JPH07286640A - 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置 - Google Patents

低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置

Info

Publication number
JPH07286640A
JPH07286640A JP7888994A JP7888994A JPH07286640A JP H07286640 A JPH07286640 A JP H07286640A JP 7888994 A JP7888994 A JP 7888994A JP 7888994 A JP7888994 A JP 7888994A JP H07286640 A JPH07286640 A JP H07286640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
pendulum
mode
order mode
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7888994A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Arikabe
剛生 有壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP7888994A priority Critical patent/JPH07286640A/ja
Publication of JPH07286640A publication Critical patent/JPH07286640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数モ−ドの振動に対応するために複数の制
振装置で対応することをなくし、1台の制振装置で複数
モ−ドの振動に対応可能にして省スペ−スと省コスト化
を図ることを目的とする。 【構成】 外枠25aと該外枠25a内に振子腕30を介し吊
られた重錘29とよりなる低次モ−ド用振子式制振装置
25と、該制振装置の外枠25a を、もう1つの振子腕2
6で支持し、前記外枠25a の質量を重錘とする振子を高
次モ−ド用制振装置とし、低次振動モ−ドと、これより
一段と高次の振動モ−ドとに対応可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低次モ−ドの振動と高次
モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置に関す
るものである。これまで低次と高次モ−ドの振動に対応
するには複数台の制振装置が必要であったが、これを1
台にまとめて同様の機能を果しうる制振方法及びこの方
法を実施する制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁・高層ビル等に風や地震によって発
生する振動を抑制する装置として、質量付加型の制振装
置が使われている。図1はその一例で、重錘1が機枠3
に枢支されたア−ム2で支持されて振子を形成してい
る。ア−ム2にはばね4とダンパ5が取り付けられてい
る。重錘1は駆動モ−タ6、電磁クラッチ7及びピニオ
ン8、重錘1の下面に設けた弧状ラック9を介して強制
駆動される。
【0003】又図2は本出願人が先に出願した(実願平
5−8922号)もので、枢支ピン10にて連結された
左右1対の台車ブロック11a,11bよりなる台車と、1対
の台車ブロックの中間位置に枢支ピン10に枢支され下
端に枢支ピン10を中心とする半径rの円弧歯車12を
備えた逆扇形をした転動振子13と、一方の台車ブロッ
ク11a と転動振子13との間及び他方の台車ブロック11
b と転動振子13との間に、同じく枢支ピン10で枢支
され相互にボルト等で連結可能かつ転動振子13側又は
台車ブロック11a,11b側に対し着脱自在にした複数個の
質量14と、前記転動振子13の円弧歯車12と噛み合
う制振対象物16上に設けたラック15とからなり、転
動振子13の両側に枢支した質量14を増減することに
より振動数を可変にした転動振子型制振装置である。
【0004】又振り子式動吸振器の欠点を解決すること
を目的とし振り子の吊り方を多段式とすることにより、
長周期のものでも比較的コンパクトに収まるよう工夫し
たものが開示されている(特開平2−30858号公
報)。これは図3に示す如く第1吊り材17を介して振
り子マスを吊支持する第1フレ−ム18を、第2フレ−
ム19の内側に設け、第2吊り材20を介して第2フレ
−ム19に吊持させる構造としている。この構造によっ
て振り子マス21の振動周期を長くすることができる。
いま第1フレ−ム18の重量が振り子マス21の重量に
比べ十分小さい場合、これを無視して考えると、振り子
マス21の振動周期は上記第1吊り材17と第2吊り材
20の合計の長さを有する吊り材で吊り支持された振り
子と同一の振動周期となる。従って第1フレ−ム18の
第1吊り材17取付け位置と第2吊り材20の取付け位
置との間に高さ方向の段差を設け、これにより長周期の
振り子をコンパクトな形に収めることができるようにし
たものである。
【0005】これらの制振装置は、停電時に受動型とし
て作用する場合には、振子の固有振動数付近の振動モ−
ド(主として低次モ−ド)でしか作動しない。この範囲
外の振動数(主として高次モ−ド)が問題となる場合に
は、別途もう一台の制振装置を設置しなければならな
い。図4はその一例で、構造物22に低次モ−ド用制振
装置23としての振子と、高次モ−ド用制振装置24と
しての振子をセットしておき、図4(a)のごとく低次モ
−ドが問題となる場合には高次モ−ド用制振装置24を
非作動とし、図4(b)のごとく低次モ−ドの問題となる
場合には低次モ−ド用制振装置23を非作動として低次
と高低の両モ−ドに対応できるようになっている。しか
し、橋梁主塔の建設現場等では設置スペ−スが制約され
るため、制振装置は極力コンパクト化,省スペ−ス化す
ることが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の問題点に鑑
み、複数モ−ドの振動に対応するために複数の制振装置
で対応することをなくし、1台の制振装置で複数モ−ド
の振動に対応可能にして省スペ−スと省コスト化を図る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】低次の振動に対応させた
低次モ−ド用振子式制振装置と該低次モ−ド用振子式制
振装置を構成する外枠をさらに振り子腕で吊り、低次モ
−ドの振動に対しては低次モ−ド用振子式制振装置内の
振子で対応し、高次モ−ドの振動に対しては低次モ−ド
用制振装置の外枠質量を重錘とする振子で対応するよう
にした。又上記制振方法を実施する装置として、外枠25
aと該外枠25a内に振子腕30を介し吊られた重錘29と
よりなる低次モ−ド用振子式制振装置25と、該制振装
置の外枠25a を、もう1つの振子腕26で支持し、前記
外枠25a の質量を重錘とする振子を高次モ−ド用制振装
置とし、低次振動モ−ドと、これより一段と高次の振動
モ−ドとに対応可能にした。
【0008】
【作用】低次モ−ド用の振子式制振装置25をもう1つ
の振子腕27で支持することにより、低次と高次の両振
動モ−ドに対応可能で、複数の振動モ−ド用の制振装置
をよりコンパクトに構成することができる。
【0009】
【実施例】本発明は低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振
動に対応可能な制振方法と、この方法を実施する装置に
関するもので、まず制振方法は次の通りである。即ち、
低次の振動に対応させた低次モ−ド用振子式制振装置と
該低次モ−ド用振子式制振装置を構成する機枠をさらに
振り子腕で吊り、低次モ−ドの振動に対しては低次モ−
ド用振子式制振装置内の振子で対応し、高次モ−ドの振
動に対しては低次モ−ド用制振装置の機枠質量を重錘と
する振子で対応するようにしたものである。
【0010】図5は上記発明方法を実施する2段振子式
制振装置を示す。従来の1自由度制振装置である低次モ
−ド用振子式制振装置25は外枠25aと、該外枠25a内に
吊持された重錘29を備えている。そしてこの低次モ−
ド用振子式制振装置25の外枠25a をピンジョイント2
6及び振子腕27で懸架した。28は支持枠で高次モ−
ド用振子式制振装置を構成する振子腕27はこれにピン
ジョイント26で揺動可能に支持されている。このよう
に重錘29を備えた低次モ−ド用振子式制振装置25の
機枠25a が振子腕27と組み合わされて高次モ−ド用制
振装置として機能し、支持枠28上に設置された1台の
機械で低次と高次の両モ−ドに対応している。
【0011】次に低次モ−ドより高次モ−ドの振動数が
より一段と高い場合、即ち、低次モ−ド振動数《高次モ
−ド振動数・・・の場合には、低次モ−ド用振子式制振
装置25の外枠25a を高次モ−ド用の錘とするが、図5
の制振装置で外枠25a を支持する振子腕27の長さをよ
り高次モ−ド用として設計すれば振動数が一段と大きい
場合に対応させることもできる。
【0012】図5の本発明の機構は図6のモデルに置き
換えることができる。即ち、重錘29の質量M1は長さ
1の振子腕30を介し外枠25a に支持されている。そ
して外枠25a の質量M2は長さL2の振子腕27を介し被
制振構造物に支持されている。この装置が停電時に電動
型の制振装置として作動する場合を考えるに、被制振構
造物が低次モ−ドで振動している場合には装置は図7
(a)の態様で作動する。即ち大旨重錘M1 のみが振れて
いる。また、構造物が高次モ−ドで振動している場合に
は、図7(b)の態様、即ち、外枠25a の大旨質量M2
みが振れた状態となる。制振力は低次モ−ドでは、
【数1】 高次モ−ドでは、
【数2】 となる。
【数3】
【0013】
【効果】低次モ−ド用の振子式制振装置の外枠を、もう
一つの振子腕で支持し、低次モ−ド用の振子式制振装置
の外枠を高次モ−ド用の制振装置の重錘として別の振子
腕で支持するという極めて簡潔な構成により、コンパク
ト化された低次モ−ドと高次モ−ドの両モ−ドに対応可
能な制振装置が得られた。このような制振装置を被制振
対象物上に設置して、低・高次両振動モ−ドに対処させ
るという非経済的な従来構造に比し、コンパクトで省ス
ペ−ス化の目的を十分に達することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知振子型制振装置。
【図2】先出願に係る転動振子型制振装置。
【図3】公知振子式多段吸振装置。
【図4】公知2つのモ−ドに対応可能な制振装置の例。
【図5】本発明に係る複数モ−ド用制振装置の実施例。
【図6】本発明制振装置をモデル化した図。
【図7】本発明における制振装置の低次と高次モ−ド時
の振動態様説明図。
【符号の説明】
25 低次モ−ド用振子式制振装置 25a 外枠 26 ピンジョイント 27 振子腕 28 支持枠 29 重錘 30 振子腕

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低次の振動に対応させた低次モ−ド用振
    子式制振装置と該低次モ−ド用振子式制振装置を構成す
    る外枠をさらに振り子腕で吊り、低次モ−ドの振動に対
    しては低次モ−ド用振子式制振装置内の振子で対応し、
    高次モ−ドの振動に対しては低次モ−ド用制振装置の外
    枠質量を重錘とする振子で対応するようにしたことを特
    徴とする低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可
    能な制振方法。
  2. 【請求項2】 外枠と該外枠内に振子腕を介し吊られた
    重錘とよりなる低次モ−ド用振子式制振装置と、該制振
    装置の外枠を、もう1つの振子腕で支持し、前記外枠の
    質量を重錘とする振子を高次モ−ド用制振装置とし、低
    次振動モ−ドと、これより一段と高次の振動モ−ドとに
    対応可能にした低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に
    対応可能な制振装置。
JP7888994A 1994-04-18 1994-04-18 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置 Pending JPH07286640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7888994A JPH07286640A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7888994A JPH07286640A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07286640A true JPH07286640A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13674387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7888994A Pending JPH07286640A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07286640A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005344452A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Kanazawa Inst Of Technology 制振装置、制振方法および長尺構造物
JP2012247006A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kanazawa Inst Of Technology 長尺構造物の制振装置
JP2014177999A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 長周期制振装置
CN106320558A (zh) * 2016-10-26 2017-01-11 山东大学 混合型多维多级耗能减振装置
CN106401004A (zh) * 2016-12-07 2017-02-15 山东大学 一种多向滚动式减振阻尼器
CN106988592A (zh) * 2017-04-06 2017-07-28 东南大学 一种摆动式调谐质量阻尼器装置
JP2019196648A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 戸田建設株式会社 建物の制振システム及び建物
CN111501532A (zh) * 2020-04-26 2020-08-07 长安大学 一种装配式箱梁桥及其抗震结构

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005344452A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Kanazawa Inst Of Technology 制振装置、制振方法および長尺構造物
JP2012247006A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kanazawa Inst Of Technology 長尺構造物の制振装置
JP2014177999A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 長周期制振装置
CN106320558A (zh) * 2016-10-26 2017-01-11 山东大学 混合型多维多级耗能减振装置
CN106401004A (zh) * 2016-12-07 2017-02-15 山东大学 一种多向滚动式减振阻尼器
CN106988592A (zh) * 2017-04-06 2017-07-28 东南大学 一种摆动式调谐质量阻尼器装置
CN106988592B (zh) * 2017-04-06 2019-02-01 东南大学 一种摆动式调谐质量阻尼器装置
JP2019196648A (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 戸田建設株式会社 建物の制振システム及び建物
CN111501532A (zh) * 2020-04-26 2020-08-07 长安大学 一种装配式箱梁桥及其抗震结构
CN111501532B (zh) * 2020-04-26 2021-09-24 长安大学 一种装配式箱梁桥及其抗震结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07286640A (ja) 低次モ−ドの振動と高次モ−ドの振動に対応可能な制振方法及び制振装置
CN206254286U (zh) 混凝土振动台
JP2003278827A (ja) 塔状構造物制振装置
CN208151847U (zh) 一种桥梁减震装置
CN206421731U (zh) 地震模拟平台
JPH06193676A (ja) 構造物の制振装置
JP2019086125A (ja) 吊り物制振構造
JP2009242062A (ja) クレーンの免震・制振複合装置
JP2682774B2 (ja) 構造物の制振装置
JP4043760B2 (ja) 振動防止装置
CN213151528U (zh) 一种具有防震功能的槽式桥架
JP2689652B2 (ja) 制振装置
JPH0656536U (ja) 振子式制振装置
JP3084905B2 (ja) 制振装置
JP3041648B2 (ja) 建造物の制振装置
CN213694043U (zh) 一种ktv用音箱悬吊结构
CN211850111U (zh) 一种减震防灾的建筑工程结构
JPH05256048A (ja) 制振装置
JP2538374B2 (ja) 鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置
JPH0791486A (ja) 能動式制振装置
JP3507988B2 (ja) 制震装置
JP2553181Y2 (ja) 振子式制振装置
JP2682775B2 (ja) 構造物の制振装置
JP3027066B2 (ja) 制振装置
JP2553180Y2 (ja) 倒立振子式制振装置