JPH07285168A - 耐熱及び耐圧性自立容器 - Google Patents
耐熱及び耐圧性自立容器Info
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- JPH07285168A JPH07285168A JP22497294A JP22497294A JPH07285168A JP H07285168 A JPH07285168 A JP H07285168A JP 22497294 A JP22497294 A JP 22497294A JP 22497294 A JP22497294 A JP 22497294A JP H07285168 A JPH07285168 A JP H07285168A
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- container
- center
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
- B65D1/0261—Bottom construction
- B65D1/0284—Bottom construction having a discontinuous contact surface, e.g. discrete feet
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱及び耐圧性自立容器を得る。
【構成】 口頸部、肩部、胴部及び底部からなる二軸延
伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製の容器にお
いて、前記底部は、底部中心部の周りに複数の脚部を放
射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を形
成した自立可能な構造を有し、容器底部の特定部分が結
晶化されており、かつ、前記口頸部及び前記口頸部と前
記肩部とをつなぐ首部の未延伸部分が、結晶化されてい
ることを特徴とする耐熱及び耐圧性自立容器。
伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製の容器にお
いて、前記底部は、底部中心部の周りに複数の脚部を放
射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を形
成した自立可能な構造を有し、容器底部の特定部分が結
晶化されており、かつ、前記口頸部及び前記口頸部と前
記肩部とをつなぐ首部の未延伸部分が、結晶化されてい
ることを特徴とする耐熱及び耐圧性自立容器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば炭酸飲料や清涼
飲料水などを充填するのに好適な二軸延伸ブロ−成形さ
れた飽和ポリエステル樹脂製の自立容器に関し、さらに
詳細には、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性に優れ
た自立容器に関する。
飲料水などを充填するのに好適な二軸延伸ブロ−成形さ
れた飽和ポリエステル樹脂製の自立容器に関し、さらに
詳細には、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性に優れ
た自立容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱、耐圧性容器としては、容器
本体の耐内圧性を高めるため底部を半球殻状に膨出成形
し、これに有底筒状に成形されたベ−スカップを装着し
て、容器に自立機能を付与したものが主流であった。し
かしながら、ベ−スカップの使用は、別途ベ−スカップ
を成形し装着固定を行わなければならないこと、容器の
重量が大きくなり、形状も大型化すること、加熱殺菌工
程で温水が容器底部に十分に達しないため内容物の加熱
殺菌をスム−ズに行うことができないこと、また、この
とき、ベ−スカップ内に水が溜まり、速やかに排水され
にくいこと、など様々な問題があった。
本体の耐内圧性を高めるため底部を半球殻状に膨出成形
し、これに有底筒状に成形されたベ−スカップを装着し
て、容器に自立機能を付与したものが主流であった。し
かしながら、ベ−スカップの使用は、別途ベ−スカップ
を成形し装着固定を行わなければならないこと、容器の
重量が大きくなり、形状も大型化すること、加熱殺菌工
程で温水が容器底部に十分に達しないため内容物の加熱
殺菌をスム−ズに行うことができないこと、また、この
とき、ベ−スカップ内に水が溜まり、速やかに排水され
にくいこと、など様々な問題があった。
【0003】さらに、省資源や環境問題の観点から使用
済みの空容器を有効再利用することが望まれているが、
ベ−スカップを装着した容器では通常、容器本体とベ−
スカップや接着剤の材料が異なるため、再利用する場合
にはこれらを分離しなければならず、プロセス的にコス
ト高となるという問題も抱えている。
済みの空容器を有効再利用することが望まれているが、
ベ−スカップを装着した容器では通常、容器本体とベ−
スカップや接着剤の材料が異なるため、再利用する場合
にはこれらを分離しなければならず、プロセス的にコス
ト高となるという問題も抱えている。
【0004】このような問題から、ベ−スカップを必要
としない耐熱及び耐圧性容器が望まれていた。ベ−スカ
ップを必要としない耐圧性容器としては、いくつかの提
案がなされており、一般的には底部中心部の周りに複数
の脚部を放射状に膨出し、これらの脚部の間に谷線部を
形成した構造か、あるいはシャンペンタイプの構造かの
いずれかであり、例えば、特公昭48−5708号公
報、特公昭59−40693号公報、特公昭61−91
70号公報、特開昭63−202424号公報及び特開
平3−43342号公報に記載されている。
としない耐熱及び耐圧性容器が望まれていた。ベ−スカ
ップを必要としない耐圧性容器としては、いくつかの提
案がなされており、一般的には底部中心部の周りに複数
の脚部を放射状に膨出し、これらの脚部の間に谷線部を
形成した構造か、あるいはシャンペンタイプの構造かの
いずれかであり、例えば、特公昭48−5708号公
報、特公昭59−40693号公報、特公昭61−91
70号公報、特開昭63−202424号公報及び特開
平3−43342号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
各号に記載された容器は、耐圧性容器としては満足する
性能を得ることができるものの、加熱殺菌工程が実施さ
れる耐熱及び耐圧性容器として使用した場合には十分な
性能を得ることができない。すなわち、前記各号に記載
された容器は、底部中心部および該中心部周辺に未延伸
領域あるいは低延伸領域が存在しているため、加熱殺菌
時に内容物の温度が50℃〜70℃程度に上昇すると、
内圧が増大すること、また容器材料自体もクリ−プ変形
を起こしやすくなることにより、底部中心部および該中
心部周辺の低延伸領域がクリ−プ変形を起こして突出
し、容器は自立安定性を失うことになる。
各号に記載された容器は、耐圧性容器としては満足する
性能を得ることができるものの、加熱殺菌工程が実施さ
れる耐熱及び耐圧性容器として使用した場合には十分な
性能を得ることができない。すなわち、前記各号に記載
された容器は、底部中心部および該中心部周辺に未延伸
領域あるいは低延伸領域が存在しているため、加熱殺菌
時に内容物の温度が50℃〜70℃程度に上昇すると、
内圧が増大すること、また容器材料自体もクリ−プ変形
を起こしやすくなることにより、底部中心部および該中
心部周辺の低延伸領域がクリ−プ変形を起こして突出
し、容器は自立安定性を失うことになる。
【0006】この問題を解決する方法として、例えば、
特開平5−85535号公報に記載された容器を使用す
ることが考えられる。この容器は、底部中心部を結晶化
し、中心部周辺を十分に延伸した容器であるため、加熱
殺菌時に内圧が増大した場合の底部のクリ−プ変形をあ
る程度抑制することができる。しかしながら、この容器
の場合においても、脚部と脚部との間に形成された谷線
部を十分に延伸することは困難で該部分に低延伸領域が
残るため、加熱殺菌時に該部分がクリ−プ変形を起こし
底部が突出して自立安定性を失うか、または、自立安定
性は保持されても、入り味線が大幅に降下し、実用性を
失うという問題が生じる。
特開平5−85535号公報に記載された容器を使用す
ることが考えられる。この容器は、底部中心部を結晶化
し、中心部周辺を十分に延伸した容器であるため、加熱
殺菌時に内圧が増大した場合の底部のクリ−プ変形をあ
る程度抑制することができる。しかしながら、この容器
の場合においても、脚部と脚部との間に形成された谷線
部を十分に延伸することは困難で該部分に低延伸領域が
残るため、加熱殺菌時に該部分がクリ−プ変形を起こし
底部が突出して自立安定性を失うか、または、自立安定
性は保持されても、入り味線が大幅に降下し、実用性を
失うという問題が生じる。
【0007】本発明の研究者等は鋭意研究の結果、底部
中心部の周りに複数の脚部を放射状に膨出し、これらの
脚部と脚部との間に谷線部を形成した底部構造の場合、
内圧による応力が特に底部中心部の周辺部と谷線部に集
中することを見い出し、さらに実際の加熱殺菌時の底部
突出においては、谷線部のうち中心部に近い部分のクリ
−プ変形が特に大きいことを発見した。
中心部の周りに複数の脚部を放射状に膨出し、これらの
脚部と脚部との間に谷線部を形成した底部構造の場合、
内圧による応力が特に底部中心部の周辺部と谷線部に集
中することを見い出し、さらに実際の加熱殺菌時の底部
突出においては、谷線部のうち中心部に近い部分のクリ
−プ変形が特に大きいことを発見した。
【0008】本発明はこのような問題点を解決したもの
であり、加熱殺菌時に内圧の増大によりクリ−プ変形を
起こしやすい、主に底部中心部の周辺部及び谷線部の中
心部に近い部分を結晶化することにより、容器の加熱殺
菌時に底部が突出して自立安定性を失うことがなく、さ
らには耐薬品性にも優れた、耐熱、耐圧性自立容器を提
供するものである。
であり、加熱殺菌時に内圧の増大によりクリ−プ変形を
起こしやすい、主に底部中心部の周辺部及び谷線部の中
心部に近い部分を結晶化することにより、容器の加熱殺
菌時に底部が突出して自立安定性を失うことがなく、さ
らには耐薬品性にも優れた、耐熱、耐圧性自立容器を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第1の
発明は、口頸部、肩部、胴部及び底部からなる二軸延伸
ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製の容器におい
て、前記底部は、底部中心部の周りに複数の脚部を放射
状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を形成
した自立可能な構造を有し、下記の(A)〜(E)から
選ばれた少なくとも一つの部分が結晶化されており、か
つ、前記口頸部及び前記口頸部と前記肩部とをつなぐ首
部の未延伸部分が、結晶化されていることを特徴とする
耐熱及び耐圧性自立容器 (A)底部中心部 (B)底部中心部の周辺部 (C)谷線部の底部中心部に近い部分 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分 (E)前記(C)と前記(D)の間の部分 であり、第2の発明は、前記胴部が、二軸延伸ブロ−成
形時に50℃〜140℃に加熱された金型内に保持され
ることにより、熱固定を施された第1の発明の耐熱及び
耐圧性自立容器である。
発明は、口頸部、肩部、胴部及び底部からなる二軸延伸
ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製の容器におい
て、前記底部は、底部中心部の周りに複数の脚部を放射
状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を形成
した自立可能な構造を有し、下記の(A)〜(E)から
選ばれた少なくとも一つの部分が結晶化されており、か
つ、前記口頸部及び前記口頸部と前記肩部とをつなぐ首
部の未延伸部分が、結晶化されていることを特徴とする
耐熱及び耐圧性自立容器 (A)底部中心部 (B)底部中心部の周辺部 (C)谷線部の底部中心部に近い部分 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分 (E)前記(C)と前記(D)の間の部分 であり、第2の発明は、前記胴部が、二軸延伸ブロ−成
形時に50℃〜140℃に加熱された金型内に保持され
ることにより、熱固定を施された第1の発明の耐熱及び
耐圧性自立容器である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる飽和ポリエステル樹脂は、強度、透明性、ガ
スバリア性の観点から、主たる繰り返し単位がエチレン
テレフタレートである熱可塑性ポリエステル樹脂が好ま
しく、該熱可塑性ポリエステル樹脂とは、ポリエチレン
テレフタレートのホモポリマーを主たる成分とするもの
が好ましい。
用いられる飽和ポリエステル樹脂は、強度、透明性、ガ
スバリア性の観点から、主たる繰り返し単位がエチレン
テレフタレートである熱可塑性ポリエステル樹脂が好ま
しく、該熱可塑性ポリエステル樹脂とは、ポリエチレン
テレフタレートのホモポリマーを主たる成分とするもの
が好ましい。
【0011】この熱可塑性ポリエステル樹脂としては、
テレフタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフ
タリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカル
ボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸等の脂環族ジカルボン酸;アジピン酸、セ
バチン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸;P−
β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン
酸等のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の1種以上
を置換して共重合したものも使用できる。
テレフタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフ
タリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカル
ボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸等の脂環族ジカルボン酸;アジピン酸、セ
バチン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸;P−
β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン
酸等のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の1種以上
を置換して共重合したものも使用できる。
【0012】また、熱可塑性ポリエステル樹脂は、エチ
レングリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,1−シクロヘキ
サンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロー
ル、2,2(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導
体の多官能化合物の1種以上で置換して共重合した共重
合体でもよい。
レングリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,1−シクロヘキ
サンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロー
ル、2,2(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導
体の多官能化合物の1種以上で置換して共重合した共重
合体でもよい。
【0013】また、本発明の容器に使用する熱可塑性ポ
リエステル樹脂は、固有粘度が0.7〜0.9であるも
のが好ましく、特に好ましくは0.75〜0.85のも
のである。
リエステル樹脂は、固有粘度が0.7〜0.9であるも
のが好ましく、特に好ましくは0.75〜0.85のも
のである。
【0014】更に、本発明に使用する熱可塑性ポリエス
テル樹脂には、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加剤を適
宜用いることができる。
テル樹脂には、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加剤を適
宜用いることができる。
【0015】本発明において、容器底部の(A)〜
(E)部分を結晶化させる方法としては、熱源として赤
外線ヒ−タ−、熱風、赤外線ランプ、石英管ヒーター、
高周波加熱装置などを用い、熱源と容器底部の間にスリ
ットを有する遮蔽板を設置して、この遮蔽板に設けられ
たスリットを通して容器底部の所望の部分を加熱するこ
とによって熱結晶化する方法がある。この遮蔽板は、容
器底部と嵌合するものが好ましく、このため、遮蔽板の
表面形状は容器の底面とほぼ同様な表面形状を有するこ
とが好ましい。熱源の熱は、遮蔽板のスリットを通って
容器底部に達し、熱により底部の所望の部分が結晶化さ
れる。又、遮蔽板は冷却水又は温水等を通すことによ
り、その表面温度を容器の材料のTg以下の温度に一定
に保ち、容器底部と接触する部分がTgを越えて高温に
加熱されることを防ぐことが好ましい。
(E)部分を結晶化させる方法としては、熱源として赤
外線ヒ−タ−、熱風、赤外線ランプ、石英管ヒーター、
高周波加熱装置などを用い、熱源と容器底部の間にスリ
ットを有する遮蔽板を設置して、この遮蔽板に設けられ
たスリットを通して容器底部の所望の部分を加熱するこ
とによって熱結晶化する方法がある。この遮蔽板は、容
器底部と嵌合するものが好ましく、このため、遮蔽板の
表面形状は容器の底面とほぼ同様な表面形状を有するこ
とが好ましい。熱源の熱は、遮蔽板のスリットを通って
容器底部に達し、熱により底部の所望の部分が結晶化さ
れる。又、遮蔽板は冷却水又は温水等を通すことによ
り、その表面温度を容器の材料のTg以下の温度に一定
に保ち、容器底部と接触する部分がTgを越えて高温に
加熱されることを防ぐことが好ましい。
【0016】本発明において、(A)〜(E)の部分
は、容器底部の低延伸部分である。(A)底部中心部と
は、例えば、図23の3で示される部分であり、(B)
底部中心部の周辺部は図23の4で示される部分であ
り、(C)谷線部の底部中心部に近い部分とは、谷線部
の内中心部に近い部分で、谷線部全体の5%〜85%、
特に好ましくは10%〜50%を言い、例えば、図23
の6Aで示される部分である。(D)脚部の底部中心部
の周辺部の縁より接地部にいたる部分とは、脚部の内、
脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいたる部分
をいい、例えば、図23の7で示される部分である。
(E)前記谷線部の底部中心部に近い部分と脚部の前記
周辺部の縁より接地部にいたる部分の間の部分とは、例
えば、図23の17で示される部分である。
は、容器底部の低延伸部分である。(A)底部中心部と
は、例えば、図23の3で示される部分であり、(B)
底部中心部の周辺部は図23の4で示される部分であ
り、(C)谷線部の底部中心部に近い部分とは、谷線部
の内中心部に近い部分で、谷線部全体の5%〜85%、
特に好ましくは10%〜50%を言い、例えば、図23
の6Aで示される部分である。(D)脚部の底部中心部
の周辺部の縁より接地部にいたる部分とは、脚部の内、
脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいたる部分
をいい、例えば、図23の7で示される部分である。
(E)前記谷線部の底部中心部に近い部分と脚部の前記
周辺部の縁より接地部にいたる部分の間の部分とは、例
えば、図23の17で示される部分である。
【0017】本発明においては、容器底部の(A)〜
(E)の中から選ばれた少なくとも1つの部分が結晶化
されており、好ましい構成は、(B)及び(C)を含む
組み合わせであり、特に好ましい構成は、下記の(イ)
〜(ホ)の組み合わせからなる構成である。 (イ)(A)、(B)及び(C)の組み合わせ (ロ)(A)、(B)、(C)及び(D)の組み合わせ (ハ)(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の組
み合わせ (ニ)(B)、(C)及び(D)の組み合わせ (ホ)(B)、(C)、(D)及び(E)の組み合わせ 上記の容器底部の結晶化により、加熱殺菌時の容器底部
のクリープ変形を抑制することができる。
(E)の中から選ばれた少なくとも1つの部分が結晶化
されており、好ましい構成は、(B)及び(C)を含む
組み合わせであり、特に好ましい構成は、下記の(イ)
〜(ホ)の組み合わせからなる構成である。 (イ)(A)、(B)及び(C)の組み合わせ (ロ)(A)、(B)、(C)及び(D)の組み合わせ (ハ)(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の組
み合わせ (ニ)(B)、(C)及び(D)の組み合わせ (ホ)(B)、(C)、(D)及び(E)の組み合わせ 上記の容器底部の結晶化により、加熱殺菌時の容器底部
のクリープ変形を抑制することができる。
【0018】本発明の容器底部の結晶化された部分は、
ポリエチレンテレフタレ−トの密度が、1.350g/cm3〜1.
390g/cm3の範囲で不透明な状態であり、特に好ましく
は、1.355g/cm3〜1.385g/cm3である。結晶化された部分
の密度が1.350g/cm3未満であると、容器の加熱殺菌時
に、内圧により底部がクリ−プ変形して突出し易くな
り、自立安定性を失い商品価値を失うことがある。ま
た、1.390g/cm3を越えると結晶化部分の衝撃強度が低下
し、容器に落下衝撃を与えたときに底部が破壊すること
がある。
ポリエチレンテレフタレ−トの密度が、1.350g/cm3〜1.
390g/cm3の範囲で不透明な状態であり、特に好ましく
は、1.355g/cm3〜1.385g/cm3である。結晶化された部分
の密度が1.350g/cm3未満であると、容器の加熱殺菌時
に、内圧により底部がクリ−プ変形して突出し易くな
り、自立安定性を失い商品価値を失うことがある。ま
た、1.390g/cm3を越えると結晶化部分の衝撃強度が低下
し、容器に落下衝撃を与えたときに底部が破壊すること
がある。
【0019】また、本発明において結晶化される容器底
部の中心部周辺および谷線部の中心部に近い部分はクレ
−ズの発生し易い部分の一つである。クレ−ズは充填工
場のコンベア−ラインにおける潤滑剤などによってさら
に促進され、ストレスクラックを引き起こすが、該部分
を結晶化することにより材料の耐薬品性も向上させるこ
とができるため、ストレスクラックの発生を抑制するこ
とができる。
部の中心部周辺および谷線部の中心部に近い部分はクレ
−ズの発生し易い部分の一つである。クレ−ズは充填工
場のコンベア−ラインにおける潤滑剤などによってさら
に促進され、ストレスクラックを引き起こすが、該部分
を結晶化することにより材料の耐薬品性も向上させるこ
とができるため、ストレスクラックの発生を抑制するこ
とができる。
【0020】本発明の容器の口頸部は、プリフォームを
100℃〜250℃に加熱して熱結晶化させることによ
って得られる。これによって、容器の加熱殺菌時に起こ
る口頸部の熱収縮を抑制することができる。また、結晶
化させることによって材料の弾性率が非結晶状態に比べ
著しく増加するため、キャップの締め付け力による変形
も防止することができる。この部分を結晶化しない場
合、加熱殺菌時に該部分が著しい熱収縮を起こしたり、
キャップの締め付け力によって変形したりして、内容物
の漏れや雑菌の進入が起こり、実用性を失う恐れがあ
る。
100℃〜250℃に加熱して熱結晶化させることによ
って得られる。これによって、容器の加熱殺菌時に起こ
る口頸部の熱収縮を抑制することができる。また、結晶
化させることによって材料の弾性率が非結晶状態に比べ
著しく増加するため、キャップの締め付け力による変形
も防止することができる。この部分を結晶化しない場
合、加熱殺菌時に該部分が著しい熱収縮を起こしたり、
キャップの締め付け力によって変形したりして、内容物
の漏れや雑菌の進入が起こり、実用性を失う恐れがあ
る。
【0021】本発明において、容器口頸部及び口頸部と
肩部とをつなぐ首部の未延伸部分は、結晶化されてい
る。口頸部と肩部とをつなぐ首部の未延伸部分とは、例
えば、図1のネックサポートリング下部14で示される
斜線の部分を言う。プリフォ−ムのネックサポートリン
グ下部を口頸部と共に結晶化してから、二軸延伸ブロ−
成形を行い、その際、首部に未延伸の非結晶部分を残さ
ないように成形することによって得られる。この部分を
結晶化することにより、加熱殺菌時のクリ−プ変形を抑
制することができる。この部分を結晶化しない場合、加
熱殺菌時に該部分がクリ−プ変形を起こし、容器の全
高、容量が著しく増大し、容器は実用性を失う。
肩部とをつなぐ首部の未延伸部分は、結晶化されてい
る。口頸部と肩部とをつなぐ首部の未延伸部分とは、例
えば、図1のネックサポートリング下部14で示される
斜線の部分を言う。プリフォ−ムのネックサポートリン
グ下部を口頸部と共に結晶化してから、二軸延伸ブロ−
成形を行い、その際、首部に未延伸の非結晶部分を残さ
ないように成形することによって得られる。この部分を
結晶化することにより、加熱殺菌時のクリ−プ変形を抑
制することができる。この部分を結晶化しない場合、加
熱殺菌時に該部分がクリ−プ変形を起こし、容器の全
高、容量が著しく増大し、容器は実用性を失う。
【0022】本発明における飽和ポリエステル樹脂製容
器の胴部は、二軸延伸ブロ−成形時に50℃〜140℃
に加熱された金型内に保持され、熱固定を施されている
ことが好ましい。熱固定を施すことにより材料の結晶化
度を高めることができるため、容器の加熱殺菌時に内容
物の温度が50℃〜70℃に上昇した時、容器の熱変形
及びクリ−プ変形を抑制することができる。熱固定温度
が高いほうが容器の耐熱、耐圧性は良好となるが、それ
に連れて容器を金型より取り出す際の冷却工程に要する
時間が長くなり、全体としての成形サイクルが長くなる
ため、両者のバランスから金型の温度は60℃〜95℃
がより好ましい。
器の胴部は、二軸延伸ブロ−成形時に50℃〜140℃
に加熱された金型内に保持され、熱固定を施されている
ことが好ましい。熱固定を施すことにより材料の結晶化
度を高めることができるため、容器の加熱殺菌時に内容
物の温度が50℃〜70℃に上昇した時、容器の熱変形
及びクリ−プ変形を抑制することができる。熱固定温度
が高いほうが容器の耐熱、耐圧性は良好となるが、それ
に連れて容器を金型より取り出す際の冷却工程に要する
時間が長くなり、全体としての成形サイクルが長くなる
ため、両者のバランスから金型の温度は60℃〜95℃
がより好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0024】実施例1 ポリエチレンテレフタレート(IV=0.85)を射出
成形して得たプリフォーム11(図19に示す)の口頸
部12およびネックサポ−トリング13の下約6mmの領
域のネックサポ−トリング下部14を、赤外線ヒ−タ−
により加熱して結晶化させた。このプリフォ−ムの口頸
部を除く部分を再加熱した後、ブロー金型内に配置し
て、ストレッチロッドにより軸方向に延伸しながらエア
ーブローにより周方向に延伸して、二軸延伸ブロー成形
を行った。この時、金型の胴部を90℃に加熱した状態
で、5秒間熱固定を行い、続いてブロ−金型内に常温の
エア−を循環させて成形体を冷却した後に取り出し、自
立容器を得た。自立容器は、図2及び図3に示すよう
に、5個の脚部5が底部中心部3の周りに放射状に等間
隔に膨出すると共に、この脚部5の間に谷線部6を形成
した自立型の底部構造を有していた。
成形して得たプリフォーム11(図19に示す)の口頸
部12およびネックサポ−トリング13の下約6mmの領
域のネックサポ−トリング下部14を、赤外線ヒ−タ−
により加熱して結晶化させた。このプリフォ−ムの口頸
部を除く部分を再加熱した後、ブロー金型内に配置し
て、ストレッチロッドにより軸方向に延伸しながらエア
ーブローにより周方向に延伸して、二軸延伸ブロー成形
を行った。この時、金型の胴部を90℃に加熱した状態
で、5秒間熱固定を行い、続いてブロ−金型内に常温の
エア−を循環させて成形体を冷却した後に取り出し、自
立容器を得た。自立容器は、図2及び図3に示すよう
に、5個の脚部5が底部中心部3の周りに放射状に等間
隔に膨出すると共に、この脚部5の間に谷線部6を形成
した自立型の底部構造を有していた。
【0025】次に、この自立容器の底部を図4及び図5
に示すような遮蔽板8aの上方凹部にいれ、遮蔽板8a
の下方(遮蔽板の容器底部と嵌合しない側)から赤外線
ヒ−タ−によりスリットを通して自立容器の底部を加熱
したところ、底部中心部3、底部中心部の周辺部4、お
よび谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化された
容器底部2a(図6に示す)を有する容器を得た。自立
容器の底部の結晶化された部分を切り取って、密度勾配
管法により密度を測定したところ、1.363g/cm3であっ
た。この容器の全高は305mm、入り味線容量は1.
5リットルであった。図1に自立容器の正面図を示す。
に示すような遮蔽板8aの上方凹部にいれ、遮蔽板8a
の下方(遮蔽板の容器底部と嵌合しない側)から赤外線
ヒ−タ−によりスリットを通して自立容器の底部を加熱
したところ、底部中心部3、底部中心部の周辺部4、お
よび谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化された
容器底部2a(図6に示す)を有する容器を得た。自立
容器の底部の結晶化された部分を切り取って、密度勾配
管法により密度を測定したところ、1.363g/cm3であっ
た。この容器の全高は305mm、入り味線容量は1.
5リットルであった。図1に自立容器の正面図を示す。
【0026】上記において、遮蔽板8aの表面形状は容
器の底面とほぼ同様な表面形状を有し、図4及び図5に
示すようなスリット9aを有する。赤外線ヒ−タ−の輻
射熱は、このスリットを通って容器底部に達し、熱によ
り所望の部分を結晶化させることができる。遮蔽板には
冷却水及び温水を通すことにより遮蔽板の温度を一定に
保ち、遮蔽板の容器底部と接触する部分がTgを越える
高温に加熱されるのを防ぐ。
器の底面とほぼ同様な表面形状を有し、図4及び図5に
示すようなスリット9aを有する。赤外線ヒ−タ−の輻
射熱は、このスリットを通って容器底部に達し、熱によ
り所望の部分を結晶化させることができる。遮蔽板には
冷却水及び温水を通すことにより遮蔽板の温度を一定に
保ち、遮蔽板の容器底部と接触する部分がTgを越える
高温に加熱されるのを防ぐ。
【0027】実施例2 実施例1と同様にして図7及び図8に示すような遮蔽板
8bを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部の周辺
部4および谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化
された容器底部2bを得た(図9に示す)。自立容器の
底部の結晶化された部分を切り取って、密度を測定した
ところ、1.366g/cm3であった。
8bを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部の周辺
部4および谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化
された容器底部2bを得た(図9に示す)。自立容器の
底部の結晶化された部分を切り取って、密度を測定した
ところ、1.366g/cm3であった。
【0028】実施例3 実施例1と同様にして図10及び図11に示すような遮
蔽板8cを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部3
および谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化され
た容器底部2cを得た(図12に示す)。自立容器の底
部の結晶化された部分を切り取って、密度を測定したと
ころ、1.365g/cm3であった。
蔽板8cを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部3
および谷線部の底部中心部に近い部分6Aが結晶化され
た容器底部2cを得た(図12に示す)。自立容器の底
部の結晶化された部分を切り取って、密度を測定したと
ころ、1.365g/cm3であった。
【0029】実施例4 実施例1と同様にして図13及び図14に示すような遮
蔽版8dを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部
3、底部中心部の周辺部4、谷線部の底部中心部に近い
部分6A、および脚部の底部中心部の周辺部の縁より接
地部にいたる部分7、および谷線部の底部中心部に近い
部分と脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分の間の部分17が結晶化された容器底部2dを得
た(図15に示す)。自立容器の底部の結晶化された部
分を切り取って、密度を測定したところ、1.364g/cm3で
あった。
蔽版8dを使用し、容器の底部を加熱し、底部中心部
3、底部中心部の周辺部4、谷線部の底部中心部に近い
部分6A、および脚部の底部中心部の周辺部の縁より接
地部にいたる部分7、および谷線部の底部中心部に近い
部分と脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分の間の部分17が結晶化された容器底部2dを得
た(図15に示す)。自立容器の底部の結晶化された部
分を切り取って、密度を測定したところ、1.364g/cm3で
あった。
【0030】実施例5 実施例1と同様にして図16、17に示すような遮蔽板
8eを使用し、自立容器の底部を加熱し、谷線部の底部
中心部に近い部分6Aが結晶化された容器底部2eを得
た(図18に示す)。この時、底部の加熱時間を1.5
倍とした。自立容器の底部の結晶化された部分を切り取
って、密度を測定したところ、1.375g/cm3であった。
8eを使用し、自立容器の底部を加熱し、谷線部の底部
中心部に近い部分6Aが結晶化された容器底部2eを得
た(図18に示す)。この時、底部の加熱時間を1.5
倍とした。自立容器の底部の結晶化された部分を切り取
って、密度を測定したところ、1.375g/cm3であった。
【0031】比較例1 実施例1において、容器底部の加熱、熱結晶化を行なわ
なかった以外は、同様に行った。得られた中空容器は、
底部が全く結晶化していないものであった。
なかった以外は、同様に行った。得られた中空容器は、
底部が全く結晶化していないものであった。
【0032】比較例2 実施例1において、プリフォ−ム11の口頸部12およ
びネックサポ−トリング13の下約6mmのネックサポ−
トリング下部14を結晶化させなかった以外は同様に行
った。
びネックサポ−トリング13の下約6mmのネックサポ−
トリング下部14を結晶化させなかった以外は同様に行
った。
【0033】(評価方法及び結果) (1)自立安定性 底部の中心部が脚部の接地面より下に突出していないも
のを○、突出しているものを×とした。 (2)入り味線降下量 評価前後の、中空容器の口頸部の先端から内容物の液面
までの高さの差を求めた。降下量が20mm以下を良好
とする。 (3)口頸部内周径変形量 評価前後の、キャップをはずした状態での口頸部内周径
を測定し差を求めた。 (4)全高変形量 評価前後の、容器全体の高さを測定し差を求めた。
のを○、突出しているものを×とした。 (2)入り味線降下量 評価前後の、中空容器の口頸部の先端から内容物の液面
までの高さの差を求めた。降下量が20mm以下を良好
とする。 (3)口頸部内周径変形量 評価前後の、キャップをはずした状態での口頸部内周径
を測定し差を求めた。 (4)全高変形量 評価前後の、容器全体の高さを測定し差を求めた。
【0034】実施例1〜5および比較例1〜2で得られ
た容器を、各12本ずつ作成し、5℃において、2.5
ガスボリュームの炭酸水を入味線43mmまで充填して、
キャッピングした後、70℃の温水シャワーを30分間
かけ、その後、20℃の水で10分間シャワ−をかけ冷
却を行い、評価を行った。自立安定性(底部突出)の評
価結果及び入り味線降下量の評価結果(12本の平均
値)を表1に示す。さらに、キャップを開栓し、充填前
に対する口頸部内周径の変形量、同じく容器の全高の変
形量を測定した結果(12本の平均値)を表1に示す。
た容器を、各12本ずつ作成し、5℃において、2.5
ガスボリュームの炭酸水を入味線43mmまで充填して、
キャッピングした後、70℃の温水シャワーを30分間
かけ、その後、20℃の水で10分間シャワ−をかけ冷
却を行い、評価を行った。自立安定性(底部突出)の評
価結果及び入り味線降下量の評価結果(12本の平均
値)を表1に示す。さらに、キャップを開栓し、充填前
に対する口頸部内周径の変形量、同じく容器の全高の変
形量を測定した結果(12本の平均値)を表1に示す。
【0035】
【表1】 (注1)自立安定性不良のため測定できず。
【0036】上記の実施例1〜5及び比較例1〜2の試
験結果から、本発明の容器は、加熱殺菌時のクリ−プ変
形による底部突出を抑制して入り味線の降下を防ぎ、自
立安定性を保持することに優れていることが理解され
る。なお、本発明における容器底部の構造は、本発明の
実施例の構造に限定されるものではなく、本発明の実施
例と類似の他の構造においても同様の効果が得られる。
実施例1と形状の異なる自立容器の例として、図20、
図21及び図22に示される容器がある。
験結果から、本発明の容器は、加熱殺菌時のクリ−プ変
形による底部突出を抑制して入り味線の降下を防ぎ、自
立安定性を保持することに優れていることが理解され
る。なお、本発明における容器底部の構造は、本発明の
実施例の構造に限定されるものではなく、本発明の実施
例と類似の他の構造においても同様の効果が得られる。
実施例1と形状の異なる自立容器の例として、図20、
図21及び図22に示される容器がある。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明の自立容器は、容器
内容物の加熱殺菌時に底部突出を抑制して自立安定性を
保持し、耐薬品性にも優れ、かつ、口頸部の耐熱性に優
れ、首部のクリ−プ変形を防ぎ、胴部の耐熱、耐圧性に
も優れた、耐熱及び耐圧性自立容器である。また、本発
明による容器はベースカップを必要としないため、加熱
殺菌処理時の熱水が容器底部に十分に達し、内容物の加
熱殺菌をスムーズに行うことができ、さらには、使用済
み容器の再利用も容易となる。
内容物の加熱殺菌時に底部突出を抑制して自立安定性を
保持し、耐薬品性にも優れ、かつ、口頸部の耐熱性に優
れ、首部のクリ−プ変形を防ぎ、胴部の耐熱、耐圧性に
も優れた、耐熱及び耐圧性自立容器である。また、本発
明による容器はベースカップを必要としないため、加熱
殺菌処理時の熱水が容器底部に十分に達し、内容物の加
熱殺菌をスムーズに行うことができ、さらには、使用済
み容器の再利用も容易となる。
【図1】本発明の自立容器の正面図である。
【図2】本発明の自立容器の底部の結晶化を行う前の底
面図である。
面図である。
【図3】本発明の自立容器の底部の断面図である。
【図4】実施例1で使用する遮蔽板の平面図である。
【図5】実施例1で使用する遮蔽板の図4におけるA
A’断面図である。
A’断面図である。
【図6】実施例1の自立容器の底面図である。
【図7】実施例2で使用する遮蔽板の平面図である。
【図8】実施例2で使用する遮蔽板の図7におけるB
B’断面図である。
B’断面図である。
【図9】実施例2の自立容器の底面図である。
【図10】実施例3で使用する遮蔽板の平面図である。
【図11】実施例3で使用する遮蔽板の図10における
CC’断面図である。
CC’断面図である。
【図12】実施例3の自立容器の底面図である。
【図13】実施例4で使用する遮蔽板の平面図である。
【図14】実施例4で使用する遮蔽板の図13における
DD’断面図である。
DD’断面図である。
【図15】実施例4の自立容器の底面図である。
【図16】実施例5および比較例2、3で使用する遮蔽
板の平面図である。
板の平面図である。
【図17】実施例5および比較例2、3で使用する遮蔽
板の図16におけるEE’断面図である。
板の図16におけるEE’断面図である。
【図18】実施例5および比較例2、3の自立容器の底
面図である。
面図である。
【図19】本発明の自立容器の製造に用いるプリフォ−
ムの正面図である。
ムの正面図である。
【図20】形状の異なる自立容器の正面図である。
【図21】図20に示す自立容器の底部の結晶化を行う
前の底面図である。
前の底面図である。
【図22】図20に示す自立容器の底部の断面図であ
る。
る。
【図23】本発明の容器底部の各部分を示す図である。
【図24】図23に示す容器底部の断面図である。
1 自立容器 2 底部 2a、2b、2c、2d、2e 部分的に結晶化された
容器底部 3 (A)底部中心部 4 (B)底部中心部の周辺部 5 脚部 6 谷線部 6A (C)谷線部の底部中心部に近い部分 7 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部に
いたる部分 8a、8b、8c、8d、8e 遮蔽板 8A 遮蔽板の容器底部と嵌合する部分。 9a、9b、9c、9d、9e スリット 10 冷却水又は温水配管 11 プリフォ−ム 12 口頸部 13 ネックサポ−トリング 14 ネックサポ−トリング下部 15 肩部 16 胴部 17 (E)谷線部の底部中心部に近い部分6Aと脚部
の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいたる部分7の
間の部分
容器底部 3 (A)底部中心部 4 (B)底部中心部の周辺部 5 脚部 6 谷線部 6A (C)谷線部の底部中心部に近い部分 7 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部に
いたる部分 8a、8b、8c、8d、8e 遮蔽板 8A 遮蔽板の容器底部と嵌合する部分。 9a、9b、9c、9d、9e スリット 10 冷却水又は温水配管 11 プリフォ−ム 12 口頸部 13 ネックサポ−トリング 14 ネックサポ−トリング下部 15 肩部 16 胴部 17 (E)谷線部の底部中心部に近い部分6Aと脚部
の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいたる部分7の
間の部分
Claims (2)
- 【請求項1】 口頸部、肩部、胴部及び底部からなる二
軸延伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製の容器
において、前記底部は、底部中心部の周りに複数の脚部
を放射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部
を形成した自立可能な構造を有し、下記の(A)〜
(E)から選ばれた少なくとも一つの部分が結晶化され
ており、かつ、前記口頸部及び前記口頸部と前記肩部と
をつなぐ首部の未延伸部分が、結晶化されていることを
特徴とする耐熱及び耐圧性自立容器。 (A)底部中心部 (B)底部中心部の周辺部 (C)谷線部の底部中心部に近い部分 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分 (E)前記(C)と前記(D)の間の部分 - 【請求項2】 前記胴部が、二軸延伸ブロ−成形時に5
0℃〜140℃に加熱された金型内に保持されることに
より、熱固定を施された請求項1記載の耐熱及び耐圧性
自立容器。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22497294A JPH07285168A (ja) | 1994-02-23 | 1994-09-20 | 耐熱及び耐圧性自立容器 |
EP94120407A EP0669255B1 (en) | 1994-02-23 | 1994-12-22 | Heat and pressure resistant container |
DE69417389T DE69417389T2 (de) | 1994-02-23 | 1994-12-22 | Wärme- und druckbeständiger Behälter |
TW83112327A TW287134B (ja) | 1994-02-23 | 1994-12-29 | |
KR1019940040220A KR950024946A (ko) | 1994-02-23 | 1994-12-30 | 자립 용기 |
CN94120795A CN1043747C (zh) | 1994-02-23 | 1994-12-31 | 自立容器 |
US08/857,587 US5858300A (en) | 1994-02-23 | 1997-05-16 | Self-sustaining container |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-25663 | 1994-02-23 | ||
JP2566394 | 1994-02-23 | ||
JP22497294A JPH07285168A (ja) | 1994-02-23 | 1994-09-20 | 耐熱及び耐圧性自立容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07285168A true JPH07285168A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=26363317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22497294A Pending JPH07285168A (ja) | 1994-02-23 | 1994-09-20 | 耐熱及び耐圧性自立容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07285168A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024186514A1 (en) * | 2023-03-03 | 2024-09-12 | Amcor Rigid Packaging Usa, Llc | Polymeric container including a body with a plurality of undulating panels |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22497294A patent/JPH07285168A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024186514A1 (en) * | 2023-03-03 | 2024-09-12 | Amcor Rigid Packaging Usa, Llc | Polymeric container including a body with a plurality of undulating panels |
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