JPH07289412A - 防虫マット - Google Patents

防虫マット

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JPH07289412A
JPH07289412A JP6085020A JP8502094A JPH07289412A JP H07289412 A JPH07289412 A JP H07289412A JP 6085020 A JP6085020 A JP 6085020A JP 8502094 A JP8502094 A JP 8502094A JP H07289412 A JPH07289412 A JP H07289412A
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JP
Japan
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insect
fiber
repellent
mat
fibers
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JP6085020A
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English (en)
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Kohei Yamada
耕平 山田
Yoshiko Yamada
嘉子 山田
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YACHIYO SHOJI KK
Daiwa KK
Shoei Bussan KK
Yachiyo Shoji KK
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YACHIYO SHOJI KK
Daiwa KK
Shoei Bussan KK
Yachiyo Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた防虫効果を備えて、微生物やダニの発
生、繁殖による障害を解決することができ、しかも焼却
時や火災時に人体や環境に有害なガスを発生することが
ない防虫マットを提供すること。 【構成】 天然防虫繊維を含むポリオレフィン繊維シー
ト13に、ポリオレフィン繊維よりなるパイル糸17が
打ち込まれていると共に、繊維シート13裏面にポリオ
レフィン樹脂よりなるバッキング層19が形成されてい
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【作業上の利用分野】本発明は、室内に敷設されるカー
ペット、コンピュータのオペレーション用チェアマッ
ト、部屋の出入り口に敷設される床面用マット、玄関マ
ット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前に敷
設される床面用マット、あるいは自動車や電車、飛行機
などの室内に敷設される防虫マットに関する。詳細には
優れた防虫効果を備えて、微生物やダニの発生、繁殖に
よる障害を解決することができ、しかも焼却時や火災時
に人体や環境に有害なガスを発生することがない防虫マ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防虫マットとしては、ダニ、しら
み、蚤、蟻などの害虫に忌避効果あるいは殺虫効果を有
する殺虫剤を、繊維シート中に塗布または含浸し、その
シート裏面側にバッキング層を形成したものが上市され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
防虫マットにおいて、繊維シートは、ナイロン繊維やポ
リエステル繊維などの合成繊維を構成繊維とした不織
布、織物あるいは編物が一般的であり、焼却時や火災時
には、アンモニア、アルデヒド、シアン化水素などの人
体や環境に悪影響を及ぼす有害ガスを発生していた。
【0004】一方、この繊維シート裏面側に形成される
バッキング層としては、寸法安定性やソリ対策、すなわ
ち形状安定性に優れ、しかも安価な素材として塩化ビニ
ル樹脂が多用されている。この塩化ビニル樹脂は、これ
を燃やすと塩化水素ガスが発生していた。
【0005】さらに、前記繊維シートに塗布または含浸
されて付着している殺虫剤には、サリチル酸ベンジル、
安息香酸フェニル、サリチル酸フェニル、フタル酸ジメ
チル、フタル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸ジ
オクチル、フタル酸ジアリルなどのフタル酸塩類よりな
るものなどが多く用いられているが、これらの殺虫剤
は、人体への有害性も高いものが多く、しかも燃やすと
有害なガスを発生するものが多かった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、優れた防虫効果を備えて、微生物やダニの
発生、繁殖による障害を解決することができ、しかも焼
却時や火災時に人体や環境に有害なガスを発生すること
がない防虫マットを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、天然防虫繊維を含む
ポリオレフィン繊維シートに、ポリオレフィン繊維より
なるパイル糸が打ち込まれていると共に、前記繊維シー
ト裏面にポリオレフィン樹脂よりなるバッキング層が形
成されていることを特徴とする防虫マットをその要旨と
した。
【0008】請求項2記載の発明は、天然防虫繊維が防
虫木より得られる植物繊維であることを特徴とする防虫
マットをその要旨とした。
【0009】請求項3記載の発明は、天然防虫繊維が月
桃より得られる植物繊維であることを特徴とする防虫マ
ットをその要旨とした。
【0010】請求項4記載の発明は、天然防虫繊維が糸
芭蕉より得られる植物繊維であることを特徴とする防虫
マットをその要旨とした。
【0011】請求項5記載の発明は、ポリオレフィン繊
維シート及びパイル糸に導電性繊維が含まれていること
を特徴とする防虫マットをその要旨とした。
【0012】以下、本発明の防虫マットを詳細に説明す
る。本発明の防虫マットは、天然防虫繊維を含むポリオ
レフィン繊維シート(以下単に繊維シートという)と、
ポリオレフィン繊維よりなるパイル糸と、ポリオレフィ
ン樹脂よりなるバッキング層とからなる。
【0013】繊維シートは、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維などの繊維を構成繊維とする不織布、織物
あるいは編物であり、この構成繊維中に天然防虫繊維が
含まれている。天然防虫繊維とは、月桃(別名サンニ
ン)、糸芭蕉、黄蘗、檜、杉、菊、桐、松などの防虫木
より得られる植物繊維をいう。これら天然防虫繊維は優
れた防虫効果、抗菌効果を有しており、微生物、害虫、
あるいはダニが、これらの繊維と接触することにより、
あるいはこれらの繊維より飛散した防虫成分と触れるこ
とにより、その駆除がなされるようになっている。これ
ら天然防虫繊維の中でも月桃や糸芭蕉は、同じく防虫木
として知られる檜、杉などが、一旦伐採したならば元の
環境に戻るまでに何十年という長い年月を要し、しかも
簡単に移植できないのに比べて、株で移植でき、容易に
繁殖する性質を持つことから、その使用が地球環境の破
壊につながるという恐れが少ないので好ましい。
【0014】図2及び図3に示すように、天然防虫繊維
20表面には、上記防虫木の葉、茎、根、樹皮などを粉
砕し絞り取ることで抽出された抽出液24を微多孔23
を有する壁よりなるカプセル内に封入したマイクロカプ
セル22を付着させることができる。この場合、カプセ
ル22内の抽出液24が、経時とともにカプセル22の
微多孔23を通じて少しずつ浸出し、抽出液の持つ防虫
効果が一時に喪失せず、長期に渡って保持されるように
なる。尚、マイクロカプセルの素材も、燃やしても有害
ガスの発生しないポリエチレンなどのオレフィン系のも
のが好ましい。
【0015】繊維シートの目付としては、取り扱い時や
パイル糸の打ち込む時に容易に破損しない程度の強度と
伸度とを備えたものがよく、100〜200g/m2
ものが望ましい。又、シートにおける天然防虫繊維の含
有量は特に限定されず任意であるが、これらの含有量が
余りに多くなるとシートの強度が低下し、しかも高価と
なるので、天然防虫繊維の配合量の決定は用途や使用形
態などを考慮して適宜決定するとよい。
【0016】この繊維シートには導電性繊維を含ませて
導電性を付与し、当該防虫マットに除電効果を持たせる
こともできる。その形態としては、ポリオレフィン繊
維、天然防虫繊維とともに導電性繊維が混紡されて、ポ
リオレフィン繊維シート中に導電性繊維が天然防虫繊維
とともに散在するようにしたもの、図1に示すように、
繊維シート13表面にポリエチレン樹脂などからなるバ
インダー14を塗布し、このバインダー14上に導電性
繊維15を空気流とともに塗布して、導電性繊維15を
繊維シート13表面にバインダー14を介して付着させ
たもの、あるいは繊維シート中に導電性繊維が天然防虫
繊維とともに散在するとともに、繊維シート表面に導電
性繊維をバインダーを介して付着させたものを挙げるこ
とができる。尚、バインダー中には防虫木の葉、茎より
抽出された抽出液を加えて防虫効果を高めることもでき
る。
【0017】導電性繊維としては、ステンレススチール
ファイバー、アルミニウムファイバーなどの金属繊維、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成繊維表面に
銅、ニッケル、アルミニウムなどの金属をメッキした繊
維、金属粉や導電性化合物粉を混合した繊維、カーボン
繊維、あるいは上記繊維を混用した繊維などが好適に使
用できる。これらの導電性繊維が単独でまたは複数種混
合した状態で繊維層に含まれているのである。
【0018】また、図1に示すように、導電性繊維15
が付着している繊維シート13表面に樹脂コーティング
16を施すこともできる。前述した天然防虫繊維は鼻を
刺激する強い臭いがある。また、人体に有害なものもあ
る。このため、天然防虫繊維の臭いが飛散しないよう、
又、人体に直接接触しないように、繊維シート13表面
をポリエチレンなどの樹脂コーティング16で覆ってし
まうのである。尚、この場合、完全な気密性のコーティ
ングでは、天然防虫繊維の防虫効果が十分に発揮されな
いので、微細な孔を有する多孔質なコーティングがよ
く、これにより、天然防虫繊維より飛散した防虫成分が
少しづつマット11表面に出て効果を示すようになる。
【0019】本発明の防虫マット11は、図1に示すよ
うに、上記の如く構成された繊維シート13に、パイル
糸17が打ち込まれると共に裏面にバッキング層19が
形成されているのである。これにより、繊維シート13
表面はパイル糸17で覆われ、しかも裏面がバッキング
層19で裏打ちされることになるから、繊維シート13
はパイル糸17とバッキング層19とで保護されること
になり、繊維シート13に含まれる天然防虫繊維20が
クリーニングなどによっても容易に脱落したりし難く、
当該マットの防虫効果が容易に失効しなくなる。尚、図
1に示すように、繊維シート13表面に樹脂コーティン
グ16を施すようにしたものにあっては、パイル糸17
を打ち込みにより、細かい孔が開けられることになるの
で、この孔を通じて天然防虫繊維20より飛散した防虫
成分が少しづつマット11表面に出て効果を示すように
なる。このため、樹脂コーティング16には無孔のもの
を使用することができる。
【0020】パイル糸17は、ポリエチレン繊維、ポリ
プロピレン繊維などのポリオレフィン繊維を所定の太さ
に紡績して作られたものであり、安価で軽く、しかも焼
却時や火災時に人体や環境に有害なガスの発生しないも
のである。このパイル糸17には導電性繊維18を含ま
せることもでき、このパイル糸17を繊維シート13に
打ち込むことで、人体に帯電した静電気が、パイル糸1
7の導電性繊維18を通じて繊維シート13に含まれる
導電性繊維15に吸収されることになる。
【0021】バッキング層19は、パイル糸17が繊維
シート13から抜け出ないようにこれを固定するもので
あるが、そのほかに繊維シート13に含まれる天然防虫
繊維20の防虫成分が容易に飛散しないようこれを保護
する機能と、天然防虫繊維20の脱落を防止する機能と
を備えている。このバッキング層19は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのオレフィン系の樹脂を素材と
しており、安価で軽く、しかも焼却時や火災時に人体や
環境に有害なガスを発生することがない。
【0022】このように構成された防虫マット11にあ
っては、これを構成する繊維シート13、パイル糸1
7、バッキング層19のいずれもが、オレフィン系樹脂
を素材としているので、焼却時や火災時に塩化水素、ア
ンモニア、アルデヒド、シアン化水素などの人体や環境
に有害なガスを発生することがなく、しかもオレフィン
系樹脂の比重は軽いので、これを用いることで当該マッ
トの軽量化が計られている。
【0023】また、この防虫マットにあっては、繊維シ
ートに含まれる天然防虫繊維の持つ防虫作用により、マ
ットにダニ、しらみ、蚤、蟻など害虫を寄せ付けず、し
かもマットに付着したダニ、しらみ、蚤、蟻などを完全
に死滅させることができるようになっている。又、天然
防虫繊維自体に優れた防虫効果が保存されているので、
従来の繊維シートに殺虫剤を含浸又は塗布して付着させ
た防虫マットのように、経時とともにあるいはクリーニ
ングによって殺虫剤が脱落し、当該防虫マットの防虫効
果が著しく損なわれるということがない。
【0024】また、月桃や糸芭蕉などの植物の葉、茎、
根、樹皮などから得られる抽出液を外壁が微多孔膜より
なるカプセル中に封入したマイクロカプセルを天然防虫
繊維表面に付着させたものにあっては、経時と共に抽出
液がマイクロカプセルの微孔を通じて少しずつ浸出する
ので、その防虫効果が一時に喪失することがなく、長期
に渡り防虫効果が保持されるようになっている。
【0025】また、本発明の防虫マットであって、導電
性繊維として、銅、アルミニウムなどの金属をメッキし
た繊維や、銅、アルミニウムなどの金属粉を混合した繊
維などを含むものにあっては、これらの金属が導電性と
共に抗菌性を備えていることから、マットに付着した微
生物の繁殖を押え、マットの変色、悪臭の発生を防止
し、かつ微生物の繁殖によってマットにおける除電効果
が阻害されるのを防止するといった作用効果を有する。
【0026】また、繊維シート13及びパイル糸17に
導電性繊維15、18を含ませたものにあっては、人体
に帯電した静電気を吸収するようになっており、このマ
ット11にアースコード(図示しない)を接続し、床面
あるいは車体にアースすることにより、当該マットに吸
収された静電気は速やかにアースされることになる。
【0027】
【実施例】図4、図2及び図3に示すように、月桃より
得られた繊維表面に、月桃の葉、茎より抽出された抽出
液24を微多孔23を有する壁よりなるカプセル中に封
入したマイクロカプセル22を付着させて天然防虫繊維
20とし、この天然防虫繊維20にカーボン繊維とポリ
プロピレン繊維とを加えて混繊し裏側天然防虫繊維層1
3aを形成した。一方、カーボン繊維とポリプロピレン
繊維とを加えて混繊し表側繊維層13bを形成し、これ
ら裏側天然防虫繊維層13aと表側繊維層13bとをニ
ードルパンチにより絡合処理することで一体化し繊維シ
ート13を得た。
【0028】次いで、得られた繊維シート13の表裏
に、月桃の葉、茎より抽出された抽出液を加えたポリエ
チレン系バインダー14を塗布し、このバインダー14
上にカーボン繊維15を空気流とともに散布して繊維シ
ート13の表裏に付着させた。又、表側繊維層13b側
表面にはバインダー14を介して付着しているカーボン
繊維15上にポリオレフィン樹脂のコーティング16を
施した。
【0029】この後、この繊維シート13にポリプロピ
レン繊維からなるパイル糸17であって、糸表面に銅メ
ッキしてなるポリプロピレン繊維束18を巻き付けたも
のを打ち込む。又、繊維シート13の裏側にはパイル糸
17の抜けを防止するため、非晶質ポリアルファオレフ
ィンよりなるバッキング層19を形成した。得られた防
虫マットを0.50m×0.74m= 0.37m2の大きさに裁断
し、試験用サンプルとした。尚、マットの周縁は銅メッ
キした導電性繊維を含むかがり糸でオーバーロックし
た。
【0030】上記防虫マットを使用した場合の人体の帯
電圧を測定する。測定装置:図5に示すように、アルミ
床30上に絶縁材31を敷き、更にこの上にポリアミド
製カーペット32を敷き、このカーペット32上に椅子
33と防虫マット11とを置く。尚、防虫マット11周
縁にはアースコード(図示しない)を接続して床面にア
ースできるようにした。
【0031】人34が椅子33に座り足をマット11に
乗せる。10回背、尻を椅子33に擦りつける。この時
の人体に帯電している静電気を、導線35、絶縁棒36
に取り付けたアルミ板37を介して電位測定器38へと
導き、この電位測定器38によって人体の帯電圧を測定
するのである。測定時の温度は20℃、湿度は20%で
あった。
【0032】上記装置により人体の帯電圧を測定した結
果、防虫マットは放電現象に起因する人体への電撃ショ
ックを完全に解消することができる3.0kvを下回る
帯電圧を実現することができた。
【0033】また、上記実験で用いた防虫マットを温度
35℃、湿度30%の条件下に1カ月間放置したとこ
ろ、カビの発生、悪臭の発生はなかった。又、上記実験
で用いたものと同じ構造の防虫マットを密閉容器内に入
れ、これにチリダニを入れて24時間放置したところ、
ダニの死亡率は100%であった。
【0034】さらに、上記実験で用いた防虫マットを燃
やし、そのときに発生するガスを測定したところ、炭酸
系ガスのみの発生であり、塩化水素、アンモニア、アル
デヒド、シアン化水素などといった人体や環境に有害な
ガスの発生は認められなかった。
【0035】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の防虫マットは、当該防虫マットを構成する繊維シ
ート、パイル糸、バッキング層のいずれもが、オレフィ
ン系樹脂を素材としており、しかも繊維シート中に天然
防虫繊維を含ませることにより防虫効果を導き出してい
ることから、焼却時や火災時に塩化水素、アンモニア、
アルデヒド、シアン化水素などの人体や環境に有害なガ
スを発生することがない。又、このマットは、比重の軽
いオレフィン系樹脂を素材としていることから軽量化が
計られている。
【0036】また、この防虫マットは、繊維シートの天
然防虫繊維の持つ防虫作用により、シートにダニなどの
害虫を寄せ付けず、しかもシートに付着したダニなどの
害虫を完全に死滅させることができる。又、経時と共に
またはクリーニングによっても、天然防虫繊維自体に優
れた防虫効果が保存されているので、当該防虫マットの
防虫効果が著しく損なわれることがない。
【0037】また、この防虫マットは、その製造時にお
いて天然防虫繊維の含有量を適宜調整することにより、
所望の防虫効果を有する防虫マットを得ることができ
る。
【0038】請求項2記載の防虫マットにあっては、天
然防虫繊維が防虫木より得られる植物繊維であることか
ら、焼却時や火災時に人体や環境に有害なガスを発生す
ることがない。
【0039】請求項3記載の防虫マットにあっては、天
然防虫繊維としての月桃が、葉や茎に優れた防虫効果、
防菌効果、防かび効果を有する成分を持っており、しか
も月桃は、同じく防虫木として知られる檜、杉などが、
一旦伐採したならば元の環境に戻るまでに何十年という
長い年月を要し、しかも簡単に移植できないのに比べ
て、株で移植でき、容易に繁殖する性質を持つことか
ら、その使用が地球環境の破壊につながるという恐れも
ない。
【0040】請求項4記載の防虫マットにあっては、天
然防虫繊維としての糸芭蕉が、葉や茎に優れた防虫効
果、防菌効果、防かび効果を有する成分を持っており、
しかも糸芭蕉は、同じく防虫木として知られる檜、杉な
どが、一旦伐採したならば元の環境に戻るまでに何十年
という長い年月を要し、しかも簡単に移植できないのに
比べて、株で移植でき、容易に繁殖する性質を持つこと
から、その使用が地球環境の破壊につながるという恐れ
もない。
【0041】請求項5記載の防虫マットにあっては、ポ
リオレフィン繊維シート及びパイル糸に導電性繊維が含
まれていることから、優れた防虫効果、焼却時や火災時
に人体や環境に有害なガスを発生することがないという
効果に加え、人体に帯電した静電気を除去するという効
果も兼備する。特に導電性繊維として、銅、アルミニウ
ムなどの金属をメッキした繊維や、銅、アルミニウムな
どの金属粉を混合した繊維などを含むものにあっては、
これらの金属が導電性と共に抗菌性を備えていることか
ら、マットに付着した微生物の繁殖を押え、マットの変
色、悪臭の発生を防止し、かつ微生物の繁殖によってマ
ットにおける除電効果が阻害されるのを防止するといっ
た作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防虫マットを示す要部拡大断面図。
【図2】本発明の防虫マットに含まれる天然防虫繊維を
示す要部拡大図。
【図3】天然防虫繊維に付着しているマイクロカプセル
を示す拡大断面図。
【図4】本発明の防虫マットの別の態様を示す要部拡大
断面図。
【図5】本発明の防虫マットを用いて人体の帯電圧を測
定する測定装置を示した模式図。
【符号の説明】
11・・・防虫マット 13・・・繊維シート 15・・・導電性繊維 17・・・パイル糸 19・・・バッキング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 嘉子 岐阜県羽島郡笠松町友楽町51番地 有限会 社祥永物産内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然防虫繊維を含むポリオレフィン繊維
    シートに、ポリオレフィン繊維よりなるパイル糸が打ち
    込まれていると共に、前記繊維シート裏面にポリオレフ
    ィン樹脂よりなるバッキング層が形成されていることを
    特徴とする防虫マット。
  2. 【請求項2】 天然防虫繊維が防虫木より得られる植物
    繊維であることを特徴とする請求項1記載の防虫マッ
    ト。
  3. 【請求項3】 天然防虫繊維が月桃より得られる植物繊
    維であることを特徴とする請求項2記載の防虫マット。
  4. 【請求項4】 天然防虫繊維が糸芭蕉より得られる植物
    繊維であることを特徴とする請求項2記載の防虫マッ
    ト。
  5. 【請求項5】前記ポリオレフィン繊維シート及びパイル
    糸に導電性繊維が含まれていることを特徴とする請求項
    1記載の防虫マット。
JP6085020A 1994-04-22 1994-04-22 防虫マット Pending JPH07289412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004324018A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Diatex Co Ltd ポリオレフィン製タフティングマット及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004324018A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Diatex Co Ltd ポリオレフィン製タフティングマット及びその製造方法

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