JPH07284740A - 洗浄方法および装置 - Google Patents

洗浄方法および装置

Info

Publication number
JPH07284740A
JPH07284740A JP8046594A JP8046594A JPH07284740A JP H07284740 A JPH07284740 A JP H07284740A JP 8046594 A JP8046594 A JP 8046594A JP 8046594 A JP8046594 A JP 8046594A JP H07284740 A JPH07284740 A JP H07284740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
liquid
tank
aqueous
washed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8046594A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Yamashita
剛志 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP8046594A priority Critical patent/JPH07284740A/ja
Publication of JPH07284740A publication Critical patent/JPH07284740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性洗浄液を用いる場合であっても、十分な
洗浄効果を挙げることができる洗浄方法を提供する。 【構成】 洗浄液中に被洗浄物Wを浸漬して洗浄液に超
音波発振器93により超音波を与えて超音波洗浄を行う
と共に、この超音波洗浄下にて電磁コイル101、10
3により被洗浄物Wを振動により揺さぶりを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄方法および装置に
関し、特に各種部品を水性洗浄液を使用して脱脂洗浄す
る洗浄方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄、銅、アルミニウムなどを素材とする
各種機械部品に付着している切削油などの除去、金属の
プレス加工時に使用しているプレス油の製品からの除
去、各種機械部品の塗装前の脱脂洗浄、あるいはメッキ
前の脱脂洗浄などを、地球環境保全のために有機溶剤を
使用せずに水性洗浄液を使用して行うニーズがある。
【0003】この水性洗浄液による洗浄方法として、水
性洗浄液中に被洗浄物を浸漬した状態にて洗浄液に噴流
を与える噴流洗浄法、被洗浄物に水性洗浄液を吹き付け
るスプレー法、水性洗浄液中に被洗浄物を浸漬して被洗
浄物に超音波を与える超音波洗浄法などがよく知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】超音波洗浄は、他の
洗浄方法に比して洗浄性能がよいが、水性洗浄液自身の
洗浄力の弱さにより、有機溶剤を使用した洗浄ほどは優
れた洗浄効果を発揮しない。界面活性剤による水性洗浄
液を使用した超音波洗浄においては、水性洗浄液を超音
波により振動させて界面活性剤の浸透力を補い、また被
洗浄物表面の油膜を振動させて表面張力により油滴化
し、界面活性剤が油滴を包み込んでミセルを生成せしめ
るエマルジョン化を促進する効果が得られるわけである
が、しかし超音波振動自体は、被洗浄物を直接振動させ
る力はあまりなく、被洗浄物表面より油滴を払い落とす
如き物理的作用をなさないから、油滴が大きいと、エマ
ルジョン化が行われても、それが被洗浄物表面より剥離
することなく被洗浄物表面に付着したままの状態にな
り、結果として優れた洗浄効果が得られないと云うこと
になる。
【0005】この被洗浄物表面に付着したエマルジョン
化状態の油滴は、この後に行われるリンス液による洗浄
仕上げ工程にて被洗浄物表面より剥離し、これはリンス
液の寿命を縮める原因になる。また超音波振動自体は、
被洗浄物を直接振動させる力はあまりないことにより、
多数の小物部品を一度に洗浄するような場合には、隣接
する被洗浄物の面同士が接合していると、その状態のま
ま洗浄が行われ、更に悪いことに面同士間の微小間隙に
洗浄液が浸透すると、表面張力によって面同士が吸着す
る現象が生じ、接合面の洗浄が適切に行われないと云う
問題もある。
【0006】本発明は、上述の問題点に着目してなされ
たものであり、水性洗浄液を用いる場合であっても、十
分な洗浄効果を挙げることができる改良された洗浄方法
および装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、洗浄液中に被洗浄物を浸漬して洗浄液に超
音波を与えて超音波洗浄を行うと共に、この超音波洗浄
下にて被洗浄物に振動により揺さぶりを与えることを特
徴とする洗浄方法によって達成される。上述の目的を達
成するために、本発明による洗浄装置は、洗浄液を貯容
する洗浄槽と、洗浄槽内に移動可能に配置された洗浄物
支持部材と、前記洗浄槽内の洗浄液に超音波を発振する
超音波発振器と、前記洗浄物支持部材に振動を与える振
動発生手段とを有することを特徴としている。
【0008】本発明による洗浄装置においては、前記振
動発生手段は前記洗浄物支持部材を磁気吸引する電磁コ
イルにより構成され、前記電磁コイルには交流電流が供
給されてよい。 本発明による洗浄装置は、上述の構成
に加えて、1個または複数個の予備液槽を有し、予備液
槽は前記洗浄槽との間で洗浄液が循環し得るように前記
洗浄槽と配管系により接続されており、その予備液槽の
うちの少なくとも1個は水性の洗剤液、あるいは水性の
リンス液を収容するための予備液槽であってよい。
【0009】またその配管系にはフィルタ手段、油水分
離手段、イオン活性処理手段、磁界発生手段のうちの少
なくとも一つが設けられていてよい。また本発明による
洗浄装置は、上述の構成に加えて、洗浄完了後に被洗浄
物の乾燥も一連の作業として行われ得るよう、前記洗浄
槽内に被洗浄物の乾燥用空気を送り込むための乾燥用空
気供給手段を有していてよい。
【0010】
【作 用】洗浄液中に被洗浄物を浸漬して洗浄液に超音
波を与えることにより超音波洗浄が行われ、この超音波
洗浄下にて被洗浄物に振動により揺さぶりを与えること
により、超音波による洗浄作用に加えて油滴などの汚れ
を振り払う作用が付与され、油滴などの汚れの被洗浄物
表面よりの剥離が促進される。
【0011】また被洗浄物に揺さぶりが与えられること
により、隣接する被洗浄物が相互に振動的変位を生じ、
隣接する被洗浄物の面同士が接合した不動状態のまま洗
浄が行われることが回避される。振動発生手段が洗浄物
支持部材を磁気吸引する電磁コイルにより構成され、こ
の電磁コイルに交流電流が供給されることにより、電磁
コイルが間欠的に励磁し、洗浄物支持部材が間欠的に磁
気吸引され、洗浄物支持部材が振動する。
【0012】予備液槽が設けられている場合には配管系
により水性洗剤液あるいは水性リンス液が洗浄槽と予備
液槽との間を循環し、その配管系にフィルタ手段、油水
分離手段、イオン活性処理手段、磁界発生手段などが設
けられていることにより、水性洗剤液、水性リンス液の
再生や活性化が行われる。また乾燥用空気供給手段が設
けられていることにより、洗浄完了後に洗浄槽内にて被
洗浄物の乾燥が行われる。
【0013】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。図1は本発明による洗浄装置の
一実施例を示している。洗浄装置は、洗浄槽1と、予備
液槽としての水性洗剤液槽3および水性リンス液槽5と
を有している。水性洗剤液槽3および水性リンス液槽5
には各々給水口7、9が設けられており、給水口7、9
には開閉弁11、13により開閉される給水管15より
水が供給される。水性洗剤液槽3は界面活性剤による水
性洗剤液を貯容し、水性リンス液槽5は水あるいは水に
防錆剤を添加された水溶液よりなるリンス液を貯容す
る。
【0014】水性洗剤液槽3および水性リンス液槽5の
底部には各々開閉弁17、19により開閉されるドレン
口21、23が設けられている。水性洗剤液槽3と水性
リンス液槽5には各々ヒータ25、27が設けられてお
り、これらヒータ25、27は槽内の水性洗剤液あるい
は水性リンス液を適当温度、例えば50℃程度に加熱保
温する。
【0015】洗浄槽1内には洗浄液供給パイプ29が固
定配置されており、洗浄液供給パイプ29は、導管3
1、開閉弁33、導管35によって洗剤液ポンプ37の
吐出側に連通接続され、洗剤液ポンプ37は吸入側を水
性洗剤液槽3の洗剤液取出口39に連通接続されてい
る。また洗浄液供給パイプ29は、導管31、開閉弁4
1、導管43によってリンス液ポンプ45の吐出側に連
通接続され、リンス液ポンプ45は吸入側を水性リンス
液槽5のリンス液取出口47に連通接続されている。
【0016】導管35の途中にはマイクロフィルタ49
と油水分離器51とが直列接続され、また導管43の途
中にもマイクロフィルタ53と油水分離器55とが直列
接続されている。また必要に応じて導管35、43の途
中にはイオン活性処理手段あるいは磁界発生手段による
水性洗浄液活性化装置57、59が接続されている。洗
浄槽1の底部にはドレン口61が設けられており、ドレ
ン口61は、導管63、開閉弁65、導管67により水
性洗剤液槽3の洗剤液戻し口69に連通接続され、また
導管63、開閉弁71、導管73により水性リンス液槽
5のリンス液戻し口75に連通接続されている。
【0017】洗浄槽1には最大液位設定壁77が設けら
れており、最大液位設定壁77にはオーバフロー液槽7
9が設けられている。オーバフロー液槽79の底部には
排出口81が形成されており、排出口81は、導管8
3、開閉弁85、導管87により水性洗剤液槽3の洗剤
液戻し口69に連通接続され、また導管83、開閉弁8
9、導管91により水性リンス液槽5のリンス液戻し口
75に連通接続されている。
【0018】洗浄槽1内には洗浄物支持台93がばね9
5により三次元的に移動可能にフローティング支持され
た態様にて配置されている。洗浄物支持台93上には被
洗浄物Wを入れられた洗浄物収容篭97が載置される。
洗浄槽1内には洗浄槽1内の洗浄液を10kHz以上の
周波数にて超音波を発振する超音波発振器99が設けら
れている。
【0019】洗浄槽1の両側には各々振動発生手段とし
ての電磁コイル101と103とが設けられている。電
磁コイル101と103は各々、洗浄物支持台93の両
側に設けられた側端片105、107をプランジャとし
て動作し、交流電源104により互いに逆方向に50〜
60Hz程度の周波数の交流電流を通電される。これに
より電磁コイル101、103は特別な発振回路などを
必要とすることなく洗浄物支持台93に図にて左右方向
の振動を与える。この振動による洗浄物支持台93の振
幅は1〜20mm程度であってよく、また振動数は20
0〜8000回/min程度であってよい。
【0020】洗浄槽1の上方には空気吹き出し管109
が配置されている。空気吹き出し管109は、ダクト1
11によりブロワ113と連通接続され、ブロワ113
より乾燥用空気が供給される。またダクト111の途中
には乾燥用空気を加熱する温風供給用ヒータ115が設
けられている。また洗剤液ポンプ37およびリンス液ポ
ンプ45の吐出側は開閉弁117、119により、導管
121、活性炭などによる濾過器123、戻し導管12
5による濾過回路に選択的に接続される。
【0021】次に上述の如き構成よりなる洗浄装置の動
作を説明する。洗浄装置の動作には、水性洗剤液による
洗浄工程と、水性リンス液によるリンス仕上げ工程と、
乾燥工程との三工程があり、これら工程が図示されてい
ない一般的なシーケンス制御装置により順次自動的に実
行される。まず洗浄工程では、開閉弁41、65、7
1、89を閉じて開閉弁33、85を開き、洗剤液ポン
プ37をポンプ動作させる。これにより水性洗剤液槽3
内の水性洗剤液が導管35、マイクロフィルタ49、油
水分離器51、開閉弁33、導管31を経て洗浄液供給
パイプ29より洗浄槽1内に流入する。
【0022】洗浄槽1内の水性洗剤液の液位が最大液位
設定壁77の上端を超えようとすると、水性洗剤液は最
大液位設定壁77の上端よりオーバフロー液槽79内に
オーバフローし、その水性洗剤液は排出口81より導管
83、開閉弁85、導管87を通って洗剤液戻し口69
より水性洗剤液槽3内に戻る。これにより洗浄槽1と水
性洗剤液槽3との間を水性洗剤液が循環することにな
る。
【0023】この循環過程にて水性洗剤液は、マイクロ
フィルタ49を通過することにより液中の固形不純物が
除去され、油水分離器51により液中の油分が分離除去
される。洗浄槽1内の水性洗剤液の液位が最大液位設定
壁77の上端近くにまで達し、洗浄物支持台93上の洗
浄物収容篭97内に入れられた被洗浄物Wがすべて水性
洗剤液中に浸かれば、超音波発振器99を発振動作させ
て洗浄液に超音波を発振し、交流電源104により電磁
コイル101と103に互いに逆方向に交流電流を通電
して洗浄物支持台93に図にて左右方向の振動を与え
る。
【0024】これにより洗浄物支持台93と共に洗浄物
支持台93上の洗浄物収容篭97が揺れ動き、洗浄物収
容篭97内の被洗浄物Wが篭内にて揺さぶられ、被洗浄
物W同士が篭内にて相対移動する。なお、電磁コイル1
01、103の励磁により生じる磁界が洗浄槽1内の水
性洗剤液に作用し、水性洗剤液が活性化する。
【0025】超音波により水性洗剤液は界面活性剤の浸
透力を補い、また被洗浄物表面の油膜が振動して表面張
力により油滴化することが促進され、これに伴い界面活
性剤が油滴を包み込んでミセルを生成せしめるエマルジ
ョン化が活発になる。この状態下にて洗浄物収容篭97
内の被洗浄物Wが篭内にて揺さぶられていることによ
り、被洗浄物表面に付着しているエマルジョン化状態の
油滴が物理的作用により振り払われるようにして被洗浄
物表面より剥離することを促進され、素早くミセルとな
る。
【0026】また被洗浄物Wが揺さぶられることによ
り、隣接する被洗浄物Wが相互に振動的変位を生じ、隣
接する被洗浄物Wの面同士が接合した不動状態のまま洗
浄が行われることが回避され、また面同士間の微小間隙
に洗浄液が浸透することにより表面張力によって面同士
が吸着することが回避され、被洗浄物Wの全面が適切に
超音波洗浄される。
【0027】この洗浄過程にて水性洗剤液は、上述の如
く洗浄槽1と水性洗剤液槽3との間を循環し、マイクロ
フィルタ49を通過することにより、液中の固形不純物
が除去され、油水分離器51により液中の油分が分離除
去されるから、洗浄槽1には浄化された水性洗剤液が循
環供給され、洗浄工程の進行に伴い洗浄効果が低下する
ことがない。また水性洗浄液活性化装置57が設けられ
ていれば、この循環過程にて水性洗剤液は、活性化さ
れ、洗浄力を増大する。
【0028】洗浄工程が完了すれば、洗剤液ポンプ37
の運転を停止し、開閉弁65を開いて洗浄槽1内の水性
洗剤液を全て水性洗剤液槽3内に戻す。この水性洗剤液
の排水過程にて、洗浄物収容篭97、被洗浄物Wなどに
付着している水性洗剤液の水切りのために、洗浄物支持
台93は電磁コイル101と103により引き続き加振
されていてよい。
【0029】水性洗剤液の排水が完了すれば、開閉弁3
3、65、71、85を閉じて開閉弁41、89を開
き、リンス液ポンプ45をポンプ動作させる。これによ
り水性リンス液槽5内の水性リンス液が導管43、マイ
クロフィルタ53、油水分離器55、開閉弁41、導管
31を経て洗浄液供給パイプ29より洗浄槽1内に流入
する。
【0030】洗浄槽1内の水性リンス液の液位が最大液
位設定壁77の上端を超えようとすると、水性リンス液
は最大液位設定壁77の上端よりオーバフロー液槽79
内にオーバフローし、その水性リンス液は排出口81よ
り導管83、開閉弁89、導管91を通ってリンス液戻
し口75より水性リンス液槽5内に戻る。これにより洗
浄槽1と水性リンス液槽5との間を水性リンス液が循環
することになる。
【0031】洗浄槽1内の水性リンス液の液位が最大液
位設定壁77の上端近くにまで達し、洗浄物支持台93
上の洗浄物収容篭97内に入れられた被洗浄物Wがすべ
て水性リンス液中に浸かれば、超音波発振器99を発振
動作させて洗浄液に超音波を発振し、電磁コイル101
と103に互いに逆方向に交流通電して洗浄物支持台9
3に図にて左右方向の振動を与える。
【0032】これにより洗浄物支持台93と共に洗浄物
支持台93上の洗浄物収容篭97が揺れ動き、洗浄物収
容篭97内の被洗浄物Wが篭内にて揺さぶられ、被洗浄
物W同士が篭内にて相対移動する。なお、この場合には
電磁コイル101、103の励磁により生じる磁界が洗
浄槽1内の水性リンス液に作用し、水性リンス液が活性
化する。
【0033】超音波により水性リンス液中でも被洗浄物
Wが超音波洗浄作用を受けて更に洗浄され、この状態下
にて洗浄物収容篭97内の被洗浄物Wが篭内にて揺さぶ
られていることにより、被洗浄物表面に残存しているエ
マルジョン化状態の油滴が物理的作用により振り払われ
るようにして被洗浄物表面より剥離することが促進され
る。
【0034】また被洗浄物Wが揺さぶられることによ
り、隣接する被洗浄物Wが相互に振動的変位を生じ、隣
接する被洗浄物Wの面同士が接合した不動状態のままリ
ンスが行われることが回避され、被洗浄物Wの全面が適
切にリンスされる。この洗浄過程にて水性リンス液は、
上述の如く洗浄槽1と水性洗剤液槽3との間を循環し、
マイクロフィルタ53を通過することにより液中の固形
不純物が除去され、油水分離器55により液中の油分が
分離除去されるから、洗浄槽1には浄化された水性リン
ス液が循環供給され、リンス工程の進行に伴いリンス効
果が低下することがない。また水性洗浄液活性化装置5
9が設けられていれば、この循環過程にて水性リンス液
は、活性化され、洗浄力を増大する。
【0035】リンス工程が完了すれば、リンス液ポンプ
45の運転を停止し、開閉弁71を開いて洗浄槽1内の
水性リンス液を全て水性リンス液槽5内に戻す。この水
性リンス液の排水過程にても、洗浄物収容篭97、被洗
浄物Wなどに付着している水性リンス液の水切りのため
に、洗浄物支持台93は電磁コイル101と103によ
り引き続き加振されていてよい。
【0036】水性洗剤液の排水が完了すれば、洗浄物支
持台93を電磁コイル101と103により加振させた
状態のまま、ブロワ113を送風動作させ、また温風供
給用ヒータ115を発熱動作させて、空気吹き出し管1
09より温風を洗浄物支持台93上の洗浄物収容篭97
内の被洗浄物Wに吹き付ける。この乾燥過程でも洗浄物
収容篭97内の被洗浄物Wは揺さぶられることにより、
隣接する被洗浄物Wが相互に振動的変位を生じ、隣接す
る被洗浄物Wの面同士が接合した不動状態のまま乾燥が
行われることが回避され、被洗浄物Wの全面が適切に乾
燥される。またこの振動により被洗浄物Wの表面に付着
している液膜が表面表力により粒状になり、表面積の増
加、液滴落下により乾燥時間が短縮される。
【0037】なお、寿命に達した水性洗剤液や水性リン
ス液の廃棄に際しては、開閉弁117あるいは119を
開いてこれら液を洗剤液ポンプ37あるいはリンス液ポ
ンプ45により濾過器123へ送り、濾過処理後に水性
洗剤液槽3のドレン口21より一般排水として廃棄する
ことが可能である。なお、上述の実施例では、予備液槽
として水性洗剤液槽3および水性リンス液槽5が設けら
れているが、これらは省略されてもよく、この場合には
洗浄液供給パイプ29と排出口81とがポンプを含む循
環路により直接的に接続さればよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による洗浄方法および装置によれば、洗浄液中に被洗浄
物を浸漬して洗浄液に超音波振動を与えることにより超
音波洗浄が行われ、この超音波下にて被洗浄物が振動に
より揺さぶられることにより、超音波による洗浄作用に
加えて油滴などの汚れを振り払う作用が付加され、油滴
などの汚れの被洗浄物表面よりの剥離が促進されるか
ら、水性洗浄液を用いる場合であっても、十分な洗浄効
果が得られるようになり、またその後のリンス処理にお
けるリンス液の寿命が長くなる。
【0039】また被洗浄物に揺さぶりが与えられること
により、隣接する被洗浄物が相互に振動的変位を生じ、
隣接する被洗浄物の面同士が接合した不動状態のまま洗
浄が行われることが回避され、被洗浄物全面が適切に洗
浄されることになる。振動発生手段が洗浄物支持部材を
磁気吸引する電磁コイルにより構成され、この電磁コイ
ルに交流電流が供給されることにより、特別な発振回路
などを必要とすることなく洗浄物支持部材が振動する。
【0040】また予備液槽が設けられている場合には水
性洗剤液による洗浄工程と次のリンス工程とが連続的に
行われ得るようになり、また配管系により水性洗剤液あ
るいは水性リンス液が洗浄槽と予備液槽との間を循環
し、その配管系にフィルタ手段、油水分離手段、イオン
活性処理手段、磁界発生手段などが設けられていること
により、水性洗剤液、水性リンス液の再生や活性化が行
われ、長時間に亙って適切な洗浄条件が保たれるように
なる。また乾燥用空気供給手段が設けられていることに
より、洗浄完了後に洗浄槽内にて、被洗浄物のハンドリ
ングを要することなく、被洗浄物の乾燥が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄装置の一実施例を示すシステ
ム構成図。
【符号の説明】
1…洗浄槽 3…水性洗剤液槽 5…水性リンス液槽 25、27…ヒータ 37…洗剤液ポンプ 45…リンス液ポンプ 49…マイクロフィルタ 51…油水分離器 53…マイクロフィルタ 55…油水分離器 57、59…水性洗浄液活性化装置 79…オーバフロー液槽 93…浄物支持台 99…超音波発振器 101、103…電磁コイル 104…交流電源 109…空気吹き出し管 113…ブロワ 115…温風供給用ヒータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液中に被洗浄物を浸漬して洗浄液に
    超音波を与えて超音波洗浄を行うと共に、この超音波洗
    浄下にて被洗浄物に振動により揺さぶりを与えることを
    特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液を貯容する洗浄槽と、前記洗浄槽
    内に移動可能に配置された洗浄物支持部材と、前記洗浄
    槽内の洗浄液に超音波を発振する超音波発振器と、前記
    洗浄物支持部材に振動を与える振動発生手段とを有する
    ことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記振動発生手段は前記洗浄物支持部材
    を磁気吸引する電磁コイルにより構成され、前記電磁コ
    イルには交流電流が供給されることを特徴とする請求項
    2に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 1個または複数個の予備液槽を有し、予
    備液槽は前記洗浄槽との間で洗浄液が循環し得るように
    前記洗浄槽と配管系により接続されていることを特徴と
    する請求項3に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記予備液槽のうちの少なくとも1個は
    水性の洗剤液を収容するための予備液槽であることを特
    徴とする請求項4に記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記予備液槽のうちの少なくとも1個は
    水性のリンス液を収容するための予備液槽であることを
    特徴とする請求項4に記載の水性洗浄剤用洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記配管系にはフィルタ手段、油水分離
    手段、イオン活性処理手段、磁界発生手段のうちの少な
    くとも一つが設けられていることを特徴とする請求項4
    〜6のいずれかに記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄槽内に被洗浄物の乾燥用空気を
    送り込むための乾燥用空気供給手段を有することを特徴
    とする請求項2〜7のいずれかに記載の洗浄装置。
JP8046594A 1994-04-19 1994-04-19 洗浄方法および装置 Pending JPH07284740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8046594A JPH07284740A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 洗浄方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8046594A JPH07284740A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 洗浄方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07284740A true JPH07284740A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13719016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8046594A Pending JPH07284740A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 洗浄方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07284740A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156735A (ja) * 1997-08-27 1999-03-02 Aiho:Kk 食器洗浄装置
CN108080341A (zh) * 2017-12-12 2018-05-29 天津福德信泰生物科技有限公司 一种基因检测试管的清洁装置
CN117139279A (zh) * 2023-09-06 2023-12-01 天沣智能科技(苏州)有限公司 一种组合式清洁系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156735A (ja) * 1997-08-27 1999-03-02 Aiho:Kk 食器洗浄装置
CN108080341A (zh) * 2017-12-12 2018-05-29 天津福德信泰生物科技有限公司 一种基因检测试管的清洁装置
CN117139279A (zh) * 2023-09-06 2023-12-01 天沣智能科技(苏州)有限公司 一种组合式清洁系统
CN117139279B (zh) * 2023-09-06 2024-02-09 天沣智能科技(苏州)有限公司 一种组合式清洁系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5333629A (en) Apparatus for cleaning metal articles
US4344448A (en) Machine for cleaning receptacles
JP4880427B2 (ja) 洗浄方法および洗浄装置
US20050268668A1 (en) Mist generating device, and dishwasher and washing machine using same
US3527607A (en) Ultrasonic impact cleaners and methods of cleaning
US7426931B2 (en) Dishwasher
JPH07284740A (ja) 洗浄方法および装置
WO2018105262A1 (ja) 洗浄方法及び洗浄装置
JP3846584B2 (ja) 部品類の洗浄装置及び洗浄方法
US2802476A (en) Cleaning apparatus
US6454867B1 (en) Method and machine for cleaning objects in plate form
US3573983A (en) Ultrasonic impact cleaners and methods of cleaning
JPH07284736A (ja) 洗浄装置
JPH09143767A (ja) 金属材料の表面清浄化方法と装置
JP3589248B2 (ja) 圧延材のアルカリ脱脂装置
JP3052103B2 (ja) 真空脱脂洗浄装置
JP3184672B2 (ja) 金属品洗浄方法及び金属品洗浄装置
JP3374983B2 (ja) ワーク洗浄装置
JP4744260B2 (ja) 脱脂装置及びドアフレーム製造システム
JP3549285B2 (ja) 基体の洗浄法および洗浄装置、ならびに清浄度の高い基体の製造方法および清浄度の高い基体
JP3303119B2 (ja) 超音波洗浄方法及び装置
JP3490636B2 (ja) 衣類等の洗浄方法
JPH06328052A (ja) ワーク洗浄装置
JP2009106470A (ja) 食器洗い乾燥機
JPH0910468A (ja) 布製品の超音波洗浄方法