JPH07287906A - カセット蓋開閉装置 - Google Patents

カセット蓋開閉装置

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Publication number
JPH07287906A
JPH07287906A JP6081557A JP8155794A JPH07287906A JP H07287906 A JPH07287906 A JP H07287906A JP 6081557 A JP6081557 A JP 6081557A JP 8155794 A JP8155794 A JP 8155794A JP H07287906 A JPH07287906 A JP H07287906A
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JP
Japan
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cassette
lid
tape
holder
tape cassette
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Application number
JP6081557A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Kono
一則 河野
Masayoshi Yano
正義 矢野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセットテープレコーダをポーチ等に収納し
た状態で容易にテープカセットの取り出し、装着できる
ようにすること。 【構成】 テープカセットTを再生可能な閉蓋状態にロ
ックする蓋ロック機構6と、蓋ロック機構6の解除操作
によりテープカセットTを装着可能な開蓋状態へカセッ
ト蓋3を移行させるばね33を備える。カセット蓋3の
開閉動作に連動して主基板2aに対して略垂直方向に移
動自在なカセットホルダー5と、カセットホルダー5に
設けたヘッドブロック4と、カセットホルダー5の移動
を制御する移動制御機構7を備え、開蓋状態時に主基板
2aと平行にテープカセットTを挿入し、挿入完了位置
でテープカセットTのリファレンスピン孔とリファレン
スピンを係合させる。テープカセットTの係合を解除す
ることによってテープカセットTを押し出し可能とする
押出レバー44と、テープカセットTの突出量を規制す
る板ばね36を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットを収納
するホルダーを伴ってカセット蓋がテープレコーダ本体
に対して開閉自在であるカセット蓋開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットテープレコーダにおいて、テー
プカセットを収納するホルダーを構成するテープカセッ
ト蓋体装置をテープレコーダ本体に対して開閉自在とし
たものが実公昭63−31244号公報にて提案されて
いる。
【0003】このカセットテープレコーダは、図16に
示すように、蓋体91が、テープレコーダ本体92に立
設された支持部93の軸93aを中心に開閉自在とさ
れ、テープカセット94(図17参照)を収納するカセ
ットホルダー95が蓋体91にほぼ沿うように配設され
ている。そして、このカセットホルダー95の基部側に
ヘッドブロック96が固定され、このヘッドブロック9
6とカセットホルダー95が蓋体91に伴って一体的に
回動するように構成されている。なお、97はテープレ
コーダ本体92に立設されているキャプスタンである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
カセットテープレコーダでは、テープカセットを取り出
すためには、図17に示すように、テープカセット94
がキャプスタン97から抜け出るまで蓋体91を回動さ
せなければならず、その回動角度は例えば70°と大き
くなるので、テープレコーダ本体92と蓋体91の先端
部との距離は大きくなる。
【0005】このようなカセットテープレコーダは、テ
ープを取り出す際には、開口部の中に指を入れてテープ
をつかみ出さなければならない。また、ポーチ等に収納
されて携帯されることが多いので、開蓋時におけるテー
プレコーダ本体と蓋体の先端部との距離が大きいと、ポ
ーチに収納した状態でのテープカセットの取り出し、装
着が困難である。
【0006】本発明は、上記した問題に鑑みて成された
ものであり、カセットテープレコーダをポーチ等に収納
した状態でテープカセットの取り出し、装着が容易なカ
セット蓋開閉装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、カセット蓋の開閉に対応してテープカセ
ットを装着可能な開蓋状態からテープカセットを再生可
能な閉蓋状態に移動可能なカセット蓋開閉装置であっ
て、前記カセット蓋を閉蓋状態にロックする蓋ロック手
段と、この蓋ロック手段の解除操作によりカセット蓋を
開蓋状態に移行させる開蓋付勢手段と、テープカセット
を収納可能で、前記カセット蓋の開閉動作に連動して、
リール台及びキャプスタンを有する主基板に対して略垂
直方向に移動自在で、開蓋状態時にはテープカセットが
リール台及びキャプスタンと当接しないでテープカセッ
トを前記主基板に対して略平行に挿入可能な状態にある
カセットホルダーと、このカセットホルダーに挿入され
るテープカセットの前面開口部に対向する位置にヘッド
を有し、カセットホルダーと連動して主基板に対して略
垂直方向に移動可能なヘッドブロックと、カセット蓋の
開蓋状態時にテープカセット挿入完了位置でテープカセ
ットを係止するカセット係止手段と、このカセット係止
手段によるテープカセットの係止を解除した開蓋状態時
にテープカセットをテープレコーダから押し出し可能と
する押出手段と、この押出手段によるテープカセットの
テープレコーダからの突出量を規制する規制手段と、前
記カセットホルダーの移動を制御する移動制御手段とを
備えたのである。
【0008】
【作用】上記構成とすることにより、カセット蓋開閉動
作時におけるカセット蓋及びカセットホルダーの移動ス
トロークが小さいテープレコーダを構成し、開蓋状態時
にはテープカセットがテープレコーダより常時一定量だ
け突出するので、このテープカセットの突出部分を掴ん
で容易にテープカセットを取り出すことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0010】図1は本発明のカセット蓋開閉装置を用い
た一実施例であるカセットテープレコーダの開蓋状態を
断面で示す側面図、図2は同カセットテープレコーダを
部分断面で示す平面図、図3は同カセットテープレコー
ダの閉蓋状態を断面で示す側面図、図4は同カセットテ
ープレコーダのテープカセット押し出し時の状態を断面
で示す側面図、図5は同カセットテープレコーダの押出
レバーの作用を説明するための断面で示す部分側面図、
図6は同カセットテープレコーダの押出レバーの作用を
説明するための断面で示す部分側面図、図7は同カセッ
トテープレコーダの押出レバーとピンチローラレバーの
作用を説明するための平面図、図8は同カセットテープ
レコーダの押出レバーと板ばねの作用を説明するための
平面図、図9は同カセットテープレコーダの押出レバー
と板ばねの作用を説明するための平面図、図10は同カ
セットテープレコーダのカセット蓋のロックを解除した
状態を示す正面図、図11は同カセットテープレコーダ
の蓋ロック機構の分解斜視図、図12は同カセットテー
プレコーダの蓋ロック機構の作用を説明するための部分
正面図、図13は同カセットテープレコーダの蓋ロック
機構の作用を説明するための部分正面図、図14は同カ
セットテープレコーダの蓋ロック機構の作用を説明する
ための部分正面図、図15は同カセットテープレコーダ
の蓋ロック機構の作用を説明するための部分正面図であ
る。
【0011】図1〜図9において、1はテープレコーダ
本体であり、下面部およびこれに続く側面部を成す主キ
ャビネット1aと、この主キャビネット1a上に配設さ
れている副キャビネット1bと、この副キャビネット1
bと共に主キャビネット1a上に配設された本体シャー
シ2を備えている。本体シャーシ2のテープカセットT
の下面に面する主基板2aには、リール台11と、テー
プカセットTを位置決めするリファレンスピン12と、
図示しない駆動源例えばモータによって駆動されるキャ
プスタン13と、後述するヘッドブロック4内に設けら
れた押出レバー44の動きを規制する規制ピン14が立
設されている。
【0012】21は本体シャーシ2の前部両側に設けら
れた曲げ部2bで基端部を枢支された第1のホルダーを
なす平面視コ字状の支持ブラケットであり、この支持ブ
ラケット21により、ヘッドブロック4が軸22を中心
に回転自在に軸支され、先端部に設けられたピン23が
カセット蓋3の後部に形成された長穴3aに挿嵌されて
いる。前記ヘッドブロック4には、ヘッド41と、ピン
チローラ42を支持するピンチローラレバー43と、こ
のピンチローラレバー43の回転軸43aと同軸にばね
45によってテープレコーダ本体1の前方側に回動付勢
された押出レバー44が設けられている。図7に示すよ
うに、前記ピンチローラレバー43は、その内部には、
ピン15の矢印C方向の移動によってその付勢力を増
し、第1のばね46の付勢力に抗して矢印A方向に回動
させる第2のばね47を取り付けており、回転軸43a
に外嵌状に設けた第1のばね46によってキャプスタン
12に対して離反する方向(矢印B方向)に回動付勢さ
れている。また、支持ブラケット21の先端側には、そ
の上面にテープカセットTの膨出部t端面と当接する中
央部21bと、この中央部21bより基端側に延出して
テープカセットTの膨出部tを除く部分の上面と当接す
る両端部21cを有する上板部21aを形成すると共
に、下面にはテープカセットTのヘッドブロック4への
挿入を案内する下板部21dを形成している。そして、
前記両端部21cに板ばね25を設け、ヘッドブロック
4にその前面部を挿入されたテープカセットTの上面に
接触してテープカセットTの前面部を下面方向に押圧す
るようにしている。
【0013】31は、その基端部を本体シャーシ2の後
部両側に設けられた曲げ部2cに軸35によって枢支さ
れ、またその先端はカセット蓋3の前部でピン34によ
ってカセット蓋3に枢支された第2のホルダーをなすブ
ラケットであり、このブラケット31の略中央位置に形
成したカム孔31aに前記支持ブラケット21の略中央
位置に設けたピン24が挿嵌されてブラケット31と支
持ブラケット21は連動して回動し、カセット蓋3がテ
ープレコーダ本体1に対して略垂直方向に移動自在なよ
うに構成されており、ピン34とカム孔31aとの間に
設けた孔31dの近傍に、例えば図4に示すように、テ
ープカセットTのリファレンスピン孔とリファレンスピ
ン12との係合が解除され、押出レバー44によりテー
プレコーダ本体1から押し出されるテープカセットTの
突出量を規制する板ばね36がテープカセットTに対し
て平行となるように取り付けられている。
【0014】そして、ブラケット31はカム孔31a近
傍に配設されたピン32に外嵌状に設けたばね33によ
って軸35を支点として例えば図1において時計回り方
向に、また支持ブラケット21は軸22を支点として例
えば図1において時計回り方向に回動するように付勢さ
れている。なお、開蓋状態から閉蓋状態までのカセット
蓋3、支持ブラケット21とブラケット31の動作を制
御する移動制御機構7は、ブラケット31に形成したカ
ム孔31aと支持ブラケット21の略中央位置に設けた
ピン24から構成され、図1に示す開蓋状態から図3に
示す閉蓋状態までの途中において、図4に示すように、
カセット蓋3、支持ブラケット21とブラケット31は
テープカセットTのリファレンスピン孔とリファレンス
ピン12との係合が解除される状態をなす。
【0015】また、ブラケット31のピン34側の上下
面には、テープカセットTをヘッドブロック4側に挿入
すべく案内する上板部31bと下板部31cを形成し、
このブラケット31の上板部31bおよび下板部31c
と支持ブラケット21に設けた板ばね25と下板部21
dにてカセットホルダー5を構成している。なお、閉蓋
状態時に、支持ブラケット21の下板部21dとブラケ
ット31が接触しないように、支持ブラケット21にお
ける下板部21dの形成部を折り曲げている。
【0016】6は前記テープレコーダ本体1とカセット
蓋3の開閉時における蓋ロック機構であり、図11に示
すように構成している。すなわち、テープレコーダ本体
1の副キャビネット1bには、つまみ飾り61と、ロッ
クカム62を回転自在に支持するロックカム支持基板6
3とが取り付けられており、このロックカム支持基板6
3の軸孔63aに嵌合する回転軸64に、ロックカム6
2と操作レバー65がそれぞれ回転自在に支持されてい
る。この操作レバー65はつまみ飾り61の中央孔61
aに嵌合されており、この操作レバー65によりカセッ
ト蓋3の閉蓋時にロックカム62を回動操作する。カセ
ット蓋3の前端中央部の内面側には係止片60がロック
カム62と対向する位置に配設されている。なお、62
aはロックカム62に開設された軸孔を示す。
【0017】ロックカム62には、カセット蓋3の係止
片60に係合する係止爪62bと、カセット蓋3の開蓋
状態(図10参照)で係止片60側に突出する押圧部6
2cとが備えられている。また、このロックカム62に
は、回転軸64を中心とする押圧部62cと反対位置に
ばね作用部62dが設けられ、このばね作用部62d
と、ロックカム支持基板63に設けられたばね基点部6
3bとの間に、トグルばね66が設けられている。ロッ
クカム支持基板63には、副キャビネット1bに形成し
たボス1cに対する取付穴63cが形成され、また、つ
まみ飾り61には同様に取付穴61bが形成され、ビス
67で共締めされている。また、操作レバー65には、
つまみ飾り61の中央孔61aを塞ぐ平板部65aと、
カセット蓋3の開蓋時にロックカム62を回転操作する
作用点となる突起65bとが形成されており、この操作
レバー65はばね68により常時図11において時計回
り方向に回転付勢されている。この操作レバー65の突
起65bは、カセット蓋3の開蓋動作時においてロック
カム62の押圧部62cの下方周面62eに当接して押
圧するようになっている。
【0018】本発明は以上説明したような構成をしてお
り、開蓋時におけるテープカセットTの装着動作につい
て説明する。
【0019】カセット蓋3の開蓋時には、図1に示すよ
うに、ばね33の作用によって、ブラケット31は軸3
5を中心に時計回り方向に回動するとともに、支持ブラ
ケット21が軸22を中心に反時計回り方向に回動し
て、カセット蓋3が本体シャーシ2の主基板2aに対し
て略垂直方向に、かつテープレコーダ本体1に対してヘ
ッドブロック4側に移動した姿勢をなす。
【0020】この状態において、テープカセットTを板
ばね36に抗してブラケット31の上板部31bと下板
部31cの間を通過させ、ばね45の付勢力に抗しなが
ら押出レバー44を押してヘッドブロック4へ挿入する
と、テープカセットTの膨出部t端面が支持ブラケット
上板部21aの中央部21bに当接する直前に、テープ
カセットTのリファレンスピン孔にリファレンスピン1
2が係合する。
【0021】そして、カセット蓋3をテープレコーダ本
体1へ押し下げると、カセット蓋3の係止片60によっ
てロックカム62の押圧部62cが押され、ロックカム
62が回動して係止爪62bがカセット蓋3の係止片6
0に係合して、閉蓋状態をなす(図3)。このとき、押
出レバー44は規制ピン14の斜面14aに沿って移動
する。閉蓋状態では、ロック機構6によってブラケット
31の時計回り方向の回動が阻止されており、ばね33
によって支持ブラケット21が時計回り方向に回転付勢
されているので、ヘッドブロック4は本体シャーシ2の
主基板2aに押圧されており、またテープカセットTは
板ばね25によって本体シャーシ2の主基板2aに押圧
されている。また、押出レバー44は規制ピン14によ
ってテープカセットTから離反した状態をなしている
(図5、図8)。そして、この状態で図示しない再生ボ
タンを操作すると、テープの進行方向に応じていずれか
のピンチローラ側で、図7に示すように、本体シャーシ
2上に設けられたピン15が矢印C方向に移動して第2
のばね47の付勢力が増加し、ピンチローラレバー43
が第1のばね46の付勢力に抗して矢印A方向に回動
し、ピンチローラ42がキャプスタン13にテープを当
接させ、テープが走行する。
【0022】操作レバー65の操作によりロックカム6
2の係止爪62bによるカセット蓋3の係止片60に対
する係合を解除すると、ばね33の作用によってブラケ
ット31は軸35を中心に時計回り方向に回動し、支持
ブラケット21が軸22を中心に反時計方向に回動し
て、開蓋状態へ移行する。このとき、図4に示すよう
に、テープカセットTのリファレンスピン孔とリファレ
ンスピン12との係合が解除され、ばね45の作用によ
って押出レバー44が回動し、テープカセットTはヘッ
ドブロック4から押し出される。また、図9に示すよう
に、板ばね36にテープカセットTの側面突出部が当接
し、テープカセットTがテープレコーダ本体1から突出
する量は規制される。
【0023】次に、蓋ロック機構6の作用について説明
する。図10に示すような開蓋状態、すなわちトグルば
ね66によりロックカム62が反時計回り方向に付勢さ
れた第1の付勢状態において、カセット蓋3をその付勢
力に抗して閉蓋していくと図12に示す状態となる。こ
の図12の状態は、係止片60の端部に係止爪62bが
係止された状態で、かつロックカム62のばね作用部6
2dが回転軸64軸心とばね基点部63bとを結ぶ線上
に並んだ状態であり、トグルばね66の中立位置であ
る。したがって、この図12の状態よりカセット蓋3を
少しでも閉蓋方向に押圧すると、ロックカム62はトグ
ルばね66の付勢力によって、図12の矢印方向に回動
され、図13に示すカセット蓋3の閉蓋状態となる。こ
の図13に示す閉蓋状態では、トグルばね66はロック
カム62を時計回り方向に付勢する第2の付勢状態とし
て安定状態となり、ロックカム62の係止爪62bはカ
セット蓋3の係止片60を常に閉蓋方向に付勢してい
る。
【0024】さらに、閉蓋状態から開蓋する場合の蓋ロ
ック機構6の作用について説明する。図14に示す閉蓋
状態は、図13と同様にトグルばね66による第2の付
勢状態で、この状態で操作レバー65は、ばね68によ
って回転軸64を中心に時計回り方向に付勢され、その
外周面の一方が中央孔61a内壁に当接した状態であ
り、突起65bが周面62eに当接ないし近接した状態
となっている。この図14の状態で、開蓋するには、操
作レバー65を回転軸64を中心に矢印で示す反時計回
り方向に回動操作すると、突起65bでロックカム62
の周面62eを押し上げ、トグルばね66によるロック
カム62の時計回り方向への付勢力に抗してこのロック
カム62を反時計回り方向に回動させる。そのロックカ
ム62の回動が、図15に示す状態になったとき、ばね
作用部62dが回転軸64軸心とばね基点部63bとを
結ぶ線上に並ぶトグルばね66の中立位置となり、この
図15の状態から操作レバー65を少しでも反時計回り
方向に回動すれば、ロックカム62はトグルばね66の
付勢力により強制的に反時計回り方向に回動されて、係
止片60に対する係止爪62bの係止が外れるととも
に、押圧部62cが係止片60を押し上げ、図10に示
すトグルばね66による第1の付勢状態となる。
【0025】ここで、操作レバー65は、ばね68によ
り常に時計回り方向に回動付勢されており、開蓋時に図
15まで操作した後に手指を離すと、その操作によりこ
の操作レバー65は圧縮させていたコイルばね68の反
発力により、閉蓋時のレバー位置に引き戻されることと
なる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カセット
蓋の開閉に対応してテープカセットを装着可能な開蓋状
態からテープカセットを再生可能な閉蓋状態に移動可能
とし、前記カセット蓋を閉蓋状態にロックする蓋ロック
手段と、この蓋ロック手段の解除操作によりカセット蓋
を開蓋状態に移行させる開蓋付勢手段と、テープカセッ
トを収納可能で、前記カセット蓋の開閉動作に連動し
て、リール台及びキャプスタンを有する主基板に対して
略垂直方向に移動自在で、開蓋状態時にはテープカセッ
トがリール台及びキャプスタンと当接しないでテープカ
セットを前記主基板に対して略平行に挿入可能な状態に
あるカセットホルダーと、このカセットホルダーに挿入
されるテープカセットの前面開口部に対向する位置にヘ
ッドを有し、カセットホルダーと連動して主基板に対し
て略垂直方向に移動可能なヘッドブロックと、カセット
蓋の開蓋状態時にテープカセット挿入完了位置でテープ
カセットを係止するカセット係止手段と、このカセット
係止手段によるテープカセットの係止を解除した開蓋状
態時にテープカセットをテープレコーダから押し出し可
能とする押出手段と、この押出手段によるテープカセッ
トのテープレコーダからの突出量を規制する規制手段
と、前記カセットホルダーの移動を制御する移動制御手
段とを備えたことにより、カセット蓋開閉動作時におけ
るカセット蓋及びカセットホルダーの移動ストロークが
小さいテープレコーダを構成し、開蓋状態時にはテープ
カセットがテープレコーダより常時一定量だけ突出する
ので、このテープカセットの突出部分を掴んで容易にテ
ープカセットを取り出すことができ、その結果、テープ
レコーダをポーチ等に収納した状態でテープカセットの
装着、取り出しが容易に行える。
【0027】さらに、カセット係止手段は、開蓋状態に
おいて、主基板上に設けたリファレンスピンにテープカ
セットのリファレンスピン孔が係合される位置まで、ヘ
ッドブロックを主基板側に付勢する下方向付勢手段を備
え、テープカセット挿入時には前記下方向付勢手段に抗
して挿入することにより係止し、テープカセット挿入時
におけるテープカセットの押し出しを防止する。
【0028】また、移動制御手段は、カセットホルダー
が閉蓋状態から開蓋状態に移行する間にテープカセット
のリファレンスピンに対する係止状態を解除して押出手
段によりテープカセットを押出可能な状態となすように
制御することにより、蓋ロック機構の操作でテープカセ
ットを押し出し、テープカセットの取り出しがより容易
になる。
【0029】また、カセットホルダーは、その中央部を
連結した、第1のホルダーと、第2のホルダーとにより
構成し、第1のホルダーは、先端部にヘッドブロックを
保持し、その先端部をカセット蓋に連結する連結部と、
先端部の近傍に設けたテープガイドと、後端部をカセッ
ト蓋開放端側近傍の本体シャーシに回動自在に支持する
連結部とを備え、第2のホルダーは、その先端部をカセ
ット蓋の開放端側近傍に連結する連結部と、先端部の近
傍に設けたテープガイドと、後端部がヘッドブロックを
備えた側近傍の本体シャーシに回動自在に支持される連
結部とを備え、前記両ホルダーの中央部の連結部は、一
方のホルダーに設けた軸と、この軸を移動可能に貫通し
て案内すべく他方のホルダーに設けた軸孔と、この軸孔
を設けた側のホルダーに設けた係合部と前記軸との間に
設けられ、両ホルダーを開く方向に付勢する開蓋付勢用
ばねとを備え、この開蓋付勢用ばねは前記両ホルダーに
連結したカセット蓋を開放方向に付勢するように構成し
たことにより、蓋ロック機構の操作でカセット蓋と同時
にカセットホルダーは開蓋状態をなし、テープカセット
の装着、取り出しを即座に行える。
【0030】さらに、軸孔は、カセットホルダーが閉蓋
状態から開蓋状態への移行を制御する移動制御手段を兼
ねたことにより、部品点数を削減できて構成が簡略化さ
れる。
【0031】また、カセット蓋は、開蓋状態では、少な
くともテープカセットの挿入完了位置まで、主基板を有
するテープレコーダ本体に対し全体としてヘッドブロッ
ク側に移動可能に構成したことにより、テープカセット
の突出部分が大きくなってテープカセットの取り出しが
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカセット蓋開閉装置を用いた一実施例
であるカセットテープレコーダの開蓋状態を断面で示す
側面図
【図2】同カセットテープレコーダを部分断面で示す平
面図
【図3】同カセットテープレコーダの閉蓋状態を断面で
示す側面図
【図4】同カセットテープレコーダのテープカセット押
し出し時の状態を断面で示す側面図
【図5】同カセットテープレコーダの押出レバーの作用
を説明するための断面で示す部分側面図
【図6】同カセットテープレコーダの押出レバーの作用
を説明するための断面で示す部分側面図
【図7】同カセットテープレコーダの押出レバーとピン
チローラレバーの作用を説明するための平面図
【図8】同カセットテープレコーダの押出レバーと板ば
ねの作用を説明するための平面図
【図9】同カセットテープレコーダの押出レバーと板ば
ねの作用を説明するための平面図
【図10】同カセットテープレコーダのカセット蓋のロ
ックを解除した状態を示す正面図
【図11】同カセットテープレコーダの蓋ロック機構の
分解斜視図
【図12】同カセットテープレコーダの蓋ロック機構の
作用を説明するための部分正面図
【図13】同カセットテープレコーダの蓋ロック機構の
作用を説明するための部分正面図
【図14】同カセットテープレコーダの蓋ロック機構の
作用を説明するための部分正面図
【図15】同カセットテープレコーダの蓋ロック機構の
作用を説明するための部分正面図
【図16】従来のカセットテープレコーダの開蓋状態を
示す斜視図
【図17】同従来のカセットテープレコーダの開蓋状態
を示す部分切欠側面図
【符号の説明】
1 テープレコーダ本体 2 本体シャーシ 2a 主基板 3 カセット蓋 3a 長穴 4 ヘッドブロック 5 カセットホルダー 6 蓋ロック機構 7 移動制御機構 11 リール台 12 リファレンスピン 13 キャプスタン 21 支持ブラケット 21d 下板部 24 ピン 25 板ばね 31 ブラケット 31a カム孔 31b 上板部 31c 下板部 31d 孔 32 ピン 33 ばね 36 板ばね 41 ヘッド 44 押出レバー 45 ばね 60 係止片 62 ロックカム 64 回転軸 65 操作レバー 66 トグルばね T テープカセット t 膨出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット蓋の開閉に対応してテープカセ
    ットを装着可能な開蓋状態からテープカセットを再生可
    能な閉蓋状態に移動可能なカセット蓋開閉装置であっ
    て、前記カセット蓋を閉蓋状態にロックする蓋ロック手
    段と、この蓋ロック手段の解除操作によりカセット蓋を
    開蓋状態に移行させる開蓋付勢手段と、テープカセット
    を収納可能で、前記カセット蓋の開閉動作に連動して、
    リール台及びキャプスタンを有する主基板に対して略垂
    直方向に移動自在で、開蓋状態時にはテープカセットが
    リール台及びキャプスタンと当接しないでテープカセッ
    トを前記主基板に対して略平行に挿入可能な状態にある
    カセットホルダーと、このカセットホルダーに挿入され
    るテープカセットの前面開口部に対向する位置にヘッド
    を有し、カセットホルダーと連動して主基板に対して略
    垂直方向に移動可能なヘッドブロックと、カセット蓋の
    開蓋状態時にテープカセット挿入完了位置でテープカセ
    ットを係止するカセット係止手段と、このカセット係止
    手段によるテープカセットの係止を解除した開蓋状態時
    にテープカセットをテープレコーダから押し出し可能と
    する押出手段と、この押出手段によるテープカセットの
    テープレコーダからの突出量を規制する規制手段と、前
    記カセットホルダーの移動を制御する移動制御手段とを
    備えたことを特徴とするカセット蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 カセット係止手段は、開蓋状態におい
    て、主基板上に設けたリファレンスピンにテープカセッ
    トのリファレンスピン孔が係合される位置まで、ヘッド
    ブロックを主基板側に付勢する下方向付勢手段を備え、
    テープカセット挿入時には前記下方向付勢手段に抗して
    挿入することにより係止したことを特徴とする請求項1
    記載のカセット蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 移動制御手段は、カセットホルダーが閉
    蓋状態から開蓋状態に移行する間にテープカセットのリ
    ファレンスピンに対する係止状態を解除して押出手段に
    よりテープカセットを押出可能な状態をなすように制御
    することを特徴とする請求項1記載のカセット蓋開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 カセットホルダーは、その中央部を連結
    した、第1のホルダーと、第2のホルダーとにより構成
    し、第1のホルダーは、先端部にヘッドブロックを保持
    し、その先端部をカセット蓋に連結する連結部と、先端
    部の近傍に設けたテープガイドと、後端部をカセット蓋
    開放端側近傍の本体シャーシに回動自在に支持する連結
    部とを備え、第2のホルダーは、その先端部をカセット
    蓋の開放端側近傍に連結する連結部と、先端部の近傍に
    設けたテープガイドと、後端部がヘッドブロックを備え
    た側近傍の本体シャーシに回動自在に支持される連結部
    とを備え、前記両ホルダーの中央部の連結部は、一方の
    ホルダーに設けた軸と、この軸を移動可能に貫通して案
    内すべく他方のホルダーに設けた軸孔と、この軸孔を設
    けた側のホルダーに設けた係合部と前記軸との間に設け
    られ、両ホルダーを開く方向に付勢する開蓋付勢用ばね
    とを備え、この開蓋付勢用ばねは前記両ホルダーに連結
    したカセット蓋を開放方向に付勢するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のカセット蓋開閉装置。
  5. 【請求項5】 軸孔は、カセットホルダーが閉蓋状態か
    ら開蓋状態への移行を制御する移動制御手段を兼ねたこ
    とを特徴とする請求項4記載のカセット蓋開閉装置。
  6. 【請求項6】 カセット蓋は、開蓋状態では、少なくと
    もテープカセットの挿入完了位置まで、主基板を有する
    テープレコーダ本体に対し全体としてヘッドブロック側
    に移動可能に構成したことを特徴とする請求項1又は請
    求項4記載のカセット蓋開閉装置。
JP6081557A 1994-04-20 1994-04-20 カセット蓋開閉装置 Pending JPH07287906A (ja)

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