JPH07285867A - ピロリジン誘導体を含有する医薬品製剤 - Google Patents
ピロリジン誘導体を含有する医薬品製剤Info
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- JPH07285867A JPH07285867A JP11164194A JP11164194A JPH07285867A JP H07285867 A JPH07285867 A JP H07285867A JP 11164194 A JP11164194 A JP 11164194A JP 11164194 A JP11164194 A JP 11164194A JP H07285867 A JPH07285867 A JP H07285867A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有効成分としてピロリジン誘導体を含有する
安定化された医薬品製剤を提供する。 【構成】 有効成分として 【化1】で表されるピロリジン誘導体、及びピロリジン
誘導体に対し約0.1〜25%のクエン酸、酒石酸、ス
テアリン酸等の有機酸を含有することを特徴とする医薬
品製剤。本医薬品製剤は、有効成分のピロリジン誘導体
の分解を抑制する優れた製剤である。本医薬品製剤は、
ピロリジン誘導体と有機酸、必要に応じ、賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等を混合し、常法に従い製剤化する
ことにより製造することができる。
安定化された医薬品製剤を提供する。 【構成】 有効成分として 【化1】で表されるピロリジン誘導体、及びピロリジン
誘導体に対し約0.1〜25%のクエン酸、酒石酸、ス
テアリン酸等の有機酸を含有することを特徴とする医薬
品製剤。本医薬品製剤は、有効成分のピロリジン誘導体
の分解を抑制する優れた製剤である。本医薬品製剤は、
ピロリジン誘導体と有機酸、必要に応じ、賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等を混合し、常法に従い製剤化する
ことにより製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は式、
【0002】
【化2】
【0003】で表されるピロリジン誘導体を含有する医
薬品製剤に関するものである。さらに詳しく言えば、本
発明は医薬品として有用な前記ピロリジン誘導体と有機
酸を含有する請求項1記載のピロリジン誘導体を含有す
る医薬品製剤に関するものである。
薬品製剤に関するものである。さらに詳しく言えば、本
発明は医薬品として有用な前記ピロリジン誘導体と有機
酸を含有する請求項1記載のピロリジン誘導体を含有す
る医薬品製剤に関するものである。
【0004】
【従来の技術】本発明の前記式〔I〕で表されるピロリ
ジン誘導体は、トロンボキサンA2阻害作用および拮抗
作用を示し、瑞息等のアレルギー性疾患、腎炎、消化性
潰瘍、片頭痛、糖尿病性神経障害、糖尿病性血管症、経
皮経管冠動脈形成術後の再狭窄等に有用であることが報
告されている(公開特許公報、特開平2−15296
0)。
ジン誘導体は、トロンボキサンA2阻害作用および拮抗
作用を示し、瑞息等のアレルギー性疾患、腎炎、消化性
潰瘍、片頭痛、糖尿病性神経障害、糖尿病性血管症、経
皮経管冠動脈形成術後の再狭窄等に有用であることが報
告されている(公開特許公報、特開平2−15296
0)。
【0005】さらに、本発明の前記式〔I〕で表される
ピロリジン誘導体は、末梢循環障害を改善し、末梢循環
障害によって惹起される冷感、痺れ、疼痛等の諸症状の
治療に有用である。
ピロリジン誘導体は、末梢循環障害を改善し、末梢循環
障害によって惹起される冷感、痺れ、疼痛等の諸症状の
治療に有用である。
【0006】しかしながら、前記式〔I〕で表されるピ
ロリジン誘導体は、経口投与用の医薬品製剤の製造に多
用される賦形剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤等の添加
物の添加により分解されるため、安定な経口投与用の医
薬品製剤の開発が嘱望されていた。
ロリジン誘導体は、経口投与用の医薬品製剤の製造に多
用される賦形剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤等の添加
物の添加により分解されるため、安定な経口投与用の医
薬品製剤の開発が嘱望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記式〔I〕
で表されるピロリジン誘導体を含有する安定で且つ有効
な経口投与用の医薬品製剤を提供することを課題とする
ものである。
で表されるピロリジン誘導体を含有する安定で且つ有効
な経口投与用の医薬品製剤を提供することを課題とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、前
記式〔I〕で表されるピロリジン誘導体を含有する経口
投与用の医薬品製剤について検討した結果、前記式
〔I〕で表されるピロリジン誘導体に有機酸を添加して
経口投与用の医薬品製剤を製造することにより、安定で
有効な経口投与用の医薬品製剤を提供できることを見出
し本発明をなすに至った。
記式〔I〕で表されるピロリジン誘導体を含有する経口
投与用の医薬品製剤について検討した結果、前記式
〔I〕で表されるピロリジン誘導体に有機酸を添加して
経口投与用の医薬品製剤を製造することにより、安定で
有効な経口投与用の医薬品製剤を提供できることを見出
し本発明をなすに至った。
【0009】本発明の前記式〔I〕で表されるピロリジ
ン誘導体を含有する経口投与用の医薬品製剤の製造にお
いて、医薬品添加物として許容される有機酸を添加して
製造した経口投与用の医薬品製剤は、前記式〔I〕で表
されるピロリジン誘導体の分解を抑制し、長期間安定に
存在し、前記の種々の疾患の経口投与用の製剤として有
用である。
ン誘導体を含有する経口投与用の医薬品製剤の製造にお
いて、医薬品添加物として許容される有機酸を添加して
製造した経口投与用の医薬品製剤は、前記式〔I〕で表
されるピロリジン誘導体の分解を抑制し、長期間安定に
存在し、前記の種々の疾患の経口投与用の製剤として有
用である。
【0010】本発明の前記式〔I〕で表されるピロリジ
ン誘導体を含有する医薬品製剤は、それ自体公知の方法
に従って製造することができる。すなわち、適量の前記
式〔I〕で表されるピロリジン誘導体と適量の医薬品と
して許容される有機酸および必要に応じ通常使用される
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を混合した後、常法
に従い製剤化することにより製造することができる。
ン誘導体を含有する医薬品製剤は、それ自体公知の方法
に従って製造することができる。すなわち、適量の前記
式〔I〕で表されるピロリジン誘導体と適量の医薬品と
して許容される有機酸および必要に応じ通常使用される
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を混合した後、常法
に従い製剤化することにより製造することができる。
【0011】本発明の医薬品製剤の製造において、医薬
品添加物として許容される有機酸は、前記式〔I〕で表
されるピロリジン誘導体の使用量に対して約0.1〜2
5%使用され、有機酸としてクエン酸、酒石酸、ステア
リン酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸、乳酸、パ
ルミチン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、dl−リンゴ酸
等、好ましくはクエン酸を使用することができる。
品添加物として許容される有機酸は、前記式〔I〕で表
されるピロリジン誘導体の使用量に対して約0.1〜2
5%使用され、有機酸としてクエン酸、酒石酸、ステア
リン酸、アジピン酸、安息香酸、サリチル酸、乳酸、パ
ルミチン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、dl−リンゴ酸
等、好ましくはクエン酸を使用することができる。
【0012】本発明の医薬品製剤の製造において、賦形
剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤は通常使用されるもの
を使用することができ、賦形剤としては例えば糖もしく
は糖アルコールであるD−マンニトール、乳糖、白糖、
ソルビット等、澱粉もしくは澱粉誘導体である小麦澱
粉、米澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱
粉、部分α化澱粉、カルボキシメチルデンプン、デキス
トリン、シクロデキストリン、プルラン、ヒドロキシプ
ロピルスターチ等、セルロースもしくはセルロース誘導
体である結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等お
よびその他ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、カンテン、マクロゴール、ステアリ
ン酸アルミニウム、モノステアリン酸アルミニウム、無
機系賦形剤としてはリン酸水素カルシウム、無水リン酸
水素カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、メタケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、硫
酸カルシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸カル
シウム、沈降炭酸カルシウム、軽質無水ケイ酸等を使用
することができるが、これらは賦形剤として限定するも
のでなく崩壊剤または結合剤として用いることもでき
る。
剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤は通常使用されるもの
を使用することができ、賦形剤としては例えば糖もしく
は糖アルコールであるD−マンニトール、乳糖、白糖、
ソルビット等、澱粉もしくは澱粉誘導体である小麦澱
粉、米澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱
粉、部分α化澱粉、カルボキシメチルデンプン、デキス
トリン、シクロデキストリン、プルラン、ヒドロキシプ
ロピルスターチ等、セルロースもしくはセルロース誘導
体である結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等お
よびその他ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、カンテン、マクロゴール、ステアリ
ン酸アルミニウム、モノステアリン酸アルミニウム、無
機系賦形剤としてはリン酸水素カルシウム、無水リン酸
水素カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、メタケイ酸アル
ミニウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸カルシウム、硫
酸カルシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸カル
シウム、沈降炭酸カルシウム、軽質無水ケイ酸等を使用
することができるが、これらは賦形剤として限定するも
のでなく崩壊剤または結合剤として用いることもでき
る。
【0013】崩壊剤としては、カルメロースカルシウ
ム、カルメロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカ
ルメロースナトリウム、トラガント等を使用することが
できるが、これらは崩壊剤として限定するものでなく賦
形剤として用いることもできる。
ム、カルメロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカ
ルメロースナトリウム、トラガント等を使用することが
できるが、これらは崩壊剤として限定するものでなく賦
形剤として用いることもできる。
【0014】結合剤としては、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ゼラチン等を使用するこ
とができる。
ース、ポリビニルアルコール、ゼラチン等を使用するこ
とができる。
【0015】滑沢剤としては、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タル
ク、セタノール、ステアリン酸ポリオキシル40、ホウ
酸、ロイシン、ラブリワックス、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化マグ
ネシウム、高級脂肪酸、パラフィン、ポリオキシエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、安息香酸ナトリウムおよ
び脂肪酸エステル等を使用することができるが、これら
は滑沢剤として限定するものではなく賦形剤として用い
ることができる。
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タル
ク、セタノール、ステアリン酸ポリオキシル40、ホウ
酸、ロイシン、ラブリワックス、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化マグ
ネシウム、高級脂肪酸、パラフィン、ポリオキシエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、安息香酸ナトリウムおよ
び脂肪酸エステル等を使用することができるが、これら
は滑沢剤として限定するものではなく賦形剤として用い
ることができる。
【0016】本発明の医薬品製剤には、錠剤、顆粒剤、
カプセル剤、ドライシロップ剤および細粒剤等が含まれ
る。これらの製剤は適量の前記式〔I〕で表されるピロ
リジン誘導体と医薬品添加物として許容される有機酸お
よび必要に応じ通常使用される、賦形剤、崩壊剤、結合
剤および滑沢剤等の混合物を常法に従って製剤化するこ
とにより製造することができる。
カプセル剤、ドライシロップ剤および細粒剤等が含まれ
る。これらの製剤は適量の前記式〔I〕で表されるピロ
リジン誘導体と医薬品添加物として許容される有機酸お
よび必要に応じ通常使用される、賦形剤、崩壊剤、結合
剤および滑沢剤等の混合物を常法に従って製剤化するこ
とにより製造することができる。
【0017】本発明の前記式〔1〕で表されるピロリジ
ン誘導体は、アレルギー疾患、脳循環障害、心臓疾患お
よび末梢循環障害に伴う諸症状、例えば、喘息、アトピ
ー性皮膚炎、鼻炎、心筋梗塞、狭心症、冷感、痺れおよ
び疼痛等の治療剤として有用な薬理作用を有し、またラ
ットを用いた安全性試験で単回投与毒性が2000mg
/kg以上であり、6カ月間投与したときの無毒性量が
100mg/kgであり、その経口投与量は1日当た
り、約100〜1000mg/人である。その経口投与
量は症状、年齢、性別および体重等を考慮して、適宜決
定される。
ン誘導体は、アレルギー疾患、脳循環障害、心臓疾患お
よび末梢循環障害に伴う諸症状、例えば、喘息、アトピ
ー性皮膚炎、鼻炎、心筋梗塞、狭心症、冷感、痺れおよ
び疼痛等の治療剤として有用な薬理作用を有し、またラ
ットを用いた安全性試験で単回投与毒性が2000mg
/kg以上であり、6カ月間投与したときの無毒性量が
100mg/kgであり、その経口投与量は1日当た
り、約100〜1000mg/人である。その経口投与
量は症状、年齢、性別および体重等を考慮して、適宜決
定される。
【0018】
【発明の効果】本発明の前記式〔I〕で表されるピロリ
ジン誘導体を含有する医薬品製剤は、長期間安定であ
り、アレルギー疾患、脳循環障害、心臓疾患および末梢
循環障害に伴う諸症状に対する経口医薬品製剤として有
用である。
ジン誘導体を含有する医薬品製剤は、長期間安定であ
り、アレルギー疾患、脳循環障害、心臓疾患および末梢
循環障害に伴う諸症状に対する経口医薬品製剤として有
用である。
【0019】本発明を以下の実施例、参考例及び実験例
でさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
でさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0020】
実施例1 (2S,4R)−4−(4−クロロフェニルスルホニル
アミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカルボニル−1
−ペンテニル〕ピロリジン(1.00g)、塩化3−ピ
コリル・塩酸塩(509mg)及びトリエチルアミン
(0.43ml)のテトロヒドロフラン(25ml)中
混合物を48時間還流し、溶液をクロロホルム(40m
l)で希釈する。溶液を順次炭酸水素ナトリウム飽和水
溶液及び食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥する。溶液を減圧下に留去し、残渣をシリカゲル
(50g)カラムを使用するクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムとメタノールとの混液(100:1)
で溶出して、(2S,4R)−4−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカ
ルボニル−1−ペンテニル〕−1−(3−ピリジルメチ
ル)ピロリジン(700mg)を淡褐色油上物として得
る。得られた(2S,4R)−4−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカ
ルボニル−1−ペンテニル〕−1−(3−ピリジルメチ
ル)ピロリジン(670mg)のメタノール(5ml)
と1N水酸化ナトリウム水溶液(3ml)との混合物溶
液を室温で4時間攪拌する。溶液を10%塩酸でpH5
に調節してクロロホルムで抽出し、有機溶液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去する。残渣をシ
リカゲル(20g)カラムを使用するクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルムとメタノールとの混液(20:
1)で溶出して、(2S,4R)−2−〔(Z)−5−
カルボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロロフェ
ニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)
ピロリジン(408mg)淡黄色無定形固体として得
る。得られた(2S,4R)−2−〔(Z)−5−カル
ボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロロフェニル
スルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロ
リジン(104mg)の酢酸エチル(5ml)溶液に、
酢酸エチル中1N塩化水素(0.25ml)を加え、沈
殿する褐色固体をろ取し、真空乾燥して、(2S,4
R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペンテニ
ル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−
1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩(10
0mg)を褐色粉末として得る。
アミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカルボニル−1
−ペンテニル〕ピロリジン(1.00g)、塩化3−ピ
コリル・塩酸塩(509mg)及びトリエチルアミン
(0.43ml)のテトロヒドロフラン(25ml)中
混合物を48時間還流し、溶液をクロロホルム(40m
l)で希釈する。溶液を順次炭酸水素ナトリウム飽和水
溶液及び食塩水で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥する。溶液を減圧下に留去し、残渣をシリカゲル
(50g)カラムを使用するクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムとメタノールとの混液(100:1)
で溶出して、(2S,4R)−4−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカ
ルボニル−1−ペンテニル〕−1−(3−ピリジルメチ
ル)ピロリジン(700mg)を淡褐色油上物として得
る。得られた(2S,4R)−4−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノ)−2−〔(Z)−5−メトキシカ
ルボニル−1−ペンテニル〕−1−(3−ピリジルメチ
ル)ピロリジン(670mg)のメタノール(5ml)
と1N水酸化ナトリウム水溶液(3ml)との混合物溶
液を室温で4時間攪拌する。溶液を10%塩酸でpH5
に調節してクロロホルムで抽出し、有機溶液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去する。残渣をシ
リカゲル(20g)カラムを使用するクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルムとメタノールとの混液(20:
1)で溶出して、(2S,4R)−2−〔(Z)−5−
カルボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロロフェ
ニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)
ピロリジン(408mg)淡黄色無定形固体として得
る。得られた(2S,4R)−2−〔(Z)−5−カル
ボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロロフェニル
スルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロ
リジン(104mg)の酢酸エチル(5ml)溶液に、
酢酸エチル中1N塩化水素(0.25ml)を加え、沈
殿する褐色固体をろ取し、真空乾燥して、(2S,4
R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペンテニ
ル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−
1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩(10
0mg)を褐色粉末として得る。
【0021】
【0022】実施例2 〔メタケイ酸アルミン酸マグネシウムとともにクエン酸
を用いた実施例〕実施例1と同じ方法で得た(2S,4
R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペンテニ
ル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−
1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩(10
0g)とメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(50
g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(20
g)、乳糖(50g)及びクエン酸(25g)を混合攪
拌機にて混合し、さらに水を添加して練合後、造粒機に
て造粒する。これを乾燥し、整粒後、タルク(5g)を
添加し、混合機にて混合後、打錠し、1錠あたり(2
S,4R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペン
テニル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩
を100mg含有する素錠を製する。
を用いた実施例〕実施例1と同じ方法で得た(2S,4
R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペンテニ
ル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−
1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩(10
0g)とメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(50
g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(20
g)、乳糖(50g)及びクエン酸(25g)を混合攪
拌機にて混合し、さらに水を添加して練合後、造粒機に
て造粒する。これを乾燥し、整粒後、タルク(5g)を
添加し、混合機にて混合後、打錠し、1錠あたり(2
S,4R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−ペン
テニル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸塩
を100mg含有する素錠を製する。
【0023】参考例 〔メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを用いた場合〕実
施例1と同じ方法で得た(2S,4R)−2−〔(Z)
−5−カルボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロ
ロフェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメ
チル)ピロリジン・塩酸塩(100g)、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム(50g)、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース(20g)及び乳糖(75g)を混
合攪拌機にて混合し、さらに水を添加して練合後、造粒
機にて造粒する。これを乾燥し、整粒後、タルク(5
g)を添加し、混合機にて混合後、打錠し、1錠あたり
(2S,4R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−
ペンテニル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸
塩を100mg含有する素錠を製する。
施例1と同じ方法で得た(2S,4R)−2−〔(Z)
−5−カルボキシ−1−ペンテニル〕−4−(4−クロ
ロフェニルスルホニルアミノ)−1−(3−ピリジルメ
チル)ピロリジン・塩酸塩(100g)、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム(50g)、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース(20g)及び乳糖(75g)を混
合攪拌機にて混合し、さらに水を添加して練合後、造粒
機にて造粒する。これを乾燥し、整粒後、タルク(5
g)を添加し、混合機にて混合後、打錠し、1錠あたり
(2S,4R)−2−〔(Z)−5−カルボキシ−1−
ペンテニル〕−4−(4−クロロフェニルスルホニルア
ミノ)−1−(3−ピリジルメチル)ピロリジン・塩酸
塩を100mg含有する素錠を製する。
【0024】実験例 実施例2と参考例で作成した製剤を、40℃、相対湿度
90%の苛酷条件下に1ヵ月放置し、類縁物質の増加量
と外観変化を比較した。
90%の苛酷条件下に1ヵ月放置し、類縁物質の増加量
と外観変化を比較した。
【0025】
【表1】
【0026】このように、有機酸を添加した製剤は、有
機酸未添加の製剤よりも明らかに、請求項1記載のピロ
リジン誘導体の分解あるいは外観変化を抑制している。
機酸未添加の製剤よりも明らかに、請求項1記載のピロ
リジン誘導体の分解あるいは外観変化を抑制している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ABS ACL ACV 47/12 J // C07D 401/06 207
Claims (2)
- 【請求項1】 式 【化1】 で表されるピロリジン誘導体と有機酸を含有する医薬品
製剤 - 【請求項2】有機酸がクエン酸である請求項1記載のピ
ロリジン誘導体を含有する医薬品製剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164194A JPH07285867A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ピロリジン誘導体を含有する医薬品製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11164194A JPH07285867A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ピロリジン誘導体を含有する医薬品製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07285867A true JPH07285867A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14566469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11164194A Pending JPH07285867A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ピロリジン誘導体を含有する医薬品製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07285867A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010018866A1 (ja) | 2008-08-14 | 2010-02-18 | 杏林製薬株式会社 | 安定化された医薬組成物 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP11164194A patent/JPH07285867A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010018866A1 (ja) | 2008-08-14 | 2010-02-18 | 杏林製薬株式会社 | 安定化された医薬組成物 |
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