JP2538374B2 - 鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置 - Google Patents
鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置Info
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- JP2538374B2 JP2538374B2 JP2049525A JP4952590A JP2538374B2 JP 2538374 B2 JP2538374 B2 JP 2538374B2 JP 2049525 A JP2049525 A JP 2049525A JP 4952590 A JP4952590 A JP 4952590A JP 2538374 B2 JP2538374 B2 JP 2538374B2
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- rod
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は建築、土木構造物の制震装置に係るものであ
る。
る。
(従来の技術) 従来、建築物や土木構造物の耐震、制震は同構造物の
全体に作用するような耐震、制震構造と配置とにより所
期の目的を達成している。
全体に作用するような耐震、制震構造と配置とにより所
期の目的を達成している。
(発明が解決しようとする課題) この場合、長スパン梁や歩道橋等の局所的な振動発生
源には制震装置がないので、地震時や局所的な振動が加
わるとき、例えばフオークリフトを使用するような床に
衝撃がかかるとき、或いは歩道橋等に多数の人が歩行す
るとき、上下に振動するので、そこに設置された機器類
に異常を招来し、また人体に不快感や不安感を与えると
いう問題があった。
源には制震装置がないので、地震時や局所的な振動が加
わるとき、例えばフオークリフトを使用するような床に
衝撃がかかるとき、或いは歩道橋等に多数の人が歩行す
るとき、上下に振動するので、そこに設置された機器類
に異常を招来し、また人体に不快感や不安感を与えると
いう問題があった。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、主体構造を構成す
る、鉄骨梁に内蔵され、上下振動を大幅に低減させるパ
ツケージ式の制振装置を提供する点にある。
れたもので、その目的とする処は、主体構造を構成す
る、鉄骨梁に内蔵され、上下振動を大幅に低減させるパ
ツケージ式の制振装置を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る鉄骨梁内蔵
型パッケージ式制振装置は、鉄骨梁の片側又は両側にお
いて梁フランジにボルトを介して取付けられた箱体内部
に配設され、同箱体に回動自在に枢支された水平方向に
延びる桿体の一端に重錘を装着するとともに、同桿体に
おける枢支部と重錘との間において、前記箱体との間に
上下一双の弾機を配設し、前記桿体の他端と前記箱体と
の間に上下一双のダンパーを介装し、前記箱体を鉄骨梁
の片側又は両側において、梁フランジにボルトを介して
取付けて構成されている。
型パッケージ式制振装置は、鉄骨梁の片側又は両側にお
いて梁フランジにボルトを介して取付けられた箱体内部
に配設され、同箱体に回動自在に枢支された水平方向に
延びる桿体の一端に重錘を装着するとともに、同桿体に
おける枢支部と重錘との間において、前記箱体との間に
上下一双の弾機を配設し、前記桿体の他端と前記箱体と
の間に上下一双のダンパーを介装し、前記箱体を鉄骨梁
の片側又は両側において、梁フランジにボルトを介して
取付けて構成されている。
(作用) 本発明は前記したように構成されているので、前記箱
体を鉄骨梁の内部に取付けることによって、地震時や局
所的な振動が加った際、前記箱体に枢支された桿体の先
端の重錘が上下に振動し始め、その際、同桿体の他端と
箱体との間に介装されたダンパーに負荷がかかり、前記
重錘の上下運動が制約され、同重錘の振幅が変化して箱
体を介して同箱体が取付けられた前記鉄骨梁に伝達さ
れ、同梁の振幅を変えることによって振動が減衰され
る。
体を鉄骨梁の内部に取付けることによって、地震時や局
所的な振動が加った際、前記箱体に枢支された桿体の先
端の重錘が上下に振動し始め、その際、同桿体の他端と
箱体との間に介装されたダンパーに負荷がかかり、前記
重錘の上下運動が制約され、同重錘の振幅が変化して箱
体を介して同箱体が取付けられた前記鉄骨梁に伝達さ
れ、同梁の振幅を変えることによって振動が減衰され
る。
なお前記桿体と箱体との間に介装された弾機は、平常
時や作動時に重錘が中心部に位置するように賦勢する。
また前記桿体上下と箱体との間に介装された弾機は、桿
体の振動に伴って交互に圧縮及び引張力を支持し、装置
の安定性を向上する。
時や作動時に重錘が中心部に位置するように賦勢する。
また前記桿体上下と箱体との間に介装された弾機は、桿
体の振動に伴って交互に圧縮及び引張力を支持し、装置
の安定性を向上する。
更にまた本発明に係る制振装置は前記したように、前
記箱体が鎖骨梁の片側又は両側において、梁フランジに
ボルトを介して取付けられているので、新築の構造物は
勿論、既存の構造物にも取付けが可能であり、また取付
装置の変更も可能である。
記箱体が鎖骨梁の片側又は両側において、梁フランジに
ボルトを介して取付けられているので、新築の構造物は
勿論、既存の構造物にも取付けが可能であり、また取付
装置の変更も可能である。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(1)は箱体で、同箱体(1)の内部に水平の桿体
(2)が回転軸(3)を介して回動自在に支持され、桿
体(2)の先端には複数の鉄板を組合わせた重錘(4)
が装着され、他端部と箱体(1)との間に空気シリンダ
ー、ばね、オイルシリンダー等のダンパー(5)が介装
され、更に前記桿体(2)と箱体(1)との間には、平
常時や作動時に重錘(4)が中心部に位置するように賦
勢する弾機(6)が張設されている。
(2)が回転軸(3)を介して回動自在に支持され、桿
体(2)の先端には複数の鉄板を組合わせた重錘(4)
が装着され、他端部と箱体(1)との間に空気シリンダ
ー、ばね、オイルシリンダー等のダンパー(5)が介装
され、更に前記桿体(2)と箱体(1)との間には、平
常時や作動時に重錘(4)が中心部に位置するように賦
勢する弾機(6)が張設されている。
前記のように構成されたパツケージ式の制震装置が鎖
骨梁(7)の両側、若しくは片側において、梁フランジ
にボルト(8)を介して固定されている。
骨梁(7)の両側、若しくは片側において、梁フランジ
にボルト(8)を介して固定されている。
図中(9)は柱、(10)は床である。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
地震時や局所的な振動が加わり、鉄骨梁(7)に振動が
加わり、同鉄骨梁(7)が上下に振動し始めると、前記
箱体(6)内の桿体(4)の先端部の重錘(4)が桿体
(2)とともに、回転軸(3)を中心として上下に振動
を始める。これに伴って桿体(2)の他端部のダンパー
(5)に負荷がかかり、その抵抗によって前記重錘
(4)の上下運動が制約され、重錘(4)の振幅が変化
し、箱体(1)を介して鉄骨梁(7)に伝わり、同鉄骨
梁(7)の振幅を変えることによって振幅が減衰され
る。
地震時や局所的な振動が加わり、鉄骨梁(7)に振動が
加わり、同鉄骨梁(7)が上下に振動し始めると、前記
箱体(6)内の桿体(4)の先端部の重錘(4)が桿体
(2)とともに、回転軸(3)を中心として上下に振動
を始める。これに伴って桿体(2)の他端部のダンパー
(5)に負荷がかかり、その抵抗によって前記重錘
(4)の上下運動が制約され、重錘(4)の振幅が変化
し、箱体(1)を介して鉄骨梁(7)に伝わり、同鉄骨
梁(7)の振幅を変えることによって振幅が減衰され
る。
なお前記実施例の装置は初期設計時に設定した振動減
衰定数により、重錘(4)の重錘の重量やダンパー
(5)の規模を設定すればよく、設定後のメンテナン
ス、装置の調整が簡単に行なわれる。
衰定数により、重錘(4)の重錘の重量やダンパー
(5)の規模を設定すればよく、設定後のメンテナン
ス、装置の調整が簡単に行なわれる。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、箱体内部に配設さ
れ、同箱体に回動自在に枢支された桿体の一端に重錘を
装着するとともに、箱体との間に弾機を介装し、前記桿
体の他端と箱体との間にダンパーを介装してパツケージ
式の制震装置を構成し、同制震装置の箱体を前記鉄骨梁
の内部に取付けたことによって、地震時や局所的な振動
が加わり、鉄骨梁が上下に振動を始めたとき、前記制震
装置によって振動を減衰するものである。
れ、同箱体に回動自在に枢支された桿体の一端に重錘を
装着するとともに、箱体との間に弾機を介装し、前記桿
体の他端と箱体との間にダンパーを介装してパツケージ
式の制震装置を構成し、同制震装置の箱体を前記鉄骨梁
の内部に取付けたことによって、地震時や局所的な振動
が加わり、鉄骨梁が上下に振動を始めたとき、前記制震
装置によって振動を減衰するものである。
また本発明の装置はメンテナンスフリーで、萬一メン
テナンスが必要な場合にも容易に対処しうるものであっ
て、新築の構造物は勿論、既存の構造物にも取付可能で
あり、また変換も可能である。
テナンスが必要な場合にも容易に対処しうるものであっ
て、新築の構造物は勿論、既存の構造物にも取付可能で
あり、また変換も可能である。
更に本発明の制震装置は梁に内蔵されるので、本発明
の装置のためのスペースを用意する必要はなく、更にま
た既製品の組合せで製作可能であるため製作コストが低
減される。
の装置のためのスペースを用意する必要はなく、更にま
た既製品の組合せで製作可能であるため製作コストが低
減される。
第1図は本発明に係る鉄骨梁内蔵型制震装置の一実施例
を示す縦断面図、第2図及び第3図は夫々第1図の矢視
A−A図並に矢視B−B、第4図は本発明の制震装置の
作用説明図、第5図は制震装置が装架された建造物の架
構を示す正面図である。 (1)……箱体、(2)……桿体、 (3)……回転軸、(4)……重錘、 (5)……ダンパー、(6)……弾機、 (7)……鉄骨梁、(8)……ボルト。
を示す縦断面図、第2図及び第3図は夫々第1図の矢視
A−A図並に矢視B−B、第4図は本発明の制震装置の
作用説明図、第5図は制震装置が装架された建造物の架
構を示す正面図である。 (1)……箱体、(2)……桿体、 (3)……回転軸、(4)……重錘、 (5)……ダンパー、(6)……弾機、 (7)……鉄骨梁、(8)……ボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄骨梁の片側又は両側において梁フランジ
にボルトを介して取付けられた箱体内部に配設され、同
箱体に回動自在に枢支された水平方向に延びる桿体の一
端に重錘を装着するとともに、同桿体における枢支部と
重錘との間において、前記箱体との間に上下一双の弾機
を配設し、前記桿体の他端と前記箱体との間に上下一双
のダンパーを介装し、前記箱体を鉄骨梁の片側又は両側
において、梁フランジにボルトを介して取付けてなるこ
とを特徴とする鉄骨梁内蔵型パッケージ式制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049525A JP2538374B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049525A JP2538374B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03253676A JPH03253676A (ja) | 1991-11-12 |
JP2538374B2 true JP2538374B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=12833559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2049525A Expired - Lifetime JP2538374B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | 鉄骨梁内蔵型パッケ―ジ式制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538374B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6233884B1 (en) * | 1997-10-20 | 2001-05-22 | Steven B. Tipping | Method and apparatus to control seismic forces, accelerations, and displacements of structures |
DE102004045433B3 (de) * | 2004-09-15 | 2006-05-11 | Tutech Innovation Gmbh | Vorrichtung zur Dämpfung von Schwingungsbewegungen bei einem Bauwerk sowie Bauwerk mit einer oder mehrerer dieser Vorrichtungen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5564542U (ja) * | 1979-11-22 | 1980-05-02 |
-
1990
- 1990-03-02 JP JP2049525A patent/JP2538374B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03253676A (ja) | 1991-11-12 |
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