JPH0728446Y2 - ロックアップクラッチ付トルクコンバーターのフロントカバー形状 - Google Patents

ロックアップクラッチ付トルクコンバーターのフロントカバー形状

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JPH0728446Y2
JPH0728446Y2 JP1990075961U JP7596190U JPH0728446Y2 JP H0728446 Y2 JPH0728446 Y2 JP H0728446Y2 JP 1990075961 U JP1990075961 U JP 1990075961U JP 7596190 U JP7596190 U JP 7596190U JP H0728446 Y2 JPH0728446 Y2 JP H0728446Y2
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JP
Japan
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end wall
front cover
clutch
friction surface
outer peripheral
Prior art date
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Application number
JP1990075961U
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English (en)
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JPH0432352U (ja
Inventor
真次 藤本
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は直結用ロックアップクラッチを備えたトルクコ
ンバーターのフロントカバー形状に関する。
(従来の技術及びその課題) まずロックアップクラッチ付トルクコンバーターの一般
的な全体構造を第3図により説明する。入力側フロント
カバー1はディスク状の端壁2と、この外周端に概ね円
弧状の折曲げ部4を介して一体にプレス成型された筒状
の外周壁3を有しており、端壁2はその内周ボス5がエ
ンジン側の入力軸(又はフライホイール)に連結され、
外周壁3の後端部はポンプ羽根車7の外周端部に連結さ
れている。ポンプ羽根車7に前方から対向するタービン
羽根車8は出力軸10に固着されており、タービン羽根車
8とポンプ羽根車7の間にはワンウエイクラッチ12を有
するステータ羽根車9が配置されている。
端壁2と後方のタービン羽根車8の間にロックアップク
ラッチ用のピストンプレート14が配置され、出力軸10の
大径部外周に軸方向移動自在に嵌合している。ピストン
プレート14の外周側の前面には環状のフェーシング16が
設けられ、該フェーシング16に対向する端壁2の後面は
摩擦面6となっている。
ピストンプレート14はダンパースプリング23及びドリブ
ンプレート24等を介してタービン羽根車8に連結されて
いる。ピストンプレート14の前後両側にはそれぞれ油室
20、21が形成されている。例えば後側の油室21はタービ
ン室内及びコントロールバルブ等を介して油圧ポンプに
連通している。
フロントカバー1の回転トルクは、ポンプ羽根車7から
作動油を介してタービン羽根車8に伝達され、タービン
羽根車8から出力軸10に伝達される。ポンプ羽根車7と
タービン羽根車8の回転速度比が略1:1に近付くと、後
側油室21の圧力を前側油室20の圧力よりも高くして、圧
力差によりピストンプレート14を端壁2側に移動し、フ
ェーシング16を摩擦面6に圧接してロックアップする。
これによりフロントカバー1の回転トルクは、フェーシ
ング16、ピストンプレート14、ダンパースプリング23及
びドリブンプレート24を介して直接出力軸10に伝達され
る。
このようなロックアップクラッチ付トルクコンバーター
において、フェーシング16が摩擦面6に対して均一に全
面当りするように、摩擦面6には高い表面精度及び平坦
さ(平面度)が要求され、そのためにプレス加工後に端
壁2の後面を施削し、表面精度及び平面度を高くしてい
る。
ところが最近のエンジンのトルクアップに伴い、限られ
たスペース内でできるだけロックアップクラッチの伝達
容量を大きく確保する必要が生じてきており、そのため
にフェーシング16の直径を大きくし、これに伴ない施削
する摩擦面6も半径方向外方へと拡げている。しかし摩
擦面を半径方向外方へ拡げると次のような不具合が生じ
る。
即ち第5図のようにプレス成型時に折曲げ部4の内径面
4bの半径r1を大きくとっていると、第4図のように施削
代C1をもって半径方向外方に広く摩擦面6を施削した場
合に、内径面4bが2段凹部状になると共に、折曲げ部4
の端壁側の部分の肉厚Aが薄くなり、耐久信頼性が低下
する。また2段目凹部状になっていることにより、2段
目の凹部30に応力集中が生じる。
また反対に第7図のようにプレス成型時に折曲げ部4の
内径面4bの半径r2を小さくして薄肉化を避けるようにす
ると、内径面4b自体にプレス成型時にひずみができやす
くなると共に、第6図のように施削後は2段凹部状にな
り、2段目凹部31への応力集中が生じる。
(課題を解決するための技術的手段) 上記課題を解決するために本考案は、入力側フロントカ
バー1と、ディスク状の端壁2と、この外周端に概ね円
弧状の折曲げ部4を介して一体形成された筒状の外周壁
3を有し、外周壁3はポンプ羽根車7に連結され、ター
ビン羽根車8と前方の上記端壁2の間に軸方向移動可能
でタービン羽根車8に連結するピストンプレート14を配
置し、フロントカバー端壁2の後面に、上記ピストンプ
レート14のフェーシング16に対向する摩擦面6を施削に
より設けるロックアップクラッチ付トルクコンバーター
において、上記折曲げ部4の内径面4aが端壁2のプレス
時摩擦面6aよりも略施削代だけ前方に張り出すように、
折曲げ部4全体を端壁2aから前方張り出し状に円弧状に
形成し、施削後の摩擦面6に対して内径面4bが段差なく
滑かに接続するようにしている。
(実施例) トルクコンバーターの全体構造は前記従来技術の欄で説
明しているので、詳しい説明は省略し、本考案の要部で
あるフロントカバーの形状について説明する。第3図に
おいて、入力側フロントカバー1はプレス成型されてお
り、前述のようにディスク状の端壁2と、筒状の外周壁
3と、これらをつなぐ略円弧状の折曲げ部4を一体に有
し、外周壁3の先端はポンプ羽根車3に溶着され、端壁
2の後面摩擦面6はピストンプレート14のフェーシング
16に対向している。
プレス成型時の形状を示す第2図において、折曲げ部4
の内径面4bが端壁2のプレス時摩擦面6aよりも略施削代
C1(約0.5mm)だけ前方に張り出すように、折曲げ部4
全体を端壁2から前方張り出し状に円弧形に形成してい
る。従って折曲げ部外径面4aも端壁2の前面6cから前方
に張り出している。内径面4bの半径r1は比較的大きくと
られており、例えば4〜6mmぐらいの範囲である。
第1図は摩擦面施削後の形状を示しており、ピストンプ
レート14の外径は、フェーシング16の外径を大きくとる
ためにできるだけ外周壁3に近付くように形成されてお
り、上記フェーシング16に全面対向するようにプレス成
型時の摩擦面6aを施削代C1だけ施削する。これにより表
面精度及び平面度の良い広い摩擦面6を形成し、かつ施
削後摩擦面6は内径面4bに対して段差なく滑らかにつな
がる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、ロックアップクラッチ付
トルクコンバーターにおいて、フロントカバー1の端壁
2と外周壁3を一体につなぐ折曲げ部4を、その内径面
4bが端壁2のプレス時摩擦面6aよりも略施削代C1だけ前
方に張り出すように、折曲げ部全体を端壁2から前方張
り出し状に円弧状に形成し、施削後の摩擦面6に対して
内径面4bが、段差なく滑らかに接続するようにしている
ので、 摩擦面6及びフェーシング16の直径を大きくして、限ら
れたスペース内でロックアップクラッチの伝達容量を大
きく確保できと同時に、折曲げ部4の肉厚を充分に厚く
維持し、かつ内径面4bにおける応力集中をなくし、折曲
げ部4における耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したロックアップクラッチ付トル
クコンバーターのフロントカバーの部分断面図、第2図
は第1図と同じ部分のプレス成型時の部分断面図、第3
図はロックアップクラッチ付トルクコンバーターの全体
縦断面図、第4図及び第6図はそれぞれ従来のフロント
カバーの断面部分図、第5図及び第7図はそれぞれ第4
図及び第6図のフロントカバーのプレス成型時の部分断
面図である。 1……フロントカバー、2……端壁、3……外周壁、4
……折曲げ部、4b……内径面、6……摩擦面、6a……プ
レス時摩擦面、7……ポンプ羽根車、8……タービン羽
根車、14……ピストンプレート、16……フェーシング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側フロントカバーは、ディスク状の端
    壁と、この外周端に概ね円弧状の折曲げ部を介して一体
    形成された筒状の外周壁を有し、外周壁はポンプ羽根車
    に連結され、タービン羽根車と前方の上記端壁の間に軸
    方向移動可能でタービン羽根車に連結するピストンプレ
    ートを配置し、フロントカバー端壁の後面に、上記ピス
    トンプレートのフェーシングに対向する摩擦面を施削に
    より設けるロックアップクラッチ付トルクコンバーター
    において、上記折曲げ部の内径面が端壁のプレス時摩擦
    面よりも略施削代だけ前方に張り出すように、折曲げ部
    全体を端壁から前方張り出し状に円弧状に形成し、施削
    後の摩擦面に対して内径面が段差なく滑かに接続するよ
    うにしたことを特徴とするロックアップクラッチ付トル
    クコンバーターのフロントカバー形状。
JP1990075961U 1990-07-16 1990-07-16 ロックアップクラッチ付トルクコンバーターのフロントカバー形状 Expired - Lifetime JPH0728446Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0432352U JPH0432352U (ja) 1992-03-16
JPH0728446Y2 true JPH0728446Y2 (ja) 1995-06-28

Family

ID=31617000

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JP1990075961U Expired - Lifetime JPH0728446Y2 (ja) 1990-07-16 1990-07-16 ロックアップクラッチ付トルクコンバーターのフロントカバー形状

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5794164A (en) * 1980-12-03 1982-06-11 Daihatsu Motor Co Ltd Lockup clutch for torque convertor

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JPH0432352U (ja) 1992-03-16

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