JPH07290269A - 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置 - Google Patents

薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置

Info

Publication number
JPH07290269A
JPH07290269A JP11435294A JP11435294A JPH07290269A JP H07290269 A JPH07290269 A JP H07290269A JP 11435294 A JP11435294 A JP 11435294A JP 11435294 A JP11435294 A JP 11435294A JP H07290269 A JPH07290269 A JP H07290269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
thin metal
deformation
temperature
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11435294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Nakagawa
知和 中川
Naoto Takehana
直人 竹鼻
Isamu Ueki
勇 植木
Haruo Kato
春生 加藤
Kenji Iwai
健治 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11435294A priority Critical patent/JPH07290269A/ja
Publication of JPH07290269A publication Critical patent/JPH07290269A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 角変形、縦曲がり、凸変形のみならず座屈変
形を生じさせない溶接変形防止方法及びその装置を提供
しようとするものである。 【構成】 本発明は、金属薄板のT型又突き合わせの接
合の際の溶接部6の両側前後で、ビード幅の2/√2倍
以内の距離Aを表裏で挟むように拘束する拘束手段3、
4と、溶接線6aが溶接直後5秒から60秒(区間B
内)で雰囲気温度にまで下がるように溶接線6aを冷却
する冷却手段7とを備えた装置を用い、溶接時に、拘束
手段3、4が、金属薄板2の3次元的に変形することを
防止するようにリブ1と金属薄板2の溶接点6bの両側
前後を水平に拘束し、溶接後も、溶接点6b後方の拘束
手段3、4が、溶接線6aの温度が雰囲気温度に下がる
まで金属薄板2を拘束して、角変形及び縦曲がりを適切
に拘束して防止する。この間、同時に、溶接点6b後方
の冷却手段7が、溶接直後の溶接線6aを冷却して、急
速に溶接線6aを雰囲気温度に下げ、座屈を防止する溶
接変形防止方法及び装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的な金属薄板のT
型構造パネルを製造する際、又は突き合わせ接合の際の
溶接変形防止方法及びその装置に係わり、特に、小船艇
や車両などに用いられるアルミ製薄板溶接の溶接変形防
止方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に金属薄板を溶接により接合する際
に、金属薄板に大きな熱が加えられ熱歪が発生し、この
結果、溶接変形が生ずる。例えば、図5に示すようなア
ルミ製の金属薄板51上に複数のアルミ製のリブ52を
所定間隔で溶接して溶接部がT型構造をしたπ字状のパ
ネルを製造する場合、薄板51が幅方向にリブ52当接
面を中心に反ったり(角変形)、溶接部の長手方向に反
ったり(縦曲がり)、リブ52当接面の裏面が凸状に変
形したり(凸変形)、また、薄板51の溶接線から少し
離れたところDでは波状に変形したり(座屈変形)す
る。
【0003】前記角変形及び縦曲がりの変形は、溶接時
に溶融した金属が温度降下と共に収縮する際に生ずるも
のである。前記座屈変形は、溶接部の熱収縮に伴い発生
する薄板部の圧縮応力が座屈限界を越えた時に発生する
ものである。
【0004】このような溶接変形を防止するための溶接
変形防止方法及びその装置として、特開平5−1117
88号及び特開平2−299777号等の技術が開示さ
れている。上記特開平5−111788号は、金属薄板
51のリブ52当接部の裏面を押圧しながら溶接する方
法であり、溶接点近傍に起きる変形を強制的に押さえ
て、熱変形を小さくすることを目的としている。
【0005】上記特開平2−299777号は、金属薄
板51どうしを突き合わせて接合する際、冷却により、
その温度が溶接線近傍で常時均等になるようにして温度
勾配を小さくし、熱変形を生じなくすることを目的とし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−111788号は、リブ52当接部の裏面を押
圧しながら、溶接時の溶接点近傍の変形を強制的に押さ
えているので、薄板51及びリブ52が極薄である場
合、薄板51を平面状に保つように押圧力を制御するこ
とが困難であるという問題を有していた。また、アルミ
ニウム等の熱伝導のよい金属薄板51である場合には、
溶接時の入熱が広範囲に拡散し、溶接部の熱収縮に伴い
発生する薄板部の圧縮応力の低減をできるものではなか
った。そのため、座屈変形を防止することが困難であっ
た。
【0007】上記特開平2−299777号は、冷却に
より、その温度が溶接部近傍で常時均等になるようにし
て温度勾配を小さくし、熱変形を生じなくするものであ
るが、溶接部近傍で常時均等になるように冷却温度制御
するのは実際には困難であるという問題を有していた。
また、溶接時に溶融した金属が温度降下と共に収縮する
際に生ずる角変形及び縦曲がりに対しては、この変形を
防止するための拘束位置が溶接線から離れすぎていると
拘束効果が無く、角変形及び縦曲がりの変形を防止する
ことが困難であった。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、角変形、縦曲がり、凸変形のみならず座屈変形
を生じさせない溶接変形防止方法及びその装置を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の溶接変形防止方法は、金属薄板のT型又は
突き合わせ接合の際、溶接仕上がり後に溶接線に直交す
る断面における水平を保つように、溶接点の両側後方
で、前記金属薄板を挟んで拘束しつつ溶接し、溶接線温
度を溶接直後5秒から60秒で雰囲気温度に下がるよう
に、溶接線、又は/及び、溶接線近傍を冷却しつつ、前
記拘束を溶接線温度が雰囲気温度に下がるまで継続して
行い変形を防止する方法である。好ましくは、金属薄板
の3次元的変形を拘束するために、溶接点の両側前方も
拘束することが望ましい。
【0010】また、冷却手段は、空気、N2 、He 等の
ガス、又は、水等の液体、或いは水と空気等の気液混合
体等の冷却媒体をノズル等の放出装置により、溶接線側
或いは溶接線裏面に向かって放出する。
【0011】更に、溶接点の両側での最適拘束位置は、
ビード幅の2/√2倍以内である。これは、拘束位置が
溶接止端部から離れすぎていると、角変形が拘束なしの
場合に比べ大きくなる可能性があるからである。
【0012】本発明の溶接変形防止装置は、金属薄板の
T型又突き合わせの接合の際、溶接部の両側で、ビード
幅の2/√2倍以内を表裏で挟むように拘束する拘束手
段と、溶接線が溶接直後5秒から60秒で雰囲気温度に
まで下がるように溶接線、又は/及び、溶接線近傍を冷
却する冷却手段とを備え、前記拘束手段が、溶接に先行
して金属薄板を拘束するように溶接点の前方、及び、溶
接直後の溶接線温度が雰囲気温度に下がるまで金属薄板
を拘束するように溶接点の後方に配設されている装置で
ある。
【0013】
【作用】上記本発明の手段は、溶接仕上がり後に溶接線
に直交する断面における金属薄板の水平を保つように、
溶接点の両側前後を表裏で挟んで拘束しつつ溶接し、溶
接直後も、前記拘束を溶接線温度が雰囲気温度に下がる
まで継続して行うものであるので、溶接時に溶融した金
属が温度降下とともに収縮する際に生ずる角変形及び縦
曲がりを適切に拘束して防止する。
【0014】更に、溶接線温度を溶接直後5秒から60
秒で、雰囲気温度に下がるように溶接線、又は/及び、
冷却線近傍を冷却するものであるので、溶接時の入熱が
短時間で除去され薄板及びリブの温度上昇ができるだけ
局所的になる。そして、広範囲に熱を拡散することを防
止して薄板に発生する圧縮応力を低減し、薄板の座屈を
防止する。
【0015】前記雰囲気温度到達時間が60秒以上であ
ると、冷却効果が小さく、入熱が短時間で除去されず、
広範囲に熱が拡散し座屈を防止することができない。ま
た、逆に前記雰囲気温度到達時間が5秒以下であると、
抜熱量が大きすぎて溶接金属の溶け込みが不十分とな
り、溶接ビード欠陥を生じ易くなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の溶接変形防止方法を実施する装
置の一例を示す図である。図1(a)は側面図、図1
(b)は図1(a)のE−E線断面図である。図1にお
いて、本発明の溶接変形防止装置は、T型構造にリブ1
を金属薄板2上に溶接する溶接部6の両側で、ビード幅
の2/√2倍以内の距離Aを表裏で挟むように拘束する
拘束手段3、4と、溶接後の溶接線6aを冷却する冷却
手段7とを備えている。尚、5は溶接トーチである。
【0017】リブ1及び薄板2がアルミ製で、厚みが2
mmから5mmのもので、特に3mm以下のものに本発
明は最適である。拘束手段3、4は、拘束用上ロール4
及び拘束用下ロール3とで形成されている。拘束用上ロ
ール4は、溶接線6の両側の一対のロール4a、4bで
構成され、それらは、その端部と溶接止端部との距離が
出来るだけ小さくすることが望ましい。具体的には、ビ
ード幅Lの2/√2倍以内の距離A、好ましくは、1/
√2倍の範囲内に配置する。
【0018】拘束用下ロール3は、前記拘束用上ロール
4との間に薄板2を挟むように水平に支持された一つの
ローラであり、前記拘束用上ロール4からの荷重を支え
るに十分の剛性を有している。また、拘束用下ロール3
の形状は、薄板の平坦度を保持するために直径が軸方向
に一定(真直)である。更に、板厚が厚く冷却後の弾性
変形が大きい場合には、中心部の直径を端部のそれより
も大きくして(太鼓形状にして)角変形とは逆方向の変
形を機械的に薄板に与えるようにする。尚、拘束用下ロ
ール3は、前記拘束用上ロール4と同様に、溶接線6の
両側の一対のロールにより構成してもよい。この場合
は、溶接線6の両側でのロール位置を同一に水平に保つ
ことが肝要である。
【0019】更に、前記拘束手段3、4は前記拘束手段
が、溶接に先行して金属薄板を拘束するように溶接点6
bの前方、及び、溶接後の溶接線6aの温度が雰囲気温
度に下がるまで金属薄板2を拘束するように溶接点6b
の後方に配設されている。溶接点6bの後方に配設され
ている拘束手段3、4は、冷却手段7により溶接点温度
が雰囲気温度に下がるまでの区間B内に連続して配置さ
れている。区間Bは、後述する雰囲気温度到達距離Bを
示している。尚、各拘束用上下ロールが近接して配置さ
れる場合は、拘束用の上下ロールを上下直線状に配置す
るのではなく、ちどり状に配置してもよい。
【0020】冷却手段7は、空気、N2 、He 等のガ
ス、又は、水等の液体、或いは水と空気等の気液混合体
等の冷却媒体を冷却用ノズル7から、溶接後の溶接線6
aが位置する部分の薄板2の裏側に向かって放出する。
冷却強度としては、溶接点6bの後方5V〜60V〔m
m〕の間で溶接線6aの温度がほぼ雰囲気温度に達する
ことが望ましい(雰囲気温度到達距離B)。ここで、V
は溶接速度V〔mm/秒〕であり、入熱量に対して比例
する変数である。前記雰囲気温度到達距離が溶接点6b
から60V〔mm〕以上であると、冷却効果が小さく、
入熱が短時間で除去されず、広範囲に熱が拡散し座屈を
防止することができない。また、逆に前記雰囲気温度到
達距離が溶接点6bから5V〔mm〕以下であると、抜
熱量が大きすぎて溶接金属の溶け込みが不十分となり、
溶接ビード欠陥を生じ易くなる。
【0021】前記雰囲気温度到達距離を時間に換算する
と、溶接後、溶接点6bは5秒から60秒(雰囲気温度
到達時間)で雰囲気温度にまで下がることになる。この
雰囲気温度到達時間は、好ましくは、10秒から20秒
となるように冷却強度を調節することが望ましい。
【0022】上記装置による本発明の溶接変形防止方法
及びその作用を説明する。図1において、溶接は図右か
ら左へと行われており、薄板2及びリブ1は、薄板2の
延伸も兼ね若干引っ張り応力が付加されながら矢印F方
向に移動する。この時、本発明の溶接変形防止方法は、
溶接時に、拘束手段の拘束用上下ロール3、4が、金属
薄板2の3次元的な変形を防止するようにリブ1と金属
薄板2の溶接点6bの両側前後を水平に拘束している。
溶接後も、溶接点6b後方の拘束手段のロール3、4
が、溶接線6aの温度が雰囲気温度に下がるまで金属薄
板2を拘束する。その結果、溶接時に溶融した金属が温
度降下とともに収縮する際に生ずる角変形及び縦曲がり
は、適切に拘束されて防止される。
【0023】この間、同時に、溶接点6b後方の冷却手
段7が、溶接後の溶接線6aを冷却して、急速に溶接線
6aを雰囲気温度に下げる。すると、溶接時の入熱が短
時間で除去され、薄板2及びリブ1の温度上昇ができる
だけ局所的になり、広範囲に熱が拡散することがなくな
る。そして、薄板に発生する圧縮応力が低減し、その結
果、薄板の座屈が防止される。
【0024】次に、具体的な金属薄板を例にとり、比較
例をまじえ本発明の実施例を説明する。具体的な金属薄
板2及びリブ1として、厚さ3mmのアルミニウム合金
(5083−O材)製のものを使用し、次のような条件
のもとに溶接を行った。溶接速度:2m/分、 溶接方
法:MIG溶接、 電流:200A、 電圧:20V、
溶接ビード幅L:5.7mm、 雰囲気温度:20
℃、 冷却媒体:空気噴流(圧力6kgf/cm2 、温
度20℃)又は水噴流(温度15℃)
【0025】図2に拘束の位置を変数とした溶接変形の
弾塑性解析結果を示す。図2において、横軸はA(溶接
止端部と拘束用ロール端部の距離)と溶接脚長L0 との
比、縦軸はA=0の場合を1として無次元化した角変形
量である。図2から判るように、Aが溶接脚長L0 の2
倍程度になると角変化量は拘束がない場合(A=∞)と
殆ど同じになり効果が無い。従って、溶接脚長L0 より
も短い距離に拘束用ロールの端部を位置させる必要があ
る。その範囲は、隅肉角度が略45°であるので、ビー
ド幅Lの2/√2倍以内の距離A、好ましくは、1/√
2倍内に配置することが望ましい。
【0026】次に、図3に冷却手段7による溶接線6a
背面の表面温度降下を時間及び距離に対して示す。溶接
止端部と拘束用ロール端部の距離Aは1mmである。冷
却無しを−●−で、溶接点6bの後方250mmまでの
区間を空冷した場合を−×−で、溶接点6bの後方80
0mmまでの区間を空冷した場合を実線のみで、溶接点
6bの後方800mmまでの区間を水で強冷却した場合
を鎖線で示している。溶接点6b後方250mmまでの
区間を冷却した場合は、冷却なしの場合に較べ最大約3
0℃温度が低下する。更に、冷却区間を800mmまで
にすると温度降下は最大約60℃となる。冷却区間を長
くするほど、所定時間内(図3においては10秒内)の
温度降下が良くなることが判る。
【0027】表1に、冷却と拘束の条件を数種に変更し
て実施された実施例と比較例を示す。角変形と縦曲がり
変形においては、拘束有りと拘束無しでは明らかに拘束
有りの方が変形が少ないことが判る。座屈変形及び凸変
形に対しては、冷却効果が良く効いていることが判る。
ちなみに、溶接点の前方を加熱すると、座屈変形と縦曲
がりの変形が冷却無しに較べ大きくなることが判る。
【0028】
【表1】
【0029】図4は、薄板を片面側から突き合わせ接合
する場合に、本発明の溶接変形防止方法を適用した場合
を示している。この場合、縦曲がりと座屈の区別は無
い。図4において、冷却媒体に空気(圧力5kgf/c
2 、温度20℃)を用い、溶接点近傍を裏面からノズ
ルで冷却した。その結果を表2に示す。冷却が溶接変形
防止に大きな効果があることが判る。尚、溶接の条件は
次のとおりである。材料:アルミニウム合金5052−
O、 3mm×250mm×250mm、 溶接電流:
115A、 電圧:18V、 溶接速度:1.5m/
分、 雰囲気温度:20℃、 溶接方法:MIG溶接
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明の薄板溶接の溶接変
形防止方法及びその装置は、溶接点の両側前後を表裏で
挟んで水平に保つようにして拘束しつつ溶接し、溶接後
も、前記拘束を溶接点温度が雰囲気温度に下がるまで継
続して行うことにより、溶接時に溶融した金属が温度降
下とともに収縮する際に生ずる角変形及び縦曲がりを適
切に拘束する。
【0032】更に、溶接後、溶接点温度を5秒から60
秒で、雰囲気温度に下がるように溶接後の溶接線を冷却
することにより、溶接時の入熱を短時間で除去し、薄板
及びリブの温度上昇をできるだけ局所的になるようにし
て、広範囲に熱が拡散することを阻止して薄板に発生す
る圧縮応力を低減する。その結果、本発明の薄板溶接の
溶接変形防止方法及びその装置は、薄板溶接時の角変
形、凸変形及び縦曲がりの変形みならず座屈変形をも防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄板溶接の溶接変形防止方法及びその
装置を示す図である。
【図2】拘束の位置を変数とした溶接変形の弾塑性解析
結果を示すグラフである。
【図3】溶接線の背面の表面温度降下を時間及び距離に
対して示したグラフである。
【図4】本発明の溶接変形防止方法を薄板の突き合わせ
接合に適用した場合を示している図である。
【図5】金属薄板の溶接変形を示す図である。
【符号の説明】
1 リブ 2 金属薄板 3 拘束用下ローラ 4、4a、4b 拘束用上ローラ 5 溶接トーチ 6 溶接部 6a 溶接線 6b 溶接点 7 冷却ノズル A 拘束用上ローラと溶接止端部との距離 B 雰囲気温度到達距離 L ビード幅
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 9/00 A 8315−4E (72)発明者 加藤 春生 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 (72)発明者 岩井 健治 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 株 式会社神戸製鋼所東京本社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の
    際、溶接仕上がり後に溶接線に直交する断面における前
    記金属薄板の水平を保つように、前記溶接部の両側で前
    記金属薄板を挟んで拘束しつつ溶接し、溶接直後も溶接
    線温度が雰囲気温度に降下するまで継続して前記拘束を
    行うことを特徴とする溶接変形防止方法。
  2. 【請求項2】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の
    際、溶接仕上がり後に溶接線に直交する断面における前
    記金属薄板の水平を保つように、前記溶接点の前後で前
    記金属薄板を挟んで拘束しつつ溶接し、溶接直後も溶接
    線温度が雰囲気温度に降下するまで継続して前記拘束を
    行うことを特徴とする溶接変形防止方法。
  3. 【請求項3】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の
    際、溶接仕上がり後に溶接線に直交する断面における前
    記金属薄板の水平を保つように、前記溶接点の両側前後
    で前記金属薄板を挟んで拘束しつつ溶接し、溶接直後も
    溶接線温度が雰囲気温度に降下するまで継続して前記拘
    束を行うことを特徴とする溶接変形防止方法。
  4. 【請求項4】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の
    際、溶接線温度が溶接直後5秒から60秒で雰囲気温度
    にまで下がるように溶接線、又は/及び、溶接線近傍を
    冷却することを特徴とする溶接変形防止方法。
  5. 【請求項5】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の
    際、溶接仕上がり後に溶接線に直交する断面における前
    記金属薄板の水平を保つように、前記溶接点の両側前後
    で前記金属薄板を挟んで拘束しつつ溶接し、溶接線温度
    が溶接直後5秒から60秒で雰囲気温度にまで下がるよ
    うに溶接線、又は/及び、溶接線近傍を冷却しつつ、溶
    接線温度が雰囲気温度に下がるまで、前記拘束を継続し
    て行うことを特徴とする溶接変形防止方法。
  6. 【請求項6】 金属薄板のT型又は突き合わせ接合の際
    の溶接点の両側の前記拘束がビード幅の2/√2倍以内
    で行われることを特徴とする請求項1、3、5記載の溶
    接変形防止方法。
  7. 【請求項7】 前記金属薄板はアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金である請求項1乃至6の溶接変形防止方法。
  8. 【請求項8】 金属薄板のT型又突き合わせの接合の
    際、溶接点の両側で、ビード幅の2/√2倍以内を表裏
    で挟むように拘束する拘束手段と、溶接線温度が溶接直
    後5秒から60秒で雰囲気温度にまで下がるように、溶
    接線、又は/及び、溶接線近傍を冷却する冷却手段とを
    備え、前記拘束手段が、溶接に先行して金属薄板を拘束
    するように溶接点の前方、及び、溶接直後の溶接線温度
    が雰囲気温度に下がるまで金属薄板を拘束するように溶
    接点の後方に配設されていることを特徴とする溶接変形
    防止装置。
JP11435294A 1994-04-28 1994-04-28 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置 Pending JPH07290269A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11435294A JPH07290269A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11435294A JPH07290269A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07290269A true JPH07290269A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14635600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11435294A Pending JPH07290269A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07290269A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464948A (zh) * 2013-09-06 2013-12-25 江苏师范大学 一种试板焊接工装
CN116100213A (zh) * 2023-04-11 2023-05-12 四川科新机电股份有限公司 一种大型不锈钢薄板焊接防变形装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464948A (zh) * 2013-09-06 2013-12-25 江苏师范大学 一种试板焊接工装
CN103464948B (zh) * 2013-09-06 2015-08-19 江苏师范大学 一种试板焊接工装
CN116100213A (zh) * 2023-04-11 2023-05-12 四川科新机电股份有限公司 一种大型不锈钢薄板焊接防变形装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100228252B1 (ko) 고밀도 에너지빔의 사용에 의한 강관의 제조방법
KR100765036B1 (ko) 고탄소강 연속열간압연재의 전단접합방법
JPH07290269A (ja) 薄板溶接の溶接変形防止方法及びその装置
EP0479681B1 (en) Hot pressure welding of hot steel stock
JPH11192502A (ja) プレス成形用テーラード鋼帯及びその製造方法
JPH0639581A (ja) T形継手パネルの溶接歪防止法
JP3236475B2 (ja) 溶接管の製造方法
KR20100001902A (ko) 후열처리가 가능한 매쉬심 용접 장치 및 이를 이용한 용접방법
JPH09295011A (ja) 鋼板端面の接合方法
TWI789118B (zh) 鋼帶的雷射切斷方法、雷射切斷設備、鋼帶的冷軋方法以及冷軋鋼帶的製造方法
JP3485414B2 (ja) 熱間突合せ接合方法
EP0827788A1 (en) Continuous hot rolling method
JPH0525924B2 (ja)
JP3210542B2 (ja) 鋼片の接合におけるレーザ仮付溶接方法
JP2712117B2 (ja) 異厚金属材の水平突き合わせアーク溶接方法
JP2924716B2 (ja) 溶接管の製造方法
JP3461669B2 (ja) 熱間連続圧延鋼板の製造方法
JPH04220176A (ja) 歪防止溶接方法および構造用パネルの製造装置
JPH0839285A (ja) アルミニウム薄板突き合わせ継手の溶接法
JPS6123867B2 (ja)
JP3541659B2 (ja) Fe−Ni合金材と軟鋼材からなる溶接構造物およびその製造方法
JP3345284B2 (ja) 熱延鋼板の製造方法および装置
JP2676329B2 (ja) 金属条材の増肉加工方法
BR112020017933A2 (pt) Método para produzir uma peça em bruto de metal soldada, método para produzir uma peça de metal soldada moldada por pressão, peça em bruto de metal soldada, peça de metal soldada moldada por pressão, instalação para produzir uma peça em bruto de metal soldada e instalação para produzir uma peça de metal soldada moldada por pressão
JPH11192501A (ja) プレス成形用テーラード鋼帯及びその製造方法