JPH0728798Y2 - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
- Publication number
- JPH0728798Y2 JPH0728798Y2 JP1988067334U JP6733488U JPH0728798Y2 JP H0728798 Y2 JPH0728798 Y2 JP H0728798Y2 JP 1988067334 U JP1988067334 U JP 1988067334U JP 6733488 U JP6733488 U JP 6733488U JP H0728798 Y2 JPH0728798 Y2 JP H0728798Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic circuit
- diaphragm
- magnetic
- speaker
- permanent magnet
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、振動板の両側に夫々磁気回路を配置し、この
両磁気回路により振動板を駆動させて振動歪の低減を計
ったスピーカに関するものである。
両磁気回路により振動板を駆動させて振動歪の低減を計
ったスピーカに関するものである。
（ロ）従来の技術 従来、斯るスピーカは第３図に示す如く構成されてお
り、（１）はフレーム、（２）は前記フレーム（１）に
エッジ（３）により弾性的に支持された振動板、（４）
はバリュームフェライト永久磁石（５）、センターポー
ル兼ボトム（６）及びアッパープレート（７）から構成
されていると共に前記フレーム（１）に固定された第１
磁気回路、（８）は前記振動板（２）に貫通されている
と共に前記第１磁気回路（４）のセンターポール兼ボト
ム（６）のセンターポール部の先端に一端が結合された
結合用シャフト、（９）はバリュームフェライト永久磁
石（10）、センターポール兼ボトム（11）及びアッパー
プレート（12）から構成されると共に該センターポール
兼ボトム（11）のセンターポール部の先端に前記結合用
シャフト（８）の他端が結合された第２磁気回路、（1
3）は前記第１及び第２磁気回路（４）（９）の磁気空
隙（14）（15）に介在され前記振動板（２）と連結され
たコイルボビンで、該コイルボビン（13）は第１、第２
ダンパ（16）（17）により弾性的に支持されている。従
って、斯るコイルボビン（13）に巻回されたボイスコイ
ルに電気信号が印加されると、第１、第２磁気回路
（４）（９）の作用によりコイルボビン（13）に電気信
号に応じた力が印加され、振動板（２）が駆動される。
り、（１）はフレーム、（２）は前記フレーム（１）に
エッジ（３）により弾性的に支持された振動板、（４）
はバリュームフェライト永久磁石（５）、センターポー
ル兼ボトム（６）及びアッパープレート（７）から構成
されていると共に前記フレーム（１）に固定された第１
磁気回路、（８）は前記振動板（２）に貫通されている
と共に前記第１磁気回路（４）のセンターポール兼ボト
ム（６）のセンターポール部の先端に一端が結合された
結合用シャフト、（９）はバリュームフェライト永久磁
石（10）、センターポール兼ボトム（11）及びアッパー
プレート（12）から構成されると共に該センターポール
兼ボトム（11）のセンターポール部の先端に前記結合用
シャフト（８）の他端が結合された第２磁気回路、（1
3）は前記第１及び第２磁気回路（４）（９）の磁気空
隙（14）（15）に介在され前記振動板（２）と連結され
たコイルボビンで、該コイルボビン（13）は第１、第２
ダンパ（16）（17）により弾性的に支持されている。従
って、斯るコイルボビン（13）に巻回されたボイスコイ
ルに電気信号が印加されると、第１、第２磁気回路
（４）（９）の作用によりコイルボビン（13）に電気信
号に応じた力が印加され、振動板（２）が駆動される。
（ハ）考案が解決しようとする課題 ところが、斯る従来構成のスピーカでは振動板（２）へ
の駆動力を等しくするために第１、第２磁気回路（４）
（９）を同じ体積に、即ち、永久磁石（５）と（10）を
同じ材質で且つ同じ大きさに構成し、更にスピーカとし
ての効率を上げるために出来る限り大きくしていた。そ
のため、斯るスピーカでは振動板（２）の音波放射面側
に配された第２磁気回路（９）が障害となって音波の乱
れを生じ、周波数特性が劣化していた。
の駆動力を等しくするために第１、第２磁気回路（４）
（９）を同じ体積に、即ち、永久磁石（５）と（10）を
同じ材質で且つ同じ大きさに構成し、更にスピーカとし
ての効率を上げるために出来る限り大きくしていた。そ
のため、斯るスピーカでは振動板（２）の音波放射面側
に配された第２磁気回路（９）が障害となって音波の乱
れを生じ、周波数特性が劣化していた。
（ニ）課題を解決するための手段 本考案は上記した課題を解決するために、振動板の一面
側に第１磁気回路を配置すると共にその反対側の音波放
射面側に第２磁気回路を対向配置し、この第１、第２磁
気回路により振動板を駆動するようにしたスピーカにお
いて、前記第２磁気回路の振動板面内方向に寸法を、第
１磁気回路の振動板面内方向の寸法よりも小に構成した
ものである。
側に第１磁気回路を配置すると共にその反対側の音波放
射面側に第２磁気回路を対向配置し、この第１、第２磁
気回路により振動板を駆動するようにしたスピーカにお
いて、前記第２磁気回路の振動板面内方向に寸法を、第
１磁気回路の振動板面内方向の寸法よりも小に構成した
ものである。
（ホ）作用 上記した本考案スピーカに依れば、高エネルギー積を持
った希土類系永久磁石を使用することで、磁気的性能は
そのままで、振動板の音波放射面側に配置された第２磁
気回路の体積（特に、振動板面内方向の寸法）を小型化
することが出来る。
った希土類系永久磁石を使用することで、磁気的性能は
そのままで、振動板の音波放射面側に配置された第２磁
気回路の体積（特に、振動板面内方向の寸法）を小型化
することが出来る。
（ヘ）実施例 以下、本考案の一実施例について図面と共に説明する。
尚、従来と同一部品には同一符号を付すと共にその説明
を省略する。
尚、従来と同一部品には同一符号を付すと共にその説明
を省略する。
即ち、本考案スピーカに依れば、前記振動板（２）の音
波放射面に配置された第２磁気回路（９）を構成する永
久磁石を、希土類系永久磁石（18）にすることで、前記
振動板（２）の音波放射面側に配された第２磁気回路
（９）の体積を小にして音波の乱れを軽減するようにし
たものである。具体的に、希土類系永久磁石（18）とし
てネオジュウム−鉄系永久磁石を使用すると、バリュー
ムフェライト永久磁石を使用した従来磁気回路に比べ、
同じ磁気的特性を得る場合、その磁気回路の外径を30％
〜40％小型化出来る。即ち、永久磁石の減磁曲線の第２
象限を表わす第２図より、永久磁石のエネルギーを表わ
すＢとＨの積、即ち最大エネルギー積がバリュームフェ
ライトの場合、3.8MGOeであり、ネオジュウム−鉄系永
久磁石の場合、30MGOeであることがわかる。そして、磁
気回路の磁束密度と永久磁石の断面積との関係式は次式
で表わされ、 Bm・Am＝σ・Bg・Ag Bm:マグネットが持つ磁束密度（GAUSS） Am:マグネットの断面積（cm2） σ：漏れ係数 Bg:磁気回路空隙の磁束密度（GAUSS） Ag:磁気回路空隙の断面積（cm2） この式からAgが同一でありBgを同一にするためには、σ
を同じとするとAmがBmに逆比例することがわかる。従っ
て、第１図からバリュームフェライトのBmが2KGに対し
てネオジウム−鉄のBmが約5.5KGであるので、ネオジウ
ム−鉄系の場合そのAmはバリュームフェライトのAmの2/
5.5倍で良く、これを実際の永久磁石外径に直すと約30
〜40％外径を小さくすることが出来る。
波放射面に配置された第２磁気回路（９）を構成する永
久磁石を、希土類系永久磁石（18）にすることで、前記
振動板（２）の音波放射面側に配された第２磁気回路
（９）の体積を小にして音波の乱れを軽減するようにし
たものである。具体的に、希土類系永久磁石（18）とし
てネオジュウム−鉄系永久磁石を使用すると、バリュー
ムフェライト永久磁石を使用した従来磁気回路に比べ、
同じ磁気的特性を得る場合、その磁気回路の外径を30％
〜40％小型化出来る。即ち、永久磁石の減磁曲線の第２
象限を表わす第２図より、永久磁石のエネルギーを表わ
すＢとＨの積、即ち最大エネルギー積がバリュームフェ
ライトの場合、3.8MGOeであり、ネオジュウム−鉄系永
久磁石の場合、30MGOeであることがわかる。そして、磁
気回路の磁束密度と永久磁石の断面積との関係式は次式
で表わされ、 Bm・Am＝σ・Bg・Ag Bm:マグネットが持つ磁束密度（GAUSS） Am:マグネットの断面積（cm2） σ：漏れ係数 Bg:磁気回路空隙の磁束密度（GAUSS） Ag:磁気回路空隙の断面積（cm2） この式からAgが同一でありBgを同一にするためには、σ
を同じとするとAmがBmに逆比例することがわかる。従っ
て、第１図からバリュームフェライトのBmが2KGに対し
てネオジウム−鉄のBmが約5.5KGであるので、ネオジウ
ム−鉄系の場合そのAmはバリュームフェライトのAmの2/
5.5倍で良く、これを実際の永久磁石外径に直すと約30
〜40％外径を小さくすることが出来る。
（ト）考案の効果 上述した如く本考案スピーカに依れば、第２磁気回路の
振動板面内方向の寸法を第１磁気回路の振動板面内方向
の寸法よりも小にしたので、音波放射面側での音波の乱
れを軽減して周波数特性の劣化を少なくすることが出来
る。また、スピーカ全体の重量が軽減されると共にスピ
ーカの重心位置が後方寄りになるため、スピーカボック
ス等に取り付けた際の安定性も良くなる。
振動板面内方向の寸法を第１磁気回路の振動板面内方向
の寸法よりも小にしたので、音波放射面側での音波の乱
れを軽減して周波数特性の劣化を少なくすることが出来
る。また、スピーカ全体の重量が軽減されると共にスピ
ーカの重心位置が後方寄りになるため、スピーカボック
ス等に取り付けた際の安定性も良くなる。
第１図は本考案の一実施例を示す図、第２図はその減磁
特性曲線の比較図、第３図は従来例を示す図である。 （２）…振動板、（４）…第１磁気回路、（９）…第２
磁気回路、（13）…コイルボビン。
特性曲線の比較図、第３図は従来例を示す図である。 （２）…振動板、（４）…第１磁気回路、（９）…第２
磁気回路、（13）…コイルボビン。
Claims (1)
- 【請求項１】振動板と、ボイスコイルを具備すると共に
前記振動板を貫通するコイルボビンと、バリュームフェ
ライト永久磁石を具備すると共に前記コイルボビンの一
端側に配置される第１磁気回路と、希土類系永久磁石を
具備すると共に前記コイルボビンの他端側であって前記
第１磁気回路の反対側の音波放射面側に配置される第２
磁気回路とを備えたスピーカにおいて、前記第１磁気回
路における磁気回路空隙の磁束密度と前記第２磁気回路
における磁気回路空隙の磁束密度を略等しくすべく、前
記第２磁気回路における希土類系永久磁石の振動板面内
方向における外径寸法及び体積を前記第１磁気回路にお
けるバリュームフェライト磁石の振動板面内方向におけ
る外径寸法及び体積よりも小さくした事を特徴とするス
ピーカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988067334U JPH0728798Y2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988067334U JPH0728798Y2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | スピーカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01169900U JPH01169900U (ja) | 1989-11-30 |
| JPH0728798Y2 true JPH0728798Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31292707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988067334U Expired - Lifetime JPH0728798Y2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | スピーカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0728798Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59137696U (ja) * | 1983-03-02 | 1984-09-13 | 松下電器産業株式会社 | デジタルスピ−カ |
-
1988
- 1988-05-20 JP JP1988067334U patent/JPH0728798Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01169900U (ja) | 1989-11-30 |
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