JPH07287436A - コロナ放電器 - Google Patents

コロナ放電器

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JPH07287436A
JPH07287436A JP6077086A JP7708694A JPH07287436A JP H07287436 A JPH07287436 A JP H07287436A JP 6077086 A JP6077086 A JP 6077086A JP 7708694 A JP7708694 A JP 7708694A JP H07287436 A JPH07287436 A JP H07287436A
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discharge
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air
discharge wire
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Hiromi Ogiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電生成物等により汚れた装置本体内の空気
により放電ワイヤやそれを清掃するワイヤ清掃装置の各
部が汚れるのを防止する。 【構成】 装置本体1の外部の空気を装置本体1の内部
の汚れた空気と混じることなく放電ワイヤ張装部へ送り
込むために装置本体1の外壁1aとの間に形成した壁構
造体25と、その壁構造体25内へ装置本体1の外部の
空気を送り込むファン33とを設け、ワイヤ清掃装置2
0全体を壁構造体25の内側に配設する。それによっ
て、放電生成物等を含まない機外の清浄な空気を、壁構
造体25により放電ワイヤ17が張装されている部分へ
送り込むことができるので、ワイヤ清掃装置20及び放
電ワイヤ17が、装置本体1内に浮遊する放電生成物等
を含む汚れた空気で汚れるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式の複写
機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置の装置本
体内に装着され、感光体や記録紙等の被帯電物に対して
帯電や画像転写のためのコロナ放電を行う放電ワイヤ
と、その放電ワイヤを清掃するワイヤ清掃装置とを備え
たコロナ放電器に関する。
【0002】
【従来の技術】コロナ放電器は、放電ワイヤによりコロ
ナ放電を行うが、その放電の際にオゾン等の放電生成物
が発生する。また、このようなコロナ放電器が設けられ
ている画像形成装置の装置本体内には、その放電による
放電生成物の他に飛散トナーや定着装置の熱により発生
した定着オイルの成分、さらには記録紙から出る紙粉等
が浮遊している。
【0003】したがって、これらの浮遊物が放電ワイヤ
に付着してそれが汚れてしまうと、良好な放電が行なえ
なくなってしまうため、従来のコロナ放電器には、その
放電ワイヤに付着した汚れを清掃するためのワイヤ清掃
装置を設けているものがある。
【0004】例えば、実開昭62−199755号公報
には、放電ワイヤに接触しながらそのワイヤの張装方向
に沿って移動可能なワイヤ清掃部材と、そのワイヤ清掃
部材を保持すると共に放電ワイヤに平行して配設された
リードスクリュウに螺合する可動駒部材と、そのリード
スクリュウを回転させることによって可動駒部材をワイ
ヤ清掃部材と共に放電ワイヤの張装方向に沿って移動さ
せる駆動力伝達機構とを備えたワイヤ清掃装置を有し、
画像形成装置等の装置本体に対して抜き差し操作自在な
コロナ放電器が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなワイヤ清掃装置を有するコロナ放電器は、ワイヤ清
掃部材により放電ワイヤを清掃することはできるが、画
像形成装置等の装置本体内には上述したような放電生成
物,飛散トナー及び定着オイル等が浮遊しており、それ
らの浮遊物は放電ワイヤに付着するだけではなく、ワイ
ヤ清掃部材にも付着するため、それらの浮遊物がワイヤ
清掃部材にかなりの量付着すると、それで放電ワイヤを
払拭しても汚れを取り除くどころか、逆に清掃部材側の
汚れを放電ワイヤ側に付着させてしまう恐れがあった。
【0006】さらに、装置本体内に浮遊する上記の浮遊
物は、ワイヤ清掃部材を放電ワイヤに沿って移動させる
駆動力伝達機構の摺動部分にも付着するため、それが付
着した場合にはその摺動部分の摩擦抵抗を増大させてし
まうため、過大な摺動負荷になって故障の原因になりや
すいという問題点もあった。
【0007】さらに、浮遊物の中でも定着オイル成分が
多く付着した場合には、その部分の摩擦抵抗が小さくな
るため、摩擦力を利用した駆動機構の場合にはその部分
に滑りが生じて駆動力が伝達されなくなったり、逆に付
着物が固着した場合には摩擦力が大きくなってそれを駆
動するためのトルクが増大し、そのトルクが駆動トルク
より大きくなってしまった場合にはモータ等の駆動源が
ロックしてしまうことになるという問題点もあった。
【0008】そこで、従来のコロナ放電器には、例えば
特公平5−28833号公報に見られるように、放電ワ
イヤを部分的に包囲するシールドと、そのシールド内に
装着されて放電ワイヤの張装方向に沿ったスリットを有
する吸引用ダクトとを備え、コロナ放電を行った際に発
生したオゾン等の放電生成物を、上記スリットから吸引
用ダクト内に吸引してそれを装置本体の外部へ排出する
ようにしたものが提案されている。
【0009】しかしながら、このコロナ放電器の場合に
は、浮遊物等で汚れた装置本体内の空気を放電ワイヤの
張装部を通して吸引用ダクト内に吸引し、それを装置本
体の外部へ排出するようにしているため、その吸引用ダ
クトに小さな孔や継ぎ目等の僅かな隙間があると、そこ
から装置本体内の汚れた空気がダクト内に入り込んでし
まうため、放電ワイヤやそれを清掃するワイヤ清掃装置
の各部が汚れてしまう恐れがあった。
【0010】そのため、このような吸引用ダクトを使用
するコロナ放電器の場合には、ダクト内に汚れた空気が
できるだけ入り込まないようにするため、ダクトの小さ
な孔や継ぎ目をゴム材料等によりパッキングして気密性
を高める必要があったので、装置全体が高価になってし
まうという問題点があった。
【0011】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、放電生成物,飛散トナーさらには定着オ
イル等が浮遊する汚れた本体装置内の空気により、コロ
ナ放電器の放電ワイヤやそれを清掃するワイヤ清掃装置
の各部が汚れることによって支障を来したりしないよう
にすると共に、ワイヤ清掃装置の駆動系が浮遊物の付着
によって故障したりしないようにすることを目的とす
る。また、それを達成するために装置全体を高価にせず
に実現できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したようなコロナ放電器におい
て、画像形成装置等の装置本体の外部の空気をその装置
本体の内部の空気と混じることなく放電ワイヤ張装部へ
送り込むために装置本体の外壁との間に形成した壁構造
体と、その壁構造体内へ装置本体の外部の空気を送り込
む外気導入手段とを設け、放電ワイヤを清掃するワイヤ
清掃装置全体を上記壁構造体の内側に配設したものであ
る。
【0013】また、上記コロナ放電器において、ワイヤ
清掃装置に、放電ワイヤを清掃するワイヤ清掃部材をそ
の放電ワイヤの張装方向に沿って移動させる駆動源を設
けるとよい。その場合、放電ワイヤを清掃するワイヤ清
掃装置の駆動源を除く全ての部分を上記壁構造体の内側
に配設するとよい。
【0014】また、上記壁構造体の一部に孔を形成し、
ワイヤ清掃装置の駆動源及び駆動力伝達機構部をその孔
を通して壁構造体の内側と外側にまたがって配設し、そ
の壁構造体の内側の空気が孔から壁構造体の外側に流れ
出すようにしてもよい。
【0015】
【作用】このように構成したコロナ放電器によれば、装
置本体の外部の空気が外気導入手段によって壁構造体内
に送り込まれ、その空気は壁構造体によって装置本体の
内部の空気と混じることなしに放電ワイヤ張装部へ送り
込まれるため、その壁構造体の内側に全体が配設されて
いるワイヤ清掃装置及び放電ワイヤが、装置本体の内部
に浮遊するオゾン等の放電生成物や飛散トナー及び定着
オイル等を含む空気によって汚れるのを防止することが
できる。
【0016】また、そのワイヤ清掃装置に、放電ワイヤ
を清掃するワイヤ清掃部材を放電ワイヤの張装方向に沿
って移動させる駆動源を設ければ、その駆動源を所定の
時間ごとに自動的に作動させることによって、放電ワイ
ヤを常にきれいな状態に保つことができる。
【0017】その場合、放電ワイヤを清掃するワイヤ清
掃装置の駆動源を除く全ての部分を上記壁構造体の内側
に配設すれば、壁構造体に駆動源を収容する部屋を形成
する必要がないので壁構造体の形状を簡単にすることが
できる。そして、ワイヤ清掃装置のモータ等の駆動源
は、壁構造体の外側に配置することによって汚れても、
その部分は汚れにより不都合を生じる部分ではないので
問題になることはない。
【0018】また、上記壁構造体の一部に孔を形成し、
ワイヤ清掃装置の駆動源及び駆動力伝達機構部をその孔
を通して壁構造体の内側と外側にまたがって配設し、そ
の壁構造体の内側の空気が孔から壁構造体の外側に流れ
出すようにすれば、その壁構造体の孔の外側にワイヤ清
掃装置のモータ等の駆動源がまたがるので、その分だけ
壁構造体を小さくすることができる。
【0019】この場合、その壁構造体の孔からは壁構造
体の内側の空気が外側に流れ出るだけであって、装置本
体内の汚れた空気が壁構造体の中に入り込むことはない
ので、壁構造体の内側の空気が汚れることはない。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す帯電
チャージャに使用したコロナ放電器を示す縦断面図、図
2はそのコロナ放電器を装着した画像形成装置である複
写機の全体を簡略化して示す概略構成図、図3は図1の
コロナ放電器を長手方向の略中央で切断した縦断面図で
ある。
【0021】図1に示す帯電チャージャ2として使用し
たコロナ放電器は、図2に示すような電子写真方式の画
像形成装置である複写機の装置本体1内で感光体ドラム
3の回りに配設され、作像系を構成している。この複写
機は、被帯電物である感光体ドラム3の回りに、帯電チ
ャージャ2の他に現像装置4と、転写チャージャ5と、
分離チャージャ6と、クリーニングユニット7等を設け
ている。
【0022】また、その感光体ドラム3の上方には、光
学系8(一部のみ図示している)が設けられており、そ
の光学系8は装置本体1の上面に取り付けられたコンタ
クトガラス9上にセットされた原稿(図示せず)に光を
照射して得た反射光を、帯電チャージャ2によって一様
に帯電された感光体ドラム3の表面へ結像照射して潜像
を形成する。そして、その潜像を現像装置4で現像して
トナー像(可視像)とする。
【0023】一方、給紙カセット11内の転写紙Pが、
所定のタイミングで回転する給紙ローラ12により1枚
ずつ送り出され、その先端がレジストローラ13とそれ
に圧接回転するローラ14とに挾持された状態で一旦停
止されてタイミング調整された後に、感光体ドラム3上
のトナー像と一致する正確なタイミングで転写チャージ
ャ5が設けられている転写部に向けて搬送される。
【0024】そこで、感光体ドラム3上のトナー像が転
写紙Pに図2で上面側に転写され、その転写紙Pは次の
分離チャージャ6により感光体ドラム3から分離され
る。その転写紙Pは、定着装置15へ搬送され、そこで
熱と圧力が加えられることによってトナーが融着されて
定着し、それが装置本体1の外部に設けられている排紙
トレイ16上へ排出される。
【0025】そして、その画像の転写後に感光体ドラム
3上に残った残留トナーは、クリーニングユニット7に
より取り除かれ、その感光体ドラム3上に残った残留電
位は図示しない除電ランプにより取り除かれて、再び次
の作像工程へ移る。
【0026】この複写機は、このような電子写真プロセ
スを経て転写紙P上に画像を形成するが、そのプロセス
において感光体ドラム3の表面を一様に帯電する帯電チ
ャージャ2について、図1及び図3(主要な部分のみ図
示し、細部の図示は省略してある)を参照して詳しく説
明する。
【0027】帯電チャージャ2は、図1に示すように感
光体ドラム3に対してコロナ放電を行う放電ワイヤ17
と、その放電ワイヤ17を収容し、図1で下面と右側面
の2個所のみが開放された壁構造体25と、放電ワイヤ
17による放電電荷を感光体ドラム3以外へ洩れないよ
うにするための壁であり、図3に示すように壁構造体2
5の互いに対向する壁面の下部に感光体ドラム3に近接
してそれぞれ固定されたシールド18,19と、放電ワ
イヤ17を清掃するワイヤ清掃装置20とを備えてい
る。
【0028】そして、そのワイヤ清掃装置20全体を壁
構造体25の内側に配設している。その壁構造体25に
は、図1に示すように、長手方向の両端下部に共に樹脂
等の絶縁部材で形成したエンドブロック23,24をそ
れぞれ固定し、そのエンドブロック23と24の間に放
電ワイヤ17を取り付け、それをバネ26により所定の
張力で張装している。
【0029】そして、この放電ワイヤ17を、図示しな
い高圧電源に接続している。ワイヤ清掃装置20は、両
側のエンドブロック23と24の各軸受け部間に軸部が
それぞれ回転自在に支持された回転ネジ10と、その回
転ネジ10の両端の軸部を除く部分に形成されている雄
ネジ部10aに雌ネジ部22aが噛み合う清掃部材ホル
ダ22とを有している。
【0030】また、このワイヤ清掃装置20は、図3に
示すように清掃部材ホルダ22の下方に開脚する脚部2
2b,22cの対向面にそれぞれ固定されたワイヤ清掃
部材であるクリーナパッド21,21と、回転ネジ10
を正逆両方向に回転させてクリーナパッド21,21を
放電ワイヤ17の張装方向となる図1で左右方向に移動
させるための駆動源であるモータ27も有している。
【0031】そのモータ27は、壁構造体25の図1で
右方下部に形成したモータ収容室30にヨーク27aの
部分が納められており、そのヨーク27aの部分が例え
ばネジにより壁面25dに固定されていて、回転軸が壁
面25dに形成された孔25cから回転ネジ10側に突
出している。
【0032】そして、このモータ27を含むワイヤ清掃
装置20を構成する全ての部品が、全て壁構造体25の
内側に収められている。回転ネジ10は、軸部に形成し
た溝に止め輪,Eリング,Cリング等の移動規制部材を
嵌入させる等して、放電ワイヤ17の張装方向に沿う図
1で左右方向の移動を規制し、回転方向にのみ回転可能
にしている。
【0033】そして、その回転ネジ10の図1で右方端
部にはギヤ28を固定し、そのギヤ28をモータ27の
回転軸に固定される駆動ギヤ29に噛み合わせている。
一方、回転ネジ10に雌ネジ部22aが噛み合う清掃部
材ホルダ22には、図3に明示するようにその回転を防
止するための回転防止片22d,22eを両側に一体に
形成し、その各先端部をその回転防止片22d,22e
にそれぞれ対応させて壁構造体25に形成した案内溝2
5a,25bに移動可能に嵌入させている。
【0034】その各案内溝25a,25bは、図1(案
内溝25bのみが見えるが、25aも清掃部材ホルダ2
2に対して対称な位置に同様の長さで形成されている)
に示すように放電ワイヤ17の張装方向に沿って延設さ
れており、その長さは回転ネジ10の雄ネジ部10aが
形成されている部分に対応している。したがって、清掃
部材ホルダ22は、回転ネジ10を中心とする回転が規
制されながら、放電ワイヤ17の張装方向(図1で左右
方向)にのみ移動が可能になっている。
【0035】そのため、モータ27を回転させると、駆
動ギヤ29が回転してそれに噛み合うギヤ28が回転
し、そのギヤ28に一端が固定された回転ネジ10が回
転して、その雄ネジ部10aに雌ネジ部22aが噛み合
う清掃部材ホルダ22が、回転ネジ10の回転方向に応
じて図1で右方あるいは左方に移動する。
【0036】それによって、清掃部材ホルダ22の脚部
22b,22cにそれぞれ固定されているクリーナパッ
ド21,21が、その間に放電ワイヤ17を挾持した状
態(図3参照)で放電ワイヤ17の張装方向に沿って移
動するため、放電ワイヤ17が汚れていた場合にはそれ
が清掃される。
【0037】その放電ワイヤ17を収納する壁構造体2
5は、装置本体1の外部の空気をその装置本体1の内部
の空気と混じることなく放電ワイヤ17が張装されてい
る放電ワイヤ張装部へ送り込むために装置本体1の外壁
1aとの間に形成したダクト状の壁構造体であり、基本
的に2つの開口部を持つ閉構造に形成されている。
【0038】その1つ目の開口部は、装置本体1の外部
の空気を取り入れるための入口側開口31であり、もう
1つの開口部は、その壁構造体25の中に取り入れた空
気を出すための出口側開口32である。その出口側開口
は、この実施例では長辺側が、対をなして平行に配設さ
れたシールド18,19であり(図3も参照)、短辺側
が互いに対抗するエンドブロック23,24であり、そ
れらによって囲まれた長方形の開口形状をしている。
【0039】そして、入口側開口31に、壁構造体25
内へ装置本体1の外部の空気を送り込む外気導入手段で
あるファン33を設けると共に、その外側に壁構造体2
5内へ取り入れる外気に含まれる塵等を取り除くための
防塵フィルタ34を配設している。なお、この実施例で
は対をなすシールド18,19を、それらの交換性を考
慮して壁構造体25に、例えばネジ止めによって取り外
し交換可能に取り付けている。
【0040】ところで、ダクト状の壁構造体の中に放電
ワイヤを清掃するワイヤ清掃装置を設けているコロナ放
電器で、放電の際に発生するオゾン等の放電生成物を装
置本体の外部に通じる壁構造体の中に吸引して、それを
装置本体の外部に排出させるようにしているものでは不
都合を生じることがあった。
【0041】すなわち、壁構造体に小さな孔や継ぎ目等
の僅かな隙間がある場合には、そこから装置本体内のト
ナーや定着オイル等が浮遊する汚れた空気が壁構造体内
に吸引されることによって入り込み、放電ワイヤやワイ
ヤ清掃装置の各部に付着してそれらを汚してしまう恐れ
があるので、このようなタイプのコロナ放電器では、そ
れを防止するために壁構造体の隙間部分をゴム材料等に
よりパッキングして気密性を高める必要があった。した
がって、その分だけ装置全体が高価になってしまうとい
う問題点があった。
【0042】しかしながら、この実施例によるコロナ放
電器である帯電チャージャ2は、装置本体1の外部の空
気を壁構造体25内へ送り込み、その空気を装置本体1
の内部の汚れた空気と混ざることなしに清浄な空気のま
ま放電ワイヤ張装部へ送り込む。
【0043】この場合、壁構造体25に小さな孔や継ぎ
目等の僅かな隙間があっても、それをパッキングしなく
てもその隙間からは壁構造体25内の清浄な空気が装置
本体1内へ若干漏れ出るだけであるため、パッキング等
により気密を高めた壁構造体の場合と比べると機外の清
浄な空気を放電ワイヤ張装部へ送る効率が若干は落ちる
が、壁構造体25内に装置本体1内の汚れた空気が入り
込むことはない。したがって、上記のように隙間部分を
パッキングにより完全密閉構造にする必要がないので、
その分だけ装置全体を安価にできる。
【0044】このように、このコロナ放電器(帯電チャ
ージャ2)は、壁構造体25の小さな隙間からの洩れを
無視して大きな視点で空気の流れを見ると、入口側開口
31から壁構造体25の中に取り入れた外気は、間隔を
置いて対をなすシールド18,19と、その各シールド
18,19の両端部に互いに対向して配設されたエンド
ブロック23,24とによって囲まれた部分であり、放
電空間ともなる出口側開口32から、壁構造体25の外
側に図1に矢印で示すように出ていく。
【0045】したがって、壁構造体25の内側に全体が
配設されているワイヤ清掃装置20及び放電ワイヤ17
が、装置本体1の内部に浮遊する放電生成物や飛散トナ
ー及び定着オイル等を含んだ空気で汚れるのを防止する
ことができる。そのため、ワイヤ清掃装置20のクリー
ナパッド21が汚れて、その汚れたクリーナパッド21
を放電ワイヤ17に摺接させることによって、それを再
汚染させてしまうのを防止することができる。
【0046】また、ワイヤ清掃装置20の駆動力伝達機
構部を構成するギヤ28,駆動ギヤ29、あるいはモー
タ27の回転軸等の摺動部にトナーや定着オイル等が付
着して摩擦力(摩擦抵抗)が変化したりして、ワイヤ清
掃装置の駆動系が故障するのも防止することができる。
【0047】なお、この実施例では、入口側開口31に
防塵フィルタ34を配設しているので、複写機が設置さ
れている場所によっては装置本体外部の空気が汚れてい
ることもしばしばあるが、このような場合であっても、
その汚れた空気を防塵フィルタ34で清浄化して壁構造
体25の中に取り入れることができるので、常に良好な
放電ができる。
【0048】そして、放電ワイヤ17は、経時的には少
しずつ汚れていくので、それが汚れた場合にはモータ2
7を駆動させてクリーナパッド21,21を放電ワイヤ
17の張装方向に沿って移動させれば、その汚れた放電
ワイヤ17を清掃することができる。
【0049】図4はコロナ放電器の他の実施例を示す縦
断面図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付
してある。この実施例は、図1及び図3で説明した実施
例に対し、若干形状の異なる壁構造体25′を使用し、
その壁構造体25′の内側にワイヤ清掃装置20のモー
タ27を除く全ての部分を配設するようにした点のみが
異なる。
【0050】すなわち、壁構造体25′の壁面25dに
孔25cを形成し、その孔25cにモータ27の回転軸
を外側から挿入させ、そのモータ27のヨーク27aの
部分を壁構造体25′の外側に配置し、モータ27を壁
面25dに例えばネジ止めにより固定している。
【0051】この場合、モータ27は、回転軸側の端面
(図4で左側の面)を壁構造体25′の壁面25dに密
着させるようにしてもよいし、その面を壁面25dから
若干離して、その間に隙間を設けるようにしてもよい。
この実施例では、モータ27の図4で左側の端面が壁構
造体25′の一部として機能する。そして、回転ネジ1
0に駆動力を伝達する駆動ギヤ29が、壁構造体25′
の内側になる。
【0052】このように、モータ27(正確にはヨーク
27aの部分)を壁構造体25′の外側に配置すると、
そのモータ27のヨーク27aの部分が装置本体1内の
汚れた空気に触れるようになるためそれが汚れる恐れが
あるが、そのヨーク27aは空気中に浮遊するトナーや
定着オイル等で汚れても不都合を生じる部分ではないの
で、問題になることはない。したがって、図1の実施例
による壁構造体25に比べて壁構造体25′の形状を簡
単にすることができる。
【0053】図5はコロナ放電器のさらに他の実施例を
示す縦断面図であり、図4と対応する部分には同一の符
号を付してある。この実施例は、図4の実施例に対し、
壁構造体25″の一部にモータ27のヨーク27aの外
径よりも大きな孔25eを形成し、そのモータ27及び
ワイヤ清掃装置20の駆動力伝達機構部を構成するギヤ
28及び駆動ギヤ29を、孔25eを通して壁構造体2
5″の内側と外側にまたがって配設し、その壁構造体2
5″の内側の空気が孔25eから壁構造体25″の外側
に流れ出すようにした点のみが異なる。
【0054】この実施例では、モータ27は、図示のよ
うに壁構造体25″の外側に複数本の図示しないスタッ
ドにより固定されていて、壁構造体25″内の清浄な空
気が、ギヤ28,駆動ギヤ29及びモータ27の回転軸
の回りを通って孔25eからモータ27のヨーク27a
の外側を通って装置本体1内に洩れ出るようになってい
る。このようにしても、孔25e付近の空気の流れは速
い(強い)ので、この流れの速い部分で装置本体1内へ
漏れ出る空気に、装置本体1内の空気が混じることは殆
どない。
【0055】そして、その空気の流れは、孔25eから
離れていくにしたがって徐々に弱まっていくため次第に
装置本体1内の汚れた空気と混ざり合うようになるが、
その空気が混ざり合うようになるのはモータ27のヨー
ク27aの付近であり、その部分は回転力を伝達するた
めの摺動部分ではないので、たとえヨーク27aの表面
が汚れたとしても何等問題になることはない。
【0056】図6はシールドを壁構造体に一体に形成し
たコロナ放電器の実施例を示す図3と同様な縦断面図で
あり、図3と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例は、壁構造体25(図3のものと若干形
状が異なる部分があるが同一の符号を付している)の一
部を感光体ドラム3側に延設し、その部分を放電ワイヤ
17による放電電荷を感光体ドラム3以外へ洩れないよ
うにするためのシールド38,39としている。
【0057】このように、交換性を考慮しなくてよいシ
ールドの場合には、それを壁構造体25の一部として形
成するようにすれば、部品点数を減らすことができるの
でコストの低減が図れると共に、それを組付ける工数も
少なくすることができる。
【0058】以上、この発明によるコロナ放電器を帯電
チャージャに適用した場合の各実施例について説明した
が、この発明は帯電チャージャ以外のコロナ放電器、例
えば感光体ドラム上のトナー像を記録紙に転写するため
に記録紙に電荷を与える転写チャージャや、その画像を
転写した記録紙を感光体ドラムから分離させる際に動作
させる分離チャージャ等のコロナ放電器についても、同
様に適用することができる。また、この発明は被帯電物
への放電電流を制御するグリッドを有するコロナ放電器
にも同様に適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、装置本体の外部の清浄な空気を、装置本体の内部の
放電生成物やトナーさらには定着オイル等の浮遊物を含
んで汚れている空気と混じることなしに放電ワイヤ張装
部へ送り込むことができるので、その装置本体の内部の
汚れた空気で放電ワイヤやワイヤ清掃装置が汚れるのを
防止することができる。
【0060】したがって、ワイヤ清掃装置のワイヤ清掃
部材が装置本体の内部の空気で汚れないので、汚れたワ
イヤ清掃部材で放電ワイヤを清掃した場合のように、放
電ワイヤをワイヤ清掃部材に付着した汚染物で再汚染し
てしまうようなことを防止することができる。
【0061】さらに、ワイヤ清掃装置の駆動力伝達機構
部にも上記浮遊物が付着しにくいので、それが付着した
ときのように上記機構の摺動部における摩擦抵抗が極端
に変化してワイヤ清掃装置が異常動作したり、ロック状
態になったりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す帯電チャージャに使
用したコロナ放電器を示す縦断面図である。
【図2】同じくそのコロナ放電器を装着した画像形成装
置である複写機の全体を簡略化して示す概略構成図であ
る。
【図3】図1のコロナ放電器を長手方向の略中央で切断
した縦断面図である。
【図4】コロナ放電器の他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図5】コロナ放電器のさらに他の実施例を示す縦断面
図である。
【図6】シールドを壁構造体に一体に形成したコロナ放
電器の実施例を示す図3と同様な縦断面図である。
【符号の説明】
1:装置本体 1a:外壁 2:帯電チャージャ(コロナ放電器) 3:感光体ドラム(被帯電物) 17:放電ワイヤ 18,19,38,39:シールド 20:ワイヤ清掃装置 21:クリーナパッド(ワイヤ清掃部材) 25,25′,25″:壁構造体 25c,25e:孔 25d:壁面 27:モータ(駆動源) 33:ファン(外気導入手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置等の装置本体内に装着さ
    れ、被帯電物に対してコロナ放電を行う放電ワイヤと、
    該放電ワイヤによる放電電荷を前記被帯電物以外へ洩れ
    ないようにするための壁であるシールドと、前記放電ワ
    イヤを清掃するワイヤ清掃装置とを備えたコロナ放電器
    において、 前記装置本体の外部の空気を該装置本体の内部の空気と
    混じることなく前記放電ワイヤ張装部へ送り込むために
    前記装置本体の外壁との間に形成した壁構造体と、該壁
    構造体内へ前記装置本体の外部の空気を送り込む外気導
    入手段とを設け、前記ワイヤ清掃装置全体を前記壁構造
    体の内側に配設したことを特徴とするコロナ放電器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコロナ放電器において、
    前記ワイヤ清掃装置に、前記放電ワイヤを清掃するワイ
    ヤ清掃部材を前記放電ワイヤの張装方向に沿って移動さ
    せる駆動源を設けたことを特徴とするコロナ放電器。
  3. 【請求項3】 画像形成装置等の装置本体内に装着さ
    れ、被帯電物に対してコロナ放電を行う放電ワイヤと、
    該放電ワイヤによる放電電荷を前記被帯電物以外へ洩れ
    ないようにするための壁であるシールドと、前記放電ワ
    イヤを清掃するワイヤ清掃装置とを備え、該ワイヤ清掃
    装置に前記放電ワイヤを清掃するワイヤ清掃部材を前記
    放電ワイヤの張装方向に沿って移動させる駆動源を設け
    たコロナ放電器において、 前記装置本体の外部の空気を該装置本体の内部の空気と
    混じることなく前記放電ワイヤ張装部へ送り込むために
    前記装置本体の外壁との間に形成した壁構造体と、該壁
    構造体内へ前記装置本体の外部の空気を送り込む外気導
    入手段とを設けると共に、前記ワイヤ清掃装置の前記駆
    動源を除く全ての部分を前記壁構造体の内側に配設した
    ことを特徴とするコロナ放電器。
  4. 【請求項4】 画像形成装置等の装置本体内に装着さ
    れ、被帯電物に対してコロナ放電を行う放電ワイヤと、
    該放電ワイヤによる放電電荷を前記被帯電物以外へ洩れ
    ないようにするための壁であるシールドと、前記放電ワ
    イヤを清掃するワイヤ清掃装置とを備え、該ワイヤ清掃
    装置に前記放電ワイヤを清掃するワイヤ清掃部材を前記
    放電ワイヤの張装方向に沿って移動させる駆動源を設け
    たコロナ放電器において、 前記装置本体の外部の空気を該装置本体の内部の空気と
    混じることなく前記放電ワイヤ張装部へ送り込むために
    前記装置本体の外壁との間に形成した壁構造体と、該壁
    構造体内へ前記装置本体の外部の空気を送り込む外気導
    入手段とを設けると共に、 前記壁構造体の一部に孔を形成し、前記ワイヤ清掃装置
    の駆動源及び駆動力伝達機構部を前記孔を通して前記壁
    構造体の内側と外側にまたがって配設し、該壁構造体の
    内側の空気が前記孔から壁構造体の外側に流れ出すよう
    にしたことを特徴とするコロナ放電器。
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JPH05333669A (ja) * 1992-06-02 1993-12-17 Canon Inc 画像形成装置の帯電装置

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