JPH07286654A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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Publication number
JPH07286654A
JPH07286654A JP7890194A JP7890194A JPH07286654A JP H07286654 A JPH07286654 A JP H07286654A JP 7890194 A JP7890194 A JP 7890194A JP 7890194 A JP7890194 A JP 7890194A JP H07286654 A JPH07286654 A JP H07286654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
free ends
differential
differential case
gear
side gears
Prior art date
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Pending
Application number
JP7890194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisafumi Yoshida
尚史 吉田
Masahiko Asahi
雅彦 朝日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP7890194A priority Critical patent/JPH07286654A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドギヤ自由端の振れを防止する。 【構成】 エンジンの駆動力により回転駆動されるデフ
ケース21と、軸方向外側の端部35,37をデフケー
ス21に支承された一対の車輪側サイドギヤ31,33
と、デフケース21の収納孔に収納され各ギヤ31,3
3を連結する少なくとも一対のピニオンギヤ組と、各ギ
ヤ31,33の自由端の内周に装着される支承部55と
これら自由端の端面間に配置されたワッシャ部57とを
一体に有する中間部材53とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に用いられるデ
ファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公開実用 昭和52−93134号公報
に図6のようなデファレンシャル装置201が記載され
ている。これは、デフケース203を回転させるエンジ
ンの駆動力をヘリカルピニオンギヤ205,207から
一対のヘリカルサイドギヤ209,211を介して車輪
側に分配するように構成されている。各サイドギヤ20
9,211はそれぞれ軸方向外側のボス部213,21
5でデフケース203に回転自在に支承されており、サ
イドギヤ209,211の間にはヘリカルギヤの噛合い
スラスト力を受けるスペーサ217が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各サイドギヤ
209,211は外側の端部だけがデフケース203に
支承された片持支持であるから、支持が不確実であり内
側の自由端では振れが生じ易い。従って、ピニオンギヤ
205,207との片当りなどにより噛合い不良が生じ
る恐れがあると共に自由端の間に配置されたスペーサ2
17との間で不均等な接触による偏摩耗が生じる恐れが
ある。
【0004】そこで、この発明は、サイドギヤ自由端の
振れとワッシャの偏摩耗を防止するデファレンシャル装
置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケースと、軸方向外側の端部をデフケースに支承され
た一対の車輪側サイドギヤと、これらのサイドギヤを連
結する少なくとも一対のピニオンギヤ組と、デフケース
に形成されたピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収
納孔と、各サイドギヤ自由端の周上に装着され各自由端
を支承する支承部とこれら自由端の端面間に配置された
ワッシャ部とを一体に有する中間部材とを備えたことを
特徴とする(請求項1)。
【0006】第2発明のデファレンシャル装置は、中間
部材の支承部がリングである請求項1記載のデファレン
シャル装置である(請求項2)。
【0007】第3発明のデファレンシャル装置は、サイ
ドギヤが中空であり、中間部材の支承部が両方のサイド
ギヤの内周に装着され各車軸を突当てるスラストブロッ
クである請求項1記載のデファレンシャル装置である
(請求項3)。
【0008】
【作用】各発明のデファレンシャル装置は、中間部材の
支承部を両方のサイドギヤ自由端部の周上に装着するこ
とにより、この支承部を介して自由端が互いを支承し合
い、センターリングしている。こうして、サイドギヤの
振れが防止されるから、ピニオンギヤとの噛合いが正常
に保たれ、ワッシャ部との接触が均等になり、偏摩耗が
防止される。
【0009】第3発明のデファレンシャル装置は、車軸
を突当てるスラストブロックを中間部材の支承部に利用
した構成であり、部品点数を低減させている。
【0010】
【実施例】図1,2と図5により第2発明の一実施例を
説明する。図1はこの実施例を示し、図5はこの実施例
を用いた車両の動力系を示す。左右の方向はこの車両及
び図1での左右の方向である。又、符号を与えていない
部材等は図示されていない。
【0011】図5のように、この動力系は、エンジン
1,トランスミッション3、プロペラシャフト5,リヤ
デフ7(後輪側に配置された実施例のデファレンシャル
装置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右
の前輪17,19などから構成されている。
【0012】リヤデフ7のデフケース21はデフキャリ
ヤ23内に回転自在に配置されている。デフケース21
にはリングギヤ25が固定されており、このリングギヤ
25はドライブピニオンギヤ27と噛合っている。ドラ
イブピニオンギヤ27はプロペラシャフト5側に連結さ
れたドライブピニオンシャフト29と一体に形成されて
いる。又、デフキャリヤ23にはオイル溜りが設けられ
ている。
【0013】こうして、エンジン1の駆動力はトランス
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケー
ス21を回転駆動する。
【0014】図1のように、デフケース21の内部には
中空のヘリカルサイドギヤ31,33が配置されてお
り、各サイドギヤ31,33の軸方向外側ボス部35,
37(軸方向外側の端部)はデフケース21側の軸支部
39,41に支承されている。サイドギヤ31は左の後
車軸9にスプライン連結され、サイドギヤ33は右の後
車軸11にスプライン連結されている。
【0015】デフケース21には長い収納孔43と短い
収納孔が周方向に4組形成されており、長い収納孔43
には長いヘリカルピニオンギヤ45が又、短い収納孔に
は短いヘリカルピニオンギヤ46がそれぞれ摺動回転自
在に収納されている。すなわち、長いピニオンギヤ45
と短いピニオンギヤ46とで一対のピニオンギヤ組が4
組形成されている。
【0016】長いピニオンギヤ45は第1と第2のギヤ
部47,49とこれらを連結する小径の軸部51とから
なり、第1のギヤ部47は右のサイドギヤ33と噛合っ
ている。又、短いピニオンギヤ46の右半部は左のサイ
ドギヤ31と噛合い、左半部は長いピニオンギヤ45の
第2ギヤ部49と噛合っている。
【0017】各サイドギヤ31,33の軸方向内側端部
(自由端)の間には中間部材53が配置されている。図
2のように、中間部材53は支承部55(リング)とワ
ッシャ57とから構成されている。支承部55はサイド
ギヤ31,33の内周59,61に装着されており、各
サイドギヤ31,33はこの支承部55を介して互いの
自由端を支承し合い、センターリングし合っている。
【0018】サイドギヤ31,33と後車軸9,11と
はそれぞれ止め輪で軸方向に固定されており、ワッシャ
部57は後輪13,15からのスラスト力及び下記のよ
うなサイドギヤ31,33の噛合いスラスト力を受け
る。また、ワッシャ53のワッシャ部57は短いピニオ
ンギヤ46の右端面のギヤ部と当接し、軸方向の位置決
めがなされている。
【0019】デフケース21に形成された開口63,6
5からはオイル溜りのオイルが流出入し、各ギヤの噛合
い部や各摺動部を潤滑する。
【0020】デフケース21を回転させるエンジン1の
駆動力は各ピニオンギヤからサイドギヤ31,33を介
して左右の後輪13,15に分配され、後輪間に駆動抵
抗差が生じると各ピニオンギヤの自転によりエンジン1
の駆動力は左右各側に差動分配される。
【0021】車両の走行中、各ピニオンギヤはサイドギ
ヤ31,33との噛合い反力により各収納孔の壁面に押
し付けられて摩擦抵抗が生じる。また、ヘリカルギヤの
噛合いスラスト力により各ピニオンギヤはデフケース2
1に押し付けられ、サイドギヤ31,33はデフケース
21に押し付けられ、あるいはワッシャ部57を介して
互いに押し付け合って、摩擦抵抗が生じる。これらの摩
擦抵抗によりトルク感応型の差動制限力が得られ、発進
時や加速時の車両の直進安定性が向上する。
【0022】こうしてリヤデフ7が構成されている。
【0023】リヤデフ7では、上記のように、サイドギ
ヤ31,33の自由端が中間部材53を介して互いに支
承し合って振れを防止している。従って、従来例と異り
サイドギヤ31,33と各ピニオンギヤとの片当りがな
く正常な噛合いが保たれると共に、ワッシャ部57との
接触が全面に亘って均等になり、偏摩耗が生じない。
【0024】また、ワッシャ部57がピニオンギヤ46
の位置決めをしているので、噛み合い時のスラストガタ
が生じるのを防止できる。さらに、サイドギヤ31,3
3の各々の歯先からワッシャ53の支承部に至る端面を
摩擦面とすることができるので、差動制限力をより高め
ることができる。
【0025】次に、図3ないし図5により第3発明の一
実施例を説明する。図3はこの実施例を示し、この実施
例は図5の車両のリヤデフ67として用いられている。
左右の方向はこの車両及び図3での左右の方向である。
又、符号を与えていない部材等は図示されていない。以
下、前記リヤデフ7との相異点を説明すする。なお、リ
ヤデフ7と同機能の部材には同じ符号が与えられてい
る。
【0026】図3のように、ヘリカルサイドギヤ69,
71は中空であり、軸方向外側のボス部73,75(軸
方向外側の端部)をデフケース21の軸支部39,41
に支承されており、サイドギヤ69は左の後車軸9に
又、サイドギヤ71は右の後車軸11にそれぞれスプラ
イン連結されている。各サイドギヤ69,71は互いに
噛合った長いヘリカルピニオンギヤ45と短いヘリカル
ピニオンギヤ46とを介して連結されている。
【0027】長いヘリカルピニオンギヤ45と短いヘリ
カルピニオンギヤ46とで一対のピニオンギヤ組を形成
し、本実施例においてもデフケース21内に周方向4組
形成されている。
【0028】各サイドギヤ69,71の自由端の間には
中間部材77が配置されている。図4のように、中間部
材77はスラストブロック79(支承部)とワッシャ部
81とから構成されている。スラストブロック79は各
サイドギヤ69,71の内周83,85に装着されてお
り、各サイドギヤ69,71はこのスラストブロック7
9を介して互いの自由端を支承し合い、センターリング
し合っている。又、各車軸9,11はスラストブロック
79を介して互いに後輪15,13からのスラスト力を
受ける。
【0029】デフケース21の開口63,65,87か
らはオイル溜りのオイルが流出入し、各ギヤの噛合い部
や摺動部を潤滑する。
【0030】エンジン1の駆動力は、各ピニオンギヤか
らサイドギヤ69,71を介して後輪13,15に分配
され、後輪間の駆動抵抗差に応じて左右各側に差動分配
される。この差動はギヤの噛合い反力と噛合いスラスト
力により生じる摩擦抵抗によって制限される。
【0031】こうして、リヤデフ67が構成されてお
り、上記のようにサイドギヤ69,71は自由端が中間
部材77を介して互いに支承し合っているから、ピニオ
ンギヤとの噛合いが正常に保たれ、ワッシャ部81との
接触が均等になり、偏摩耗が生じない。又、中間部材7
7の支承部にスラストブロック79を利用したことによ
り、部品点数が低減されている。また前述した実施例と
同様に、サイドギヤ31,33の各々の端面とワッシャ
部との摩擦面を大きくすることが可能となり、差動制限
力を高めることができる。
【0032】なお、第2発明ではサイドギヤ自由端の外
周に円筒部を設け、中間部材の支承部をこの円筒部に装
着してもよい。
【0033】
【発明の効果】各発明のデファレンシャル装置は、サイ
ドギヤの自由端が中間部材の支承部を介して互いに支承
し合うように構成して、サイドギヤの振れを防止したか
ら、ピニオンギヤとの噛合いと中間部材のワッシャ部と
の接触が正常に保たれて、偏摩耗が防止される。又、第
3発明のデファレンシャル装置では、スラストブロック
を中間部材の支承部にして部品点数を低減させている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】この実施例に用いられている中間部材の断面図
である。
【図3】第3発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】この実施例に用いられている中間部材の断面図
である。
【図5】各実施例を用いた車両の動力系を示すスケルト
ン機構図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
7,67 リヤデフ(デファレンシャル装置) 21 デフケース 31,33,69,71 サイドギヤ 35,37,73,75 ボス部(軸方向外側の端部) 43 収納孔 45,46 一対のピニオンギヤ組 53,77 中間部材 55 支承部(リング) 57,81 ワッシャ部 79 スラストブロック(支承部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、軸方向外側の端部をデフケースに支承さ
    れた一対の車輪側サイドギヤと、これらのサイドギヤを
    連結する少なくとも一対のピニオンギヤ組と、デフケー
    スに形成されピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収
    納孔と、各サイドギヤ自由端の周上に装着され各自由端
    を支承する支承部とこれら自由端の端面間に配置された
    ワッシャ部とを一体に有する中間部材とを備えたことを
    特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 中間部材の支承部がリングである請求項
    1記載のデファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 各サイドギヤが中空であり、中間部材の
    支承部が両方のサイドギヤの内周に装着される各車軸を
    突当てるスラストブロックである請求項1記載のデファ
    レンシャル装置。
JP7890194A 1994-04-18 1994-04-18 デファレンシャル装置 Pending JPH07286654A (ja)

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JP7890194A JPH07286654A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 デファレンシャル装置

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