JPH0729072U - 水槽を便器に結合する取付組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は水密シールで水槽及び便器を互いに
素早く結合する構成を提供すること目的とする。 【構成】 本考案は中空の通路４１を有する弾性シール
部材３８と、通路４１に挿入されるボルト３２と、ボル
トに螺合するナット３７とにより構成される。弾性シー
ル部材３８は、一端にフランジ４２が形成され、他端は
二又に分岐される。フランジ４２と二又の分岐部との間
の弾性シール部材の周囲には芯決めリブ４３が形成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衛生設備用のシール手段及びボルト組立体の結合に係り、特に水密 シールで水槽及び便器を互いに素早く結合する手段に係る。 一般に用いられる水槽を便器に結合するのに用いられる組立体は、取付けボル ト，ワッシャ，シールを行う為のゴム部品、及びボルトを螺合して組立を完成す るナットを用いる。各便器は、その底壁に、水槽から便器へ水を流す大きな中央 放水口と、中央放水口の囲りに位置する通常２つ又は３つの水槽取付け路を含む 。これらの取付け路は水槽を便器に結合するボルト及びシール組立体を収容する 。コーラ カンパニーの米国特許第４，７５７，５６０号は通常三角形の各頂点 に堅いゴムスタッドを一体的に形成された正三角形の形の一体ゴム板を開示して いる。各スタッドは水槽取付けボルトがその中に収容されるよう中央開口部を有 する。又、各スタッドは、水槽の底部及び便器の後部上面の間に空間を形成する よう一体的に形成されたスペーサ又は緩衝体を有する。三角形板の中央領域は開 口され、水槽の中央放水に寸法上対応した直立したフランジにより囲まれている 。置かれた時、水槽と便器とのシールは直立したフランジによりなされる。ゴム スタッドは水槽の該当開口部に嵌入する。水槽が最適な位置に置かれる時、開口 部中央領域は便器の対応する水入口の周りに適合し、スペーサを便器の上面に置 かれる。各ボルトの螺刻端部は便器の後部上面の対応する開口部を通る。水槽は 水密シールをなすよう水槽を便器に向けて引く３つのウイングナットにより所定 位置に取付けられる。ボルトを締める場合、水槽が組立て後そのレベルを維持す るよう注意を要する。

【０００２】 本考案以前にアメリカン スタンダード インコーポレーテッドにより通常使 用される他の水槽と便器の結合組立体は、螺刻ボルト及びナットを有する一対の 平坦ゴムグロナットと密結合ガスケットと馬蹄形スペーサとよりなる。水槽が便 器に取付けられる際、馬蹄形スペーサは入口部に位置した密結合ガスケットで便 器の後部上面の水入口部の囲りに位置される。平坦ゴムグロナットは取付けボル トにより組立てられ、ボルトは水槽及び便器の相補的開口部を通される。最後に 、六角ナットが水槽及び便器の組立てを完成するよう各ボルトに締め付けられる 。

【０００３】 本考案の一つの目的は、水槽取付け穴に挿入される特に設計されたゴムシール 手段を提供することにあり、取付けボルトがゴムシール手段に伸縮自在に受容さ れ、水槽からの不意の取り外れを防ぐ。 本考案の別の目的は、水槽が便器の後部上面に関してその平行度を保ち水槽を 便器から分離する平坦な円盤型スペーサを必要としない、磁器と磁器，水槽と便 器との組立体を提供することにある。

【０００４】 本考案の更に他の目的は、容易に組立てられ、製造が安価で、磁器と磁器との 組立てを水平にして行ない、水槽と便器の水密シールを行なうのに道具又は熟練 作業者を必要としない取付ボルトとシール手段の組立体を提供するにある。 本考案の上記の及び他の目的は水槽を便器に結合する取付け組立体を提供する ことにより達成される。組立体は、一端が二又に分枝されて、他端がフランジ付 きヘッドを有して形成され、その直径が水槽の底部に形成された開口部の直径よ り大きい管状体を有する弾性シール部材を含む。管状体は、その外面に一体的に 形成されフランジ付きヘッド及び二又状の分枝端の間に位置した少なくても１つ の縦に延在するリブを有して形成される。一端が螺刻され他端にフランジ付きヘ ッドが形成された取付けボルトは、弾性シール部材の管状体内にボルトの軸が貫 通して配置される。弾性シール部材の分岐された端部は、水槽からボルト及び弾 性シール部材が外れるのを防ぐ固定手段を提供するように一対の対向したタブを 形成する。このタブは弾性シール部材が配置された開口部付近の水槽の下面に密 接するように形成される。締め付け手段は、水槽及び便器が水密シール係合で共 に結合された際、ボルトの螺刻端部に螺合する。

【０００５】

【実施例】

図１から図７において、水槽１０を便器１４へ取付けるのに用いられる結合手 段３０を示す。 便器１４は通常平坦な上面１５及び便器１４の後部に形成された略長方形部１ ６を有する。一対の離間し整列した開口部１８は図１に示す如く長方形部１６に 形成され、水槽１０に形成された相補的な一対の開口部１９と合う。結合手段３ ０は、一端３４が螺刻され他端３５にフランジ付きヘッドが形成されたボルト３ ２よりなる。水槽１０を取り付けたり取り外したりするときにボルトを握持する ために、ボルトのヘッド３５に横方向に延在するねじ駆動溝４３又は同等の手段 が設けられる。長手管状体３９を有する弾性留め具３８はその一端４０が二又状 に分岐され、その他端４２はフランジ付きヘッドの形をしている。複数の長手方 向に延びる芯決めリブ４３が管状体３９の外面に沿って、その囲りに等間隔で形 成されている。弾性留め具３８は水槽開口部１９に挿入され、ボルト３２はその 軸方向孔４１を通って弾性留め具３８に挿入される。

【０００６】 水入口部２０は開口部１８間の便器１４の長方形部１６に形成され、水槽取付 け開口部１９間に位置するその相手である出口部１２と整列する。一対の離間し たリブ１７は、入口部２０の近傍に位置し、水槽１０の底部１１が水槽１０及び 便器１４間で磁器と磁器の結合をするよう置かれる着座手段をなす。水入口部２ ０は斜面リム部２４を有し、弾性シールリング２２の斜面部分に適合する。

【０００７】 実際、水槽１０が便器１６に取り付けられる際、弾性シールリング２２が斜面 ２４に密接係合するよう水入口部２０上に置かれる。結合手段３０はその中へ弾 性留め具３８を挿入することにより開口部１９内に位置する。ボルト３２は軸口 ４１内に挿入され、これによりねじ端部３４は留め具３８を貫通して延在し、同 時に、分枝した端部４０は一対の止め具又はラッチ４４を形成するよう外方に分 枝し、それは弾性留め具３８及びボルト３２が開口部１９から外れるのを防ぐ。 開口部１８及び出口部２０は、水槽取付け用開口部１９及び出口部１２と夫々整 列しているので、水槽１０はシールリング２２が傾斜面２４に当接するように且 つ便器１４の長方形部１６のリブ１７上に磁器面と磁器面とが接触する状態に載 置される。弾性シールリング２２は、その軸長が磁器製のリブ１７の高さよりほ んの少し大きく、水槽１０により押されて水密シールを形成する寸法とされてい る。水槽１０は図３及び図７に示す如く、長方形部１６の下面に対してウイング ナット３７を手により締付けることによりワッシャ３６及びウイングナット３７ で固定される。図７において、止め部４４は壁１１の開口部１９を貫通して延在 し、水槽１０が磁器リブ１７上に置かれる際、それらのラッチされた位置、即ち 、便器１４の長方形部１６に関して水平に整列した位置に置かれる。シム等の手 段は必要ない。水槽１０が図３に示す位置に置かれた後、供給導水管（図示せず ）は水槽１０の水入口部１３へ接続される。加えて、弾性留め具のフランジ付き ヘッド４２及びボルトヘッド３５は、協働して、結合手段３０が、図７に示す如 く、締められる場合、水槽１０に水密シールを形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組立の水槽及び便器の後部上面を示す
部分的分解斜視図である。

【図２】水槽を便器に組立てるように適した結合手段の
分解斜視図である。

【図３】図１の底面から見た完全組立体における水槽及
び便器の部分斜視図である。

【図４】弾性シール部材の挿入を完成する以前の組立体
の一部の結合手段の拡大断面立面図である。

【図５】（Ａ）及び（Ｂ）は弾性シール部材を通して完
全に挿入する前及び後のボルトを示す図４の拡大底面図
である。

【図６】図４の６−６面に沿った断面図である。

【図７】図３の７−７線に沿った拡大断面図である。

【符号の説明】

１０ 水槽 １１ 水槽の底部 １２，２１ 出口部 １３ 水入口部 １４ 便器 １５ 上面 １６ 長方形部 １７ リブ １８ 開口部 １９ 水槽開口部 ２０ 入口部 ２２ 弾性シールリング ２３，２４ 斜面部 ３０ 結合手段 ３２ ボルト ３３ 長手軸 ３４ ねじ端部 ３５ フランジ付きヘッド ３６ 平らなドライブスロット ３７ ウイングナット ３８ 弾性留め具 ３９ 管状体 ４０ 分枝された端部 ４１ 軸口 ４２ フランジ付きヘッドの端部 ４３ 芯決めリブ ４４ 止め部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端にフランジ付きヘッドが形成され、
   その直径は水槽の底部に形成された水槽取り付け開口部
   の直径より大きく、他端が二またに分岐された管状体を
   有し、該管状体はそれを貫通して形成された軸方向の通
   路を有し、その外面上に一体的に形成された少なくとも
   １つの縦方向に延在した芯決めリブが該フランジ付きヘ
   ッドと分岐端との間に位置する弾性シール部材と；一端
   が螺刻され他端にフランジ付きヘッドが形成された軸部
   を有し、弾性シール部材の該通路内に位置するボルト
   と；該水槽及び便器を互いに結合するときに、該ボルト
   の該螺刻端部に螺合接続する締め付け手段とからなる、
   水槽を便器に結合する取付け組立体。
2. 【請求項２】 該芯決めリブは該管状体の外面の回りに
   等間隔に４つ配置されている請求項１記載の取付け組立
   体。
3. 【請求項３】 ２つの該弾性シール部材と、２つの該ボ
   ルトと、２つの該締め付け手段とを有する請求項１記載
   の取付け組立体。
4. 【請求項４】 該弾性シール部材の二またに分岐した端
   部は、該ボルトが該弾性シール部材の中に位置した時
   に、該弾性シール部材が該取付け開口部から外れないよ
   うに分岐して固定する手段を形成する請求項１記載の取
   付け組立体。