JPH07290282A - フレーム自動枠組溶接機 - Google Patents

フレーム自動枠組溶接機

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JPH07290282A
JPH07290282A JP11174694A JP11174694A JPH07290282A JP H07290282 A JPH07290282 A JP H07290282A JP 11174694 A JP11174694 A JP 11174694A JP 11174694 A JP11174694 A JP 11174694A JP H07290282 A JPH07290282 A JP H07290282A
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JP
Japan
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rail
vertical
bed
vertical rail
horizontal
Prior art date
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Application number
JP11174694A
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English (en)
Inventor
Sumio Okojima
住夫 尾故島
Haruyuki Ito
治之 伊藤
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレームの枠組溶接作業を自動的におこなう
自動フレームの枠組溶接機を提供する。 【構成】 左右方向に互いに平行に配設されて前後方向
に延在する可動側ベッドと固定側ベッドと、可動側ベッ
ドを駆動する駆動装置とを備え、各ベッドは、縦桟格納
部材と、縦桟案内部材と、縦桟送り装置と、第1横桟格
納部材と、横桟案内部材と、横桟送り装置と、横桟移動
阻止装置と、溶接装置とを備え、可動側ベッドが備える
部材および装置と固定側ベッドが備える部材および装置
とは、可動側ベッドと固定側ベッドとの中間の左右方向
位置において前後方向に延在する鉛直面に関して面対称
の位置関係をもって配設されており、更に、可動側ベッ
ドが備える装置と固定側ベッドが備える装置とを同期し
て作動させる制御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦桟と横桟とを枠体に
組み立て、縦桟と横桟との当接部を溶接する、フレーム
自動枠組溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フレームの枠組溶接作業は、作業
者が、予め所定長さにカットされたフレームを枠状にセ
ットしながら溶接することにより行われていた。溶接ロ
ボットを使用する際にも、フレームを枠状にセットする
作業は作業者により行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフレームの枠組
溶接作業は、作業工程の一部に作業者による手作業が含
まれていたので、作業時間が長い、枠組の精度が低い等
の問題があった。本発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、フレームの枠組溶接作業を自動的におこ
なう自動フレームの枠組溶接機を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、前後方向に延在する可動側ベッ
ドと、可動側ベッドの左方で可動側ベッドと平行に前後
方向に延在する固定側ベッドと、可動側ベッドを左右方
向に駆動する駆動装置とを備え、可動側ベッドは、上下
方向に重なって前後方向に延在する複数の縦桟を摺動可
能に左右方向に挟持する少なくとも1対の側面を有し、
上下に延在する縦桟格納部材と、前後方向に延在する縦
桟を摺動可能に左右方向に挟持する1対の側面を有し、
縦桟格納装置の下方で前後方向に延在し縦桟を支持する
第1部分と、縦桟の右方向への移動を規制する側面を有
し、第1部分の前方で前後方向に延在し縦桟を支持する
第2部分とを有する縦桟案内部材と、縦桟案内部材に支
持された縦桟に係合する係合部材と係合部材を前後方向
に駆動する駆動装置とを有する縦桟送り装置と、上下方
向に重なって左右方向に延在する複数の横桟の右端部を
摺動可能に前後方向に挟持する1対の第1側面と、前記
横桟の右端に当接して該右端の左右方向位置を規制する
第2側面とを有し、縦桟案内部材の第2部分の上方で上
下に延在し、第2側面は可動側ベッドが備える縦桟案内
部材の第1部分が有する1対の側面の中の左側の側面と
同一面内にある第1横桟格納部材と、第1横桟格納部材
の下方で、且つ縦桟案内部材の第2部分の左方で前後方
向に延在し横桟を支持する横桟案内部材と、横桟案内部
材に支持された横桟に係合する係合部材と係合部材を前
後方向に駆動する駆動装置とを有する横桟送り装置と、
横桟に係合して横桟の前方への移動を阻止する稼働位置
と横桟に係合しない退避位置との間で移動可能な係合部
材を有し、横桟格納装置の前方に配設された横桟移動阻
止装置と、縦桟と横桟との当接部に接近した稼働位置
と、縦桟と横桟との当接部から離れた退避位置との間で
移動可能な溶接トーチを有し、横桟格納装置の前方に配
設された溶接装置とを備え、
【0005】固定側ベッドは、上下方向に重なって前後
方向に延在する複数の縦桟を摺動可能に左右方向に挟持
する少なくとも1対の側面を有し、上下に延在する縦桟
格納部材と、前後方向に延在する縦桟を摺動可能に左右
方向に挟持する1対の側面を有し、縦桟格納装置の下方
で前後方向に延在し縦桟を支持する第1部分と、縦桟の
左方向への移動を規制する側面を有し、第1部分の前方
で前後方向に延在し縦桟を支持する第2部分とを有する
縦桟案内部材と、縦桟案内部材に支持された縦桟に係合
する係合部材と係合部材を前後方向に駆動する駆動装置
とを有する縦桟送り装置と、上下方向に重なって左右方
向に延在する複数の横桟の左端部を摺動可能に前後方向
に挟持する1対の第1側面と、前記横桟の左端に当接し
て該左端の左右方向位置を規制する第2側面とを有し、
縦桟案内部材の第2部分の上方で上下に延在し、第2側
面は固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有
する1対の側面の中の右側の側面と同一面内にある第1
横桟格納部材と、第1横桟格納部材の下方で、且つ縦桟
案内部材の第2部分の右方で前後方向に延在し横桟を支
持する横桟案内部材と、横桟案内部材に支持された横桟
に係合する係合部材と係合部材を前後方向に駆動する駆
動装置とを有する横桟送り装置と、横桟に係合して横桟
の前方への移動を阻止する稼働位置と横桟に係合しない
退避位置との間で移動可能な係合部材を有し、横桟格納
装置の前方に配設された横桟移動阻止装置と、縦桟と横
桟との当接部に接近した稼働位置と、縦桟と横桟との当
接部から離れた退避位置との間で移動可能な溶接トーチ
を有し、横桟格納装置の前方に配設された溶接装置とを
備え、可動側ベッドが備える部材および装置と固定側ベ
ッドが備える部材および装置とは、可動側ベッドと固定
側ベッドとの中間の左右方向位置において前後方向に延
在する鉛直面に関して面対称の位置関係をもって配設さ
れており、可動側ベッドが備える装置と固定側ベッドが
備える装置とを同期して作動させる制御装置を備えるこ
とを特長とするフレーム自動枠組溶接機を提供する。
【0006】本発明の好ましい態様においては、可動側
ベッドと固定側ベッドとが備える縦桟送り装置が有する
係合部材は、縦桟の後端を挟持する1対のクランプ部材
を有する。本発明の好ましい態様においては、1対のク
ランプ部材は、前後方向に延在し縦桟後端に内嵌する第
1部材と、第1部材と協働して縦桟の後端部側壁を挟持
する左右方向に移動可能な第2部材とから構成され、可
動側ベッドが備える縦桟送り装置が有する係合部材は第
1部材の後端から左方へ延びる突起部を有し、固定側ベ
ッドが備える縦桟送り装置が有する係合部材は第1部材
の後端から右方へ延びる突起部を有する。本発明の好ま
しい態様においては、可動側ベッドと固定側ベッドとが
備える縦桟送り装置は、係合部材を左右方向に駆動する
駆動装置を有する。本発明の好ましい態様においては、
可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分は、縦桟
の右方向への移動を規制する側面が、可動側ベッドが備
える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持する1対の側
面の中の右側の側面よりも右方に位置決めされた後方部
分と、縦桟の右方向への移動を規制する側面が、可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持す
る1対の側面の中の右側の側面と同一面内に位置決めさ
れた前方部分とを有し、可動側ベッドが備える溶接装置
は、可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前
方部分の上方に配設され、固定側ベッドが備える縦桟案
内部材の第2部分は、縦桟の左方向への移動を規制する
側面が、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分
の縦桟を挟持する1対の側面の中の左側の側面よりも左
方に位置決めされた後方部分と、縦桟の左方向への移動
を規制する側面が、固定側ベッドが備える縦桟案内部材
の第1部分の縦桟を挟持する1対の側面の中の左側の側
面と同一面内に位置決めされた前方部分とを有し、固定
側ベッドが備える溶接装置は、固定側ベッドが備える縦
桟案内部材の第2部分の前方部分の上方に配設され、可
動側ベッドは、可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第
2部分の後方部分によって支持された縦桟に係合して縦
桟を右方向へ押圧する稼働位置と、可動側ベッドが備え
る縦桟案内部材の第2部分の後方部分によって支持され
た縦桟から離れた退避位置との間で移動可能な係合部材
を有する縦桟押圧装置を備え、固定側ベッドは、固定側
ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の後方部分によ
って支持された縦桟に係合して縦桟を左方向へ押圧する
稼働位置と、可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2
部分の後方部分によって支持された縦桟から離れた退避
位置との間で移動可能な係合部材を有する縦桟押圧装置
を備える。
【0007】本発明の好ましい態様においては、可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前方部分の、
縦桟の右方向への移動を規制する側面よりも左方部分の
幅は、縦桟の断面幅よりも狭く設定され、固定側ベッド
が備える縦桟案内部材の第2部分の前方部分の、縦桟の
左方向への移動を規制する側面よりも右方部分の幅は、
縦桟の断面幅よりも狭く設定されている。本発明の好ま
しい態様においては、可動側ベッドが備える縦桟案内部
材の第2部分の前方部分は、左方へ延びる分岐部分を有
し、前記分岐部分は、可動側ベッドが備える横桟移動阻
止装置の係合部材の右方に位置決めされており、固定側
ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前方部分は、
右方へ延びる分岐部分を有し、前記分岐部分は、固定側
ベッドが備える横桟移動阻止装置の係合部材の左方に位
置決めされている。本発明の好ましい態様においては、
可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前方部
分の分岐部分の幅は、横桟の断面幅よりも狭く設定さ
れ、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前
方部分の分岐部分の幅は、横桟の断面幅よりも狭く設定
されている。
【0008】本発明の好ましい態様においては、可動側
ベッドと固定側ベッドとが備える縦桟案内部材の第2部
分の前方部分は銅合金製である。本発明の好ましい態様
においては、可動側ベッドと固定側ベッドとは、縦桟案
内部材の第2部分の前方部分の上方に、縦桟と横桟とに
上方から当接して縦桟と横桟とを下方へ押圧する稼働位
置と、縦桟と横桟とから離れた退避位置との間で移動可
能な押圧部材を有する、桟押圧装置を備える。本発明の
好ましい態様においては、桟押圧装置が有する押圧部材
は、バネで下方へ付勢されている。本発明の好ましい態
様においては、桟押圧装置が有する押圧部材は、銅合金
製である。本発明の好ましい態様においては、桟押圧装
置は、縦桟を挟持して縦桟の左右方向の移動を規制する
縦桟挟持部材を有する。本発明の好ましい態様において
は、可動側ベッドと固定側ベッドとは、桟押圧装置の前
方に配設され、枠組に上方から当接して枠組を下方へ押
圧する稼働位置と、枠組から離れた退避位置との間で移
動可能な押圧部材を有する枠組押圧装置を備える。
【0009】本発明の好ましい態様においては、可動側
ベッドが備える横桟案内部材は、可動側ベッドが備える
溶接装置に接近した前方部分と、可動側ベッドが備える
溶接装置から離れた後方部分とを有し、前方部分は可動
側ベッドが備える溶接装置から左方へ離れて配設されて
おり、固定側ベッドが備える横桟案内部材は、固定側ベ
ッドが備える溶接装置に接近した前方部分と、固定側ベ
ッドが備える溶接装置から離れた後方部分とを有し、前
方部分は固定側ベッドが備える溶接装置から右方へ離れ
て配設されている。本発明の好ましい態様においては、
可動側ベッドは、上下方向に重なって左右方向に延在す
る複数の横桟の右端部を摺動可能に前後方向に挟持する
1対の第1側面と、前記横桟の右端に当接して該右端の
左右方向位置を規制する第2側面とを有し、縦桟案内部
材の第2部分の上方で上下に延在し、第2側面は可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有する1対の
側面の中の右側の側面と同一面内にある第2横桟格納部
材を備え、固定側ベッドは、上下方向に重なって左右方
向に延在する複数の横桟の左端部を摺動可能に前後方向
に挟持する1対の第1側面と、前記横桟の左端に当接し
て該左端の左右方向位置を規制する第2側面とを有し、
縦桟案内部材の第2部分の上方で上下に延在し、第2側
面は固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有
する1対の側面の中の左側の側面と同一面内にある第2
横桟格納部材を備える。
【0010】本発明の好ましい態様においては、可動側
ベッドと固定側ベッドとは、前後方向に互いに間隔を隔
てて配設された複数の第1横桟格納装置を備える。本発
明の好ましい態様においては、可動側ベッドと固定側ベ
ッドとが備える横桟格納装置は、最下段の横桟に係合し
て最下段の横桟を支持する稼働位置と最下段の横桟から
離れた退避位置との間で移動可能な第1係合部材と、下
から2段目の横桟に係合して下から2段目以上の横桟を
支持する稼働位置と下から2段目の横桟から離れた退避
位置との間で移動可能な第2係合部材とを有する。本発
明の好ましい態様においては、可動側ベッドは、可動側
ベッドが備える横桟格納部材の左方に配設され、可動側
ベッドが備える横桟案内部材の上面と可動側ベッドが備
える横桟格納部材の下端との中間の高さの稼働位置と、
可動側ベッドが備える横桟案内部材の上面より下方の退
避位置との間で移動可能な横桟受け部材を有する横桟受
け装置を備え、固定側ベッドは、固定側ベッドが備える
横桟格納部材の右方に配設され、固定側ベッドが備える
横桟案内部材の上面と固定側ベッドが備える横桟格納部
材の下端との中間の高さの稼働位置と、固定側ベッドが
備える横桟案内部材の上面より下方の退避位置との間で
移動可能な横桟受け部材を有する横桟受け装置を備え
る。本発明の好ましい態様においては、可動側ベッドと
固定側ベッドとが備える横桟送り装置の係合部材は、左
右方向に延在する横桟の側面に当接する第1部分と、上
面に当接する第2部分とを有する。本発明の好ましい態
様においては、可動側ベッドと固定側ベッドとが備える
溶接装置は、溶接トーチに接近して吸気口が配設された
排気ダクトを有する。本発明の好ましい態様において
は、可動側ベッドは、縦桟の前端に当接する稼働位置
と、縦桟から離隔した退避位置との間で移動可能な係合
部材を有し、可動側ベッドが備える縦桟格納部材の前方
に配設された縦桟移動阻止装置を備え、固定側ベッド
は、縦桟の前端に当接する稼働位置と、縦桟から離隔し
た退避位置との間で移動可能な係合部材を有し、可動側
ベッドが備える縦桟格納部材の前方に配設された縦桟移
動阻止装置を備える。
【0011】
【作用】本発明においては、可動側ベッドが備える縦桟
格納部材内に上下に重なって格納された前後方向に延在
する複数の縦桟の中の最下段の縦桟が、可動側ベッドが
備える前後方向に延在する縦桟案内部材上に供給され
る。可動側ベッドが備える縦桟送り装置が縦桟を前方へ
移動させる。同様に、固定側ベッドが備える縦桟格納部
材内に格納された前後方向に延在する複数の縦桟の中の
最下段の縦桟が、固定側ベッドが備える前後方向に延在
する縦桟案内部材上に供給され、固定側ベッドが備える
縦桟送り装置が縦桟を前方へ移動させる。可動側ベッド
が備える縦桟案内部材の第1部分が有する縦桟を左右方
向に挟持する1対の側面と、固定側ベッドが備える縦桟
案内部材の第1部分が有する縦桟を左右方向に挟持する
1対の側面とにより、縦桟間の左右方向間隔が所定値に
維持される。
【0012】可動側ベッドが備える横桟格納部材内に右
端部が上下に重なって格納され、固定側ベッドが備える
横桟格納部材内に左端部が上下に重なって格納された、
複数の横桟の中の最下段の横桟が、可動側ベッドと固定
側ベッドとが備える前後に延在する横桟案内部材上に供
給される。可動側ベッドが備える横桟格納部材の、横桟
の右端の左右方向の位置を規制する第2側面は、可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有する、縦桟
を左右方向に挟持する1対の側面の中の左側の側面と同
一面内にあり、固定側ベッドが備える横桟格納部材の、
横桟の左端の左右方向の位置を規制する第2側面は、固
定側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有する、
縦桟を左右方向に挟持する1対の側面の中の右側の側面
と同一面内にあるので、横桟は、前後に延在する2本の
縦桟によって挟持される。
【0013】可動側ベッドと固定側ベッドとが備える横
桟送り装置の係合部材が前方へ移動し、横桟に係合して
横桟を前方ヘ移動させる。可動側ベッドと固定側ベッド
とが備える横桟移動阻止装置の係合部材が稼働位置へ移
動し、横桟に係合して横桟を停止させる。可動側ベッド
と固定側ベッドとが備える溶接装置の溶接トーチが稼働
位置へ移動し、縦桟と横桟との当接部を溶接する。可動
側ベッドと固定側ベッドとが備える横桟送り装置の係合
部材が後方へ移動し、横桟移動阻止装置の係合部材が退
避位置へ移動する。縦桟の移動と、横桟格納部材から横
桟案内部材上への横桟の供給と、横桟の移動と、横桟の
停止と、縦桟と横桟との当接部の溶接と、横桟送り装置
の係合部材の後方への移動と、横桟移動阻止装置の係合
部材の退避位置への移動が繰り返され、フレームの枠組
溶接作業が完了し、1対の縦桟と縦桟間に掛け渡された
複数の横桟とから構成される枠組が完成する。フレーム
の枠組溶接作業の完了後、可動側ベッドと固定側ベッド
とが備える縦桟送り装置は、後方の初期位置へ戻る。フ
レームの枠組溶接作業は制御装置の制御下で自動的に行
われ、且つ可動側ベッドが備える装置と、固定側ベッド
が備える装置とは同期して作動するので、フレームの枠
組溶接作業の効率は高い。可動側ベッドが備える溶接装
置と、固定側ベッドが備える溶接装置とは同期して作動
するので、溶接部の熱収縮による枠組の変形が抑制され
る。
【0014】可動側ベッドと固定側ベッドとが備える縦
桟送り装置が有する係合部材が、縦桟の後端を挟持する
1対のクランプ部材を有することにより、縦桟の送りの
精度が向上する。1対のクランプ部材が、前後方向に延
在し縦桟の後端に内嵌する第1部材と、第1部材と協働
して縦桟の後端部側壁を挟持する左右方向に移動可能な
第2部材とから構成され、可動側ベッドが備える縦桟送
り装置が有する係合部材が第1部材の後端から左方へ延
びる突起部を有し、固定側ベッドが備える縦桟送り装置
が有する係合部材が第1部材の後端から右方へ延びる突
起部を有することにより、最後の横桟と縦桟の後端部と
が溶接される際に、係合部材が有する突起部に当接した
最後の横桟の端部後面と、第1部材が内嵌した縦桟の後
端とが面一となり、枠組の仕上がり精度が向上する。可
動側ベッドと固定側ベッドとが備える縦桟送り装置が、
係合部材を左右方向に駆動する駆動装置を有することに
より、フレームの枠組溶接作業が完了した後縦桟送り装
置が後方の初期位置へ移動する際に、縦桟送り装置の係
合部材が、縦桟案内部材の第1部分上に供給されている
次の枠組用の縦桟と干渉する事態が防止される。可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分が、縦桟の右方
向への移動を規制する側面が可動側ベッドが備える縦桟
案内部材の第1部分の縦桟を挟持する1対の側面の中の
右側の側面よりも右方に位置決めされた後方部分を有
し、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分が、
縦桟の左方向への移動を規制する側面が固定側ベッドが
備える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持する1対の
側面の中の左側の側面よりも左方に位置決めされた後方
部分を有し、可動側ベッドが、可動側ベッドが備える縦
桟案内部材の第2部分の後方部分によって支持された縦
桟に係合して縦桟を右方向へ押圧する稼働位置と、可動
側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の後方部分に
よって支持された縦桟から離れた退避位置との間で移動
可能な係合部材を有する縦桟押圧装置を備え、固定側ベ
ッドが、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分
の後方部分によって支持された縦桟に係合して縦桟を左
方向へ押圧する稼働位置と、可動側ベッドが備える縦桟
案内部材の第2部分の後方部分によって支持された縦桟
から離れた退避位置との間で移動可能な係合部材を有す
る縦桟押圧装置を備えることにより、横桟格納部材から
横桟案内部材上へ横桟を供給する際に、2本の縦桟間の
間隔を押し広げ、2本の縦桟間の間に確実に横桟を供給
することが可能になる。
【0015】可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2
部分が、縦桟の右方向への移動を規制する側面が可動側
ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持す
る1対の側面の中の右側の側面と同一面内に位置決めさ
れた前方部分を有し、前方部分の、縦桟の右方向への移
動を規制する側面よりも左方部分の幅が、縦桟の断面幅
よりも狭く設定され、可動側ベッドが備える溶接装置
が、前方部分の上方に配設され、固定側ベッドが備える
縦桟案内部材の第2部分が、縦桟の左方向への移動を規
制する側面が固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第1
部分の縦桟を挟持する1対の側面の中の左側の側面と同
一面内に位置決めされた前方部分を有し、前方部分の、
縦桟の左方向への移動を規制する側面よりも右方部分の
幅が、縦桟の断面幅よりも狭く設定され、固定側ベッド
が備える溶接装置が、前方部分の上方に配設されること
により、横桟と縦桟との当接部を溶接する際に、溶接ト
ーチ下方の、縦桟案内部材の第2部分の前方部分の上面
に、溶接スパッターが付着する事態が防止される。
【0016】可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第2
部分の前方部分が左方へ延びる分岐部分を有し、前記分
岐部分が可動側ベッドが備える横桟移動阻止装置の係合
部材の右方に位置決めされ、固定側ベッドが備える縦桟
案内部材の第2部分の前方部分が、右方へ延びる分岐部
分を有し、前記分岐部分が、固定側ベッドが備える横桟
移動阻止装置の係合部材の左方に位置決めされることに
より、縦桟と横桟との当接部を溶接する際に、縦桟と横
桟の溶接部近傍部分が確実に支持される。可動側ベッド
が備える縦桟案内部材の第2部分の前方部分の分岐部分
の幅が、横桟の断面幅よりも狭く設定され、固定側ベッ
ドが備える縦桟案内部材の第2部分の前方部分の分岐部
分の幅が、横桟の断面幅よりも狭く設定されることによ
り、横桟と縦桟との当接部を溶接する際に、溶接トーチ
下方の、縦桟案内部材の前記分岐部分の上面に、溶接ス
パッターが付着する事態が防止される。可動側ベッドと
固定側ベッドとが備える縦桟案内部材の第2部分の前方
部分を銅合金製とすることにより、縦桟と横桟との当接
部を溶接する際に、溶接トーチ下方の、縦桟案内部材の
第2部分の前方部分に、溶接スパッターが付着する事態
が防止される。
【0017】可動側ベッドと固定側ベッドとが、縦桟案
内部材の第2部分の前方部分の上方に、縦桟と横桟とに
上方から当接して縦桟と横桟とを下方へ押圧する稼働位
置と、縦桟と横桟とから離れた退避位置との間で移動可
能な押圧部材を有する、桟押圧装置を備えることによ
り、縦桟と横桟との当接部を溶接する際に、縦桟と横桟
の溶接部近傍部分を、縦桟案内部材の第2部分の前方部
分と桟押圧装置の押圧部材とにより挟持し、縦桟と横桟
の溶接部近傍部分を固定して、溶接の精度を向上させる
ことが可能になる。押圧装置の押圧部材が、バネで下方
へ付勢されることにより、縦桟の断面高さと横桟の断面
高さとが異なる場合でも、縦桟の溶接部近傍部分の底面
と横桟の溶接部近傍部分の底面とを面一にすることがで
き、仕上がり精度の高い枠組を制作することが可能にな
る。押圧装置の押圧部材を銅合金製とすることにより、
縦桟と横桟との当接部を溶接する際に、押圧部材に溶接
スパッターが付着する事態が防止される。桟押圧装置
が、縦桟を挟持して縦桟の左右方向の移動を規制する縦
桟挟持部材を備えることにより、縦桟の溶接部近傍部分
の左右方向位置の精度が向上し、ひいては溶接の精度が
向上する。
【0018】可動側ベッドと固定側ベッドとが、桟押圧
装置の前方に配設され、枠組に上方から当接して枠組を
下方へ押圧する稼働位置と、枠組から離れた退避位置と
の間で移動可能な押圧部材を有する枠組押圧装置を備え
ることにより、溶接時に、既に溶接が終了して前方へ移
動した枠組の部分を、縦桟案内部材の第2部分の前方部
分の前方に適宜に配設した支持部材と枠組押圧装置の押
圧部材とにより挟持して固定し、溶接の精度を向上させ
ることが可能になる。可動側ベッドが備える横桟案内部
材の、可動側ベッドが備える溶接装置に接近した前方部
分が溶接装置から左方へ離れて配設され、固定側ベッド
が備える横桟案内部材の、固定側ベッドが備える溶接装
置に接近した前方部分が溶接装置から右方へ離れて配設
されることにより、溶接時に、横桟案内部材にスパッタ
ーが付着する事態が防止される。可動側ベッドが、上下
方向に重なって左右方向に延在する複数の横桟の右端部
を摺動可能に前後方向に挟持する1対の第1側面と、前
記横桟の右端に当接して該右端の左右方向位置を規制す
る第2側面とを有し、縦桟案内部材の第2部分の上方で
上下に延在し、第2側面は可動側ベッドが備える縦桟案
内部材の第1部分が有する1対の側面の中の右側の側面
と同一面内にある第2横桟格納部材を備え、固定側ベッ
ドが、上下方向に重なって左右方向に延在する複数の横
桟の左端部を摺動可能に前後方向に挟持する1対の第1
側面と、前記横桟の左端に当接して該左端の左右方向位
置を規制する第2側面とを有し、縦桟案内部材の第2部
分の上方で上下に延在し、第2側面は固定側ベッドが備
える縦桟案内部材の第1部分が有する1対の側面の中の
左側の側面と同一面内にある第2横桟格納部材を備える
ことにより、最初の横桟と縦桟とを組付ける際に、横桟
の左右両端の後側面に縦桟の前端を突き当てることがで
き、最初の横桟と縦桟との組付けが容易になり、且つ組
付けの精度が向上する。
【0019】可動側ベッドと固定側ベッドとが、前後方
向に互いに間隔を隔てて配設された複数の第1横桟格納
装置を有することにより、第1横桟格納装置の高さを過
大にすることなく、複数の横桟を有する枠組を製造する
ことが可能になる。可動側ベッドと固定側ベッドとが備
える横桟格納装置が、最下段の横桟に係合して最下段の
横桟を支持する稼働位置と最下段の横桟から離れた退避
位置との間で移動可能な第1係合部材と、下から2段目
の横桟に係合して下から2段目以上の横桟を支持する稼
働位置と下から2段目の横桟から離れた退避位置との間
で移動可能な第2係合部材とを有することにより、横桟
格納装置内の最下段の横桟のみを順次、横桟案内部材上
に供給することが可能になる。可動側ベッドが、可動側
ベッドが備える横桟格納部材の左方に配設され、可動側
ベッドが備える横桟案内部材の上面と可動側ベッドが備
える横桟格納部材の下端との中間の高さの稼働位置と、
可動側ベッドが備える横桟案内部材の上面より下方の退
避位置との間で移動可能な横桟受け部材を有する横桟受
け装置を備え、固定側ベッドが、固定側ベッドが備える
横桟格納部材の右方に配設され、固定側ベッドが備える
横桟案内部材の上面と固定側ベッドが備える横桟格納部
材の下端との中間の高さの稼働位置と、固定側ベッドが
備える横桟案内部材の上面より下方の退避位置との間で
移動可能な横桟受け部材を有する横桟受け装置を備える
ことにより、横桟格納部材から横桟案内部材上へ横桟を
供給する際に、横桟が、左右方向に延在する軸線回りに
回転し、或いは上下方向に延在する軸線回りに回転し
て、正規の状態から逸脱する事態が防止される。
【0020】可動側ベッドと固定側ベッドとが備える横
桟送り装置の係合部材が、左右方向に延在する横桟の側
面に当接する第1部分と、上面に当接する第2部分とを
有することにより、横桟を前方へ移動させる際に、横桟
が、左右方向に延在する軸線回りに回転して、正規の状
態から逸脱する事態が防止される。可動側ベッドと固定
側ベッドとが備える溶接装置が、溶接トーチに接近して
吸気口が配設された排気ダクトを有することにより、溶
接時に発生するヒュームの迅速な排出が可能になる。可
動側ベッドが、縦桟の前端に当接する稼働位置と、縦桟
から離隔した退避位置との間で移動可能な係合部材を有
し、可動側ベッドが備える縦桟格納部材の前方に配設さ
れた縦桟移動阻止装置を備え、固定側ベッドが、縦桟の
前端に当接する稼働位置と、縦桟から離隔した退避位置
との間で移動可能な係合部材を有し、可動側ベッドが備
える縦桟格納部材の前方に配設された縦桟移動阻止装置
を備えることにより、縦桟送り装置の係合部材が縦桟と
係合する際の縦桟の前方への移動が規制され、縦桟送り
装置の係合部材と縦桟との間の確実な係合が保証され
る。
【0021】
【実施例】本発明の実施例に係るフレーム自動枠組溶接
機を図1〜図7に基づいて説明する。本実施例に係るフ
レーム自動枠組溶接機は、図7に示すように、左右の縦
桟100が頂部の横桟である天桟101に突き当てら
れ、中央部の横桟である中桟102と、底部の横桟であ
る底桟103とが、左右の縦桟100によって挟持され
た構造を有し、上記各桟の当接部が溶接された枠組を組
立てるための装置である。以下の説明において、図1〜
図4、図6の矢印I、II、III、IV、V、VIの
方向を、それぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方
と呼ぶ。図1、2に示すように、本実例に係るフレーム
自動枠組溶接機は、床板1に左右方向に移動可能に取り
付けられ、前後方向に延在する可動側ベッド10と、可
動側ベッドの左方に配設されて床板1に固定され、可動
側ベッド10に平行に延びる固定側ベッド10′とを備
えている。
【0022】可動側ベッド10には、縦桟送り装置2
0、縦桟格納部材30、横桟格納部材40、横桟受け装
置50、横桟送り装置60、縦桟押圧装置70、横桟移
動阻止装置80、桟押圧装置90、溶接装置100、枠
組押圧装置110、縦桟移動阻止装置120が取り付け
られている。固定側ベッド10′には、縦桟送り装置2
0′、縦桟格納部材30′、横桟格納部材40′、横桟
受け装置50′、横桟送り装置60′、縦桟押圧装置7
0′、横桟移動阻止装置80′、桟押圧装置90′、溶
接装置100′、枠組押圧装置110′、縦桟移動阻止
装置120′が取り付けられている。図1に示すよう
に、可動側ベット10並びに可動側ベット10に取り付
けられた部材、装置20〜120と、固定側ベット1
0′並びに固定側ベット10′に取り付けられた部材、
装置20′〜120′とは、可動側ベット10と固定側
ベット10′との中間で前後方向に延在する鉛直面に関
して、互いに面対称に配設されている。以下、可動側ベ
ッド10に着目して、本フレーム自動枠組溶接機の各構
成要素を説明する。
【0023】(1)可動側ベッド10 図3、4に示すように、可動側ベッド10は、前後方向
に且つ水平に延在する頂板11aを有する直方体状の箱
体11を備えている。箱体11は、床板1に固定され、
左右方向に延在する複数のガイドレール2に、左右方向
に摺動可能に係合している。螺子山が形成されたシャフ
ト3が左右方向に延在し、箱体11の下部を貫通し、且
つ箱体11と螺合している。シャフト3は、軸線回りに
回転可能に、床板1に取り付けられている。シャフト3
の右端は、床板1に取り付けられたモータ4の出力軸に
連結されている。箱体の頂板11a上には、後端近傍か
ら中央部に亘って、第1縦桟案内部材12aが固定され
ている。第1縦桟案内部材12aは、左右方向に互いに
平行に配設され、前後方向に延在する2条の桁板12a
1 と、互いに前後方向に間隔を隔てて配設され、2条の
桁板12a1 を連結する複数のロッド12a2 と、ロッ
ド12a 2 遊嵌合するリング12a3 とを有してい
る。2条の桁板12a1 間の間隔は、予定される縦桟を
前後方向に摺動可能に受け入れることができる値に設定
されている。リング12a3 の上端と桁板12a1 の上
面との間の垂直距離は、予定される縦桟の断面高さの1
/4程度の値に設定されている。
【0024】箱体の頂板11a上には、第1縦桟案内部
材12aの前方に、第1縦桟案内部材12aに整列し
て、前後方向に延在する第2縦桟案内部材12bが固定
されている。第2縦桟案内部材12bは、長方形断面の
第1部分12b1 と、第1部分12b1 の上面右端から
上方へ延びる長方形断面の第2部分12b2 とを有して
いる。第1部分12b1 の上面は、第1縦桟案内部材1
2aのリング12a3 の上端と同一高さに位置決めさ
れ、第1部分12b1 の左側面は、第1縦桟案内部材1
2aの左側の桁板12a1 の右側面より僅かに右方に位
置決めされている。第2部分12b2 の上面は、第1縦
桟案内部材12aの桁板12a1 の上面と同一面内に位
置決めされ、第2部分12b2 の左側面は、第1縦桟案
内部材12aの右側の桁板12a1 の左側面より僅かに
右方に位置決めされている。
【0025】箱体の頂板11a上には、第2縦桟案内部
材12bの前方に、第2縦桟案内部材12bに整列し
て、前後方向に延在する第3縦桟案内部材12cが固定
されている。第3縦桟案内部材12cは、長方形断面の
第1部分12c1 と、第1部分12c1 の上面右端から
上方へ延びる長方形断面の第2部分12c2 とを有して
いる。第1部分12c1 の上面は、第2縦桟案内部材1
2bの、第1部分12b1 の上面と同一面内に位置決め
され、第1部分12c1 の左側面は、第2縦桟案内部材
12bの、第1部分12b1 の左側面と同一面内に位置
決めされている。第2部分12c2 の上面は、第2縦桟
案内部材12bの、第2部分12b2 の上面と同一面内
に位置決めされ、第2部分12c2 の左側面は、第1縦
桟案内部材12aの、右側の桁板12a1 の左側面と同
一面内に位置決めされている。第1部分12c1 の前後
方向中央部から、横桟受け部12c3 が分岐して左方へ
延びている。横桟受け部12c3 の上面は第1部分12
1 の上面と同一面内に位置決めされ、横桟受け部12
3 の前後方向の幅は、予定される横桟の断面の幅より
も僅かに狭く設定されている。第3縦桟案内部材12c
は、クロム銅合金により形成されている。箱体の頂板1
1a上には、第3縦桟案内部材12cの前方に、第3縦
桟案内部材12cに整列して、前後方向に延在する長方
形断面の第4縦桟案内部材12dが固定されている。第
4縦桟案内部材12dの上面は、第3縦桟案内部材12
cの、第1部分12c1 の上面と同一面内に位置決めさ
れている。
【0026】第2縦桟案内部材12bの、第1部分12
1 の左側面には、長方形断面の第1横桟案内部材13
aが固定されている。第1横桟案内部材13aは、第2
縦桟案内部材12bのほぼ全長に亘って延在している。
第1横桟案内部材13aの上面は、第2縦桟案内部材1
2bの第1部分12b1 の上面と同一面内に位置決めさ
れている。第1横桟案内部材13aの左方で、第1横桟
案内部材13aの前端より僅かに後方位置から、第3縦
桟案内部材12cの横桟受け部12c3 より僅かに前方
位置までに亘って、第2横桟案内部材13bが、前後方
向に延在している。第2横桟案内部材13bは、第3縦
桟案内部材12cの下方に配設されたブラケット14を
介して、後述する横桟送り装置のレール65に固定され
ている。第2横桟案内部材13bの上面は、第1横桟案
内部材13aの上面と同一面内に位置決めされている。
可動側ベッド10の右側面上部には、可動側ベッド10
のほぼ全長に亘って、2条のガイドレール15が固定さ
れている。可動側ベッド10の右側面下部には、可動側
ベッド10のほぼ全長に亘って、ラック16が固定され
ている。
【0027】(2)縦桟送り装置20 図3に示すように、縦桟送り装置20は、図示しないサ
ーボモータを有する台車21を備えている。台車21が
有する一対のクランプ腕21aが、可動側ベッド10の
右側面上部に固定された2条のガイドレール15に、前
後方向に摺動可能に係合している。図示しないサーボモ
ータの出力軸に固定された図示しないピニオンが、可動
側ベッド10の右側面下部固定されたラック16に噛合
している。台車21の上面に固定された2条のガイドレ
ール22が、左方へ延びている。コ字状の平面形状を有
する第1部分23aと、第1部分23aから左方へ突出
し、前方へ折れ曲がった先端部分23b1 と、先端部分
23b1 の後端から左方へ延びる突起部23b2 とを有
する平面形状がT字型の第2部分23bとから成るスラ
イド部材23が、ガイドレール22に、左右方向に摺動
可能に係合している。スライド部材23の第1部分23
aは、台車21の上面に固定された第1エアシリンダ2
4の左方へ差し向けられたピストン24aに連結されて
いる。スライド部材23の第2部分の先端部分23b1
は、ピストン24aが前進位置にある時に第1縦桟案内
部材12aの直上にあり、ピストン24aが後退位置に
ある時に第1縦桟案内部材12aの右方上方にある。ス
ライド部材23の第1部分23aの前端部に、第2エア
シリンダ25が固定されている。エアシリンダ25のピ
ストン25aは左方へ差し向けられて、スライド部材2
3の第2部分の先端部分23b1 に対峙している。
【0028】(3)縦桟格納部材30 図3に示すように、第1縦桟案内部材12aの左側の桁
板12a1 の前端近傍部左側面に、スペーサを介してブ
ラケット31が固定されている。ブラケット31の右側
面には、正面すなわち溝面を前方に向け上下に延在する
溝型部材32が固定されている。溝型部材32の下端
は、第1縦桟案内部材12aから上方に隔てられてい
る。溝型部材32の下端と第1縦桟案内部材12aのリ
ング12a3の上端との間の間隔は、予定される縦桟の
断面高さよりも僅かに大きい値に設定されている。溝型
部材32の背面には、左右方向に互いに平行に配設さ
れ、上下に延在する2条の桁板33が固定されている。
右側の桁板33の下端は、溝型部材32の下端と同一高
さに位置決めされており、左側の桁板33の下端は、第
1縦桟案内部材12aの左側の桁板12a1 の上面に当
接している。左側の桁板33の右側面は第1縦桟案内部
材12aの左側の桁板12a1 の右側面と同一面内にあ
り、右側の桁板33の左側面は第1縦桟案内部材12a
の右側の桁板12a1 の左側面と同一面内にある。2条
の桁板33の上端部は、左右方向に漏斗状に拡がってい
る。
【0029】第1縦桟案内部材12aの左側の桁板12
1 の前後方向中央部左側面に、ブラケット34が固定
されている。ブラケット34の右方には、左右方向に互
いに平行に位置決めされ、上下に延在する2条の桁板3
5が配設されている。左側の桁板35の下端部左側面
は、ブラケット34の右側面に固定されている。右側の
桁板35の上下方向中央部右側面には、前後方向に延在
する腕板36の後端部左側面が固定されている。腕板3
6の前端部左側面は、右側の桁板33の上下方向中央部
右側面に固定されている。右側の桁板35の下端は、溝
型部材32の下端と同一高さに位置決めされており、左
側の桁板35の下端は、第1縦桟案内部材12aの左側
の桁板12a1 の上面に当接している。左側の桁板35
の右側面は第1縦桟案内部材12aの左側の桁板12a
1 の右側面と同一面内にあり、右側の桁板35の左側面
は第1縦桟案内部材12aの右側の桁板12a1 の左側
面と同一面内にある。2条の桁板35の上端部は、左右
に互いに隔たる方向に傾斜している。ブラケット31〜
腕部材36により、縦桟格納部材30が構成されてい
る。
【0030】(4)横桟格納部材40 図4に示すように、第2縦桟案内部材12bの後端近傍
部の上方で、溝型の水平断面を有する板組立体41a
が、溝の底面を形成する底壁41a1 を右方へ向け、溝
の開口を左方へ向けて上下に延在している。板組立体4
1aの上端は、前後方向に漏斗状に拡がっている。板組
立体41aの下端と第1横桟案内部材13aの上面との
間の間隔は、予定される縦桟の断面高さ、及び予定され
る横桟の断面高さよりも大きい値に設定されている。板
組立体41aの溝の底面、すなわち底壁41a1 の左側
面は、第1縦桟案内部材12aの左側の桁板12a1
右側面と同一面内にある。底壁41a1 の下部に、第1
エアシリンダ41bが固定されている。第1エアシリン
ダ41bのピストン41b1 は左方へ差し向けられてい
る。ピストン41b1 が前進位置にある時、ピストン4
1b1 は、底壁41a1 に形成された貫通孔を通って、
板組立体41aの溝内へ突出し、ピストン41b1 が後
退位置にある時、ピストン41b1 は、底壁41a1
形成された貫通孔を通って、板組立体41aの溝から右
方へ退出する。
【0031】第1エアシリンダ41bの下方で、板組立
体41aの後側の側壁41a2 の下部に、第2エアシリ
ンダ41cが固定されている。第2エアシリンダ41c
のピストン41c1 は、板組立体41aよりも左方で、
前方へ差し向けられている。ピストン41c1 が前進位
置にある時、ピストン41c1 は、板組立体41aの溝
を横切って前方へ突出し、ピストン41c1 が後退位置
にある時、ピストン41c1 は、板組立体41aの溝よ
りも後方にある。板組立体41a、第1エアシリンダ4
1b、第2エアシリンダ41cにより、第1横桟格納部
材41が構成されている。第1横桟格納部材41と同様
に、板組立体42a、第1エアシリンダ42b、第2エ
アシリンダ42cにより構成される第2横桟格納部材4
2が、第1横桟格納部材41の前方位置において、第1
横桟格納部材41と同様の態様で、配設されている。
【0032】第1横桟格納部材41と同様に、板組立体
43a、第1エアシリンダ43b、第2エアシリンダ4
3cにより構成される第3横桟格納部材43が、第2横
桟格納部材42の前方位置において、且つ第2縦桟案内
部材12bの前端近傍部において、第1横桟格納部材4
1と同様の態様で、配設されている。但し、第3横桟格
納部材43は、第1横桟格納部材41よりも右方に配設
されており、第3横桟格納部材43の板組立体43aの
溝の底面は、第1縦桟案内部材12aの右側の桁板12
1 の左側面と同一面内にある。第1横桟格納部材41
と、第2横桟格納部材42と、第3横桟格納部材43と
は、前後に延びる腕部材44を介して、縦桟格納部材3
0の溝型部材32に固定されている。第1横桟格納部材
41と、第2横桟格納部材42と、第3横桟格納部材4
3と、腕部材44とにより、横桟格納部材40が構成さ
れている。
【0033】(5)横桟受け装置50 図4に示すように、可動側ベッド10の左側面に、腕部
材51を介してエアシリンダ52が固定されている。エ
アシリンダ52のピストン52aは上方へ差し向けられ
ている。ピストン52aには、前後方向に延びる横桟受
け板53が固定されている。横桟受け板53は、第1横
桟案内部材13aの左方で、第1横桟格納部材41の後
方から第3横桟格納部材43の前方までの範囲に亘っ
て、延在している。ピストン52aが前進位置にある
時、横桟受け板53の上縁は、第1横桟案内部材13a
の上面と、横桟格納部材40の板組立体41a〜43a
の下端との中間の高さ位置にある。ピストン52aが後
退位置にある時、横桟受け板53の上縁は、第1横桟案
内部材13aの上面より下方にある。腕部材51〜横桟
受け板53により、横桟受け装置50が構成されてい
る。
【0034】(6)横桟送り装置60 図4に示すように、縦桟格納部材30の左方で、可動側
ベッド10に平行に、エアシリンダ61が配設されてい
る。エアシリンダ61は、ブラケット62を介して、可
動側ベッド10の左側面に固定されている。エアシリン
ダ61のピストン61aは前方へ差し向けられている。
ピストン61aには、左右に延びる腕63aと、腕63
aの上端に固定されて前方へ延びる腕63bとを有する
係合部材63が固定されている。腕63aの上面は第1
横桟案内部材13aの上面よりも上方にあり、腕63b
の下面と第1横桟案内部材13aの上面との上下間隔
は、予定される横桟の高さよりも僅かに大きい値に設定
されている。
【0035】係合部材63の下端には、接地面に周溝が
形成された車輪64が、左右方向に延在する軸線回りに
回動可能に取り付けられている。車輪64は、接地面に
形成された周溝を、ブラケット62に固定されて前方へ
延びるレール65に、係合させている。レール65は、
第3縦桟案内部材12cの横桟受け部12c3 近傍位置
まで延びている。レール65の前端は、右方へ延びるブ
ラケット66を介して可動側ベッド10の左側面に固定
されている。係合部材の腕63aは、エアシリンダ61
のピストン61aが前進位置にある時、第3縦桟案内部
材の横桟受け部12c3 近傍の前後方向位置にあり、エ
アシリンダ61のピストン61aが後退位置にある時、
第1横桟格納部材41の後方にある。エアシリンダ61
〜ブラケット66により、横桟送り装置60が構成され
ている。
【0036】(7)縦桟押圧装置70 図4に示すように、第1横桟格納部材41と第2横桟格
納部材42との中間の前後方向位置において、エアシリ
ンダ71が、腕部材72を介して、可動側ベッド10の
左側面に固定されている。エアシリンダ71のピストン
71aは、第1横桟案内部材13a及び横桟受け板53
の左方で、上方へ差し向けられている。ピストン71a
の上端には、ヨーク73が固定されている。S字形状の
係合部材74の下端部が、ヨーク73に、前後方向に延
在する軸線回りに回動自在に取り付けられている。係合
部材74の下方部分が、可動側ベッド10の左側面に固
定されたコ字状のピン75に、前後方向に延在する軸線
回りに回動自在に取り付けられている。
【0037】エアシリンダ71のピストン71aが前進
位置にある時、係合部材74は、後方から見て時計回り
に回転した稼働位置にあり、係合部材74の上端は、第
2縦桟案内部材の第1部分12b1 の左端近傍上方にあ
る。エアシリンダ71のピストン71aが後退位置にあ
る時、係合部材74は、後方から見て反時計回りに回転
した退避位置にあり、係合部材74の上端は、第1横桟
案内部材13aの左方にあり、且つ第1横桟案内部材1
3aの上面よりも下方にある。エアシリンダ71〜コ字
状のピン75により、第1縦桟押圧装置70aが構成さ
れる。第1縦桟押圧装置70aと同様の構成を有する、
第2縦桟押圧装置70bが、第3横桟格納部材43より
も僅かに前方位置に、第1縦桟押圧装置70aと同様の
態様で配設されている。第1縦桟押圧装置70aと第2
縦桟押圧装置70bとにより、縦桟押圧装置70が構成
されている。
【0038】(8)横桟移動阻止装置80 図4に示すように、第2横桟案内部材13bの僅かに前
方下方に、エアシリンダ81が配設されている。エアシ
リンダ81は、ブラケット82a、82bを介して可動
側ベッド10の左側面に取り付けられている。エアシリ
ンダ81のピストン81aは、上方ヘ差し向けられてい
る。ブラケット82bには、第3縦桟案内部材の横桟受
け部12c3 よりも僅かに前方位置に、且つ第2横桟案
内部材13bよりも僅かに前方位置に、左右に延在する
長孔82b1 が形成されている。係合板83が、ブラケ
ット82bの長孔82b1 に摺動可能に嵌合している。
係合板83の下端は、エアシリンダ81のピストン81
aに固定されている。
【0039】エアシリンダ81のピストン81aが前進
位置にある時、係合板83は、第2横桟案内部材13b
の上面よりも上方まで上昇した稼働位置にある。この時
の、係合板83の上縁と第2横桟案内部材13bの上面
との間の上下間隔は、予定される横桟の断面高さの半分
程度に設定されている。エアシリンダ81のピストン8
1aが後退位置にある時、係合板83は、第2横桟案内
部材13bの上面よりも下方まで下降した退避位置にあ
る。エアシリンダ81〜係合板83により、横桟移動阻
止装置80が構成されている。
【0040】(9)桟押圧装置90 図4に示すように、第3縦桟案内部材12cの上方に、
平面形状が第3縦桟案内部材12cと略同一のベース部
材91が配設されている。ベース部材91は、上方から
見たときに、第3縦桟案内部材12cにほぼ重なるよう
に位置決めされている。ベース部材91は、図示しない
腕部材を介して可動側ベッド10に固定されたエアシリ
ンダ92の下方へ延びるピストン92aに固定されてい
る。上方から見たときに第3縦桟案内部材の横桟受け部
12c3 に重なる、ベース部材91の第1部分91aの
下面には、円柱状の押圧部材93aが取り付けられてい
る。上方から見たときに第3縦桟案内部材の第1部分1
2c1 と第2部分12c2 とに重なる、ベース部材91
の第2部分91bの下面には、その前方部と後方部と
に、円柱状の押圧部材93bが取り付けられている。円
柱状の押圧部材93bの高さは、円柱状の押圧部材93
aの高さに比べて僅かに小さな値に設定されている。押
圧部材93a、93bはクロム銅合金により形成されて
いる。
【0041】図5に示すように、押圧部材93bをベー
ス部材91に取り付けるボルト94に外嵌するコイルバ
ネ95により、押圧部材93bは下方へ付勢されてい
る。押圧部材93bの下端に上向きの力が働いていない
時、コイルバネ95の付勢力の下で、押圧部材93bの
下端は、押圧部材93aの下端よりも下方にある。ベー
ス部材91の第2部分91bの後端には、左右に互いに
平行に配設されて下方へ延びる縦桟挟持板96a、96
bが固定されている。右方の縦桟挟持板96bの左側面
は、第3縦桟案内部材の第2部分12c2 の左側面と同
一面内に位置決めされている。縦桟挟持板96a、96
b間の間隔は、予定される縦桟を摺動可能に受け入れる
ことができる値に設定されている。左方の縦桟挟持板9
6aは、右方の縦桟挟持板96bよりも下方までのびて
いる。ベース部材91〜縦桟挟持板96a、96bによ
り、桟押圧装置90が構成されている。エアシリンダ9
2のピストン92aが前進位置にある時、押圧部材93
aは、その下端と第3縦桟案内部材の横桟受け部12c
3 の上面との間隔が、予定される横桟の断面高さよりも
僅かに短い稼働位置にある。この時、右方の縦桟挟持板
96bの下端は、第3縦桟案内部材の第2部分12c2
の上面に当接し、左方の縦桟挟持板96aの下端は、第
3縦桟案内部材の第2部分12c2 の上面よりも下方に
ある。エアシリンダ92のピストン92aが後退位置に
ある時、押圧部材93aは、稼働位置よりも十分に上方
の退避位置にある。
【0042】(10)溶接装置100 図4に示すように、第3縦桟案内部材の横桟受け部12
3 の基部上方に、2機の炭酸ガスアーク溶接機の溶接
トーチ101a、101bが、前後方向に互いに対峙し
て配設されている。溶接トーチ101aは後方且つ右方
へ差し向けられ、溶接トーチ101bは前方且つ右方へ
差し向けられている。溶接トーチ101aと溶接トーチ
101bとの間には、溶接トーチ101aと溶接トーチ
101bとの上方に排気用エアダクトの吸い込み口10
2が配設されている。溶接トーチ101a、101b、
排気用エアダクトの吸い込み口102は、図示しない自
在継手と図示しないエアシリンダとを介して、上下方向
に移動可能に、可動側ベッド10に取り付けられてい
る。2機の炭酸ガスアーク溶接機の溶接トーチ101
a、101bと、排気用エアダクトの吸い込み口102
と、前記の図示しない自在継手と図示しないエアシリン
ダとにより、溶接装置100が構成されている。
【0043】前記の図示しないエアシリンダのピストン
が前進位置にある時、溶接トーチ101a、101b
は、第3縦桟案内部材の横桟受け部12c3 の基部上方
で且つ横桟受け部12c3 の基部に接近した稼働位置に
あり、前記の図示しないエアシリンダのピストンが後退
位置にある時、溶接トーチ101a、101bは、第3
縦桟案内部材の横桟受け部12c3 の基部上方で且つ横
桟受け部12c3 の基部から離れた退避位置にある。
【0044】(11)枠組押圧装置110 図4に示すように、桟押圧装置90の前方に、且つ第4
縦桟案内部材12dの上方に、エアシリンダ111が配
設されている。エアシリンダ111は、図示しない腕部
材を介して可動側ベッド10に固定されている。エアシ
リンダ111のピストン111aは下方へ差し向けられ
ている。エアシリンダ111、図示しない腕部材により
枠組押圧装置110が構成されている。ピストン111
aが前進位置にある時、ピストン111aの下端は第4
縦桟案内部材12dの上面に接近した稼働位置にあり、
ピストン111aが後退位置にある時、ピストン111
aの下端は第4縦桟案内部材12dの上面から離れた退
避位置にある。
【0045】(12)縦桟移動阻止装置 図6に示すように、縦桟格納部材30の溝型部材32の
前面下部に、エアシリンダ121が固定されている。エ
アシリンダ121の下方へ延びるピストン121aの下
端に、係合部材122が固定されている。エアシリンダ
121、係合部材122により縦桟移動阻止装置120
が構成されている。ピストン121aが前進位置にある
時、係合部材122は、第1縦桟案内部材12aの2条
の桁板12a1 の間に進入した稼働位置にあり、ピスト
ン121aが後退位置にある時、係合部材122は、第
1縦桟案内部材12aの上方の退避位置にある。
【0046】(13)シーケンスコントローラ 可動側ベッド10、縦桟送り装置20、縦桟格納部材3
0、横桟格納部材40、横桟受け装置50、横桟送り装
置60、縦桟押圧装置70、横桟移動阻止装置80、桟
押圧装置90、溶接装置100、枠組押圧装置110、
縦桟移動阻止装置120が有する、モータ、エアシリン
ダは、図示しないシーケンスコントローラによって制御
される。
【0047】上記構成を有する、本実施例に係るフレー
ム自動枠組溶接機の作動を、稼働側ベッド10、縦桟送
り装置20、縦桟格納部材30、横桟格納部材40、横
桟受け装置50、横桟送り装置60、縦桟押圧装置7
0、横桟移動阻止装置80、桟押圧装置90、溶接装置
100、枠組押圧装置110、縦桟移動阻止装置120
に着目して、以下に説明する。尚、固定側ベッド1
0′、縦桟送り装置20′、縦桟格納部材30′、横桟
格納部材40′、横桟受け装置50′、横桟送り装置6
0′、縦桟押圧装置70′、横桟移動阻止装置80′、
桟押圧装置90′、溶接装置100′、枠組押圧装置1
10′、縦桟移動阻止装置120′は、固定側ベッド1
0′が左右方向に移動不可能である点、及び固定側ベッ
ド10′に属する各機器の左右方向の運動が、可動側ベ
ッド10に属する各機器の左右方向の運動に対して、可
動側ベッド10と固定側ベッド10′との中間の左右方
向位置で前後方向に延在する鉛直面に関して面対象の関
係にある点を除き、可動側ベッド10及び可動側ベッド
10に属する各機器と同一の作動を、可動側ベッド10
及び可動側ベッド10に属する各機器に同期して行う。
【0048】(1) 初期状態においては、縦桟格納部
材30、横桟格納部材40には、縦桟、横桟は格納され
ていない。縦桟送り装置20は、台車21が可動ベッド
10の後端近傍に位置しており、第1エアシリンダ24
のピストン24aと第2エアシリンダ25のピストン2
5aとは、後退位置にある。横桟受け装置50の、エア
シリンダ52のピストン52aは、後退位置にある。横
桟送り装置60の、エアシリンダ61のピストン61a
は、後退位置にある。縦桟押圧装置70を構成する第1
縦桟押圧装置70aのエアシリンダ71のピストン71
aは、後退位置にある。第2縦桟押圧装置70bのエア
シリンダのピストンも後退位置にある。横桟移動阻止装
置80の、エアシリンダ81のピストン81aは、前進
位置にある。桟押圧装置90の、エアシリンダ92のピ
ストン92aは、後退位置にある。溶接装置100の、
図示しないエアシリンダのピストンは、後退位置にあ
る。枠組押圧装置110の、エアシリンダ111のピス
トン111aは、後退位置にある。縦桟移動阻止装置1
20の、エアシリンダ121のピストン121aは、前
進位置にある。
【0049】(2) 図3で一点鎖線で示すように、縦
桟格納部材30に、略正方形断面の筒状の金属製縦桟1
00を、人手により、上方から落し込んで格納する。図
3から分かるごとく、複数の縦桟100が、前端部を前
方の2条の桁板33により、摺動可能に左右方向に挟持
され、後方部を後方の2条の桁板35により摺動可能
に、左右方向に挟持された状態で、上下に重なって、縦
桟格納部材内30に格納される。縦桟100の前端は、
溝型部材32の背面に当接している。最下段の縦桟10
0は、第1縦桟案内部材12aの2条の桁板12a1
より摺動可能に、左右方向に挟持された状態で、第1縦
桟案内部材12aのリング12a3 によって支持され
る。
【0050】(3) 図4で一点鎖線で示すように、縦
桟100と同一の略正方形断面の筒状の金属製底桟10
3の右端部を、第1横桟格納部材41の溝型組立体41
aの溝内に、人手により、上方から落し込んで格納す
る。底桟103の右端部を溝型組立体41aの溝内に落
し込む時には、エアシリンダ41bのピストン41b1
は後退しており、エアシリンダ41cのピストン41c
1 は前進している。図4から分かるごとく、複数の底桟
103の右端部が、右端を溝型組立体41aの溝の底面
に当接させ、前後の側面を溝型組立体41aの溝の側面
に当接させた状態で、上下に重なって、溝型組立体41
aの溝内に、上下方向に摺動可能に格納される。
【0051】最下段の底桟103の右端部は、エアシリ
ンダ41cの前進位置にあるピストン41c1 に上方か
ら当接し、ピストン41c1 によって支持される。次い
で、エアシリンダ41bのピストン41b1 を前進さ
せ、下から2段目の底桟103の右端部内へ進入させ
る。この結果、下から2段目以上の底103の右端部
は、エアシリンダ41bのピストン41b1 によって支
持される。上記と同様にして、複数の、縦桟100と同
一の略正方形断面の筒状の金属製中桟102の右端部
を、上下に重なった状態で、第2横桟格納部材42の溝
型組立体の溝内に格納し、複数の、縦桟100と同一の
略正方形断面の筒状の金属製天桟101の右端部を、上
下に重なった状態で、第3横桟格納部材43の溝型組立
体の溝内に格納する。
【0052】(4) 縦桟送り装置20の、第1エアシ
リンダ24のピストン24aが、前進位置へ移動し、ス
ライド部材の第2部分23bの先端部分23b1 が第1
縦桟案内部材12aの直上へ移動する。台車21が、縦
桟100の長さに応じて設定される基準位置へ向けて前
方へ移動する。台車21が基準位置へ到達した時点で、
スライド部材の第2部分23bの先端部分23b1 が、
第1縦桟案内部材の2条の桁板12a1 により摺動可能
に挟持され、且つ第1縦桟案内部材12aのリング12
3 によって支持された最下段の縦桟100の後端部内
へ進入する。台車21は基準位置を超えて前方へ移動
し、最下段の縦桟100が前進し、最下段の縦桟100
の前端が、縦桟移動阻止装置120の稼働位置にある係
合部材122に当接し、台車21の前方への移動と、最
下段の縦桟100の前方への移動とが停止する。スライ
ド部材の第2部分23bの先端部分23b1 が、最下段
の縦桟100の後端部内へ完全に嵌入し、縦桟100の
後端が第2部分23bの突起部23b2 に当接する。縦
桟送り装置20のピストン25aが、前進位置へ移動
し、最下段の縦桟100の後端部の側壁を、前記後端部
内へ完全に嵌入したスライド部材の第2部分23bの先
端部分23b1 と協働して確実に挟持する。台車21が
基準位置まで後退する。縦桟移動阻止装置120のピス
トン121aが後退位置へ移動し、係合部材122が退
避位置へ移動する。
【0053】(5) 横桟受け装置50の、エアシリン
ダ52のピストン52aが前進位置へ移動し、横桟受け
板53の上縁が、第1横桟案内部材13aの上面と第1
〜第3横桟格納部材41〜43の板組立体41a〜43
aの下端との中間の高さ位置へ移動する。最下段の天桟
101を支持していた、第3横桟格納部材43の、第2
エアシリンダ43cのピストンが後退する。最下段の天
桟101が落下する。最下段の天桟101の右端部の下
半分が、板組立体43aの溝の下端から下方へ突出した
時点で、該天桟101の右端部は、横桟受け板53の上
縁に上方から当接し、横桟受け板53によって支持され
る。横桟受け装置50の、エアシリンダ52のピストン
52aが後退位置へ移動する。横桟受け板53の上縁
が、第1横桟案内部材13aの上面と同一高さ位置に達
した時点で、最下段の天桟101の右端部は、第1横桟
案内部材13aの上面に上方から当接し、第1横桟案内
部材13aによって支持される。横桟受け装置50の、
エアシリンダ52のピストン52aは、移動を継続して
後退位置に到達し、横桟受け板53の上縁は、最下段の
天桟101の右端部から下方ヘ離れる。
【0054】最下段の天桟101の右端部の上半分が、
まだ板組立体43aの溝の中にある時点で、該天桟10
1の右端部が横桟受け板53により支持されるので、第
3横桟格納部材43から、第1横桟案内部材13a上
へ、天桟101を供給する際に、天桟101が、左右方
向に延在する軸線回りに回転し、或いは上下方向に延在
する軸線回りに回転して、正規の状態から逸脱するおそ
れは無い。最下段の天桟101の右端部が第1横桟案内
部材13aによって支持された後、第2エアシリンダ4
3cのピストンが前進する。次いで、第1エアシリンダ
43bのピストンが後退する。下から2段目以上の天桟
101が、右端部が溝型組立体43aの溝内に格納され
た状態で下方へ落ちる。下から2段目の天桟101が、
第2エアシリンダ43cのピストンに上方から当接し、
該ピストンによっし支持される。第1エアシリンダ43
bのピストンが前進し、下から第3段の天桟101の右
端部へ進入する。この結果、第3横桟格納部材43内に
は、以前の下から2段目以上の天桟101が、以前の下
から2段目の天桟101を新たに最下段として格納され
ることになる。
【0055】(6) 横桟移動阻止装置80の、エアシ
リンダ81のピストン81aは、前進位置にあり、係合
板83の上縁は第2横桟案内部材13bの上面よりも上
方へ突出している。横桟送り装置60の、エアシリンダ
61のピストン61aが、前進位置へ移動する。横桟送
り装置60の腕63aが前進して天桟101の後面に当
接し、腕63bは天桟101の上面の僅かに上方に差し
延べられる。エアシリンダ61のピストン61aが前進
するのに伴って、天桟101は、腕63aに押されて前
方へ移動する。第3横桟格納部材43の板組立体43a
の下端と、第1横桟案内部材13aの上面との間隔は、
天桟101の断面高さよりも僅かに大きいので、天桟1
01は、第3横桟格納部材43と干渉することなく前方
へ移動する。天桟101が第1横桟案内部材13aの前
端に接近し、天桟101の支持部材が、第1横桟案内部
材13aから第2横桟案内部材13bに代わる。エアシ
リンダ61のピストン61aが前進位置に到達した時点
で、天桟101の前面が、横桟移動阻止装置の係合板8
3に当接する。第1横桟案内部材13aの支持を失った
天桟101の右端部が、第3縦桟案内部材の横桟受け部
12c3 によって支持される。天桟101が第3横桟格
納部材43内に格納されている時に、天桟101の右端
は第3横桟格納部材43の板組立体43aの溝の底面に
当接している。第3横桟格納部材43の板組立体43a
の溝の底面は第1縦桟案内部材の右側の桁板12a1
左側面と同一面内にあり、第3縦桟案内部材の第2部分
12c2 の左側面も第1縦桟案内部材の右側の桁板12
1 の左側面と同一面内にあるので、天桟101の前面
が横桟移動阻止装置の係合板83に当接した状態で、天
桟101の右端は、第3縦桟案内部材の第2部分12c
2 の左側面に当接している。
【0056】横桟移動阻止装置の係合板83の後面は、
第3縦桟案内部材の横桟受け部12c3 よりも僅かに前
方にあり、横桟受け部12c3 の前後方向の幅は、天桟
100の断面幅よりも僅かに狭く設定されているので、
上方から見た時、横桟受け部12c3 は天桟101の下
に隠れている。横桟送り装置60の腕63aが天桟10
1の後面に当接し、腕63bが天桟101の上面の僅か
に上方に差し延べられているので、天桟101が腕63
aに押されて前方へ移動する際に、天桟101が左右方
向に延在する軸線回りに回転して、正規状態から逸脱す
るおそれは無い。
【0057】台車21が前方へ移動し、最下段の縦桟1
00の前方部分が、第2縦桟案内部材12b、第3縦桟
案内部材12cの支持を受けつつ、前方へ移動する。縦
桟移動阻止装置120の係合部材122は第1縦桟案内
部材12aの上方の退避位置にあるので、最下段の縦桟
100は支障なく前方へ移動できる。最下段の縦桟10
0の前端が、第3縦桟案内部材12cの横桟受け部12
3 の右方位置に到達し、横桟移動阻止装置の係合板8
3に押し当てられた天桟101の右端部後面に当接す
る。最下段の縦桟100の前端が、横桟移動阻止装置の
係合板83に押し当てられた天桟101の右端部後面に
当接した時点で、台車21が停止する。最下段の縦桟1
00の前端が、天桟101の右端部後面に当接した状態
で、縦桟の後方部分は、まだ第1縦桟案内部材12の2
条の桁板12a1 に挟持されているので、縦桟100の
前端の左右方向位置が、正規位置から逸脱するおそれは
無い。また、天桟101の右端部後面に縦桟100の前
端を突き当てるので、天桟101と縦桟100との組付
けを容易に且つ精度良く行うことができる。縦桟100
の後方部分の右側面は第1縦桟案内部材12a内で、右
側の桁板12a1 の左側面に当接しており、天桟101
の右端は、第1縦桟案内部材の右側の桁板12a1 の左
側面と同一面内にある第3縦桟案内部材の第2部分12
2の左側面に当接しているので、縦桟100の前端が
天桟101の右端部に当接した状態で、縦桟100の右
側面は天桟101の右端と面一となっている。
【0058】第3縦桟案内部材12cの第1部分12c
1 の左側面は、縦桟100の後方部分の左側面が当接す
る第1縦桟案内部材12aの左側の桁板12a1 の右側
面より僅かに右方にあり、ひいては、縦桟100の左側
面よりも僅かに右方にあるので、最下段の縦桟100の
前端が天桟101の右端部に当接した状態で、第3縦桟
案内部材12cの第1部分12c1 は、上から見て最下
段の縦桟100の下に隠れている。縦桟格納部材30の
右側の桁板33、35の下端、及び溝型部材32の下端
と、第1縦桟案内部材12aのリング12a3 の上端と
の間の上下間隔は、縦桟100の断面高さよりも僅かに
大きい値に設定されており、リング12a3 の上端と桁
板12a1 の上面との間の間隔は、縦桟100の断面高
さの1/4程度に設定されているので、縦桟格納部材3
0の右側の桁板33、35の下端、及び溝型部材32の
下端と桁板12a1 の上面との間には、十分な隙間があ
る。台車21が前方へ移動する際に、スライド部材の第
2部分23bは、上記隙間を通って支障なく、前方へ移
動できる。
【0059】(7) 桟押圧装置90の、エアシリンダ
92のピストン92aが、前進位置へ移動する。押圧部
材93aが天桟101の右端部に上方から当接し、第3
縦桟案内部材の横桟受け部12c3 と協働して、天桟1
01の右端部を挟持する。後方の押圧部材93bが縦桟
100の前端部に上方から当接し、第3縦桟案内部材の
第1部分12c1 と協働して、縦桟100の前端部を挟
持する。縦桟挟持板96a、96bが上方から縦桟10
0の前端部に接近し、協働して縦桟100の前端部を挟
持する。押圧部材93a、93bにより、天桟101の
右端部と縦桟100の前端部の上下の動きが規制され、
縦桟挟持板96a、96bにより縦桟100の前端部の
左右の動きが規制される。押圧部材93bは、コイルバ
ネ95により下方へ付勢されており、且つ押圧部材93
bの下端に上向きの力が働いていない時には、コイルバ
ネ95の付勢力の下で、押圧部材93bの下端は、押圧
部材93aの下端よりも下方にあるので、製作公差等に
より天桟101の断面高さと縦桟100の断面高さとが
異なる場合でも、押圧部材93a、93bにより、天桟
101の右端部と縦桟100の前端部の上下の動きが規
制された状態において、天桟101の右端部下面と縦桟
100の前端部下面とは、確実に面一となる。これによ
り、仕上り精度の高い枠組の作製が可能となる。横桟送
り装置60の、エアシリンダ61のピストン61aが、
後退位置へ移動する。
【0060】(8)溶接装置100の、図示しないエア
シリンダのピストンが、前進位置へ移動する。溶接トー
チ101a、101bが、第3縦桟案内部材の横桟受け
12c3 の基部上方で且つ横桟受け12c3 の基部に接
近した稼働位置に到達する。溶接トーチ101bが作動
して、天桟101の右端部と縦桟100の前端部の当接
部の左側の相関線の一部をスポット溶接する。溶接装置
100が備える排気用エアダクトの吸い込み口102か
ら、溶接時に発生するヒュームが、図示しない排気用エ
アダクトに吸入され、作業場から排出される。これによ
り、良好な作業環境が維持される。第3縦桟案内部材1
2cは銅合金製であり、且つ、上から見て、第1部分1
2c1 と横桟受け部12c3 は、天桟101の右端部と
縦桟100の前端部の下に隠れているので、スポット溶
接時に、第1部分12c1 の上面あるいは横桟受け部1
2c3 の上面にスパッターが付着するおそれは無い。第
1横桟案内部材13aの前端部は溶接トーチ101bよ
りもかなり後方にあり、第2横桟案内部材13bは溶接
トーチ101bよりもかなり左方にあるので、第1横桟
案内部材13aの前端部の上面あるいは第2横桟案内部
材13bの上面に、スパッターが付着するおそれは無
い。これにより、次のステップで中桟102、底桟10
3の右端と縦桟100とを溶接する際に、溶接部近傍に
おいて、中桟102、底桟103の底面と縦桟100の
底面とが上下方向に食い違う事態が防止される。
【0061】また、桟押圧装置の押圧部材93a、93
bも銅合金製なので、溶接時に押圧部材93a、93b
にスパッターが付着するおそれも無い。これにより、押
圧部材93a、93bと縦桟、横桟との確実な当接が保
証され、ひいては高い溶接精度が保証される。溶接終了
後、桟押圧装置90のエアシリンダ92のピストン92
aが後退位置へ移動し、溶接装置100の図示しないエ
アシリンダのピストンが後退位置へ移動する。横桟移動
阻止装置80のエアシリンダ81のピストン81aが後
退位置へ移動し、組付けられた天桟101と縦桟100
との前方への移動が可能となる。
【0062】(9) 縦桟送り装置20の台車21が前
進を再開する。縦桟100の中桟102を取り付けるべ
き位置が、第3縦桟案内部材12cの横桟受け部12c
3 の右方へ到達した時点で、台車21が停止する。横桟
移動阻止装置80のエアシリンダ81のピストン81a
が前進位置へ移動する。縦桟押圧装置70を構成する第
1縦桟押圧装置70aのエアシリンダ71のピストン7
1aが前進位置へ移動する。係合部材74が、ピン75
の回りに、後方から見て時計回りに回転し、係合部材7
4の上端が、第2縦桟案内部材の第1部分12b1 の左
端近傍上方の稼働位置に到達する。係合部材74の上端
が縦桟100の左側面に当接し、縦桟100を右方へ押
圧する。縦桟100の、係合部材74に近い部分が僅か
に右方へ移動し、第2縦桟案内部材の第2部分12b2
の左側面に当接する。第1縦桟押圧装置70aの作動に
同期して、第2縦桟押圧装置70bが作動し、縦桟10
0の、第2縦桟押圧装置70bに近い部分が僅かに右方
へ移動し、第2縦桟案内部材の第2部分12b2 の左側
面に当接する。この結果、縦桟100の、第1横桟格納
部材41の前方から第3横桟格納部材43の後方に至る
部分が、僅かに右方へ移動し、第2縦桟案内部材の第2
部分12b2 の左側面に当接する。
【0063】(10) (5)と同様にして、最下段の
中桟102の右端部を、第2横桟格納部材42から第1
横桟案内部材13a上ヘ移す。第2横桟格納部材42の
板組立体42aの溝の底面は、第1縦桟案内部材の左側
の桁板12a1 の右側面と同一面内にあり、第2横桟格
納部材42下方位置において、縦桟押圧装置70の作動
の下で僅かに右方へ移動した縦桟100の左側面は、第
1縦桟案内部材の左側の桁板12a1 の右側面よりも僅
かに右方にあるので、中桟102の右端部は、縦桟10
0と干渉することなく、第2横桟格納部材42から第1
横桟案内部材13a上ヘ移動することができる。中桟1
02の右端部が第1横桟案内部材13a上ヘ移動した
後、第1縦桟押圧装置70a、第2縦桟押圧装置70b
のエアシリンダのピストンが後退位置へ移動し、縦桟1
00への縦桟押圧装置の係合部材からの押圧力の印加が
解除される。縦桟100の横桟格納部材40近傍部分が
左方へ移動して正規位置に戻る。この結果、縦桟100
の左側面が、中桟102の右端に当接する。
【0064】(11) (6)と同様にして、中桟10
2を、右端が縦桟100の左側面に当接した状態で前方
へ送り、横桟移動阻止装置80の係合板83に当接させ
る。縦桟100の後端は、縦桟送り装置の第2シリンダ
のピストン25aとスライド部材の第2部分の先端部分
23b1 とにより挟持されているので、中桟102が前
方へ移動する際に、縦桟100が中桟102に連行され
て前方へ移動し、縦桟の送りの精度が低下するおそれは
無い。
【0065】(12) (7)と同様にして、桟押圧装
置90によって、中桟102と縦桟100との上下移
動、左右移動を規制する。尚、この際には、桟押圧装置
90の前方の押圧部材93bも、縦桟100の、中桟1
02よりも前方に位置する部分に上方から当接し、該部
の上下移動を規制する。枠組押圧装置110のシリンダ
のピストン111aが前進位置へ移動し、ピストン11
1aの下端が、溶接装置100よりも前方へ移動した枠
組の縦桟100に当接し、第4縦桟案内部材12dの上
面と協働して、枠組の縦桟100を挟持し、前方へ移動
した枠組の上下移動を規制する。横桟送り装置60の、
エアシリンダ61のピストン61aが、後退位置へ移動
する。
【0066】(13) (8)と同様にして、溶接装置
100が、中桟102と縦桟100との当接部を溶接す
る。尚、この際には、溶接装置100の溶接トーチ10
1aが、中桟102の右端と縦桟100との当接部の前
側の相関線をスポット溶接し、溶接トーチ101bが、
中桟102の右端と縦桟100との当接部の後側の相関
線をスポット溶接する。中桟102の右端部と、縦桟1
00の溶接部近傍部との上下、左右方向の移動と、溶接
部よりも前方の枠組の上下移動とは規制されているの
で、高い精度で溶接が行われる。溶接終了後、横桟移動
阻止装置80、桟押圧装置90のエアシリンダのピスト
ンに加えて、枠組押圧装置110のエアシリンダのピス
トン111aが後退位置ヘ移動する。この結果、縦桟1
00と天桟101と中桟102とが組付けられた枠組の
前方への移動が可能となる。
【0067】(14) 縦桟送り装置20の台車21が
前進を再開する。中桟102が横桟移動阻止装置80よ
りも僅かに前方ヘ移動した時点で、台車21が停止す
る。横桟移動阻止装置80のエアシリンダ81のピスト
ン81aが前進位置へ移動する。(9)と同様にして、
縦桟100の、第1横桟格納部材41の前方から第3横
桟格納部材43の後方に至る部分を、僅かに右方へ移動
させ、第2縦桟案内部材の第2部分12b2 の左側面に
当接させる。
【0068】(15) (10)と同様にして、最下段
の底桟103の右端部を、第1横桟格納部材41から第
1横桟案内部材13a上ヘ移し、縦桟100の左側面
を、中桟102の右端に当接させる。中桟102を格納
する第2横桟格納部材42とは別個に、底桟103を格
納する第1横桟格納部材41を配設したので、例えば、
第2横桟格納部材42に中桟102と底桟103とを一
緒に格納する場合に比べて、横桟格納部材の高さを低く
することができ、ひいては横桟格納部材の高さが過大に
なる事態を防止できる。
【0069】(16) (11)と同様にして、底桟1
03を、右端が縦桟100の左側面に当接した状態で前
方へ送り、横桟移動阻止装置80の係合板83に当接さ
せる。
【0070】(17) 縦桟送り装置20の台車21が
前進を再開する。スライド部材23の第2部分23bの
突起部23b2 が底桟103の右端部の後面に当接した
時点で、台車21が停止する。縦桟100の後端と底桟
103の右端部の後面とは共にスライド部材23の第2
部分23bの突起部23b2 に当接しており、縦桟10
0の後端と底桟103の右端部の後面とは確実に面一と
なる。これにより、枠組の仕上がり精度が向上する。
【0071】(18) (12)と同様にして、桟押圧
装置90によって、底桟103と縦桟100との上下移
動、左右移動を規制する。尚、この際には、桟押圧装置
90の前方の押圧部材93bが、縦桟100の、底桟1
03よりも前方に位置する部分に上方から当接し、該部
の上下移動を規制する。桟押圧装置90の後方の 押圧
部材93b、縦桟挟持板96a、96bは、縦桟100
には当接しない。また、(12)と同様にして、枠組押
圧装置110によって、枠組の縦桟100の上下移動を
規制する。横桟送り装置60の、エアシリンダ61のピ
ストン61aが、後退位置へ移動する。
【0072】(19) (13)と同様にして、溶接装
置100が、底桟103と縦桟100との当接部を溶接
する。尚、この際には、溶接装置100の溶接トーチ1
01aは、底桟103の右端と縦桟100との当接部の
前側の相関線をスポット溶接するが、溶接トーチ101
bは、底桟103の右端と縦桟100との当接部の後側
の相関線をスポット溶接しない。溶接終了後、横桟移動
阻止装置80、桟押圧装置90のエアシリンダのピスト
ン、枠組押圧装置110のエアシリンダのピストン11
1aが後退位置ヘ移動する。この結果、組立及び溶接が
完了した枠組の前方への移動が可能となる。
【0073】(20) 縦桟送り装置20の台車21が
前進を再開し、組立及び溶接が完了した枠組を、フレー
ム自動枠組溶接機に隣接して配設された受け台上に搬出
する。台車21が可動側ベッド10の前端に到達し、枠
組が完全に受け台上に搬出された時点で、台車21が停
止する。縦桟送り装置20の第2エアシリンダ25のピ
ストン25aが後退位置へ移動する。台車21が僅かに
後退する。これにより、縦桟送り装置20のスライド部
材の第2部分の先端部23b1 が、縦桟100の後端部
から離れる。縦桟送り装置20の第1エアシリンダ24
のピストン24aが後退位置へ移動する。この結果、ス
ライド部材の第2部分の先端部23b1 が、第1〜第4
縦桟案内部材12a〜12dの右方上方へ移動する。台
車21が基準位置よりも僅かに後方位置まで後退する。
スライド部材の第2部分の先端部23b1 は、第1縦桟
案内部材12aの右方にあるので、台車21が基準位置
よりも僅かに後方位置まで後退する際に、第1縦桟案内
部材12a上に供給されている次の縦桟100とスライ
ド部材の第2部分の先端部23bとが干渉するおそれは
無い。縦桟移動阻止装置120の係合部材122が稼働
位置へ移動する。
【0074】(21) 以降、(4)〜(20)を繰り
返して、複数の枠組を自動的に組立て且つ溶接する。モ
ータ4を作動させて可動側ベッド10と固定側ベッド1
0′との間隔を変更することにより、任意の幅の枠組を
作製することができる。前述の如く、可動側ベッド10
が備える各装置と固定側ベッド10′が備える各装置と
は同期して作動するので、フレームの枠組溶接作業の効
率は高い。また横桟101〜103の右端と右側の縦桟
100との当接部の溶接と、横桟101〜103の左端
と左側の縦桟100との当接部の溶接とは、同時に行わ
れるので、一人の作業者が、これらの溶接を時間差をお
いて別々に行う場合に比べて、溶接部の熱収縮による枠
組の変形が少ない。
【0075】本発明の実施例を説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではない。例えば、第1横桟
格納部材41と同様の構成を有する追加の横桟格納部材
を、第1横桟格納部材41と同様の態様で配設し、或い
は制御ソフトを変更することにより、横桟の数が4以上
の枠組を作製することもできる。
【0076】
【効果】上記説明から分かるごとく、本発明により、フ
レームの枠組溶接作業を自動的におこなう自動フレーム
枠組溶接機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
の構成を示す平面図である。
【図2】図1のII-II 矢視図である。
【図3】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
が備える桟押圧装置が有する押圧部材の断面図である。
【図6】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
が備える縦桟移動阻止装置の斜視図である。
【図7】本発明の実施例に係る自動フレーム枠組溶接機
によって作製される枠組の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 床板 4 モータ 10 可動側ベッド 10′ 固定側ベッド 20、20′ 縦桟送り装置 30、30′ 縦桟格納部材 40、40′ 横桟格納部材 50、50′ 横桟受け装置 60、60′ 横桟送り装置 70、70′ 縦桟押圧装置 80、80′ 横桟移動阻止装置 90、90′ 桟押圧装置 100、100′ 溶接装置 110、110′ 枠組押圧装置 120、120′ 縦桟移動阻止装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延在する可動側ベッドと、可
    動側ベッドの左方で可動側ベッドと平行に前後方向に延
    在する固定側ベッドと、可動側ベッドを左右方向に駆動
    する駆動装置とを備え、 可動側ベッドは、 上下方向に重なって前後方向に延在する複数の縦桟を摺
    動可能に左右方向に挟持する少なくとも1対の側面を有
    し、上下に延在する縦桟格納部材と、 前後方向に延在する縦桟を摺動可能に左右方向に挟持す
    る1対の側面を有し、縦桟格納装置の下方で前後方向に
    延在し縦桟を支持する第1部分と、縦桟の右方向への移
    動を規制する側面を有し、第1部分の前方で前後方向に
    延在し縦桟を支持する第2部分とを有する縦桟案内部材
    と、 縦桟案内部材に支持された縦桟に係合する係合部材と係
    合部材を前後方向に駆動する駆動装置とを有する縦桟送
    り装置と、 上下方向に重なって左右方向に延在する複数の横桟の右
    端部を摺動可能に前後方向に挟持する1対の第1側面
    と、前記横桟の右端に当接して該右端の左右方向位置を
    規制する第2側面とを有し、縦桟案内部材の第2部分の
    上方で上下に延在し、第2側面は可動側ベッドが備える
    縦桟案内部材の第1部分が有する1対の側面の中の左側
    の側面と同一面内にある第1横桟格納部材と、 第1横桟格納部材の下方で、且つ縦桟案内部材の第2部
    分の左方で前後方向に延在し横桟を支持する横桟案内部
    材と、 横桟案内部材に支持された横桟に係合する係合部材と係
    合部材を前後方向に駆動する駆動装置とを有する横桟送
    り装置と、 横桟に係合して横桟の前方への移動を阻止する稼働位置
    と横桟に係合しない退避位置との間で移動可能な係合部
    材を有し、横桟格納装置の前方に配設された横桟移動阻
    止装置と、 縦桟と横桟との当接部に接近した稼働位置と、縦桟と横
    桟との当接部から離れた退避位置との間で移動可能な溶
    接トーチを有し、横桟格納装置の前方に配設された溶接
    装置とを備え、 固定側ベッドは、 上下方向に重なって前後方向に延在する複数の縦桟を摺
    動可能に左右方向に挟持する少なくとも1対の側面を有
    し、上下に延在する縦桟格納部材と、 前後方向に延在する縦桟を摺動可能に左右方向に挟持す
    る1対の側面を有し、縦桟格納装置の下方で前後方向に
    延在し縦桟を支持する第1部分と、縦桟の左方向への移
    動を規制する側面を有し、第1部分の前方で前後方向に
    延在し縦桟を支持する第2部分とを有する縦桟案内部材
    と、 縦桟案内部材に支持された縦桟に係合する係合部材と係
    合部材を前後方向に駆動する駆動装置とを有する縦桟送
    り装置と、 上下方向に重なって左右方向に延在する複数の横桟の左
    端部を摺動可能に前後方向に挟持する1対の第1側面
    と、前記横桟の左端に当接して該左端の左右方向位置を
    規制する第2側面とを有し、縦桟案内部材の第2部分の
    上方で上下に延在し、第2側面は固定側ベッドが備える
    縦桟案内部材の第1部分が有する1対の側面の中の右側
    の側面と同一面内にある第1横桟格納部材と、 第1横桟格納部材の下方で、且つ縦桟案内部材の第2部
    分の右方で前後方向に延在し横桟を支持する横桟案内部
    材と、 横桟案内部材に支持された横桟に係合する係合部材と係
    合部材を前後方向に駆動する駆動装置とを有する横桟送
    り装置と、 横桟に係合して横桟の前方への移動を阻止する稼働位置
    と横桟に係合しない退避位置との間で移動可能な係合部
    材を有し、横桟格納装置の前方に配設された横桟移動阻
    止装置と、 縦桟と横桟との当接部に接近した稼働位置と、縦桟と横
    桟との当接部から離れた退避位置との間で移動可能な溶
    接トーチを有し、横桟格納装置の前方に配設された溶接
    装置とを備え、 可動側ベッドが備える部材および装置と固定側ベッドが
    備える部材および装置とは、可動側ベッドと固定側ベッ
    ドとの中間の左右方向位置において前後方向に延在する
    鉛直面に関して面対称の位置関係をもって配設されてお
    り、 可動側ベッドが備える装置と固定側ベッドが備える装置
    とを同期して作動させる制御装置を備えることを特長と
    するフレーム自動枠組溶接機。
  2. 【請求項2】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備える
    縦桟送り装置が有する係合部材は、縦桟の後端を挟持す
    る1対のクランプ部材を有することを特徴とする請求項
    1に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  3. 【請求項3】 1対のクランプ部材は、前後方向に延在
    し縦桟後端に内嵌する第1部材と、第1部材と協働して
    縦桟の後端部側壁を挟持する左右方向に移動可能な第2
    部材とから構成され、可動側ベッドが備える縦桟送り装
    置が有する係合部材は第1部材の後端から左方へ延びる
    突起部を有し、固定側ベッドが備える縦桟送り装置が有
    する係合部材は第1部材の後端から右方へ延びる突起部
    を有することを特徴とする請求項2に記載のフレーム自
    動枠組溶接機。
  4. 【請求項4】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備える
    縦桟送り装置は、係合部材を左右方向に駆動する駆動装
    置を有することを特長とする請求項1乃至3の何れか1
    項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  5. 【請求項5】 可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第
    2部分は、縦桟の右方向への移動を規制する側面が、可
    動側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟
    持する1対の側面の中の右側の側面よりも右方に位置決
    めされた後方部分と、縦桟の右方向への移動を規制する
    側面が、可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分
    の縦桟を挟持する1対の側面の中の右側の側面と同一面
    内に位置決めされた前方部分とを有し、可動側ベッドが
    備える溶接装置は、可動側ベッドが備える縦桟案内部材
    の第2部分の前方部分の上方に配設され、 固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分は、縦桟
    の左方向への移動を規制する側面が、固定側ベッドが備
    える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持する1対の側
    面の中の左側の側面よりも左方に位置決めされた後方部
    分と、縦桟の左方向への移動を規制する側面が、固定側
    ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分の縦桟を挟持す
    る1対の側面の中の左側の側面と同一面内に位置決めさ
    れた前方部分とを有し、固定側ベッドが備える溶接装置
    は、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前
    方部分の上方に配設され、 可動側ベッドは、可動側ベッドが備える縦桟案内部材の
    第2部分の後方部分によって支持された縦桟に係合して
    縦桟を右方向へ押圧する稼働位置と、可動側ベッドが備
    える縦桟案内部材の第2部分の後方部分によって支持さ
    れた縦桟から離れた退避位置との間で移動可能な係合部
    材を有する縦桟押圧装置を備え、 固定側ベッドは、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の
    第2部分の後方部分によって支持された縦桟に係合して
    縦桟を左方向へ押圧する稼働位置と、可動側ベッドが備
    える縦桟案内部材の第2部分の後方部分によって支持さ
    れた縦桟から離れた退避位置との間で移動可能な係合部
    材を有する縦桟押圧装置を備えることを特長とする請求
    項1乃至4の何れか1項に記載のフレーム自動枠組溶接
    機。
  6. 【請求項6】 可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第
    2部分の前方部分の、縦桟の右方向への移動を規制する
    側面よりも左方部分の幅は、縦桟の断面幅よりも狭く設
    定され、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分
    の前方部分の、縦桟の左方向への移動を規制する側面よ
    りも右方部分の幅は、縦桟の断面幅よりも狭く設定され
    ていることを特徴とする請求項5に記載のフレーム自動
    枠組溶接機。
  7. 【請求項7】 可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第
    2部分の前方部分は、左方へ延びる分岐部分を有し、前
    記分岐部分は、可動側ベッドが備える横桟移動阻止装置
    の係合部材の右方に位置決めされており、 固定側ベッドが備える縦桟案内部材の第2部分の前方部
    分は、右方へ延びる分岐部分を有し、前記分岐部分は、
    固定側ベッドが備える横桟移動阻止装置の係合部材の左
    方に位置決めされていることを特長とする請求項5また
    は6に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  8. 【請求項8】 可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第
    2部分の前方部分の分岐部分の幅は、横桟の断面幅より
    も狭く設定され、固定側ベッドが備える縦桟案内部材の
    第2部分の前方部分の分岐部分の幅は、横桟の断面幅よ
    りも狭く設定されていることを特徴とする請求項7に記
    載のフレーム自動枠組溶接機。
  9. 【請求項9】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備える
    縦桟案内部材の第2部分の前方部分は銅合金製であるこ
    とを特長とする請求項5乃至8の何れか1項に記載のフ
    レーム自動枠組溶接機。
  10. 【請求項10】 可動側ベッドと固定側ベッドとは、縦
    桟案内部材の第2部分の前方部分の上方に、縦桟と横桟
    とに上方から当接して縦桟と横桟とを下方へ押圧する稼
    働位置と、縦桟と横桟とから離れた退避位置との間で移
    動可能な押圧部材を有する、桟押圧装置を備えることを
    特長とする請求項7に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  11. 【請求項11】 桟押圧装置が有する押圧部材は、バネ
    で下方へ付勢されていることを特長とする請求項10に
    記載のフレーム自動枠組溶接機。
  12. 【請求項12】 桟押圧装置が有する押圧部材は、銅合
    金製であることを特徴とする請求項10又は11に記載
    のフレーム自動枠組溶接機。
  13. 【請求項13】 桟押圧装置は、縦桟を挟持して縦桟の
    左右方向の移動を規制する縦桟挟持部材を有することを
    特長とする請求項10乃至12の何れか1項に記載のフ
    レーム自動枠組溶接機。
  14. 【請求項14】 可動側ベッドと固定側ベッドとは、桟
    押圧装置の前方に配設され、枠組に上方から当接して枠
    組を下方へ押圧する稼働位置と、枠組から離れた退避位
    置との間で移動可能な押圧部材を有する枠組押圧装置を
    備えることを特長とする請求項10乃至13の何れか1
    項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  15. 【請求項15】 可動側ベッドが備える横桟案内部材
    は、可動側ベッドが備える溶接装置に接近した前方部分
    と、可動側ベッドが備える溶接装置から離れた後方部分
    とを有し、前方部分は可動側ベッドが備える溶接装置か
    ら左方へ離れて配設されており、 固定側ベッドが備える横桟案内部材は、固定側ベッドが
    備える溶接装置に接近した前方部分と、固定側ベッドが
    備える溶接装置から離れた後方部分とを有し、前方部分
    は固定側ベッドが備える溶接装置から右方へ離れて配設
    されていることを特長とする請求項1乃至14の何れか
    1項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  16. 【請求項16】 可動側ベッドは、上下方向に重なって
    左右方向に延在する複数の横桟の右端部を摺動可能に前
    後方向に挟持する1対の第1側面と、前記横桟の右端に
    当接して該右端の左右方向位置を規制する第2側面とを
    有し、縦桟案内部材の第2部分の上方で上下に延在し、
    第2側面は可動側ベッドが備える縦桟案内部材の第1部
    分が有する1対の側面の中の右側の側面と同一面内にあ
    る第2横桟格納部材を備え、 固定側ベッドは、上下方向に重なって左右方向に延在す
    る複数の横桟の左端部を摺動可能に前後方向に挟持する
    1対の第1側面と、前記横桟の左端に当接して該左端の
    左右方向位置を規制する第2側面とを有し、縦桟案内部
    材の第2部分の上方で上下に延在し、第2側面は固定側
    ベッドが備える縦桟案内部材の第1部分が有する1対の
    側面の中の左側の側面と同一面内にある第2横桟格納部
    材を備えることを特長とする請求項1乃至15の何れか
    1項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  17. 【請求項17】 可動側ベッドと固定側ベッドとは、前
    後方向に互いに間隔を隔てて配設された複数の第1横桟
    格納装置を備えることを特徴とする請求項1乃至16の
    何れか1項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  18. 【請求項18】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備え
    る横桟格納装置は、最下段の横桟に係合して最下段の横
    桟を支持する稼働位置と最下段の横桟から離れた退避位
    置との間で移動可能な第1係合部材と、下から2段目の
    横桟に係合して下から2段目以上の横桟を支持する稼働
    位置と下から2段目の横桟から離れた退避位置との間で
    移動可能な第2係合部材とを有することを特長とする請
    求項1乃至17の何れか1項に記載のフレーム自動枠組
    溶接機。
  19. 【請求項19】 可動側ベッドは、可動側ベッドが備え
    る横桟格納部材の左方に配設され、可動側ベッドが備え
    る横桟案内部材の上面と可動側ベッドが備える横桟格納
    部材の下端との中間の高さの稼働位置と、可動側ベッド
    が備える横桟案内部材の上面より下方の退避位置との間
    で移動可能な横桟受け部材を有する横桟受け装置を備
    え、 固定側ベッドは、固定側ベッドが備える横桟格納部材の
    右方に配設され、固定側ベッドが備える横桟案内部材の
    上面と固定側ベッドが備える横桟格納部材の下端との中
    間の高さの稼働位置と、固定側ベッドが備える横桟案内
    部材の上面より下方の退避位置との間で移動可能な横桟
    受け部材を有する横桟受け装置を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至18の何れか1項に記載のフレーム自動
    枠組溶接機。
  20. 【請求項20】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備え
    る横桟送り装置の係合部材は、左右方向に延在する横桟
    の側面に当接する第1部分と、上面に当接する第2部分
    とを有することを特徴とする請求項1乃至19の何れか
    1項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  21. 【請求項21】 可動側ベッドと固定側ベッドとが備え
    る溶接装置は、溶接トーチに接近して吸気口が配設され
    た排気ダクトを有することを特徴とする請求項1乃至2
    0の何れか1項に記載のフレーム自動枠組溶接機。
  22. 【請求項22】 可動側ベッドは、縦桟の前端に当接す
    る稼働位置と、縦桟から離隔した退避位置との間で移動
    可能な係合部材を有し、可動側ベッドが備える縦桟格納
    部材の前方に配設された縦桟移動阻止装置を備え、 固定側ベッドは、縦桟の前端に当接する稼働位置と、縦
    桟から離隔した退避位置との間で移動可能な係合部材を
    有し、可動側ベッドが備える縦桟格納部材の前方に配設
    された縦桟移動阻止装置を備えることを特徴とする請求
    項1乃至21の何れか1項に記載のフレーム自動枠組溶
    接機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104551418A (zh) * 2015-02-12 2015-04-29 鞍山盛雄激光设备有限公司 一种自动上下料的高速激光钻孔机
CN108673011A (zh) * 2018-05-21 2018-10-19 二工防爆科技股份有限公司 一种防爆控制箱隔爆面工作台
CN110216880A (zh) * 2019-05-14 2019-09-10 宁波绵长电子科技有限公司 一种塑胶地板焊接机

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