JPH07283625A - 誘電体共振器およびこれを用いた誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体共振器およびこれを用いた誘電体フィルタInfo
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- JPH07283625A JPH07283625A JP7497994A JP7497994A JPH07283625A JP H07283625 A JPH07283625 A JP H07283625A JP 7497994 A JP7497994 A JP 7497994A JP 7497994 A JP7497994 A JP 7497994A JP H07283625 A JPH07283625 A JP H07283625A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】開放端面を有する誘電体共振器に結合電極を形
成し、構造が簡単で機能的な誘電体共振器および単層基
板を使用した小型かつ低コストの誘電体フィルタを提供
する。 【構成】誘電体共振器１は、誘電体ブロック２に、単一
の内寸法を有する孔もしくはステップ孔よるなる共振器
孔３が設けられている。共振器孔３の少なくとも一端の
誘電体ブロック２は開放端面４を構成している。少なく
とも一つの側面の開放端面側に結合電極Ｋが、誘電体素
地により外導体から隔てられて設けられている。誘電体
ブロック２には、開放端面４および結合電極Ｋの周囲を
除いて、外導体が設けられている。共振器孔３には内導
体が設けられ、この内導体と結合電極Ｋとの間で結合容
量が得られるようになっている。
成し、構造が簡単で機能的な誘電体共振器および単層基
板を使用した小型かつ低コストの誘電体フィルタを提供
する。 【構成】誘電体共振器１は、誘電体ブロック２に、単一
の内寸法を有する孔もしくはステップ孔よるなる共振器
孔３が設けられている。共振器孔３の少なくとも一端の
誘電体ブロック２は開放端面４を構成している。少なく
とも一つの側面の開放端面側に結合電極Ｋが、誘電体素
地により外導体から隔てられて設けられている。誘電体
ブロック２には、開放端面４および結合電極Ｋの周囲を
除いて、外導体が設けられている。共振器孔３には内導
体が設けられ、この内導体と結合電極Ｋとの間で結合容
量が得られるようになっている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、結合電極と開放端面を
有する誘電体共振器およびこれを使用する誘電体フィル
タに関する。
有する誘電体共振器およびこれを使用する誘電体フィル
タに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の誘電体共振器、例えば、図９に示
すように、共振器孔２３の一端面のやゝ内側に、リング
状の誘電体素地２４の開放端を形成した誘電体共振器２
０を使用して、誘電体フィルタを構成する場合、それが
単純なＢＰＦ回路ならば、単層べース基板を使用して構
成していた。しかしながら、この誘電体共振器２０を使
用して、有極ＢＰＦ回路またはＢＥＦ回路などの複雑な
回路を構成する場合には、図９に示すように、その誘電
体共振器２０の端面２５が外導体で被覆されているの
で、結合電極２６をこの端面２５下から導出することが
できず、やむをえず多層基板２７を使用し、それに経由
電極２８を形成して、この経由電極２８を介して外部回
路電極２９に接続していた。
すように、共振器孔２３の一端面のやゝ内側に、リング
状の誘電体素地２４の開放端を形成した誘電体共振器２
０を使用して、誘電体フィルタを構成する場合、それが
単純なＢＰＦ回路ならば、単層べース基板を使用して構
成していた。しかしながら、この誘電体共振器２０を使
用して、有極ＢＰＦ回路またはＢＥＦ回路などの複雑な
回路を構成する場合には、図９に示すように、その誘電
体共振器２０の端面２５が外導体で被覆されているの
で、結合電極２６をこの端面２５下から導出することが
できず、やむをえず多層基板２７を使用し、それに経由
電極２８を形成して、この経由電極２８を介して外部回
路電極２９に接続していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘電体共振器は、その端面２３が外導体で被覆されてい
るので、複雑な回路構成に対応できず、また、複雑な回
路の誘電体フィルタを構成する場合にはコストの高い多
層基板を使用しなければならなかった。
誘電体共振器は、その端面２３が外導体で被覆されてい
るので、複雑な回路構成に対応できず、また、複雑な回
路の誘電体フィルタを構成する場合にはコストの高い多
層基板を使用しなければならなかった。
【０００４】したがって、本発明は、開放端面を有する
誘電体共振器に結合電極を形成し、構造が簡単で機能的
な誘電体共振器および単層基板を使用した小型かつ低コ
ストの誘電体フィルタを提供することを目的とする。
誘電体共振器に結合電極を形成し、構造が簡単で機能的
な誘電体共振器および単層基板を使用した小型かつ低コ
ストの誘電体フィルタを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の課題に対する解
決手段は以下の通りである。 １．誘電体ブロックに、共振器孔が設けられ、共振器孔
の少なくとも一端が存在する誘電体ブロックの面は開放
端面を構成し、少なくとも一つの側面の開放端面側に結
合電極が、誘電体素地により外導体から隔てられて設け
られ、誘電体ブロックには、開放端面および結合電極の
周囲を除いて、外導体が設けられ、共振器孔には内導体
が設けられ、この内導体と結合電極との間で結合容量が
得られるようになっている誘電体共振器。
決手段は以下の通りである。 １．誘電体ブロックに、共振器孔が設けられ、共振器孔
の少なくとも一端が存在する誘電体ブロックの面は開放
端面を構成し、少なくとも一つの側面の開放端面側に結
合電極が、誘電体素地により外導体から隔てられて設け
られ、誘電体ブロックには、開放端面および結合電極の
周囲を除いて、外導体が設けられ、共振器孔には内導体
が設けられ、この内導体と結合電極との間で結合容量が
得られるようになっている誘電体共振器。
【０００６】２．上記１項記載の誘電体共振器の複数個
を、それらの開放端面および基板接続用結合電極がそれ
ぞれ同一方向を向くように、接合して構成した複合誘電
体共振器。
を、それらの開放端面および基板接続用結合電極がそれ
ぞれ同一方向を向くように、接合して構成した複合誘電
体共振器。
【０００７】３．上記２項記載の複合誘電体共振器と、
少なくとも入出力電極が形成されたベース基板と、より
なり、前記ベース基板に、前記複合誘電体共振器を載置
して、複合誘電体共振器の基板接続用結合電極とベース
基板の入出力電極とを接続した誘電体フィルタ。
少なくとも入出力電極が形成されたベース基板と、より
なり、前記ベース基板に、前記複合誘電体共振器を載置
して、複合誘電体共振器の基板接続用結合電極とベース
基板の入出力電極とを接続した誘電体フィルタ。
【０００８】４．上記１項記載の誘電体共振器と、誘電
体ブロックに共振器孔が設けられ、共振器孔の少なくと
も一端が存在する誘電体ブロックの面は開放端面を構成
し、少なくとも二つの隣接する側面の開放端面側に、基
板接続用結合電極および共振器間結合用結合電極が、誘
電体素地により外導体から隔てられてそれぞれ設けら
れ、誘電体ブロックには、開放端面および結合電極の周
囲を除いて、外導体が設けられ、共振器孔には内導体が
設けられ、この内導体と結合電極との間で結合容量が得
られるようになっている別の誘電体共振器の複数と、よ
りなり、前記別の誘電体共振器の間に、上記１項記載の
誘電体共振器を配置して、それらの外導体同志を接合し
てなる複合誘電体共振器と、入出力電極と共通電極と
が、形成されたベース基板と、よりなり、前記複合誘電
体共振器の基板接続用結合電極と、ベース基板の入出力
電極および共通電極とを、それぞれ接続してなる誘電体
フィルタ。
体ブロックに共振器孔が設けられ、共振器孔の少なくと
も一端が存在する誘電体ブロックの面は開放端面を構成
し、少なくとも二つの隣接する側面の開放端面側に、基
板接続用結合電極および共振器間結合用結合電極が、誘
電体素地により外導体から隔てられてそれぞれ設けら
れ、誘電体ブロックには、開放端面および結合電極の周
囲を除いて、外導体が設けられ、共振器孔には内導体が
設けられ、この内導体と結合電極との間で結合容量が得
られるようになっている別の誘電体共振器の複数と、よ
りなり、前記別の誘電体共振器の間に、上記１項記載の
誘電体共振器を配置して、それらの外導体同志を接合し
てなる複合誘電体共振器と、入出力電極と共通電極と
が、形成されたベース基板と、よりなり、前記複合誘電
体共振器の基板接続用結合電極と、ベース基板の入出力
電極および共通電極とを、それぞれ接続してなる誘電体
フィルタ。
【０００９】５．上記１項記載の誘電体共振器が複数
個、それらの外導体同志を接合させて構成されてなる複
合誘電体共振器と、ストレイ容量電極が複数個形成さ
れ、前記ストレイ容量電極の周囲を除いて主としてアー
ス電極が形成され、および隣り合う前記ストレイ容量電
極間にインダクタが設けられてなるベース基板と、より
なり、前記ベース基板に前記複合誘電体共振器を配置し
て、複合誘電体共振器の基板接続用結合電極と、ベース
基板のストレイ容量電極とを、それぞれ接合してなる誘
電体フィルタ。
個、それらの外導体同志を接合させて構成されてなる複
合誘電体共振器と、ストレイ容量電極が複数個形成さ
れ、前記ストレイ容量電極の周囲を除いて主としてアー
ス電極が形成され、および隣り合う前記ストレイ容量電
極間にインダクタが設けられてなるベース基板と、より
なり、前記ベース基板に前記複合誘電体共振器を配置し
て、複合誘電体共振器の基板接続用結合電極と、ベース
基板のストレイ容量電極とを、それぞれ接合してなる誘
電体フィルタ。
【００１０】
【作用】本発明に係る誘電体共振器は、開放端面を有
し、周囲を誘電体素地に囲まれた結合電極が設けられて
いるので、外部回路電極との接続手段が簡易となる。ま
た、本発明に係る誘電体フィルタは、上記誘電体共振器
を使用して構成されるので、単層基板を使用して複雑な
回路に対応できる。
し、周囲を誘電体素地に囲まれた結合電極が設けられて
いるので、外部回路電極との接続手段が簡易となる。ま
た、本発明に係る誘電体フィルタは、上記誘電体共振器
を使用して構成されるので、単層基板を使用して複雑な
回路に対応できる。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図１は本発明の一実施例に係る誘電体共
振器の斜視図である。同図において、１は誘電体共振器
で、誘電体ブロック２に共振器孔３が設けられている。
この共振器孔３には、内導体が設けられている。共振器
孔３の一端側の誘電体ブロック２の片面は、誘電体素地
の開放端面４を構成している。この開放端面４の隣接す
る誘電体ブロック２の一つの面には、誘電体素地に周囲
を囲まれて結合電極Ｋが設けられている。誘電体ブロッ
ク２は、開放端面４および結合電極Ｋの周囲を除いて、
主として外導体で被覆されている。共振器孔３の他端に
おいて、その内導体と外導体とは短絡している。そし
て、共振器孔３の内導体と結合電極Ｋとの間には、結合
容量Ｃが形成されている。
して説明する。図１は本発明の一実施例に係る誘電体共
振器の斜視図である。同図において、１は誘電体共振器
で、誘電体ブロック２に共振器孔３が設けられている。
この共振器孔３には、内導体が設けられている。共振器
孔３の一端側の誘電体ブロック２の片面は、誘電体素地
の開放端面４を構成している。この開放端面４の隣接す
る誘電体ブロック２の一つの面には、誘電体素地に周囲
を囲まれて結合電極Ｋが設けられている。誘電体ブロッ
ク２は、開放端面４および結合電極Ｋの周囲を除いて、
主として外導体で被覆されている。共振器孔３の他端に
おいて、その内導体と外導体とは短絡している。そし
て、共振器孔３の内導体と結合電極Ｋとの間には、結合
容量Ｃが形成されている。
【００１２】つぎに、本発明の他の実施例に係る誘電体
共振器について、図２を参照して説明する。図２の実施
例は、図１の実施例に対して、共振器孔の構造のみが異
なるので、共振器孔以外については、図１の実施例と同
一番号を付して、その説明を省略する。図２において、
３ａはステップ共振器孔で、開放端面４側に大径の円筒
孔３ｂ、短絡端面側に小径の円筒孔３ｃを有し、この大
径の円筒孔３ｂと小径の円筒孔３ｃとの境に、ステップ
（段差）が形成されている。このように、基板に接続さ
れる結合電極Ｋが形成されている開放端面側４の共振器
孔３ａを、大径の円筒孔３ｂとすることによって、共振
器孔３ａの内導体と基板に接続される結合電極Ｋとの間
隔を狭めて、より大きな結合容量を得るものである。
共振器について、図２を参照して説明する。図２の実施
例は、図１の実施例に対して、共振器孔の構造のみが異
なるので、共振器孔以外については、図１の実施例と同
一番号を付して、その説明を省略する。図２において、
３ａはステップ共振器孔で、開放端面４側に大径の円筒
孔３ｂ、短絡端面側に小径の円筒孔３ｃを有し、この大
径の円筒孔３ｂと小径の円筒孔３ｃとの境に、ステップ
（段差）が形成されている。このように、基板に接続さ
れる結合電極Ｋが形成されている開放端面側４の共振器
孔３ａを、大径の円筒孔３ｂとすることによって、共振
器孔３ａの内導体と基板に接続される結合電極Ｋとの間
隔を狭めて、より大きな結合容量を得るものである。
【００１３】さらに、本発明の他の実施例に係る誘電体
共振器について、図３を参照して説明する。図３の実施
例は、図１の実施例に対して、共振器間結合用の結合電
極ｋが付加されているだけなので、その点についてだけ
言及し、同一部分には同一番号を付して、その説明を省
略する。図３に示す誘電体共振器１ｂは、図１に示す誘
電体共振器１に、その側面のもう一つの面に、共振器間
結合用の結合電極ｋを誘電体素地により外導体から電気
的に絶縁して設けたものである。なお、この共振器間結
合電極ｋは、誘電体ブロック２のその反対の側面にも設
けて、基板に接続される結合電極Ｋと合わせて、合計３
個としてもよい。
共振器について、図３を参照して説明する。図３の実施
例は、図１の実施例に対して、共振器間結合用の結合電
極ｋが付加されているだけなので、その点についてだけ
言及し、同一部分には同一番号を付して、その説明を省
略する。図３に示す誘電体共振器１ｂは、図１に示す誘
電体共振器１に、その側面のもう一つの面に、共振器間
結合用の結合電極ｋを誘電体素地により外導体から電気
的に絶縁して設けたものである。なお、この共振器間結
合電極ｋは、誘電体ブロック２のその反対の側面にも設
けて、基板に接続される結合電極Ｋと合わせて、合計３
個としてもよい。
【００１４】なお、上記図１および図２記載の実施例に
おいて、結合電極Ｋ、ｋと外導体とが関わる形状につい
ては、図１〜図３記載の形状の他に、図４記載のもので
もよい。即ち、同図Ａは結合電極Ｋａが、３方を外導
体、一方を開放端面４の稜によって囲まれた誘電体素地
に、外導体とは非接触に形成されている。同図Ｂは結合
電極Ｋｂが、その被形成面の誘電体素地に、その一辺を
開放端面４の稜に接して、外導体とは非接触に設けられ
ている。同図Ｃは結合電極Ｋｃが、３方を外導体に囲ま
れ、その一辺を開放端面４の稜に接して、外導体とは非
接触に設けられている。
おいて、結合電極Ｋ、ｋと外導体とが関わる形状につい
ては、図１〜図３記載の形状の他に、図４記載のもので
もよい。即ち、同図Ａは結合電極Ｋａが、３方を外導
体、一方を開放端面４の稜によって囲まれた誘電体素地
に、外導体とは非接触に形成されている。同図Ｂは結合
電極Ｋｂが、その被形成面の誘電体素地に、その一辺を
開放端面４の稜に接して、外導体とは非接触に設けられ
ている。同図Ｃは結合電極Ｋｃが、３方を外導体に囲ま
れ、その一辺を開放端面４の稜に接して、外導体とは非
接触に設けられている。
【００１５】つぎに、本発明の一実施例に係る誘電体共
振器を使用して構成した誘電体フィルタについて説明に
する。図５は本発明の一実施例に係る誘電体フィルタを
示すものである。同図において、Ｒ１、Ｒ４は図３に示
す構造の誘電体共振器で、Ｒ２、Ｒ５は、図３に示す構
造における結合電極ｋが図示面になく、その図示面と対
抗する面にある構造の誘電体共振器で、基板に接続され
る結合電極Ｋ１、Ｋ２、Ｋ４、Ｋ５と共振器間結合用の
結合電極ｋ１、ｋ２、ｋ４、ｋ５を有するものである。
Ｒ３は図１に示す誘電体共振器で、基板接続用の結合電
極Ｋ３のみを有するものである。そして、これらの誘電
体共振器Ｒ１〜Ｒ５を、それらの開放端面０１〜０５お
よび基板接続用の結合電極Ｋ１〜Ｋ５がそれぞれ同一方
向を向くように、かつ、共振器間結合用の結合電極ｋ１
とｋ２、ｋ４とｋ５を突き合わせ、かつ、外導体同志
を、導電部材でそれぞれ接合して、複合誘電体共振器１
１が構成される。
振器を使用して構成した誘電体フィルタについて説明に
する。図５は本発明の一実施例に係る誘電体フィルタを
示すものである。同図において、Ｒ１、Ｒ４は図３に示
す構造の誘電体共振器で、Ｒ２、Ｒ５は、図３に示す構
造における結合電極ｋが図示面になく、その図示面と対
抗する面にある構造の誘電体共振器で、基板に接続され
る結合電極Ｋ１、Ｋ２、Ｋ４、Ｋ５と共振器間結合用の
結合電極ｋ１、ｋ２、ｋ４、ｋ５を有するものである。
Ｒ３は図１に示す誘電体共振器で、基板接続用の結合電
極Ｋ３のみを有するものである。そして、これらの誘電
体共振器Ｒ１〜Ｒ５を、それらの開放端面０１〜０５お
よび基板接続用の結合電極Ｋ１〜Ｋ５がそれぞれ同一方
向を向くように、かつ、共振器間結合用の結合電極ｋ１
とｋ２、ｋ４とｋ５を突き合わせ、かつ、外導体同志
を、導電部材でそれぞれ接合して、複合誘電体共振器１
１が構成される。
【００１６】一方、５はベース基板で、このベース基板
５の表面両端部、端面そして裏面にかけて、入出力電極
６ａ、６ｂが、基板素地によりアース電極Ｅから電気的
に絶縁されて設けられている。７は共通電極で、入出力
電極６ａ、６ｂの間に、基板素地によりアース電極Ｅか
ら隔てられて設けられている。ベース基板５は、前記入
出力電極６ａ、６ｂおよび共通電極７の周囲を除いて、
主としてアース電極Ｅで覆われている。
５の表面両端部、端面そして裏面にかけて、入出力電極
６ａ、６ｂが、基板素地によりアース電極Ｅから電気的
に絶縁されて設けられている。７は共通電極で、入出力
電極６ａ、６ｂの間に、基板素地によりアース電極Ｅか
ら隔てられて設けられている。ベース基板５は、前記入
出力電極６ａ、６ｂおよび共通電極７の周囲を除いて、
主としてアース電極Ｅで覆われている。
【００１７】上記ベース基板５に、複合誘電体共振器１
１を載置して、入出力電極６ａと結合電極ｋ１、入出力
電極６ｂと結合電極ｋ５、共通電極７と結合電極ｋ２、
ｋ３、ｋ４とを、導電部材でそれぞれ接合する。そし
て、その有極ＢＰＦの等価回路が、図６に示される。容
量Ｃ１〜Ｃ６は結合容量として、容量Ｃ７は誘電体共振
器Ｒ３とでトラップフィルタを構成し有極（減衰極）形
成用として機能している。
１を載置して、入出力電極６ａと結合電極ｋ１、入出力
電極６ｂと結合電極ｋ５、共通電極７と結合電極ｋ２、
ｋ３、ｋ４とを、導電部材でそれぞれ接合する。そし
て、その有極ＢＰＦの等価回路が、図６に示される。容
量Ｃ１〜Ｃ６は結合容量として、容量Ｃ７は誘電体共振
器Ｒ３とでトラップフィルタを構成し有極（減衰極）形
成用として機能している。
【００１８】つぎに、本発明の他の実施例に係る誘電体
フィルタについて説明にする。図７において、Ｒ１、Ｒ
２、Ｒ３は図１に示す誘電体共振器で、それらの側面の
外導体同志が導電部材で接合されて、複合誘電体共振器
１１ａが構成されている。個別誘電体共振器Ｒ１、Ｒ
２、Ｒ３の共振器孔の内導体と結合電極Ｋ１、Ｋ２、Ｋ
３との間には、それぞれトラップ容量Ｃ４、Ｃ５、Ｃ６
が形成される。
フィルタについて説明にする。図７において、Ｒ１、Ｒ
２、Ｒ３は図１に示す誘電体共振器で、それらの側面の
外導体同志が導電部材で接合されて、複合誘電体共振器
１１ａが構成されている。個別誘電体共振器Ｒ１、Ｒ
２、Ｒ３の共振器孔の内導体と結合電極Ｋ１、Ｋ２、Ｋ
３との間には、それぞれトラップ容量Ｃ４、Ｃ５、Ｃ６
が形成される。
【００１９】一方、５ａはベース基板で、このベース基
板５ａの表面には、ストレイ容量電極８ａ、８ｂ、８ｃ
が、基板素地によりアース電極Ｅａから電気的に絶縁さ
れて形成されている。ストレイ容量電極８ａおよび８ｃ
の端面から一部電極が導出されて、基板端面を径由し裏
面にかけて、外部接続電極９ａ、９ｂが形成されてい
る。ベース基板５ａは、前記ストレイ容量電極８ａ、８
ｂ、８ｃおよび外部接続電極９ａ、９ｂの周囲を除い
て、主としてアース電極Ｅａで覆われている。ストレイ
容量電極８ａ、８ｂ、８ｃとベース基板５ａの裏面に形
成したアース電極Ｅａ部分との間には、ストレイ容量Ｃ
１、Ｃ２、Ｃ３がそれぞれ形成される。
板５ａの表面には、ストレイ容量電極８ａ、８ｂ、８ｃ
が、基板素地によりアース電極Ｅａから電気的に絶縁さ
れて形成されている。ストレイ容量電極８ａおよび８ｃ
の端面から一部電極が導出されて、基板端面を径由し裏
面にかけて、外部接続電極９ａ、９ｂが形成されてい
る。ベース基板５ａは、前記ストレイ容量電極８ａ、８
ｂ、８ｃおよび外部接続電極９ａ、９ｂの周囲を除い
て、主としてアース電極Ｅａで覆われている。ストレイ
容量電極８ａ、８ｂ、８ｃとベース基板５ａの裏面に形
成したアース電極Ｅａ部分との間には、ストレイ容量Ｃ
１、Ｃ２、Ｃ３がそれぞれ形成される。
【００２０】上記ベース基板５ａの上に複合誘電体共振
器１１ａを載置して、ストレイ容量電極８ａと結合電極
Ｋ１、ストレイ容量電極８ｂと結合電極Ｋ２、ストレイ
容量電極８ｃと結合電極Ｋ３、およびアース電極Ｅａと
誘電体共振器１１ａの外導体同志を、それぞれ導電部材
で接合する。そして、ストレイ容量電極８ａと８ｂ間、
ストレイ容量電極８ｂと８ｃ間に、それぞれコイルＬ
１、Ｌ２のインダクタを接続する。なお、このコイルＬ
１、Ｌ２のインダクタは、ベース基板５ａに形成された
プリントコイルであってもよい。 上記図７記載の実施
例の誘電体ＢＥＦの等価回路が、図８に示される。同図
において、Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３はストレイ容量、Ｃ４、Ｃ
５、Ｃ６はトラップ容量、Ｌ１、Ｌ２は結合インダクタ
である。
器１１ａを載置して、ストレイ容量電極８ａと結合電極
Ｋ１、ストレイ容量電極８ｂと結合電極Ｋ２、ストレイ
容量電極８ｃと結合電極Ｋ３、およびアース電極Ｅａと
誘電体共振器１１ａの外導体同志を、それぞれ導電部材
で接合する。そして、ストレイ容量電極８ａと８ｂ間、
ストレイ容量電極８ｂと８ｃ間に、それぞれコイルＬ
１、Ｌ２のインダクタを接続する。なお、このコイルＬ
１、Ｌ２のインダクタは、ベース基板５ａに形成された
プリントコイルであってもよい。 上記図７記載の実施
例の誘電体ＢＥＦの等価回路が、図８に示される。同図
において、Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３はストレイ容量、Ｃ４、Ｃ
５、Ｃ６はトラップ容量、Ｌ１、Ｌ２は結合インダクタ
である。
【００２１】
【発明の効果】本発明に係る誘電体共振器は、開放端面
を有する誘電体共振器の少なくとも一つの側面に結合電
極を形成しているので、構造が簡単かつ小型となり、外
部回路電極への接続が容易に行える。また、複合誘電体
共振器を使用してなる誘電体フィルタは、ベース基板へ
の結合電極の接続手段が簡略化され、単層のベース基板
でもって複雑な有極のＢＰＦ、ＢＥＦ回路などに適応で
きるので、小型で、かつ、低コストとなる。
を有する誘電体共振器の少なくとも一つの側面に結合電
極を形成しているので、構造が簡単かつ小型となり、外
部回路電極への接続が容易に行える。また、複合誘電体
共振器を使用してなる誘電体フィルタは、ベース基板へ
の結合電極の接続手段が簡略化され、単層のベース基板
でもって複雑な有極のＢＰＦ、ＢＥＦ回路などに適応で
きるので、小型で、かつ、低コストとなる。
【図１】 本発明の一実施例に係る誘電体共振器の斜視
図
図
【図２】 同じく他の実施例に係る誘電体共振器の斜視
図
図
【図３】 同じく更に他の実施例に係る誘電体共振器の
斜視図
斜視図
【図４】 同じく本実施例における結合電極の変形例の
形態図
形態図
【図５】 本発明の一実施例に係る誘電体フィルタの斜
視図
視図
【図６】 図５に示す実施例の等価回路図
【図７】 本発明の他の実施例に係る誘電体フィルタの
斜視図
斜視図
【図８】 図７に示す実施例の等価回路図
【図９】 従来例の概略断面形態図
１ 誘電体共振器 ２ 誘電体ブロック ３、３ａ 共振器孔 ３ｂ、３ｃ 円筒孔 ４ 開放端面 ５、５ａ ベース基板 ６ａ、６ｂ 入出力電極 ７ 共通電極 ８ａ、８ｂ、８ｃ ストレイ容量電極 ９ａ、９ｂ 外部接続電極 １１、１１ａ 複合誘電体共振器 Ｋ、ｋ 結合電極 Ｅ、Ｅａ アース電極
Claims (5)
- 【請求項１】 誘電体ブロックに、共振器孔が設けら
れ、共振器孔の少なくとも一端が存在する誘電体ブロッ
クの面は開放端面を構成し、少なくとも一つの側面の開
放端面側に結合電極が、誘電体素地により外導体から隔
てられて設けられ、誘電体ブロックには、開放端面およ
び結合電極の周囲を除いて、外導体が設けられ、共振器
孔には内導体が設けられ、この内導体と結合電極との間
で結合容量が得られるようになっている誘電体共振器。 - 【請求項２】 請求項１記載の誘電体共振器の複数個
を、それらの開放端面および基板接続用結合電極がそれ
ぞれ同一方向を向くように、接合して構成した複合誘電
体共振器。 - 【請求項３】 請求項２記載の複合誘電体共振器と、 少なくとも入出力電極が形成されたベース基板と、より
なり、前記ベース基板に、前記複合誘電体共振器を載置
して、複合誘電体共振器の基板接続用結合電極とベース
基板の入出力電極とを接続した誘電体フィルタ。 - 【請求項４】 請求項１記載の誘電体共振器と、誘電体
ブロックに共振器孔が設けられ、共振器孔の少なくとも
一端が存在する誘電体ブロックの面は開放端面を構成
し、少なくとも二つの隣接する側面の開放端面側に、基
板接続用結合電極および共振器間結合用結合電極が、誘
電体素地により外導体から隔てられてそれぞれ設けら
れ、誘電体ブロックには、開放端面および結合電極の周
囲を除いて、外導体が設けられ、共振器孔には内導体が
設けられ、この内導体と結合電極との間で結合容量が得
られるようになっている別の誘電体共振器の複数と、よ
りなり、前記別の誘電体共振器の間に、前記請求項１記
載の誘電体共振器を配置して、それらの外導体同志を接
合してなる複合誘電体共振器と、 入出力電極と共通電極とが、形成されたベース基板と、
よりなり、前記複合誘電体共振器の基板接続用結合電極
と、ベース基板の入出力電極および共通電極とを、それ
ぞれ接続してなる誘電体フィルタ。 - 【請求項５】 請求項１記載の誘電体共振器が複数個、
それらの外導体同志を接合させて構成されてなる複合誘
電体共振器と、ストレイ容量電極が複数個形成され、前
記ストレイ容量電極の周囲を除いて主としてアース電極
が形成され、および隣り合う前記ストレイ容量電極間に
インダクタが設けられてなるベース基板と、よりなり、
前記ベース基板に前記複合誘電体共振器を配置して、複
合誘電体共振器の基板接続用結合電極と、ベース基板の
ストレイ容量電極とを、それぞれ接合してなる誘電体フ
ィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7497994A JPH07283625A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 誘電体共振器およびこれを用いた誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7497994A JPH07283625A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 誘電体共振器およびこれを用いた誘電体フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07283625A true JPH07283625A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13562925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7497994A Pending JPH07283625A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 誘電体共振器およびこれを用いた誘電体フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07283625A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022045065A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 京セラ株式会社 | 複合誘電体共振装置 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP7497994A patent/JPH07283625A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022045065A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 京セラ株式会社 | 複合誘電体共振装置 |
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