JPH07286609A - 取付け構造 - Google Patents

取付け構造

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JPH07286609A
JPH07286609A JP7721494A JP7721494A JPH07286609A JP H07286609 A JPH07286609 A JP H07286609A JP 7721494 A JP7721494 A JP 7721494A JP 7721494 A JP7721494 A JP 7721494A JP H07286609 A JPH07286609 A JP H07286609A
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JP
Japan
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mounting
hole
mounting hole
fitted
mounting plate
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JP7721494A
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Inventor
Katsuhiro Kato
克博 加藤
Takashi Hoshikawa
敬 星川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスクのキャリッジのアームの取付け
孔にスプリングを取り付ける時に嵌入する突起部の形状
を内側に向かって段階的に厚く形成した取付け構造に関
し、特にアームの厚さが薄くても取付け強度を確保する
ことができる取付け構造を提供する。 【構成】 取付け孔9を有する取付け基板6と、取付け
孔9に対応し、取付け孔9より所定寸法だけ小さい径の
孔10を有し、孔10の周囲に突起部11を形成した取付け板
7とで構成され、取付け孔9に突起部11を嵌入して取付
け板7を取付け基板6に取付ける取付け構造であって、
突起部11は孔10の内側に先端方向に段階的に厚く形成さ
れた形状を有し、取付け孔9に突起部11を嵌入し、孔10
に所定径の押圧体12を挿入して突起部11を取付け孔9に
圧着した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置のキ
ャリッジのヘッドアームにスプリングを取付ける場合等
の取付け構造に係り、特にヘッドアームに設けられた貫
通孔の両面に複数のスプリングのスペーサに設けた上下
の孔の縁上の突起部の形状を内側に段階状に厚く形成し
た取付け構造に関するものである。
【0002】近来、磁気ディスクに磁気ヘッドによって
情報の書込み/読取りを行う磁気ディスク装置がコンピ
ュータの周辺機として広く使用されている。このような
装置は、磁気ディスクの高密度化、大容量化及び高速化
の進展と共に装置の小型化が進行しており、同軸に積層
される磁気ディスクの間隔も縮小されて、これに伴いキ
ャリッジのヘッドアームに取り付けた磁気ヘッドを搭載
したスプリングの間隔も小さくなり、ヘッドアームへの
取り付け方法も従来方法によるカシメ方法では取り付け
強度を確保することが困難となってきた。そこで小間隔
でもヘッドアームにスプリングを取り付け強度を確保し
て取り付けられる方法が望まれている。
【0003】
【従来の技術】以下に図8〜図11により従来例を説明す
る。図8は磁気ディスク装置を示す斜視図、図9はキャ
リッジを示す構成図、図10は従来例を示す説明図、図11
は従来例の要部拡大図である。なお、筺体1は本来は図
示していない蓋で密閉されているが、図では内部が分か
るように蓋を外して示している。
【0004】図8に示すように、筺体1内に磁気ディス
ク2a〜2d、及び先端に磁気ヘッド4a〜4hを備えたキャリ
ッジ3が収容されている。磁気ディスク2a〜2dの下方に
は図示していないがモータが配置され、モータの駆動に
より磁気ディスク2a〜2dは水平に矢印方向に回転する。
また磁気ディスク2a〜2cが静止の時は、各面に磁気ヘッ
ド4a〜4fが接触し、磁気ディスク2a〜2dが回転すると磁
気ヘッド4a〜4hが浮上して微小な間隙をおいて対向す
る。
【0005】キャリッジ3にはヘッドアーム6a〜6eが形
成され、ヘッドアーム6a〜6eにスプリング5a〜5hが固定
され、スプリング5a〜5hの先端に磁気ヘッド4a〜4hが保
持されている。
【0006】また、キャリッジ3はVCM (Voice Coil
Motor)M1 の駆動によりピボット軸30を中心として揺動
する。VCMM1は、ヨークYと図示していないコイル及
びマグネットで構成され、コイルに流す電流の正逆方向
制御により駆動する。
【0007】従って、矢印方向に回転する磁気ディスク
2a〜2dの半径方向に、キャリッジ3の揺動で磁気ヘッド
4a〜4hが矢印で示すように往復駆動して、目的のトラッ
クにシークされる。そして磁気ヘッド4a〜4hにより磁気
ディスク2a〜2dにデータの書込み/読取りが行われる。
【0008】図9(a) 及び(b) はキャリジ3へのスプリ
ング5a〜5hの取付け部を示す側面図及び斜視図である。
キャリッジ3にはヘッドアーム6a〜6eが磁気ディスク2a
〜2dの集積ピッチと同間隔で形成され、ヘッドアーム6a
〜6eの先端にスプリング5a〜5hが取付け板7a〜7hと共に
取付け孔9aで固定されている。スプリング5a〜5hの先端
にはジンバルバネ8a〜8hを介して磁気ヘッド4a〜4hが取
り付けられている。なお、最上位及び最下位のヘッドア
ーム6a,6e には片側だけにスプリング5a,5h が取付けら
れている。
【0009】ヘッドアーム6a〜6eにスプリング5a〜5hを
取り付ける方法を、ヘッドアーム6bにスプリング5b,5c
を取り付ける場合を例として図10(a) 〜(c) により説明
する。
【0010】図10(a) に示すように、ヘッドアーム6bに
取付け孔9aが設けられ、スプリング5b,5c の後端に取付
け板7b,7c がスポット溶接で固定されている。スプリン
グ5b,5c 及び取付け板7b,7c にはヘッドアーム6bの取付
け孔9aに対応する位置に夫々孔10a,10b が設けられ、孔
10a,10b の周辺にヘッドアーム6bの厚さの1/2以下の
高さで、取付け孔9aの上/下面から嵌入できる外径を有
するリング部11a,11bが設けられている。 (実際には、
取付け板7a〜7hにリング部11a,11b が形成され、スプリ
ング5a〜5hに設けられた孔にリング部11a,11b が嵌めら
れている。) なお、ヘッドアーム6a〜6eはアルミニウム材で形成さ
れ、スプリング6a〜6h、取付け板7a〜7h及びリング部11
a,11b はステンレス鋼材 (例えば、SUS材)で形成さ
れている。
【0011】また、図11に示すように、リング部11a(11
b)の断面は、孔10a,10b の縁が面取りされ、リング部11
a,11b の先端は内側に凸部が形成されている。これは次
に説明するボール12aを貫通させた時に、リング部11a,
11b の先端がヘッドアーム6bの取付け孔9aの内面に圧着
し易くするためである。
【0012】従って、図10(b) に示すように、ヘッドア
ーム6bの取付け孔9aに取付け板7b,7cのリング部11a,11b
を嵌入して、図10(c) に示すように、リング部11a,11b
の内側の凸部の対向距離より大きい直径のボール12a
を孔10a,10b の一方から押圧して貫通させて、リング部
11a,11b を塑性変形させることにより、リング部11a,11
b の外面を取付け孔9aの壁面に圧着させて取り付ける
(ボールカシメ方法という) ことができる。
【0013】実際には、ヘッドアーム6a〜6eの取付け孔
9aにスプリング5a〜5h (取付け板7a〜7h) のリング部11
a,11b をすべて嵌入してから、ヘッドアーム6a〜6eの各
間隔に相当する櫛形の治具(図示していない)を挿入し
て、ヘッドアーム6aからヘッドアーム6eまで一度にボー
ル12aを貫通させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、キャリジのヘッドアームの先端にスプリングをボー
ルカシメによって取り付けているが、最近では磁気ディ
スク装置の高速化の進展と共に装置の小型化が進行し、
しかも一方では、大容量化が進められているため磁気デ
ィスクの積層枚数が増加し、磁気ディスクの厚さ及び間
隔が縮小され、これに伴いスプリングの間隔が小さくな
って、ヘッドアームが薄く小さくなり、例えば、次のよ
うに推移している。
【0015】 記憶容量 : 240 MB →500 MB →1GB 磁気ヘッド/磁気ディスク枚数 : 8個/4枚→12個/6枚→16個/8枚 ヘッドアーム厚さ : 2.2 mm →1.6 mm →1.0 mm 従って、図12(a) に示すように、上下のリング部11a,11
b の先端aが互いに干渉して固定ができず、干渉を避け
るために高さを低くすれば、リング部11a,11bと取付け
孔9aの圧着面が少なくなって十分にスプリング5a〜5hを
固定することができない。
【0016】また、図12(b) に示すように、圧着部A
が斜めに片当たりするため、接触面積及び食い込み量が
少なく、圧着強度が低下する。 このため突起部の長さB(図11) を長くして食い込み
量を多くしようとすると、ボール12aを貫通させる押圧
力が増加し、面取り部Cに急激に力が掛かって強度に影
響を与え、割れや首折れが発生し破壊の原因となる。
【0017】或いは、圧着強度を増すためにボール12
aの径を大きくするとヘッドアーム6a〜6eの強度との関
係でクラック発生の原因となる。という問題点がある。
【0018】本発明は、キャリジのヘッドアームの厚さ
が縮小してもスプリングの取付け強度を確保することが
できる取付け構造を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理図で、図1は請求項1に対応する原理図、図2は請
求項2に対応する原理図である。
【0020】1)請求項1に対応する手段 図1(a) は分解斜視図、(b) は側断面図である。図にお
いて、9は取付け孔、12は押圧体、6は取付け孔9を有
する取付け基板、7は取付け基板6の取付け孔9に対応
し、取付け孔9より所定寸法だけ小さい径の孔10を有
し、孔10の周囲に突起部11を形成した取付け板、11は孔
10の内側に先端方向に段階的に厚く形成された形状を有
する突起部である。
【0021】取付け孔9に突起部11を嵌入して取付け板
7を取付け基板6に取付ける取付け構造であって、取付
け孔9に突起部11を嵌入し、孔10に所定径を有する押圧
体12を挿入して突起部11を取付け孔9に圧着させるよう
に構成されている。
【0022】2)請求項2に対応する手段 図2(a) は分解斜視図、(b) は側断面図である。図にお
いて、9は取付け孔、12は押圧体、6は両面を貫通する
取付け孔9を有する取付け基板、7は取付け孔9に対応
し、取付け孔9より所定寸法だけ小さい径の第1の孔10
を有し、第1の孔10の周囲に複数の第1の突起片11を形
成した第1の取付け板、70は取付け孔9に対応し、第1
の孔10と同径の第2の孔100 を有し、第2の孔100 の周
囲に、複数の第2の突起片110 を形成した第2の取付け
板、11及び110 は第1の孔10及び第2の孔100 の内側に
先端方向に段階的に厚く形成された形状を有する第1の
突起片及び第2の突起片である。
【0023】取付け孔9の両面から第1の突起片11及び
第2の突起片110 を嵌入させて第1の取付け板7及び第
2の取付け板70を取付け基板6に取付ける取付け構造で
あって、取付け孔9の一方の面に嵌入した第1の突起片
11の第1の孔10に所定径を有する押圧体12を貫通させた
後、取付け孔9の他方の面に第2の突起片110 を嵌入
し、第2の孔100 に押圧体12を貫通させて第1の突起片
11及び第2の突起片110を取付け孔9に圧着させるよう
に構成されている。
【0024】
【作用】
1)請求項1に対応する作用 押圧体12を孔10に挿入した時に、押圧体12によって突起
部11が段階的に押圧されて、突起部11が順次塑性変形し
て取付け基板6の取付け孔9の内面に圧着するので、変
形が段階的に行われて変形に必要な押圧力が小さくな
り、割れや首折れが防止され、且つ取付け孔9の内面と
変形した突起部11との接触面積を増加させることができ
て圧着強度を高めることができ、取付け基板6の厚さが
薄くても圧着強度を確保することができる。
【0025】2)請求項2に対応する作用 押圧体12を第1の孔10及び第2の孔100 に挿入した時
に、押圧体12によって順次押圧されて、第1の突起片11
及び第2の突起片110 が段階的に順次塑性変形して取付
け基板6の取付け孔9の内面に圧着するので、変形が段
階的に行われて割れや首折れが防止され、且つ取付け孔
9の内面と変形した第1の突起片11及び第2の突起片11
0 との接触面積を増加させることができて圧着強度を高
めることができ、取付け基板6の厚さが薄くても圧着強
度を確保することができる。
【0026】また、請求項3のように、複数の第1の突
起片11の間隔に複数の第2の突起片110 が夫々噛合する
ことにより、第1の突起部11及び第2の突起部110 の先
端が干渉することがなく、夫々の取付け孔9の内面との
対向長さを長くすることができ、取付け基板6の厚さが
一層薄くても圧着強度を確保することができる。
【0027】
【実施例】以下、従来例で説明した磁気ディスク装置に
本発明を適用した実施例1及び実施例2を図3〜図7に
より説明する。
【0028】1)実施例1の説明 実施例1(請求項1に対応している)を図3〜図5によ
り説明する。図3は本発明の実施例1を示す構成図、図
4は実施例1の要部拡大断面図、図5は実施例1の説明
図である。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0029】図3のヘッドアーム6b、リング部11c,11d
及びボール12bは、図1の取付け基板6、突起部11及び
押圧体12に夫々対応し、図3のスプリング5b,5c と取付
け板7b´,7c ´は、図1の取付け板7に対応している。
【0030】図9で説明したヘッドアーム6a〜6eに本発
明を適用してスプリング5a〜5hを取り付ける構成を、ヘ
ッドアーム6bの上面にスプリング5b、下面にスプリング
5cを取り付ける場合を例として、図3により説明する。
【0031】図3(a) に示すように、スプリング5b,5c
に固定した取付け板7b´,7c ´に、ヘッドアーム6bの取
付け孔9aに対応する位置に夫々孔10c,10d が設けられ、
ヘッドアーム6bの上/下面に取り付けられる取付け板7b
´,7c ´の孔10c,10d の周辺に垂直方向に下向き/上向
きに夫々リング部11c,11d が設けられている。取付け板
7b´,7c ´及びリング部11c,11d はSUS材で形成され
ている。
【0032】図4に示すように、リング部11c,11d の断
面は、孔10c,10d の内側に2段の段差13a,13b を設けて
先端方向に順次厚く形成されている。段差13a,13b の高
さ及び長さはヘッドアーム6bの取付け孔9aにリング部11
c,11d が食い込む圧着代と圧着強度の関係を実験によっ
て求めて適切な寸法に設定される。
【0033】このような構成を有するので、まず、図4
に示すように、ヘッドアーム6bの取付け孔9aにスプリン
グ5bに固定した取付け板7b´のリング部11cを嵌入し
て、孔10aに所定径のボール12bを矢印D方向に貫通さ
せると、ボール12bによりリング部11cの複数の段差13
aが順次押圧されて、段差13a毎に順次塑性変形して、
図5に示すように、ヘッドアーム6bの取付け孔9aの内面
に圧着する。ここでボール12bの径は、リング部11c,11
d の一段目の段差13aの対向距離より大きく設定されて
いる。
【0034】次に、取付け孔9aにスプリング5cに固定し
た取付け板7c´のリング部11dを嵌入して、孔10aに所
定径のボール12bを矢印E方向に貫通させると、同様
に、ボール12bによりリング部11dの複数の段差13bが
順次押圧されて、夫々段差13b毎に順次塑性変形してヘ
ッドアーム6bの取付け孔9aの内面に圧着する。
【0035】このようにして、図3(b) に示すように、
スプリング5b,5c をヘッドアーム6bに取り付けることが
できる。ヘッドアーム6c,6d についても同様である。ま
たヘッドアーム6a,6e は片側だけにスプリング5a,5h が
取り付けられる。(実際には、ヘッドアーム6b〜6eの各
取付け孔9aの上面にスプリング5b,5d,5f,5h の取付け板
のリング部11cを夫々嵌入して、ボール12bを貫通させ
てボールカシメを行い、次にヘッドアーム6a〜6dを裏返
してから、各取付け孔9aの上面にスプリング5a,5c,5e,5
g の取付け板のリング部11dを夫々嵌入して、ボール12
bを貫通させてボールカシメを行う。) 従って、ボール12bを貫通させる時に、リング部11c,11
b の段差13a,13b の階段毎のボール12bが押圧する長さ
が短くなり、段差13a,13b の変形が1段目で若干進行
し、面取り部分に急激に力が掛からないようにして、更
に2段目に進むように段階的に変形が行われるので、段
差毎の変形に必要な押圧力が小さくなり、割れや首折れ
が防止され、且つ取付け孔9aの内面と変形したリング部
11c,11d との接触面積を増加させることができて圧着強
度を高めることができ、ヘッドアーム6a〜6eの厚さが薄
くても圧着強度を確保することができる。
【0036】2)実施例2の説明 実施例2(請求項2及び請求項3に対応している)を図
6及び図7により説明する。図6は本発明の実施例2を
示す構成図、図7は実施例2の説明図である。全図を通
じて同一符号は同一対象物を示す。
【0037】図6のヘッドアーム6b、孔10c、孔10d、
突起片11A 、突起片11B 及びボール12cは、図2の取付
け基板6、第1の孔10、第2の孔100 、第1の突起部1
1、第2の突起部110 及び押圧体12に夫々対応し、図6
のスプリング5b,5c と取付け板7B,7C は、図2の第1の
取付け板7及び第2の取付け板70に対応している。
【0038】実施例2が図3で説明した上記実施例1と
異なるのは、リング部11c,11d に代えて、円周上記に間
隔をおいて複数の突起片 (断面形状は実施例1と同様)
を形成し、ヘッドアームを挟む上側と下側の突起片を互
いに噛合させることにより、ヘッドアームが更に薄くな
っても圧着強度を確保できるようにしたことである。
【0039】図9で説明したヘッドアーム6a〜6eに本発
明を適用してスプリング5a〜5hを取り付ける構成を、ヘ
ッドアーム6bの上面にスプリング5b、下面にスプリング
5cを取り付ける場合を例として、図6により説明する。
【0040】図6(a) に示すように、スプリング5b,5c
に固定した取付け板7B,7C の孔10c,10d の周辺に垂直方
向に設けたリングを6等分(角度で60度ずつ分割) し
て、1つ置きにスリットを入れて3個ずつの突起片11A,
11B が設けられている。
【0041】ヘッドアーム6bの上側と下側に取り付ける
スプリング5b (取付け板7B) の突起片11A 、スプリング
5c (取付け板7C) の突起片11B は、互いにスリット位置
が対向するように60度だけずらして互いの突起片11A,11
B が対向するスリットに嵌め込みできるように形成 (実
際にはスリットの幅を突起片11A,11B の幅より僅か大き
く形成して、圧着による幅方向の潰れ広がりを吸収して
いる) している。
【0042】また、突起片11A,11B は、高さがヘッドア
ーム6bの厚さ以下で、且つヘッドアーム6bの厚さの1/
2より大きく設定され、断面形状は実施例1(図4)と同
様に複数の段差13A,13B(図7(a)参照)が形成されてい
る。
【0043】このような構成を有するので、まず、図7
(a) に示すように、ヘッドアーム6bの取付け孔9aの上面
から取付け板7Bの3個の突起片11A を嵌入し、図7(b)
に示すように、ボール12cを孔10aの上側から押圧して
矢印D方向に貫通させると、各突起片11A の複数の段差
13A が順次押圧されて、段差毎に順次塑性変形してヘッ
ドアーム6bの取付け孔9aの内面に圧着する。
【0044】次に、図7(a) に示すように、ヘッドアー
ム6bの取付け孔9aの下面から取付け板7Cの3個の突起片
11B を、既に圧着した突起片11A に噛合させて嵌入し、
図7(b) に示すように、孔10aにボール12cを矢印E方
向に押圧して貫通させると、複数の突起片11B の複数の
段差13B が同様に順次塑性変形してヘッドアーム6bの取
付け孔9aの内面に圧着する。 (実際には、実施例1と同
様に、すべてのヘッドアーム6b〜6eの取付け孔9aの上面
から取付け板を嵌入して一斉にボールカシメを行い、次
いでヘッドアーム6a〜6dを裏返してから、取付け孔9aの
上面から取付け板を嵌入して一斉にボールカシメを行
う。) このようにして、図6(b) に示すように、スプリング5
b,5c をヘッドアーム6bに取り付けることができる。ヘ
ッドアーム6c,6d についても同様である。またヘッドア
ーム6a,6e には片側だけにスプリング5a,5h が取り付け
られる。
【0045】従って、ヘッドアーム6bの取付け孔9aの上
下から突起片11A,11B を噛合して嵌入することにより、
ヘッドアーム6a〜6eの厚さが薄くても突起片11A,11B の
先端が干渉する恐れがなく、突起片11A,11B と取付け孔
9aの接触面を広く確保することができ、しかもボール12
cの押圧時に、突起片11A,11B の変形が段階的に行われ
て割れや首折れが防止され、且つ一層取付け孔9aの内面
と変形した突起片11A,11B との接触面積を増加させるこ
とができて圧着強度を高めることができる。
【0046】上記実施例1では、取付け板7a´,7b ´の
孔10aの周囲にリング部11c,11d を設けた場合を説明し
たが、孔10aの周囲に間隔をおいて複数の突起片を設け
る方法としても良い。
【0047】上記実施例1及び実施例2では、リング部
11c,11d 、突起片11A,11B をボールカシメする場合を説
明したが、ボールは楕円球形でも良く、更に他の方法、
例えば、先端が球形または円錐形のスピンドルを孔10a
に貫通させて、リング部11c,11d 、突起片11A,11B を変
形させて取付け孔9aの内面に圧着させる方法としても良
い。
【0048】また上記実施例1では、ヘッドアーム6a〜
6eの両面にスプリング5a〜5hに固定された取付け板を取
り付ける場合、即ち、貫通した取付け孔を有する薄板に
取付け板を取り付ける場合を説明したが、盲孔を有する
厚い板の片面に取付け板を取り付ける場合にも同様に適
用することができる。この場合には、上記のスピンドル
で圧着する方法が適している。
【0049】なお、上記実施例1及び実施例2では、リ
ング部11c,11d 、突起片11A,11B の内側に段差13a,13b
、13A,13B を形成した場合を説明したが、段差を設け
ずに、内側に向かって曲線的に徐々に厚く形成しても同
様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、押圧体を孔に挿入した時に、押圧体により
段階的に順次押圧されて急激な変形が避けられ、突起部
が順次塑性変形して取付け基板の取付け孔の内面に圧着
するので、変形に必要な押圧力が小さくなって、割れや
首折れが防止され、且つ取付け孔の内面と変形した突起
部との接触面積を増加させることができて圧着強度を高
めることができる。
【0051】従って、取付け基板の厚さが薄い場合で
も、取付け基板に対する取付け板の取付け強度を確保す
ることができる。請求項2では、押圧体を第1の孔及び
第2の孔に挿入した時に、押圧体によって段階的に順次
押圧されて急激な変形が避けられ、第1の突起部及び第
2の突起部が順次塑性変形して取付け基板の取付け孔の
内面に圧着するので、変形が段階的に行われて変形に必
要な押圧力が小さくなって、割れや首折れが防止され、
且つ取付け孔の内面と変形した第1の突起部及び第2の
突起部との接触面積を増加させることがてきて圧着強度
を高めることができる。
【0052】従って、取付け基板の厚さが薄い場合で
も、取付け基板に対する第1の取付け板及び第2の取付
け板の取付け強度を確保することができる。請求項3で
は、取付け基板の取付け孔に嵌入した第1の取付け板の
第1の突起部及び第2の取付け板の第2の突起部が互い
に噛合して先端で干渉することがなく、取付け基板の厚
さが薄くても、夫々の取付け孔の内面との対向長さを長
くすることができ、取付け孔の内面と変形した第1の突
起部及び第2の突起部との接触面積を一層増加させるこ
とができる。
【0053】従って、取付け基板に対する第1の取付け
板及び第2の取付け板の取付け強度を一層確保すること
ができる。という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に対応する原理図
【図2】 本発明の請求項2に対応する原理図
【図3】 本発明の実施例1を示す構成図
【図4】 実施例1の要部拡大図
【図5】 実施例1の説明図
【図6】 本発明の実施例2を示す構成図
【図7】 実施例2の説明図
【図8】 磁気ディスク装置を示す斜視図
【図9】 キャリッジを示す構成図
【図10】 従来例を示す説明図
【図11】 要部拡大図
【図12】 従来方法の問題点を示す説明図
【符号の説明】
5a〜5hはスプリング、 6は取付け基板、 6a
〜6eはヘッドアーム、7は第1の取付け板、 7a〜7
h,7b´,7c´,7B,7Cは取付け板、9,9a は取付け孔、
10は第1の孔、 10a〜10dは孔、11は突
起部或いは第1の突起片、 11a〜11
dはリング部、11A,11B は突起片、 12a〜12cは
ボール、 13a,13b,13A,13B は段差、70は第2の取付
け板、 100 は第2の孔、 110 は第2の突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け孔(9) を有する取付け基板(6)
    と、 該取付け孔(9) に対応し、該取付け孔(9) より所定寸法
    だけ小さい径の孔(10)を有し、該孔(10)の周囲に突起部
    (11)を形成した取付け板(7) とで構成され、 該取付け孔(9) に該突起部(11)を嵌入して該取付け板
    (7) を該取付け基板(6)に取付ける取付け構造であっ
    て、 前記突起部(11)は前記孔(10)の内側に先端方向に段階的
    に厚く形成された形状を有し、 前記取付け孔(9) に該突起部(11)を嵌入し、該孔(10)に
    所定径を有する押圧体(12)を挿入して該突起部(11)を該
    取付け孔(9) に圧着したことを特徴とする取付け構造。
  2. 【請求項2】 両面を貫通する取付け孔(9) を有する取
    付け基板(6) と、 該取付け孔(9) に対応し、該取付け孔(9) より所定寸法
    だけ小さい径の第1の孔(10)を有し、該第1の孔(10)の
    周囲に複数の第1の突起片(11)を形成した第1の取付け
    板(7) と、 該取付け孔(9) に対応し、該第1の孔(10)と同径の第2
    の孔(100) を有し、該第2の孔(100) の周囲に、複数の
    第2の突起片(110) を形成した第2の取付け板(70)とで
    構成され、 該取付け孔(9) の両面から該第1の突起片(11)及び該第
    2の突起片(110) を嵌入させて該第1の取付け板(7) 及
    び該第2の取付け板(70)を該取付け基板(6) に取付ける
    取付け構造であって、 前記第1の突起片(11)及び前記第2の突起片(110) は前
    記第1の孔(10)及び前記第2の孔(100) の内側に先端方
    向に段階的に厚く形成された形状を有し、 前記取付け孔(9) の一方の面に嵌入した該第1の突起片
    (11)の該第1の孔(10)に所定径を有する押圧体(12)を貫
    通させた後、該取付け孔(9) の他方の面に該第2の突起
    片(110) を嵌入し、該第2の孔(100) に該押圧体(12)を
    貫通させて該第1の突起片(11)及び該第2の突起片(11
    0) を前記取付け孔(9) に圧着したことを特徴とする取
    付け構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の取付け板(7) の前記複数の第
    1の突起片(11)の間隔に前記第2の取付け板(70)の前記
    複数の第2の突起片(110) が夫々噛合することを特徴と
    する請求項2の取付け構造。
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