、通常の条件
で行われる。例えば、酸又はその官能性誘導体、例えば
無水酢酸のような酸無水物をピリジンのような塩基の存
在下に使用することができる。R"3がCOOH基を含有
する式(I)の化合物の場合により行うエステル化又は
塩形成反応は、当業者に知られた標準的な条件下で行わ
れる。
【0038】R"3がCOOH基を含有する式(I)の化
合物の場合により行うアミド化反応は、標準的な条件下
で行われる。酸の官能性誘導体、例えば対称又は混成無
水物に対しては第一又は第二アミンを使用することがで
きる。
合物の場合により行うアミド化反応は、標準的な条件下
で行われる。酸の官能性誘導体、例えば対称又は混成無
水物に対しては第一又は第二アミンを使用することがで
きる。
【0039】また、本発明の主題は、次式(I")
【化37】 (ここで、R"1、R"2、R4 、R5 、及び−A" −B"
−はR1 、R2 及び−A−B−について上で示した意味
を有する。ただし、−A" −B" −が−CO−N(R"'
3 )−基(ここで、R"'は水素原子又は多くとも7個の
炭素原子を含有する直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル
基を表わす)を表わし且つYが酸素原子を表わすとき
は、R" はシアノ基を表わすものとする)の製造法にあ
り、この方法は、次式(V)
−はR1 、R2 及び−A−B−について上で示した意味
を有する。ただし、−A" −B" −が−CO−N(R"'
3 )−基(ここで、R"'は水素原子又は多くとも7個の
炭素原子を含有する直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル
基を表わす)を表わし且つYが酸素原子を表わすとき
は、R" はシアノ基を表わすものとする)の製造法にあ
り、この方法は、次式(V)
【化38】 (ここで、R"1及びR"2は前記の意味を有し、Halは
ハロゲン原子を表わす)の化合物を次式(VI)
ハロゲン原子を表わす)の化合物を次式(VI)
【化39】 (ここで、−A" −B" −、R4 、R5 及びYは前記の
意味を有する)の化合物と反応させることからなり、反
応は触媒の存在下に要すれば溶媒中で行われる。
意味を有する)の化合物と反応させることからなり、反
応は触媒の存在下に要すれば溶媒中で行われる。
【0040】式(V)の化合物に関しては、用語「Ha
l」は好ましくは塩素原子を意味するが、臭素又は沃素
原子も表わすことができる。触媒の作用は、おそらく、
放出されるハロゲン化水素を捕捉し、しかして式(V)
の化合物と式(VI)の化合物との縮合反応を容易にして
所望化合物を生成させるためであろう。
l」は好ましくは塩素原子を意味するが、臭素又は沃素
原子も表わすことができる。触媒の作用は、おそらく、
放出されるハロゲン化水素を捕捉し、しかして式(V)
の化合物と式(VI)の化合物との縮合反応を容易にして
所望化合物を生成させるためであろう。
【0041】しかして、本発明の特定の主題は、触媒が
純粋な又は酸化された形の金属或いは塩基である前記の
製造法にある。使用される触媒は純粋な形の、金属酸化
物の形の、又は金属塩の形の金属であってよい。また、
触媒は塩基であてよい。使用する触媒が金属であるとき
は、この金属は銅又はニッケルであってよい。金属塩
は、塩化物又は酢酸塩であってよい。触媒が塩基である
ときは、この塩基は、例えば苛性ソーダ又はカリであっ
てよく、所望ならばジメチルスルホキシドを反応媒体中
に添加することができる。本発明のさらに特定の主題
は、触媒が酸化第一銅、酸化第二銅、純粋な金属銅及び
苛性ソーダ又はカリのような塩基のうちから選択される
前記の製造法にある。触媒として使用される純粋な形の
銅は、好ましくは粉末状である。特に本発明の主題は、
触媒が酸化第二銅である前記の製造法にある。
純粋な又は酸化された形の金属或いは塩基である前記の
製造法にある。使用される触媒は純粋な形の、金属酸化
物の形の、又は金属塩の形の金属であってよい。また、
触媒は塩基であてよい。使用する触媒が金属であるとき
は、この金属は銅又はニッケルであってよい。金属塩
は、塩化物又は酢酸塩であってよい。触媒が塩基である
ときは、この塩基は、例えば苛性ソーダ又はカリであっ
てよく、所望ならばジメチルスルホキシドを反応媒体中
に添加することができる。本発明のさらに特定の主題
は、触媒が酸化第一銅、酸化第二銅、純粋な金属銅及び
苛性ソーダ又はカリのような塩基のうちから選択される
前記の製造法にある。触媒として使用される純粋な形の
銅は、好ましくは粉末状である。特に本発明の主題は、
触媒が酸化第二銅である前記の製造法にある。
【0042】使用される溶媒は好ましくは高沸点の溶
媒、例えばフェニルオキシド、ジグリム、トリグリム及
びジメチルスルホキシドのうちから選択されるが、例え
ばパラフィン又はワセリンのような高沸点の油も使用す
ることができる。しかして、本発明の主題は、操作をフ
ェニルオキシド、ジグリム、トリグリム又はジメチルス
ルホキシドのようなエーテル型の溶媒の存在下に行う前
記の製造法にある。特に、本発明の主題は、使用する溶
媒がフェニルオキシド又はトリグリムである製造法にあ
る。
媒、例えばフェニルオキシド、ジグリム、トリグリム及
びジメチルスルホキシドのうちから選択されるが、例え
ばパラフィン又はワセリンのような高沸点の油も使用す
ることができる。しかして、本発明の主題は、操作をフ
ェニルオキシド、ジグリム、トリグリム又はジメチルス
ルホキシドのようなエーテル型の溶媒の存在下に行う前
記の製造法にある。特に、本発明の主題は、使用する溶
媒がフェニルオキシド又はトリグリムである製造法にあ
る。
【0043】前記した所望化合物の製造法は、加圧下に
又は大気圧下に、好ましくは高温で行うことができる。
しかして、本発明の主題は、反応を100℃以上の温度
で、好ましくは150℃以上の温度で行うことを特徴と
する前記の製造法にある。さに詳しくは、本発明の主題
は、反応を2時間以上行うことを特徴とする前記の製造
法にある。さらに、本発明の特定の主題は、反応を酸化
第一銅の存在下に、トリグリム中で、200℃以上の温
度で、3時間以上行うことを特徴とする前記の製造法に
ある。
又は大気圧下に、好ましくは高温で行うことができる。
しかして、本発明の主題は、反応を100℃以上の温度
で、好ましくは150℃以上の温度で行うことを特徴と
する前記の製造法にある。さに詳しくは、本発明の主題
は、反応を2時間以上行うことを特徴とする前記の製造
法にある。さらに、本発明の特定の主題は、反応を酸化
第一銅の存在下に、トリグリム中で、200℃以上の温
度で、3時間以上行うことを特徴とする前記の製造法に
ある。
【0044】本発明の主題をなす式(I)の化合物は、
有用な薬理学的性質を持っている。特に、それらは末梢
受容体に対するアンドロゲンの作用を抑制することが観
察された。実験の部に示す試験は、この抗アンドロゲン
活性を例示する。この抗アンドロゲン活性の故に、本発
明の化合物はある種の薬剤による去勢作用の恐れなく成
人のために治療上使用することができる。
有用な薬理学的性質を持っている。特に、それらは末梢
受容体に対するアンドロゲンの作用を抑制することが観
察された。実験の部に示す試験は、この抗アンドロゲン
活性を例示する。この抗アンドロゲン活性の故に、本発
明の化合物はある種の薬剤による去勢作用の恐れなく成
人のために治療上使用することができる。
【0045】これらの性質は、本発明の化合物を前立腺
の腺腫及び新形成の治療に並びに前立腺の良性肥大の治
療に使用するための薬剤として有用ならしめるものであ
る。また、これらの性質は、一般式(I)の化合物を、
その細胞が特にアンドロゲン受容体を含有する良性又は
悪性の腫瘍を治療するのに有用ならしめる。特に、胸
部、脳、皮膚及び卵巣の癌のみならず膀胱、リンパ系、
腎臓、肝臓の癌が挙げられる。
の腺腫及び新形成の治療に並びに前立腺の良性肥大の治
療に使用するための薬剤として有用ならしめるものであ
る。また、これらの性質は、一般式(I)の化合物を、
その細胞が特にアンドロゲン受容体を含有する良性又は
悪性の腫瘍を治療するのに有用ならしめる。特に、胸
部、脳、皮膚及び卵巣の癌のみならず膀胱、リンパ系、
腎臓、肝臓の癌が挙げられる。
【0046】また、本発明の一般式(I)の化合物は、
ざ瘡、脂漏、男性ホルモン性脱毛症、過多毛症又は粗毛
症などの治療に使用することができる。従って、式
(I)の化合物は、皮膚科において使用することができ
る。それらは単独で又は組合せて使用することができ
る。特に、それらは、ざ瘡を治療するためにアゼライン
酸若しくはフシド酸の誘導体、エリトロマイシンのよう
な抗生物質と又はレチノイドの誘導体と組合せて、或い
はざ瘡、脱毛症又は粗毛症を治療するために(5α,1
7β)−1,1−ジメチルエチル−3−オキソ−4−ア
ザアンドロスタ−1−エン−17−カルボキサミド(即
ち、フィナステリド。Merck第11版)若しくはア
ザライン酸のような5α−レダクターゼ阻害剤と又はア
ンドロゲン受容体の遮断剤と組合せて、或いは脱毛症を
治療するためにミノキシジルのような育毛刺激物質と組
合せて使用することができる。
ざ瘡、脂漏、男性ホルモン性脱毛症、過多毛症又は粗毛
症などの治療に使用することができる。従って、式
(I)の化合物は、皮膚科において使用することができ
る。それらは単独で又は組合せて使用することができ
る。特に、それらは、ざ瘡を治療するためにアゼライン
酸若しくはフシド酸の誘導体、エリトロマイシンのよう
な抗生物質と又はレチノイドの誘導体と組合せて、或い
はざ瘡、脱毛症又は粗毛症を治療するために(5α,1
7β)−1,1−ジメチルエチル−3−オキソ−4−ア
ザアンドロスタ−1−エン−17−カルボキサミド(即
ち、フィナステリド。Merck第11版)若しくはア
ザライン酸のような5α−レダクターゼ阻害剤と又はア
ンドロゲン受容体の遮断剤と組合せて、或いは脱毛症を
治療するためにミノキシジルのような育毛刺激物質と組
合せて使用することができる。
【0047】また、式(I)の化合物は獣医学の分野で
も使用することができる。また、式(I)の化合物は、
放射性物質の形で、アンドロゲン受容体の特異的標識物
として診断学上使用することができる。放射性物質とし
ては、例えば、トリチウム、炭素14又は沃素125で
標識付けした化合物を使用することができる。
も使用することができる。また、式(I)の化合物は、
放射性物質の形で、アンドロゲン受容体の特異的標識物
として診断学上使用することができる。放射性物質とし
ては、例えば、トリチウム、炭素14又は沃素125で
標識付けした化合物を使用することができる。
【0048】従って、本発明の主題は、式(I)の製薬
上許容できる化合物からなる薬剤にある。特に本発明の
主題は、化合物名が下記の通りの式(I)の化合物から
なる薬剤にある。 ・4−(3−メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−
イミダゾリジニル)−2−(トリフルオルメチル)ベン
ゾニトリル、 ・4−[1−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,
3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル]−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル、 ・4−(4,4−ジエチル−3−メチル−5−オキソ−
2−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフ
ルオルメチル)ベンゾニトリル。
上許容できる化合物からなる薬剤にある。特に本発明の
主題は、化合物名が下記の通りの式(I)の化合物から
なる薬剤にある。 ・4−(3−メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−
イミダゾリジニル)−2−(トリフルオルメチル)ベン
ゾニトリル、 ・4−[1−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,
3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル]−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル、 ・4−(4,4−ジエチル−3−メチル−5−オキソ−
2−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフ
ルオルメチル)ベンゾニトリル。
【0049】薬剤は、非経口的に、経口的に、系舌的
に、直腸経路で又は局所経路で投与することができる。
また本発明の主題は、一般式(I)の薬剤の少なくとも
1種を活性成分として含有することを特徴とする製薬組
成物にある。これらの製薬組成物は、固体でも液体でも
よく、人の医薬として慣用されている製剤形状で、例え
ば駐車用溶液又は懸濁液、無味の若しくは糖衣錠剤、カ
プセル、顆粒、シロップ、座薬、軟膏、クリーム、ロー
ションのような剤形で提供できる。活性成分は、これら
の製薬組成物に通常使用される補助剤、例えば水性若し
くは非水性のビヒクル、タルク、アラビアゴム、ラクト
ース、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、ココアバ
ター、動物性若しくは植物性の脂肪物質、パラフィン誘
導体、グリコール類、各種の湿潤、分散若しくは乳化
剤、保存剤と配合することができる。通常の薬用量は、
治療患者及び疾病によって変わるが、例えば成人につい
て経口投与で1日当たり10〜500mgであってよ
い。
に、直腸経路で又は局所経路で投与することができる。
また本発明の主題は、一般式(I)の薬剤の少なくとも
1種を活性成分として含有することを特徴とする製薬組
成物にある。これらの製薬組成物は、固体でも液体でも
よく、人の医薬として慣用されている製剤形状で、例え
ば駐車用溶液又は懸濁液、無味の若しくは糖衣錠剤、カ
プセル、顆粒、シロップ、座薬、軟膏、クリーム、ロー
ションのような剤形で提供できる。活性成分は、これら
の製薬組成物に通常使用される補助剤、例えば水性若し
くは非水性のビヒクル、タルク、アラビアゴム、ラクト
ース、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、ココアバ
ター、動物性若しくは植物性の脂肪物質、パラフィン誘
導体、グリコール類、各種の湿潤、分散若しくは乳化
剤、保存剤と配合することができる。通常の薬用量は、
治療患者及び疾病によって変わるが、例えば成人につい
て経口投与で1日当たり10〜500mgであってよ
い。
【0050】本発明の製造法の開始時に使用される式
(II)の化合物は、次式(A)
(II)の化合物は、次式(A)
【化40】 の相当するアミンに、Xが酸素原子を表わすときはホス
ゲンを、またXが硫黄原子を表わすときはチオホスゲン
を作用させることにより得ることができる。このような
製造例を後記の実験の部に示す。また、この種の化合物
は仏国特許第2329276号に記載されている。式
(A)のアミンは、ヨーロッパ特許第0002892号
又は仏国特許第2142804号に記載されている。
ゲンを、またXが硫黄原子を表わすときはチオホスゲン
を作用させることにより得ることができる。このような
製造例を後記の実験の部に示す。また、この種の化合物
は仏国特許第2329276号に記載されている。式
(A)のアミンは、ヨーロッパ特許第0002892号
又は仏国特許第2142804号に記載されている。
【0051】式(III) 又は式(III')の化合物は既知であ
るか、又は刊行物:J.Am.Chem.Soc.(1
953),75,4841、BEIL,I,4526又
はJ.Org.Chem.27,2901(1962)
に記載の方法により相当するシアンヒドリンから製造す
ることができる。R'3が水素原子と異なる式(III) の化
合物は、式(IV)の化合物に対するR"3−Halの作用
について前記した条件下で2−シアノ−2−アミノプロ
パンにR"3−Halを作用させることにより得ることが
できる。この種の製造例は文献:ジレック他;Coll
ect.Czech.Chem.Comm.54
(8),2248(1989)に記載されている。式
(IV')の化合物は、仏国特許第2329276号に記載
されている。
るか、又は刊行物:J.Am.Chem.Soc.(1
953),75,4841、BEIL,I,4526又
はJ.Org.Chem.27,2901(1962)
に記載の方法により相当するシアンヒドリンから製造す
ることができる。R'3が水素原子と異なる式(III) の化
合物は、式(IV)の化合物に対するR"3−Halの作用
について前記した条件下で2−シアノ−2−アミノプロ
パンにR"3−Halを作用させることにより得ることが
できる。この種の製造例は文献:ジレック他;Coll
ect.Czech.Chem.Comm.54
(8),2248(1989)に記載されている。式
(IV')の化合物は、仏国特許第2329276号に記載
されている。
【0052】式(I)の化合物の製造法における式
(V)及び式(VI)の化合物は、既知であり、市販され
ているか、又は当業者に知られた方法により製造するこ
とができる。式(VI)の化合物の製造は、下記の刊行物 ・Zhur.Preklad.Khim.28,967
−75(1955)(C.A.50,4881a,19
56) ・Tetrahedron43,1753(1987) ・J.Org.Chem.52,2407(1987) ・Zh.Org.Khim.21,2006(198
5) ・J.Fluor.Chem.17,345(198
1) 又は下記の特許 ・独国特許第637318号(1935) ・ヨーロッパ特許第0130875号 ・特開昭56−121524号 に記載されている。式(VI)の化合物は、ヒダントイン
の誘導体であって、広く使用されており、例えば下記の
文献に記載されている。 ・J.Pharm.Pharmacol.67,Vo
l.19(4),209−16(1967) ・Khim.Farm.Zh.67,Vol.1
(5),51−2 ・独国特許第2217914号 ・ヨーロッパ特許第0091596号 J.Chem.Soc.Perkin.Trans.
1,219−21(1974)。
(V)及び式(VI)の化合物は、既知であり、市販され
ているか、又は当業者に知られた方法により製造するこ
とができる。式(VI)の化合物の製造は、下記の刊行物 ・Zhur.Preklad.Khim.28,967
−75(1955)(C.A.50,4881a,19
56) ・Tetrahedron43,1753(1987) ・J.Org.Chem.52,2407(1987) ・Zh.Org.Khim.21,2006(198
5) ・J.Fluor.Chem.17,345(198
1) 又は下記の特許 ・独国特許第637318号(1935) ・ヨーロッパ特許第0130875号 ・特開昭56−121524号 に記載されている。式(VI)の化合物は、ヒダントイン
の誘導体であって、広く使用されており、例えば下記の
文献に記載されている。 ・J.Pharm.Pharmacol.67,Vo
l.19(4),209−16(1967) ・Khim.Farm.Zh.67,Vol.1
(5),51−2 ・独国特許第2217914号 ・ヨーロッパ特許第0091596号 J.Chem.Soc.Perkin.Trans.
1,219−21(1974)。
【0053】また、本発明の主題は、新規な工業用化合
物としての、特に、一版式(I)の化合物を製造するた
めの中間体といして使用できる新規な工業用化合物とし
ての次式(IVi)
物としての、特に、一版式(I)の化合物を製造するた
めの中間体といして使用できる新規な工業用化合物とし
ての次式(IVi)
【化41】 (ここで、R1 、R2 、R4 、R5 及びYは前記の意味
を有し、基−Ai−Bi−が次式
を有し、基−Ai−Bi−が次式
【化42】 (ここで、Xは酸素又は硫黄原子を表わし、R3iは反応
性保護基を含有するR3の意味のうちから選択される)
の基のうちから選択される)の化合物にある。保護され
た反応性官能基のうちでは、ヒドロキシ及びはアミノ官
能基が挙げられる。これらの官能基はR3 置換基につい
て上で示したように保護することができる。
性保護基を含有するR3の意味のうちから選択される)
の基のうちから選択される)の化合物にある。保護され
た反応性官能基のうちでは、ヒドロキシ及びはアミノ官
能基が挙げられる。これらの官能基はR3 置換基につい
て上で示したように保護することができる。
【0054】
【実施例】下記の実施例は本発明を例示するためのもの
であって、これを何ら制限するものではない。
であって、これを何ら制限するものではない。
【0055】例1:4−(3−メチル−5−オキソ−2
−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフル
オルメチル)ベンゾニトリル a)22ccの蒸留水と1ccのチオホスゲンとの溶液
中に2.23gの2−トリフルオルメチル−4−アミノ
ベンゾニトリル(ヨーロッパ特許第0002892号に
従って製造)をゆっくりと添加し、1時間撹拌し、次い
でクロロホルムで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥し、減圧
下に蒸発乾固させ、3gの生成物を得た。これはそのま
ま使用する。 b)上で製造した2.5gのイソチオシアネートを5c
cのエタノールに溶解してなる溶液を、976mgのN
−メチルグリシンを3.65ccの苛性ソーダ液に溶解
してなる溶液(3M/l)中に添加する。周囲温度で3
0分間撹拌し、次いで全体を1時間還流させる。周囲温
度に戻した後、反応媒体を20ccの水と10ccの1
N塩酸との混合物中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。
シリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレン−
アセトン95−5)した後、1.78gの生成物を得
た。これを塩化メチレン−シクロヘキサン混合物から再
結晶する。1.66gの所期化合物を集めた。Mp=2
20−221℃。 Rf=0.18(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
1−1)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1788−1729cm-1 C≡N:2235cm-1 共役系+芳香族:1614−1580−1515cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:232nm,ε=17300 Max:254nm,ε=22700
−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフル
オルメチル)ベンゾニトリル a)22ccの蒸留水と1ccのチオホスゲンとの溶液
中に2.23gの2−トリフルオルメチル−4−アミノ
ベンゾニトリル(ヨーロッパ特許第0002892号に
従って製造)をゆっくりと添加し、1時間撹拌し、次い
でクロロホルムで抽出し、塩水で洗浄し、乾燥し、減圧
下に蒸発乾固させ、3gの生成物を得た。これはそのま
ま使用する。 b)上で製造した2.5gのイソチオシアネートを5c
cのエタノールに溶解してなる溶液を、976mgのN
−メチルグリシンを3.65ccの苛性ソーダ液に溶解
してなる溶液(3M/l)中に添加する。周囲温度で3
0分間撹拌し、次いで全体を1時間還流させる。周囲温
度に戻した後、反応媒体を20ccの水と10ccの1
N塩酸との混合物中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。
シリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレン−
アセトン95−5)した後、1.78gの生成物を得
た。これを塩化メチレン−シクロヘキサン混合物から再
結晶する。1.66gの所期化合物を集めた。Mp=2
20−221℃。 Rf=0.18(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
1−1)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1788−1729cm-1 C≡N:2235cm-1 共役系+芳香族:1614−1580−1515cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:232nm,ε=17300 Max:254nm,ε=22700
【0056】例2:4−(1−メチル−4−イミノ−2
−チオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−
3−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリ
ル 1.36gの1−メチルアミノシクロペンタンカルボニ
トリルを10ccのテトラヒドロフランに溶解してなる
溶液を、例1の工程a)におけるように製造した2.5
gのイソチオシアネートに約2分間で添加する。40分
間撹拌し、溶媒を蒸発させ、残留物をシリカでクロマト
グラフィー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル87.
5−12.5)し、3.32gの所期化合物を得た。M
p=165−166℃。 Rf=0.3(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル85
−15)。IR スペクトル(CHCl3 ) =NH:3310−1672cm-1 C≡N:2230cm-1 芳香族:1614−1577−1505cm-1 例2の開始時に使用した1−メチルアミノシクロペンタ
ンカルボニトリルの製造 8.5gのシクロペンタノン、7gのメチルアミン塩酸
塩を7.5ccの水中で15〜20℃に冷却し、6.5
gのシアン化カリウムを13ccの水に溶解してなる溶
液を添加する。反応媒体を周囲温度に戻し、18時間撹
拌し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機相を塩水で
洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させる。残留物を蒸留し、
4.1gの所期化合物を得た。Bp.=60±0.3℃
(7mmHg)。
−チオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−
3−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリ
ル 1.36gの1−メチルアミノシクロペンタンカルボニ
トリルを10ccのテトラヒドロフランに溶解してなる
溶液を、例1の工程a)におけるように製造した2.5
gのイソチオシアネートに約2分間で添加する。40分
間撹拌し、溶媒を蒸発させ、残留物をシリカでクロマト
グラフィー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル87.
5−12.5)し、3.32gの所期化合物を得た。M
p=165−166℃。 Rf=0.3(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル85
−15)。IR スペクトル(CHCl3 ) =NH:3310−1672cm-1 C≡N:2230cm-1 芳香族:1614−1577−1505cm-1 例2の開始時に使用した1−メチルアミノシクロペンタ
ンカルボニトリルの製造 8.5gのシクロペンタノン、7gのメチルアミン塩酸
塩を7.5ccの水中で15〜20℃に冷却し、6.5
gのシアン化カリウムを13ccの水に溶解してなる溶
液を添加する。反応媒体を周囲温度に戻し、18時間撹
拌し、次いで塩化メチレンで抽出する。有機相を塩水で
洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発させる。残留物を蒸留し、
4.1gの所期化合物を得た。Bp.=60±0.3℃
(7mmHg)。
【0057】例3:4−(1−メチル−4−オキソ−2
−チオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−
3−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリ
ル 例2で製造した259mgの化合物を5.2ccのクロ
ロホルムに溶解し、次いで52ccのメタノールを添加
する。得られた溶液に7.5ccの2N塩酸を添加し、
次いで全体を1時間加熱還流する。周囲温度に冷却した
後、反応媒体を150ccの氷冷水中に注ぐ。クロロホ
ルムで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、溶媒を蒸発させ
る。残留物をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:酢
酸エチル−シクロヘキサン3−7)し、Rf=0.35
の画分を集め、塩化メチレンとシクロヘキサンから結晶
化した後、247mgの所期化合物を得た。Mp=16
2−163℃。 Rf=0.35(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
7−3)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1765cm-1 C≡N:2235cm-1 芳香族:1609−1578−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:234nm,ε=17600 Max:256nm,ε=23800 Inf:266nm,ε=20300
−チオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−
3−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリ
ル 例2で製造した259mgの化合物を5.2ccのクロ
ロホルムに溶解し、次いで52ccのメタノールを添加
する。得られた溶液に7.5ccの2N塩酸を添加し、
次いで全体を1時間加熱還流する。周囲温度に冷却した
後、反応媒体を150ccの氷冷水中に注ぐ。クロロホ
ルムで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、溶媒を蒸発させ
る。残留物をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:酢
酸エチル−シクロヘキサン3−7)し、Rf=0.35
の画分を集め、塩化メチレンとシクロヘキサンから結晶
化した後、247mgの所期化合物を得た。Mp=16
2−163℃。 Rf=0.35(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
7−3)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1765cm-1 C≡N:2235cm-1 芳香族:1609−1578−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:234nm,ε=17600 Max:256nm,ε=23800 Inf:266nm,ε=20300
【0058】例4:4−(4,4−ジエチル−3−メチ
ル−5−イミノ−2−チオキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例1の工程a)におけるように製造した2.5gのイソ
チオシアネートと1.39gの適当なアミノニトリルと
から出発して、例2におけるように操作を行うことによ
り3.22gの所期化合物を得た。Mp=167−16
8℃。 Rf=0.27(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル8
5−15)。IR スペクトル(CHCl3 ) =NH:3304−1673cm-1 C≡N:2230cm-1 芳香族:1614−1576−1505cm-1 例4の開始時に使用した1−メチルアミノジエチルカル
ボニトリルの製造出発時に8.6gのジエチルケトンを
使用して、例2に示した1−メチルアミノシクロペンタ
ンカルボニトリルの製造のように操作を行う。4.8g
の所期化合物を得た。Bp.=773℃(40mmH
g)。
ル−5−イミノ−2−チオキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例1の工程a)におけるように製造した2.5gのイソ
チオシアネートと1.39gの適当なアミノニトリルと
から出発して、例2におけるように操作を行うことによ
り3.22gの所期化合物を得た。Mp=167−16
8℃。 Rf=0.27(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル8
5−15)。IR スペクトル(CHCl3 ) =NH:3304−1673cm-1 C≡N:2230cm-1 芳香族:1614−1576−1505cm-1 例4の開始時に使用した1−メチルアミノジエチルカル
ボニトリルの製造出発時に8.6gのジエチルケトンを
使用して、例2に示した1−メチルアミノシクロペンタ
ンカルボニトリルの製造のように操作を行う。4.8g
の所期化合物を得た。Bp.=773℃(40mmH
g)。
【0059】例5:4−(4,4−ジエチル−3−メチ
ル−5−オキソ−2−チオキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 321mgの例4で得た化合物と65ccのメタノール
及び14ccの2N塩酸とから出発して、例3における
ように実施することにより249gの所期化合物を得
た。Mp=126−127℃。 Rf=0.45(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
4−6)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1753cm-1 C≡N:2235cm-1 芳香族:1615−1580−1504cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:234nm,ε=17800 Max:254nm,ε=24100 Inf:265nm
ル−5−オキソ−2−チオキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 321mgの例4で得た化合物と65ccのメタノール
及び14ccの2N塩酸とから出発して、例3における
ように実施することにより249gの所期化合物を得
た。Mp=126−127℃。 Rf=0.45(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル
4−6)。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1753cm-1 C≡N:2235cm-1 芳香族:1615−1580−1504cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:234nm,ε=17800 Max:254nm,ε=24100 Inf:265nm
【0060】例6:4−(5−メチル−8−イミノ−6
−チオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 例1の工程a)におけるように製造した456mgのイ
ソチオシアネートを2ccの1,2−ジクロルエタンに
溶解してなる溶液に、221mgの1−メチルアミノシ
クロブタンカルボニトリルを1ccの1,2−ジクロル
エタンに溶解してなる溶液を0.2ccのトリエチルア
ミンの存在下に3分間で添加する。45分間撹拌し、溶
媒を蒸発させ、残留物をシリカでクロマトグラフィー
(溶離剤:塩化メチレン−アセトン95−5)し、Rf
=0.32の画分を集める。エーテルから再結晶した
後、610mgの所期化合物を得た。Mp=172−1
73℃。IR スペクトル(CHCl3 ) >C=NH:3315−1673cm-1 C≡N:2236cm-1 芳香族:1615−1580−1505cm-1 1−メチルアミノシクロブタンカルボニトリルの製造 出発時に7gのシクロブタノンを使用して例2に記載の
1−メチルアミノシクロペンタンカルボニトリルの製造
において示したように操作を行い、10.6gの所期化
合物を得た。
−チオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 例1の工程a)におけるように製造した456mgのイ
ソチオシアネートを2ccの1,2−ジクロルエタンに
溶解してなる溶液に、221mgの1−メチルアミノシ
クロブタンカルボニトリルを1ccの1,2−ジクロル
エタンに溶解してなる溶液を0.2ccのトリエチルア
ミンの存在下に3分間で添加する。45分間撹拌し、溶
媒を蒸発させ、残留物をシリカでクロマトグラフィー
(溶離剤:塩化メチレン−アセトン95−5)し、Rf
=0.32の画分を集める。エーテルから再結晶した
後、610mgの所期化合物を得た。Mp=172−1
73℃。IR スペクトル(CHCl3 ) >C=NH:3315−1673cm-1 C≡N:2236cm-1 芳香族:1615−1580−1505cm-1 1−メチルアミノシクロブタンカルボニトリルの製造 出発時に7gのシクロブタノンを使用して例2に記載の
1−メチルアミノシクロペンタンカルボニトリルの製造
において示したように操作を行い、10.6gの所期化
合物を得た。
【0061】例7:4−(5−メチル−8−オキソ−6
−チオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 514mgの例6で得た化合物と1.5ccの2N塩酸
とから出発して、例3におけるように実施する。シリカ
でクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸
エチル6−4)した後、Rf=0.34の画分を集め、
エーテルで結晶化した後、499mgの所期化合物を得
た。Mp=161−162℃。IR スペクトル(CHCl3 ) >C=O:1754cm-1 C≡N:2236cm-1 芳香族:1615−1583−1504cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:239nm,ε=17400 Max:257nm,ε=21200 Inf:268nm,ε=19000
−チオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 514mgの例6で得た化合物と1.5ccの2N塩酸
とから出発して、例3におけるように実施する。シリカ
でクロマトグラフィー(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸
エチル6−4)した後、Rf=0.34の画分を集め、
エーテルで結晶化した後、499mgの所期化合物を得
た。Mp=161−162℃。IR スペクトル(CHCl3 ) >C=O:1754cm-1 C≡N:2236cm-1 芳香族:1615−1583−1504cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:239nm,ε=17400 Max:257nm,ε=21200 Inf:268nm,ε=19000
【0062】例8:4−(1−メチル−4−イミノ−2
−オキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3
−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 300mgの1−メチルアミノシクロペンタンカルボニ
トリルを3ccの1,2−ジクロルエタン中で0.5c
cのトリエチルアミンの存在下に−5℃に冷却する。ホ
スゲンと2−トリフルオルメチル−4−アミノベンゾニ
トリル(1.6m/l)とから出発して例1の工程a)
におけるように製造した3−トリフルオルメチル−4−
ベンゾニトリルイソシアネートを1,2−ジクロルエタ
ンに溶解してなる1.5ccの溶液を1分間で添加す
る。40分間撹拌し、溶媒を蒸発させ、シリカでクロマ
トグラフィー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル95
−5)した後、620mgの所期化合物を得た。
−オキソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3
−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 300mgの1−メチルアミノシクロペンタンカルボニ
トリルを3ccの1,2−ジクロルエタン中で0.5c
cのトリエチルアミンの存在下に−5℃に冷却する。ホ
スゲンと2−トリフルオルメチル−4−アミノベンゾニ
トリル(1.6m/l)とから出発して例1の工程a)
におけるように製造した3−トリフルオルメチル−4−
ベンゾニトリルイソシアネートを1,2−ジクロルエタ
ンに溶解してなる1.5ccの溶液を1分間で添加す
る。40分間撹拌し、溶媒を蒸発させ、シリカでクロマ
トグラフィー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル95
−5)した後、620mgの所期化合物を得た。
【0063】例9:4−(1−メチル−2,4−ジオキ
ソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例8で得た535mgの化合物を10ccのメタノール
と2ccの2N塩酸に溶解してなる溶液を50℃に加熱
する。1時間撹拌し、反応媒体を周囲温度に戻し、20
ccの水を添加し、塩化メチレンで抽出する。溶媒を減
圧下に除去した後、残留物をアセトンに溶解し、残留物
をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレン
−アセトン98−2)し、325mgの所期化合物を得
た。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1777(m),1724cm-1(F) C≡N:2238cm-1 芳香族:1616−1576−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:236nm,ε=10000 Max:262nm,ε=13900 Inf:277nm,ε=7200 Inf:286nm,ε=3700
ソ−1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例8で得た535mgの化合物を10ccのメタノール
と2ccの2N塩酸に溶解してなる溶液を50℃に加熱
する。1時間撹拌し、反応媒体を周囲温度に戻し、20
ccの水を添加し、塩化メチレンで抽出する。溶媒を減
圧下に除去した後、残留物をアセトンに溶解し、残留物
をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレン
−アセトン98−2)し、325mgの所期化合物を得
た。IR スペクトル(CHCl3 ) C=O:1777(m),1724cm-1(F) C≡N:2238cm-1 芳香族:1616−1576−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:236nm,ε=10000 Max:262nm,ε=13900 Inf:277nm,ε=7200 Inf:286nm,ε=3700
【0064】例10:4−(5−メチル−8−イミノ−
6−オキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 2ccのイソシアネート溶液と352mgの1−メチル
アミノシクロブタンカルボニトリルとから出発して、例
8におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:85−15)した後、Rf=0.20の画
分を集め、301mgの所期化合物を得た。Mp=14
4−145℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3295cm-1 C≡N:2240cm-1 >C=O:1740cm-1 C=N:1664cm-1 芳香族:1611−1572−1508cm-1
6−オキソ−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン
−7−イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニト
リル 2ccのイソシアネート溶液と352mgの1−メチル
アミノシクロブタンカルボニトリルとから出発して、例
8におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:85−15)した後、Rf=0.20の画
分を集め、301mgの所期化合物を得た。Mp=14
4−145℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3295cm-1 C≡N:2240cm-1 >C=O:1740cm-1 C=N:1664cm-1 芳香族:1611−1572−1508cm-1
【0065】例11:4−(6,8−ジオキソ−5−メ
チル−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン−7−
イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例10で得た0.8gの化合物と3ccの2N塩酸とか
ら出発し、抽出溶媒としてクロロホルムを使用して、例
9におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル95−5)した
後、465mgの所期化合物を得た。Mp=165−1
66℃。IR スペクトル(CHCl3 ) C≡N:2236cm-1 C=O:1778−1726cm-1 芳香族:1616−1579−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:238nm,ε=11000 Max:262nm,ε=14000 Inf:278−286nm
チル−5,7−ジアザスピロ(3,4)オクタン−7−
イル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例10で得た0.8gの化合物と3ccの2N塩酸とか
ら出発し、抽出溶媒としてクロロホルムを使用して、例
9におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:塩化メチレン−酢酸エチル95−5)した
後、465mgの所期化合物を得た。Mp=165−1
66℃。IR スペクトル(CHCl3 ) C≡N:2236cm-1 C=O:1778−1726cm-1 芳香族:1616−1579−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Inf:238nm,ε=11000 Max:262nm,ε=14000 Inf:278−286nm
【0066】例12:4−(4−イミノ−2−オキソ−
1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 3.1ccのイソシアネート溶液と550mgの1−ア
ミノシクロペンタンカルボニトリルとから出発して、例
8におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:塩化メチレン−アセトン90−10)した
後、301mgの所期化合物を集めた。Mp=212−
213℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3350−3290cm-1 C≡N:2240cm-1 >C=O:1744cm-1 C=N:1678cm-1 芳香族:1610−1574−1510cm-1 1−アミノシクロペンタンカルボニトリルの製造 7.9gの塩化アンモニウムと6.14gのシアン化ナ
トリウムを40ccの液体アンモニア中で0℃〜+8℃
に冷却し、次いで8.8ccのシクロペンタンを滴下す
る。反応媒体を周囲温度に戻し、16時間撹拌する。塩
化メチレンで抽出した後、有機相を塩水で洗浄し、乾燥
し、溶媒を30℃以下の温度で蒸発させる。残留物を蒸
留し、11gの所期化合物を得た。Bp=55℃±2℃
(11mgHg)。
1,3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 3.1ccのイソシアネート溶液と550mgの1−ア
ミノシクロペンタンカルボニトリルとから出発して、例
8におけるように実施する。シリカでクロマトグラフィ
ー(溶離剤:塩化メチレン−アセトン90−10)した
後、301mgの所期化合物を集めた。Mp=212−
213℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3350−3290cm-1 C≡N:2240cm-1 >C=O:1744cm-1 C=N:1678cm-1 芳香族:1610−1574−1510cm-1 1−アミノシクロペンタンカルボニトリルの製造 7.9gの塩化アンモニウムと6.14gのシアン化ナ
トリウムを40ccの液体アンモニア中で0℃〜+8℃
に冷却し、次いで8.8ccのシクロペンタンを滴下す
る。反応媒体を周囲温度に戻し、16時間撹拌する。塩
化メチレンで抽出した後、有機相を塩水で洗浄し、乾燥
し、溶媒を30℃以下の温度で蒸発させる。残留物を蒸
留し、11gの所期化合物を得た。Bp=55℃±2℃
(11mgHg)。
【0067】例13:4−(2,4−ジオキソ−1,3
−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル)−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例12で得た1.17gの化合物と5ccの2N塩酸と
から出発し、抽出溶媒としてクロロホルムを使用して、
例9におけるように実施する。シリカでクロマトグラフ
ィー(溶離剤:塩化メチレン−アセトン9−1)した
後、1.108gの所期化合物を得た。Rf=0.2
3。Mp=184−185℃。IR スペクトル(CHCl3 ) =C−NH:3444cm-1 C≡N:2296cm-1 C=O:1786−1731cm-1 芳香族:1616−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:258nm,ε=15600 Max:286nm,ε=3500
−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル)−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例12で得た1.17gの化合物と5ccの2N塩酸と
から出発し、抽出溶媒としてクロロホルムを使用して、
例9におけるように実施する。シリカでクロマトグラフ
ィー(溶離剤:塩化メチレン−アセトン9−1)した
後、1.108gの所期化合物を得た。Rf=0.2
3。Mp=184−185℃。IR スペクトル(CHCl3 ) =C−NH:3444cm-1 C≡N:2296cm-1 C=O:1786−1731cm-1 芳香族:1616−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:258nm,ε=15600 Max:286nm,ε=3500
【0068】例14:4−(8−イミノ−6−オキソ−
5,7−ジアザスピロ(3,4)ノナン−7−イル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 3.1ccのイソシアネート溶液と480mgの1−ア
ミノシクロブタンカルボニトリルとから出発して、例8
におけるように実施する。990mgの所期化合物を集
めた。Rf=0.25。Mp=192−193℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3380−3315cm-1 C≡N:2240cm-1 C=N:1754cm-1 芳香族:1612−1571−1510cm-1 1−アミノシクロブタンカルボニトリルは、1−アミノ
シクロペンタンカルボニトリル(例12)の製造につい
て前記したようにして、出発時に7.4ccのシクロブ
タノンを使用することにより製造した。9.2gの所期
化合物を得た。
5,7−ジアザスピロ(3,4)ノナン−7−イル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 3.1ccのイソシアネート溶液と480mgの1−ア
ミノシクロブタンカルボニトリルとから出発して、例8
におけるように実施する。990mgの所期化合物を集
めた。Rf=0.25。Mp=192−193℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH/NH:3380−3315cm-1 C≡N:2240cm-1 C=N:1754cm-1 芳香族:1612−1571−1510cm-1 1−アミノシクロブタンカルボニトリルは、1−アミノ
シクロペンタンカルボニトリル(例12)の製造につい
て前記したようにして、出発時に7.4ccのシクロブ
タノンを使用することにより製造した。9.2gの所期
化合物を得た。
【0069】例15:4−(6,8−ジオキソ−5,7
−ジアザスピロ(3,4)オクタン−7−イル)−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例14で得た372mgの化合物(化合物を可溶化させ
るために1.5ccのクロロホルムを添加)と1.9c
cの2N塩酸とから出発して、例9におけるように実施
する。シリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチ
レン−アセトン9−1)した後、341mgの所期化合
物を得た。Rf=0.32。Mp=210−211℃。IR スペクトル(CHCl3 ) =C−NH:3390cm-1 C≡N:2240cm-1 C=O:1787−1737cm-1 芳香族:1612−1577−1508cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:259nm,ε=15700 Inf:277−286−301nm
−ジアザスピロ(3,4)オクタン−7−イル)−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル 例14で得た372mgの化合物(化合物を可溶化させ
るために1.5ccのクロロホルムを添加)と1.9c
cの2N塩酸とから出発して、例9におけるように実施
する。シリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチ
レン−アセトン9−1)した後、341mgの所期化合
物を得た。Rf=0.32。Mp=210−211℃。IR スペクトル(CHCl3 ) =C−NH:3390cm-1 C≡N:2240cm-1 C=O:1787−1737cm-1 芳香族:1612−1577−1508cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:259nm,ε=15700 Inf:277−286−301nm
【0070】例16:4−[1−(4−ヒドロキシブチ
ル)−2,4−ジオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,
4)ノナン−3−イル]−2−(トリフルオルメチル)
ベンゾニトリル 例13で得た808mgの化合物を7ccのジメチルホ
ルムアミドに溶解してなる溶液を142mgの水素化ナ
トリウム上に34分間で滴下する。水素の放出が止まっ
てから10分後に、650mgの4−クロル−t−ブチ
ルジメチルシリルエーテルと408mgの沃化ナトリウ
ムを添加し、次いで70℃に3時間加熱する。反応媒体
を周囲温度に戻し、さらに71mgの水素化ナトリウム
を添加し、10分間撹拌し、次いで330mgのシリル
化剤と222mgの沃化ナトリウムを添加し、70℃に
45分間加熱する。反応媒体を周囲温度に戻し、約50
0mgの燐酸モノカリウムを含有する60ccの水を添
加し、次いでまずエチルエーテルで、次いで酢酸エチル
で抽出する。有機相を一緒にし、乾燥し、溶媒を減圧下
に蒸発させ、残留物をシリカでクロマトグラフィー(溶
離剤:塩化メチレン−アセトン98−2)し、560m
gのシリル化中間体を得た。この中間体の550mgを
6ccのメタノールと1.5ccの2N塩酸とに溶解す
る。30分間撹拌し、30ccの水を添加し、次いで塩
化メチレンで抽出し、乾燥し、溶媒を蒸発させる。残留
物をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレ
ン−アセトン9−1)し、次いでイソプロピルエーテル
から再結晶した後、381mgの所期化合物を得た。M
p=125−126℃。Rf=0.17。IR スペクトル(CHCl3 ) OH:3625cm-1 C≡N:2235cm-1 >C=O:1773−1721cm-1 芳香族:1615−1580−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:239nm,ε=9800 Max:262nm,ε=14600 Inf:286nm
ル)−2,4−ジオキソ−1,3−ジアザスピロ(4,
4)ノナン−3−イル]−2−(トリフルオルメチル)
ベンゾニトリル 例13で得た808mgの化合物を7ccのジメチルホ
ルムアミドに溶解してなる溶液を142mgの水素化ナ
トリウム上に34分間で滴下する。水素の放出が止まっ
てから10分後に、650mgの4−クロル−t−ブチ
ルジメチルシリルエーテルと408mgの沃化ナトリウ
ムを添加し、次いで70℃に3時間加熱する。反応媒体
を周囲温度に戻し、さらに71mgの水素化ナトリウム
を添加し、10分間撹拌し、次いで330mgのシリル
化剤と222mgの沃化ナトリウムを添加し、70℃に
45分間加熱する。反応媒体を周囲温度に戻し、約50
0mgの燐酸モノカリウムを含有する60ccの水を添
加し、次いでまずエチルエーテルで、次いで酢酸エチル
で抽出する。有機相を一緒にし、乾燥し、溶媒を減圧下
に蒸発させ、残留物をシリカでクロマトグラフィー(溶
離剤:塩化メチレン−アセトン98−2)し、560m
gのシリル化中間体を得た。この中間体の550mgを
6ccのメタノールと1.5ccの2N塩酸とに溶解す
る。30分間撹拌し、30ccの水を添加し、次いで塩
化メチレンで抽出し、乾燥し、溶媒を蒸発させる。残留
物をシリカでクロマトグラフィー(溶離剤:塩化メチレ
ン−アセトン9−1)し、次いでイソプロピルエーテル
から再結晶した後、381mgの所期化合物を得た。M
p=125−126℃。Rf=0.17。IR スペクトル(CHCl3 ) OH:3625cm-1 C≡N:2235cm-1 >C=O:1773−1721cm-1 芳香族:1615−1580−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:239nm,ε=9800 Max:262nm,ε=14600 Inf:286nm
【0071】例17:4−[5−(4−ヒドロキシブチ
ル)−6,8−ジオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,
4)オクタン−7−イル]−2−(トリフルオルメチ
ル)ベンゾニトリル 出発時に、例15で得た化合物を使用して例16におけ
るように操作を行い、所期化合物を得た。Mp=92−
93℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH:3626cm-1 C≡N:2235cm-1 >C=O:1775(m)−1721(F)cm-1 芳香族:1616−1578−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:238nm,ε=11200 Max:262nm,ε=13900 Inf:288nm
ル)−6,8−ジオキソ−5,7−ジアザスピロ(3,
4)オクタン−7−イル]−2−(トリフルオルメチ
ル)ベンゾニトリル 出発時に、例15で得た化合物を使用して例16におけ
るように操作を行い、所期化合物を得た。Mp=92−
93℃。IR スペクトル(CHCl3 ) OH:3626cm-1 C≡N:2235cm-1 >C=O:1775(m)−1721(F)cm-1 芳香族:1616−1578−1505cm-1 UV スペクトル(EtOH) Max:238nm,ε=11200 Max:262nm,ε=13900 Inf:288nm
【0072】適当なイソシアネート又はチオイソシアネ
ートと3,3,3−トリフルオル−2−トリフルオルメ
チル−2−(メチルアミノ)プロピオニトリル(J.O
rg.Chem.35,1485(1970)に示すよ
うに製造)より出発して、前記の実施例におけるように
操作を行い、下記の化合物を製造した。例18 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−イミノ−2−チオキソ−1−イミダゾリジ
ニル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例19 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−イミダゾリジ
ニル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例20 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−オキソ−2−オキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例21 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジニル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル
ートと3,3,3−トリフルオル−2−トリフルオルメ
チル−2−(メチルアミノ)プロピオニトリル(J.O
rg.Chem.35,1485(1970)に示すよ
うに製造)より出発して、前記の実施例におけるように
操作を行い、下記の化合物を製造した。例18 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−イミノ−2−チオキソ−1−イミダゾリジ
ニル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例19 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−イミダゾリジ
ニル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例20 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−5−オキソ−2−オキソ−1−イミダゾリジニ
ル)−2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル例21 :4−(4,4−ビストリフルオルメチル−3−
メチル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジニル)−
2−(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル
【0073】前記の実施例に記載の化合物の他に、次式
の化合物も本発明の範囲内で得ることができる化合物を
構成する。
の化合物も本発明の範囲内で得ることができる化合物を
構成する。
【化43】
【0074】
【表1】 例22:下記の組成を有する錠剤を調整した。 ・例3の化合物100mg ・1錠300mgとするのに十分な量の補助剤 (補助剤の詳細:ラクトース、でんぷん、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム)
アリン酸マグネシウム)
【0075】本発明の化合物の薬理学的研究
【0076】1)アンドロゲン受容体に対する本発明の
化合物の親和性の研究 ・アンドロゲン受容体 24時間前に去勢した体重180〜200gの雄のスプ
ラーグ・ダウレイEOPSラットを殺し、前立腺を切除
し、秤量し、ポッターガラスフラスコを使用し、緩衝溶
液(10mMトリス、0.25Mのシュクロース、0.
1mMのPMSF(弗化フェニルメタンスルホニル)、
20mMのモリブデン酸ナトリウム、HCl、pH7.
4)(直ちに使用するためにこれに2mMのDTT(D
L−ジチオトレイット)を添加する)中で、緩衝液8m
l当たり1gの組織の割合で、0℃でホモジナイズす
る。次いで、ホモジネートを0℃で209,000Gで
30分間超遠心分離する。得られた上澄み液(シトゾ
ル)の一定量を、一定濃度(T)のトリチウム化テスト
ステロンと共に増大する濃度(0〜2500×10
-9M)の未標識のテストステロンか又は被検化合物のい
ずれかの存在下に0℃で30分間及び24時間インキュ
ベーションする。次いで、結合したトリチウム化テスト
ステロンの濃度(B)を各インキュベートについて炭素
−デキストランへの吸着法により測定する。 ・相対的結合親和性(RBA)の計算 2本の曲線、即ち、未標識の参照ホルモンの濃度の対数
の関数としての結合したトリチウム化ホルモンの%B/
T及び未標識の被検化合物の濃度の対数の関数としての
B/Tをプロットする。方程式I50=(B/Tmax +B
/Tmin )/2の直線を決定する。ここで、B/Tmax
はトリチウム化ホルモンのインキュベーションの間に濃
度(T)において結合したこのトリチウム化ホルモンの
%であり、B/Tmin はトリチウム化ホルモンのインキ
ュベーションの間に大過剰の未標識のホルモン(250
0×10-9M)の存在下に濃度(T)において結合した
このトリチウム化ホルモンの%である。直線I50と上記
曲線との交点から、受容体に対するトリチウム化ホルモ
ンの結合を50%まで抑止する未標識の参照ホルモンの
濃度(CH)及び未標識の被検化合物の濃度(CX)を
算定することができる。しかして、被検化合物の相対的
結合親和性(RBA)は方程式RBA=100(CH)
/(CX)により決定される。RBAで表わした下記の
結果が得られた。この研究では、参照化合物(テストス
テロン)=100とする。
化合物の親和性の研究 ・アンドロゲン受容体 24時間前に去勢した体重180〜200gの雄のスプ
ラーグ・ダウレイEOPSラットを殺し、前立腺を切除
し、秤量し、ポッターガラスフラスコを使用し、緩衝溶
液(10mMトリス、0.25Mのシュクロース、0.
1mMのPMSF(弗化フェニルメタンスルホニル)、
20mMのモリブデン酸ナトリウム、HCl、pH7.
4)(直ちに使用するためにこれに2mMのDTT(D
L−ジチオトレイット)を添加する)中で、緩衝液8m
l当たり1gの組織の割合で、0℃でホモジナイズす
る。次いで、ホモジネートを0℃で209,000Gで
30分間超遠心分離する。得られた上澄み液(シトゾ
ル)の一定量を、一定濃度(T)のトリチウム化テスト
ステロンと共に増大する濃度(0〜2500×10
-9M)の未標識のテストステロンか又は被検化合物のい
ずれかの存在下に0℃で30分間及び24時間インキュ
ベーションする。次いで、結合したトリチウム化テスト
ステロンの濃度(B)を各インキュベートについて炭素
−デキストランへの吸着法により測定する。 ・相対的結合親和性(RBA)の計算 2本の曲線、即ち、未標識の参照ホルモンの濃度の対数
の関数としての結合したトリチウム化ホルモンの%B/
T及び未標識の被検化合物の濃度の対数の関数としての
B/Tをプロットする。方程式I50=(B/Tmax +B
/Tmin )/2の直線を決定する。ここで、B/Tmax
はトリチウム化ホルモンのインキュベーションの間に濃
度(T)において結合したこのトリチウム化ホルモンの
%であり、B/Tmin はトリチウム化ホルモンのインキ
ュベーションの間に大過剰の未標識のホルモン(250
0×10-9M)の存在下に濃度(T)において結合した
このトリチウム化ホルモンの%である。直線I50と上記
曲線との交点から、受容体に対するトリチウム化ホルモ
ンの結合を50%まで抑止する未標識の参照ホルモンの
濃度(CH)及び未標識の被検化合物の濃度(CX)を
算定することができる。しかして、被検化合物の相対的
結合親和性(RBA)は方程式RBA=100(CH)
/(CX)により決定される。RBAで表わした下記の
結果が得られた。この研究では、参照化合物(テストス
テロン)=100とする。
【0077】
【表2】
【0078】2)オルニチンデカルボキシラーゼによる
定量法を使用する本発明の化合物の男性ホルモン活性又
は抗男性ホルモン活性の決定 ・処理操作 生後6週間であって24時間前に去勢した雄のスイスマ
ウスに被検化合物を経口又は経皮(0.5%メチルセル
ロース懸濁液又はエーテル溶液)で投与すると同時にテ
ストステロンプロピオネート3mg/kg(コーン油溶
液)を皮下注射して抗男性ホルモン活性を決定する。作
動活性はテストステロンプロピオネートの不存在下に決
定される。テストステロンプロピオネートは10ml/
kgの容量で投与する。処理して20時間後に、動物を
殺し、腎臓を切除し、次いでテフロン/ガラスグライン
ダーにより、250μMのピリドキサールホスフェー
ト、0.1mMのEDTA及び5mMのジチオトレイッ
トを含有する10容の50mMトリス−HCl緩衝液
(pH7.4)中で0℃でホモジナイズする。次いで、
ホモジネートを209,000Gで30分間遠心分離す
る。 ・測定の原理 37℃においては、腎臓オルニチンデカルボキシラーゼ
は未標識のオルニチンとトリチウム化オルニチンとの同
位体混合物を未標識のプトレシン及びトリチウム化プト
レシンに転化させる。次いで、プトレシンを選択的イオ
ン交換紙上に集める。乾燥後、過剰のトリチウム化及び
未標識の未転化オルニチンを0.1Mアンモニア水で3
回洗浄することにより除去する。イオン交換紙を乾燥
し、次いでアクアライトシンチレーション剤を添加した
後、放射能をカウントする。結果は、蛋白質1mg当た
り1時間で形成されたトリチウム化プトレシンのfモル
数(10-15 M)で表わされる。結果は、テストステロ
ンプロピオネートのみを与えられた対照例のODLの抑
止率%として表わされる。なお被検化合物は下記の経路
で投与した。試験:化合物は10μlの容量で1.5m
g/kgの薬量で経皮投与した。下記の結果が得られ
た。
定量法を使用する本発明の化合物の男性ホルモン活性又
は抗男性ホルモン活性の決定 ・処理操作 生後6週間であって24時間前に去勢した雄のスイスマ
ウスに被検化合物を経口又は経皮(0.5%メチルセル
ロース懸濁液又はエーテル溶液)で投与すると同時にテ
ストステロンプロピオネート3mg/kg(コーン油溶
液)を皮下注射して抗男性ホルモン活性を決定する。作
動活性はテストステロンプロピオネートの不存在下に決
定される。テストステロンプロピオネートは10ml/
kgの容量で投与する。処理して20時間後に、動物を
殺し、腎臓を切除し、次いでテフロン/ガラスグライン
ダーにより、250μMのピリドキサールホスフェー
ト、0.1mMのEDTA及び5mMのジチオトレイッ
トを含有する10容の50mMトリス−HCl緩衝液
(pH7.4)中で0℃でホモジナイズする。次いで、
ホモジネートを209,000Gで30分間遠心分離す
る。 ・測定の原理 37℃においては、腎臓オルニチンデカルボキシラーゼ
は未標識のオルニチンとトリチウム化オルニチンとの同
位体混合物を未標識のプトレシン及びトリチウム化プト
レシンに転化させる。次いで、プトレシンを選択的イオ
ン交換紙上に集める。乾燥後、過剰のトリチウム化及び
未標識の未転化オルニチンを0.1Mアンモニア水で3
回洗浄することにより除去する。イオン交換紙を乾燥
し、次いでアクアライトシンチレーション剤を添加した
後、放射能をカウントする。結果は、蛋白質1mg当た
り1時間で形成されたトリチウム化プトレシンのfモル
数(10-15 M)で表わされる。結果は、テストステロ
ンプロピオネートのみを与えられた対照例のODLの抑
止率%として表わされる。なお被検化合物は下記の経路
で投与した。試験:化合物は10μlの容量で1.5m
g/kgの薬量で経皮投与した。下記の結果が得られ
た。
【0079】
【表3】
【0080】・結論 上記の試験は、本発明の被検化合物が強い抗男性ホルモ
ン活性を有し、作動活性を欠いていることを示す。
ン活性を有し、作動活性を欠いていることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 233/72 233/82 233/88 235/02 E (72)発明者 ジャンジョルジュ・トゥーチ フランス国パンタン、リュ・ラボワジエ、 3
Claims (12)
- 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 [ここで、 R1 及びR2 は同一であっても異なっていてもよく、シ
アノ若しくはニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオルメ
チル基又は遊離の、エステル化された若しくは塩形成さ
れたカルボキシル基を表わし、 基−A−B−は次式 【化2】 {ここで、Xは酸素又は硫黄原子を表わし、 R3 は下記の基: ・水素原子、 ・多くとも12個の炭素原子を含有するアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール又はアリールアルキル基
(これらの基は次の基:ヒドロキシ、ハロゲン、メルカ
プト、シアノ、多くとも7個の炭素原子を含有するアシ
ル若しくはアシルオキシ、置換されていてもよいS−ア
リール(ここで、硫黄原子はスルホキシド又はスルホン
の形で酸化されていてもよい)、遊離の、エステル化さ
れた、アミド化された若しくは塩形成されたカルボキ
シ、アミノ、モノ若しくはジアルキルアミノ、又は硫
黄、酸素若しくは窒素原子のうちから選択される1個以
上の複素原子を含有する3〜6員の複素環式基のうちか
ら選択される1個以上の置換基により置換されていても
よい。さらに、アルキル、アルケニル又はアルキニル基
は1個以上の酸素、窒素又は硫黄原子(スルホキシド又
はスルホンの形で酸化されていてもよい)により中断さ
れていてもよく、またアリール及びアラルキル基はアル
キル、アルケニル若しくはアルキニル基、アルコキシ、
アルケニルオキシ若しくはアルキニルオキシ基又はトリ
フルオルメチル基により置換されていてもよい)のうち
から選択される}の基のうちから選択され、 Yは酸素若しくは硫黄原子又は=NH基を表わし、 R4 及びR5 は同一であっても異なっていてもよく、水
素原子又は1〜12個の炭素原子を含有するアルキル基
(1個以上のハロゲン原子、好ましくは弗素原子により
置換されていてもよい)を表わすか、或いはR4 とR5
はそれらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7
個の炭素原子を含有するシクロアルキル基を形成する]
の化合物[ただし、R4 及びR5 が同時にメチル基を表
わす化合物並びにR4 又はR5 の一方がメチル基を他方
がヒドロキシメチル基を表わし、Yが酸素原子又は=N
H基を表わし、基−A−B−が次式 【化3】 (ここで、Xは酸素原子を表わし、R3 は水素原子を表
わす)の基を表わし、4位のR1 がニトロ基を表わし且
つ3位のR2 がトリフルオルメチル基を表わす化合物は
除く]。 - 【請求項2】 Yが酸素原子を表わし、基−A−B−が
次式 【化4】 (ここで、X及びR3 は請求項1に記載の意味を有す
る)の基を表わす請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 基−A−B−が次式 【化5】 (ここで、Xは請求項1に記載の意味を有し、R3 は水
素原子又は1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基
(エステル化されていてもよいヒドロキシル基及び遊離
の、エステル化された若しくは塩形成されたカルボキシ
ル基のうちから選択される1個以上の基により置換され
ていてもよく、又は1個以上の酸素若しくは硫黄原子に
より中断されていてもよい)を表わす)の基を表わす請
求項1又は2記載の式(I)の化合物。 - 【請求項4】 R3 が水素原子又は多くとも6個(好ま
しくは4個)の炭素原子を含有するアルキル基(ヒドロ
キシル基で置換されていてもよい)を表わす請求項3記
載の式(I)の化合物。 - 【請求項5】 3位のR2 がトリフルオルメチル基を表
わし、4位のR1 がシアノ基を表わす請求項1〜4のい
ずれかに記載の式(I)の化合物。 - 【請求項6】 R4 及びR5 が同一であっても異なって
いてもよく、水素原子、エチル基又はトリフルオルメチ
ル基を表わすか、或いはR4 とR5 がそれらが結合して
いる炭素原子と一緒になってシクロブチル又はシクロペ
ンチル基を表わす請求項1〜5のいずれかに記載の式
(I)の化合物。 - 【請求項7】 化合物名が下記の通りの請求項1〜6の
いずれかに記載の式 (I)の化合物: ・4−(3−メチル−5−オキソ−2−チオキソ−1−
イミダゾリジニル)−2−(トリフルオルメチル)ベン
ゾニトリル、 ・4−[1−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,
3−ジアザスピロ(4,4)ノナン−3−イル]−2−
(トリフルオルメチル)ベンゾニトリル、 ・4−(4,4−ジエチル−3−メチル−5−オキソ−
2−チオキソ−1−イミダゾリジニル)−2−(トリフ
ルオルメチル)ベンゾニトリル。 - 【請求項8】 請求項1記載の一般式(I)の化合物を
製造するにあたり、(1)第三塩基の存在下に次式(I
I) 【化6】 (ここで、R1 、R2 及びXは前記の意味を有する)の
化合物を次式(III) 【化7】 (ここで、R4 及びR5 は前記の意味を有し、R'3はR
3 について前記した意味(ただし、存在し得る反応性官
能基は保護されていてもよい)を有する。なお、R4 及
びR5 は同時にメチル基を表わし得ないものとし、また
R1 が4位のNO2 基を表わし、R2 が3位のCF3 基
を表わし、Xが酸素原子を表わし且つR'3が水素原子を
表わす場合には、R4 又はR5 の一方はCH3 基を、他
方はCH2OH基を表わさないものとする)の化合物と
反応させて次式(IV) 【化8】 (ここで、R1 、R2 、X、R'3、R4 及びR5 は前記
の意味を有する)の化合物を得、式(IV)の化合物に、
必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=NH基のケトン官能基への加水分解反応及び
適当ならば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)>C=O基の>C=S基への転化反応、 d)R'3が水素原子を表わす式(IV)の化合物に、その
>C=NH基をケトン官能基に加水分解した後に、式H
al−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の意
味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤を
作用させて、基−A−B−が次式 【化9】 (ここで、R"3は前記の意味を有する)の基を表わす式
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは(2)第三塩基の存在下に次式
(II) 【化10】 (ここで、R1 、R2 及びXは前記の意味を有する)の
化合物を次式(III') 【化11】 (ここで、R' 3 、R4 及びR5 は前記の意味を有し、
Qはアルカリ金属原子又は1〜6個の炭素原子を含有す
るアルキル基を表わす)の化合物と反応させて次式(IV
a) 【化12】 (ここで、X、R1 、R2 、R'3、R4 及びR5 は前記
の意味を有する)の化合物を得、式(IVa)の化合物
に、必要ならば又は所望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、 b)>C=O基の>C=S基への転化反応又は適当なら
ば>C=S基の>C=O基への転化反応、 c)R'3が水素原子を表わす式(IVa)の化合物に、式
Hal−R"3(ここで、R"3は水素原子を除いてR'3の
意味を有し、Halはハロゲン原子を表わす)の反応剤
を作用させて、基−A−B−が次式 【化13】 (ここで、R"3は前記の意味を有する)の基を表わす式
(I)の化合物を得る反応、次いで所望ならばこれらの
化合物にそのR"3が有し得る保護基の除去剤を作用させ
ること又は適当ならばエステル化、アミド化又は塩形成
剤を作用させることの一つ又は二つ以上の反応を任意の
順序で行うか、或いは (3)式Hal−R"3(ここで、Hal及びR"3は前記
の意味を有する)の反応剤を次式(IV') 【化14】 (ここでR4 及びR5 は前記の意味を有する)の化合物
に反応させて次式(IV") 【化15】 の化合物を得、式(IV")の化合物に、必要ならば又は所
望ならば、下記の反応: a)R'3が有し得る保護基の除去反応、次いで適当なら
ばエステル化、アミド化又は塩形成剤を作用させること b)>C=O基の>C=S基への転化反応の一つ以上の
反応を任意の順序で行うことを特徴とする式(I)の化
合物の製造法。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の式
(I)の製薬上許容できる化合物からなる薬剤。 - 【請求項10】 請求項7記載の式(I)の化合物から
なる薬剤。 - 【請求項11】 請求項9又は10記載の薬剤の少なく
とも1種を活性成分として含有する製薬組成物。 - 【請求項12】 新規な工業用化合物としての次式(IV
i) 【化16】 (ここで、R1 、R2 、R4 、R5 及びYは請求項1記
載の意味を有し、基−Ai−Bi−が次式 【化17】 (ここで、Xは酸素又は硫黄原子を表わし、R3 iは反
応性保護基を含有するR3 の意味のうちから選択され
る)の基のうちから選択される)の化合物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR92-08432 | 1992-07-08 | ||
FR929208432A FR2694290B1 (fr) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | Nouvelles phénylimidazolidines éventuellement substituées, leur procédé de préparation, leur application comme médicaments et les compositions pharmaceutiques les renfermant. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07291939A true JPH07291939A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=9431680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5148370A Pending JPH07291939A (ja) | 1992-07-08 | 1993-05-28 | 新規な置換されていてもよいフェニルイミダゾリジン、それらの製造法、それらの薬剤としての使用及びそれらを含有する製薬組成物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US5434176A (ja) |
EP (1) | EP0578516A1 (ja) |
JP (1) | JPH07291939A (ja) |
CA (1) | CA2097247A1 (ja) |
FR (1) | FR2694290B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006028226A1 (ja) * | 2004-09-09 | 2008-05-08 | 中外製薬株式会社 | 新規イミダゾリジン誘導体およびその用途 |
JP2010511643A (ja) * | 2006-12-04 | 2010-04-15 | バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト | ビフェニル置換されたスピロ環式ケトエノール |
Families Citing this family (53)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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