JPH07288800A - マルチメディアシステム - Google Patents

マルチメディアシステム

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Publication number
JPH07288800A
JPH07288800A JP6077395A JP7739594A JPH07288800A JP H07288800 A JPH07288800 A JP H07288800A JP 6077395 A JP6077395 A JP 6077395A JP 7739594 A JP7739594 A JP 7739594A JP H07288800 A JPH07288800 A JP H07288800A
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JP
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client
multimedia data
multimedia
real
server
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Application number
JP6077395A
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English (en)
Inventor
Yuji Kimura
祐二 木村
Tetsuya Kawahara
哲也 河原
Kenji Kawasaki
健治 川崎
Takehiro Yamada
剛裕 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to JP6077395A priority Critical patent/JPH07288800A/ja
Publication of JPH07288800A publication Critical patent/JPH07288800A/ja
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワークを介して動画や音声などのマル
チメディアデータのリアルタイム再生を行うマルチメデ
ィアシステムに関し、端末数の多い大規模なシステムを
従来より低コストで構築できるようにする。 【構成】 サーバ内には、すべてのマルチメディアデー
タを格納するマルチメディアデータ記憶装置と、システ
ムのアクセス状況を格納するアクセス状況記憶装置とを
設ける。情報サービスを要求されたクライアントは、所
望のマルチメディアデータのリアルタイム再生に必要な
転送能力を算出し、アクセス状況記憶装置を参照して得
られる現在実行中の転送能力およびサーバの転送能力の
上限値に基づいて必要な転送能力が得られないと判定さ
れた場合には、当該情報サービスを提供しない。これに
より、システムの低コスト化を図るとともに動作の安定
性を保証することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネットワーク上で運用さ
れるマルチメディアシステムに係り、特に、システムの
能力と実際の運用状況に合わせて最適な情報サービスを
提供することのできるマルチメディアシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、動画データを含むマルチメデ
ィアデータを用いて情報サービスを提供するためのシス
テムとして、特開昭62−70975号公報に記載され
ているようなマルチメディアシステムが提案されてい
る。
【0003】図16は、従来のマルチメディアシステム
の一例の概略構成を示す図である。同図中、情報センタ
1601から転送されるデータ(主として文字データ)
は、通信網1602を介して送信されて情報サービス端
末のディスプレイ1605上に表示される。情報サービ
ス端末において、使用者がキーボード1607から参照
したいデータを特定するキーワードを入力すると、バス
1606を介して主記憶装置1609内に存在する図示
しない情報管理テーブルが参照され、ビデオファイル1
603内の上記キーワードに対応するマルチメディアデ
ータを保持しているフレームアドレスが返信される。そ
して、情報サービス端末のマイクロプロセッサ1608
は返信されたフレームアドレスを解析した後、ファイル
1603を制御して指定されたデータ(マルチメディア
データ)を発行すると、ビデオミキサ1604を制御し
てセンタ1601から受信した画面データとファイル1
603から発行された映像データとをディスプレイ16
05上で切り替えたり合成表示したりできるようにす
る。以上により、各情報サービス端末ごとに動画などの
マルチメディアデータを独立に検索可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマルチメデ
ィアシステムでは、各々の情報サービス端末側にビデオ
ファイル1603を具備し、情報センタ1601におい
て定義された情報管理テーブルに基づき、上記ビデオフ
ァイル1603をキーワード検索する構成とされてい
る。したがって、多数の情報サービス端末を有する大規
模なマルチメディアシステムを構築しようとする場合に
おいても、動画データなどを含むマルチメディアデータ
を格納するための記憶手段(上述したビデオファイルな
ど)をすべての情報サービス端末に具備する必要が生ず
る。
【0005】ここで、マルチメディアシステムにおいて
情報検索の対象とされるマルチメディアデータとは、文
字,図形,動画(物体の動きなどを伝えられる連続した
映像情報(テレビジョン映像など)のことである),音
声などのデータをすべてディジタル化することにより、
コンピュータで統合的に取り扱うことを可能としたもの
であるが、特に動画や音声については、ディジタルデー
タとして格納する場合の方が、旧来のようにアナログデ
ータとして格納する場合よりも記憶容量などの点で記憶
手段のコストが増大するのが一般的である(なお、動画
および音声データについては、データ圧縮/伸長を行う
ことでネットワークに対して少なくとも1つ以上の動画
および音声データをリアルタイム転送可能とされてい
る)ため、各々の情報サービス端末にすべてのディジタ
ルデータを格納する記憶手段を設けると、マルチメディ
アシステムの構築に要するコストが大幅に増大してしま
うという問題点があった。
【0006】したがって本発明の目的は、上記の問題点
を解決して、システムの構築に要するコストを大幅に増
大させることなく、多数の情報サービス端末や多量のマ
ルチメディアデータを有する大規模なシステムを構築す
ることのできるマルチメディアシステムを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記の目的を達成するため、本発明のマルチメディ
アシステムは、情報サービス端末として使用される複数
のクライアントと、前記クライアントに対するデータ転
送を中継するネットワークと、前記クライアントおよび
前記ネットワークの統括制御を行う一以上のサーバとに
よって構成されており、情報サービス端末として動作中
のクライアントから指定されたマルチメディアデータを
前記クライアント上でリアルタイム再生するマルチメデ
ィアシステムにおいて、前記サーバは、指定されたマル
チメディアデータを前記ネットワークを介してリアルタ
イム転送するリアルタイム転送処理部と、前記ネットワ
ークに接続されたすべてのクライアントとの間のアクセ
ス状況に関する情報が格納されるアクセス状況格納部と
を具備し、前記クライアントは、リアルタイム転送され
たマルチメディアデータのリアルタイム再生を行うリア
ルタイム再生処理部と、前記アクセス状況格納部を参照
してリアルタイム再生に必要な転送能力が得られるか否
かを判定する転送能力判定処理部とを具備する構成とし
たものである。
【0008】(2) また、(1)において、前記アクセス状況
格納部に格納されるアクセス状況は、新たにリアルタイ
ム再生を開始しようとするクライアントが前記サーバに
アクセスしたときに更新されるように構成したものであ
る。
【0009】(3) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバは、各々のクライアントからリアルタイム再生の対
象として共用されるマルチメディアデータを格納するマ
ルチメディアデータ格納部を具備する構成としたもので
ある。
【0010】(4) また、(1)〜(3)のいずれかにおいて、
情報サービス端末として動作中のクライアントにおける
前記転送能力判定処理部によって前記リアルタイム再生
に必要な転送能力が得られないと判定されたとき、前記
クライアントはその旨のメッセージを表示するように構
成したものである。
【0011】(5) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバおよびクライアントは、リアルタイム再生の対象と
されるマルチメディアデータを格納するマルチメディア
データ格納部をそれぞれ具備し、異なるマルチメディア
データ格納部には異なるマルチメディアデータを格納す
るように構成したものである。
【0012】(6) また、(5)において、情報サービス端末
として動作中の第1のクライアントにおける前記転送能
力判定処理部によって前記リアルタイム再生に必要な転
送能力が得られないと判定されるとともに、前記リアル
タイム再生の対象とされる特定のマルチメディアデータ
が格納されているマルチメディアデータ格納部を有する
第2のクライアントが情報サービス端末として使用され
ていないとき、前記第1のクライアントは前記第2のク
ライアントについての案内メッセージを表示するように
構成したものである。
【0013】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0014】(1) 本発明のマルチメディアシステムで
は、情報サービス端末として使用される複数のクライア
ントと、前記クライアントに対するデータ転送を中継す
るネットワークと、前記クライアントおよび前記ネット
ワークの統括制御を行う一以上のサーバとによって構成
されており、情報サービス端末として動作中のクライア
ントから指定されたマルチメディアデータを前記クライ
アント上でリアルタイム再生するマルチメディアシステ
ムにおいて、前記サーバは、指定されたマルチメディア
データを前記ネットワークを介してリアルタイム転送す
るリアルタイム転送処理部と、前記ネットワークに接続
されたすべてのクライアントとの間のアクセス状況に関
する情報が格納されるアクセス状況格納部とを具備し、
前記クライアントは、リアルタイム転送されたマルチメ
ディアデータのリアルタイム再生を行うリアルタイム再
生処理部と、前記アクセス状況格納部を参照してリアル
タイム再生に必要な転送能力が得られるか否かを判定す
る転送能力判定処理部とを具備する構成としたことによ
り、各クライアントとの間のアクセス状況およびサーバ
によるマルチメディアデータの転送能力(マルチメディ
アデータの入出力速度やネットワーク上におけるデータ
転送速度など)に応じて、クライアントに対するリアル
タイム転送を行うか否かを制御し、システムの安定動作
を保証することができる(すなわち、サーバが複数のク
ライアントに対して同時にリアルタイム転送できる能力
の上限値と各々のクライアントにおいて計算されたマル
チメディアデータの転送に必要な転送能力の値とを比較
し、後者が前者を上回ってしまう場合にはサーバからの
新たなリアルタイム転送を行わないように制御す
る。)。
【0015】(2) また、(1)において、前記アクセス状況
格納部に格納されるアクセス状況は、新たにリアルタイ
ム再生を開始しようとするクライアントが前記サーバに
アクセスしたときに更新されるように構成したことによ
り、マルチメディアシステム全体におけるリアルタイム
転送の状況の変化に対応してアクセス状況格納部の内容
を常に最新の状態とすることができる。
【0016】(3) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバは、各々のクライアントからリアルタイム再生の対
象として共用されるマルチメディアデータを格納するマ
ルチメディアデータ格納部を具備する構成としたことに
より、クライアント側にはマルチメディアデータを格納
しておく必要がなくなるので、例えば端末機能のみを有
する簡単な装置でクライアントを構成すれば、マルチメ
ディアシステムの構築コストを大幅に低減させたり、情
報サービス端末の小型軽量化を図ったりすることができ
る。
【0017】(4) また、(1)〜(3)のいずれかにおいて、
情報サービス端末として動作中のクライアントにおける
前記転送能力判定処理部によって前記リアルタイム再生
に必要な転送能力が得られないと判定されたとき、前記
クライアントはその旨のメッセージを表示するように構
成したことにより、転送能力に余裕があるときには利用
者に対して品質の高い情報サービスを確実に提供する一
方、転送能力に余裕がないときには利用者の無用な待ち
時間をなくすことができる。
【0018】(5) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバおよびクライアントは、リアルタイム再生の対象と
されるマルチメディアデータを格納するマルチメディア
データ格納部をそれぞれ具備し、異なるマルチメディア
データ格納部には異なるマルチメディアデータを格納す
るように構成したことにより、例えばネットワークのセ
グメントごとにマルチメディアデータを複数のクライア
ントに分散させて格納すれば、ネットワークやサーバへ
の負荷を平均的に分散させてシステムの動作をより安定
させることができる。
【0019】(6) また、(5)において、情報サービス端末
として動作中の第1のクライアントにおける前記転送能
力判定処理部によって前記リアルタイム再生に必要な転
送能力が得られないと判定されるとともに、前記リアル
タイム再生の対象とされる特定のマルチメディアデータ
が格納されているマルチメディアデータ格納部を有する
第2のクライアントが情報サービス端末として使用され
ていないとき、前記第1のクライアントは前記第2のク
ライアントについての案内メッセージを表示するように
構成したことにより、ネットワークを介したマルチメデ
ィアデータの転送なしに情報サービスを受けられるクラ
イアントに利用者を誘導して、ネットワークへの負荷を
軽減することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明のマルチメディアシステムの実
施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のマルチメディアシステム
の一実施例の概略構成を示す図である。同図中、100
はネットワークの通信制御を行うサーバ,110および
120は利用者に対して情報サービスを提供するための
情報サービス端末として用いられるクライアント,13
0はネットワークを構築するための通信媒体(同軸ケー
ブル,ツイストペアケーブル,光ファイバー,電波な
ど)である。そして、サーバ100は、入出力装置10
1,CPU102,ネットワークインタフェース10
3,メモリ104,記憶装置105によって構成されて
おり、記憶装置105は、文字,図形,動画,音声など
の原情報をディジタル化して得られるマルチメディアデ
ータを格納するマルチメディアデータ記憶装置106
(請求項中のマルチメディアデータ格納部に相当する)
と、クライアント110,120との間のデータアクセ
スに関する情報(アクセス状況)を格納するアクセス状
況記憶装置107(請求項中のアクセス状況格納部に相
当する)からなっている。また、クライアント110
は、入出力装置116,CPU112,ネットワークイ
ンターフェース111,メモリ115,記憶装置11
3,圧縮伸長装置114(マルチメディアデータのデー
タ圧縮および伸張を行うマルチメディアデータ圧縮伸長
装置であり、専用のプロセッサを設ける構成としても、
CPU112を用いたソフトウェア処理で代用する構成
としてもよい。)によって構成されており、CPU11
2が請求項中の処理能力判定処理部として作用する。な
お、クライアント120の構成はクライアント110と
同一であるため、その説明を省略する。
【0022】このように、サーバ100内にマルチメデ
ィアデータを格納することができるマルチメディアデー
タ記憶装置106と、各々のクライアント110,12
0とサーバ100との間のデータアクセス(マルチメデ
ィアデータの入出力や格納など)に関する情報(アクセ
ス状況)を格納できるアクセス状況記憶装置107を設
けておいて、クライアント110(120でも同様)側
で、利用者に対する情報サービスの提供に必要とされる
マルチメディアの転送能力を、CPU112,メモリ1
15,記憶装置113などを用いて算出する。そして、
クライアント110は、サーバ100にアクセスしたと
きに、アクセス状況記憶装置107の内容を更新して算
出された上記転送能力に関する情報を書き込むととも
に、他のクライアント装置120のアクセス状況に関す
る情報を読み出す(この書き込み/読み出し処理は、各
々のクライアント110,120が、一定時間ごとまた
は処理に応じて行う)ことにより、あらかじめわかって
いるサーバ100のマルチメディアデータ転送能力(算
出方法の詳細については後述する)に応じて、クライア
ント110,120との間のデータアクセスを適切に制
御することができるようになる。
【0023】図2は、図1のシステムの動作フローを示
す図である。同図において、最初に利用者が情報サービ
ス端末としてクライアント110(または120でも可
能)を使用して、所望の情報サービスを出力させるため
の操作(あるいは、情報を入力するために必要な操作)
を行う(ステップ201)。これに応じて、クライアン
ト110は、所望の情報サービスを得るために必要なサ
ーバ100からクライアント110へのマルチメディア
データ転送能力を算出して、これをサーバ100のアク
セス状況記憶装置107に書き込むと同時に、アクセス
状況記憶装置107から他のクライアント(120)と
の間のアクセス状況を読み出す(ステップ202)。そ
して、クライアント110は、ステップ202で読み出
した他のクライアント(120)のアクセス状況に基づ
き、クライアント110において所望の情報サービスを
出力させる(あるいは情報を入力する)ためのデータ転
送を行う際に必要とされるサーバ100のマルチメディ
アデータ転送能力を算出して、あらかじめ求められてい
るサーバ100のマルチメディアデータ転送能力の上限
との比較を行う(ステップ204)。
【0024】ステップ204において、必要とされるサ
ーバ100のマルチメディアデータ転送能力が上限を超
えないと判定された場合には、サーバ100との間でマ
ルチメディアデータの読み出し(または書き込み)処理
を行う(ステップ205)とともに、読み出した(また
は書き込んだ)マルチメディアデータに対して圧縮伸張
装置114による伸張処理(または圧縮処理)を行う。
そして、入出力装置116を用いて出力処理(または入
力処理)を行い(ステップ207)、情報サービスの提
供が完了したか、または、マルチメディアデータの出力
処理(入力処理)を中断させる操作が行われた場合には
出力処理(入力処理)を終了し、サーバ100(30
0)のアクセス状況記憶装置107(307)に書き込
んだ、クライアント110(310)のアクセス状況
(マルチメディアデータ転送能力)を消去する。それ以
外の場合にはステップ205に戻る。
【0025】ステップ204において、必要とされるサ
ーバ100のマルチメディアデータ転送能力が上限を超
えると判定された場合には、サーバ100との間でマル
チメディアデータの読み出し(または書き込み)処理を
行うことができない旨のメッセージを利用者に提示して
(ステップ209)、ステップ201に戻る。
【0026】以上のように、ステップ202(クライア
ントのアクセス状況の書き込みおよび読み出し)および
ステップ204(サーバ100のデータ転送能力の上限
とクライアント110への転送時に必要なデータ転送能
力との比較)の処理により、サーバ100のマルチメデ
ィアデータ転送能力に適合するようにクライアント11
0および120のデータアクセスの制御を行うことがで
きる。なお、サーバ100から各々のクライアント11
0,120へマルチメディアデータのリアルタイム転送
を行うために必要なマルチメディアデータ転送能力の合
計が、サーバ100のマルチメディアデータ転送能力の
上限を超えない場合には、サーバ100に対するクライ
アント110,120の接続およびデータアクセスを同
時に可能とする。また、新たにアクセスしようとする他
のクライアントへマルチメディアデータのリアルタイム
転送を行うために必要なマルチメディアデータ転送能力
と現在実行中のリアルタイム転送に必要なマルチメディ
アデータ転送能力との合計が、サーバ100のマルチメ
ディアデータ転送能力の上限を超えてしまう場合には、
サーバ100に対する新たなクライアントの接続および
データアクセスを不可とする。
【0027】図3は、本発明のマルチメディアシステム
の他の実施例の概略構成を示す図である。同図中、30
0はネットワークの通信制御を行うサーバ,310およ
び320は利用者に対して情報サービスを提供するため
の情報サービス端末として用いられるクライアント,3
30はネットワークを構築するための通信媒体(同軸ケ
ーブル,ツイストペアケーブル,光ファイバー,電波な
ど)である。そして、サーバ300は、入出力装置30
1,CPU302,ネットワークインタフェース30
3,メモリ304,記憶装置305によって構成されて
おり、記憶装置305は、文字,図形,動画,音声など
の原情報をディジタル化して得られるマルチメディアデ
ータを格納するマルチメディアデータ記憶装置306
(請求項中のマルチメディアデータ格納部に相当する)
と、クライアント310,320との間のデータアクセ
スに関する情報(アクセス状況)を格納するアクセス状
況記憶装置307(請求項中のアクセス状況格納部に相
当する)からなっている。また、クライアント310
は、入出力装置316,CPU312,ネットワークイ
ンターフェース311,メモリ315,記憶装置31
3,圧縮伸長装置314(マルチメディアデータのデー
タ圧縮および伸張を行うマルチメディアデータ圧縮伸長
装置であり、専用のプロセッサを設ける構成としても、
CPU312を用いたソフトウェア処理で代用する構成
としてもよい。)によって構成されており、CPU31
2が請求項中の処理能力判定処理部として作用する。な
お、クライアント320の構成はクライアント310と
同一であるため、その説明を省略する。
【0028】ここで、クライアント310,320の一
部もしくは全部における記憶装置313内には、少なく
とも1つ以上の情報サービスに必要なマルチメディアデ
ータを格納できるマルチメディア記憶装置318を設
け、各々のマルチメディア記憶装置318にはそれぞれ
異なる情報サービスを提供できるマルチメディアデータ
を格納しておく。また、サーバ300内のアクセス状況
記憶装置307には、各クライアント310,320内
のマルチメディアデータ記憶装置318に格納されてい
るマルチメディアデータに関する情報をあらかじめ書き
込んでおく。
【0029】そして、先に説明した実施例と同様に、利
用者に指定された情報サービスを提供するために必要な
マルチメディアデータ転送能力および他のクライアント
との間で現在実行中のリアルタイム転送におけるマルチ
メディアデータ転送能力との合計と、サーバ300のマ
ルチメディアデータ転送能力の上限とを比較して、前者
が後者を超える場合には、各クライアント310,32
0内のマルチメディアデータ記憶装置に格納されている
マルチメディアデータに関する情報と他のクライアント
との間で現在実行中のリアルタイム転送に関する情報に
基づき、現在のところ情報サービス端末として使用され
ておらず、利用者が要求した情報サービスを提供できる
マルチメディアデータがマルチメディアデータ記憶装置
に格納されているクライアントを検索し、そのようなク
ライアントが存在するときには、リアルタイム転送なし
で利用者が要求した情報サービスを提供できる情報サー
ビス端末として、当該クライアントについての案内表示
を行う。
【0030】図4は、図3のシステムの動作フローを示
す図である。同図において、最初に利用者が情報サービ
ス端末としてクライアント310(または320でも可
能)を使用して、所望の情報サービスを出力させるため
の操作(あるいは、情報を入力するために必要な操作)
を行う(ステップ401)。これに応じて、クライアン
ト310は、所望の情報サービスを得るために必要なサ
ーバ300からクライアント310へのマルチメディア
データ転送能力を算出して、これをサーバ300のアク
セス状況記憶装置307に書き込むと同時に、アクセス
状況記憶装置307から他のクライアント(320)と
の間のアクセス状況およびマルチメディアデータ格納情
報を読み出す(ステップ402)。そして、クライアン
ト310は、ステップ402で読み出した他のクライア
ント(320)のアクセス状況に基づき、クライアント
310において所望の情報サービスを出力させる(ある
いは情報を入力する)ためのデータ転送を行う際に必要
とされるサーバ300のマルチメディアデータ転送能力
を算出して、あらかじめ求められているサーバ300の
マルチメディアデータ転送能力の上限との比較を行う
(ステップ404)。
【0031】ステップ404において、必要とされるサ
ーバ300のマルチメディアデータ転送能力が上限を超
えないと判定された場合には、サーバ300との間でマ
ルチメディアデータの読み出し(または書き込み)処理
を行う(ステップ405)とともに、読み出した(また
は書き込んだ)マルチメディアデータに対して圧縮伸張
装置314による伸張処理(または圧縮処理)を行う。
そして、入出力装置316を用いて出力処理(または入
力処理)を行い(ステップ407)、情報サービスの提
供が完了したか、または、マルチメディアデータの出力
処理(入力処理)を中断させる操作が行われた場合には
出力処理(入力処理)を終了し、サーバ100(30
0)のアクセス状況記憶装置107(307)に書き込
んだ、クライアント110(310)のアクセス状況
(マルチメディアデータ転送能力)を消去する。それ以
外の場合にはステップ405に戻る。
【0032】ステップ404において、必要とされるサ
ーバ300のマルチメディアデータ転送能力が上限を超
えると判定された場合には、ステップ402でアクセス
状況記憶装置307から読み出されたマルチメディアデ
ータ格納情報に基づいて、現在のところ情報サービス端
末として使用されていない未使用のクライアントの有無
を確認する(ステップ409)。そして、ステップ40
9で未使用のクライアントがあると判定された場合に
は、未使用のクライアントの中に利用者が要求した情報
サービスを提供できるマルチメディアデータをマルチメ
ディアデータ記憶装置に格納しているクライアントがあ
るか否かを判定し(ステップ410)、存在すると判定
された場合には、情報サービス端末の識別番号などを用
いて当該クライアントの利用者への案内表示を行って
(ステップ411)、ステップ401に戻る。また、ス
テップ409で未使用のクライアントがないと判定され
た場合およびステップ410で利用者が要求した情報サ
ービスを提供できるマルチメディアデータをマルチメデ
ィアデータ記憶装置に格納しているクライアントがない
と判定された場合には、サーバ300との間でマルチメ
ディアデータの読み出し(または書き込み)処理を行う
ことができない旨のメッセージを利用者に提示して(ス
テップ412)、ステップ401に戻る。
【0033】以上のように、ステップ402(情報サー
ビスを要求したクライアントのアクセス状況の書き込
み,他のクライアントのアクセス状況およびマルチメデ
ィア格納情報の読み出し),ステップ404(サーバ3
00のデータ転送能力の上限とクライアント310への
転送時に必要なデータ転送能力との比較),ステップ4
09(未使用クライアントの有無の確認),ステップ4
10(要求された情報サービスを提供できるクライアン
トの有無の確認),ステップ411(要求された情報サ
ービスを提供できるクライアントの利用者への案内表
示)の処理により、サーバ100のマルチメディアデー
タ転送能力に適合するようにクライアント110および
120のデータアクセスの制御を行うとともに、リアル
タイム転送なしで利用者に要求された情報サービスを提
供できるクライアントを案内することもできる。
【0034】図5は、本発明のマルチメディアシステム
が適用されるネットワークの一構成例を示す図である。
同図中、500はネットワークの通信制御を行うサー
バ,511,512,521,522は利用者に対して
情報サービスを提供するための情報サービス端末として
用いられるクライアント,510および520はネット
ワークを構築するための通信媒体(同軸ケーブル,ツイ
ストペアケーブル,光ファイバー,電波など)である。
そして、サーバ500は、入出力装置501,CPU5
02,ネットワークインタフェース503aおよび50
3b,メモリ504,記憶装置505によって構成され
ており、記憶装置505は、文字,図形,動画,音声な
どの原情報をディジタル化して得られるマルチメディア
データを格納するマルチメディアデータ記憶装置506
aおよび506b(請求項中の検索対象データ格納部に
相当する)と、各々のクライアント511,512,5
21,522との間のデータアクセスに関する情報(ア
クセス状況)を格納するアクセス状況記憶装置507
(請求項中のアクセス状況保持部に相当する)からなっ
ている。
【0035】以上の構成において、クライアント511
および512と、クライアント521よび522は、ネ
ットワークの通信媒体510,520によって分離され
ているが、このようにサーバ500のマルチメディアデ
ータ供給能力に適合するように、ネットワークを分離さ
せることによってネットワークの通信媒体によるデータ
転送能力を余裕を持って確保するシステム構成を行って
もよい。また、マルチメディアデータ記憶装置を複数設
け、マルチメディアデータ記憶装置506aに対しては
クライアント511および512から、マルチメディア
データ記憶装置506bに対してはクライアント521
および522からのアクセスのみを可能にすることによ
り、情報サービス端末として使用されるクライアントの
必要とするマルチメディアデータ転送能力に適合するよ
うに、サーバのデータ転送能力を余裕を持って確保する
システム構成を行ってもよい。
【0036】図6は、図1中のクライアントのハードウ
ェア構成の一例を示す図である。同図中、各々のクライ
アントは、主要な処理を行うクライアント主処理部60
0,映像データを入力するためのビデオカメラ装置61
0、音声データを入力するためのマイクロフォン装置6
11、映像データを出力するためのディスプレイ装置6
20、音声データを出力するためのスピーカ装置621
によって構成されている。そして、クライアント主処理
部600は、マルチメディアデータの入力を行うための
映像用A/D変換部603および音声用A/D変換部6
04,利用者が操作入力を行うためのキーボードおよび
マウス605,マルチメディアデータの出力を行うため
の映像用D/A変換部606および音声用D/A変換部
607,サーバとの間でリアルタイム転送される映像デ
ータの圧縮伸長処理を行うための動画処理部601,同
じく音声データの圧縮伸長処理を行うための音声処理部
602によって構成されている。
【0037】図7は、図1中のクライアントを制御する
ソフトウェアの一構成例を示す図である。同図中、最上
位の情報サービスシステム701は、利用者に対するユ
ーザインタフェースの管理を行っており、グラフィック
ユーザインタフェースやマルチメディアの操作を可能に
するためのものである。アクセス状況制御システム70
2は、マルチメディア情報サービスに伴うリアルタイム
転送に必要なマルチメディアデータ転送能力の算出を行
っている。マルチメディアデータ処理システム703
は、マルチメディアデータの圧縮伸長処理を行ってお
り、動画処理部703a,音声処理部703b,その他
文字・図形処理部703cから構成される。最下位のオ
ペレーティングシステム704は、クライアントを構築
しているコンピュータ装置の基本的な制御を行うための
ものであり、マルチメディアデータの圧縮伸長処理に関
わる制御や、サーバとの間のリアルタイム転送に関わる
送受信制御などを行っている。
【0038】図8は、図1中のアクセス状況保持部に格
納される情報の一例を示す図である。同図中、アクセス
状況データ800のデータ項目は、それぞれのクライア
ント810,811,....ごとに、動画801,音声8
02,静止画803,文字804のメディア情報項目
と、各クライアントのマルチメディアデータ記憶装置に
格納されたマルチメディアタイトルなどの格納情報項目
805によって構成されており、メディア情報項目には
当該メディアについて未使用状態821(“×”)また
は使用状態822(“○”)のいずれかを示すフラグ
が、格納情報項目805にはマルチメディアタイトル8
23が、それぞれ格納される。そして、各クライアント
の使用/未使用状態の判断については、すべてのメディ
ア情報項目に未使用状態821(“×”)が設定されて
いるときに当該クライアントが使用されていないと判断
したり、上記項目以外に各クライアントの使用状態を格
納する項目を設けてそこに使用/未使用フラグを格納し
てもよい。
【0039】ここで、動画メディアおよび音声メディア
に関しては、メディア情報に時間情報が加えられてお
り、これによってリアルタイムに当該メディアの再生を
行うときの単位時間あたりのデータ転送能力が規定され
る。例えば、解像度320×240ドット,15フレー
ム/秒,フルカラー(1677万色)の動画データを圧
縮して、1.2Mビット/秒の転送レートでリアルタイ
ム転送することが可能であるとき、異なる動画データを
10台のクライアントで同時に再生しようとする場合に
は、1.2Mビット/秒×10=12Mビット/秒の転
送レートが必要となる。したがって、ネットワーク通信
媒体の転送レートの上限値が10Mビット/秒であった
場合には、このネットワークで同時に動画再生を行うこ
とのできるクライアントの台数は8台までということに
なる。なお、音声データについても、全く圧縮せずに転
送すると1.2Mビット/秒程度の転送レートを必要と
する場合が有りうる。また、静止画や文字についても、
アニメーションのように再生させようとするときには同
様に時間情報が加えられるので、高い転送レートを必要
とする場合がある。
【0040】このように、各々のクライアントにおいて
使用されるメディアの種類により、リアルタイム転送に
必要な転送レートが変動するので、利用者が要求する情
報サービスの内容に応じて同時にマルチメディア情報サ
ービスを提供できるクライアントの台数も変化してしま
う。そこで、上述したようにクライアントのデータアク
セスに関する情報を格納しておくことによって、転送レ
ートおよび同時に使用できる端末数の変化に対応して、
クライアントの使用効率を向上させることができる。
【0041】図9は、図1中のアクセス状況保持部に格
納される情報の他の例を示す図である。同図中、格納さ
れる情報900の内容は、各々のクライアント910,
911,....において使用中のメディアの転送レートを
示すグラフである。そして、項目901は、各々のクラ
イアント910,911,....におけるマルチメディア
タイトルの再生状況(進捗度)を格納する時間軸であ
り、921は転送レート、922は時間軸、923は各
々のクライアント910,911,....におけるマルチ
メディアタイトルのリアルタイム転送に必要な転送レー
トのグラフである。
【0042】図10は、本発明のマルチメディアシステ
ムにおける転送能力の算出方法の一例を示す図(その
1)である。同図中、1001および1002は、図9
に示したアクセス状況保持部に格納される情報の内容の
みを抜粋したものであり、1001はクライアント1に
おける転送レートのグラフを、1002はクライアント
2における転送レートのグラフを、それぞれ示す。ま
た、1003は両者の和を示すグラフである。このと
き、通信媒体の転送レートの上限値1010を3Mビッ
ト/秒とすると、クライアント1および2の転送レート
の和1003が3Mビット/秒を超えることはないた
め、両者に対して同時にマルチメディアデータのリアル
タイム転送を行うことが可能である。
【0043】図11は、本発明のマルチメディアシステ
ムにおける転送能力の算出方法の一例を示す図(その
2)である。同図中、1101,1102,1103は
それぞれ、クライアント1,2,nにおける転送レート
のグラフ、1104は三者の和を示すグラフである。こ
のとき、図10と同様に通信媒体の転送レートの上限値
1110を3Mビット/秒とすると、クライアント1,
2,nにおける転送レートの和が3Mビット/秒を超え
ている時間帯1111が存在するので、この時間帯には
三者へのリアルタイム転送を同時に行うことができな
い。そこで、例えばクライアントnからのアクセスを制
限するなどにより、情報サービスの提供を保証する。な
お、アクセス状況記憶装置に格納する情報は、サーバへ
のアクセスのタイミングに合わせてマルチメディア情報
サービスの進捗度を参照することにより、再計算および
更新を行う。
【0044】図12〜15は、本発明のマルチメディア
システムが提供する情報サービスにおける画面表示例を
示す図である。図12において、初期画面1200中の
情報サービスの起動ボタン1201を、ポインティング
デバイスを操作して選択すると、画面1210が表示さ
れる。画面1210には、施設案内を目的とする情報サ
ービス1220を起動するボタン1212,学習を目的
とした情報サービス1230を起動するボタン121
2,学力および習熟度を確認するための情報サービス1
240を起動するボタン1213,初期画面1200へ
戻るためのボタン1214が表示される。
【0045】図13は施設案内を目的とする情報サービ
スにおける画面表示例であり、最初の画面1220に
は、施設までの交通案内を行う情報サービス1310の
起動ボタン1221,施設内の講座および設備の案内を
行う情報サービス1320の起動ボタン1222、画面
1210へ戻るためのボタン1223が表示される。画
面1310においては、施設までの交通案内が、地図と
順路等のアニメーションおよび動画表示を用いて行われ
る。画面1320には、施設内の講座や設備の案内が施
設の教室等の平面表示によって行われる。そして、施設
内の各部の案内1321a,1322aなどの画面表示
を行うための起動ボタン1321,1322と、画面1
220へ戻るためのボタン1323が表示される。13
20a,1322aは、施設内の各部の案内を教室設備
や教育者の動画表示で行う表示例であり、例えば132
2aは、受付係員や講師の動画表示させた例を示す。な
お、1310,1221a,1322aの各情報サービ
スにおいて一定時間の情報表示を行った後には、起動さ
れた画面へ自動的に戻る。
【0046】図14は学習を目的とした情報サービスに
おける画面表示例であり、1230,1410,142
0,1430,1440,1450,1460はそれぞ
れ、学習情報サービスの画面表示を示す。最初の画面1
230には、学習内容の選択を行うためのボタン123
1および1232,講師および情報サービスセンターへ
の質問などを動画や音声を用いて行うためのメールサー
ビスを起動するボタン1233,画面1210へ戻るた
めのボタン1234が表示される。画面1410は、更
に詳細な学習内容の選択を行うための画面表示例であ
り、更に詳細な学習内容の選択を行うためのボタン14
11,メールサービスを起動するためのボタン141
2,画面1230へ戻るためのボタン1413が表示さ
れる。画面1420は、選択された学習内容を動画およ
びアニメーションで表示する表示例を示す。画面143
0は、メールサービスを行うための画面表示例であり、
動画の表示(1431)とともに、メールの録画・再生
・送信を行うためのボタン1432,1433,143
4を表示する。そして、送信ボタン1434の選択によ
りメールの送信を行い、起動された画面へ自動的に戻
る。画面1440は、講師および情報サービスセンター
からメールの回答があった場合の画面表示1441の表
示例を示し、ここでボタン1441を選択すると、メー
ルサービスを行うための画面1430へ進む。画面14
50は、学習内容を文字表示する(1451)ととも
に、メールサービスを起動するためのボタン1452,
学習内容の代表例を表示するためのボタン1453,画
面1230へ戻るためのボタン1454を表示する。画
面1460は、学習内容の代表例を動画およびアニメー
ションで表示する表示例を示す。なお、画面1420,
1460の各情報サービスでは、一定時間の情報表示を
行った後に、起動された画面へ自動的に戻る。
【0047】図15は学力および習熟度を確認する情報
サービスの画面表示例であり、最初の画面1240で
は、学力および習熟度を確認するための内容選択ボタン
1501,画面1210へ戻るためのボタン1502を
表示する。画面1510は、学力および習熟度の確認を
行う画面であり、動画およびアニメーションの表示(1
511)および学力および習熟度の到達度の表示(15
13)を行うとともに、更に詳細な学力および習熟度を
確認するための内容選択を行うボタン1512,回答の
選択を行うためのボタン1514および1515、画面
1240へ戻るためのボタン1516を表示する。
【0048】このように、マルチメディアシステムの情
報サービスの一つとして教育施設における施設および教
育内容の案内,各教育内容に基づいた自習,理解度確認
などを行うことができるが、上述のように教育施設にお
けるマルチメディア情報サービスを行う場合、複数のク
ライアントにより複数の情報サービスを行う必要があ
る。そこで、サーバのデータ転送能力に応じてクライア
ントからのアクセスを制御することにより、各クライア
ントごとに大容量のファイル装置を設けることなく、複
数のクライアントにおいてマルチメディア情報サービス
を可能にすることができる。また、情報サービスの進み
方は操作者の操作によって決まるものであり、マルチメ
ディアデータの転送要求は一定ではないため、例えば図
13に示した施設案内を目的とする情報サービスを行う
場合は、施設までの交通案内を行う情報サービス131
0を行う前にサーバへの各クライアントのアクセス状況
を参照して、サーバへのアクセスが可能か否かを確認す
る。そして、アクセスができない場合には、アクセス可
能になるまで待つか、情報サービスで使用するメディア
を動画から静止画や文字へ自動的に変更するなどの処理
を行う。
【0049】以上のように本実施例によれば、本発明に
よれば、ディジタル化したマルチメディアデータを用い
マルチメディア情報サービスを行うシステムにおいて、
サーバのマルチメディアデータ転送能力に応じてクライ
アントのデータアクセスを制御することにより、情報サ
ービス端末ごとに全てのマルチメディアデータを格納す
るための記憶装置を設けることなく、動画および音声デ
ータを用いたマルチメディア情報サービスを提供するこ
とができる。
【0050】さらに、各クライアントのアクセス状況を
把握できることから、ネットワークがセグメント分けさ
れたシステムで各セグメントごとの利用者数を適度に分
散させたり、複数のサーバを持ったネットワークシステ
ムで各サーバに対する利用者数を分散させることなどに
より、ネットワークやサーバに対する負荷を分散させ
て、動作の安定したシステムを建築することができる。
【0051】
【発明の効果】
(1) 以上詳しく説明したように、本発明のマルチメディ
アシステムによれば、情報サービス端末として使用され
る複数のクライアントと、前記クライアントに対するデ
ータ転送を中継するネットワークと、前記クライアント
および前記ネットワークの統括制御を行う一以上のサー
バとによって構成されており、情報サービス端末として
動作中のクライアントから指定されたマルチメディアデ
ータを前記クライアント上でリアルタイム再生するマル
チメディアシステムにおいて、前記サーバは、指定され
たマルチメディアデータを前記ネットワークを介してリ
アルタイム転送するリアルタイム転送処理部と、前記ネ
ットワークに接続されたすべてのクライアントとの間の
アクセス状況に関する情報が格納されるアクセス状況格
納部とを具備し、前記クライアントは、リアルタイム転
送されたマルチメディアデータのリアルタイム再生を行
うリアルタイム再生処理部と、前記アクセス状況格納部
を参照してリアルタイム再生に必要な転送能力が得られ
るか否かを判定する転送能力判定処理部とを具備する構
成としたことにより、各クライアントとの間のアクセス
状況およびサーバによるマルチメディアデータの転送能
力(マルチメディアデータの入出力速度やネットワーク
上におけるデータ転送速度など)に応じて、クライアン
トに対するリアルタイム転送を行うか否かを制御し、シ
ステムの安定動作を保証することができるという効果が
得られる(すなわち、サーバが複数のクライアントに対
して同時にリアルタイム転送できる能力の上限値と各々
のクライアントにおいて計算されたマルチメディアデー
タの転送に必要な転送能力の値とを比較し、後者が前者
を上回ってしまう場合にはサーバからの新たなリアルタ
イム転送を行わないように制御する。)。
【0052】(2) また、(1)において、前記アクセス状況
格納部に格納されるアクセス状況は、新たにリアルタイ
ム再生を開始しようとするクライアントが前記サーバに
アクセスしたときに更新されるように構成したことによ
り、マルチメディアシステム全体におけるリアルタイム
転送の状況の変化に対応してアクセス状況格納部の内容
を常に最新の状態とすることができるという効果が得ら
れる。
【0053】(3) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバは、各々のクライアントからリアルタイム再生の対
象として共用されるマルチメディアデータを格納するマ
ルチメディアデータ格納部を具備する構成としたことに
より、クライアント側にはマルチメディアデータを格納
しておく必要がなくなるので、例えば端末機能のみを有
する簡単な装置でクライアントを構成すれば、マルチメ
ディアシステムの構築コストを大幅に低減させたり、情
報サービス端末の小型軽量化を図ったりすることができ
るという効果が得られる。
【0054】(4) また、(1)〜(3)のいずれかにおいて、
情報サービス端末として動作中のクライアントにおける
前記転送能力判定処理部によって前記リアルタイム再生
に必要な転送能力が得られないと判定されたとき、前記
クライアントはその旨のメッセージを表示するように構
成したことにより、転送能力に余裕があるときには利用
者に対して品質の高い情報サービスを確実に提供する一
方、転送能力に余裕がないときには利用者の無用な待ち
時間をなくすことができるという効果が得られる。
【0055】(5) また、(1)または(2)において、前記サ
ーバおよびクライアントは、リアルタイム再生の対象と
されるマルチメディアデータを格納するマルチメディア
データ格納部をそれぞれ具備し、異なるマルチメディア
データ格納部には異なるマルチメディアデータを格納す
るように構成したことにより、例えばネットワークのセ
グメントごとにマルチメディアデータを複数のクライア
ントに分散させて格納すれば、ネットワークやサーバへ
の負荷を平均的に分散させてシステムの動作をより安定
させることができるという効果が得られる。
【0056】(6) また、(5)において、情報サービス端末
として動作中の第1のクライアントにおける前記転送能
力判定処理部によって前記リアルタイム再生に必要な転
送能力が得られないと判定されるとともに、前記リアル
タイム再生の対象とされる特定のマルチメディアデータ
が格納されているマルチメディアデータ格納部を有する
第2のクライアントが情報サービス端末として使用され
ていないとき、前記第1のクライアントは前記第2のク
ライアントについての案内メッセージを表示するように
構成したことにより、ネットワークを介したマルチメデ
ィアデータの転送なしに情報サービスを受けられるクラ
イアントに利用者を誘導して、ネットワークへの負荷を
軽減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチメディアシステムの一実施例の
概略構成を示す図である。
【図2】図1のシステムの動作フローを示す図である。
【図3】本発明のマルチメディアシステムの他の実施例
の概略構成を示す図である。
【図4】図3のシステムの動作フローを示す図である。
【図5】本発明のマルチメディアシステムが適用される
ネットワークの一構成例を示す図である。
【図6】図1中のクライアントのハードウェア構成の一
例を示す図である。
【図7】図1中のクライアントを制御するソフトウェア
の一構成例を示す図である。
【図8】図1中のアクセス状況保持部に格納される情報
の一例を示す図である。
【図9】図1中のアクセス状況保持部に格納される情報
の他の例を示す図である。
【図10】本発明のマルチメディアシステムにおける転
送能力の算出方法の一例を示す図(その1)である。
【図11】本発明のマルチメディアシステムにおける転
送能力の算出方法の一例を示す図(その2)である。
【図12】本発明のマルチメディアシステムが提供する
情報サービスにおける画面表示例を示す図(その1)で
ある。
【図13】本発明のマルチメディアシステムが提供する
情報サービスにおける画面表示例を示す図(その2)で
ある。
【図14】本発明のマルチメディアシステムが提供する
情報サービスにおける画面表示例を示す図(その3)で
ある。
【図15】本発明のマルチメディアシステムが提供する
情報サービスにおける画面表示例を示す図(その4)で
ある。
【図16】従来のマルチメディアシステムの一例の概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
100,300 サーバ 101,116,301,316 入出力装置 102,112,302,312 CPU 103,111,303,311 ネットワークインタ
フェース 104,115,304,315 メモリ 105,113,305,313 記憶装置 106,306,318 マルチメディアデータ記憶装
置 107,307 アクセス状況記憶装置 110,120,310,320 クライアント 114,314 圧縮伸長装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 11/00 302 (72)発明者 山田 剛裕 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報サービス端末として使用される複数
    のクライアントと、前記クライアントに対するデータ転
    送を中継するネットワークと、前記クライアントおよび
    前記ネットワークの統括制御を行う一以上のサーバとに
    よって構成されており、情報サービス端末として動作中
    のクライアントから指定されたマルチメディアデータを
    前記クライアント上でリアルタイム再生するマルチメデ
    ィアシステムにおいて、 前記サーバは、指定されたマルチメディアデータを前記
    ネットワークを介してリアルタイム転送するリアルタイ
    ム転送処理部と、前記ネットワークに接続されたすべて
    のクライアントとの間のアクセス状況に関する情報が格
    納されるアクセス状況格納部とを具備し、 前記クライアントは、リアルタイム転送されたマルチメ
    ディアデータのリアルタイム再生を行うリアルタイム再
    生処理部と、前記アクセス状況格納部を参照してリアル
    タイム再生に必要な転送能力が得られるか否かを判定す
    る転送能力判定処理部とを具備する構成としたことを特
    徴とするマルチメディアシステム。
  2. 【請求項2】 前記アクセス状況格納部に格納されるア
    クセス状況は、新たにリアルタイム再生を開始しようと
    するクライアントが前記サーバにアクセスしたときに更
    新されるように構成したことを特徴とする請求項1記載
    のマルチメディアシステム。
  3. 【請求項3】 前記サーバは、各々のクライアントから
    リアルタイム再生の対象として共用されるマルチメディ
    アデータを格納するマルチメディアデータ格納部を具備
    する構成としたことを特徴とする請求項1または2記載
    のマルチメディアシステム。
  4. 【請求項4】 情報サービス端末として動作中のクライ
    アントにおける前記転送能力判定処理部によって前記リ
    アルタイム再生に必要な転送能力が得られないと判定さ
    れたとき、前記クライアントはその旨のメッセージを表
    示するように構成したことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一項記載のマルチメディアシステム。
  5. 【請求項5】 前記サーバおよびクライアントは、リア
    ルタイム再生の対象とされるマルチメディアデータを格
    納するマルチメディアデータ格納部をそれぞれ具備し、
    異なるマルチメディアデータ格納部には異なるマルチメ
    ディアデータを格納するように構成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載のマルチメディアシステム。
  6. 【請求項6】 情報サービス端末として動作中の第1の
    クライアントにおける前記転送能力判定処理部によって
    前記リアルタイム再生に必要な転送能力が得られないと
    判定されるとともに、前記リアルタイム再生の対象とさ
    れる特定のマルチメディアデータが格納されているマル
    チメディアデータ格納部を有する第2のクライアントが
    情報サービス端末として使用されていないとき、前記第
    1のクライアントは前記第2のクライアントについての
    案内メッセージを表示するように構成したことを特徴と
    する請求項5記載のマルチメディアシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465818B1 (ko) * 2002-01-21 2005-01-13 삼성전자주식회사 멀티미디어데이터 관리시스템 및 관리방법
JP2005027319A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Microsoft Corp 通信機器を用いたプロセッサ周辺装置

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