JPH0643862B2 - トルクコンバ−タのロックアップ装置 - Google Patents
トルクコンバ−タのロックアップ装置Info
- Publication number
- JPH0643862B2 JPH0643862B2 JP62198550A JP19855087A JPH0643862B2 JP H0643862 B2 JPH0643862 B2 JP H0643862B2 JP 62198550 A JP62198550 A JP 62198550A JP 19855087 A JP19855087 A JP 19855087A JP H0643862 B2 JPH0643862 B2 JP H0643862B2
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- Japan
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- piston
- lockup
- front cover
- torque converter
- friction plate
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0278—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch comprising only two co-acting friction surfaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0284—Multiple disk type lock-up clutch
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば建設機械用トルクコンバータ等低速で
伝達トルクが大きい車輌用トルクコンバータに好適な所
謂加圧ピストン形のロックアップ装置に関するものであ
る。
伝達トルクが大きい車輌用トルクコンバータに好適な所
謂加圧ピストン形のロックアップ装置に関するものであ
る。
（従来技術及びその問題点） トルクコンバータと変速用歯車と歯車制御用の摩擦要素
を備えた自動変速機の分野で、トルクコンバータの入力
側と出力側とを機械的に直結し、トルクコンバータでの
動力損失を減らすロックアップ機構付自動変速機が知ら
れている。
を備えた自動変速機の分野で、トルクコンバータの入力
側と出力側とを機械的に直結し、トルクコンバータでの
動力損失を減らすロックアップ機構付自動変速機が知ら
れている。
本件出願人は、前述の加圧ピストン形ロックアップ装置
に関して実開昭６２−９８８５７号を出願している。
に関して実開昭６２−９８８５７号を出願している。
この先行技術では、トルクコンバータのフロントカバー
とタービン羽根車の間に、油圧力で摺動するピストンお
よびロックアップダンパーを配置し、ピストンからの圧
接力でロックアップダンパーのフリクションプレートを
フロントカバー側のフリクションプレートに圧接するよ
うになっている。
とタービン羽根車の間に、油圧力で摺動するピストンお
よびロックアップダンパーを配置し、ピストンからの圧
接力でロックアップダンパーのフリクションプレートを
フロントカバー側のフリクションプレートに圧接するよ
うになっている。
このロックアップダンパーはトーションスプリングを備
えており、ロックアップダンパーは円周方向にトーショ
ンスプリングのばね力で捩れるが、ロックアップダンパ
ーに入力されたトルク変動を減衰し得るようなヒステリ
シストルクを発生することはできない。
えており、ロックアップダンパーは円周方向にトーショ
ンスプリングのばね力で捩れるが、ロックアップダンパ
ーに入力されたトルク変動を減衰し得るようなヒステリ
シストルクを発生することはできない。
ところで、近年の電子技術の発達で自動変速機の分野に
おいても、電子制御が実用化され、燃費を重視したエコ
ノミ−セレクトの場合、トルクコンバータで入力トルク
を増幅するトルクコンバータ領域でもロックアップする
ことが要望され、エンジンの運転領域の内で、ロックア
ップ領域が益々増えることが予想される。したがって、
ロックアップ状態でのトルク変動をロックアップダンパ
ーで吸収して、ロックアップ状態での振動を示減するこ
とが要望されている。
おいても、電子制御が実用化され、燃費を重視したエコ
ノミ−セレクトの場合、トルクコンバータで入力トルク
を増幅するトルクコンバータ領域でもロックアップする
ことが要望され、エンジンの運転領域の内で、ロックア
ップ領域が益々増えることが予想される。したがって、
ロックアップ状態でのトルク変動をロックアップダンパ
ーで吸収して、ロックアップ状態での振動を示減するこ
とが要望されている。
（発明の目的） 本発明は、ロックアップピストンに作用する油圧力を利
用して、簡単な構造でヒステリシストルクを発生できる
トルクコンバータのロックアップ装置を提供することを
目的としている。
用して、簡単な構造でヒステリシストルクを発生できる
トルクコンバータのロックアップ装置を提供することを
目的としている。
（発明の構成） （１）技術的手段 本発明は、トルクコンバータ１０のフロントカバー２２
とタービン羽根車１６の間に、フロントカバー２２側か
ら順次油圧力で摺動する環状のピストン２１ａおよびロ
ックアップダンパー２１を配置し、ピストン２１ａの圧
接力でロックアップダンパー２１の外周部に設けられた
フリクションプレート６０をフロントカバー２２側のフ
リクションプレート６４に圧接するトルクコンバータの
ロックアップ装置において、ピストン２１ａ内周の突起
７７をフロントカバー２２内周の凹部７６に軸方向への
み摺動可能に嵌合して、ロックアップ動作時にピストン
２１ａに働く油圧力によりピストン２１ａの中央部がタ
ービン羽根車１６側へ変形するようにピストン２１ａを
薄肉板状に形成し、前記ピストン２１ａの変形で、前記
ピストン２１ａの内周ボス部７１とタービン羽根車１６
のハブ４４との間隔Ｂを、ピストン２１ａの外周ボス部
７０がフロントカバー２２側のフリクションプレート６
４に圧接した後にピストン２１ａの内周ボス部７１と前
記ハブ４４が摺接してロックアップダンパーにヒステリ
シストルクを発生するように設定したことを特徴とする
トルクコンバータのロックアップ装置である。
とタービン羽根車１６の間に、フロントカバー２２側か
ら順次油圧力で摺動する環状のピストン２１ａおよびロ
ックアップダンパー２１を配置し、ピストン２１ａの圧
接力でロックアップダンパー２１の外周部に設けられた
フリクションプレート６０をフロントカバー２２側のフ
リクションプレート６４に圧接するトルクコンバータの
ロックアップ装置において、ピストン２１ａ内周の突起
７７をフロントカバー２２内周の凹部７６に軸方向への
み摺動可能に嵌合して、ロックアップ動作時にピストン
２１ａに働く油圧力によりピストン２１ａの中央部がタ
ービン羽根車１６側へ変形するようにピストン２１ａを
薄肉板状に形成し、前記ピストン２１ａの変形で、前記
ピストン２１ａの内周ボス部７１とタービン羽根車１６
のハブ４４との間隔Ｂを、ピストン２１ａの外周ボス部
７０がフロントカバー２２側のフリクションプレート６
４に圧接した後にピストン２１ａの内周ボス部７１と前
記ハブ４４が摺接してロックアップダンパーにヒステリ
シストルクを発生するように設定したことを特徴とする
トルクコンバータのロックアップ装置である。
（２）（作用） ロックアップ動作時にエンジン動力は、ロックアップダ
ンパーのフリクションプレートからと、ロックアップピ
ストンが摺接するハブからの両方から伝わり、ロックア
ップピストンとハブとの間でヒステリシストルクを発生
する。
ンパーのフリクションプレートからと、ロックアップピ
ストンが摺接するハブからの両方から伝わり、ロックア
ップピストンとハブとの間でヒステリシストルクを発生
する。
（実施例） （１）第１実施例 本発明を例えば建設機械等の重車輌の自動変速機に適用
した場合を示す第１図において、１０は４要素２段型の
トルクコンバータである。トルクコンバータ１０の後段
には図示しない前進３速、後進１速の変速機が連結され
ている。この変速機は前述の実開昭６２−９８８５７号
に記載のように１個の遊星キャリアを共有する第１遊星
ギャ、第２遊星ギャからなる遊星ギャ列および遊星ギャ
列を制御するクラッチ或はブレーキを有している。この
変速機、トルクコンバータ１０および油圧変速段制御装
置で自動変速機が構成されている。
した場合を示す第１図において、１０は４要素２段型の
トルクコンバータである。トルクコンバータ１０の後段
には図示しない前進３速、後進１速の変速機が連結され
ている。この変速機は前述の実開昭６２−９８８５７号
に記載のように１個の遊星キャリアを共有する第１遊星
ギャ、第２遊星ギャからなる遊星ギャ列および遊星ギャ
列を制御するクラッチ或はブレーキを有している。この
変速機、トルクコンバータ１０および油圧変速段制御装
置で自動変速機が構成されている。
トルクコンバータ１０はポンプ１４、タービン１６、固
定ステータ１８、逆転ステータ２０、ロックアップダン
パー２１（ロックアップクラッチ）からなり、フロント
カバー２２からポンプ１４にエンジンの動力が伝達され
る構造である。
定ステータ１８、逆転ステータ２０、ロックアップダン
パー２１（ロックアップクラッチ）からなり、フロント
カバー２２からポンプ１４にエンジンの動力が伝達され
る構造である。
ロックアップダンパー２１とフロントカバー２２との間
にはピストン２１ａが摺動自在に設けられており、ピス
トン２１ａが油圧力でロックアップダンパー２１方向へ
摺動した時に、ロックアップダンパー２１の両面がトル
ク伝達面になる所謂加圧ピストン型になっている。
にはピストン２１ａが摺動自在に設けられており、ピス
トン２１ａが油圧力でロックアップダンパー２１方向へ
摺動した時に、ロックアップダンパー２１の両面がトル
ク伝達面になる所謂加圧ピストン型になっている。
次に、フロントカバー２２とタービン１６（タービン羽
根車）の間に配置されているロックアップダンパー２１
の詳細を説明する。
根車）の間に配置されているロックアップダンパー２１
の詳細を説明する。
第１図中で、タービン１６はタービンブレード４０、タ
ービンシェル４２、ハブ４４等から形成されている。タ
ービンシェル４２の内周部は、ハブ４４の外周部後面に
リベット４６で固定されており、ハブ４４の外周部前面
には詳しくは後述するロックアップダンパー２１がリベ
ット４６で共締めされている。
ービンシェル４２、ハブ４４等から形成されている。タ
ービンシェル４２の内周部は、ハブ４４の外周部後面に
リベット４６で固定されており、ハブ４４の外周部前面
には詳しくは後述するロックアップダンパー２１がリベ
ット４６で共締めされている。
ハブ４４の内周部はタービン軸１６ａの前端部にスプラ
イン嵌合しており、ハブ４４はスラストベアリング４４
ａ、逆転ステータ２０のハブ４５の内周部前端部４５ａ
で軸方向の移動が禁止された状態で保持されている。
イン嵌合しており、ハブ４４はスラストベアリング４４
ａ、逆転ステータ２０のハブ４５の内周部前端部４５ａ
で軸方向の移動が禁止された状態で保持されている。
フロントカバー２２には詳しくは後述する本発明の要旨
である略環状のピストン２１ａがリング４８、４８ａを
介して液密状態で軸方向に摺動自在に嵌合しており、フ
ロントカバー２２とピストン２１ａの間には油室５０が
形成されている。フロントカバー２２の中央部には通路
５０ａが穿孔されており、通路５０ａの図中の上端部は
空間５０ｂ、隙間５０ｃを通じて油室５０に連通してい
る。又通路５０ａの下端部は空間５０ｄを介して、ター
ビン軸１６ａの通路１６ｂに繋がっている。
である略環状のピストン２１ａがリング４８、４８ａを
介して液密状態で軸方向に摺動自在に嵌合しており、フ
ロントカバー２２とピストン２１ａの間には油室５０が
形成されている。フロントカバー２２の中央部には通路
５０ａが穿孔されており、通路５０ａの図中の上端部は
空間５０ｂ、隙間５０ｃを通じて油室５０に連通してい
る。又通路５０ａの下端部は空間５０ｄを介して、ター
ビン軸１６ａの通路１６ｂに繋がっている。
ピストン２１ａとタービンシェル４２の間には、前記ロ
ックアップダンパー２１が配置されている。このロック
アップダンパー２１は第１リティニングプレート５２、
第２リティニングプレート５４、サポートディスク５
６、トーションスプリング５８、フリクションプレート
６０、ストップピン６２等から構成されている。
ックアップダンパー２１が配置されている。このロック
アップダンパー２１は第１リティニングプレート５２、
第２リティニングプレート５４、サポートディスク５
６、トーションスプリング５８、フリクションプレート
６０、ストップピン６２等から構成されている。
第１リティニングプレート５２は略区板状をなし、第１
リティニングプレート５２には円周方向に等間隔に隔て
て例えば６箇所にトーションスプリング５８を収容する
窓孔５３が形成されている。又窓孔５３の間には円周方
向に等間隔を隔てて３箇所にストップピン６２が貫通す
る孔５３ａが穿孔されている。更に第１リティニングプ
レート５２の内周部には前記リベット４６が貫通する８
個の孔５３ｂが円周方向に等間隔を隔てて穿孔されてい
る。
リティニングプレート５２には円周方向に等間隔に隔て
て例えば６箇所にトーションスプリング５８を収容する
窓孔５３が形成されている。又窓孔５３の間には円周方
向に等間隔を隔てて３箇所にストップピン６２が貫通す
る孔５３ａが穿孔されている。更に第１リティニングプ
レート５２の内周部には前記リベット４６が貫通する８
個の孔５３ｂが円周方向に等間隔を隔てて穿孔されてい
る。
以上の両リティニングプレート５２、５４の内周部を第
１図に示すように衝合した状態では、孔５３ｂ、５５ｂ
を前記リベット４６が貫通して、ハブ４４の前面に共締
めされている。この状態ではタービンシェル４２に対向
する第２リティニングプレート５４の後面はタービンシ
ェル４２の前面に沿って半径方向外方へ伸びており、タ
ービンシェル４２と第２リティニングプレート５４の間
のクリアランスＣは極く僅かに設定されている。
１図に示すように衝合した状態では、孔５３ｂ、５５ｂ
を前記リベット４６が貫通して、ハブ４４の前面に共締
めされている。この状態ではタービンシェル４２に対向
する第２リティニングプレート５４の後面はタービンシ
ェル４２の前面に沿って半径方向外方へ伸びており、タ
ービンシェル４２と第２リティニングプレート５４の間
のクリアランスＣは極く僅かに設定されている。
両リティニングプレート５２、５４の間にはサポートデ
ィスク５６が挟まれている。このサポートディスク５６
はストップ６２で両リティニングプレート５２、５４の
外周部を締め付けた状態で両リティニングプレート５
２、５４に対して所定の捩れ角の範囲で円周方向に摺動
自在である。また、ピストン２１ａが油圧力で後方へ摺
動するとフリクションプレート６０の両摩耗面６０ｂ、
６０ｃはフリクションプレート６４に圧接して、ロック
アップ時のトルク伝達面になるように構成されている。
ィスク５６が挟まれている。このサポートディスク５６
はストップ６２で両リティニングプレート５２、５４の
外周部を締め付けた状態で両リティニングプレート５
２、５４に対して所定の捩れ角の範囲で円周方向に摺動
自在である。また、ピストン２１ａが油圧力で後方へ摺
動するとフリクションプレート６０の両摩耗面６０ｂ、
６０ｃはフリクションプレート６４に圧接して、ロック
アップ時のトルク伝達面になるように構成されている。
トルクコンバータ１０のポンプ１４はハブ１４ａで軸支
されており、ハウジング１２の隔壁６６とハブ１４ａの
間にはオイルシール６８が介装されている。なお、ロッ
クアップダンパー２１の各部品の詳細構造については前
述の実開昭６２−９８８５７号に詳しく記載されてい
る。
されており、ハウジング１２の隔壁６６とハブ１４ａの
間にはオイルシール６８が介装されている。なお、ロッ
クアップダンパー２１の各部品の詳細構造については前
述の実開昭６２−９８８５７号に詳しく記載されてい
る。
前記ピストン２１ａは薄肉のアルミ鋳物製であり、ピス
トン２１ａの外周部には全周にわたって連続した環状の
外周ボス部７０が一体に形成され、内周部には同様に環
状の内周ボス部７１が突出している。外周ボス部７０の
端面７２はフリクションプレート６４に間隔Ａを隔てて
対向している。内周ボス部７１の摺接面７３はタービン
羽根車４０のハブ４４の摺接面７４に間隔Ｂを隔てて対
向している。摺接面７３、７４は滑らかに摺接し得るよ
うな平滑面に仕上げられている。
トン２１ａの外周部には全周にわたって連続した環状の
外周ボス部７０が一体に形成され、内周部には同様に環
状の内周ボス部７１が突出している。外周ボス部７０の
端面７２はフリクションプレート６４に間隔Ａを隔てて
対向している。内周ボス部７１の摺接面７３はタービン
羽根車４０のハブ４４の摺接面７４に間隔Ｂを隔てて対
向している。摺接面７３、７４は滑らかに摺接し得るよ
うな平滑面に仕上げられている。
間隔Ａと間隔Ｂの寸法差は、 Ｂ−Ａ＝δ……（１） 設定されている。更に、このδは油室５０に働く通常の
定常圧でピストン２１ａの内周部が撓む撓み量に設定さ
れている。本件発明者による試験によると、油室５０の
油圧を５．０kg／cm2に上げた場合、外周ボス部７０は
フリクションプレート６４に圧接して撓まないが、内周
ボス部７１は油圧で押されて約１．５mm撓むことが確認
されている。
定常圧でピストン２１ａの内周部が撓む撓み量に設定さ
れている。本件発明者による試験によると、油室５０の
油圧を５．０kg／cm2に上げた場合、外周ボス部７０は
フリクションプレート６４に圧接して撓まないが、内周
ボス部７１は油圧で押されて約１．５mm撓むことが確認
されている。
したがって、外周ボス部７０がフリクションプレート６
４を押圧してロックアップ動作が完了する時に、摺接面
７３と摺接面７４が摺接してヒステリシストルクを発生
するようになっている。
４を押圧してロックアップ動作が完了する時に、摺接面
７３と摺接面７４が摺接してヒステリシストルクを発生
するようになっている。
フロントカバー２２の内周ボス部７１の外方側近傍に
は、円周方向の複数箇所に凹部７６が形成されている。
この凹部７６にはピストン２１ａの突起７７が嵌合して
おり、凹部７６と突起７７でピストン２１ａは軸方向に
摺動自在に、かつフロントカバー２２と一体に回転する
ように連結している。
は、円周方向の複数箇所に凹部７６が形成されている。
この凹部７６にはピストン２１ａの突起７７が嵌合して
おり、凹部７６と突起７７でピストン２１ａは軸方向に
摺動自在に、かつフロントカバー２２と一体に回転する
ように連結している。
なお、ピストン２１ａはアルミ鋳物製に限らず、一層薄
い板金製でもよいし、外周部と内周部のボスを鋳物で形
成し、鋳物製の両ボスを板金製の環状板で連結する組合
せ型にもできる。
い板金製でもよいし、外周部と内周部のボスを鋳物で形
成し、鋳物製の両ボスを板金製の環状板で連結する組合
せ型にもできる。
次に作用を説明する。トルクコンバータ１０のフロント
カバー２２とタービン軸１６ａをロックアップダンパー
２１で連結するロックアップ時には、通路１６ｂから圧
油が空間５０ｄ、通路５０ａ、空間５０ｂ、隙間５０ｃ
を通って油室５０へ供給される。油室５０へ流入した圧
油の油圧がピストン２１ａの広い受圧面に働き、ピスト
ン２１ａを後方へ押すと、ピストン２１ａから油圧力で
ロックアップダンパー２１のフリクションプレート６０
はフロントカバー側のフリクションプレート６４に圧接
される。
カバー２２とタービン軸１６ａをロックアップダンパー
２１で連結するロックアップ時には、通路１６ｂから圧
油が空間５０ｄ、通路５０ａ、空間５０ｂ、隙間５０ｃ
を通って油室５０へ供給される。油室５０へ流入した圧
油の油圧がピストン２１ａの広い受圧面に働き、ピスト
ン２１ａを後方へ押すと、ピストン２１ａから油圧力で
ロックアップダンパー２１のフリクションプレート６０
はフロントカバー側のフリクションプレート６４に圧接
される。
このとき、フリクションプレート６４からフリクション
プレート６０へ伝わるトルクは両摩耗面６０ｂ、６０ｃ
の広い面積で伝わり、低回転運転が多く、油室５０の圧
力が比較的低圧の建設機械用トルクコンバータ１０でも
大きなトルクが伝達される。
プレート６０へ伝わるトルクは両摩耗面６０ｂ、６０ｃ
の広い面積で伝わり、低回転運転が多く、油室５０の圧
力が比較的低圧の建設機械用トルクコンバータ１０でも
大きなトルクが伝達される。
一方、ピストン２１ａの外周ボス部７０、内周ボス部７
１は間隔Ａ、Ｂが前記（１）式の関係に設定されている
ので、外周ボス部７０でフリクションプレート６４を押
し付けるロックアップ完了時には、内周ボス部７１の摺
接面７３はハブ４４の摺接面７４に摺接し、摺接面７
３、７４間でヒステリシストルクが発生する。
１は間隔Ａ、Ｂが前記（１）式の関係に設定されている
ので、外周ボス部７０でフリクションプレート６４を押
し付けるロックアップ完了時には、内周ボス部７１の摺
接面７３はハブ４４の摺接面７４に摺接し、摺接面７
３、７４間でヒステリシストルクが発生する。
したがって、ロックアップダンパー２１に入力されるエ
ンジンのトルク変動等の回転振動は、摺接面７３、７４
間のヒステリシストルクで減衰し、ロックアップ領域を
拡げてもエンジンのトルク変動が駆動系に伝わることを
防止して運転フィーリングが向上する。
ンジンのトルク変動等の回転振動は、摺接面７３、７４
間のヒステリシストルクで減衰し、ロックアップ領域を
拡げてもエンジンのトルク変動が駆動系に伝わることを
防止して運転フィーリングが向上する。
（２）第２実施例 本発明の第２実施例を示す第２図で第１図と異なる部分
を説明すると、内周ボス部７１とハブ４４の摺接面７４
との間には、摩擦板８０が設けられている。摩擦板８０
は環状のプレート８１の図中の右端面にフェーシング８
２を固着してある。
を説明すると、内周ボス部７１とハブ４４の摺接面７４
との間には、摩擦板８０が設けられている。摩擦板８０
は環状のプレート８１の図中の右端面にフェーシング８
２を固着してある。
プレート８１はフロントカバー２２のスプライン８３に
スプライン嵌合するスプライン内歯８４を有している。
スプライン嵌合するスプライン内歯８４を有している。
フェーシング８２と摺接面７４との間には間隔Ｂが隔て
られており、間隔Ｂと間隔Ａの寸法差は前記（１）式と
同様に設定されている。
られており、間隔Ｂと間隔Ａの寸法差は前記（１）式と
同様に設定されている。
この第２実施例では、摩擦板８０のフェーシング８２が
摺接面７４に摺接するので、第１図の場合より更に大き
なヒステリシストルクが発生する。
摺接面７４に摺接するので、第１図の場合より更に大き
なヒステリシストルクが発生する。
（３）第３実施例 本発明の第３実施例を示す第３図で第１図と異なる部分
だけを説明すると、内周ボス部７１とハブ４４の摺接面
７４との間には、摩擦板８０とコーンスプリング８６
（ばね部材）が設けられている。摩擦板８０のフェーシ
ング８２と摺接面７４との間には間隔Ｂが隔てられてお
り、間隔Ｂと間隔Ａの寸法差は前記（１）式と同様に設
定されている。
だけを説明すると、内周ボス部７１とハブ４４の摺接面
７４との間には、摩擦板８０とコーンスプリング８６
（ばね部材）が設けられている。摩擦板８０のフェーシ
ング８２と摺接面７４との間には間隔Ｂが隔てられてお
り、間隔Ｂと間隔Ａの寸法差は前記（１）式と同様に設
定されている。
この第３実施例では、フェーシング８２と摺接面７４で
発生するヒステリシストルクの大きさをコーンスプリン
グ８６のばね力で一定に維持し、振動防止効果が安定す
る。
発生するヒステリシストルクの大きさをコーンスプリン
グ８６のばね力で一定に維持し、振動防止効果が安定す
る。
（別の実施例） （１）本発明は以上のようにサポートディスク５６をリ
ティニングプレート５２、５４で挾んだロックアップダ
ンパー２１に限らず、通常の形式のロックアップダンパ
ーにも適用できる。
ティニングプレート５２、５４で挾んだロックアップダ
ンパー２１に限らず、通常の形式のロックアップダンパ
ーにも適用できる。
（発明の効果） 以上説明したように本発明によるトルクコンバータのロ
ックアップ装置では、例えば第１図に示すようにロック
アップ動作時にピストン２１ａに働く油圧力によるピス
トン２１ａの変形で、前記ピストン２１ａの内周ボス部
７１とタービン羽根車１６のハブ４４との間隔Ｂを、ピ
ストン２１ａと前記ハブ４４が摺接してヒステリシスト
ルクを発生するように設定したので、外周ボス部７０で
フリクションプレート６４を押し付けるロックアップ完
了時には、内周ボス部７１の摺接面７３をハブ４４の摺
接面７４に摺接でき、摺接面７３、７４間でヒステリシ
ストルクを発生することができる。
ックアップ装置では、例えば第１図に示すようにロック
アップ動作時にピストン２１ａに働く油圧力によるピス
トン２１ａの変形で、前記ピストン２１ａの内周ボス部
７１とタービン羽根車１６のハブ４４との間隔Ｂを、ピ
ストン２１ａと前記ハブ４４が摺接してヒステリシスト
ルクを発生するように設定したので、外周ボス部７０で
フリクションプレート６４を押し付けるロックアップ完
了時には、内周ボス部７１の摺接面７３をハブ４４の摺
接面７４に摺接でき、摺接面７３、７４間でヒステリシ
ストルクを発生することができる。
したがって、ロックアップダンパー２１に入力されるエ
ンジンのトルク変動等の回転振動を、摺接面７３、７４
間のヒステリシストルクで減衰することができ、例えば
700〜800rpm.という低回転域から高回転域にまでロック
アップ領域を拡げてもエンジンのトルク変動が駆動系に
伝わることを防止して運転フィーリングが向上する。
ンジンのトルク変動等の回転振動を、摺接面７３、７４
間のヒステリシストルクで減衰することができ、例えば
700〜800rpm.という低回転域から高回転域にまでロック
アップ領域を拡げてもエンジンのトルク変動が駆動系に
伝わることを防止して運転フィーリングが向上する。
また、ピストン２１ａの内周部は、内周ボス部７１と摺
接面７４が摺接した後は、それ以上撓まないので、ピス
トン２１ａの厚さを薄くすることができ、ピストン２１
ａの質量を軽減できるとともに、トルクコンバータ１０
の幅Ｗを短縮できる。トルクコンバータ１０の分野では
僅な小型化が大きなコストダウンを招き、ピストン２１
ａの薄肉化の効果は大きい。
接面７４が摺接した後は、それ以上撓まないので、ピス
トン２１ａの厚さを薄くすることができ、ピストン２１
ａの質量を軽減できるとともに、トルクコンバータ１０
の幅Ｗを短縮できる。トルクコンバータ１０の分野では
僅な小型化が大きなコストダウンを招き、ピストン２１
ａの薄肉化の効果は大きい。
更に本発明によると、ロックアップ動作時にピストン２
１ａに働く油圧力によりピストン２１ａの中央部がター
ビン羽根車１６側へ変形するようにピストン２１ａを薄
肉板状に形成したので、ピストン２１ａの外周ボス部７
０がフロントカバー２２側のフリクションプレート６４
に圧接した後にピストン２１ａの内周ボス部７１と前記
ハブ４４が摺接することになり、ロックアップ動作完了
後に於ける制振効果が向上する。又ピストン２１ａ内周
の突起７７をフロントカバー２２内周の凹部７６に軸方
向へのみ摺動可能に嵌合しているので、摺接面７３、７
４の部分の摩擦が確実になり、フロントカバー２２側の
捩り振動に対する制振効果が向上する。摺接面７３、７
４へは充分に潤滑油が供給されるので、耐久性を維持す
ることができる。ロックアップ作動時、安定したロック
アップ圧がピストン２１ａの全面に作用する。ピストン
２１ａは外周と内周が摺接する程度に撓み、外周の摩擦
材は殆ど摩耗しない為、内周側には安定した撓み量が得
られる。即ち安定した荷重で摩擦減衰機構の摩擦材を押
し付ける為、安定した減衰が得られる。
１ａに働く油圧力によりピストン２１ａの中央部がター
ビン羽根車１６側へ変形するようにピストン２１ａを薄
肉板状に形成したので、ピストン２１ａの外周ボス部７
０がフロントカバー２２側のフリクションプレート６４
に圧接した後にピストン２１ａの内周ボス部７１と前記
ハブ４４が摺接することになり、ロックアップ動作完了
後に於ける制振効果が向上する。又ピストン２１ａ内周
の突起７７をフロントカバー２２内周の凹部７６に軸方
向へのみ摺動可能に嵌合しているので、摺接面７３、７
４の部分の摩擦が確実になり、フロントカバー２２側の
捩り振動に対する制振効果が向上する。摺接面７３、７
４へは充分に潤滑油が供給されるので、耐久性を維持す
ることができる。ロックアップ作動時、安定したロック
アップ圧がピストン２１ａの全面に作用する。ピストン
２１ａは外周と内周が摺接する程度に撓み、外周の摩擦
材は殆ど摩耗しない為、内周側には安定した撓み量が得
られる。即ち安定した荷重で摩擦減衰機構の摩擦材を押
し付ける為、安定した減衰が得られる。
第１図は本発明の第１実施例を示すトルクコンバータの
縦断面部分図、第２図は第２実施例の縦断面部分図、第
３図は第３実施例の縦断面部分図である。 １０……トルクコンバータ、１６……タービン羽根車、
２１……ロックアップダンパー、２１ａ……ピストン、
７０……外周ボス部、７１……内周ボス部、８０……摩
擦板、８６……コーンスプリング
縦断面部分図、第２図は第２実施例の縦断面部分図、第
３図は第３実施例の縦断面部分図である。 １０……トルクコンバータ、１６……タービン羽根車、
２１……ロックアップダンパー、２１ａ……ピストン、
７０……外周ボス部、７１……内周ボス部、８０……摩
擦板、８６……コーンスプリング
Claims (1)
- 【請求項１】トルクコンバータ１０のフロントカバー２
２とタービン羽根車１６の間に、フロントカバー２２側
から順次油圧力で摺動する環状のピストン２１ａおよび
ロックアップダンパー２１を配置し、ピストン２１ａの
圧接力でロックアップダンパー２１の外周部に設けられ
たフリクションプレート６０をフロントカバー２２側の
フリクションプレート６４に圧接するトルクコンバータ
のロックアップ装置において、ピストン２１ａ内周の突
起７７をフロントカバー２２内周の凹部７６に軸方向へ
のみ摺動可能に嵌合し、ロックアップ動作時にピストン
２１ａに働く油圧力によりピストン２１ａの中央部がタ
ービン羽根車１６側へ変形するようにピストン２１ａを
薄肉板状に形成し、前記ピストン２１ａの変形で、前記
ピストン２１ａの内周ボス部７１とタービン羽根車１６
のハブ４４との間隔Ｂを、ピストン２１ａの外周ボス部
７０がフロントカバー２２側のフリクションプレート６
４に圧接した後にピストン２１ａの内周ボス部７１と前
記ハブ４４が摺接してロックアップダンパーにヒステリ
シストルクを発生するように設定したことを特徴とする
トルクコンバータのロックアップ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62198550A JPH0643862B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | トルクコンバ−タのロックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62198550A JPH0643862B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | トルクコンバ−タのロックアップ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6446063A JPS6446063A (en) | 1989-02-20 |
| JPH0643862B2 true JPH0643862B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=16393036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62198550A Expired - Lifetime JPH0643862B2 (ja) | 1987-08-07 | 1987-08-07 | トルクコンバ−タのロックアップ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0643862B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4537533B2 (ja) * | 2000-04-27 | 2010-09-01 | 株式会社ユタカ技研 | 流体伝動装置のロックアップクラッチ |
| JP2007113659A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Exedy Corp | 流体式トルク伝達装置およびそれに用いられるロックアップ装置 |
| JP4863448B2 (ja) * | 2006-01-31 | 2012-01-25 | アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 | トルクコンバータにおける微振動の抑制機構 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61201948A (ja) * | 1985-03-06 | 1986-09-06 | Daikin Mfg Co Ltd | フライホイ−ル組立体 |
-
1987
- 1987-08-07 JP JP62198550A patent/JPH0643862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6446063A (en) | 1989-02-20 |
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