JPH07291233A - インパルス方式による包装素材帯溶着方法及びインパルス型ヒートシーラを備えた包装装置 - Google Patents

インパルス方式による包装素材帯溶着方法及びインパルス型ヒートシーラを備えた包装装置

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JPH07291233A
JPH07291233A JP6104520A JP10452094A JPH07291233A JP H07291233 A JPH07291233 A JP H07291233A JP 6104520 A JP6104520 A JP 6104520A JP 10452094 A JP10452094 A JP 10452094A JP H07291233 A JPH07291233 A JP H07291233A
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welding
flat heating
pair
heat
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JP6104520A
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Yoshimitsu Ichikawa
美光 市川
Yuji Yoshida
雄二 吉田
Naomasa Yako
直正 矢光
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Taiyo Shokai Co Ltd
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Taiyo Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の溶着顎の少なくとも一方に電熱線が張
設してあるインパルス型の溶着装置を備えた包装装置及
びその方法において、L字型に2辺の溶着・溶断でき、
かつこれらの温度が独立して、それぞれ適切な温度に、
また溶着幅はできるだけ狭くできるようにする。 【構成】 一対の溶着顎20a、21bはそれぞれL字
型であって、一方の溶着顎20aには平電熱線25が、
他方の溶着顎21aには、2条の弾性凸条30間に断面
丸型の電熱線32がそれぞれL字型に張設してある。こ
れら平・丸型電熱線25と32は独立して温度制御装置
33a、33bに接続して、これら電熱線25、32を
独立に温度コントロールして前記の目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱可塑性の包装素材帯
を熱溶着するインパルス方式の溶着方法及びその装置に
関するもので、特に熱溶着と同時に熱溶断する方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の熱溶着方法及び装置として
は、実公昭39−32181号公報の実用新案登録請求
の範囲及び第1図乃至第2図に見られる様に、溶着顎の
一方の溶着面に溶着用の2条の平電熱線の間に断面丸型
の電熱線が配置してそれぞれ平行で若干の間隙をおいて
3本平行に張設してあるものが知られている。
【0003】ところが、3本の電熱線が同一の溶着顎に
装備してあるため、この溶着部の全幅の寸法は10mm
若しくはそれ以上に広くなり、包装体の幅に対する溶着
代の占める割合が大きく、特に包装袋の幅が小さいもの
においては前記溶着代の占める割合が包装袋の内のり寸
法に対して1割乃至2割にも達し、その分包装素材帯が
沢山必要となり、包装コストを押し上げる結果になる
し、包装されるものは、通常消費される商品であるか
ら、前記商品取り出し後は、前記袋は廃棄物となり、廃
棄物の量が増加することとなり、環境浄化の面からも好
ましくない。
【0004】また前述の従来の技術のものは、各電熱線
が接近して3本平行に設けてあるため、通電により熱変
形し一部において、相互に接触するおそれがあり、この
ような事態が発生すると一部の電熱線に電流が流れず、
その部分の加熱が不足し、溶着が不完全になったり、過
加熱が起こるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前述のよう
な先行技術の欠点を改善し、溶着代の幅を極力狭くし、
包装資材の有効利用を図ると共にかつ溶着を完全にし、
かつ溶断を完全にし、包装後の溶着部の形態を良好にす
るためのインパルス方式の溶着方法及びインパルス型の
ヒートシーラを備えた包装装置を市場に提供することで
ある。また前述の装置において、平電熱線の表面を保護
する耐熱易離反保護膜の損耗が激しいが、この耐熱易離
反保護膜を極力有効に使用する装置を市場に提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めにこの方法発明は、熱可塑性の包装素材帯のフイルム
の間に被包装物を挿入した熱可塑性の包装素材帯の2枚
以上のフイルムを密封するに際し、相圧接離反する一対
の溶着顎の一方の溶着顎の圧接面には長手方向に平電熱
線が張設してあり、他方の溶着顎には前記平電熱線の両
側縁と圧接可能な耐熱弾性凸条が2条設けてあり、この
2条の耐熱弾性凸条の間に断面丸型の電熱線が張設して
ある装置を用いインパルス方法により、前記包装素材帯
を溶着溶断するに際し、前記溶着顎が相離反している間
に前記平電熱線、及び断面丸型の電熱線に通電して、こ
れらを加熱し、ついで前記溶着顎を相接近して前記平電
熱線の両側縁と2条の弾性凸条により、包装素材帯を挟
持し、またこれと同時に、前記断面丸型の電熱線を前記
包装素材素材帯を介して、前記平電熱線の幅の中央部に
押し付け、この押し付け動作ほぼ同時に、前記通電を止
め、前記平電熱線の両側縁と2条の弾性凸条により挟持
している部分の前記2枚以上のフイルムを平電熱線の熱
によって熱溶着し、その真中を前記断面丸型の電熱線の
熱によって、前記2枚以上のフイルムを溶断し、これら
フイルムの溶着部及び溶断部が固化後、前記一対の溶着
顎を離反することを特徴とするインパルス方式による包
装素材帯溶着方法とする。
【0007】また前記の課題を達成するためにこの装置
発明は、相圧接離反する一対の溶着顎の少なくとも一方
の溶着顎の圧接面に電熱線が張設してあり、前記一対の
溶着顎が離反している間に、前記電熱線に通電されて、
これが溶着に必要な温度まで加熱され、後前記一対溶着
圧接し、これとほぼ同時に前記電熱線の通電が絶たれ、
加熱線の熱により包装素材帯を溶着乃至溶断するインパ
ルス型ヒートシーラを備えた包装装置において、前記一
対の溶着顎の一方の溶着顎の圧接面には長手方向に平電
熱線が張設してあり、他方の溶着顎には前記平電熱線の
両側縁と圧接可能な耐熱弾性凸条が2条設けてあり、こ
の2条の耐熱弾性凸条の間に断面丸型の電熱線が張設し
てあり、かつ断面丸型の電熱線は前記一対の溶着顎が相
接近したとき、反対側の前記平電熱線の幅の中央部に圧
接する位置としてあることを特徴とするインパルス型ヒ
ートシーラを備えた包装装置とする。
【0008】また前記の課題を達成するためにこのイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の前記相圧接離
反する一対の溶着顎はその圧接面がL字型に屈折してい
るものであり、これら溶着顎の圧接面に張設してある平
電熱線、断面丸型の電熱線及び前記2条の耐熱弾性凸条
も前記圧接面形状に沿って、それぞれL字型に形成して
あることを特徴とする場合もある。
【0009】また前記の課題を達成するためにこのイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の前記平電熱線
はL字型溶着顎の屈曲部において、相互に直行する前記
平電熱線は別個の平電熱線で構成され、これら別個の平
電熱線は前記屈曲部で電気的に接続してあることを特徴
とすることが好ましい。
【0010】また前記の課題を達成するためにこのイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の相互に直行す
る別個の前記平電熱線の前記屈曲部で電気的に接続して
ある構造は、相互に直接重ね合わせてあることを特徴と
することが好ましい。
【0011】また前記の課題を達成するためにこのイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の前記一対の溶
着顎に設けた前記平電熱線と断面丸型電熱線とはそれぞ
れ別個にの温度調節装置を介して、電源と接続してある
ことを特徴とすることが好ましい。
【0012】また前記の課題を達成するためにこのイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の前記一対の溶
着顎の近傍には包装素材帯を設定寸法づつ間歇搬送する
搬送手段が設けてあり、前記一対の溶着顎であって、平
電熱線が張設してある部分のうち、前記搬送手段による
包装素材帯の搬送方向と直角な部分においては、その長
さ方向に、前記平電熱線の外側に耐熱易離反保護膜が張
設してあり、前記耐熱易離反保護膜はその長さ方向に巻
き取り移動自在としてあり、この巻き取りは一対の溶着
顎の作動回数を計数するプリセットサイクルカンターの
カウントアップ度に暫時寸法移動させ停止させる駆動手
段が装備してあることを特徴とする場合ある。
【0013】
【作用】前記発明のうち、請求項2乃至請求項7記載の
装置発明の作用を逐一説明する。請求項2記載の発明に
おいて、相圧接離反する一対の溶着顎の間に、通常袋部
が形成される部分が連続して連なっている熱可塑性合成
樹脂よりなる包装素材帯を通し、この包装素材帯を各袋
部ピッチで間歇的にこの装置に送り込むようにしてあ
り、この各袋部にこの発明の装置の上流側において、各
袋部の開口部より被包装物が被包装物挿入装置により挿
入乃至充填されるように設けてある。
【0014】先ず前記の包装素材帯をこの発明の装置を
作動させて、一対の溶着顎の平電熱線及び断面丸型の電
熱線に通電し、これらを包装素材帯の溶着、溶断に必要
な温度にまで加熱する。次に一対の溶着顎は相対的に接
近し、前記平電熱線の両側縁と圧接可能な2条の耐熱弾
性凸条がこの間の2つ折りにされている2枚のフイルム
を挟持する。
【0015】また前記平電熱線の幅の中央と断面丸型の
電熱線によっても前記2枚のフイルムは挟持される。こ
れらフイルムの挟持と殆ど同時にこれらに通電されてい
た電流を止める。
【0016】而して、前記挟持されているフイルムは前
記平電熱線及び断面丸型の電熱線の熱を奪い、平電熱線
と2条の弾性凸条で挟持されている部分は平電熱線の熱
により、前記2枚のフイルムは溶着し、平電熱線と断面
丸型の電熱線で挟持されている部分のフイルムはこの双
方の熱により溶融し、その断面丸型形状と接触圧により
溶融したフイルムの樹脂は断面丸型の電熱線の両側に押
し出され、つまり溶断される。
【0017】この断面丸型の電熱線の両側に押し出され
た溶融樹脂は既に冷却し始めている前記の2条の弾性凸
条に沿って固化し始める。このようにして、溶融したフ
イルムが充分に固化したところで、離反し、先行する袋
部の開口部を溶着し、それより先端側を溶断して除去す
る。これと同時に前記包装素材帯の先端には溶着、溶断
によって形成された袋部の底が形成される。
【0018】次に包装素材帯は一般に一袋分搬送され
る。そして、前記の新しく形成された袋部に被包装物た
る商品が挿入乃至充填される。この一対の溶着顎が離反
している間に、前回同様に前記平電熱線及び丸型電熱線
に通電され、これらは溶着及び溶断に必要な温度まで加
熱される。被包装物の挿入乃至充填が終わった時点で、
前記一対の溶着顎は再び相接近し、前回同様に溶着溶断
を行ない、既に被包装物が挿入乃至充填されている部分
の開口部を溶着し、かつ同時に次の袋部の底を形成す
る。
【0019】而して、一対の溶着顎が相離反すると、既
に溶断されて分離している被包装物を密封して独立して
いる包装体を分離し、包装素材帯は前回同様に一袋分搬
送される。以下この操作が繰り返される。
【0020】請求項3記載の発明においては、このイン
パルス型ヒートシーラを備えた包装装置の前記相圧接離
反する一対の溶着顎はその圧接面がL字型に屈折してい
るものであり、これら溶着顎の圧接面に張設してある平
電熱線、断面丸型の電熱線及び前記2条の耐熱弾性凸条
も前記圧接面形状に沿って、それぞれL字型に形成して
あるから、請求項2記載の発明と同様の作用の他、包装
素材帯を一回の溶着溶断時にL字型の溶着溶断をなす。
【0021】従って包装素材帯としては二つ折フイルム
帯(折り曲げ縁に補強テープが取り付けられているも
の、及び二つ折りフイルム帯の途中に感圧接着剤でフイ
ルムが接合されているものを含む)が一般に用いられ、
この包装素材帯を一袋ピッチで間歇搬送し、前記L字型
のヒートシーラの包装素材帯の搬送方向と直角な部分に
よって、請求項2記載の発明と同様に前記平電熱線及び
丸型電熱線により、相隣る袋との間を溶着溶断し、一対
の同時にL字型のヒートシーラの包装素材帯の搬送方向
と平行な部分によって、袋部の開口部を溶着溶断して、
一対の前記溶着顎を離反すると、包装素材帯の最先端が
その横断方向に溶着溶断され、包装素材帯の開放縁が開
いている状態となる。
【0022】次に包装素材帯は一袋分搬送され、前記最
先端に形成された横断方向のヒートシール部分の近傍に
被包装物を開放縁側から挿入する。この一対の溶着顎が
離反している間に前記平電熱線及び丸型電熱線に再び通
電し、これらを加熱し、再び一対の溶着顎が接近し、前
回同様に包装素材帯をL字型に溶着溶断して、被包装物
を封入し、これらを包装素材帯の先端より分離する。
【0023】請求項4記載の発明においては、前記平電
熱線はL字型溶着顎の屈曲部において、相互に直行する
前記平電熱線は別個の平電熱線で構成され、これら別個
の平電熱線は前記屈曲部で電気的に接続してあるから、
この両端に電源を接続すれば連続した一本の電熱線同様
に全長において一様に加熱される。また全体としてL字
型に屈曲していても、二本の直線の電熱線より構成され
ているから、それぞれ張力を加えて直線に張設され、加
熱されてもそれぞれ直線状態を維持する作用をなす。
【0024】請求項5記載の発明においては、相互に直
行する別個の前記平電熱線の前記屈曲部で電気的に接続
してあるとは、相互に直接重ね合わせてあることを特徴
とするから、L字型の角の部分においても、平電熱線は
連なっていて、包装素材帯を溶着溶断する時にも、前記
角の部分でこれら溶着溶断が途切れることなく、連続す
る作用をなす。
【0025】請求項6記載の発明においては、前記一対
の溶着顎に設けた前記平電熱線と断面丸型電熱線とはそ
れぞれ別個にの温度調節装置を介して、電源と接続して
あるから、平電熱線による溶着に必要な温度制御と、丸
型電熱線による溶断に必要な温度制御がそれぞれ最適な
値に、独立して制御して使用する。
【0026】請求項7記載の発明においては、前述の請
求項2乃至請求項6記載のうちの少なくとも一つの発明
の作用の他、一対の溶着顎の作動回数を計数するプリセ
ットカウンタに入力されたカウント数が計数される度
に、前記耐熱易離反保護膜がその長さ方向に巻き取られ
るから、前記平電熱線に当たる部分が、順次設定作動数
度に変化し、損傷した前記耐熱易離反保護膜が平電熱線
を何時までも覆い、溶融した包装素材帯が平電熱線に直
接付着することもなく、常に損傷していない部分の耐熱
易離反保護膜が平電熱線を覆う。
【0027】またこの耐熱易離反保護膜の損傷度合い
は、使用される包装素材帯の材質、または厚さにより平
電熱線及び断面丸型電熱線の加熱温度が異なり、前記耐
熱易離反保護膜の耐用期間に長短が出来るが、この耐用
期間の長短に併せて、前記プリセットサイクルカウンタ
の設定数を変えて入力する。例えば、包装素材の融点が
低く、平電熱線及び断面丸型電熱線の加熱温度が低い場
合は、耐熱易離反保護膜の損傷度合いも低く、前記作動
回数を多く設定する。これに対し包装素材帯の融点が高
く、接触圧を充分に高くする必要のある場合は、前記作
動回数を少ない回に設定して用いる。
【0028】
【実施例】
実施例1 図1乃至図5に示すものであって、請求項2記載の装置
の発明の実施例であり、その作用は請求項1の方法発明
の実施例となる。図中20と21は一対の溶着顎であ
り、それぞれ直線状の金属角棒であり、それぞれ両端部
には電気的な絶縁ブロック(図示してない)が固着して
ある。前記溶着顎のうち一方の溶着顎20の圧接面23
aにはテフロンクロス若しくはガラスクロスよりなる電
気的な絶縁材24が貼付してあり、更にこの表面には平
電熱線25が張設してあり、その両端は前記絶縁ブロッ
ク22にビス27などで固定してある。
【0029】更に平電熱線25の外側にはテフロンクロ
ス若しくはガラスクロスよりなる絶縁テープ28aが貼
付してある。この貼付の代わりに、絶縁テープ28aの
両端をリールに巻き込んでおき、この絶縁テープ28a
が損耗したときに、順次巻き取る様に設けたものもこの
実施例に含まれる。前記の平電熱線25の幅は4乃至6
mmのもの、厚みは0.5程度のものを用いた。
【0030】他方の溶着顎21の圧接面23bには長さ
方向に2条の溝29が刻設してあり、これらの溝29内
には耐熱弾性棒体が填め込んで弾性凸条30が形成して
あり、この弾性凸条30の頂きは溶着顎21の圧接面2
3bより突出している。実施例においては各溝29の底
には弾性の富む発泡体31がそれぞれ装填してある。前
記の2条の弾性凸条30の位置は相対抗する溶着顎20
の平電熱線25の両側縁に当たる位置にしてある。
【0031】これら2条の弾性凸条30の間の溶着顎2
1の圧接面23bにはテフロンクロス若しくはガラスク
ロスよりなる絶縁テープ24bが貼付してある。そし
て、この絶縁テープ24bの表面には断面丸型の電熱線
32が張設してあって、その両端は溶着顎21の両端の
絶縁ブロック22にビス27で固定してある。前述の断
面丸型の電熱線31の直径は約0.5mmのものを用
い、前記弾性凸条30の圧接面23bからの突出高さに
ほぼ匹敵する。前記の2条の弾性凸条30及び断面丸型
の電熱線31の表面にわたり、絶縁テープ28bが貼付
してある。
【0032】前記平電熱線25と断面丸型の電熱線32
とはそれぞれ独立の温度制御装置(通常スライダック)
33aまたは33bを介して、電源に接続してある。前
述の一対の溶着顎20と21はそれぞれ圧接面23aと
23bが相向い合い、包装装置Bに装備され、包装装置
Bの搬送手段34によって、包装素材帯Fが一袋寸法間
歇的に送り込まれる度に、前記溶着顎20と21は離反
した位置から適宜の往復駆動手段(図示してない)によ
って相対的に相接近し、前記包装素材帯Fを両面より挟
持する様に装備してある。
【0033】この装置に用いられる一般的な包装素材帯
Fとしてはフラットな一枚の熱可塑性合成樹脂よりなる
フイルム帯F1であり、被包装物Cを投入する筒状シュ
ート35の外側でこの筒状シュート35に沿って、前記
フイルム帯F1を筒状にし、この両側縁を相互溶着し、
筒状の包装素材帯Fとして、前記一対の溶着顎20と2
1の間に搬送手段34である送りローラによって下向き
に間歇搬送するように設けてある。従って、角棒状の一
対の溶着顎20及び21は包装装置の機枠に水平方向に
装備され、その圧接面23a及び23bは共に垂直方向
に装備してある。
【0034】実施例1の作用 実施例の作用を請求項1記載の方法発明の実施例として
説明する。先ずロール状にまいてあるフイルム帯F1を
包装装置Bの原反供給装置50に取付け、これより連な
るフイルム帯F1を前記筒状シュート35の外側で筒状
に溶着して包装素材帯Fとし、これを送りローラ34に
よって、前記一対の溶着顎20と21が相互に開く度
に、一袋寸法送り出すようにする。
【0035】この様にして、前記溶着顎20、21が相
離反している間に前記平電熱線25、及び断面丸型の電
熱線32に通電して、これらを加熱し、ついで前記溶着
顎20、21を相接近して前記平電熱線25の両側縁と
2条の弾性凸条30により、フイルムが2枚重なった状
態の扁平チューブ形状の包装素材帯Fを挟持する。前述
の挟持の時、弾性凸条30及びスポンジ体31は弾性変
形して、弾性凸条30は包装素材帯Fを挟持している部
分の全長において、完全に包装素材帯Fを平電熱線25
に押圧する。
【0036】またこれと同時に、前記断面丸型の電熱線
32を前記包装素材素材帯Fを介して、前記平電熱線2
5の幅の中央部に押し付け、この押し付け動作とほぼ同
時に、平電熱線25と前記断面丸型の電熱線32の前記
通電を止め、前記平電熱線25の両側縁と2条の弾性凸
条30により挟持している部分の前記2枚以上のフイル
ムを平電熱線25の熱によって熱溶着し、その真中を前
記断面丸型の電熱線32の熱によって、前記2枚以上の
フイルムを溶断し、これらフイルムの溶着部及び溶断部
が固化後、前記一対の溶着顎20と21を相離反する。
【0037】この様にすると先ず筒状の包装素材帯Fの
先端が溶着溶断されて、この部分に袋部F2が形成され
る(図4参照)。この操作は袋素材帯Fの先端のみの加
工に行なわれるものである。次に筒状シュート35の中
から被包装物Cを充填乃至挿入する。次に包装素材帯F
を搬送手段(送りローラ)34によって一袋寸法搬送
し、前回同様に平電熱線25と断面丸型の電熱線32に
通電して、これらを加熱後、溶着顎20と21を相接近
し、これらが冷却されて、袋素材帯Fの溶着溶断部分が
固化後前記一対の溶着顎20と21を相離反する(図5
参照)。
【0038】以下前記と同様の作用を繰り返す。この溶
着溶断作用において、包装素材帯Fの材質つまり溶融温
度、生地の厚みなどに応じて、前記平電熱線25と前記
断面丸型の電熱線32に通電する電圧を温度制御装置3
3a、33bによってそれぞれ最適値に調整して行な
う。
【0039】実施例2 図6乃至図12及び図14に示すものであり、請求項3
乃至請求項6記載の発明を含む実施例である。図6乃至
図12及び図14において、実施例1と同一符号のとこ
ろは同一の構成部分乃至構成部材を示すものであり、同
一の作用を奏するため説明を省略する。実施例1と異な
るところは、一対の溶着顎がそれぞれL字型に屈曲した
溶着顎20a、21bとしてある。従って、平電熱線2
5と前記断面丸型の電熱線32及び2条の弾性凸条30
もL字型に屈曲して形成してある。
【0040】この一対の溶着顎20a及び21aがそれ
ぞれL字型に屈曲しているものは、この発明の属する技
術分野においては、一般に2方ヒートシーラと称せられ
ているもので、包装体となる袋の2辺を一時にL字型に
溶着溶断するためのものである。
【0041】前記それぞれL字型の溶着顎20a、21
aはその両端及び角部分が前記絶縁ブロック絶縁ブロッ
ク22及び22cで形成してある。一方の溶着顎20a
の圧接面23aのL字の一片202には第2の平電熱線
25bが張設してあり、一端は前記の溶着顎の一片20
2の絶縁ブロック22に、また平電熱線25bの他端は
角の絶縁ブロック22cにビス27で固定してある。ま
た第1の平電熱線25aは第2の平電熱線25bが取り
付けてある部分とは直角に延びるL字型の溶着顎の一片
201の圧接面23bに張設してあり、その一端は前記
一片201の他端にビス27で止め、第1の平電熱線2
5aはの他端部は第1の平電熱線25aの上に重ね、前
記の角の絶縁ブロック22cにビス27で固定してあ
る。従って、第1の平電熱線25aと第2の平電熱線2
5bとは直接前記角の部分で電気的に接続してある(図
7、図8参照)。
【0042】前述の第1の平電熱線25aと第2の平電
熱線25bとを電気的に接続する他の構造としては、第
1の平電熱線25aと全く同一に角の絶縁ブロック22
cに固定し、この絶縁ブロック22には第1の平電熱線
25aの一側に沿ったスリット36を刻設しておき、第
2の平電熱線25bの角側の一端を折り曲げてこのスリ
ット36に挿入し、この挿入部分において、前述の第1
の平電熱線25aと第2の平電熱線25bとを接触さ
せ、つまり電気的に接続する(図9及び図10参照)場
合もある。
【0043】この実施例においては、直角に折り曲がっ
た部分において、前述の第1の平電熱線25aと第2の
平電熱線25bとが重なっていないから、そのこれらの
面が面一になっている(図10参照)。これら前述の第
1の平電熱線25aと第2の平電熱線25bの表面も絶
縁テープ28aで被覆してあることは実施例1と同様で
ある。
【0044】他の溶着顎21aの構造も前記溶着顎20
aと同様であり、角の絶縁ブロック22dにはその表面
から背面に至り、断面丸型の電熱線32が丁度2本入る
長孔37が穿設してあり、一本の第1の断面丸型の電熱
線32aの一端はL字型の溶着顎21aの一方の片21
1一端にビス27で止めしてあり、第1の断面丸型の電
熱線32aの他端は前記長孔37に挿入して張設してあ
り、他の断面丸型の電熱線32bは溶着顎21aのの他
の一片212の他端にビス止めしてあり、第2の断面丸
型の電熱線32bの他端は前記第1の断面丸型の電熱線
32aと相隣接させて、一緒に前記長孔37に挿入して
あり、これら第1及び第2の断面丸型の電熱線32a及
び32bは溶着顎21aの背面において、これに一括固
定して、第1及び第2の断面丸型の電熱線32a及び3
2bは電気接続してある(図11及び図12参照)。
【0045】もっとも、断面丸型の電熱線32aは図1
1の右端の鎖線で示した如く、電熱線32bを過ぎて、
角の絶縁ブロック22cの端面まで延在させたもので
も、この発明におけるL字型の概念に入るものとする。
【0046】前述の溶着顎20a及び21aは包装装置
Bの機枠に、これらの圧接面23a及び23bが垂直方
向であることは実施例1と同様であり、溶着顎20a及
び21aは包装装置Bの機枠装備された搬送手段34の
下側に装備してあり、L字型の溶着顎20a及21aの
それぞれ一片201及び211が前記包装素材帯F3の
搬送方向と直角、つまり包装素材帯F3の横断方向とし
てあり、他の一片202及び212がそれぞれ包装素材
帯Fの搬送方向に沿って位置するように装備してある。
【0047】実施例2の作用 この実施例2に用いられる包装素材帯F3としては二つ
折フイルム帯(折り曲げ縁に補強テープが取り付けられ
ているもの、及び二つ折りフイルム帯の途中に感圧接着
剤でフイルムが接合されているものを含む)を一般に用
いる。
【0048】この包装素材帯F3を前記搬送手段34で
ある一対挟持型の移送ローラに通し、開放縁F4側が前
記L字型の溶着顎の20a及び21aの一部である搬送
方向に延びるそれぞれの一片202及び212の部分に
よって挟持され、包装素材帯F3の前幅がL字型の溶着
顎の20a及び21aの一部である包装素材帯F3の横
断方向にそれぞれ延びるそれぞれ一片201及び211
の部分で挟持される様にしてある。
【0049】また前記一対の溶着顎20a及び21bの
直ぐ上流側には前記包装素材帯F3の開放縁F4より被
包装物Cを二つ折り包装素材帯F3のフイルムの間に挿
入する供給装置38が設けてある。
【0050】実施例2の作用 実施例1と同様にローラ状に巻いた包装素材帯F3を包
装装置の原反支持装置に装備し、これより連なる包装素
材帯F3を一対の挟持ローラよりなる搬送手段34aを
通して、その開放縁F4が前述の通り、供給装置38側
になり、L字型の溶着顎20a及び21bの一部である
下方に延びるそれぞれの一片202及び212によっ
て、前記開放縁F4が挟持される様にする。
【0051】而して、包装装置Bを運転すると先ず、平
電熱線25a及び25b並びに断面丸型の電熱線32
a、32bに通電され、これらが溶着に必要な温度まで
加熱される。次に一対の溶着顎20a、21bが相接近
し、前記包装素材帯F3を挟持し、L字型に折り曲がっ
てい平電熱線25a、25bと断面丸型の電熱線32
a、32bによって挟持し、包装素材帯F3をL字型に
溶着溶断する。この一対の溶着顎20a、20bが相圧
接するとほぼ同時に平電熱線25a、25bと断面丸型
の電熱線32a、32bへの通電は絶たれる。
【0052】次に実施例1と同様に一対の溶着顎20
a、21bが相離反し、包装素材帯F3の先端部分に溶
着溶断よりなる横断方向のシール部が形成される。それ
よりも上流側の開放縁F4は開いている状態となる。前
述の溶着溶断部よりも下流側部分は包装素材帯F3より
分離される。
【0053】次に包装素材帯F3は搬送手段34によっ
て一袋分搬送され、前記最先端に形成された横断方向の
溶着部F5の近傍つまり上側に被包装物Cを開放縁側か
ら挿入する。この一対の溶着顎20a及び21bが離反
している間に前記平電熱線25a及び25b並びに断面
丸型の電熱線32a及び32bに再び通電し、これらを
加熱し、再び一対の溶着顎20a及び21bがが接近
し、前回同様に包装素材帯F3をL字型に溶着溶断し
て、被包装物Cを封入し、これら包装体Dが包装素材帯
F3の先端より分離する。つまり包装体Dの二辺が一時
に溶着溶断されることになる。以下同様の作用を繰り返
す。
【0054】前述の実施例において、前記平電熱線25
a、25b及び断面丸型の電熱線32a、32bはL字
型溶着顎20a、21aの屈曲部において、相互に直行
しているが前記屈曲部で電気的に接続してあるから、こ
の両端に電源を接続すれば連続した一本の電熱線同様に
全長において一様に加熱される。
【0055】また全体としてL字型に屈曲していても、
二本の直線の平電熱線25a及び25b並びに断面丸型
の電熱線32a及び32bにより構成されているから、
それぞれ張力を加えて直線に張設され、加熱されてもそ
れぞれ直線状態を維持する作用をなす。
【0056】また相互に直行する別個の前記平電熱線2
5a及び25bの前記屈曲部で電気的に接続してあると
は、相互に直接重ね合わせてあることを特徴とするか
ら、L字型の角の部分においても、平電熱線25aと2
5bは連なっていて、包装素材帯F1を溶着溶断する時
にも、前記角の部分でこれら溶着溶断が途切れることな
く、連続する作用をなす。
【0057】また、前記一対の溶着顎20aと21aに
設けた前記平電熱線25a、25bと断面丸型の電熱線
32a、32bとはそれぞれ別個の温度調節装置33a
または33bを介して、電源と接続してあるから、平電
熱線25a及び25bによる溶着に必要な温度制御と、
断面丸型の電熱線32a及び32bによる溶断に必要な
温度制御がそれぞれ最適な値に、独立して制御して使用
する。
【0058】その他前記平電熱線25aと25bの接続
部において重なり合うことなく、一方の平電熱線25a
の側面に平電熱線25bが直角に折り曲げられて、その
先端が突合せされて、その接続部なおいて、二本の電熱
線25aと25bの表面が面一になっている実施例にお
いては、溶着顎20a、21bが相接近したとき、角部
分においても、接触圧が部分的に高くならず、この部分
の絶縁テープの損耗が他の部分より極端に速くなること
もなく、溶着溶断が一様になる。
【0059】溶着顎21aの角部においては、前述の様
に断面丸型の電熱線32a、32bが共に共通の長孔3
7に挿入されて、面一になっているから、相手方の平電
熱線25aまたは25bに接触するときにも、一部の接
触圧が必要以上に高まることもなく溶着溶断がされる。
【0060】実施例3 実施例2の装置であって、平電熱線25aと25bが重
なりあっている装置に、この平電熱線25aの上に設け
た絶縁テープ28aを巻き取る様にした装置を付加した
ものである(図6及び図14参照)。
【0061】具体的に説明するならば、平電熱線25a
の長手方向に設けた前記絶縁テープ28aの両端は溶着
顎20aの一片201の両端に回転自在のリール39
a、39bに巻きつけてあり、これらリール39a及び
39bには共に逸速防止のために制動体40がバネ41
により圧接させてあり、一方のリール39aの軸42に
は前記絶縁テープ28cを巻き取るための駆動手段43
の一種として、ステッピングモータMが接続してある。
【0062】前記モータMはこのリール39a及び39
bが装備してある溶着顎25aに搭載するか、溶着顎2
5aを包装装置Bの機枠に固定し、他の溶着顎25bの
みが作動する実施例においては、モータMを前記機枠の
一部に支持させ、適当な伝達手段例えばフレキシブルシ
ャフト42で連結する場合もある。前記モータはステッ
ピングモータを用いる代わりに、一時の入力で極短時間
回転し停止するよう、タイマを用いてもこの発明として
は同一である。通常前記絶縁テープ28aを巻き込む方
向は溶着顎20aの角部分側が先頭になる様に巻き取る
ようにしてある(図14参照)。
【0063】実施例においては、前述の溶着顎20aと
溶着顎21aが相接近離反する1サイクル度に出力を1
つ発するセンサ44が設けてあり、このセンサ44の主
力をプレセットカウンタ45で計測し、そのカウントア
ップ信号によりモータMを定められた時間乃至回転角回
転し、停止させて、前記平電熱線25に当たる部分の前
記絶縁テープ28cが損耗していない部分となる。通常
一回の送り寸法は5乃至10mm程度とするが、この寸
法に限定的な意味はない。
【0064】実施例3の作用 実施例2の作用の他、先ずプレセットカウンタ45に最
適な数、例えば300と入力し、実施例2同様に準備を
し運転する。この様にすると、実施例の作用のほか、一
対の溶着顎20a、21aが相接近離反する度に、前記
プレセットカウンタ45は一つづつ計数し、その間に前
記平電熱線25aと25bが重なり合っている部分にお
いては、他の部分より接触圧が高いため、この部分にお
いては、前記絶縁テープ28cの損耗が激しく、前記プ
レセットカウンタ45が設定数に近づくに従い、その傾
向はひどくなる。
【0065】遂に前述の例においては、300回計数す
ると、一対の溶着顎20a、21aが離反している間
に、前記モータMに電流がオンされ、モータMは設定角
回転して、この回転と一体のリール29aが回転して、
絶縁テープ28cを設定寸法移送し、モータMは停止す
る。これによって前記絶縁テープ28cの溶着顎25a
の角部分に位置するの損耗が甚だしい絶縁テープ28c
の部分は、前記一対の溶着顎20aと21aによって溶
着溶断の作用をなす部分より、外側に搬出される。
【0066】而して以後、前回同様にプリセットカウン
タ45の入力数相当一対の溶着顎20a、21bが作動
する度に、前記と同一作用をして、順次絶縁テープ28
cは設定寸法づつ搬送される作用をなす。包装素材帯F
3の材質、厚みなどにより、一対の溶着顎20aと21
aの加熱温度が異なり、絶縁テープ28cの損耗時間が
異なり、前記プリセットカウンタ45の設定入力数を適
宜選択して目的に合致した数値を選定して入力する。
【0067】例えば包装素材帯F3の材質により融点が
高いとき、或いは厚手の場合においては、前記プリセッ
トカウンタ45の設定入力数は小さく、例えば100乃
至150とし、融点の低い材質で薄いフイルムよりなる
包装素材帯F3の場合には、前記プリセットカウンタ4
5の設定入力数はやや多めに、例えば前回の例によれ
ば、その選定数を350乃至500とする。この場合に
おいても、前述の設定数は例示であって限定的な意味を
持たない。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の方法発明においては、前
述の様に平電熱線は一方の溶着顎に、断面丸型の電熱線
は他の溶着顎に設けたヒートシーラを用いて、包装素材
帯を溶着する方法であるから、前記2本の電熱線は相互
に分離した状態で、それぞれに必要な温度に加熱可能で
あり、また包装素材帯は一方の断面丸型の電熱線で溶断
され、他方の顎の断面丸型の電熱線の両側に設けてある
弾性凸条と平電熱線とによって挟持されて、溶断縁の直
ぐ際が溶着される効果を奏する。
【0069】また前述のように、二本の電熱線は相互に
相対峙する溶着顎に設けて、これらに通電して加熱する
方法であるから、加熱時に相互に接触せず、電気的にシ
ョートするおそれはなく、従前の様に一方の溶着顎に3
本の電熱線を装備して、これらに通電して加熱する方法
の様に相互に接触してショートするおそれもなく、平電
熱線の幅を断面丸型の両脇で弾性凸条のによって、挟持
出来る範囲で、出来るだけ狭く選択すれば、従来の方法
の3本の電熱線を用いる方法より、溶着代の幅を1/2
乃至2/3程度と格段に狭くすることが可能となり、包
装素材帯の生地フイルムが有効に利用出来る。
【0070】また包装されるものは、通常消費される商
品であるから、前記商品取り出し後は、前記袋は廃棄物
となるが、前述の様に包装素材帯が有効に利用されてい
るから廃棄物の量が従来の方法によるものより、減少す
る効果を有する。請求項2記載の装置発明の特定発明に
おいては、前記請求項1記載の方法発明が実施出来ると
共に、前述の様に平電熱線は一方の溶着顎に、断面丸型
の電熱線は他の溶着顎に設けたヒートシーラを用いた装
置で、包装素材帯を溶着するから、前記2本の電熱線は
相互に分離した状態で、それぞれに必要な温度に加熱さ
れ、また包装素材帯は一方の断面丸型の電熱線で溶断さ
れ、他方の顎の断面丸型の電熱線の両側に設けてある弾
性凸条と平電熱線とによって挟持されて、溶断縁の直ぐ
際が溶着される効果を奏する。
【0071】また前述のように、二本の電熱線は相互に
相対峙する溶着顎に設けて、これらを通電して加熱でき
るから、加熱時に相互に接触せず、電気的にショートす
るおそれはなく、従前の様に一方の溶着顎に3本の電熱
線を装備して、これらに通電して加熱する装置の様に相
互に接触してショートするおそれもなく、平電熱線の幅
を断面丸型の両脇で弾性凸条のによって、挟持出来る範
囲で、出来るだけ狭く選択すれば、従来の装置の3本の
電熱線を用いる方法より、溶着代の幅を1/2乃至2/
3程度と格段に狭くすることが可能となり、包装素材帯
の生地フイルムが有効に利用出来る。
【0072】また包装されるものは、通常消費される商
品であるから、前記商品取り出し後は、前記袋は廃棄物
となるが、前述の様に包装素材帯が有効に利用されてい
るから廃棄物の量が従来の装置によるものより、減少す
る効果を有する。
【0073】求項3記載の装置発明においては、前記請
求項2記載の発明の効果の他、前記相圧接離反する一対
の溶着顎はその圧接面がL字型に屈折しているものであ
り、これら溶着顎の圧接面に張設してある平電熱線、断
面丸型の電熱線及び前記2条の耐熱弾性凸条も前記圧接
面形状に沿って、それぞれL字型に形成してあることを
特徴とするから、前述の請求項2記載の発明の溶着溶断
効果がL字の全長において、発揮され包装素材帯が前述
の様に、半折りのフイルム帯などの時、相隣する包装体
との境界部と開放縁部分の2辺のヒートシールが同時に
出来る効果を有する。
【0074】請求項4記載の装置発明においては、前記
請求項2及び請求項3記載の発明の効果の他、前記平電
熱線はL字型溶着顎の屈曲部において、相互に直行する
前記平電熱線は別個の平電熱線で構成され、これら別個
の平電熱線は前記屈曲部で電気的に接続してあることを
特徴とするそれぞれの平電熱線に張力をかけて、真っ直
に張設出来、正確な溶着溶断が可能となる。
【0075】請求項5記載の装置発明においては、前記
請求項2、請求項3及び請求項4記載の発明の効果の
他、相互に直行する別個の前記平電熱線の前記屈曲部で
電気的に接続してあるとは、相互に直接重ね合わせてあ
ることを特徴とするものであるから、平電熱線は角部分
においても完全に連結しており、一部が過加熱すること
なく、平均して溶着溶断が出来る。
【0076】請求項6記載の装置発明においては、前記
請求項2、請求項3、請求項4及び請求項5記載の発明
の効果の他、前記一対の溶着顎に設けた前記平電熱線と
断面丸型電熱線とはそれぞれ別個にの温度調節装置を介
して、電源と接続してあることを特徴とするから、それ
ぞれ溶着と溶断に最適の温度に加熱することができ、作
業効率の向上と袋素材帯を過加熱による包装素材帯の劣
化、若しくは温度不足による溶断不良が起こらない温度
制御が可能となる。
【0077】請求項7記載の装置発明においては、前記
請求項2記載、請求項3、請求項4、請求項5及び請求
項6記載の発明の効果の他、前述の通りの、構成であり
作用をなすから、平電熱線の表面を保護している絶縁テ
ープを順次移送する場合に、この痛み具合を経験的に判
断して、プリセットサイクルカウンタの入力値を適宜選
択して入力でき、前記平電熱線の表面を保護している絶
縁テープをその損耗度合いに応じて、搬送出来、この絶
縁テープを有効に利用出来る。また平電熱線の表面に溶
融樹脂屑が付着するのを防ぎ、常に同時に溶着面を美麗
に保持し、袋素材帯の溶着溶断部分も溶着溶断回数が増
大しても常に美麗となる。
【0078】実施例の固有の効果 実施例1の効果 この実施例においては、請求項1記載の方法発明及び請
求項2記載記載の装置の発明の効果を奏し、また2条の
弾性凸条30の突出寸法と断面丸型の電熱線32の直径
とは、ほぼ同一寸法であるから、前記2条の弾性凸条3
0で包装素材帯Fを押さえると同時に、断面丸型の電熱
線32が包装素材帯Fに接触することになり、溶断時に
は前記2条の弾性凸条32によって、包装素材帯Fは平
電熱線25に押さえられており、これらは相互に密着状
態となり、溶断縁の数枚のフイルムは相互に溶着し、フ
イルムを構成している溶融熱可塑性合成樹脂の表面張力
により、柱状に丸身をもって固化する。
【0079】また平電熱線25は溶着顎20の圧接面2
3aに数枚の絶縁テープ28aを介して、その表面に張
設して、溶着顎20に対する絶縁効果と、クッション性
を保持し、相手型の弾性凸条30及び断面丸型の電熱線
32との接触時の衝撃を吸収して、その耐用年数を伸長
している。
【0080】実施例2の効果 この実施例は、請求項3乃至請求項6記載の各装置発明
の効果を併せて奏するものであり、また同時に実施例1
の方法発明を実施できる効果を奏する。包装素材帯F3
を横断方向に溶断する断面丸型の電熱線32aは流れ方
向の電熱線32bとの接触部を過ぎその溶着顎21aの
角の絶縁ブロック22cの端まで延在している場合は、
溶着溶断の度に包装素材帯F3をその都度完全に溶断分
離する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一対の溶着顎部分の縦断側面図である。
【図2】溶着溶断時の一対の溶着顎部分の縦断側面図で
ある。
【図3】実施例の断面丸型の電熱線が張設してある溶着
顎の斜視図である。
【図4】包装中の一対の溶着顎が離反しているときの側
面図である。
【図5】包装中の一対の溶着顎が相圧接しているときの
側面図である。
【図6】実施例2の一対の溶着顎の斜視図である。
【図7】平電熱線が張設してある溶着顎と加熱温度制御
装置との関係を示す説明図である。
【図8】図7の8−8線矢視断面図である。
【図9】平電熱線の角部分の接合部分の他の実施例の正
面図である。
【図10】図9の10−10線矢視断面図である。
【図11】実施例2の断面丸型の電熱線が張設してある
溶着顎の斜視図である。
【図12】図11の12−12線矢視断面図である。
【図13】実施例3の全体を示す平面図である。
【図14】実施例3の一部斜視図である。
【図15】実施例2の作業状況を示す正面図である。
【符号の説明】
20、20a、21、21a 溶着顎 22、22c 絶縁ブロック 25 平電熱線 28 絶縁テープ 30 弾性凸条 32 断面丸型の電熱線 33a,33b 温度制御装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性の包装素材帯のフイルムの間に被
    包装物を挿入した熱可塑性の包装素材帯の2枚以上のフ
    イルムを密封するに際し、相圧接離反する一対の溶着顎
    の一方の溶着顎の圧接面には長手方向に平電熱線が張設
    してあり、他方の溶着顎には前記平電熱線の両側縁と圧
    接可能な耐熱性の弾性凸条が2条設けてあり、この2条
    の耐熱性の弾性凸条の間に断面丸型の電熱線が張設して
    ある装置を用いインパルス方法により、前記包装素材帯
    を溶着溶断するに際し、前記溶着顎が相離反している間
    に前記平電熱線、及び断面丸型の電熱線に通電して、こ
    れらを加熱し、ついで前記溶着顎を相接近して前記平電
    熱線の両側縁と2条の弾性凸条により、包装素材帯を挟
    持し、またこれと同時に、前記断面丸型の電熱線を前記
    包装素材素材帯を介して、前記平電熱線の幅の中央部に
    押し付け、この押し付け動作とほぼ同時に、前記通電を
    止め、前記平電熱線の両側縁と2条の弾性凸条により挟
    持している部分の前記2枚以上のフイルムを平電熱線の
    熱によって熱溶着し、その真中を前記断面丸型の電熱線
    の熱によって、前記2枚以上のフイルムを溶断し、これ
    らフイルムの溶着部及び溶断部が固化後、前記一対の溶
    着顎を離反することを特徴とするインパルス方式による
    包装素材帯溶着方法。
  2. 【請求項2】相圧接離反する一対の溶着顎の少なくとも
    一方の溶着顎の圧接面に電熱線が張設してあり、前記一
    対の溶着顎が離反している間に、前記電熱線に通電され
    て、これが溶着に必要な温度まで加熱され、後前記一対
    溶着圧接し、これとほぼ同時に前記電熱線の通電が絶た
    れ、加熱線の熱により包装素材帯を溶着乃至溶断するイ
    ンパルス型ヒートシーラを備えた包装装置において、 前記一対の溶着顎の一方の溶着顎の圧接面には長手方向
    に平電熱線が張設してあり、他方の溶着顎には前記平電
    熱線の両側縁と圧接可能な耐熱弾性凸条が2条設けてあ
    り、この2条の耐熱弾性凸条の間に断面丸型の電熱線が
    張設してあり、かつ断面丸型の電熱線は前記一対の溶着
    顎が相接近したとき、反対側の前記平電熱線の幅の中央
    部に圧接する位置としてあることを特徴とするインパル
    ス型ヒートシーラを備えた包装装置。
  3. 【請求項3】前記相圧接離反する一対の溶着顎はその圧
    接面がL字型に屈折しているものであり、これら溶着顎
    の圧接面に張設してある平電熱線、断面丸型の電熱線及
    び前記2条の耐熱弾性凸条も前記圧接面形状に沿って、
    それぞれL字型に形成してあることを特徴とする請求項
    2記載のインパルス型ヒートシーラを備えた包装装置。
  4. 【請求項4】前記平電熱線はL字型溶着顎の屈曲部にお
    いて、相互に直行する前記平電熱線は別個の平電熱線で
    構成され、これら別個の平電熱線は前記屈曲部で電気的
    に接続してあることを特徴とする請求項3記載のインパ
    ルス型ヒートシーラを備えた包装装置。
  5. 【請求項5】相互に直行する別個の前記平電熱線の前記
    屈曲部で電気的に接続してある構造は、相互に直接重ね
    合わせてあることを特徴とする請求項4記載のインパル
    ス型ヒートシーラを備えた包装装置。
  6. 【請求項6】前記一対の溶着顎に設けた前記平電熱線と
    断面丸型電熱線とはそれぞれ別個にの温度調節装置を介
    して、電源と接続してあることを特徴とする請求項2、
    請求項3、請求項4又は請求項5記載のインパルス型ヒ
    ートシーラを備えた包装装置。
  7. 【請求項7】前記一対の溶着顎の近傍には包装素材帯を
    設定寸法づつ間歇搬送する搬送手段が設けてあり、前記
    一対の溶着顎であって、平電熱線が張設してある部分の
    うち、前記搬送手段による包装素材帯の搬送方向と直角
    な部分においては、その長さ方向に、前記平電熱線の外
    側に耐熱易離反保護膜が張設してあり、前記耐熱易離反
    保護膜はその長さ方向に巻き取り移動自在としてあり、
    この巻き取りは一対の溶着顎の作動回数を計数するプリ
    セットサイクルカンターのカウントアップ度に暫時寸法
    移動させ停止させる駆動手段が装備してあることを特徴
    とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請
    求項6記載のインパルス型ヒートシーラを備えた包装装
    置。
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