JPH07286353A

JPH07286353A - 洋式便器

Info

Publication number: JPH07286353A
Application number: JP10327594A
Authority: JP
Inventors: Masahide Nagahama; 正英長浜
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-04-19
Filing date: 1994-04-19
Publication date: 1995-10-31

Abstract

(57)【要約】【目的】洋式便器において、男性の座位での小用が便
器外に飛び出すのを防止する。【構成】便器本体１の前部に金隠し２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洋式便器の改良に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の洋式便器は、周知のように、上縁
がほぼ水平で平面卵形をなす便器本体と、この便器本体
の上縁部に被さる馬蹄形もしくは環状の便座とから構成
され、通常、更にこの便座上に被さる蓋を有するものと
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、和式便器に
はいわゆる金隠しが付いているが、洋式便器にはこれが
付いていない。従って、男性が座位で小用をたす場合
に、小便が便器から飛び出すことがある。また、小便が
便器本体と便座間の隙間から飛び出し、着衣をぬらすこ
ともある。

【０００４】本発明は、洋式便器において、男性が座位
で小用をたす場合に、小便が便器から飛び出すのを防止
し、楽な座位で小用がたせるようにすることを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このために請求項１の発
明では、図１に示されるように、便器本体１の前部上縁
部を立ち上げて金隠し２を形成すると共に、便座３を、
金隠し２部分に対応する前部を開放した馬蹄形としてい
るものである。

【０００６】また、請求項２の発明では、図３に示され
るように、便器本体１の前部上縁部を立ち上げて金隠し
２を形成すると共に、便座３を環状とし、便座３の前部
を、金隠し２に沿ってその外面側に重なる金隠しカバー
部４としているものである。

【０００７】更に請求項３の発明では、図５及び図６に
示されるように、環状の便座３の前部を立ち上げて金隠
し２を形成すると共に、この金隠し２の下縁を、便器本
体１の上縁部より下方まで下向きに突出したスカート部
５としているものである。

【０００８】

【実施例及び作用】図１に基づいて請求項１の発明の一
実施例を説明する。

【０００９】図中１は便器本体で、この便器本体１の前
部上縁部が立ち上げられて、金隠し２を形成している。
従って、座位で男性が小用をたすときに、小便をこの金
隠し２で受けることができ、便器本体１外への飛散を防
ぐことができる。

【００１０】図示される金隠し２は、半ドーム状に立ち
上げられたものとなっている。

【００１１】この半ドーム上に立ち上げられた金隠し２
の形状としては、図１に示されるように、一般の和式便
器のものと同様にある程度の高さを有する半ドーム状の
他、図２に示されるように、ごく高さの低い流線形の半
ドーム状であってもよい。尚、図２において図１と同じ
符号は同じ部材を示す。

【００１２】上記いずれの形状とする場合にも、金隠し
２の大きさは、便座３に座ったときに邪魔にならないよ
う、一般の和式便器の金隠しより小さくしておくことが
好ましい。即ち、一般の和式便器の金隠しに比して幅、
奥行き、高さ共に１／５〜１／２程度であることが好ま
しく、膝まで下したズボン等が邪魔にならない大きさと
なるよう設定することが好ましい。更に具体的には、通
常の成人が自然態で着座したときの股間の間隔（約８ｃ
ｍ）程度が好ましい幅であり、高さは９ｃｍ以下が好ま
しい。

【００１３】便座３は、上記便器本体１の金隠し２部分
に対応する前部が開放された馬蹄形をなすもので、この
開放部分で金隠し２を避けることで、金隠し２が邪魔に
なることなく便器本体１上に定位させることができるよ
うになっている。

【００１４】蓋６は、前部が上方（蓋６を閉じた状態に
おける上方）に屈曲されて垂壁部７となっており、蓋６
を閉めたときにこの垂壁部７が金隠し２の開口部を塞ぐ
ことができるようになっている。

【００１５】ところで、通常の洋式便器は、後方に水タ
ンク（図示されていない）が位置しており、蓋６を開け
た場合、蓋６をこの水タンクへ立て掛けるようになって
いる。この時、垂壁部７が邪魔にならないよう、図１に
点線で示されるように、この垂壁部７が真っ直ぐに伸ば
せるようになっていることが好ましい。

【００１６】次に、図３に基づいて請求項２の発明の一
実施例を説明する。

【００１７】便器本体１及び蓋６は図２に示されるもの
と同様であるが、便座３が環状で、便座３の前部が、半
ドーム状に盛り上げられて、金隠し２に沿ってその外面
側に重なる金隠しカバー部４となっている点が図２とは
相違している。

【００１８】上記金隠しカバー部４が金隠し２の外面側
に重なると、便座３に座ったときに、通常便器本体１と
一体の陶器製となる金隠し２が直に素肌に触れることに
よる不快感を軽減することができる。

【００１９】尚、金隠し２の形状を図１に示されるよう
な形状とした場合には、金隠しカバー部４の形状もこれ
に応じた形状とすればよい。

【００２０】図４は金隠し２及び蓋６の他の実施例を示
すもので、図示される金隠し２は、いわば図１に示され
る半ドーム状の金隠し２の上部を切除した形状の湾曲壁
状となっている。

【００２１】このような湾曲壁状に立ち上げられた金隠
し２とすると、男性が立位で小用をたすときに、金隠し
２が邪魔になりにくい利点がある。

【００２２】尚、図４の金隠し２は、図１に示される金
隠し２の上部を切除した形状のものとなっているが、図
２に示される金隠し２の上部を切除した形状のものでも
よい。

【００２３】一方、この湾曲壁状の金隠し２を図３の便
器に対して適用することもできる。この場合、金隠しカ
バー部４は、図４に示されるような半ドーム状でもよい
が、湾曲壁状の金隠し２の外面側に重なる湾曲壁状とす
ることもできる。

【００２４】図４に示される便器の蓋６は、前部に、図
１及び図３に示される垂壁部７に代えて、金隠し２に覆
い被さる金隠し収容部８が形成されたものとなってい
る。垂壁部７を有する蓋６は、通常、半ドーム状の金隠
し２を設けた場合に用いられるが、この金隠し収容部８
を有する蓋６は、図４に示されるような湾曲壁状の金隠
し２とした場合に用いる他、図１及び図２の半ドーム状
の金隠し２とした場合にも用いることができる。

【００２５】更に、図５及び図６に基づいて請求項３の
発明の一実施例を説明する。

【００２６】本実施例における便器本体１は、図１ない
し図４に示されるような金隠し２を有する便器本体１で
はなく、上縁がほぼ水平なごく一般的な便器本体１であ
る。従って、この請求項３の発明を実施する場合、既存
の便器本体１を交換することなく、後述する便座３及び
必要に応じて蓋６を新たなものに変えるだけで済む利点
がある。

【００２７】ところで、便座３は、環状をなし、その前
部が立ち上げられて金隠し２を形成している。また、こ
の金隠し２の下縁は、特に図６に明示されるように、便
器本体１の上縁部より下方まで下向きに突出されてスカ
ート部５となっている。このスカート部５は、便座３と
便器本体１間の隙間９から小便が外に漏れるのを防止す
るためのものである。

【００２８】このように便座３に金隠し２を形成する場
合、図７に示されるように、金隠し２の形状を図２で説
明したような流線形の半ドーム状とすることができる。
この場合、金隠し２の高さが低いので、便座３を上げて
水タンク（図示されていない）へ立て掛けた時に金隠し
２が邪魔にならない利点がある。

【００２９】尚、図５における蓋６は、図４に示される
蓋６と同様に金隠し収容部８を有するものとなっている
が、図１又は図３に示されるような垂壁部７を有する蓋
６とすることもできる。また、図５及び図６における金
隠し２は、半ドーム状のものとなっているが、これは図
４に示されるような湾曲壁状とすることもできる。

【００３０】

【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、男性が座位で小用をたす場合に、小便が便器から飛
び出すのを防止できるので、洋式便器を一層使いやすい
ものとすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１の発明の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】便器本体に設けられるドーム状金隠しの他の形
状を示す斜視図である。

【図３】請求項２の発明の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図４】金隠し及び蓋の他の実施例を示す斜視図であ
る。

【図５】請求項３の発明の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図６】図４における金隠し部分の縦断面図である。

【図７】便座に設けられるドーム状金隠しの他の形状を
示す断面図である。

【符号の説明】

１便器本体２金隠し３便座４金隠しカバー部５スカート部６蓋７垂壁部８金隠し収容部９隙間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便器本体の前部上縁部が立ち上げられて
金隠しを形成していると共に、便座が、金隠し部分に対
応する前部が開放された馬蹄形をなしていることを特徴
とする洋式便器。
【請求項２】便器本体の前部上縁部が立ち上げられて
金隠しを形成していると共に、便座が環状で、便座の前
部が、金隠しに沿ってその外面側に重なる金隠しカバー
部となっていることを特徴とする洋式便器。
【請求項３】環状の便座の前部が立ち上げられて金隠
しを形成していると共に、この金隠しの下縁が、便器本
体の上縁部より下方まで下向きに突出したスカート部と
なっていることを特徴とする洋式便器。
【請求項４】金隠しが半ドーム状であることを特徴と
する請求項１ないし３いずれかの洋式便器。
【請求項５】金隠しが湾曲壁状であることを特徴とす
る請求項１ないし３いずれかの洋式便器。
【請求項６】蓋の前部が上方に屈曲されていて、金隠
しの開口を塞ぐ垂壁部となっていることを特徴とする請
求項４の洋式便器。
【請求項７】蓋の前部が金隠し２に覆い被さる金隠し
収容部８となっていることを特徴とする請求項４又は５
の洋式便器。