JPH07284952A - 樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法 - Google Patents

樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法

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JPH07284952A
JPH07284952A JP7357994A JP7357994A JPH07284952A JP H07284952 A JPH07284952 A JP H07284952A JP 7357994 A JP7357994 A JP 7357994A JP 7357994 A JP7357994 A JP 7357994A JP H07284952 A JPH07284952 A JP H07284952A
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Yasunori Matsuda
恭典 松田
Hiroshi Matsuda
広志 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 亜鉛めっき鋼板または亜鉛系合金めっき鋼板
の表面に有機樹脂を塗布してなる樹脂被覆鋼板の抵抗シ
ーム溶接において、抵抗シーム溶接性を向上させて良好
な溶接継手品質を確保できる抵抗シーム溶接方法を得
る。 【構成】 亜鉛めっき鋼板または亜鉛系合金めっき鋼板
の表面に0.1〜2.0μの厚さで有機樹脂を塗布して
なる樹脂被覆鋼板1の抵抗シーム溶接を行う際に、溶接
電極2から樹脂被覆鋼板1に加える電極加圧力を下記の
式の関係を満足するように設定する。すなわち、 P≧50・W・t2 ここで、 P:電極加圧力(kgf) W:溶接電極幅(mm) t:樹脂被覆鋼板の板厚(mm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛めっき鋼板または
亜鉛系合金めっき鋼板の表面に有機樹脂を塗布してなる
樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】亜鉛めっき鋼板あるいは亜鉛系合金めっ
き鋼板の表面に有機樹脂を塗布してなる樹脂被覆鋼板
は、その良好な耐食性によって自動車、電機などの産業
分野で幅広く用いられている。しかし、樹脂被覆鋼板を
組立工程などで抵抗溶接を行う際には、電気的絶縁物質
である有機樹脂が通電性を阻害し、溶接強度不足、溶接
ビード形状不良、鋼板の表面溶融等が生じやすくなり、
安定した抵抗溶接作業の実施を困難にしている。
【0003】このような樹脂被覆鋼板の抵抗溶接性の低
下を防ぐものとしては、スポット的に溶接を行う抵抗ス
ポット溶接においてではあるが、特開平1−29079
8号公報に、有機樹脂の成分を限定することにより抵抗
溶接性の改善を図る技術が開示されている。また、特開
平2−145774号公報に、鋼板の表面粗さを大きく
して樹脂皮膜厚さを不均一にし、樹脂皮膜厚さの薄い部
分を通電点とすることにより抵抗溶接性の向上を図る技
術が開示されている。
【0004】しかし、上記の様な材料面での改善では、
本来の耐食性の機能が低下する恐れがあるし、所詮有機
樹脂の非電導性のために抵抗溶接性の改善効果にも限度
がある。まして、抵抗スポット溶接と溶接原理は同じで
も円板状の溶接電極を回転させながら連続的に溶接を行
うことにより耐密性を得ようとする抵抗シーム溶接にお
いては、溶接不良の発生はそのまま気密不良となり大き
な問題となる。従って、安定した溶接作業を実施できる
ための溶接条件の確立は是非とも必要であるが、未だそ
のような抵抗シーム溶接方法は見出されてはいない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、樹脂被
覆鋼板の抵抗シーム溶接においては、その溶接性を向上
できる効果的な溶接方法が確立されていないのが実状で
ある。従って、本発明は、抵抗シーム溶接性を向上させ
ることができ、安定した溶接作業の実施により、良好な
溶接継手品質が得られる樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接
方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂被覆鋼
板の抵抗シーム溶接方法は、亜鉛めっき鋼板または亜鉛
系合金めっき鋼板の表面に0.1〜2.0μの厚さで有
機樹脂を塗布してなる樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接を
行う際に、溶接電極から被溶接材に加える電極加圧力を
下記の式の関係を満足するように設定することを特徴と
する樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法である。すなわ
ち、 P≧50・W・t2 ここで、 P:電極加圧力(kgf) W:溶接電極幅(mm) t:樹脂被覆鋼板の板厚(mm)
【0007】
【作用】本発明に係る樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方
法においては、適切に設定された電極加圧力によって、
溶接界面の樹脂皮膜を破壊、粉砕し安定な通電経路を確
保できるようにしたものである。その電極加圧力は、溶
接電極の単位幅当りでみるとともに、樹脂被覆鋼板の板
厚が厚いほど曲げ剛性が大きくなり溶接界面への加圧力
の集中が弱くなることを考慮して、必要な電極加圧力P
は溶接電極幅Wおよび樹脂皮膜鋼板の断面係数に関係す
る板厚tの二乗に比例する式で与えられることを見出し
た。
【0008】そして、溶接界面の樹脂皮膜が破壊、粉砕
されることにより、溶接電流、溶接速度等の溶接条件は
導電性の良い通常の亜鉛めっき鋼板や亜鉛系合金めっき
鋼板の抵抗シーム溶接の場合と同等の条件範囲で設定す
ることができ、安定した抵抗シーム溶接作業の実施によ
り、良好な溶接継手品質を得ることができる。
【0009】なお、溶接電極の径により溶接電極と被溶
接材との接触長が変化し溶接電極から被溶接材が受ける
面圧が異なってくるが、接触長は概略溶接電極径の1/
2乗に比例するので工業的に通常使用されると考えられ
る外径100〜400mm程度の範囲であればその影響
は小さい。また、溶接電極先端の曲率によって被溶接材
が受ける面圧分布が異なるが、曲率が大きい場合には実
受圧面は狭くなっても面圧が高くなるので、溶接電極先
端が平坦な場合と同様の効果を示す。従って、見掛け上
の平均面圧で考えればよく、溶接電極の形状については
特に限定しなくてもよい。
【0010】また、樹脂皮膜の厚さについては、通常的
に使用される0.1〜2.0μのものを対象にしてお
り、より高い耐食性を求めるために2.0μを越える樹
脂皮膜厚さをもたしたものについては、溶接電極の加圧
力によって溶接界面の樹脂皮膜を破壊、粉砕して安定な
通電経路を確保することが難しくなるので、本発明の範
囲外とした。
【0011】
【実施例】以下、具体的に実施例を示しながら、本発明
の効果を説明する。図1に示すように、片面を亜鉛めっ
きまたは亜鉛−ニッケル合金めっきした上に有機樹脂を
塗布した樹脂被覆鋼板1を、有機樹脂で塗布した面を溶
接界面側にして各種の溶接条件で抵抗シーム溶接を行
い、適正溶接電流幅が2kA以上ある場合は溶接性良好
(○)とし、2kA未満の場合は溶接性不良(×)と判
定した。ここで、適正溶接電流幅とは、溶接界面で破断
しない溶接強度を得るために必要な最小限の溶接電流
(下限適正溶接電流)から、溶接ビード形状が不安定に
なったり、鋼板の表面溶融を生じさせないために制限さ
れる溶接電流(上限適正溶接電流)までの溶接電流の範
囲幅であり、適正溶接電流幅が2kA以上あることが安
定した抵抗シーム溶接作業のために必要である。
【0012】そして、樹脂被覆鋼板1のめっき量は常用
範囲の20g/m2 とした。また、溶接電極2はクロム
銅製の外径150〜250mmのもので、溶接速度は
2.5〜3.5m/分の連続通電という通常の抵抗シー
ム溶接にて用いられる条件とした。その結果を表1に示
す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から分かるように、電極加圧力Pが、
電極幅Wおよび鋼板板厚tに対して、 P≧50・W・t2 の関係を満たしておれば、適正溶接電流幅が2kA以上
あり、安定した抵抗シーム溶接作業が実施できる。
【0015】そして、上記実施例では、溶接界面側にの
み樹脂被膜がある場合を示したが、両面に樹脂被膜があ
る場合でも、本発明に係る樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶
接方法は適用できる。すなわち、溶接界面の樹脂皮膜を
破壊するに足る電極加圧力を加えれば、電極加圧力が直
接加わる溶接電極側の樹脂皮膜も当然破壊されるので、
両面に樹脂被膜がある場合でも安定な通電経路を確保で
きるからである。
【0016】なお、本発明に係る樹脂被覆鋼板の抵抗シ
ーム溶接方法においては、加えるべき電極加圧力Pの上
限は規定していないが、抵抗シーム溶接機の耐久性等を
考えて過大な電極加圧力Pを用いるべきでないことはい
うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、樹脂被覆
鋼板の抵抗シーム溶接する際に、適切な電極加圧力を与
えることにより、抵抗シーム溶接性を向上させることが
でき、良好な溶接継手品質を安定して確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接の状況を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 樹脂被覆鋼板 2 溶接電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛めっき鋼板または亜鉛系合金めっき
    鋼板の表面に0.1〜2.0μの厚さで有機樹脂を塗布
    してなる樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接を行う際に、電
    極加圧力を下記の式の関係を満足するよう設定すること
    を特徴とする樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法。 P≧50・W・t2 ここで、 P:電極加圧力(kgf) W:溶接電極幅(mm) t:樹脂被覆鋼板の板厚(mm)
JP6073579A 1994-04-12 1994-04-12 樹脂被覆鋼板の抵抗シーム溶接方法 Expired - Lifetime JP3067519B2 (ja)

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