JPH07287862A - アゾ色素を用いる光学的情報記録素子 - Google Patents

アゾ色素を用いる光学的情報記録素子

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JPH07287862A
JPH07287862A JP5158954A JP15895493A JPH07287862A JP H07287862 A JPH07287862 A JP H07287862A JP 5158954 A JP5158954 A JP 5158954A JP 15895493 A JP15895493 A JP 15895493A JP H07287862 A JPH07287862 A JP H07287862A
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JP
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carbon atoms
group
dye
recording
optical
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JP5158954A
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Andras Kobaks Kusaba
アンドラス コバクス クサバ
Derek David Chapman
デビッド チャップマン デレク
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Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は記録光学材料に関し、CDに適応可
能であり、しかも光安定性が改良された記録光学材料を
提供することを目的とする。 【構成】 本発明の記録光学材料は、透明基板、及びそ
の基板表面上に色素含有記録層及び光反射層を有する光
学的記録素子であって、前記色素が三座配位子アゾ色素
リガンドの金属錯体を含んでなり、前記の三座配位子ア
ゾ色素リガンドがそのアゾ結合の一方にアミノヒドロキ
シピリジン基を含有し、他方に電子吸引置換基及びヒド
ロキシ基、カルボキシル基又はスルホンアミド基を有す
る芳香族環を含有することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録(可能)光学材料
に関する。これらの材料は、記録コンパクトディスクの
製造に特に有用である。
【0002】
【従来の技術】多くのタイプの記録光学材料(光学的記
録材料)が知られている(本明細書において、記録光学
材料、記録光学要素及び記録光学媒体は互換可能なもの
として用いる)。多くのこれらの材料では、操作するの
に、非記録域は高吸収性を有しそして記録域(ピットと
称されることが多い)は低光学濃度又は高反射性を有す
ることが要求される。高反射性ピットは、高吸収性記録
材料の除去、通常、下側の反射性支持体を露らすことに
より形成する。
【0003】情報の光学的記憶として現在普及している
形の1つはコンパクトディスクもしくはCDである。デ
ジタル情報は、もともと反射性バックグラウンドである
ところ、すなわち前記の記録光学材料のちょうど反対側
上に高光学濃度のマークもしくはピットの形で記憶され
る。このフォーマットでは、光学情報はリードオンリメ
モリもしくはROMの形であることが最も多い。光学情
報はリアルタイムで記憶されるとは限らず、むしろプレ
ス成形により形成される。典型的プロセスでは、記録光
学基板を先ず第1に、再生すべきデジタル情報を含むマ
スターを用いてプレス成形する。このようにして形成さ
れた情報を反射層で、次に光学保護層でオーバーコーテ
ィングする。これらの変形(deformation)
もしくはピットを有する領域では、これらの変形を有し
ない領域と比べて、光学濃度はより高い。
【0004】最近開示されたこのタイプの系の1つは、
いわゆる“Photo CD(フォト・ジーディ)”である。
この系では、通常の写真フィルムを先ず第1に通常の方
法で処理する。次に、フィルムからの画像をデジタル化
し次いでデジタル情報をCD読取り可能な状態で記録光
学材料上に記録する。次に画像をCDタイプのプレーヤ
ーを用いて通常のテレビジョンにプレイバックすること
ができる。CDは、消費者用フィルムの典型的ロールと
比べ、デジタル画像に対する容量が大きいので、使用者
は予め存在するCDに画像を追加することを望むであろ
うことが予期される。このように、記録可能なCD適応
性光学材料に対するニーズがある。
【0005】従来の成形プレスCD要素に似た記録要素
を形成する方法の1つは、記録用放射線を吸収する色素
及び反射層をその表面に有する熱変形性支持体を提供す
ることである。記録ビームにより、この支持体を介して
記録層を露光すると、記録層表面に近接した熱変性性支
持体の表面が変形するといわれている程度まで記録層が
加熱される。このタイプの材料は米国特許第4,94
0,618号、ヨーロッパ特許出願第0,353,39
3号及びカナダ特許出願第2,005,520号に記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの文献に記載さ
れているタイプの市販材料には厳しい要件がある。Phot
o CDは消費者用製品であるので、極限の環境に堪える
ことができなければならない。原画像がPhoto CDに記
録された時点と、それに続く画像記録の時点の間に、C
Dは、例えば、強い太陽光に露らされるかもしれない。
記録層は、この目的のために光に対して極めて安定でな
ければならない。
【0007】前記の米国特許及びヨーロッパ出願におい
て、記録層用に好ましい色素はインドジカルボシアニン
色素である。しかしながら、このタイプの色素は、望ま
しいほどの光安定性を有さず、そして実際には強い日光
では僅か二三日で使用できない状態まで退色するであろ
う。米国特許第4,686,143号では、CD構造を
特徴とするものではない光学情報記録媒体が開示されて
いる。しかしながら、この特許は、本発明において有用
な色素とは異なるある種のモノアゾ色素の使用を開示し
ている。この特許の、例えば、カラム3〜8に開示され
ている具体的色素は、光学特性が望ましくないために、
もしくは光安定性が乏しいために又はその両者のために
CD記録には有用ではないであろう。
【0008】したがって、CDに適応可能でありその上
光安定性であるように、必要な光学特性を有する記録光
学材料に対するニーズは依然として存在する。本発明
は、この課題を解決することに向けられている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、透明基
板、及びその基板表面上に色素含有記録層及び光反射層
を有する記録光学要素(光学的記録素子)であって、前
記色素が、三座配位子アゾ色素リガンドの金属錯体を含
んでなり、前記の三座配位子アゾ色素リガンドがそのア
ゾ結合の一方にアミノヒドロキシピリジン基を含有し、
他方に電子吸引置換基及びヒドロキシ基、カルボキシル
基又はスルホンアミド基を有する芳香族環を含有するこ
とを特徴とする改良された記録光学要素(光学的記録素
子)が提供される。
【0010】本発明の記録要素は、それらがCD適応性
であり、かつ優れた光安定性を有するような光学特性を
有する。
【0011】
【実施態様】本発明の好ましい態様によれば、三座配位
子アゾ色素リガンドの金属錯体は以下の構造A,B,C
又はDにより表される構造式を有する。これらの色素の
混合物もまた有用である。
【0012】
【化1】
【0013】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜約10
個の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数約
6〜約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個
のヘテロアリール基;アシル基;アルキルスルホニル基
もしくはアリールスルホニル基;アミノカルボニル基;
アルキルチオ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1
〜約15個のアルコキシ基又は炭素原子数6〜約15個
のアリールオキシ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子
数1〜約6個のアルキル基を表し;R3 は、炭素原子数
1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のア
リール基;炭素原子数約5〜約7個のシクロアルキル
基;炭素原子数5〜約10個のヘテロアリール基;又は
NR5 6 (式中、R5 及びR6 は各々独立して水素;
炭素原子数1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜
約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個のヘ
テロアリール基;又は炭素原子数約5〜約7個のシクロ
アルキル基を表すか;又は一緒になって原子数約5〜約
7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を表
し;R4 は、水素;炭素原子数1〜約4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜約
4個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のアリール
基又は炭素原子数約5〜約10個のヘテアリール基であ
る)を表し;Yは、電子吸引基、例えば、NO2 ,C
N,SO2 8 ,SO2 NR9 10(式中、R8 ,R9
又はR10は各々独立して水素;炭素原子数1〜約5個の
アルキル基;炭素原子数約6〜約10個のアリール基;
炭素原子数約5〜約10個のヘテアリール基;又は炭素
原子約5〜約7個のシクロアルキル基を表すか、又はR
9 とR10は一緒になって原子数約5〜約7個の炭環又は
複素環式環を形成してもよく;ここでR8 は水素ではあ
り得ない)であり;Zは、シアノ、ハロゲン、アルキ
ル、又は炭素原子数約1〜約10個のアルコキシ基を表
す。
【0014】前記の金属はNi,Cu,Zn,Al又は
価及び軌道中の要件を満たす任意の他の金属であってよ
い。他の一般的構造、構造Bを以下に示すが、構造Bで
は三座配位子無色テルピリジンリガンドがジエチレント
リアミンタイプのリガンドと置き換わっている。また、
構造Cに示したような一座配位子リガンド、例えば、ピ
リジン、置換ピリジン及び水を用いてもよい。
【0015】
【化2】
【0016】構造C,D,F及びEは、錯体形成剤、例
えば、H2 O、ピリジン又は置換ピリジンがある。D,
F及びEは同一であっても異っていてもよいが、1個の
ピリジンのみが存在することができるという条件があ
る。
【0017】
【化3】
【0018】構造Dにおいては、Qは分子電荷のバラン
スをとるためのカチオンである。カチオンの性質は限定
的ではなく、任意の通常のカチオン、例えば、ナトリウ
ム又はカリウムであってよい。溶解性を改良するため
に、錯体カチオン、例えばテトラブチルアンモニウムが
好ましい。前記において、アルキルは直鎖基もしくは分
岐鎖基、例えば、メチル、エチル又はイソプロピルであ
ってよい。シクロアルキル基は、例えば、シクロヘキシ
ル又はシクロペンチルであってよい。アルコキシ基は、
例えば、エトキシ又はブトキシであってよい。アリール
基は、例えば、フェニル、アミノフェニル又はプロピオ
アミノフェニルであってよい。ヘテロアリール基は、例
えば、2−ピリジル又は2−フリルであってよい。
【0019】構造Aの色素は、それらが有機溶剤への溶
解性がより高いこと、したがって塗布がより容易である
ために現在好ましい色素である。それらは、塗布後非結
晶性状態で留まる傾向が改良されている。特に好ましい
色素は以下に示すA−9,A−13及びD−2である。
これらの色素は、望ましい屈折率を有し、かつ優れた記
録感度を有する。
【0020】本発明に有用な特定の色素としては以下に
挙げることができる:
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】本発明要素は金属化アゾ色素である色素を
用いる。記録光学媒体は、光透過性の、典型的に予め溝
付けされた基板、前記基板を覆う金属化アゾ色素光吸収
層、前記光吸収層を覆う光反射層及び前記光反射層を覆
う保護層を含んでなる。770ないし800nm発光のダ
イオードレーザーを用いて書込み及び読取りを行った場
合、記録処理により、ディスクの非マーク化 (unmarke
d) 域より反射率が低いマーク(marks) を形成するであ
ろう。780nm光源を用いて測定した非書込み光吸収層
の錯体の屈折率(N)の実部分は1.8以上であり、そ
の虚部分(k)は0.15以下であることが望ましい。
【0033】基板は、機械的及び光学的要件を満足する
任意の透明材料であってよい。一般に、20nm〜250
nmの溝深さ、0.2〜1μmの溝巾及び1〜2μmのピ
ッチで予め溝付けされている。好ましい材料はポリカー
ボネートであり、他の材料はガラス、ポリメチルメタク
リレート及び他の適切なポリマー材料である。本発明の
記録光学要素の製造は、金属化アゾ色素それ自身を、又
は他の色素と共にもしくは添加物と共に、適切な溶剤か
ら透明基板上にスピンコーティングすることにより達成
する。コーティングのために、金属化アゾ色素を添加物
と共に又は添加物なしに、色素が溶剤100容量部に対
して20重量部以下になるように適当な溶剤に溶解す
る。次に要素の色素記録層の上に抵抗加熱又はスパッタ
ー法により減圧下で金属反射層をコーティングし、最後
に保護樹脂をその上にコーティングする。
【0034】色素記録層用のコーティング溶剤は、それ
らの基板への影響を最少にするように選択する。有用な
溶剤としてはアルコール、エーテル、炭化水素、炭化水
素ハロゲン化物、セロソルブ、ケトンが挙げられる。溶
剤の例としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ペンタノール、2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロパノール、テトラクロロエタン、ジクロロメタン、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、1−メチル
−2−プロパノール、メチルエチルケトン、4−ヒドロ
キシ−4−メチル−2−ペンタノン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、エチルシクロヘキサン、オクタン、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレンがある。前記の溶剤に比べれ
ば望ましさが低い他の溶剤としては水及びジメチルスル
ホキシドが挙げられる。好ましい溶剤は炭化水素溶剤及
びアルコール溶剤であり、これらは好ましいポリカーボ
ネート基板に対する影響が最少だからである。これらの
溶剤の混合物もまた用いることができる。
【0035】記録層に有用な添加物としては安定剤、界
面活性剤、バインダー及び希釈剤が挙げられる。反射層
は、記録光学材料用に通常用いられる任意の金属である
ことができる。有用な金属は真空蒸着又はスパッターす
ることができ、金、銀、アルミニウム及び銅並びにそれ
らの合金を挙げることができる。
【0036】反射層上の保護層は当該技術分野用に同様
に慣用されている。有用な材料としてはUV硬化性アク
リレートが挙げられる。1つの好ましい保護層は、同一
人に譲渡された、米国特許出願第815,020号(1
991年12月17日出願 Kosinski及びAmell)に開示
されている。この出願は、二層構造であって、反射層に
隣接する層をスピンコーティングし、第2層をスクリー
ンプリントするものを開示している。
【0037】金属層を酸化から保護するための中間層も
また存在させることができる。本発明要素は米国特許第
4,940,618号に記載されているように予備記録
されたROM域を有することができる。基板表面は、米
国特許第4,990,388号に記載されているような
別の熱変形性層を有してもよい。記録可能CD−タイプ
要素に関する他の特許は、米国特許第5,009,81
8号;第5,080,946号;第5,090,009
号;第4,577,291号;第5,075,147号
及び第5,079,135号である。
【0038】以下の例は本発明に用いる色素の製造を説
明するものである。
【0039】
【実施例】I.4−メチルチオ−2,6−ジ(2−ピリジル)ピリ
ジン この化合物を、 Potts等のJ.Org.Chem., 47, 3078 (198
2)に記載されている方法により製造した。
【0040】II.4−メタンスルホニル−2,6−ジ
(2−ピリジル)ピリジン 前記のメチルチオ化合物(25g)を、酢酸(75mL)
及び酢酸ナトリウム(40g)を含有するメタノール
(500mL)中に懸濁した。 Sunny Sol(商標)漂白剤
(4.99重量%の利用可能塩素を含有する塩化水素漂
白剤325g)を撹拌しながら90分間かけて滴加し
た。反応混合物の色が暗褐色から淡黄色に変化した。温
度を冷却により20℃以下に保持した。添加の終りに、
混合物を水を用いて希釈して2リットルとし次いでろ過
した。粗生成物をエタノール(250mL)を用いてスラ
リー化して不純物を溶解し次いでろ過した。205〜7
℃で溶融する生成物の収量は18.2gであった。
【0041】III .4−(2−アミノエトキシ)−2,
6−ジ(2−ピリジル)ピリジン 分子篩で乾燥したエタノールアミン(8.9g)を、水
素化リチウムアルミニウムから蒸留することにより乾燥
したテトラヒドロフラン(500mL)に添加した。カリ
ウムt−ブトキシド(13.5g)を次に添加し、次い
で溶液を室温で20分間撹拌した。メタンスルホニルテ
ルピリジン(25g)を添加し次いで溶液を室温で4時
間撹拌した。テトラヒドロフラン溶液をろ過してカリウ
ムメタンスルフィネートを除去し、次いでろ液を濃縮乾
燥した。アセトニトリルから再結晶して、134〜7℃
で溶融する生成物を18.4g得た。
【0042】IV. 4−(2−オクタンアミドエトキシ)
2,6−ジ(2−ピリジル)ピリジン 前記のアミノエトキシテルピリジン化合物(20g)を
テトラヒドロフラン(400mL)に溶解し、次いでトリ
エチルアミン(6.8g)を添加した。テトラヒドロフ
ラン(25mL)に溶解したオクタノイルクロライド(1
1.2g)をその冷却溶液に滴加した。反応混合物を室
温まで暖め次いで24時間撹拌した。テトラヒドロフラ
ンの一部を留去し次いでその残渣を冷水で希釈した。沈
澱物をろ別し次いで真空炉中室温で乾燥した。この生成
物を更に精製することなしに用いた。収量28g。
【0043】V.2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−イ
ソプロピル−スルファモイル−6−(2−メシルオキシ
−4−ニトロフェニルアゾ)ピリジン 亜硝酸ナトリウム(3.6g)を、濃硫酸(25mL)中
に僅かに暖めながら溶解した。冷却後、溶液を酢酸とプ
ロピオン酸の混合物(5/1,50mL)で希釈した。2
−メシルオキシ−4−ニトロアニリン(11.6g)を
激しく撹拌しながら少しずつ添加した。2時間後、別の
5/1の酸を添加し、次いでジアゾニウム溶液を5℃に
保持し、その間に酢酸ナトリウム(100g)含有酢酸
水溶液(1/1,500mL)中の2−アミノ−3−ヒド
ロキシ−5−イソプロピルスルファモイルピリジン(1
1.5g)溶液を調製した。ジアゾニウム溶液をカプラ
ー溶液に5℃で徐々に添加し、次いで反応混合物を1時
間撹拌し、次いで水で希釈した。この色素をろ過し、大
量の水で洗浄し次いで真空炉乾燥した。26.8gの所
望物質及び無機塩を得た。
【0044】VI. 2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−イ
ソプロピルスルファモイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−ニトロフェニルアゾ)ピリジン 前記色素(28g)を、水(100mL)中の水酸化ナト
リウム(10g)及びエタノール(200mL)の溶液中
に添加し次いで混合物を室温で2時間撹拌した。この最
終時点で溶液を酢酸で酸性化し、生成物をろ過により取
り出した。真空炉乾燥後の粗色素の収量は16gであっ
た。分析用試料を、酢酸から再結晶することにより得
た。
【0045】VII. 2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−
イソプロピルスルファモイル−6−(2−ヒドロキシ−
4−ニトロフェニルアゾ)ピリジンのニッケル錯体 色素(11.5g)をDMF(50mLのジメチルホルム
アミド)に溶解し、次いで酢酸ニッケル(8g)を添加
した。この溶液を3時間撹拌し次に水で希釈した。沈澱
した錯体をろ別し、水洗し次いで炉で乾燥した。収量は
14.3gであった。
【0046】VIII. 式A(式中、R1 =2−オクタンア
ミドエトキシ;R2 =R4 =水素;R 3 −NHイソプロ
ピル;X=酸素)の化合物 ニッケル錯体(14.3g)及びオクタンアミドエトキ
シテルピリジン(11.8g)をDMF(200mL)に
添加し次いでこの溶液を12時間撹拌した。メタノール
を添加し次いで沈澱物をろ別した。収量17g。この物
質をエタノール(200mL)に懸濁し、沸騰するまで加
熱し次いで熱ろ過することにより精製した。更に5gの
生成物が、水で希釈することによりDMFろ液から得ら
れた。これを色素A−1と称す。
【0047】以下の例は、本発明を更に理解するために
示す。例1(色素A−1を用いて) 厚さ1.2mm、外径120mm、内径15mmのポリカーボ
ネートディスク基板であって、その表面に0.4μmの
巾、0.08μmの深さ及び1.6μmのピッチの螺旋
状予備溝付を形成したものを射出成形により製造した。
【0048】光吸収層を形成するため、1重量部の色素
A−1を40容量部の2,2,3,3−テトラフルオロ
プロパノールに1時間室温で撹拌しながら溶解した。次
に溶液を0.2μmフィルターを介してろ過した。色素
を、基板の表面上にスピンコーティングにより、700
nmで光学濃度が0.75になるようにコーティングし
た。これを80℃で15分間乾燥した。
【0049】次に、金反射層を、抵抗加熱によりディス
クの全表面上に1200A厚さになるように蒸着した。
金層を保護するため、ラッカー (Daicure SD−17)
をスピンコーティングにより金層上に7〜11μmの厚
さになるように塗布し次いで1180W/cmで15秒間
溶融システム硬化を用いて‘H’バルブでUV硬化し
た。
【0050】このようにして得られた光学ディスクを試
験するために、785nmレーザーの光学ヘッド、0.5
NAレンズ、相トラッキング、及び1/2開口焦点から
なる試験システムを用いた。これらの光学器は円形に分
極した光を用いてレーザーフィードバック効果を低減し
た。読取り出力を0.6mWに保持した。記録及びプレイ
バックを5.6m/sで実施した。単一振動数を12mW
書込み出力で1.5ミクロンのマーク長を用いて30Kz
フィルターを介して記録し、770nmないし800nmの
光を発する光源を用いて試験した際、非マーク域より反
射率が低いマークを形成した。これらのマークを書込み
レーザーを用いて読取った場合、CNR(ノイズに対す
るキャリア比)は55dBであった。
【0051】例2(色素C−2) 例1と同じディスク基板を用いた。光吸収層を形成する
ために、1重量部の色素C−2を25容量部の2−メト
キシ−1−エタノールに溶解した。この溶液に、26容
量部のニッケルアセテートの飽和溶液を添加した。この
溶液を室温で1時間撹拌した。次に溶液を0.2μmフ
ィルターを介してろ過した。色素を基板表面上に、スピ
ンコーティングにより670nmで光学濃度が1.6にな
るようにコーティングした。これを80℃で15分間乾
燥した。
【0052】例1に述べたようなラッカー層を塗布して
金の反射層を保護した。例1と同じ操作を用いてディス
クを試験した。22mWの書込み出力で、CNRは55dB
であった。
【0053】例3〜19 例3〜19については、1つの例外があるが、例1に述
べたと同じ記録光学要素の製造方法及び試験方法を用い
た。1つの例外は、例6において1重量部の色素A−6
を20部(40部ではない)の2,2,3,3−テトラ
フルオロプロパノールに溶解したことである。
【0054】例1〜19についての、光学記録要素で試
験した色素及びそれらの試験結果は表Iに示す。
【0055】
【表1】
【0056】例20〜30−光安定性 以下の表IIに示す色素を、5cm平方のポリカーボネート
スライド上にスピンコーティングした。光学濃度測定
は、400nmないし800nm波長のダイオードアレー分
光光度計を用いて、スライドの2つの反対側面の末端か
ら5mmで行った。ANSI IT9.9−1990“カ
ラー写真画像の安定性”、第5節、5,6パラグラフに
よる方法で、スライドの一方の測定側面を覆い、そして
そのスライドをポリカーボネートを介して16日間露光
した。
【0057】光学濃度の損失%を算出するために、露光
後の光学濃度(AL)を露光前の光学濃度(BL)から
差引いた。(光学濃度は最高値で測定した。)得られた
濃度を露光前の光学濃度値で割り、次いで100を掛け
た。この算出を、スライドの非被覆側面及び被覆側面
(CAL)の両者について行った。次に、非被覆側面か
ら得られた値から、被覆側面から得られた値を差引き、
次いで得られた値を露光による光学濃度損失%とした。
【0058】
【数1】
【0059】本発明において有用な色素についての結果
を以下の表IIに示す:
【0060】
【表2】
【0061】暗所安定性もまたいくつかの色素について
試験した。この試験には、6週間、80℃及び80%相
対湿度でのインキュベーションが含まれた。結果を以下
の表III に示す:
【0062】
【表3】
【0063】本発明の追加の実施態様を特許請求の範囲
の構成で以下のように要約することができる。 2.前記色素が構造A:
【0064】
【化15】
【0065】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜約10
個の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数約
6〜約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個
のヘテロアリール基;アシル基;アルキルスルホニル基
もしくはアリールスルホニル基;アミノカルボニル基;
アルキルチオ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1
〜約15個のアルコキシ基又は炭素原子数6〜約15個
のアリールオキシ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子
数1〜約6個のアルキル基を表し;R3 は、炭素原子数
1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のア
リール基;炭素原子数約5〜約7個のシクロアルキル
基;炭素原子数5〜約10個のヘテロアリール基;又は
NR5 6 (式中、R5 及びR6 は各々独立して水素;
炭素原子数1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜
約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個のヘ
テロアリール基;又は炭素原子数約5〜約7個のシクロ
アルキル基を表すか;又は一緒になって原子数約5〜約
7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を表
し;R4 は、水素;炭素原子数1〜約4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜約
4個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のアリール
基又は炭素原子数約5〜約10個のヘテアリール基であ
る)を表し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、
ハロゲン、アルキル、又は炭素原子数1〜約10個のア
ルコキシ基を表す、を有する請求項1記載の光学的記録
素子。
【0066】3.前記色素が構造B:
【0067】
【化16】
【0068】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜約10
個の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数約
6〜約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個
のヘテロアリール基;アシル基;アルキルスルホニル基
もしくはアリールスルホニル基;アミノカルボニル基;
アルキルチオ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1
〜約15個のアルコキシ基又は炭素原子数6〜約15個
のアリールオキシ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子
数1〜約6個のアルキル基を表し;R3 は、炭素原子数
1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のア
リール基;炭素原子数約5〜約7個のシクロアルキル
基;炭素原子数5〜約10個のヘテロアリール基;又は
NR5 6 (式中、R5 及びR6 は各々独立して水素;
炭素原子数1〜約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜
約10個のアリール基;炭素原子数約5〜約10個のヘ
テロアリール基;又は炭素原子数約5〜約7個のシクロ
アルキル基を表すか;又は一緒になって原子数約5〜約
7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を表
し;R4 は、水素;炭素原子数1〜約4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜約
4個のアルキル基;炭素原子数約6〜10個のアリール
基又は炭素原子数約5〜約10個のヘテアリール基であ
る)を表し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、
ハロゲン、アルキル、又は炭素原子数1〜約10個のア
ルコキシ基である、を有する請求項1記載の光学的記録
素子。
【0069】4.前記色素が構造C:
【0070】
【化17】
【0071】前記式中、D,F及びEは錯体形成剤であ
り、R2 は、水素又は炭素原子数1〜約6個のアルキル
基を表し;R3 は、炭素原子数1〜約5個のアルキル
基;炭素原子数約6〜10個のアリール基;炭素原子数
約5〜約7個のシクロアルキル基;炭素原子数5〜約1
0個のヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、R5
及びR6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜約5個の
アルキル基;炭素原子数約6〜約10個のアリール基;
炭素原子数約5〜約10個のヘテロアリール基;又は炭
素原子数約5〜約7個のシクロアルキル基を表すか;又
は一緒になって原子数約5〜約7個の炭環もしくはヘテ
ロ環を形成してもよい)を表し;R4 は、水素;炭素原
子数1〜約4個のアルキル基;又はハロゲン原子を表
し;Xは、酸素、カルボキシル基又はNSO2 7 (式
中、R7 は炭素原子数1〜約4個のアルキル基;炭素原
子数約6〜10個のアリール基又は炭素原子数約5〜約
10個のヘテアリール基である)を表し;Yは、電子吸
引基であり;Zは、シアノ、ハロゲン、アルキル、又は
炭素原子数1〜約10個のアルコキシ基を表す、を有す
る請求項1記載の光学的記録素子。
【0072】5.前記色素が構造D:
【0073】
【化18】
【0074】R2 は、水素又は炭素原子数1〜約6個の
アルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜約5個のア
ルキル基;炭素原子数約6〜10個のアリール基;炭素
原子数約5〜約7個のシクロアルキル基;炭素原子数5
〜約10個のヘテロアリール基;又はNR5 6 (式
中、R5 及びR6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜
約5個のアルキル基;炭素原子数約6〜約10個のアリ
ール基;炭素原子数約5〜約10個のヘテロアリール
基;又は炭素原子数約5〜約7個のシクロアルキル基を
表すか;又は一緒になって原子数約5〜約7個の炭環も
しくはヘテロ環を形成してもよい)を表し;R4 は、水
素;炭素原子数1〜約4個のアルキル基;又はハロゲン
原子を表し;Xは、酸素、カルボキシル基又はNSO2
7 (式中、R7 は炭素原子数1〜約4個のアルキル
基;炭素原子数約6〜10個のアリール基又は炭素原子
数約5〜約10個のヘテアリール基である)を表し;Y
は、電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲン、アル
キル、又は炭素原子数1〜約10個のアルコキシ基を表
し;そしてQはカチオンである、を有する請求項1記載
の光学的記録素子。
【0075】6.前記色素が、式:
【0076】
【化19】
【0077】を有する請求項1記載の光学的記録素子。 7.前記色素が、式:
【0078】
【化20】
【0079】を有する請求項1記載の光学的記録素子。 8.前記色素が、式:
【0080】
【化21】
【0081】を有する請求項1記載の光学的記録素子。 9.透明基板、及びその基板表面上に色素含有記録層及
び光反射層を有する光学的記録素子であって、前記色素
が三座配位子のアゾ色素リガンドの金属錯体を含んでな
り、前記の三座配位子のアゾ色素リガンドがそのアゾ結
合の一方にアミノヒドロキシピリジン基を含有し、他方
に電子吸引置換基及びヒドロキシ基、カルボキシル基又
はスルホンアミド基を有する芳香族環を含有するもので
あり、情報が、前記要素に、反射バックグラウンド上に
高光学濃度マークの形で記憶される光学的記録素子。
【0082】10.前記色素が構造A:
【0083】
【化22】
【0084】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜10個
の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数6〜
10個のアリール基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;アシル基;アルキルスルホニル基もしくはア
リールスルホニル基;アミノカルボニル基;アルキルチ
オ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1〜15個の
アルコキシ基又は炭素原子数6〜15個のアリールオキ
シ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数
5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個の
ヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR
6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル
基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基を表すか;又は一緒になって原子数
5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を
表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又
は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基である)を表
し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲ
ン、アルキル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ
基を表す、を有する項9記載の光学的記録素子。
【0085】11.前記色素が、構造B:
【0086】
【化23】
【0087】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜10個
の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数6〜
10個のアリール基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;アシル基;アルキルスルホニル基もしくはア
リールスルホニル基;アミノカルボニル基;アルキルチ
オ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1〜15個の
アルコキシ基又は炭素原子数6〜15個のアリールオキ
シ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数
5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個の
ヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR
6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル
基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基を表すか;又は一緒になって原子数
5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を
表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又
は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基である)を表
し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲ
ン、アルキル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ
基を表す、を有する項9記載の光学的記録素子。
【0088】12.前記色素が構造C:
【0089】
【化24】
【0090】前記式中、D,F及びEは錯体形成剤であ
り;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のアルキル基
を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキル基;炭
素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR6 は各々
独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル基;炭素
原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5〜10個
のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個のシクロ
アルキル基を表すか;又は一緒になって原子数5〜7個
の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を表し;R
4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル基;又はハ
ロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシル基又はN
SO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又は炭素原子
数5〜10個のヘテアリール基である)を表し;Yは、
電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲン、アルキ
ル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ基を表す、
を有する項9記載の光学的記録素子。
【0091】13.前記色素が、構造D:
【0092】
【化25】
【0093】前記式中、R2 は、水素又は炭素原子数1
〜6個のアルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;
炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、
5 及びR6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個
のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭
素原子数5〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子
数5〜7個のシクロアルキル基を表すか;又は一緒にな
って原子数5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成して
もよい)を表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個の
アルキル基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カ
ルボキシル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子
数1〜4個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリ
ール基又は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基であ
る)を表し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、
ハロゲン、アルキル、又は炭素原子数5〜10個のアル
コキシ基であり、Qはカチオンである、を有する項9記
載の光学的記録素子。
【0094】14.前記色素が以下の式:
【0095】
【化26】
【0096】
【化27】
【0097】からなる群より選ばれる項9記載の光学的
記録素子。 15.前記の記憶情報が770nmないし800nmの波長
の光源により読取り可能である項9記載の光学的記録素
子。 16.透明基板、及びその基板表面上に色素含有記録層
及び光反射層を有する記録光学要素であって、前記色素
が三座配位子アゾ色素リガンドの金属錯体であり、前記
の三座配位子アゾ色素リガンドがそのアゾ結合の一方に
アミノヒドロキシピリジン基を含有し、他方に電子吸引
置換基及びヒドロキシ基、カルボキシル基又はスルホン
アミド基を有する芳香族環を含有するものであり、前記
の色素含有記録層の錯体屈折率の実部分が、非書込みの
場合、780nm光源で測定すると1.8以上であり、そ
の虚部分が0.15以下である光学的記録素子。
【0098】17.前記色素が構造A:
【0099】
【化28】
【0100】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜10個
の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数6〜
10個のアリール基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;アシル基;アルキルスルホニル基もしくはア
リールスルホニル基;アミノカルボニル基;アルキルチ
オ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1〜15個の
アルコキシ基又は炭素原子数6〜15個のアリールオキ
シ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数
5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個の
ヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR
6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル
基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基を表すか;又は一緒になって原子数
5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を
表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又
は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基である)を表
し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲ
ン、アルキル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ
基を表す、を有する項16記載の光学的記録素子。
【0101】18.前記色素が構造B:
【0102】
【化29】
【0103】前記式中、R1 は、炭素原子数1〜10個
の置換もしくは非置換のアルキル基;、炭素原子数6〜
10個のアリール基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;アシル基;アルキルスルホニル基もしくはア
リールスルホニル基;アミノカルボニル基;アルキルチ
オ基;アリールチオ基もしくは炭素原子数1〜15個の
アルコキシ基又は炭素原子数6〜15個のアリールオキ
シ基を表し;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数
5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個の
ヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR
6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル
基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基を表すか;又は一緒になって原子数
5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を
表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル
基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシ
ル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又
は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基である)を表
し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲ
ン、アルキル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ
基を表す、を有する項16記載の光学的記録素子。
【0104】19.前記色素が構造C:
【0105】
【化30】
【0106】前記式中、D,F及びEは錯体形成剤であ
り;R2 は、水素又は炭素原子数1〜6個のアルキル基
を表し;R3 は、炭素原子数1〜5個のアルキル基;炭
素原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5〜7個
のシクロアルキル基;炭素原子数5〜10個のヘテロア
リール基;又はNR5 6 (式中、R5 及びR6 は各々
独立して水素;炭素原子数1〜5個のアルキル基;炭素
原子数6〜10個のアリール基;炭素原子数5〜10個
のヘテロアリール基;又は炭素原子数5〜7個のシクロ
アルキル基を表すか;又は一緒になって原子数5〜7個
の炭環もしくはヘテロ環を形成してもよい)を表し;R
4 は、水素;炭素原子数1〜4個のアルキル基;又はハ
ロゲン原子を表し;Xは、酸素、カルボキシル基又はN
SO2 7 (式中、R7 は炭素原子数1〜4個のアルキ
ル基;炭素原子数6〜10個のアリール基又は炭素原子
数5〜10個のヘテアリール基である)を表し;Yは、
電子吸引基であり;Zは、シアノ、ハロゲン、アルキ
ル、又は炭素原子数1〜10個のアルコキシ基を表す、
を有する項16記載の光学的記録素子。
【0107】20.前記色素が構造D:
【0108】
【化31】
【0109】前記式中、R2 は、水素又は炭素原子数1
〜6個のアルキル基を表し;R3 は、炭素原子数1〜5
個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;
炭素原子数5〜7個のシクロアルキル基;炭素原子数5
〜10個のヘテロアリール基;又はNR5 6 (式中、
5 及びR6 は各々独立して水素;炭素原子数1〜5個
のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリール基;炭
素原子数5〜10個のヘテロアリール基;又は炭素原子
数5〜7個のシクロアルキル基を表すか;又は一緒にな
って原子数5〜7個の炭環もしくはヘテロ環を形成して
もよい)を表し;R4 は、水素;炭素原子数1〜4個の
アルキル基;又はハロゲン原子を表し;Xは、酸素、カ
ルボキシル基又はNSO2 7 (式中、R7 は炭素原子
数1〜4個のアルキル基;炭素原子数6〜10個のアリ
ール基又は炭素原子数5〜10個のヘテアリール基であ
る)を表し;Yは、電子吸引基であり;Zは、シアノ、
ハロゲン、アルキル、又は炭素原子数1〜10個のアル
コキシ基を表す、を有する項16記載の光学的記録素
子。
【0110】21.前記色素が、以下の式:
【0111】
【化32】
【0112】
【化33】
【0113】からなる基から選ばれる項16記載の光学
的記録素子。
【0114】
【発明の効果】本発明は、透明基板、色素記録層及び光
反射層を含んでなる光学的記録素子であって、前記色素
が三座配位子アゾ色素リガンドの金属錯体を含んでな
り、前記三座配位子アゾ色素リガンドがそのアゾ結合の
一方にアミノヒドロキシピリジン基を含有し、他方に電
子吸引基及びヒドロキシ基、カルボキシル基又はスルホ
ンアミド基を有する芳香族環を含有する光学的記録素子
を提供する。これらの色素は、記録層に別の色素を有す
る記録光学要素と比べ光安定性が改良された光学的記録
素子を提供する。例えば、公知のシアン色素を含有する
光学媒体、例えば、米国特許第4,940,618号記
載のものは、前記と同様の光安定性試験を行った場合、
光学濃度が100%損失する。対照的に、本発明色素で
はその光学濃度の損失は9%未満である。本発明色素の
安定性により光学的記録素子が改良される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板、及びその基板表面上に色素含
    有記録層及び光反射層を有する光学的記録素子であっ
    て、前記色素が、三座配位子アゾ色素リガンドの金属錯
    体を含んでなり、前記の三座配位子アゾ色素リガンドが
    そのアゾ結合の一方にアミノヒドロキシピリジン基を含
    有し、他方に電子吸引置換基及びヒドロキシ基、カルボ
    キシル基又はスルホンアミド基を有する芳香族環を含有
    することを特徴とする改良された光学的記録素子。
JP5158954A 1993-06-29 1993-06-29 アゾ色素を用いる光学的情報記録素子 Pending JPH07287862A (ja)

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JP5158954A Pending JPH07287862A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 アゾ色素を用いる光学的情報記録素子

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JP (1) JPH07287862A (ja)

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