JPH07287533A - 回転台 - Google Patents
回転台Info
- Publication number
- JPH07287533A JPH07287533A JP10234994A JP10234994A JPH07287533A JP H07287533 A JPH07287533 A JP H07287533A JP 10234994 A JP10234994 A JP 10234994A JP 10234994 A JP10234994 A JP 10234994A JP H07287533 A JPH07287533 A JP H07287533A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- friction
- transmission
- mounting table
- friction body
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 連結体、載台の成形型の費用を低減すること
ができる回転台を提供すること。 【構成】 基台20の上側に載台21を回転可能に設け
てあり、原動機22の発生する動力が、第1の伝達体3
7、第2の伝達体38、及び第1と第2の伝達体37、
38を連結する連結体39を伝わり載台21を回転させ
る回転台において、連結体39が、第1の伝達体37に
設けられ成形加工により成形した第1の摩擦体と、第2
の伝達体38に設けられて第1の摩擦体に面接触し成形
加工により成形した第2の摩擦体とを具備し、載台21
が非拘束状態では第1の摩擦体と第2の摩擦体との摩擦
トルクにより第1の伝達体37の回転を第2の伝達体3
8に伝達し、載台21が拘束状態では第1の摩擦体と第
2の摩擦体との間の滑りにより第1と第2の伝達体3
7、38間の動力の伝達を切り離すようにした構成。
ができる回転台を提供すること。 【構成】 基台20の上側に載台21を回転可能に設け
てあり、原動機22の発生する動力が、第1の伝達体3
7、第2の伝達体38、及び第1と第2の伝達体37、
38を連結する連結体39を伝わり載台21を回転させ
る回転台において、連結体39が、第1の伝達体37に
設けられ成形加工により成形した第1の摩擦体と、第2
の伝達体38に設けられて第1の摩擦体に面接触し成形
加工により成形した第2の摩擦体とを具備し、載台21
が非拘束状態では第1の摩擦体と第2の摩擦体との摩擦
トルクにより第1の伝達体37の回転を第2の伝達体3
8に伝達し、載台21が拘束状態では第1の摩擦体と第
2の摩擦体との間の滑りにより第1と第2の伝達体3
7、38間の動力の伝達を切り離すようにした構成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、載台の上側にテレビ
受信機やスピーカ等のように方向調整を必要とするもの
を載置し、或いは載台をテレビ受信機等のキャビネット
に一体に形成してテレビ受信機等を載台と共に回動させ
て方向を変える回転台に関する。
受信機やスピーカ等のように方向調整を必要とするもの
を載置し、或いは載台をテレビ受信機等のキャビネット
に一体に形成してテレビ受信機等を載台と共に回動させ
て方向を変える回転台に関する。
【0002】
【従来の技術】この回転台は、基台上に回転可能に載置
された例えばテレビ受信機の映像を見るときに、モータ
を駆動することによりテレビ受信機を回転して、画面を
利用者側に向けて映像が見えるようにするものである。
従来の回転台の一例としては、図20に示すように、基
台1の上側に載台2を回転可能に設けてあり、モータ3
の発生する動力が動力伝達装置(減速機)4を伝わり載
台2を回転させる構成のものがある。そして、この動力
伝達装置4には、連結体5を設けてある。この連結体5
は、モータ3が回転駆動して載台2(テレビ受信機)を
回転させているときに、テレビ受信機が例えば壁や家具
に当接してそれ以上回転しなくなると、動力の伝達を自
動的に解除して例えばモータ3の焼損を防止する機能を
有している。即ち、この連結体5は、図17及び図18
に示すように、動力伝達装置4に設けられている小歯車
6の下面に設けた円板7の下面に穿った断面が台形の溝
8と、この溝8に嵌まり合う大きさであって大歯車9の
上面の溝8と対応する位置に設けた凸部10と、これら
小歯車6と大歯車9とを互いに押し付け合う方向に付勢
する圧縮ばね11と、から成っている。図17及び図1
8は、この連結体5が小歯車6と大歯車9とを連結して
おり、モータ3の動力を載台2に伝達可能な状態を示し
ている。そして、載台2に載置されているテレビ受信機
が壁等に当接してそれ以上回転しなくなると、図19に
示すように、モータ3によって駆動されている大歯車9
の回転力がばね11の付勢力に抗してこの大歯車9を軸
12に沿って下方に移動させ、これによって凸部10が
溝8から外れる。この状態では、大歯車9がモータ3に
よって回転するが、小歯車6は停止したままであり、従
ってモータ3の焼損等を防止することができる。
された例えばテレビ受信機の映像を見るときに、モータ
を駆動することによりテレビ受信機を回転して、画面を
利用者側に向けて映像が見えるようにするものである。
従来の回転台の一例としては、図20に示すように、基
台1の上側に載台2を回転可能に設けてあり、モータ3
の発生する動力が動力伝達装置(減速機)4を伝わり載
台2を回転させる構成のものがある。そして、この動力
伝達装置4には、連結体5を設けてある。この連結体5
は、モータ3が回転駆動して載台2(テレビ受信機)を
回転させているときに、テレビ受信機が例えば壁や家具
に当接してそれ以上回転しなくなると、動力の伝達を自
動的に解除して例えばモータ3の焼損を防止する機能を
有している。即ち、この連結体5は、図17及び図18
に示すように、動力伝達装置4に設けられている小歯車
6の下面に設けた円板7の下面に穿った断面が台形の溝
8と、この溝8に嵌まり合う大きさであって大歯車9の
上面の溝8と対応する位置に設けた凸部10と、これら
小歯車6と大歯車9とを互いに押し付け合う方向に付勢
する圧縮ばね11と、から成っている。図17及び図1
8は、この連結体5が小歯車6と大歯車9とを連結して
おり、モータ3の動力を載台2に伝達可能な状態を示し
ている。そして、載台2に載置されているテレビ受信機
が壁等に当接してそれ以上回転しなくなると、図19に
示すように、モータ3によって駆動されている大歯車9
の回転力がばね11の付勢力に抗してこの大歯車9を軸
12に沿って下方に移動させ、これによって凸部10が
溝8から外れる。この状態では、大歯車9がモータ3に
よって回転するが、小歯車6は停止したままであり、従
ってモータ3の焼損等を防止することができる。
【0003】また、この回転台は、載台2が基台1から
外れないようにするための外れ止め13を設けてある。
この外れ止め13は、図20に示すように、下端部を小
径に形成した円板状に形成された載台2の中心の下面に
突設した円柱状部材14と、基台1の上下に貫通する貫
通孔15と、円柱状部材14の下端の小径部が貫通孔1
5に挿通した状態でこの円柱状部材14の下端面に座金
16を締め付けるボルト17とから成っている。つま
り、この円柱状部材14と基台1とは回転可能に係合し
ており、また、載台2を持ち上げる側に力が掛かると、
座金16の上面が基台1の下面に当接して載台2が基台
1から外れることを防止することができる。
外れないようにするための外れ止め13を設けてある。
この外れ止め13は、図20に示すように、下端部を小
径に形成した円板状に形成された載台2の中心の下面に
突設した円柱状部材14と、基台1の上下に貫通する貫
通孔15と、円柱状部材14の下端の小径部が貫通孔1
5に挿通した状態でこの円柱状部材14の下端面に座金
16を締め付けるボルト17とから成っている。つま
り、この円柱状部材14と基台1とは回転可能に係合し
ており、また、載台2を持ち上げる側に力が掛かると、
座金16の上面が基台1の下面に当接して載台2が基台
1から外れることを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す連結体5
は、動力伝達装置4に或る一定以上の負荷トルクが掛か
ったときに動力の伝達を自動的に解除することができ、
動力伝達装置4に或る一定未満の負荷トルクしか掛かっ
ていないときにはモータ3の動力を伝達して載台2を回
転させることができるものである。従って、載台2に載
置する物品の重量が重い(又は軽い)場合は、その物品
が載置されている載台2を回転させるのに必要とするト
ルクは大きく(又は小さく)なるので、その大きな(又
は小さな)トルクを伝達することができるように例えば
ばね11の弾性係数を大きく(又は小さく)したり、溝
8の深さを深く(又は浅く)すると共に凸部10の高さ
をそれに応じて高く(又は低く)形成する。しかし、ば
ね11の大きさを変更するだけでは連結体5が伝達する
ことができるトルクの大きさを広い範囲で変更すること
ができないので、伝達トルクの大きさを広い範囲で変更
するには溝8の深さ及び凸部10の高さを変更する必要
がある。その結果、載台2に載置する物品の重量に応じ
て形状の異なる複数種類の連結体5、つまり、小歯車6
と大歯車9を用意する必要がある。そして、これら小歯
車6と大歯車9は、軽量である点、大量生産性に優れて
いる点等で合成樹脂材料を使用した成形品であることが
多いので、それらの成形用の金型を複数種類用意する必
要があり、その結果、金型の費用が嵩むという問題があ
る。
は、動力伝達装置4に或る一定以上の負荷トルクが掛か
ったときに動力の伝達を自動的に解除することができ、
動力伝達装置4に或る一定未満の負荷トルクしか掛かっ
ていないときにはモータ3の動力を伝達して載台2を回
転させることができるものである。従って、載台2に載
置する物品の重量が重い(又は軽い)場合は、その物品
が載置されている載台2を回転させるのに必要とするト
ルクは大きく(又は小さく)なるので、その大きな(又
は小さな)トルクを伝達することができるように例えば
ばね11の弾性係数を大きく(又は小さく)したり、溝
8の深さを深く(又は浅く)すると共に凸部10の高さ
をそれに応じて高く(又は低く)形成する。しかし、ば
ね11の大きさを変更するだけでは連結体5が伝達する
ことができるトルクの大きさを広い範囲で変更すること
ができないので、伝達トルクの大きさを広い範囲で変更
するには溝8の深さ及び凸部10の高さを変更する必要
がある。その結果、載台2に載置する物品の重量に応じ
て形状の異なる複数種類の連結体5、つまり、小歯車6
と大歯車9を用意する必要がある。そして、これら小歯
車6と大歯車9は、軽量である点、大量生産性に優れて
いる点等で合成樹脂材料を使用した成形品であることが
多いので、それらの成形用の金型を複数種類用意する必
要があり、その結果、金型の費用が嵩むという問題があ
る。
【0005】そして、図17に示す連結体5では、溝8
から外れた状態の凸部10が溝8に嵌合するときに、ば
ね11の力によって凸部10の表面が溝8の内面に衝突
するが、このときに耳障りな「カチャッ」という衝突音
が発生するという問題がある。
から外れた状態の凸部10が溝8に嵌合するときに、ば
ね11の力によって凸部10の表面が溝8の内面に衝突
するが、このときに耳障りな「カチャッ」という衝突音
が発生するという問題がある。
【0006】また、図20に示す外れ止め13は、載台
2の中心に設けてあるので、載台2に中心部を具備させ
る必要があり、この中心部によって載台2の表面積が広
くなる。その結果、載台2を合成樹脂材料を使用して成
形した場合、載台2の成形用金型の成形用表面積も広く
なり、金型の加工費用が嵩むという問題がある。
2の中心に設けてあるので、載台2に中心部を具備させ
る必要があり、この中心部によって載台2の表面積が広
くなる。その結果、載台2を合成樹脂材料を使用して成
形した場合、載台2の成形用金型の成形用表面積も広く
なり、金型の加工費用が嵩むという問題がある。
【0007】本発明は、連結体、載台の成形型の費用を
低減することができる回転台を提供することを目的とす
る。
低減することができる回転台を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基台の上
側に載台を回転可能に設けてあり、原動機の発生する動
力が、上記原動機の動力によって回転するように設けた
第1の伝達体、上記載台側に動力を伝達するように設け
た第2の伝達体、及び第1と第2の伝達体を連結する連
結体を伝わり上記載台を回転させる回転台において、上
記連結体が、第1の伝達体に設けられ成形加工により成
形した第1の摩擦体と、第2の伝達体に設けられて第1
の摩擦体に面接触し成形加工により成形した第2の摩擦
体とを具備し、上記載台が非拘束状態では第1の摩擦体
と第2の摩擦体との摩擦トルクにより第1の伝達体の回
転を第2の伝達体に伝達し、上記載台が拘束状態では第
1の摩擦体と第2の摩擦体との間の滑りにより第1と第
2の伝達体間の動力の伝達を切り離すように構成したこ
とを特徴とするものである。
側に載台を回転可能に設けてあり、原動機の発生する動
力が、上記原動機の動力によって回転するように設けた
第1の伝達体、上記載台側に動力を伝達するように設け
た第2の伝達体、及び第1と第2の伝達体を連結する連
結体を伝わり上記載台を回転させる回転台において、上
記連結体が、第1の伝達体に設けられ成形加工により成
形した第1の摩擦体と、第2の伝達体に設けられて第1
の摩擦体に面接触し成形加工により成形した第2の摩擦
体とを具備し、上記載台が非拘束状態では第1の摩擦体
と第2の摩擦体との摩擦トルクにより第1の伝達体の回
転を第2の伝達体に伝達し、上記載台が拘束状態では第
1の摩擦体と第2の摩擦体との間の滑りにより第1と第
2の伝達体間の動力の伝達を切り離すように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0009】第2の発明は、第1の発明の回転台におい
て、第1の摩擦体と第2の摩擦体を、同一形状の円板状
に成形したことを特徴とするものである。
て、第1の摩擦体と第2の摩擦体を、同一形状の円板状
に成形したことを特徴とするものである。
【0010】第3の発明は、基台の上側に成形加工によ
り成形した載台を回転可能に設けてあり、原動機の発生
する動力により載台を回転させる回転台において、上記
載台を環状に成形し、上記基台に対して上記載台が所定
の回動範囲外に位置する状態で上記基台と上記載台とを
互いに係合させることができると共に、上記載台が上記
所定の回動範囲内で上記載台の中心軸線に沿って上記基
台と上記載台が互いに離れる方向の変位に対してこの変
位を規制するように外れ止め部を設け、上記基台に対す
る上記載台の回動が上記所定の回動範囲内となるように
規制するストッパを設けたことを特徴とするものであ
る。
り成形した載台を回転可能に設けてあり、原動機の発生
する動力により載台を回転させる回転台において、上記
載台を環状に成形し、上記基台に対して上記載台が所定
の回動範囲外に位置する状態で上記基台と上記載台とを
互いに係合させることができると共に、上記載台が上記
所定の回動範囲内で上記載台の中心軸線に沿って上記基
台と上記載台が互いに離れる方向の変位に対してこの変
位を規制するように外れ止め部を設け、上記基台に対す
る上記載台の回動が上記所定の回動範囲内となるように
規制するストッパを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】第4の発明は、第3の発明の回転台におい
て、上記外れ止め部が、上記載台と一体に成形して設け
た凹部及び凸部と、上記基台と一体に成形して設けられ
上記載台に設けた凹部と対応する形状の凸部及び上記載
台に設けた凸部と対応する形状の凹部と、からなること
を特徴とするものである。
て、上記外れ止め部が、上記載台と一体に成形して設け
た凹部及び凸部と、上記基台と一体に成形して設けられ
上記載台に設けた凹部と対応する形状の凸部及び上記載
台に設けた凸部と対応する形状の凹部と、からなること
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】第1、第2の発明によると、載台上に載置され
た物品は、載台と共に基台上で回転可能であり、載台が
非拘束状態では、連結体が、第1の摩擦体と第2の摩擦
体との面接触による摩擦トルクにより第1の伝達体と第
2の伝達体とを連結し、原動機の発生する回転が第1の
伝達体から第2の伝達体に伝わり載台が回転する。載台
が拘束状態では、連結体が、第1の摩擦体と第2の摩擦
体との間の滑りにより第1の伝達体と第2の伝達体とを
切り離し、原動機の発生する回転が第1の伝達体から第
2の伝達体に伝わらず載台は原動機の回転力により回転
しない。そして、第1の摩擦体と第2の摩擦体との面接
触による摩擦トルクを変更するときは、第1及び第2の
摩擦体のいずれか一方、又は両方の材質を変更すること
により行う。
た物品は、載台と共に基台上で回転可能であり、載台が
非拘束状態では、連結体が、第1の摩擦体と第2の摩擦
体との面接触による摩擦トルクにより第1の伝達体と第
2の伝達体とを連結し、原動機の発生する回転が第1の
伝達体から第2の伝達体に伝わり載台が回転する。載台
が拘束状態では、連結体が、第1の摩擦体と第2の摩擦
体との間の滑りにより第1の伝達体と第2の伝達体とを
切り離し、原動機の発生する回転が第1の伝達体から第
2の伝達体に伝わらず載台は原動機の回転力により回転
しない。そして、第1の摩擦体と第2の摩擦体との面接
触による摩擦トルクを変更するときは、第1及び第2の
摩擦体のいずれか一方、又は両方の材質を変更すること
により行う。
【0013】第2の発明によると、第1の発明の第1の
摩擦体と第2の摩擦体を同一形状の円板状に成形したこ
とにより、第1及び第2の摩擦体を同一の成形型により
成形することができる。
摩擦体と第2の摩擦体を同一形状の円板状に成形したこ
とにより、第1及び第2の摩擦体を同一の成形型により
成形することができる。
【0014】第3、第4の発明によると、載台を環状に
形成してあるので、図20に示す従来の円板状の載台2
と比較して載台2の中心部を省略することができ、これ
により、載台の成形型の成形用表面積を狭くすることが
できる。その結果、成形型の加工費用を従来よりも低減
することができる。しかも、この回転台によると、載台
を原動機により所定の回動範囲内で回転させて使用する
使用状態では、載台が基台と係合しており、互いに外れ
ることがない。
形成してあるので、図20に示す従来の円板状の載台2
と比較して載台2の中心部を省略することができ、これ
により、載台の成形型の成形用表面積を狭くすることが
できる。その結果、成形型の加工費用を従来よりも低減
することができる。しかも、この回転台によると、載台
を原動機により所定の回動範囲内で回転させて使用する
使用状態では、載台が基台と係合しており、互いに外れ
ることがない。
【0015】第4の発明によると、第3の発明の外れ止
め部を構成する各々の凹部及び凸部が、載台及び基台と
一体にして成形したものであるから、載台及び基台の各
成形型を使用して外れ止め部を成形することができる。
め部を構成する各々の凹部及び凸部が、載台及び基台と
一体にして成形したものであるから、載台及び基台の各
成形型を使用して外れ止め部を成形することができる。
【0016】
【実施例】本発明に係る回転台の第1実施例を図1乃至
図10、及び図16を参照して説明する。この回転台
は、図16に示すように、テレビ受信機18を回動する
ためのものであり、テレビ台19の上に載置した基台2
0と、この基台20に対して回転可能な載台21と、載
台21を回転駆動する原動機22と、動力伝達装置23
と、を具備している。ただし、原動機22及び動力伝達
装置23は、図16には現れていない。そして、テレビ
受信機18は、テレビ取付台88を介して載台に取り付
けられている。
図10、及び図16を参照して説明する。この回転台
は、図16に示すように、テレビ受信機18を回動する
ためのものであり、テレビ台19の上に載置した基台2
0と、この基台20に対して回転可能な載台21と、載
台21を回転駆動する原動機22と、動力伝達装置23
と、を具備している。ただし、原動機22及び動力伝達
装置23は、図16には現れていない。そして、テレビ
受信機18は、テレビ取付台88を介して載台に取り付
けられている。
【0017】基台20は、図1(部分省略平面図)に示
すように、回転台の下部の動かない部分を構成してお
り、合成樹脂(例えばABS)製であり、略円環状に形
成してある。この基台20の上面には、図4に示すよう
に、円環状の案内溝24を設けてあり、この案内溝24
内に後述する円環状の転動体25を収容している。ま
た、この案内溝24の外側には、図4に示すように、外
周壁26を設けてあり、この外周壁26と案内溝24の
間にこの案内溝24に沿って円環状の係合溝27を設け
てある。このこの係合溝27を形成する外周壁26の内
周面の上部には、基台20の中心側に向かって突出する
凸部28を所定の間隔で5つ突設してある(図1には2
つの凸部28が現れている。)。従って、これら凸部2
8と凸部28の間には、凹部29が形成されており、合
計5つの凹部29が形成されている(図1には3つの凹
部29が現れている。)。
すように、回転台の下部の動かない部分を構成してお
り、合成樹脂(例えばABS)製であり、略円環状に形
成してある。この基台20の上面には、図4に示すよう
に、円環状の案内溝24を設けてあり、この案内溝24
内に後述する円環状の転動体25を収容している。ま
た、この案内溝24の外側には、図4に示すように、外
周壁26を設けてあり、この外周壁26と案内溝24の
間にこの案内溝24に沿って円環状の係合溝27を設け
てある。このこの係合溝27を形成する外周壁26の内
周面の上部には、基台20の中心側に向かって突出する
凸部28を所定の間隔で5つ突設してある(図1には2
つの凸部28が現れている。)。従って、これら凸部2
8と凸部28の間には、凹部29が形成されており、合
計5つの凹部29が形成されている(図1には3つの凹
部29が現れている。)。
【0018】転動体25は、図1及び図4に示すよう
に、屈曲自在な2つの帯状薄板と、中央部がくびれた複
数の転子とからなっている。2つの各帯状薄板30は、
その長さ方向に沿って等間隔に複数の切欠を設けてあ
り、各切欠には転子31を回動自在に係合してある。そ
して、この2つの帯状薄板30は、図1に示すように、
両端部が連結されて円環を形成している。この転動体2
5は、基台20に設けた案内溝24に案内されて回転移
動することができる。
に、屈曲自在な2つの帯状薄板と、中央部がくびれた複
数の転子とからなっている。2つの各帯状薄板30は、
その長さ方向に沿って等間隔に複数の切欠を設けてあ
り、各切欠には転子31を回動自在に係合してある。そ
して、この2つの帯状薄板30は、図1に示すように、
両端部が連結されて円環を形成している。この転動体2
5は、基台20に設けた案内溝24に案内されて回転移
動することができる。
【0019】載台21は、合成樹脂(例えばABS)製
であり、図1(部分省略平面図)に示すように、基本形
状が円環状であり、転動体25の上に設置されている。
そして、図4に示すように、載台21の外周部下面に
は、全周に亘り直角下方に向かう外周壁32を設けてあ
り、この外周壁32の下端部は基台20に設けた円環状
の係合溝27に嵌合している。このように、載台21が
転動体25を介して基台20上に載置してあり、外周壁
32の下端部が円環状の係合溝27に嵌合しているの
で、載台21は点Oを中心にして回転可能な構成となっ
ている。そして、この外周壁32の外周面の下端部に
は、外側に向かって突出する凸部33を所定の間隔で5
つ設けてある(図1には3つの凸部33が現れてい
る。)。従って、これら凸部33と凸部33の間には、
凹部34が形成されており、合計5つの凹部34が形成
されている(図1には2つの凹部34が現れてい
る。)。なお、載台21に設けた凸部33及び凹部34
と基台20に設けた凸部28及び凹部29は、図2に示
すように、載台21の所定の回動位置で凸部33と凹部
29、凹部34と凸部28が互いに着脱できるように所
定箇所に形成して設けてある。従って、図2に示すこの
所定の回動位置以外では、載台21に設けた5つの凸部
33と基台20に設けた5つの凸部28とが係合するこ
とにより、載台21を図4において上方に持ち上げても
載台21が基台20から外れないように規制することが
できる。この載台21に設けた凸部33及び凹部34と
基台20に設けた凸部28及び凹部29が、請求項1に
記載の外れ止め部である。
であり、図1(部分省略平面図)に示すように、基本形
状が円環状であり、転動体25の上に設置されている。
そして、図4に示すように、載台21の外周部下面に
は、全周に亘り直角下方に向かう外周壁32を設けてあ
り、この外周壁32の下端部は基台20に設けた円環状
の係合溝27に嵌合している。このように、載台21が
転動体25を介して基台20上に載置してあり、外周壁
32の下端部が円環状の係合溝27に嵌合しているの
で、載台21は点Oを中心にして回転可能な構成となっ
ている。そして、この外周壁32の外周面の下端部に
は、外側に向かって突出する凸部33を所定の間隔で5
つ設けてある(図1には3つの凸部33が現れてい
る。)。従って、これら凸部33と凸部33の間には、
凹部34が形成されており、合計5つの凹部34が形成
されている(図1には2つの凹部34が現れてい
る。)。なお、載台21に設けた凸部33及び凹部34
と基台20に設けた凸部28及び凹部29は、図2に示
すように、載台21の所定の回動位置で凸部33と凹部
29、凹部34と凸部28が互いに着脱できるように所
定箇所に形成して設けてある。従って、図2に示すこの
所定の回動位置以外では、載台21に設けた5つの凸部
33と基台20に設けた5つの凸部28とが係合するこ
とにより、載台21を図4において上方に持ち上げても
載台21が基台20から外れないように規制することが
できる。この載台21に設けた凸部33及び凹部34と
基台20に設けた凸部28及び凹部29が、請求項1に
記載の外れ止め部である。
【0020】また、図4に示すように、載台21に設け
た外周壁32の内側であって載台21の下面には、この
外周壁32に沿って2つの円環状の突条35を突設して
あり、この2つの突条35の下面に転子31の外周面が
当接する。この構成により、載台21が複数の転子31
によって支持されて転子31上を転がって回動する。
た外周壁32の内側であって載台21の下面には、この
外周壁32に沿って2つの円環状の突条35を突設して
あり、この2つの突条35の下面に転子31の外周面が
当接する。この構成により、載台21が複数の転子31
によって支持されて転子31上を転がって回動する。
【0021】動力伝達装置23は、図1及び図4に示す
ように、例えばモータ等の原動機22の回転軸36と載
台21との間に設けられており、原動機22の動力によ
って回転する第1の伝達体37と、載台21に動力を伝
達するように設けた第2の伝達体38と、第1の伝達体
37と第2の伝達体38とを連結する連結体39と、か
らなっている。なお、この原動機22及び動力伝達装置
23は、固定側である基台20に設けてある。ただし、
第2の伝達体38に含まれる内歯車40は、載台21に
設けられている。
ように、例えばモータ等の原動機22の回転軸36と載
台21との間に設けられており、原動機22の動力によ
って回転する第1の伝達体37と、載台21に動力を伝
達するように設けた第2の伝達体38と、第1の伝達体
37と第2の伝達体38とを連結する連結体39と、か
らなっている。なお、この原動機22及び動力伝達装置
23は、固定側である基台20に設けてある。ただし、
第2の伝達体38に含まれる内歯車40は、載台21に
設けられている。
【0022】第1の伝達体37は、図1及び図4に示す
ように、原動機22の回転軸36に設けたウォーム41
と、このウォーム41と噛み合うように第1の軸42に
挿通したウォームホイール43と、このウォームホイー
ル43の下面に一体に設け第1の軸42に挿通した第1
の小歯車44と、第1の小歯車44と噛み合うように第
2の軸45に挿通した第2の大歯車46と、第2の大歯
車46の上面に一体に設け第2の軸45に挿通した第3
の小歯車47と、第3の小歯車47に噛み合うように第
3の軸52に挿通した第4の大歯車48とからなってい
る。
ように、原動機22の回転軸36に設けたウォーム41
と、このウォーム41と噛み合うように第1の軸42に
挿通したウォームホイール43と、このウォームホイー
ル43の下面に一体に設け第1の軸42に挿通した第1
の小歯車44と、第1の小歯車44と噛み合うように第
2の軸45に挿通した第2の大歯車46と、第2の大歯
車46の上面に一体に設け第2の軸45に挿通した第3
の小歯車47と、第3の小歯車47に噛み合うように第
3の軸52に挿通した第4の大歯車48とからなってい
る。
【0023】第2の伝達体38は、図1及び図4に示す
ように、第3の軸52に挿通した第5の小歯車49と、
第5の小歯車49と噛み合うように第4の軸53に挿通
した第6の大歯車50と、第6の大歯車50の上面に一
体に設け第4の軸53に挿通した第7の小歯車51と、
第7の小歯車51と噛み合い載台21の下面に突設した
内歯車40とからなっている。
ように、第3の軸52に挿通した第5の小歯車49と、
第5の小歯車49と噛み合うように第4の軸53に挿通
した第6の大歯車50と、第6の大歯車50の上面に一
体に設け第4の軸53に挿通した第7の小歯車51と、
第7の小歯車51と噛み合い載台21の下面に突設した
内歯車40とからなっている。
【0024】連結体39は、図6に示すように、第4の
大歯車48の下面に設けた第1の摩擦体54と、第5の
小歯車49の上面に設けた第2の摩擦体55とからなっ
ており、第1と第2の摩擦体54、55の摩擦力で第1
の摩擦体54から第2の摩擦体55へトルクを伝達する
ようにしたものであり、双方の間に滑りが生じると第1
の摩擦体54が空回りしてトルクを伝達しなくなる。
大歯車48の下面に設けた第1の摩擦体54と、第5の
小歯車49の上面に設けた第2の摩擦体55とからなっ
ており、第1と第2の摩擦体54、55の摩擦力で第1
の摩擦体54から第2の摩擦体55へトルクを伝達する
ようにしたものであり、双方の間に滑りが生じると第1
の摩擦体54が空回りしてトルクを伝達しなくなる。
【0025】第1の摩擦体54は、図6及び図7に示す
ように、円板状であり、中央に円孔56を有し、この円
孔56の周縁に沿って上面に外周の輪郭形状が矩形の突
起57を設けてある。そして、この突起57は、図6に
示すように第4の大歯車48の下面に設けたこの突起5
7と対応する形状の凹部58に嵌合している。これによ
って、第4の大歯車48の回転に伴って第1の摩擦体5
4も同方向に回転する。第2の摩擦体55は、第1の摩
擦体54と同一の形状であり、図6に示すように、この
第2の摩擦体55に設けた突起59が第5の小歯車49
の上面に設けたこの突起59と対応する形状の凹部58
に嵌合している。これによって、第2の摩擦体55が第
1の摩擦体54との摩擦トルクによって回転すると、こ
の第2の摩擦体55に伴って第5の小歯車49も同方向
に回転する。なお、図6に示す60は、ウエーブワッシ
ャーであり、このウエーブワッシャー60は、図10
(a)に示すように平面形状が円環状であり、図10
(b)に示すように正面形状が波状のばねである。この
ウエーブワッシャー60は、第1の摩擦体54と第2の
摩擦体55とを互いに加圧接触させるものである。図6
に示す61は、例えば鉄製の補強用の円板であり、62
はEリングである。これらウエーブワッシャー60、第
2の摩擦体55、第1の摩擦体54、第4の大歯車48
及び補強用円板61は、図6に示すようにこの順番で第
5の小歯車49に突設したボス63に挿通してあり、こ
れらがボス63から外れないようにEリングをボス63
に嵌合させてある。図8は、第4の大歯車48の下面図
であり、図9は、第5の小歯車49の上面図である。
ように、円板状であり、中央に円孔56を有し、この円
孔56の周縁に沿って上面に外周の輪郭形状が矩形の突
起57を設けてある。そして、この突起57は、図6に
示すように第4の大歯車48の下面に設けたこの突起5
7と対応する形状の凹部58に嵌合している。これによ
って、第4の大歯車48の回転に伴って第1の摩擦体5
4も同方向に回転する。第2の摩擦体55は、第1の摩
擦体54と同一の形状であり、図6に示すように、この
第2の摩擦体55に設けた突起59が第5の小歯車49
の上面に設けたこの突起59と対応する形状の凹部58
に嵌合している。これによって、第2の摩擦体55が第
1の摩擦体54との摩擦トルクによって回転すると、こ
の第2の摩擦体55に伴って第5の小歯車49も同方向
に回転する。なお、図6に示す60は、ウエーブワッシ
ャーであり、このウエーブワッシャー60は、図10
(a)に示すように平面形状が円環状であり、図10
(b)に示すように正面形状が波状のばねである。この
ウエーブワッシャー60は、第1の摩擦体54と第2の
摩擦体55とを互いに加圧接触させるものである。図6
に示す61は、例えば鉄製の補強用の円板であり、62
はEリングである。これらウエーブワッシャー60、第
2の摩擦体55、第1の摩擦体54、第4の大歯車48
及び補強用円板61は、図6に示すようにこの順番で第
5の小歯車49に突設したボス63に挿通してあり、こ
れらがボス63から外れないようにEリングをボス63
に嵌合させてある。図8は、第4の大歯車48の下面図
であり、図9は、第5の小歯車49の上面図である。
【0026】また、図1に示すように、載台21と基台
20には、ストッパ64を設けてある。ストッパ64
は、原動機22の発生する動力により載台21を回動さ
せるとき、載台21が図1に示す所定の回動位置から時
計方向及び反時計方向に夫々約30度(=α)ずつの範
囲内に回動を拘束するものである。ストッパ64は、図
1及び図5に示すように、載台21の内側縁に所定の間
隔を隔てて突設した2つの係止部65と1つの突出部6
6とからなっている。これら係止部65は、載台21の
回転に伴って回転して係止部65の内縁が突出部66と
係合すると、載台21の回転が規制される。なお、この
突出部66は、図5に示すように基台20にボルト67
によって締結してある。
20には、ストッパ64を設けてある。ストッパ64
は、原動機22の発生する動力により載台21を回動さ
せるとき、載台21が図1に示す所定の回動位置から時
計方向及び反時計方向に夫々約30度(=α)ずつの範
囲内に回動を拘束するものである。ストッパ64は、図
1及び図5に示すように、載台21の内側縁に所定の間
隔を隔てて突設した2つの係止部65と1つの突出部6
6とからなっている。これら係止部65は、載台21の
回転に伴って回転して係止部65の内縁が突出部66と
係合すると、載台21の回転が規制される。なお、この
突出部66は、図5に示すように基台20にボルト67
によって締結してある。
【0027】上述した構成により、例えばテレビ受信機
18を固定して取り付けた載台21が回動可能な非拘束
状態でこのテレビ受信機18の画面を利用者の方に向け
るときは、画面が利用者側に向く方向に操作スイッチ
(図示せず)を操作して原動機22を正転又は逆転させ
る。原動機22の回転軸36の回転は、第1の伝達体3
7で減速されて連結体39を介して第2の伝達体38に
伝わる。これによって、載台21が基台20に設けた複
数の転子31の上を転がって回転する。テレビ受信機1
8の画面が利用者側に向かう位置に回転したときは操作
スイッチを操作して原動機22を停止させる。ただし、
載台21又はテレビ受信機18が近傍の家具等に当接し
て載台21が原動機22の駆動による回転方向に対して
拘束状態にあるときは、原動機22の回転駆動により連
結体39に所定以上の負荷トルクが掛かり、第1の摩擦
体54と第2の摩擦体55との間で滑りが生じてトルク
が伝達されない。よって、載台21は回転しない。ただ
し、連結体39は、第1の摩擦体54と第2の摩擦体5
5との摩擦力によりトルクを伝達しているので、両者の
間に滑りが生じたときに、図17に示す従来の連結体3
9のように耳障りな衝突音を発生せず静かである。
18を固定して取り付けた載台21が回動可能な非拘束
状態でこのテレビ受信機18の画面を利用者の方に向け
るときは、画面が利用者側に向く方向に操作スイッチ
(図示せず)を操作して原動機22を正転又は逆転させ
る。原動機22の回転軸36の回転は、第1の伝達体3
7で減速されて連結体39を介して第2の伝達体38に
伝わる。これによって、載台21が基台20に設けた複
数の転子31の上を転がって回転する。テレビ受信機1
8の画面が利用者側に向かう位置に回転したときは操作
スイッチを操作して原動機22を停止させる。ただし、
載台21又はテレビ受信機18が近傍の家具等に当接し
て載台21が原動機22の駆動による回転方向に対して
拘束状態にあるときは、原動機22の回転駆動により連
結体39に所定以上の負荷トルクが掛かり、第1の摩擦
体54と第2の摩擦体55との間で滑りが生じてトルク
が伝達されない。よって、載台21は回転しない。ただ
し、連結体39は、第1の摩擦体54と第2の摩擦体5
5との摩擦力によりトルクを伝達しているので、両者の
間に滑りが生じたときに、図17に示す従来の連結体3
9のように耳障りな衝突音を発生せず静かである。
【0028】また、この回転台は、原動機22の動力に
よって約60度の所定の回動範囲内で回動可能に作られ
ている。即ち、載台21は、図1に示す所定の回転位置
から図3に示すように反時計方向に約30度回転すると
一方の係止部65が突出部66に係合して連結体39に
所定以上のトルクが掛かり、上記と同様にして載台21
の回転が停止する。同様に、図1に示す所定の回転位置
から時計方向に約30度回転すると、他方の係止部65
が突出部66に係合して載台21の回転が自動的に停止
する。
よって約60度の所定の回動範囲内で回動可能に作られ
ている。即ち、載台21は、図1に示す所定の回転位置
から図3に示すように反時計方向に約30度回転すると
一方の係止部65が突出部66に係合して連結体39に
所定以上のトルクが掛かり、上記と同様にして載台21
の回転が停止する。同様に、図1に示す所定の回転位置
から時計方向に約30度回転すると、他方の係止部65
が突出部66に係合して載台21の回転が自動的に停止
する。
【0029】なお、原動機22を駆動しないでテレビ受
信機18の方向を変えるときは、利用者が手でテレビ受
信機18に回転の方向の力を加えればよい。この際、連
結体39の第1の摩擦体54と第2の摩擦体55との間
に滑りが生じ、これによってテレビ受信機18を回転さ
せることができる。
信機18の方向を変えるときは、利用者が手でテレビ受
信機18に回転の方向の力を加えればよい。この際、連
結体39の第1の摩擦体54と第2の摩擦体55との間
に滑りが生じ、これによってテレビ受信機18を回転さ
せることができる。
【0030】上記のように連結体39は、テレビ受信機
18が非拘束状態のときには、原動機22の回転動力を
第1の伝達体37から第2の伝達体38に確実に伝える
ことができ、テレビ受信機18が拘束状態のときには、
連結体39の第1の摩擦体54と第2の摩擦体55との
間に滑りが生じて第1の摩擦体54が空回りする必要が
ある。しかるに、テレビ受信機18等の重量が重くなる
ほど載台21を回転させる為に必要とする回転力が大き
くなり、その為に第1と第2の摩擦体54、55の摩擦
トルク(伝達トルク)を大きくする必要がある。ここ
で、第1と第2の摩擦体54、55の摩擦トルクを大き
くするには、第1及び第2の摩擦体54、55のいずれ
か一方又は両方の材質を変更してその変更した摩擦体の
摩擦係数を大きくすればよい。つまり、第1と第2の摩
擦体54、55の摩擦トルクをテレビ受信機18等の重
量に応じて変更する場合、摩擦体の材質を適切に選択す
ればよい。従って、図17に示す従来の連結体39のよ
うに伝達トルクを変更する為に凸部10と溝8の形状を
変更する必要がなく、よって金型等の成形型を多数の種
類用意する必要がないので、成形型の費用を低減するこ
とができる。しかも、この実施例では、第1と第2の摩
擦体54、55を同一の形状としているので、それらの
成形型を共用することができ、成形型の費用を更に低減
することができる。勿論、第1と第2の摩擦体54、5
5の材質の変更のみで所望の摩擦トルクを得られない場
合は、ウェーブワッシャー60のばね力を大きくするの
がよい。
18が非拘束状態のときには、原動機22の回転動力を
第1の伝達体37から第2の伝達体38に確実に伝える
ことができ、テレビ受信機18が拘束状態のときには、
連結体39の第1の摩擦体54と第2の摩擦体55との
間に滑りが生じて第1の摩擦体54が空回りする必要が
ある。しかるに、テレビ受信機18等の重量が重くなる
ほど載台21を回転させる為に必要とする回転力が大き
くなり、その為に第1と第2の摩擦体54、55の摩擦
トルク(伝達トルク)を大きくする必要がある。ここ
で、第1と第2の摩擦体54、55の摩擦トルクを大き
くするには、第1及び第2の摩擦体54、55のいずれ
か一方又は両方の材質を変更してその変更した摩擦体の
摩擦係数を大きくすればよい。つまり、第1と第2の摩
擦体54、55の摩擦トルクをテレビ受信機18等の重
量に応じて変更する場合、摩擦体の材質を適切に選択す
ればよい。従って、図17に示す従来の連結体39のよ
うに伝達トルクを変更する為に凸部10と溝8の形状を
変更する必要がなく、よって金型等の成形型を多数の種
類用意する必要がないので、成形型の費用を低減するこ
とができる。しかも、この実施例では、第1と第2の摩
擦体54、55を同一の形状としているので、それらの
成形型を共用することができ、成形型の費用を更に低減
することができる。勿論、第1と第2の摩擦体54、5
5の材質の変更のみで所望の摩擦トルクを得られない場
合は、ウェーブワッシャー60のばね力を大きくするの
がよい。
【0031】なお、第1及び第2の摩擦体54、55の
材質として例えばポリカーボネート、ABS、アクリ
ル、ナイロン等を使用することができるが、この実施例
では第1の摩擦体54にポリカーボネートを使用し、第
2の摩擦体55にABSを使用している。表1に第1及
び第2の摩擦体54、55に使用する材質の例を示す。
この表では(1)〜(5)の5つの組合せの例を示して
おり、(1)〜(5)の順で摩擦トルク(伝達トルク)
が小さくなる。従って、テレビ受信機18の重量に応じ
て(1)〜(5)の組合せから適切な材質を選択すれば
よい。この実施例では、(1)の組合せを選択してい
る。なお、第1及び第2の摩擦体54、55の材質とし
て使用できる材料は、両者の摩擦熱によって変形した
り、両者が密着しないものがよい。
材質として例えばポリカーボネート、ABS、アクリ
ル、ナイロン等を使用することができるが、この実施例
では第1の摩擦体54にポリカーボネートを使用し、第
2の摩擦体55にABSを使用している。表1に第1及
び第2の摩擦体54、55に使用する材質の例を示す。
この表では(1)〜(5)の5つの組合せの例を示して
おり、(1)〜(5)の順で摩擦トルク(伝達トルク)
が小さくなる。従って、テレビ受信機18の重量に応じ
て(1)〜(5)の組合せから適切な材質を選択すれば
よい。この実施例では、(1)の組合せを選択してい
る。なお、第1及び第2の摩擦体54、55の材質とし
て使用できる材料は、両者の摩擦熱によって変形した
り、両者が密着しないものがよい。
【0032】
【表1】
【0033】また、載台21を環状に形成してあるの
で、図20に示す従来の円板状の載台21と比較して載
台21の中心部を省略することができ、これにより、載
台21の成形型の成形用表面の面積を狭くすることがで
きる。その結果、成形型の加工費用を従来よりも低減す
ることができる。しかも、外れ止めを構成する各々の凸
部28、33及び凹部29、34を、載台21及び基台
20と一体にして成形してあるので、回転台の部品点数
を外れ止め部の分だけ従来よりも少なくすることがで
き、これによって回転台のコストを従来よりも低減する
ことができる。
で、図20に示す従来の円板状の載台21と比較して載
台21の中心部を省略することができ、これにより、載
台21の成形型の成形用表面の面積を狭くすることがで
きる。その結果、成形型の加工費用を従来よりも低減す
ることができる。しかも、外れ止めを構成する各々の凸
部28、33及び凹部29、34を、載台21及び基台
20と一体にして成形してあるので、回転台の部品点数
を外れ止め部の分だけ従来よりも少なくすることがで
き、これによって回転台のコストを従来よりも低減する
ことができる。
【0034】次に、載台21を基台20に取り付ける手
順を説明する。まず、基台20に突出部66を取り付け
ていない状態で、載台21を図2に示すように、載台2
1に設けた5つの凹部34と基台20に設けた5つの凸
部28とが重なる回転位置に合わせる。この回転位置
は、一方の係止部65が突出部66を取り付ける取付部
68を通り越した位置であり、載台21が原動機22に
よって回転駆動される所定の回動範囲(±α)の外側に
ある。次に、図1に示すように、2つの係止部65の間
に取付部68が位置するように載台21を回転移動させ
る。しかる後に、突出部66を取付部68にボルト67
によって締結する。この図1に示す回転位置は、載台2
1が原動機22によって回転駆動される所定の回動範囲
内にある。この構成により、図1に示すように、載台2
1を原動機22により所定の回動範囲内で回転させて使
用する使用状態では、載台21を基台20の上方に持ち
上げても、載台21に設けた5つの凸部33が基台20
に設けた5つの凸部28と係合することにより載台21
が基台20から外れないようになっている。
順を説明する。まず、基台20に突出部66を取り付け
ていない状態で、載台21を図2に示すように、載台2
1に設けた5つの凹部34と基台20に設けた5つの凸
部28とが重なる回転位置に合わせる。この回転位置
は、一方の係止部65が突出部66を取り付ける取付部
68を通り越した位置であり、載台21が原動機22に
よって回転駆動される所定の回動範囲(±α)の外側に
ある。次に、図1に示すように、2つの係止部65の間
に取付部68が位置するように載台21を回転移動させ
る。しかる後に、突出部66を取付部68にボルト67
によって締結する。この図1に示す回転位置は、載台2
1が原動機22によって回転駆動される所定の回動範囲
内にある。この構成により、図1に示すように、載台2
1を原動機22により所定の回動範囲内で回転させて使
用する使用状態では、載台21を基台20の上方に持ち
上げても、載台21に設けた5つの凸部33が基台20
に設けた5つの凸部28と係合することにより載台21
が基台20から外れないようになっている。
【0035】第2実施例を図11乃至図14を参照して
説明する。第1実施例の回転台と第2実施例の回転台の
大きな相違点は、動力伝達装置が、第1実施例の回転台
では基台20に設けてあり、従って固定しているのに対
して、第2実施例の回転台では載台21に設けてあり、
従って載台21に伴って回転移動する点と、この動力伝
達装置に設けられている減速用の歯車の枚数が、第1実
施例では7枚であるのに対して、第2実施例では5枚で
ある点である。
説明する。第1実施例の回転台と第2実施例の回転台の
大きな相違点は、動力伝達装置が、第1実施例の回転台
では基台20に設けてあり、従って固定しているのに対
して、第2実施例の回転台では載台21に設けてあり、
従って載台21に伴って回転移動する点と、この動力伝
達装置に設けられている減速用の歯車の枚数が、第1実
施例では7枚であるのに対して、第2実施例では5枚で
ある点である。
【0036】即ち、第2実施例の回転台は、図11の平
面図に示すように、動力伝達装置72及び原動機22を
これらを収容する筐体69に設けてあり、この筐体69
は載台21の内側縁に設けた保持部70に3本のボルト
71によって締結されている。ただし、内歯車40は、
基台20の内側縁に設けてあり、この内歯車40は載台
21に設けられている第5の小歯車73と噛み合ってい
る。この構成により、原動機22の回転軸36が回転駆
動すると、第1実施例と同様にしてその動力が第1の伝
達体78、連結体39及び第2の伝達体79を伝わり載
台21が回転する。なお、第1伝達体78は、図11に
示すように、原動機22の回転軸36に設けたウォーム
80、ウォームホイール81、第1の小歯車73、及び
第2の大歯車74からなっており、この順番で噛み合っ
ている。第2の伝達体79は、第3の小歯車75、第4
の大歯車76、第5の小歯車77、及び内歯車40から
なっている。連結体39は、第2の大歯車74の下面と
第3の小歯車75の上面との間に設けてあり、この2つ
の歯車74と75とを連結している。この連結体は、第
1実施例と同等に機能するものであり、同一の図面符号
で示し詳細な説明を省略する。なお、筐体69は、載台
21に伴って回転する際に内歯車40と干渉しないよう
に設けてある。
面図に示すように、動力伝達装置72及び原動機22を
これらを収容する筐体69に設けてあり、この筐体69
は載台21の内側縁に設けた保持部70に3本のボルト
71によって締結されている。ただし、内歯車40は、
基台20の内側縁に設けてあり、この内歯車40は載台
21に設けられている第5の小歯車73と噛み合ってい
る。この構成により、原動機22の回転軸36が回転駆
動すると、第1実施例と同様にしてその動力が第1の伝
達体78、連結体39及び第2の伝達体79を伝わり載
台21が回転する。なお、第1伝達体78は、図11に
示すように、原動機22の回転軸36に設けたウォーム
80、ウォームホイール81、第1の小歯車73、及び
第2の大歯車74からなっており、この順番で噛み合っ
ている。第2の伝達体79は、第3の小歯車75、第4
の大歯車76、第5の小歯車77、及び内歯車40から
なっている。連結体39は、第2の大歯車74の下面と
第3の小歯車75の上面との間に設けてあり、この2つ
の歯車74と75とを連結している。この連結体は、第
1実施例と同等に機能するものであり、同一の図面符号
で示し詳細な説明を省略する。なお、筐体69は、載台
21に伴って回転する際に内歯車40と干渉しないよう
に設けてある。
【0037】図11に示す82、83は突出部であり、
84、85は係止部である。突出部82、83は、筐体
69の両側縁に設けてあり、係止部84と85の間に位
置している。係止部84、85は、基台20に設けてあ
る。これら突出部82、83及び係止部84、85は、
ストッパ86であり、第1実施例のストッパ64と同等
の機能を有する。即ち、原動機22の回転軸36が所定
方向に回転して載台21が例えば図11の時計方向にβ
(約15度)回転すると、一方の突出部82がそれと対
応する一方の係止部84と係合し、これによって載台2
1の同方向の回転を停止させることができる。この停止
した状態を図12に示す。そして、原動機22の回転軸
36が上記と反対方向に回転して載台21が例えば図1
1の反時計方向にβ(約15度)回転すると、他方の突
出部83がそれと対応する他方の係止部85と係合して
載台21の同方向の回転を停止させることができる。
84、85は係止部である。突出部82、83は、筐体
69の両側縁に設けてあり、係止部84と85の間に位
置している。係止部84、85は、基台20に設けてあ
る。これら突出部82、83及び係止部84、85は、
ストッパ86であり、第1実施例のストッパ64と同等
の機能を有する。即ち、原動機22の回転軸36が所定
方向に回転して載台21が例えば図11の時計方向にβ
(約15度)回転すると、一方の突出部82がそれと対
応する一方の係止部84と係合し、これによって載台2
1の同方向の回転を停止させることができる。この停止
した状態を図12に示す。そして、原動機22の回転軸
36が上記と反対方向に回転して載台21が例えば図1
1の反時計方向にβ(約15度)回転すると、他方の突
出部83がそれと対応する他方の係止部85と係合して
載台21の同方向の回転を停止させることができる。
【0038】図14は、図12に示す突出部82、83
及び係止部84、85等をA−A方向から見た断面図で
ある。同図に示すように、突出部82は、筐体69の下
部から略水平方向に突出しており、この突出部82と係
合するように係止部84が基台20の内側縁に設けた板
状体87から上方に向かって突出している。なお、係止
部84、85は、載台21が回転するときにこの載台2
1に設けた保持部70と係合しない程度の高さに形成し
てある。
及び係止部84、85等をA−A方向から見た断面図で
ある。同図に示すように、突出部82は、筐体69の下
部から略水平方向に突出しており、この突出部82と係
合するように係止部84が基台20の内側縁に設けた板
状体87から上方に向かって突出している。なお、係止
部84、85は、載台21が回転するときにこの載台2
1に設けた保持部70と係合しない程度の高さに形成し
てある。
【0039】次に、回転台を組み立てる手順を説明す
る。まず、基台20に筐体69を取り付けていない状態
で、第1実施例と同様に、載台21を図13に示すよう
に、載台21に設けた8つの凹部34と基台20に設け
た8つの凸部28とが重なる回転位置に合わせる。この
回転位置は、一方の突出部82が一方の係止部84を通
り越した位置であり、載台21が原動機22によって回
転駆動される所定の回動範囲(±β)の外側にある。次
に、図11に示すように、2つの係止部84、85の間
に保持部70が位置するように載台21を回転移動させ
る。しかる後に、筐体69を保持部70に3本のボルト
71によって締結する。この図11に示す回転位置は、
載台21が原動機22によって回転駆動される所定の回
動範囲内にある。
る。まず、基台20に筐体69を取り付けていない状態
で、第1実施例と同様に、載台21を図13に示すよう
に、載台21に設けた8つの凹部34と基台20に設け
た8つの凸部28とが重なる回転位置に合わせる。この
回転位置は、一方の突出部82が一方の係止部84を通
り越した位置であり、載台21が原動機22によって回
転駆動される所定の回動範囲(±β)の外側にある。次
に、図11に示すように、2つの係止部84、85の間
に保持部70が位置するように載台21を回転移動させ
る。しかる後に、筐体69を保持部70に3本のボルト
71によって締結する。この図11に示す回転位置は、
載台21が原動機22によって回転駆動される所定の回
動範囲内にある。
【0040】この構成により、図11に示すように、載
台21を原動機22により所定の回動範囲内(±βの回
動範囲)で回転させて使用する使用状態では、載台21
を基台20の上方に持ち上げても、載台21に設けた8
つの凸部33が基台20に設けた8つの凸部28と係合
することにより載台21が基台20から外れないように
なっている。また、この第2実施例の突出部82、83
は、筐体69と一体に成形してあるので第1実施例の突
出部66のように別個の部品として成形する必要がな
く、この突出部82、83を成形する為の成形型の費用
を第1実施例よりも低減することができる。
台21を原動機22により所定の回動範囲内(±βの回
動範囲)で回転させて使用する使用状態では、載台21
を基台20の上方に持ち上げても、載台21に設けた8
つの凸部33が基台20に設けた8つの凸部28と係合
することにより載台21が基台20から外れないように
なっている。また、この第2実施例の突出部82、83
は、筐体69と一体に成形してあるので第1実施例の突
出部66のように別個の部品として成形する必要がな
く、この突出部82、83を成形する為の成形型の費用
を第1実施例よりも低減することができる。
【0041】ただし、第1実施例に係る連結体39は、
図6に示すように、第5の小歯車49に突設したボス6
3にウエーブワッシャー60、第2の摩擦体55、第1
の摩擦体54、第4の大歯車48及び補強用円板61の
順番で挿通し、これらがボス63から外れないようにE
リング62をボス63に嵌合させた構成としたが、図1
5に示すように、第5の小歯車49に突設したボス63
に第2の摩擦体55、第1の摩擦体54、第4の大歯車
48、ウエーブワッシャー60及び補強用円板61の順
番で挿通し、これらがボス63から外れないようにEリ
ング62をボス63に嵌合させた構成としてもよい。図
15に示す構成とする理由は、図6に示す構成では、こ
の連結体39を組み立てる際に、まず、ウエーブワッシ
ャー60と第2の摩擦体55をボス63に挿通し、第2
の摩擦体55に設けた輪郭形状が矩形の突起59を第5
の小歯車49の上面に設けた凹部58に位置を合わせる
が、この状態ではウエーブワッシャー60の存在により
突起59が凹部58に嵌合していないので、この状態で
第1の摩擦体54等の他の部品をボス63に挿通する
と、第5の小歯車49と第2の摩擦体55との相対位置
がずれて第2の摩擦体55の突起59を第5の小歯車4
9の凹部58に嵌合させることができない場合がある。
このような場合、Eリング62をボス63に嵌合させる
ことができないという問題がある。これに対して図15
に示す連結体では、まず、第2の摩擦体55をボス63
に挿通して突起59を凹部58に嵌合させ、次に第1の
摩擦体54と第4の大歯車48をボス63に挿通して第
4の大歯車48の凹部58を第1の摩擦体54の突起5
7に嵌合させる。そして、この嵌合させた状態でウエー
ブワッシャー60、及び補強用円板61を挿通してい
る。従って、連結体39を組み立てる際に第1及び第2
の摩擦体54、55の各突起57、59をそれらと対応
する各凹部58、58に確実に嵌合させることができ、
これによって、Eリング62をボス63に簡単に嵌合さ
せることができる。
図6に示すように、第5の小歯車49に突設したボス6
3にウエーブワッシャー60、第2の摩擦体55、第1
の摩擦体54、第4の大歯車48及び補強用円板61の
順番で挿通し、これらがボス63から外れないようにE
リング62をボス63に嵌合させた構成としたが、図1
5に示すように、第5の小歯車49に突設したボス63
に第2の摩擦体55、第1の摩擦体54、第4の大歯車
48、ウエーブワッシャー60及び補強用円板61の順
番で挿通し、これらがボス63から外れないようにEリ
ング62をボス63に嵌合させた構成としてもよい。図
15に示す構成とする理由は、図6に示す構成では、こ
の連結体39を組み立てる際に、まず、ウエーブワッシ
ャー60と第2の摩擦体55をボス63に挿通し、第2
の摩擦体55に設けた輪郭形状が矩形の突起59を第5
の小歯車49の上面に設けた凹部58に位置を合わせる
が、この状態ではウエーブワッシャー60の存在により
突起59が凹部58に嵌合していないので、この状態で
第1の摩擦体54等の他の部品をボス63に挿通する
と、第5の小歯車49と第2の摩擦体55との相対位置
がずれて第2の摩擦体55の突起59を第5の小歯車4
9の凹部58に嵌合させることができない場合がある。
このような場合、Eリング62をボス63に嵌合させる
ことができないという問題がある。これに対して図15
に示す連結体では、まず、第2の摩擦体55をボス63
に挿通して突起59を凹部58に嵌合させ、次に第1の
摩擦体54と第4の大歯車48をボス63に挿通して第
4の大歯車48の凹部58を第1の摩擦体54の突起5
7に嵌合させる。そして、この嵌合させた状態でウエー
ブワッシャー60、及び補強用円板61を挿通してい
る。従って、連結体39を組み立てる際に第1及び第2
の摩擦体54、55の各突起57、59をそれらと対応
する各凹部58、58に確実に嵌合させることができ、
これによって、Eリング62をボス63に簡単に嵌合さ
せることができる。
【0042】そして、第1実施例において、第1の摩擦
体54と第4の大歯車48とを別個に成形したが、両者
を第1の摩擦体54の材料を使用して一体に成形しても
よい。同様に、第2の摩擦体55と第5の小歯車49と
を第2の摩擦体55の材料を使用して一体に成形しても
よい。
体54と第4の大歯車48とを別個に成形したが、両者
を第1の摩擦体54の材料を使用して一体に成形しても
よい。同様に、第2の摩擦体55と第5の小歯車49と
を第2の摩擦体55の材料を使用して一体に成形しても
よい。
【0043】
【発明の効果】第1、第2の発明によると、連結体を第
1の摩擦体と第2の摩擦体とにより構成しているので、
この連結体により伝達可能なトルクを変更するときは、
第1及び第2の摩擦体のうちのいずれか一方又は両方の
材質を変更することにより互いの摩擦トルクを変更する
ことができる。つまり、同一の成形型を使用して摩擦係
数の異なる摩擦体を成形することができるので、成形型
の費用を従来よりも低減することができるという効果が
ある。
1の摩擦体と第2の摩擦体とにより構成しているので、
この連結体により伝達可能なトルクを変更するときは、
第1及び第2の摩擦体のうちのいずれか一方又は両方の
材質を変更することにより互いの摩擦トルクを変更する
ことができる。つまり、同一の成形型を使用して摩擦係
数の異なる摩擦体を成形することができるので、成形型
の費用を従来よりも低減することができるという効果が
ある。
【0044】更に、連結体は、第1の摩擦体と第2の摩
擦体との摩擦力によりトルクを伝達しているので、両者
の間に滑りが生じたときに、図17に示す従来の連結体
のように耳障りな衝突音を発生しないという効果があ
る。
擦体との摩擦力によりトルクを伝達しているので、両者
の間に滑りが生じたときに、図17に示す従来の連結体
のように耳障りな衝突音を発生しないという効果があ
る。
【0045】第2の発明によると、第1及び第2の摩擦
体を同一形状の円板状に成形したものであるから、第1
と第2の摩擦体を同一の成形型により成形することがで
き、これによって成形型の費用を低減することができる
という効果がある。
体を同一形状の円板状に成形したものであるから、第1
と第2の摩擦体を同一の成形型により成形することがで
き、これによって成形型の費用を低減することができる
という効果がある。
【0046】第3の発明によると、載台が環状形状であ
るので、図20に示す従来の円板状の載台2と比較して
載台2の外れ止め13が設けられている中心部を省略す
ることができ、これにより、載台2の成形型の成形用表
面の面積を狭くすることができる。その結果、成形型の
加工費用を従来よりも低減することができるという効果
がある。しかも、本発明の回転台によると、載台を原動
機により所定の回動範囲内で回転させて使用する使用状
態では、従来と同様に、載台が基台と係合しており、互
いに外れることがない。
るので、図20に示す従来の円板状の載台2と比較して
載台2の外れ止め13が設けられている中心部を省略す
ることができ、これにより、載台2の成形型の成形用表
面の面積を狭くすることができる。その結果、成形型の
加工費用を従来よりも低減することができるという効果
がある。しかも、本発明の回転台によると、載台を原動
機により所定の回動範囲内で回転させて使用する使用状
態では、従来と同様に、載台が基台と係合しており、互
いに外れることがない。
【0047】第4の発明によると、外れ止め部を構成す
る各々の凹部及び凸部を、載台及び基台と一体にして成
形することができるので、回転台の部品点数を外れ止め
部の分だけ従来よりも少なくすることができ、これによ
って回転台のコストを従来よりも低減することができる
という効果がある。
る各々の凹部及び凸部を、載台及び基台と一体にして成
形することができるので、回転台の部品点数を外れ止め
部の分だけ従来よりも少なくすることができ、これによ
って回転台のコストを従来よりも低減することができる
という効果がある。
【図1】この発明の第1実施例に係る回転台の部分省略
平面図である。
平面図である。
【図2】同第1実施例の回転台を組み立てる手順を示す
部分省略平面図である。
部分省略平面図である。
【図3】同第1実施例の載台に設けた係止部が突出部に
係止されている状態を示す部分省略平面図である。
係止されている状態を示す部分省略平面図である。
【図4】同第1実施例に係る回転台の動力伝達装置及び
外れ止め部の縦断正面図である。
外れ止め部の縦断正面図である。
【図5】同第1実施例に係る回転台に設けたストッパの
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図6】同第1実施例の連結体の拡大縦断正面図であ
る。
る。
【図7】同第1実施例の第1の摩擦体の拡大平面図であ
る。
る。
【図8】同第1実施例の第4の大歯車の拡大底面図であ
る。
る。
【図9】同第1実施例の第5の小歯車の拡大平面図であ
る。
る。
【図10】(a)は同第1実施例のウェーブワッシャー
の拡大平面図、(b)は同第1実施例のウェーブワッシ
ャーの拡大正面図である。
の拡大平面図、(b)は同第1実施例のウェーブワッシ
ャーの拡大正面図である。
【図11】同発明の第2実施例に係る回転台の部分省略
平面図である。
平面図である。
【図12】同第2実施例の載台に設けた突出部が係止部
に係止されている状態を示す部分省略平面図である。
に係止されている状態を示す部分省略平面図である。
【図13】同第2実施例の回転台を組み立てる手順を示
す部分省略平面図である。
す部分省略平面図である。
【図14】同第2実施例に係る回転台の動力伝達装置、
ストッパ及び外れ止め部の縦断正面図である。
ストッパ及び外れ止め部の縦断正面図である。
【図15】同発明の連結体の他の例を示す拡大縦断面図
である。
である。
【図16】同発明の第1実施例の回転台にテレビ受信機
を取り付けた状態を示す正面図である。
を取り付けた状態を示す正面図である。
【図17】従来の回転台に設けられている連結体を側面
方向から見た拡大破砕断面図である。
方向から見た拡大破砕断面図である。
【図18】同従来の連結体の連結状態を示す拡大縦断正
面図である。
面図である。
【図19】同従来の連結体の切り離された状態を側面方
向から見た拡大破砕断面図である。
向から見た拡大破砕断面図である。
【図20】同従来の回転台の縦断正面図である。
18 テレビ受信機 20 基台 21 載台 22 原動機 23 動力伝達装置 28 基台に設けた凸部 29 基台に設けた凹部 33 載台に設けた凸部 34 載台に設けた凹部 37 第1の伝達体 38 第2の伝達体 39 連結体 54 第1の摩擦体 55 第2の摩擦体 64 ストッパ 65 係止部 66 突出部
Claims (4)
- 【請求項1】 基台の上側に載台を回転可能に設けてあ
り、原動機の発生する動力が、上記原動機の動力によっ
て回転するように設けた第1の伝達体、上記載台側に動
力を伝達するように設けた第2の伝達体、及び第1と第
2の伝達体を連結する連結体を伝わり上記載台を回転さ
せる回転台において、上記連結体が、第1の伝達体に設
けられ成形加工により成形した第1の摩擦体と、第2の
伝達体に設けられて第1の摩擦体に面接触し成形加工に
より成形した第2の摩擦体とを具備し、上記載台が非拘
束状態では第1の摩擦体と第2の摩擦体との摩擦トルク
により第1の伝達体の回転を第2の伝達体に伝達し、上
記載台が拘束状態では第1の摩擦体と第2の摩擦体との
間の滑りにより第1と第2の伝達体間の動力の伝達を切
り離すように構成したことを特徴とする回転台。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回転台において、第1
の摩擦体と第2の摩擦体を、同一形状の円板状に成形し
たことを特徴とする回転台。 - 【請求項3】 基台の上側に成形加工により成形した載
台を回転可能に設けてあり、原動機の発生する動力によ
り載台を回転させる回転台において、上記載台を環状に
成形し、上記基台に対して上記載台が所定の回動範囲外
に位置する状態で上記基台と上記載台とを互いに係合さ
せることができると共に、上記載台が上記所定の回動範
囲内で上記載台の中心軸線に沿って上記基台と上記載台
が互いに離れる方向の変位に対してこの変位を規制する
ように外れ止め部を設け、上記基台に対する上記載台の
回動が上記所定の回動範囲内となるように規制するスト
ッパを設けたことを特徴とする回転台。 - 【請求項4】 請求項3に記載の回転台において、上記
外れ止め部が、上記載台と一体に成形して設けた凹部及
び凸部と、上記基台と一体に成形して設けられ上記載台
に設けた凹部と対応する形状の凸部及び上記載台に設け
た凸部と対応する形状の凹部と、からなることを特徴と
する回転台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10234994A JPH07287533A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 回転台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10234994A JPH07287533A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 回転台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07287533A true JPH07287533A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14325011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10234994A Withdrawn JPH07287533A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 回転台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07287533A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009250420A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Fujitsu Ltd | 回転台、表示装置、および電子機器 |
JP2010197537A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | 表示/操作パネルの高さおよび傾斜調整装置 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP10234994A patent/JPH07287533A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009250420A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Fujitsu Ltd | 回転台、表示装置、および電子機器 |
JP2010197537A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Shimonishi Giken Kogyo Kk | 表示/操作パネルの高さおよび傾斜調整装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |