JPH0728379B2 - 動画像信号の雑音除去方法 - Google Patents

動画像信号の雑音除去方法

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JPH0728379B2
JPH0728379B2 JP60140971A JP14097185A JPH0728379B2 JP H0728379 B2 JPH0728379 B2 JP H0728379B2 JP 60140971 A JP60140971 A JP 60140971A JP 14097185 A JP14097185 A JP 14097185A JP H0728379 B2 JPH0728379 B2 JP H0728379B2
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moving image
motion
signal
screen
moving
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淳一 大木
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は動画像信号の雑音除去技術に関する。
(従来技術とその問題点) 従来第6図に示すような画面間の相関を利用した雑音除
去方法においては、たとえば画面間における差分が微小
な場合には利得を1未満たとえば(1/4〜1/2)、大きい
場合に利得を1とする非線形特性をもつ非直線回路が用
いられる。
第1図の画面1,2は連続する2枚の画面であるとする。
画面1の物体が矢印の方向に動いたとすると、画面2で
は画面1で物体の陰にかくれていた部分(斜線部分)が
現れる。
従来の雑音除去回路では、この斜線部分に発生した微小
画面間差分も雑音とみなされて非直線回路における利得
が1未満とされる影響で目に見える信号歪が発生し、こ
れが画面の汚れとなって画質を劣化させていた。すなわ
ち動きにつれて、動物体の後ろに尾を引く劣化として目
に見えていた。
(発明の目的) 本発明は、雑音除去回路において、非直線回路の特性の
切り換えを動画像の動きを用いて適応的に行うことによ
り、動物体の陰から現われた部分に発生する画質劣化を
防止した雑音除去をすることにある。
(発明の構成) 上記目的を達成するために、本発明は、動画像のフレー
ム間相関を用いた動画像信号の雑音除去方法であって、
動画像信号の動きを検出し、前記動き検出結果を一時的
に記憶しておき、次の画面で得た動き検出結果と比較
し、前記記憶しておいた検出結果が動きであることを示
している領域で、かつ、前記次の画面の動き検出結果で
は、静止領域に変わった部分を動画像の陰から新たに現
れる背景部として検出し、検出された背景部について
は、雑音除去の程度を弱めるようにしたものである。
(発明の原理) 本発明においては、まず動画像信号を動き領域と静止領
域に分離する。この分離方法はすでに幾つか知られてい
る。
例えば特願昭59-194110号明細書「動画像信号の動静分
離装置」にあるように、画面をある大さのブロックに分
割しブロック内の各画素のフレーム差分値の絶対値をブ
ロック内で加算し、この加算結果と定められたしきい値
との大小比較により、該ブロックの動静判定を行う方法
がある。
あるいは、グラジェント法と呼ばれる方法を用いて、フ
レーム内の輝度勾配とフレーム差分値から、画素単位の
動ベクトルを求め、この動ベクトルがゼロでない画素の
集合をもって、動領域とすることができる。
本発明においては、動静分離の方法は、いずれの方法で
も構わない。動物体の後ろに尾を引くような劣化が発生
する原因は前述のように、動物体の陰から現われる部分
にも非線形特性を適用するからである。すなわち、第1
図中の斜線部分にも無差別的に雑音除去を実行したため
であり、この部分の雑音除去の程度を切り換えることに
より、この劣化が防止される。
本方式においては、第2図に示す動き検出器により入力
の動画像信号から動きを検出し、動き検出結果の時間変
化を用いて動き部分と動物体の陰から現れる部分を区別
し、動物体の陰から現われる部分に対しては非直線回路
の特性の切り換えまたは適用を停止することのできると
ころの停止信号を雑音除去回路に与える。
雑音除去回路は動き検出器から与えられた停止信号によ
り全入力信号に対して利得を1または1に近い値(たと
えば3/4,7/8,15/16,…など)とする。このようにする
と、画質劣化は全くなくなる。
次に第3図を用いて動物体の陰から現われる部分の検出
方法について説明する。第3図のAの斜線部はある画面
における動物体の位置を示す。動き検出器はこの画面を
一時的に記憶しておく。第3図のBの斜線部は第3図A
の次の画面における動物体の位置を示す。
動き検出器はBの画面が入力されたときに1画面前に記
憶しておいたAの画面との画面間で画像信号の比較判定
を行ない動物体有りから無しへの変化のあった部分を検
出する。この部分が画面Aにおいて動物体の陰になって
いた部分である。第3図Cの破線部分は動物体の位置を
示し、斜線部分は動物体の陰から新たに現われた部分を
示す。
動き検出器は第3図Cにおける斜線の部分すなわち動物
体の陰から現われた部分を雑音除去の程度の切り換えを
行なう部分とし、停止信号を雑音除去回路に与える。
このように動物体の陰から現われる部分においては、非
直線回路の特性の切り換えまたは適用を停止し量子化雑
音の発生を抑え画質の劣化を防ぐ。このようにして画質
劣化のない雑音除去方式が得られる。
(実施例) 第4図を用いて、本発明の実施例について詳細に説明す
る。入力の動画像信号は線101を介して減算器1に供給
される。
減算器1は、入力の動画像信号とフレームメモリー6か
ら供給される1画面時間遅延した予測信号との減算を行
ない、出力として差分信号を非直線回路4に供給すると
ともに線102を介して動き検出器2にも供給する。
動き検出器2は、減算器1から供給された差分信号から
動きを検出し、この動きを示す信号を用いて動物体の陰
から現われた部分を判定し、動物体の陰から現われた部
分に対しては非直線回路の特性の切り換えまたは動作を
停止させることのできるところの停止信号を非直線回路
4に供給する。
非直線回路4は減算器1から供給された差分信号に対し
て利得を与えるが、動き検出器2から供給された停止信
号の有無および入力信号振幅により、この利得を1ある
いは1未満とする動作を行なう。
非直線回路4は通常は微小入力振幅に対しては1未満
の、大振幅に対しては1なる利得を与えるが、動き検出
器2から停止信号が与えられたときには、入力振幅の大
小にかかわらず利得を1または1に近い値とし信号歪の
発生を抑える。
非直線回路4の出力は加算器5に供給される。加算器5
は非直線回路4の出力信号と、フレームメモリー6から
供給される予測信号との加算を行なう。加算器5の出力
はフレームメモリー6に供給されるとともに線501を介
して雑音除去された動画像信号として出力される。
フレームメモリー6は雑音除去された動画像信号を1フ
レーム時間遅延し、予測信号として減算器1及び加算器
5に供給する。つぎに第5図を参照して動き検出器2の
動作について説明する。減算器1から線102を介して差
分信号は閾値回路204に供給される。
閾値回路204は差分信号の有意差判定を行ない、有意差
の集合を動き部分とみなす。
閾値回路204で判定された有意差信号はメモリー201およ
び判定器202に供給される。メモリー201は有意差信号す
なわち動き部分を表わす情報を記憶しておく1ビットの
フレームメモリーである。
ある画面Aにおいて閾値回路204から供給された動き部
分を示す信号を一時的に記憶しておき、次の画面Bにお
ける動き部分を示す信号が与えられたときに記憶してお
いた画面Aの動き部分を示す信号を判定器202に与える
とともに画面Bにおける動き部分を示す信号を記憶す
る。
判定器202はメモリー201から与えられた画面Aの動き部
分を示す信号と今入力された画面Bの動き部分を示す信
号との比較判定を行なうが、前の画面で動き、次の画面
で静止となったとき、そこが新たに現われた陰(背景)
の部分として判定する。
判定器202で判定された動物体の陰から新たに現われた
部分を示す信号は、非直線回路の特性の切り換えまたは
適用を停止することのできるところの停止信号として線
203を介して非直線回路4に与える。
なお以上の説明においては、動き検出方法としてはフレ
ーム差分のみを用いた動き検出方法を用いた場合につい
てのみ述べたが、動き検出方法としてグラジェント法を
用いる場合は、閾値回路204を、グラジェント法を用い
た動き検出回路におきかえればよい。
また停止信号をブロック単位に行なう場合には、閾値回
路204の出力をブロック毎に累算する回路を設け、この
回路の出力をメモリー201、判定器202に供給するように
構成すればよい。
(発明の効果) 以上詳しく説明したように、動物体の陰から現われる部
分においては従来問題となっていた画面の汚れが尾を引
くように見える画質の劣化を無くし、それ以外の部分の
雑音を画質の劣化なく除去する雑音除去方法が実現され
る。このように本発明を実用に供するとその効果はきわ
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明の原理を説明する
図、第4図は本発明の実施例を説明する図、第5図は本
発明の実施例に用いられる動き検出器を説明する図、第
6図は従来の雑音除去方法を説明する図である。 図において 1……減算器、2……動き検出器、4……非直線回路 5……加算器、6……フレームメモリー、201……メモ
リー 202……判定器、204……閾値回路 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像のフレーム間相関を用いた動画像信
    号の雑音除去方法であって、動画像信号の動きを検出
    し、前記動き検出結果を一時的に記憶しておき、次の画
    面で得た動き検出結果と比較し、前記記憶しておいた検
    出結果が動きであることを示している領域で、かつ、前
    記次の画面の動き検出結果では、静止領域に変わった部
    分を動画像の陰から新たに現れる背景部として検出し、
    検出された背景部については、雑音除去の程度を弱める
    ことを特徴とする動画像信号の雑音除去方法。
JP60140971A 1985-06-27 1985-06-27 動画像信号の雑音除去方法 Expired - Lifetime JPH0728379B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3029485U (ja) * 1995-12-31 1996-10-01 大庭ビルメインテナンス株式会社 鳥類忌避装置

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