JPH07290809A - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JPH07290809A
JPH07290809A JP8430294A JP8430294A JPH07290809A JP H07290809 A JPH07290809 A JP H07290809A JP 8430294 A JP8430294 A JP 8430294A JP 8430294 A JP8430294 A JP 8430294A JP H07290809 A JPH07290809 A JP H07290809A
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Koji Miki
孝司 三木
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ状感熱紙を内蔵し、1台で入力データ
の穿孔及び印刷動作を行うことが出来るスタンプ装置を
提供すること。 【構成】 スタンプ体1の装着を行わずに穿孔スイッチ
66を操作した場合には、先ず、キャリッジ送りモータ
100が駆動され、キャリッジ87をプラテン141に
対応する位置で停止させる。次に、入力バッファ124
に入力されている書式と文字列データに基づいて正像イ
メージで印刷用のドットパターンデータが作成され、穿
孔バッファ125に格納される。この穿孔バッファ12
5に格納されたドットパターンデータに基づいてローラ
駆動モータ150が駆動され、テープ状感熱紙142が
紙送りローラ143及び従動ローラ144により搬送さ
れるとともに、サーマルヘッド90が駆動され、テープ
状感熱紙142の感熱層に印刷用ドットパターンデータ
に基づく印刷が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプ装置に関し、
特に印面部を感熱性孔版原紙で構成したスタンプ体と、
このスタンプ体の印面部に穿孔を形成する加熱穿孔装置
とを備え、感熱紙への印刷が可能なスタンプ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、会社名、住所、その他種々の文字
列を、用紙の表面に印刷する為のスタンプであって、印
面部がラバーで構成された種々のスタンプが使用されて
いる。この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作
成される関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間
が長くなる。
【0003】一方、従来より、赤外線の照射やサーマル
ヘッドにより所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群か
らインクを透過させることで、文字列、図形、マーク等
の種々のパターンの印刷に活用可能な感熱性孔版原紙が
実用化されている。
【0004】本願出願人は、実開平5−74833号公
報において、前記感熱性孔版原紙と、インクを含浸させ
た含浸体とを主体とする孔版印刷用原板であって、前記
従来の印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタ
ンプを作成するのに好適な孔版印刷用原板を提案した。
【0005】この孔版印刷用原板は、合成樹脂製フィル
ムに、インクを含浸させた含浸体と、その含浸体の周囲
を囲繞する枠体とを接着し、含浸体と枠体の表面に感熱
性孔版原紙を接着した構成である。
【0006】前記孔版印刷用原板をスタンプに適用する
場合、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面に、ク
ッション材を介して孔版印刷用原板を接着し、その感熱
性孔版原紙に、赤外線照射やサーマルヘッドにより、所
望の文字列等のパターンを穿孔すれば、スタンプ部材と
孔版印刷用原板とからなるスタンプであって、通常のス
タンプと同様に、前記所望の文字列等のパターンを用紙
に多数回に亙って印刷することができるスタンプが得ら
れる。
【0007】更に、本願出願人は、特開平4−2267
78号公報において、スタンプ体と、このスタンプ体の
印面部に穿孔を形成する加熱穿孔装置とからなるスタン
プ装置を提案した。
【0008】前記スタンプ体は、把持部と、本体ケース
と、本体ケース内に設けられ、テープ状の感熱性孔版原
紙を供給して巻き取る供給リール及び巻取りリールと、
穿孔された感熱性孔版原紙の部分にインクを供給するイ
ンクパッドとからなる。
【0009】前記加熱穿孔装置は、スタンプ体を着脱自
在に装着する為の穿孔用装着部と、スタンプ体の感熱性
孔版原紙を送る送り機構と、スタンプ体の感熱性孔版原
紙に穿孔を形成するサーマルヘッドと、文字や記号を入
力する為のキーボードと、入力データに基いて入力され
た文字列を感熱性孔版原紙に穿孔するように、送り機構
とサーマルヘッドを制御する制御装置とで構成されてい
る。
【0010】前記スタンプ装置によれば、スタンプ体に
テープ状の感熱性孔版原紙を設けてあり、加熱穿孔装置
によりスタンプ体の印面部に所望の文字列のパターンを
穿孔できるので、適宜必要に応じて、印面部に異なるパ
ターンを穿孔することができ、また、印刷の際、スタン
プ体の内部のインクパッドから印面部にインクが自動的
に供給されるため、印面部に外部のインクを塗布するこ
となく印刷できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記改良型スタンプ体
の印面部に文字列をミラー文字で穿孔する際、加熱印字
装置に入力する入力データが不備である場合には、所期
の文字列を印刷できない状態に穿孔してしまうため、そ
のスタンプ体が使用できなくなり、高価なスタンプ体が
無駄になってしまうという問題がある。そこで、印面部
に加熱先行する前に、予め印面内容の確認を行う必要が
生じていた。
【0012】従来のスタンプ装置においては、印面内容
を確認する手段として液晶ディスプレイを有し、この液
晶ディスプレイ上にて入力データの概要を視認すること
は可能であったが、液晶ディスプレイでは解像度等の制
限により、実際に行われる穿孔パターンと同じ寸法、同
じフォント、同じレイアウトを再現することは困難であ
った。そのため、真に印面内容を確認できるものではな
かった。
【0013】本発明の目的は、スタンプ体の感熱孔版原
紙からなる印面部にサーマルヘッドで加熱穿孔するのに
先行して、内蔵する感熱紙上に試験的に印面内容を印刷
するスタンプ装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスタンプ装置は、スタンプ体と、このスタン
プ体の印面部にドットパターンの穿孔を施す加熱穿孔装
置とを備えたものであって、前記加熱穿孔装置は、前記
スタンプ体を着脱自在に装着する為の穿孔用装着部と、
文字や記号を入力する為の入力手段と、前記入力手段か
ら入力された入力データを記憶するデータ記憶手段と、
前記穿孔用装着部に装着されたスタンプ体の印面部にド
ット状に穿孔するサーマルヘッドを含む穿孔手段と、前
記データ記憶手段から入力データを受けて、穿孔手段を
駆動制御する穿孔制御手段とを備えたものであり、更
に、ロール状に巻回されたテープ状感熱紙と、前記テー
プ状感熱紙上に印刷を行う印刷手段と、テープ状感熱紙
を加熱穿孔装置の外へ排出するための紙送り手段と、前
記データ記憶手段から入力データを受けて、前記テープ
状感熱紙に印刷させるように前記印刷手段を駆動制御す
る印刷制御手段とを備えている。
【0015】尚、前記印刷制御手段は、前記穿孔手段で
もって前記スタンプ体の印面部に穿孔するのに先行し
て、前記データ記憶手段から入力データを受けて、前記
テープ状感熱紙に試験的に印刷させるように前記印刷手
段を駆動制御するものであってもよい。
【0016】尚、前記印刷手段は、プラテンと、サーマ
ルヘッドを含む印刷機構とからなり、そのサーマルヘッ
ドは前記穿孔手段におけるサーマルヘッドを共用するも
のであってもよい。
【0017】尚、前記穿孔制御手段は、前記穿孔用装着
部に装着されたスタンプ体の印面部の長手方向に対して
平行に前記サーマルヘッドを摺動させながら、前記スタ
ンプ体の印面部の一端から他端方向へ穿孔動作を行わせ
るものであり、前記印刷制御手段は、前記サーマルヘッ
ドを前記プラテンと対応する位置まで長手方向へ摺動さ
せ、その対応位置において、前記紙送り手段を駆動させ
ながらサーマルヘッドによる印刷動作を行わせるもので
あってもよい。
【0018】尚、前記紙送り手段は、紙送りローラと、
この紙送りローラを回転駆動させるための駆動モータ
と、前記紙送りローラに対向する位置に配設され、前記
テープ状感熱紙を前記紙送りローラ側との間に挟んで搬
送する従動ローラとを備えていても良い。
【0019】尚、穿孔動作を指令するキースイッチと、
前記キースイッチが押下されたとき、スタンプ体が前記
穿孔用装着部に装着されているか否かを検出するスタン
プ体検出手段とを備え、前記スタンプ体検出手段により
スタンプ体が装着されていると検出されたときには、前
記穿孔制御手段による穿孔駆動制御を行い、前記スタン
プ体検出手段によりスタンプ体が装着されていないと検
出されたときには、前記印刷制御手段による印刷駆動制
御を行ってもよい。
【0020】尚、前記印刷制御手段は、印刷手段に前記
入力データの正像印字を行わせてもよい。
【0021】尚、前記テープ状感熱紙はその裏面に粘着
剤層を有していてもよい。
【0022】
【作用】上記の構成を有する本発明のスタンプ装置にお
いては、入力手段から文字や記号が入力されると、その
入力データがデータ記憶手段に記憶され、穿孔制御手段
により、データ記憶手段から入力データを受けてサーマ
ルヘッドを含む穿孔手段を駆動制御し、穿孔用装着部に
装着されたスタンプ体の印面部にドット状に穿孔する。
【0023】また、そのスタンプ装置においては、ロー
ル状に巻回されたテープ状感熱紙が備えられ、印刷制御
手段は、前記データ記憶手段から入力データを受けてテ
ープ状感熱紙に印刷するように印刷手段を駆動制御し、
紙送り手段は、そのテープ状感熱紙を加熱穿孔装置の外
へ排出する。よって、本発明のスタンプ装置は1台で入
力データの穿孔及び印刷動作を行うことが出来る。
【0024】そのため、スタンプ体の印面部に加熱穿孔
するのに先行して、装置内に収容されているテープ状感
熱紙に加熱印字することができる。すると、オペレータ
は、スタンプ体の印面部に穿孔する文字列、文字サイ
ズ、文字列の配列状態等の良否を予め簡単に確認するこ
とができる。
【0025】また、テープ状感熱紙は、スタンプ体の印
面内容を表示するためのラベルとして利用でき、更に、
装置を簡易プリンターとして使用することも可能とな
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0027】本実施例に係るスタンプ装置は、図1〜図
4に示すスタンプ体1と、図5以降の図に示す加熱穿孔
装置50とで構成されている。
【0028】最初に、前記スタンプ体1について、図1
〜図4を参照しつつ説明する。
【0029】図1〜図4に示すように、スタンプ体1
は、手で握る為の把持部2と、この把持部2に固定的に
連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を覆
うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着さ
れる保護キャップ7とから構成されている。
【0030】前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料か
らなる下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂
部には、ラベル10を貼付する為の凹部11が形成さ
れ、把持部2の前壁12と後壁13の下部には、ガイド
溝15が形成され、前壁12には係合凹部16が形成さ
れ、左側壁17には係合穴18が形成されている。
【0031】前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4
と、このスタンプ部本体4が下方より挿入して固定され
る外周保持部材5とで構成されている。この外周保持部
材5は、把持部2の前壁12と後壁13とから延びた2
対の係合爪14を介して、把持部2に固定されている。
【0032】前記スタンプ部本体4は、下面側に浅い凹
部25を備えた合成樹脂製の基部材26と、この基部材
26の凹部25に装着された含浸体27であって油性イ
ンクを含浸させた含浸体27と、含浸体27の下面及び
基部材26の外周側を覆い接着剤で基部材26の外周面
に接着された感熱性孔版原紙28とで構成されている。
【0033】前記基部材26は、耐油性に優れる合成樹
脂材料又は金属材料で構成され、その凹部25に含浸体
27を装着することで、含浸体27の位置ズレ及び含浸
体27からのインクの流出を防止できる。前記含浸体2
7は、合成樹脂材料の弾力性のある発泡体又は不織布か
らなり、この含浸体27には、油性インクが飽和状態に
含浸されている。前記感熱性孔版原紙28は、熱可塑性
フィルムと、多孔性支持体と、これらを接着する接着剤
層とで構成されている。
【0034】前記含浸体27の表面に密着した感熱性孔
版原紙28の部分が印面部33を構成し、印面部33
は、スタンプ部3の下面のほぼ全域にわたっている。
【0035】前記スカート部材6は、把持部2と外周保
持部材5に対して昇降自在に付設され、スカート部材6
の中央部の突出部43と把持部2の上壁間に圧縮スプリ
ング21が装着され、このスプリング21により、スカ
ート部材6は下方へ弾性付勢され、突出部43には、ス
カート部材6を上限位置にしたときに、係合穴18と水
平直列状に対向する係合穴44が形成されている。
【0036】前記保護キャップ7は、スタンプ部本体4
の下端側を着脱自在に覆って保護する為のもので、この
保護キャップ7は、スカート部材6の外周壁部に内嵌さ
せて支持される。
【0037】前記印面部33に、例えば、図4に示すよ
うに、「ブラザー工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む6重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)とが、加熱印字装置
50のサーマルヘッド90により形成され、図4のパタ
ーンの鏡像である「ブラザー工業(株)」の文字列と6
重の矩形枠を印刷可能なスタンプが構成されるため、通
常のラバー製の印面部を有するスタンプと同様に、例え
ば、約1000回にも亙って前記パターンを印刷するこ
とができる。
【0038】前記印面部33を構成する感熱性孔版原紙
28に加熱穿孔する場合には、スタンプ体1を、後述す
る加熱印字装置50の印字用装着部71にセットし、そ
の装置のガイドバー83を、ガイド穴18、44、44
に亙って挿通させることで、スカート部材6を上限位置
に保持して穿孔を行ない、また、不使用時には、保護キ
ャップ7を装着し、また、印刷する際には、図3に示す
ように、保護キャップ7を取外し、用紙の表面の印刷す
べき位置にスカート部材6を位置決めすることで、スタ
ンプ部3の印面部33を位置決めしてから、把持部2を
下方へ押圧することで印刷する。
【0039】次に、加熱穿孔装置50について説明す
る。
【0040】図5〜図9に示すように、加熱穿孔装置5
0は、本体フレーム51と、本体フレーム51の前部に
設けられたキーボード52及び液晶ディスプレイ53
と、本体フレーム51の後部に設けられた加熱穿孔部5
4と、加熱穿孔装置54に隣接するように設けられた印
刷部140と、本体フレーム51内に設けられた制御ユ
ニット110(図17参照)等で構成されている。
【0041】前記キーボード52には、仮名キーとアル
ファベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キー
とを含む文字記号キー56、種々のファンクションキー
(カーソル移動キー57、実行キー58、改行キー5
9、確定/終了キー60、取消キー61、削除キー6
2、シフトキー63、小文字スイッチ64、文字種設定
スイッチ65、穿孔スイッチ66等)、メインスイッチ
67が設けられている。
【0042】前記液晶ディスプレイ53は、前記スタン
プ体1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行
の文字列を表示可能に構成されている。
【0043】次に、前記加熱穿孔部54について説明す
る。
【0044】図7〜図17に示すように、加熱穿孔部5
4には、サブフレーム70と、スタンプ体1を着脱自在
に装着する為の穿孔用装着部71と、この穿孔用装着部
71に装着されたスタンプ体1の印面部33にドッド状
に穿孔する加熱穿孔機構72等が設けられている。
【0045】前記穿孔用装着部71について説明する
と、図8〜図11に示すように、サブフレーム70の右
側壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のスタ
ンプ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が形
成され、この開口74を開閉する開閉扉75にはセクタ
ギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタギヤ
76は、図11において左右方向向きの枢軸77により
右側壁73に回動自在に枢着されている。前記サブフレ
ーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部材7
8,79が設けられ、これらガイド部材78,79の下
端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部80
が相対向状に形成されている。
【0046】前側のガイド部材78には、左右1対のロ
ーラ81が長穴を介して図10における前後方向に小距
離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリン
グ82により後方へ付勢されている。
【0047】前側のガイド部材78に固定されたガイド
バー83は、ガイド部材78,79間の中間位置に配設
され、図10、20に示すようにガイドバー83の右端
部の上面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形
成され、また、ガイドバー83の左端部には、スタンプ
体1の左限界位置を規制する係止部85が形成されてい
る。
【0048】前記スタンプ体1を開口74から挿入し、
スタンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15に、
前後1対のガイド部80を係合させることで、スタンプ
体1が1対のガイド部80で支持され、スタンプ体1
は、1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ
付勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタ
ンプ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把
持部2の係合凹部16に係合した状態で、スタンプ体1
の左右方向位置が正確に設定されるように構成してあ
る。
【0049】前記スタンプ体1を、穿孔用装着部71に
装着する際に、ガイドバー83が、スタンプ体1のガイ
ド穴18,44,44に亙って挿通され、これにより、
スカート部材6が、図8に示す第3位置に上昇させた状
態に保持される。
【0050】前記加熱穿孔機構72について説明する
と、図7〜図17に示すように、前記穿孔用装着部71
の下方において、サブフレーム70の右端壁73と左端
壁86とに亙って、キャリッジ87を案内する為の左右
方向に延びるガイドロッド88と、キャリッジ87を案
内し且つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘッド9
0の位置を切換えるカム体91を操作する為の左右方向
に延びるヘッド切換えロッド89とが架着され、カム体
91は、ヘッド切換えロッド89に回動不能かつ軸方向
へスライド自在に装着されている。
【0051】前記キャリッジ87は、ガイドロッド88
とヘッド切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に
支持され、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙
る所定の長さのラック92が形成されている。
【0052】前記キャリッジ87には、カム当接板93
と、ヘッド放熱板94とが、前後方向向きの支軸95に
より上下揺動自在に装着され、ヘッド放熱板94には、
サーマルヘッド90が固定され、ヘッド放熱板94は、
それに固定されたピン96に外装されたスプリング97
により、カム当接板93に対して上方へ弾性付勢されて
いる。
【0053】前記カム体91は、楕円形状に形成され
て、カム当接板93の下面に当接され、ヘッド切換えロ
ッド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下
方へリリースされ、また、カム体91を立向き姿勢にす
ると、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリ
ング97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えら
れる。
【0054】前記ヘッド切換えロッド89の右端部に
は、サブフレーム70の右端壁73の外側において、セ
クタギヤ76に噛合したギヤ98が設けられ、開閉扉7
5を開くとカム体91が横向き姿勢となり、また、開閉
扉75を閉じるとカム体91が立て向き姿勢に切換えら
れるように構成してある。
【0055】前記サブフレーム70の前壁99には、キ
ャリッジ87を駆動するステッピングモータ100と、
ラック92に噛合した駆動ギヤ101と、ステッピング
モータ100出力軸の出力ギヤ102の回転を駆動ギヤ
101に伝達する減速ギヤ機構107とが付設されてい
る。それ故、ステッピングモータ100の回転駆動力が
駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、ステッピン
グモータ100により、キャリッジ87を左右方向へ移
動駆動することができる。
【0056】前記サーマルヘッド90は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様のもので、このサーマルヘ
ッド90には、図18に示すように、例えば、96個の
発熱素子103が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
【0057】次に、印刷部140について説明する。
【0058】図7〜図17に示すように、印刷部140
には、テープ状感熱紙142が巻回された感熱紙ロール
142aと、プラテン141と、テープ状感熱紙142
を装置50外にまで送る紙送りローラ143及び従動ロ
ーラ144等が設けられている。尚、紙送りローラ14
3,従動ローラ144及びローラ駆動モータ150が本
発明の紙送り手段に相当し、プラテン141及び前述の
加熱穿孔機構72が本発明の印刷手段に相当する。
【0059】テープ状感熱紙142は、幅広タイプのス
タンプ体1における印面部33とほぼ同じ幅を呈し、そ
の感熱層を有する面を外側にして巻回され感熱紙ロール
142aを構成している。この感熱紙ロール142aは
前後方向に伸びた回転軸をもって加熱穿孔部54の左部
に収容されている。また、感熱紙ロール142aの右下
には、前後方向に伸びた円筒形のプラテン141が、図
16に示すように、穿孔用装着部71に装着されたスタ
ンプ体1の印面部33と同じ高さになるように設けられ
ている。これは、加熱穿孔機構72のキャリッジ87が
左方へ摺動移動したとき、キャリッジ87に搭載された
サーマルヘッド90が丁度当接する高さとなる。
【0060】前記サブフレーム70の左端壁86には排
出口160が設けられており、その近傍に紙送りローラ
143が設けられており、それに対向して従動ローラ1
44が回動自在に設けられている。そして、紙送りロー
ラ143の回動軸には駆動ギヤ143aが、前記サブフ
レーム70の前壁99の左端にはローラ駆動モータ15
0が、ローラ駆動モータ150出力軸の出力ギヤ152
の回転を駆動ギヤ143aに伝達する減速ギヤ機構15
1とが付設されている。それ故、ローラ駆動モータ15
0の回転駆動力が駆動ギヤ143aに減速して伝達され
るため、ローラ駆動モータ150により、紙送りローラ
143を回転駆動することができる。
【0061】テープ状感熱紙142は、感熱紙ローラ1
42aから引出され、プラテン141を介して紙送りロ
ーラ143まで導かれ、紙送りローラ143と従動ロー
ラ144に挟まれつつ搬送され、排出口160へ排出さ
れる。尚、テープ状感熱紙142の搬送速度は、加熱穿
孔時のキャリッジ87の移動速度と同じになるようにギ
ヤ143a,151,152を調整してある。
【0062】次に、前記加熱穿孔機構72と液晶ディス
プレイ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む
制御系について説明する。
【0063】図17に示すように、制御ユニット110
には、キーボード52と、サーマルヘッド90と、キャ
リッジ送りモータ100と、液晶ディスプレイ53と、
ローラ駆動モータ150と、スタンプ体1の有無と前後
幅とを検知する為の2つの近接スイッチ104,105
とが接続されている。尚、近接スイッチ104,105
が本発明のスタンプ体検出手段に相当する。
【0064】前記スタンプ体1は、本実施例の場合、図
9,図13に実線で図示の狭幅タイプと、鎖線で図示の
広幅タイプの2種類あり、2つの近接スイッチ104,
105は、図7、図9、図13に示すように、後側のガ
イド部材79の下面に固定された板片106に付設さ
れ、近接スイッチ104,105により、広幅タイプの
スタンプ体1が検知され、また、近接スイッチ104に
より、狭幅タイプのスタンプ体1が検知される。
【0065】図17に示すように、制御ユニット110
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示の為の表示用CG−ROM115と、キーボード
52及び近接スイッチ104,105に接続された入力
インタフェース116と、出力インタフェース117と
が設けられ、これらはバス118により相互に接続され
ている。更に、制御ユニット110には、出力インタフ
ェース117に夫々接続された、ヘッド駆動回路119
と、モータ駆動回路120と、ディスプレイ駆動回路1
21と、モータ駆動回路155が設けられている。
【0066】前記ROM112には、この加熱穿孔装置
50の全体の作動を制御する制御プログラムを記憶した
プログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等の為の辞
書メモリ123が設けられている。
【0067】前記RAM113には、入力データを記憶
する入力バッファ124、穿孔用データを記憶する穿孔
バッファ125、シフトレジスタ126、その他種々の
カウンタやレジスタが設けられている。
【0068】前記穿孔用CG−ROM114には、穿孔
対象となる多数の文字のドットパターンデータがコード
データと対応付けて記憶され、また、表示用CG−RO
M115には、穿孔対象となる多数の文字の表示用ドッ
トパターンデータがコードデータと対応付けて記憶され
ている。
【0069】次に、前記ヘッド駆動回路119について
説明する。
【0070】図18に示すように、各発熱素子103の
一方の電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続さ
れるとともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続
されている。
【0071】各ドライバ128の入力端子には、穿孔用
ストローブ入力端子130に入力側に接続されたインバ
ータ129の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に
入力側が接続されたデータラッチ回路132の各出力端
子とがそれぞれ接続されている。
【0072】更に、データラッチ回路132の各入力端
子には、クロック入力端子133とデータ入力端子13
4とに入力端子が接続されたシフトレジスタ135の各
出力端子が夫々接続されている。
【0073】前記ヘッド駆動回路119において、シフ
トレジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に
同期して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ
回路132に供給されると、シフトレジスタ135にお
いて記憶されたデータが対応するデータラッチ回路13
2に出力されて記憶される。
【0074】これと同時に、そのデータが各ドライバ1
28に印加される。この状態において、穿孔用ストロー
ブ入力端子130から論理「0」の穿孔パルス信号がイ
ンバータ128の入力端子に印加されると、インバータ
128の出力端子から論理「1」の信号が出力され、各
ドライバ128の入力端子に印加される。
【0075】従って、データラッチ回路132のデータ
が論理「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論
理「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源
端子127から駆動電流が通電される。その際、発熱素
子103の表面温度が熱穿孔に適する温度となるよう
に、穿孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔
パルス信号のパルス幅が設定されている。
【0076】次に、前記加熱穿孔装置50を用いて、ス
タンプ体1の印面部33に文字列のパターンを穿孔する
穿孔処理,およびテープ状感熱紙142へ印刷する印刷
処理について、図19、図20のフローチャートを参照
しつつ説明する。尚、この穿孔処理は、制御ユニット1
10により実行される処理と、オペレータにより実行さ
れる操作とを含み、図中、符号Si(i=1,2,3・
・・)は、各ステップを示すものである。
【0077】メインスイッチ67の投入とともに処理が
開始され、最初に近接スイッチ104,105からの検
出信号が読み込まれ(S1)、次にスタンプ体1が有り
か否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装
着されているか否か判定され(S2)、その判定がYes
のとき、即ち、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されたままの状態で電源が投入されると、液晶ディスプ
レイ(以下、LCDという)53に「スタンプ体を取り
外して下さい」とメッセージが表示され(S3)、S1
へ戻る。オペレータによりスタンプ体1が取り外される
まで、上記S1〜S3が繰り返し実行される。開閉扉7
5を開いてスタンプ体1が取り外されると、前記S2に
おいてNoと判定される。
【0078】次に、電源投入時にスタンプ体1が穿孔用
装着部71に装着されていないか、または、電源投入時
にはスタンプ体1が穿孔用装着部71に装着されていた
が、その後、オペレータによりスタンプ体1が取り外さ
れて、S2の判定が No になると、加熱穿孔装置50の
RAM112のデータをクリアする、キャリッジ送りモ
ータ100を駆動してキャリッジ87をガイドロット8
8右端の初期位置へ移動させる等の初期設定が実行さ
れ、かつLCD53に「準備中」と表示される(S
4)。次に、S5においてキーボード52を操作するこ
とにより印面内容の入力設定が実行されるが、この入力
設定においては、印面サイズ指定と、文字サイズや文字
配置の設定等を含む書式入力と、印刷用若しくは穿孔用
の文字列データの入力バッファ124への入力とが実行
される。
【0079】次に、LCD53に「穿孔スイッチを押し
て下さい」とメッセージが表示され(S6)、穿孔スイ
ッチ66がON操作されるまで待機する(S7:No)。
オペレータは、印刷処理を行わせるのであればそのまま
穿孔キー66を押下する。一方、穿孔処理を行わせるの
であれば、穿孔キー66を押下する前にオペレータは、
開閉扉75を開き、スタンプ体1を装着してから、開閉
扉を閉じ、即ち、スタンプ体1を穿孔用装着部71に装
着する。
【0080】この開閉扉75の開操作によりセクタギヤ
76が図13の時計方向に回動する。このセクタギヤ7
6の回動に伴って、セクタギヤ76と噛み合っているギ
ヤ98を介してヘッド切換ロッド89が同図の反時計方
向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド89に装着さ
れているカム体91が横向き姿勢にされ、サーマルヘッ
ド90がヘッド放熱板94とともに下方へリリースされ
る。
【0081】オペレータは、スタンプ体1の把持部2の
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、スタンプ
体1を開口74から挿入する。この挿入の際、サーマル
ヘッド90がスタンプ体1の装着を妨げることは無い。
また、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体1の
ガイド孔18,44,44に亙って挿通される。このこ
とにより、ガイドバー83のテーパー面84に沿って門
形部43が上昇し、この門形部43の上昇に伴って、図
14に示すようにスカート部材6が、その下端が印面部
33よりも上方へ位置するように上昇し、図15に示す
ように、その状態が保持される。
【0082】オペレータは、スタンプ体1がガイドバー
83の係止部85に当接し、ガイド部材78に設けられ
ている右側のローラ81がスタンプ体1の把持部2の係
合凹部16に係合するまで挿入する。当接及び係合する
まで挿入すると、スタンプ体1は図15に示す穿孔用装
着部71内の所定位置に配置される。
【0083】次に、オペレータは開閉扉75を図13の
反時計方向へ回動させる閉操作を行う。この閉操作に伴
って、セクタギヤ76が図13の反時計方向に回動し、
セクタギヤ76の回動に伴ってヘッド切換ロッド89が
同図の時計方向に回動する。すると、ヘッド切換ロッド
89に装着されているカム体91が立向き姿勢にされ、
サーマルヘッド90がカム当接板93とスプリング97
を介して上方へ揺動し、図15に実線で示すスタンプ体
1の印面部33右端を押圧する穿孔位置に配置される。
【0084】上記のようにオペレータは、穿孔処理を行
わせるときには、スタンプ体1を装着した後に穿孔スイ
ッチ66をON操作する。
【0085】次に、穿孔スイッチ66がON操作される
と(S7: Yes)、近接スイッチ104,105の検出
信号が読み込まれ(S8)、次にスタンプ体1が有るか
否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着
されているか否か判定し(S9)、その判定が No のと
き、即ち、オペレータがスタンプ体1の装着を行わずに
穿孔スイッチ66を操作した場合には、S10におい
て、印刷処理が実行されその印刷処理の間LCD53に
は「印刷中」と表示される。
【0086】尚、印刷処理は、先ず、キャリッジ送りモ
ータ100が駆動され、キャリッジ87が図16の二点
鎖線で示す位置から実線で示す位置まで移動し、プラテ
ン141に対応する位置で停止させる。そして、入力バ
ッファ124に入力されている書式と文字列データに基
づいて正像イメージで印刷用のドットパターンデータが
作成され、穿孔バッファ125に格納される。この穿孔
バッファ125に格納されているドットパターンデータ
に基づいてローラ駆動モータ150が駆動され、テープ
状感熱紙142が紙送りローラ143及び従動ローラ1
44により搬送されるとともに、サーマルヘッド90が
駆動され、テープ状感熱紙142の感熱層に印刷用ドッ
トパターンデータに基づく印刷が形成される。そして、
印刷されたテープ状感熱紙142は排出口160をぬけ
て装置50外へ排出される。
【0087】印刷が終了すると(S11: Yes)、LC
D53に「印刷処理終了」と表示され(S12)、前記
S1へ戻る。
【0088】一方、S9の判定がYes で、スタンプ体1
が装着されている場合には、S13において、S5にて
設定した印面サイズとスタンプ体1のサイズが適合して
いるか否か判定される。尚、前記スタンプ体1のサイズ
とは、近接スイッチ104,105からの検出信号に基
いて判別されるスタンプ体1の幅サイズのことである。
【0089】次に、S13の判定が No のとき、即ち、
スタンプ体1のサイズが設定した印面サイズに適合しな
いときには、LCD53に「スタンプ体を差し替えて下
さい」と表示され(S14)、S7へ移行する。そし
て、現在装着されているスタンプ体1が取り外され、設
定された印面サイズに適合するサイズのスタンプ体1が
装着されるまで、前記S7乃至S14が繰り返し実行さ
れる。
【0090】一方、S13の判定がYes のとき、即ち、
装着されているスタンプ体1のサイズが設定されている
印面サイズに適合するときには、スタンプ体1の印面部
33に穿孔処理が実行されその穿孔処理の間LCD53
には「穿孔中」と表示される(S15)。尚、穿孔処理
は、先ず、入力バッファ124に入力されている書式と
穿孔用文字列データに基づいてミラー文字等からなる鏡
像イメージで穿孔用のドットパターンデータが作成さ
れ、穿孔バッファ125に格納される。この穿孔バッフ
ァ125に格納されているドットパターンデータに基づ
いてキャリッジ送りモータ100が駆動され、キャリッ
ジ87が図15の実線で示す位置から二点鎖線で示す位
置まで移動するとともに、サーマルヘッド90が駆動さ
れ、印面部33に穿孔用ドットパターンデータに基づく
穿孔が形成される。
【0091】尚、穿孔終了時には、サーマルヘッド90
が印面部33から左方に外れる位置まで、キャリッジ8
7が移動駆動されるため、サーマルヘッド90で印面部
33を押圧し続けてインクの漏出を招くことがない。次
に、S16において穿孔終了か否か判定し、穿孔が終了
すると、S17において、LCD53に「穿孔処理終
了」、「スタンプ体を取り外して下さい」と表示され、
前記S1へ戻る。上記「スタンプ体を取り外して下さ
い」の表示を見て、オペレータは、開閉扉75を開き、
スタンプ体1を取り外す。この時、キャリッジ87は図
15の二点鎖線で示す位置まで移動しているので、キャ
リッジ87及びサーマルヘッド90がスタンプ体1の取
り外しを妨げることは無い。
【0092】また、スタンプ体1の取り外しが行われな
いと、オペレータにより取り外されるまで前記処理工程
のS1乃至S3が繰り返される。
【0093】以上、説明したように本実施例は、加熱穿
孔装置50を種々の所望の文字列を印字する簡易プリン
タとして有効に活用させることも可能であり、幅広い用
途への活用が可能となる。
【0094】尚、上記処理工程において、オペレータが
スタンプ体1への穿孔処理を行うのに先行して、印面内
容を一度はテープ状感熱紙142へ印刷させるような工
程にしてもよい。すると、オペレータは、テープ状感熱
紙142に印字された文字列等の印字状態(これが、ス
タンプ体1で用紙の表面に穿孔されるパターンに相当す
る)から、文字列、文字サイズ、文字列の配列状態等を
穿孔前に予め評価できる。そして、テープ状感熱紙14
2に加熱印字された文字列等が所期の満足すべきもので
ある場合には、文字列等のデータを修正する必要がない
ので、未だ加熱穿孔していない新しいスタンプ体1を、
加熱穿孔装置50に装着して、そのスタンプ体1の印面
部30にデータを鏡像で加熱穿孔する。一方、テープ状
感熱紙142に加熱印字された文字列等が所期の満足す
べきものでない場合には、加熱穿孔装置50の制御ユニ
ット110に入力設定した文字列等のデータに修正を施
し、或いは、新たに文字列等のデータを入力し直してか
ら、前記同様に、内蔵のテープ状感熱紙142に加熱印
字するなど、前記同様に繰り返すものとする。
【0095】以上説明したように、本実施例のテープ状
感熱紙142を活用することにより、スタンプ体1の印
面部33に加熱穿孔する前に、内蔵のテープ状感熱紙1
42に加熱印字して、印面部33に加熱穿孔する文字列
の印字状態(文字列、文字サイズ、文字列の配列状態
等)を確認することができるため、不適切な文字列等の
データで、印面部33に加熱穿孔してスタンプ体1を無
駄にするのを確実に防止することができる。
【0096】また、テープ状感熱紙142は、粘着層を
その裏面に有する感熱紙を使用すれば、加熱穿孔装置5
0をラベルプリンタとして活用することが可能となる。
特に、スタンプ体1の印面内容を表示する印面確認ラベ
ルを作成するプリンタとして有効に活用出来る。このラ
ベルはスタンプ体1の把持部141に貼付ける等、スタ
ンプ体1の印面の識別に好適なものである。尚、このテ
ープ状感熱紙142はタック付のものであってもよい。
【0097】尚、上記実施例において、制御ユニット1
10のプログラムメモリには、所定の指令信号に応じ
て、加熱穿孔すべきミラー文字の文字列等の加熱印字の
為の印字用ドットパターンデータを、穿孔用データバッ
ファ125から、ミラー文字ではない正規の文字の文字
列等の加熱印字の為の印字用ドットパターンデータに変
換しつつ読み出す制御プログラムが格納してある。そし
て、その正規の文字の文字列等の印字用ドットパターン
データでもって、テープ状感熱紙142に加熱印字する
ように構成してある。
【0098】この場合、加熱印字された文字列等がミラ
ー文字でない正規の文字の文字列等(スタンプ体1で捺
印されるのと同様の文字列等)となるので、印字状態を
確認するのが容易になる。また、スタンプ体1の印面内
容を表示するラベルとして適切な印字がなされることと
なる。
【0099】上記の加熱穿孔装置50は、加熱穿孔部5
4の基本機構である加熱穿孔機構72の一つでもって、
穿孔動作と印刷動作との両動作を行うように構成されて
いるため、装置50の小型化、構成の簡素化、コストの
削減を図ることが出来る。
【0100】また、印刷動作も穿孔動作も穿孔キー66
の押下により動作を開始させる為、オペレータの操作上
の迷いを起こさせず、作業の効率化を図ることが出来
る。
【0101】前記実施例において、キーボード52が入
力手段に相当し、加熱穿孔機構72が穿孔手段に相当
し、制御ユニット110が穿孔制御手段及び印刷制御手
段に相当し、RAM113がデータ記憶手段に相当す
る。
【0102】ここで、前記実施例の一部を次のように変
更することもできる。
【0103】1〕 前記加熱用穿孔機構72は、スタン
プ体1を所定位置に保持した状態で、キャリッジ87を
介してサーマルヘッド90を移動させつつ穿孔するよう
に構成したが、サーマルヘッド90を固定させ、スタン
プ体1を移動させつつ穿孔するように構成してもよい。
この場合、サーマルヘッド90は処理動作に応じて穿孔
位置と印刷位置との2つの位置に切り替わることにな
る。
【0104】2〕 前記カム体91の代わりのソレノイ
ドアクチュエータを設け、そのアクチュエータによりサ
ーマルヘッド90の上下位置を切換えるように構成して
もよい。
【0105】3〕 前記ラック92、駆動ギヤ101、
減速ギヤ機構107の代りに、ワイヤとプーリを介して
キャリッジ87を左右方向に移動駆動するように構成し
てもよい。
【0106】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のスタンプ装置は、内蔵したテープ状感熱紙に印刷
を行うことが出来、加熱穿孔装置をプリンタとしても活
用することが出来る。よって、本発明のスタンプ装置は
1台で入力データの穿孔及び印刷動作を行うことが出来
る。
【0107】そのため、スタンプ体の印面部に加熱穿孔
するのに先行して、装置内に収容されているテープ状感
熱紙に加熱印字することができる。すると、オペレータ
は、スタンプ体の印面部に穿孔する文字列、文字サイ
ズ、文字列の配列状態等の良否を予め簡単に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスタンプ装置のスタンプ
体の斜視図である。
【図2】スカート部材が第3位置のときのスタンプ体の
縦断正面図である。
【図3】スカート部材が第2位置のときのスタンプ体の
縦断正面図である。
【図4】スタンプ体の印面部に穿孔するパターンの一例
を示す図である。
【図5】スタンプ装置の加熱穿孔装置の斜視図である。
【図6】加熱穿孔装置とスタンプ体の斜視図である。
【図7】加熱穿孔装置の平面図である。
【図8】加熱穿孔装置の部分切欠き正面図である。
【図9】加熱穿孔装置の部分切欠き縦断側面図である。
【図10】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の斜視図である。
【図11】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部斜視図であ
る。
【図12】加熱穿孔機構の分解斜視図である。
【図13】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部側面図であ
る。
【図14】穿孔用装着部に装着中のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図15】穿孔用装着部に装着後のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図16】印刷部と加熱穿孔部の縦断正面図である。
【図17】スタンプ装置の制御系のブロック図である。
【図18】ヘッド駆動回路の電気回路図である。
【図19】加熱穿孔装置による穿孔処理及び印刷処理の
フローチャートの一部である。
【図20】加熱穿孔装置による穿孔処理及び印刷処理の
フローチャートの残部である。
【符号の説明】
1 スタンプ体 28 感熱性孔版原紙 33 印面部 50 加熱穿孔装置 71 穿孔用装着部 72 加熱穿孔機構 87 キャリッジ 90 サーマルヘッド 104 近接スイッチ 105 近接スイッチ 110 制御ユニット 111 CPU 112 ROM 113 RAM 114 穿孔用CG−ROM 140 印刷部 141 プラテン 142 テープ状感熱紙 143 紙送りローラ 144 従動ローラ 150 ローラ駆動モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンプ体と、このスタンプ体の印面部
    にドットパターンの穿孔を施す加熱穿孔装置とを備えた
    スタンプ装置であって、 前記加熱穿孔装置は、前記スタンプ体を着脱自在に装着
    する為の穿孔用装着部と、文字や記号を入力する為の入
    力手段と、前記入力手段から入力された入力データを記
    憶するデータ記憶手段と、前記穿孔用装着部に装着され
    たスタンプ体の印面部にドット状に穿孔するサーマルヘ
    ッドを含む穿孔手段と、前記データ記憶手段から入力デ
    ータを受けて、穿孔手段を駆動制御する穿孔制御手段と
    を備えたスタンプ装置において、 ロール状に巻回されたテープ状感熱紙と、 前記テープ状感熱紙上に印刷を行う印刷手段と、 テープ状感熱紙を加熱穿孔装置の外へ排出するための紙
    送り手段と、 前記データ記憶手段から入力データを受けて、前記テー
    プ状感熱紙に印刷させるように前記印刷手段を駆動制御
    する印刷制御手段とを備えたことを特徴とするスタンプ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷制御手段は、前記穿孔手段でも
    って前記スタンプ体の印面部に穿孔するのに先行して、
    前記データ記憶手段から入力データを受けて、前記テー
    プ状感熱紙に試験的に印刷させるように前記印刷手段を
    駆動制御するものであることを特徴とする請求項1に記
    載のスタンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷手段は、プラテンと、サーマル
    ヘッドを含む印刷機構とからなり、そのサーマルヘッド
    は前記穿孔手段におけるサーマルヘッドを共用するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記穿孔制御手段は、前記穿孔用装着部
    に装着されたスタンプ体の印面部の長手方向に対して平
    行に前記サーマルヘッドを摺動させながら、前記スタン
    プ体の印面部の一端から他端方向へ穿孔動作を行わせる
    ものであり、 前記印刷制御手段は、前記サーマルヘッドを前記プラテ
    ンと対応する位置まで長手方向へ摺動させ、その対応位
    置において、前記紙送り手段を駆動させながらサーマル
    ヘッドによる印刷動作を行わせるものであることを特徴
    とする請求項3に記載のスタンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記紙送り手段は、紙送りローラと、こ
    の紙送りローラを回転駆動させるための駆動モータと、
    前記紙送りローラに対向する位置に配設され、前記テー
    プ状感熱紙を前記紙送りローラ側との間に挟んで搬送す
    る従動ローラとを備えたことを特徴とする請求項1また
    は4に記載のスタンプ装置。
  6. 【請求項6】 穿孔動作を指令するキースイッチと、 前記キースイッチが押下されたとき、スタンプ体が前記
    穿孔用装着部に装着されているか否かを検出するスタン
    プ体検出手段とを備え、 前記スタンプ体検出手段によりスタンプ体が装着されて
    いると検出されたときには、前記穿孔制御手段による穿
    孔駆動制御を行い、前記スタンプ体検出手段によりスタ
    ンプ体が装着されていないと検出されたときには、前記
    印刷制御手段による印刷駆動制御を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載のスタンプ装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷制御手段は、印刷手段に前記入
    力データの正像印字を行わせることを特徴とする請求項
    1または2に記載のスタンプ装置。
  8. 【請求項8】 前記テープ状感熱紙はその裏面に粘着剤
    層を有するものであることを特徴とする請求項1に記載
    のスタンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6058336A (en) * 1995-12-28 2000-05-02 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus, method of processing workpiece therefor and method of guiding operation with operating element thereof

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