JPH07286889A - タンク内水位検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 凝結水回収タンクの或いは排水管端部におけ
る、効果的且つ高さが低い、水位検出装置を提供する。 【構成】 凝結水回収タンク内の水位を検出する装置６
であって、凝結水汲み上げポンプ９を制御する制御手段
８に接続されることにより、水位が最高許容レベルＭａ
に達すると前記ポンプを作動させ、水位が最低レベルＭ
ｉに低下すると前記ポンプ９の動作を停止させ、水によ
り浮揚され垂直方向に案内されるフロートと、該フロー
トにより支持された磁石と、少なくとも二つのスイッチ
とを含み、スイッチのそれぞれが、カプセル内に封入さ
れた接点を有すると共に、磁石の通路の近傍に配設され
て垂直方向に偏位され、スイッチのそれぞれが、スイッ
チが磁石の磁界内にあるときは、制御手段８に接続され
る電気回路７ａ、７ｂを閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、凝結水回収用のタンク
内水位検出装置に関し、詳しくは、凝結水汲み上げポン
プを制御するための制御手段に接続され、水位が最高許
容レベルに達すると前記ポンプを作動させ、水位が最低
レベルに低下すると前記ポンプの動作を停止させるよう
に成した凝結水回収タンク内の水位を検出するための装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和空調設備においては、熱交換器
の壁部上に水が凝結する。この凝結水は、引力により凝
縮水回収用タンク内に落下する。従って、溢れないよう
に、この凝結水を排水しなければならない。また、排水
管に対するタンクの位置によっては、凝結水を汲み上げ
るポンプを設ける必要が生じる。かかる凝結水汲み上げ
ポンプは、凝結水の水位が所定の最高値に達するとポン
プを自動的に動作させ、タンク内の凝結水の水位が最低
レベルにまで下がるとポンプの動作を自動的に停止す
る、制御装置を備えている。

【０００３】かかる制御装置は、タンク内の水位を検出
する装置に接続され、凝結水が最高許容レベルに達する
と第１の信号を発し、凝結水の水位が最低許容レベルに
達すると第２の信号を発する。タンク内の異なる高さに
電極を設けた水位検出装置は、公知である。水を介し
て、電極から電極へ微小電流が流れる。この微小電流
は、凝結水の水位に応じてポンプを始動させたり停止さ
せたりする。この解決法は簡便ではあるが、水質が微小
電流の大きさに影響し易く、凝結水の表面に藻類や油脂
があると誤動作を生じ易い。

【０００４】これらの欠点を解決するために、液体によ
り上昇するフロートと、このフロートに支持された磁石
と、少なくとも二つのスイッチと、を有する液体検出装
置が提案されている。各スイッチは、長尺のガラスカプ
セル内に封入された接点を有する。該カプセルは、前記
磁石の通路の近傍に、それぞれ異なる垂直高さで配設さ
れている。各スイッチは、磁石の磁界に晒されると、前
記制御装置に係る電気回路を閉じる。公知の装置におい
て、カプセルは、垂直方向に配設され、フロート上方に
位置決めされている。

【０００５】検出装置の高さは、カプセルの長さ＋タン
ク内の凝結水の水位の許容最高レベルと最低レベルとの
差より大きい。この高さは、特に、ポンプを作動させる
最高レベルより上の安全レベルを検出する装置に第３の
カプセルを接続した場合、６０ｍｍより大きい。凝結水
排水管の端部へのレベルセンサの設置や浅いタンクを要
する一定タイプの空気調和器（天井取り付け用、壁取り
付け用小型分割タイプ）の場合、センサハウジングに対
するこの最低可能高さ又は可能寸法は、許容されない。

【０００６】仏国特許出願第２６８３３１６号は、環状
磁石を支持する環状フロート用の案内管内にカプセルを
垂直方向に配設した、装置を開示している。仏国特許出
願第３９７３３８号は、自動車用のタンク内の液体レベ
ルを正確に測定する装置に関する。この装置は、同様
に、水平方向に重畳したカプセルに近接して垂直壁に沿
って移動する円筒状のフロートにより支持された環状の
磁石を備えている。この配置の目的は装置の高さを低く
することではなく、測定の精度を上げることである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、凝結
水回収タンクの或いは排水管端部における、効果的且つ
高さが低い、水位検出装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明による上記課題
は、水により浮揚され垂直方向に案内されるフロート
と、該フロートにより支持された磁石と、少なくとも二
つのスイッチとを含み、前記スイッチのそれぞれが、カ
プセル内に封入された接点を有すると共に前記磁石の通
路の近傍に配設されて垂直方向に偏位され、前記スイッ
チのそれぞれが、前記スイッチが前記磁石の磁界内にあ
るときは前記制御手段に接続される電気回路を閉じる前
記した形式の検出装置において、前記カプセルがフロー
トの移動に平行な垂直平面内に位置するように水平方向
に配設され、前記フロートは略矩形であり、前記磁石が
前記フロートの側壁に近接して配設され、前記磁石とは
反対側の前記フロートの側部には金属棒が設けられてい
ることに依り解決される。

【０００９】この構成により、連続した情報項目（回路
の閉開、警報）を出力すると共に、水位検出装置の高さ
を相当程度減少させることが可能となる。最低と最高の
凝結水レベルの差が小さい場合は、各回路の正確に開閉
するために、カプセルの下側に磁界偏向器を設けること
が好ましい。磁界偏向器は、ニッケル鉄ワイヤにより構
成することができる。

【００１０】本発明の他の利点及び特徴は、例示的に構
成され添付図面を参照した、以下の説明を読むことによ
り明らかになろう。

【００１１】

【実施例】図１は、熱交換器２を有する空気調節設備１
を示す。ファン３により動く周囲空気を冷却する冷却流
体は、該熱交換器２を通って流れる。タンク４は熱交換
器２の下方に配設され、熱交換器２の外側壁から引力の
作用で落下する凝結水を回収する。タンク４は、横方向
開口部５即ち凝結水排水管５を有する。開口部５即ち排
水管５の端部は、水位検出装置６に接続されている。装
置６は、２つの電気回路７ａ及び７ｂを介して、汲み上
げポンプ９を制御するための装置８に接続されている。
凝結水汲み上げポンプ９は、可撓性吸引ホース１０を介
してタンク４に接続され、汲み上げた水を吐出ダクト１
１を介して主排水管（不図示）に送出する。吸引ホース
１０とタンク４との間の連通は、後述するように、水位
検出装置６を介して行われる。

【００１２】タンク４内の又は排水管５内の水位が最高
レベルＭａに達すると、電気回路７ａが閉じ、制御装置
８がポンプ９を作動させる。凝結水は、ホース１０を介
して主排水管に排出される。凝結水の水位が最低レベル
Ｍｉまで低下すると、回路７ｂが閉じ、制御装置８がポ
ンプ９の動作を停止させる。

【００１３】タンク４内の水位がレベルＭａより高い安
全レベルＮｓに達すると、水位検出装置６が電気回路１
２を介してトリガ装置１３に接続されるようにしてもよ
い。図２及び図３は、本発明の水位検出装置６の詳細図
である。検出装置６は、頂部カバー１５により閉鎖され
る、略矩形のハウジング１４を備えている。該ハウジン
グ１４は、底部１６、４つの側壁１７ａ、１７ｂ、１７
ｃ、１７ｄ、横方向壁１８、及び横方向壁１８に垂直な
縦方向グリッド１９を有する。従って、ハウジング１４
の内側は、３つのチャンバ２０、２１、２２に分割さ
れ、その全てはカバー１５により閉鎖されている。第１
のチャンバ２０には、横方向壁１８に近接して、磁石２
４を支持する矩形のフロート２３が設けられている。第
２のチャンバ２１は、グリッド１９を介して第１のチャ
ンバ２０と連通している。第２のチャンバ２１は、ま
た、タンク４又は排水管５と連通し、更にはポンプ９と
連通している。このため、側壁１７ａには、ハウジング
１４をタンク４の開口部５即ち排水管５に接続する第１
のエンドピース２５と、ポンプホース１０に接続する第
２のエンドピース２６とを形成している。第２のチャン
バ２１には、濾過素子２７を充填している。

【００１４】エンドピース２５の底部とチャンバ２０と
を部分的に遮断する壁を通る小さな開口部は、濾過素子
２７が詰まった場合にタンク４から或いは排水管５から
直接にチャンバ２０内に水を流入させるようにしてい
る。第１のチャンバ２０内で凝結水の表面上にフロート
２３を略水平に維持するために、例えば銅製の金属棒２
８を、磁石２４を収容するその縁部とは反対側のフロー
ト縁部に近接して設けている。金属棒の重さは、磁石の
重さと同一にする。

【００１５】ハウジング１４とカバー１５は、プラスチ
ック材料から形成し、カバー１５をねじ１５ａによりハ
ウジングに固定される。第１のチャンバ２０の上方のカ
バー１５には、通気孔２９を設けている。この通気孔２
９は、フロート２３の上側表面で閉鎖することができ
る。第３のチャンバ２２には、カプセル取り付け板３０
が設けられ、各カプセル３１には、磁界に感応する接点
スイッチが封入されている。これらのカプセルは、「リ
ードスイッチ」型である。板３０は、垂直に取り付けら
れ、壁１７ｂ及び１７ｄに設けた溝３２内に保持され
る。

【００１６】カプセル３１の数は２個又は３個であり、
第１のチャンバ２０に近接した垂直面内に位置するよう
に、板３０上に水平に取り付けられる。中央のカプセル
３１ａは、磁石２４の磁界に晒されると、電気回路７ｂ
を閉じる。上側のカプセル３１ｂが磁石２４の磁界に晒
されると、電気回路７ａを閉じる。任意に配設する下側
のカプセル３１ｃは、警報トリガ装置１３に接続された
電気回路１２を閉じる。このカプセル３１ｃは、フロー
ト２３がその低位置にあるとき励磁されるが、フロート
がレベルＮｓに達すると、回路１２は閉じたままえ、該
カプセルは消磁される。３個のカプセル３１ａ、３１
ｂ、３１ｃは、水位Ｍｉ、Ｍａ、Ｎｓにそれぞれ対応す
る位置に配設される。

【００１７】特に、各カプセルが極めて近接している場
合、カプセル３１ａ、３１ｂ、３１ｃ間に、ニッケル鉄
ワイヤ３２ａ、３２ｂを配設してもよい。これらのワイ
ヤは、磁石２４の磁界を修正する。図４は、カプセル３
１ａ、３１ｂ、３１ｃの位置が、検出すべきレベルＭ
ｉ、Ｍａ、Ｎｓに対応している様子を示す。

【００１８】本装置の動作の態様は、容易に理解される
ので、更なる説明は省略する。カプセル３１ａ、３１
ｂ、３１ｃは垂直平面内に位置するように水平方向に配
設されるので、水位検出装置６の高さを３０ｍｍに限定
したまま、連続した情報項目（回路の閉開及び警報）を
論理的に得ることができる。磁石２４は、好ましくは、
金属棒状である。

【００１９】

【発明の効果】上記した構成により、本発明による凝結
水回収タンク内の水位を検出するための装置は、回路の
閉開、警報等に関する連続した情報項目を出力すると共
に、水位検出装置の高さを相当程度減少させることが可
能であり、簡単な構造でかつ装置全体がコンパクトに仕
上がる等の効果が得られた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の水位検出装置を備えた空気調和設備の
概略立面図。

【図２】本発明の水位検出装置の斜視図。

【図３】カバーを取り外した、図２の水位検出装置の分
解図。

【図４】カプセル支持板の立面図。

【図５】タンクに対する本発明装置の変形配置を示した
図。

【符号の説明】

６……水位検出器 ７ａ、７ｂ……電気回路 ８……制御手段 ９……ポンプ ２３……フロート ２４……磁石 ３１ａ−３１ｃ……スイッチ（カプセル）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 凝結水汲み上げポンプ（９）を制御する
   ための制御手段（８）に接続され、水位が最高許容レベ
   ル（Ｍａ）に達すると前記ポンプを作動させ、水位が最
   低レベル（Ｍｉ）に低下すると前記ポンプ（９）の動作
   を停止させるように成した凝結水回収タンク内の水位を
   検出するための装置（６）であって、前記水により浮揚
   され垂直方向に案内されるフロート（２３）と、該フロ
   ート（２３）により支持された磁石（２４）と、カプセ
   ル内に封入された接点を各々有する少なくとも二つのス
   イッチ（３１ａ、３１ｂ）とを含み、更に、前記スイッ
   チが、前記磁石（２４）の通路の近傍に配設されてかつ
   垂直方向に偏位されており、前記スイッチの各々が、前
   記スイッチが前記磁石（２４）の磁界内にあるとき前記
   制御手段（８）に接続する電気回路（７ａ、７ｂ）を閉
   じるように成した前記検出装置において、 前記カプセル（３１ａ、３１ｂ）が、フロートの移動に
   平行な垂直平面内に位置するように水平方向に配設さ
   れ、 前記フロート（２３）が略矩形であり、 前記磁石（２４）が、前記フロート（２３）の側壁に近
   接して配設され、 金属棒（２８）が、前記磁石（２４）とは反対側の前記
   フロートの側部に設けられていることを特徴とするタン
   ク内水位検出装置。
2. 【請求項２】 前記二つのカプセル（３１ａ、３１ｂ）
   の間に、磁界偏向器を設けたことを特徴とする請求項１
   記載のタンク内水位検出装置。
3. 【請求項３】 前記磁界偏向器が、ニッケル鉄ワイヤ
   （３２ａ、３２ｂ）から成ることを特徴とする請求項２
   記載のタンク内水位検出装置。
4. 【請求項４】 前記フロート（２４）が、第１のチャン
   バ（２０）に配設され、前記第１のチャンバ（２０）
   が、グリッド（１９）を介して第２のチャンバ（２１）
   と連通し、前記第２のチャンバ（２１）自体が、横方向
   開口部（２５、２６）を介して前記タンク（４）の内部
   及び前記ポンプ（９）と連通していることを特徴とする
   請求項１記載のタンク内水位検出装置。
5. 【請求項５】 前記第２のチャンバ（２１）内に、濾過
   素子（２７）を設けたことを特徴とする請求項４記載の
   タンク内水位検出装置。