JPH0729174U - 階段用踏板 - Google Patents
階段用踏板Info
- Publication number
- JPH0729174U JPH0729174U JP6425493U JP6425493U JPH0729174U JP H0729174 U JPH0729174 U JP H0729174U JP 6425493 U JP6425493 U JP 6425493U JP 6425493 U JP6425493 U JP 6425493U JP H0729174 U JPH0729174 U JP H0729174U
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- Japan
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- holes
- tread
- substrate
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 踏板を実用上の強度を維持しつつ軽量化を図
る。 【構成】 内部に複数の貫通孔(2)を形成するととも
に、貫通孔(2)の伸長方向に接着剤を塗布した木材チ
ップの厚さ方向を揃えて積層接着成型した木片成型板を
基板(1)とし、その両面に木質薄板(3)が貼着され
た板材を貫通孔(2)が踏板の前後方向となるように構
成した。
る。 【構成】 内部に複数の貫通孔(2)を形成するととも
に、貫通孔(2)の伸長方向に接着剤を塗布した木材チ
ップの厚さ方向を揃えて積層接着成型した木片成型板を
基板(1)とし、その両面に木質薄板(3)が貼着され
た板材を貫通孔(2)が踏板の前後方向となるように構
成した。
Description
【0001】
この考案は、軽量化した木製の階段用踏板に関する。
【0002】
木製の階段用踏板の基材としては、木材ブロックを所定の寸法に切断形成して 集成し、1つの無垢板状に構成した集成材、あるいはラワン材等、比較的安価な 広葉樹やスギ、マツ等の針葉樹を薄削して積層した合板、単板積層材(LVL、 LVB)を複数枚積層したもの、さらには、木質廃材を利用した繊維板(主とし て中密度繊維板=MDF)や木片成型板(パーティクルボード)を所望の構成に 積層したものが一般的であった。
【0003】
しかし、上記のような構成では強度と耐久性を保持させる為、基材全体がソリ ッドの木質材料で構成されており、重量は非常に重かった。その為、近年の大工 不足と相まって施工者に過酷な労働を余儀なくしていた。また、最近は階段を部 品(踏板、ささら桁、蹴込板等)としてではなく、工場で半完成品とすることに よりユニット化し、簡易に取り付ける省施工を狙った階段も提案されているが、 その重量は益々増大するという問題点があった。
【0004】 さらに、集成材や合板、単板積層材等ソリッドの木質材料を用いた基材では、 天然の木材をふんだんに使用している為、近年の木材伐採制限や原木輸出停止に 伴い材料が非常に高価なものになり、安定的に供給できない状況にもある。
【0005】
この考案は前記課題を解決する為になされたもので、請求項1記載の階段用踏 板は、内部に複数の貫通孔を形成するとともに、貫通孔の伸長方向に接着剤を塗 布した木材チップの厚さ方向を揃えて積層接着成型した木片成型板を基板とし、 その両面に木質薄板が貼着された板材を貫通孔が踏板の前後方向となるように構 成したことを特徴とするものである。
【0006】
この考案において、基板を構成する木片成型板の木材チップの厚さ方向を踏板 の前後方向となるようにするのは、基板に貫通孔を設けることで軽量化しても木 材チップ単体は厚さ方向の面積が長さや幅方向よりも大きくなる為、接着剤を塗 布した場合、面積の広い部分に多量に塗布され、結果的には木材チップを積層し た厚さ方向に直交する方向に対する曲げ強度が向上する為である。
【0007】 以下、この考案を実施例に基づいて詳しく説明する。
【0008】
図1はこの考案の階段用踏板の断面図、図2は階段用踏板の基材を製造する型 枠を示す図で、1は基板、2は貫通孔、3は木質薄板、4は化粧層、5は型枠を 示す。
【0009】 基板1は木材チップから構成され、内部には複数本の貫通孔2を有するように 合成樹脂接着剤を塗布した木材チップが貫通孔2の伸長方向に木材チップの厚さ 方向を揃えて積層成型されたものである。基板1の厚さは20〜70mmがある が、踏板用としては30〜40mm程度が適当である。
【0010】 貫通孔2の直径は基板1厚さの50〜70%程度がよく、貫通孔2の本数とし ては貫通孔2間の肉厚が基板1厚さの15〜25%になる程度がよい。したがっ て、体積としては25〜35%の軽量化となる。例えば、基板1の厚さが30m m、長さが890mmである場合は、貫通孔2の直径は18mm、本数は34本 が好ましい構成となる。当然貫通孔2は基板1厚さの中心に形成しなければ基板 1表裏面の強度のバランスが崩れてしまうことはいうまでもない。なお、貫通孔 2の直径が大きすぎると基板1の肉厚が極端に薄くなりもろくなる。逆に小さす ぎると曲げ強度は保てるが軽量化がなされない。
【0011】 木材チップとしては一般にパーティクルボードに用いる厚さ0.4〜0.6m m、長さ10〜30mm程度のチップが用いられる。合成樹脂接着剤としてはユ リア樹脂、ユリア・メラミン共縮合、フェノール樹脂、イソシアネート樹脂等が 用いられる。
【0012】 この基板1は、基板1を構成する木材チップの厚さ方向は踏板の前後方向(短 手方向)となるように構成される。具体的には木材チップに接着剤をスプレーで 均一に塗布した後、この木材チップを図2に示すような貫通孔2を形成する為の 棒を有する型枠5に上から落下させて詰め込み、押し出し成型にて基板1を構成 する。この方法によればチップは貫通孔2と平行に層状に積層される。そして、 この成型物を木材チップの厚さ方向が踏板の前後方向(短手方向)となるように 切断され、基板1が構成される。
【0013】 前記基材1の両面には、表面の平滑性や破壊強度の向上の為、木質薄板3が貼 着される。木質薄板3としては、厚さ2〜7mm程度の合板、単板積層材、パー ティクルボード、中比重繊維板等が用いられ、常用の木工用接着剤を介して貼着 される。
【0014】 上記で得られた踏板はこのままでも使用できるが、必要であれば木質薄板3の 表面に適宜化粧層4が形成される。化粧層4としては天然木化粧単板、化粧紙、 合成樹脂シート等が用いられ、接着剤を介して貼着、あるいは直接着色塗装を施 して形成してもよい。
【0015】 以下の表は、基板の貫通孔の方向による曲げ強度の差、および従来例との曲げ 強度と破壊荷重、重量を比較したものである。試験体は厚さ30mm基板で、貫 通孔の方向を以下の2方向を設定、貫通孔は34本で直径は18mmである。比 較例Aは厚さ12mm合板を3枚積層して総厚30mmに調整したもの、比較例 Bは厚さ12mmのパーティクルボードの表裏面に厚さ9mmのMDFを貼着し たものである(試験片はいずれも幅240mm、長さ890mm、スパン700 mm)。
【0016】
【表1】
【0017】 このように、踏板の左右方向(長手方向)に直交した前後方向(短手方向)に 貫通孔を有する試験片の方が曲げ強度が上であることがわかる。また、体重80 kgの人が飛び降りた場合、3倍の荷重がかかることを想定し、これに安全率を 2として、踏板のみで破壊強度は500kg/cm2 以上を合格ラインと設定し た。したがって、破壊強度は維持しつつ従来例と比較して大幅に軽量化がなされ ることがわかる。
【0018】
この考案によれば、基材を構成する木材チップの厚さ方向を踏板の短手方向と なるように構成し、チップの配向性を利用したことによって、貫通孔を設けるこ とによる破壊強度の低下を防止することができ、従来の階段用踏板と比較して破 壊強度は実用レベルを維持しつつ、大幅な軽量化を図ることができる。したがっ て、施工も容易となりユニット化も実現できる。
【図1】この考案の階段用踏板の断面図
【図2】この考案の階段用踏板の基材を製造する型枠を
示す図
示す図
1 基材 2 貫通孔 3 木質薄板 4 化粧層 5 型枠
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に複数の貫通孔(2)を形成すると
ともに、貫通孔(2)の伸長方向に接着剤を塗布した木
材チップの厚さ方向を揃えて積層接着成型した木片成型
板を基板(1)とし、その両面に木質薄板(3)が貼着
された板材を貫通孔(2)が踏板の前後方向となるよう
に構成したことを特徴とする階段用踏板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6425493U JPH0729174U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 階段用踏板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6425493U JPH0729174U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 階段用踏板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729174U true JPH0729174U (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=13252862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6425493U Pending JPH0729174U (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 階段用踏板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729174U (ja) |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP6425493U patent/JPH0729174U/ja active Pending
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