JP2956016B2 - 動き適応型雑音除去装置 - Google Patents

動き適応型雑音除去装置

Info

Publication number
JP2956016B2
JP2956016B2 JP13262090A JP13262090A JP2956016B2 JP 2956016 B2 JP2956016 B2 JP 2956016B2 JP 13262090 A JP13262090 A JP 13262090A JP 13262090 A JP13262090 A JP 13262090A JP 2956016 B2 JP2956016 B2 JP 2956016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
median filter
signal
noise
kernel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13262090A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0430676A (ja
Inventor
和正 小林
俊幸 山本
正英 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP13262090A priority Critical patent/JP2956016B2/ja
Publication of JPH0430676A publication Critical patent/JPH0430676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2956016B2 publication Critical patent/JP2956016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、画像中のインパルス性雑音を時間方向にカ
ーネルを有するメディアンフィルタを用いて除去する動
き適応型雑音除去装置に関するものである。
[発明の概要] 本発明は画像中に混入するインパルス性雑音を除去す
る装置に関するもので、 時間方向にカーネルを有するメディアンフィルタの入
力と出力との差信号中から雑音の混入した画素を指示す
る制御信号を抽出し、これによって上記メディアンフィ
ルタの入力あるいは出力を切り替え出力することによ
り、 画像の動き部分における劣化を低減しながら雑音の除
去を行うことができるようにしたものである。
[従来の技術] 本出願人は既に、テレビジョン信号の雑音除去のため
に時間方向にカーネルを有するメディアンフィルタを適
用することを提案している(例えば、「映像信号用リア
ルタイム順序フィルタLSIとそのノイズ除去への応
用」;平成元年度信学秋季全大、C−130,「メディアン
フィルタを用いたテレビ信号中の雑音除去」;平成2年
度信学春季全大、D−270,特願平01−221780号)。
上記報告・提案においては、RGB信号に対してもNTSC
コンポジット信号に対しても、時間方向にカーネルを有
することが有利であることを示した。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来報告・提案は、時間方向にカーネルを持
たせたメディアンフィルタによって効果的にテレビ信号
中の雑音を除去しようとするものである。
しかし、上記報告・提案においては、カーネルを時間
方向に設定することによって生じる可能性のある動き部
分での不具合については考慮していなかった。
すなわち上記報告・提案においては、仮に動きのある
領域を処理する場合、カーネル内の各画素が持っている
信号レベルに関する類似度は必ずしも高くない場合が頻
繁に発生し、これが原画像内にはめ込まれることによっ
て視覚的に不自然な部位(特に動きのあるエッジ部で、
ジャーネキネス様の劣化が目立つ場合がある)が生ずる
場合があった。
換言すれば、従来のフィルタでは雑音低減効果は有る
ものの、画像の動き部分で歪(動きの不自然さ)による
画質劣化が生じ得るという欠点があった。
よって本発明の目的は、このような欠点を除き、ノイ
ズ低減効果を確保しつつ、画像の動き部分における歪の
発生を抑制し、総合的に良質の画像を得ることのできる
メディアンフィルタを備えた動き適応型雑音除去装置を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明に係る動き適応
型雑音除去装置は、時間方向にカーネルを有するメディ
アンフィルタを用いて、テレビジョン信号中の雑音を除
去する動き適応型雑音除去装置であって、前記メディア
ンフィルタの入力と出力の差を求める第1の減算手段
と、前記第1の減算手段の出力を導入し、該出力の絶対
値を求める絶対値手段と、前記絶対値手段の出力に対し
て垂直方向の収縮処理および膨張処理を施すことによ
り、動き領域において前記メディアンフィルタによって
生じる歪成分を抽出する収縮・膨張手段と、前記絶対値
手段の出力と前記収縮・膨張手段の出力の差を求めるこ
とにより、インパルス性雑音に対応した成分を抽出する
第2の減算手段と、前記第2の減算器の出力に応答し
て、前記メディアンフィルタの出力または入力を選択し
て送出する選択手段とを具備したものである。
[作 用] 本発明では、メディアンフィルタに於て原信号と出力
信号との差信号中から雑音を含んだ画素の位置を指示す
る信号を抽出する回路を有し、この信号によって前記メ
ディアンフィルタの入力または出力のいずれかを選択し
て出力することのできるようにしたものである。
[実施例] 次に、本発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
第1図は、本発明を適用した動き適応型雑音除去装置
の一実施例を示す。本実施例では、信号入力端子1に印
加される信号を入力とし、時間方向にカーネルを有する
メディアンフィルタ10と、このメディアンフィルタ10の
入力と出力の間の差をとる減算器20と、減算器20の出力
の絶対値をとる絶対値回路30と、この絶対値回路30の出
力を入力とする垂直方向の最小値回路40と、これに直列
に接続された垂直方向の最大値回路50と、この最大値回
路50の出力を前記絶対値回路30の出力から減ずる減算器
60と、この減算器60の出力によって前記メディアンフィ
ルタ10の入力又は出力のいずれか一方を選択するセレク
タ70と、このセレクタ70の出力に接続された出力端子2
とを含む。
次に、第1図の各構成要素の動作について説明する。
メディアンフィルタ10は、時間(テンポラル)方向へ
カーネルを有するフィルタである。
第2図は、このような時間方向にカーネルを有するメ
ディアンフィルタにおけるカーネル内画素の配置の一例
を示す図である。特に、テレビジョン信号においては、
単に雑音が除去されるだけではなく、画面内の様々な部
位における図形的な変形をできる限り少なく抑えること
が望まれるため、コンポジット信号処理においても、あ
るいは、コンポーネント信号処理においても、空間(フ
ィールド)内のカーネルで処理するより時間方向のカー
ネルで処理する方が、主観評価の結果として、高い評点
をとることが本出願人の発表により判明している(先に
[従来技術]の項で述べた論文)。
一方、この種の処理では、静止画の場合には雑音除去
効果が極めて高いが動きのある領域において逆に画質を
劣化させる場合がある。
以下に、その改善のための回路について述べる。
減算器20と絶対値回路30は、メディアンフィルタ10に
よって生じた歪を検出するための前処理部である。絶対
値回路30の出力信号には、動き領域であり、かつメデ
ィアンフィルタ10で大きな劣化となる領域成分と、 メディンアンタ10によって除去されたインパルス性の
雑音成分とを含んでいる。
上記2種類の信号成分は、インパルス性雑音が通常1
走査線分の幅しか持たないという性質を利用して、垂直
方向の収縮・膨張操作によって分離できる。
垂直方向の最小値回路40と最大値回路50とは、ともに
第3図に示す2タップ長のカーネルを有し、それぞれ1
走査線分画像を収縮あるいは膨張させることができるも
のである。最小値回路40では、前記歪信号中に含まれる
1走査線幅のインパルス性雑音を除去する。
しかし、このままでは、その他の(動き領域で生じた
歪)領域もまた1走査線分縮んでいるため、最大値フィ
ルタ50により、これを広げておく。その結果得られた信
号は、動き領域に於てメディアンフィルタ10により発生
した歪に極めて近いものである。
結局、絶対値回路30の出力から、最大値回路50の出力
を減算器60によって減ずることにより、インパルス性雑
音に対応した信号だけを抽出することになる。
このようにして得られた信号によって、雑音が混入し
ていると判定された画素には、メディアンフィルタ10の
出力を用い、そうでない場合には原信号をそのまま通過
させることにより、動きによって画像の劣化を招来する
ことなく雑音の除去が行える。
[発明の効果] 以上説明したとおり本発明によれば、雑音の除去の観
点において時間方向にカーネルを有するメディアンフィ
ルタの除去性能を大きく損なうことなく、しかも従来問
題となっていた動き領域での画像劣化を大幅に低減する
ことができる。
更に詳述すれば、本発明では、メディアンフィルタの
出力と原画像との差信号が、メディアンフィルタによっ
て除去されたインパルス性雑音と、動き領域において生
じた歪部分とからなり、かつ雑音が定常走査線1本分の
幅のみを有することに着目し、前記差信号に垂直方向の
収縮・膨張操作を施すことによって、これからインパル
ス性雑音に対応する部分を取り出し、これによって雑音
と判定された部位にはメディアンフィルタの出力を、ま
た、そうでない部位には原信号を直接通過させる構成と
してあるので、動きの有無に無関係に、効果的な雑音除
去を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した動き適用型雑音除去装置の一
実施例を示す図、 第2図は時間方向にカーネルを有するメディアンフィル
タにおけるカーネル内画素配置の一例を示す図、 第3図は本発明の一実施例における垂直方向の最大値・
最小値回路のカーネルを示す図である。 1……信号入力端子、 2……出力端子、 3……原信号、 4……メディアン処理出力信号、 5……歪成分、 6……雑音成分、 10……メディアンフィルタ回路(テンポラルカーネ
ル)、 20……減算器1、 30……絶対値回路、 40……最小値回路(垂直方向カーネル)、 50……最大値回路(垂直方向カーネル)、 60……減算器2、 70……セレクタ、 7……動領域歪信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時間方向にカーネルを有するメディアンフ
    ィルタを用いて、テレビジョン信号中の雑音を除去する
    動き適応型雑音除去装置であって、 前記メディアンフィルタの入力と出力の差を求める第1
    の減算手段と、 前記第1の減算手段の出力を導入し、該出力の絶対値を
    求める絶対値手段と、 前記絶対値手段の出力に対して垂直方向の収縮処理およ
    び膨張処理を施すことにより、動き領域において前記メ
    ディアンフィルタによって生じる歪成分を抽出する収縮
    ・膨張手段と、 前記絶対値手段の出力と前記収縮・膨張手段の出力の差
    を求めることにより、インパルス性雑音に対応した成分
    を抽出する第2の減算手段と、 前記第2の減算器の出力に応答して、前記メディアンフ
    ィルタの出力または入力を選択して送出する選択手段と を具備したことを特徴とする動き適応型雑音除去装置。
JP13262090A 1990-05-24 1990-05-24 動き適応型雑音除去装置 Expired - Fee Related JP2956016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13262090A JP2956016B2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 動き適応型雑音除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13262090A JP2956016B2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 動き適応型雑音除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0430676A JPH0430676A (ja) 1992-02-03
JP2956016B2 true JP2956016B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=15085588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13262090A Expired - Fee Related JP2956016B2 (ja) 1990-05-24 1990-05-24 動き適応型雑音除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2956016B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2305054B (en) * 1995-08-29 2000-03-22 British Broadcasting Corp Blemish concealment in video signals

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0430676A (ja) 1992-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2947186B2 (ja) フリッカ軽減回路
EP0556501B1 (en) Video motion detectors
EP0762740B1 (en) Blemish concealment in video signals
JP2853298B2 (ja) テレビジョン信号の処理装置
JP3286120B2 (ja) ノイズ除去回路
JP3231309B2 (ja) 動き情報信号検出回路
JP2956016B2 (ja) 動き適応型雑音除去装置
JPH0856316A (ja) 画像処理装置
JP3106831B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH03190473A (ja) ビデオ信号処理装置
JP3359439B2 (ja) ノイズ低減回路
JP3014102B2 (ja) 輪郭補正回路
JP3111850B2 (ja) ノイズ除去回路及びmuseデコーダ
KR100228663B1 (ko) 영상신호의 윤곽보정장치
JP2594987B2 (ja) インターラインフリッカー除去回路
JP2523373B2 (ja) 動き適応型輝度信号色信号分離装置
JP3282398B2 (ja) 映像信号のノイズ除去装置
JPH04227183A (ja) 動信号検出回路
JPH0646298A (ja) 映像信号の雑音除去装置およびこれに用いる動き検出回路
JP2791134B2 (ja) ノイズ軽減回路
KR0139781B1 (ko) 영상신호의 윤곽 보정 및 노이즈 제거회로
JP2600884B2 (ja) テレビジョン受像機
JPH07143454A (ja) 高品位テレビジョン受信機
KR0171155B1 (ko) 웨이브렛 변환을 이용한 랜덤 노이즈 정정 장치
JPH07143363A (ja) 雑音低減回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees