JPH0728335A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0728335A
JPH0728335A JP19401493A JP19401493A JPH0728335A JP H0728335 A JPH0728335 A JP H0728335A JP 19401493 A JP19401493 A JP 19401493A JP 19401493 A JP19401493 A JP 19401493A JP H0728335 A JPH0728335 A JP H0728335A
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克彦 西村
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敏男 宮本
Minoru Matsukuma
稔 松隈
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秀夫 七瀧
Toru Saito
齋藤  亨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の像担持体に対する現像剤担持
体の間隙を狭くしても、画像形成装置の輸送時に現像剤
担持体により像担持体に傷を付けるのを防止して、像担
持体の傷による画像欠陥の発生をなくすことを可能とし
た現像装置を提供することである。 【構成】 導電性の非磁性基体32上に外層として、感
光ドラムよりも硬度が低く且つ体積抵抗率が108 Ω・
cm以下の導電性弾性層34を設けて、現像装置の現像
スリーブ30とした。 【効果】 現像装置を組込んだ画像形成装置の輸送時
に、振動により現像スリーブ30が感光ドラムに接触し
ても、感光ドラムの表面に傷が付くのを防止でき、感光
ドラムの傷による画像欠陥の発生をなくすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体、静電
記録誘電体の像保持体上に形成された静電潜像を現像す
る現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一成分現像剤を用い、その一成分
現像剤を担持した現像剤担持体を像担持体の表面から所
要の微小間隙をおいて対峙させ、この間隙を飛翔する現
像剤により現像するジャンピング現像方式が知られてい
る(例えば特公昭41−9476号)。又上記の間隙に
高周波パルスバイアス(周波数10kHz〜3000k
Hz等)を印加して、像担持体の画像部には現像剤を付
着させるが、非画像部には付着させないようにした現像
技術も知られている(例えば米国特許第3890929
号、同第3866574号、同第38934318号明
細書等)。
【0003】又トナーとキャリアとを含有する二成分現
像剤を用い、その二成分現像剤を像担持体の画像部及び
非画像部に無差別に接触させ、同時に現像剤担持体と像
担持との間に低周波交番電界を印加し、実質的に画像部
のみに現像剤を付着し、非画像部への現像剤の付着をな
いようにして、現像する現像技術も知られている(例え
ば特開昭55−32060号)。
【0004】図5は、従来の現像装置を備えた画像形成
装置を示す概略構成図である。本画像形成装置に備えら
れた現像装置は、従来の現像装置の一例で、現像剤担持
体と像担持体とが対向した間隙である現像領域に交番電
界を印加するようになっている。
【0005】図5に示すように、現像装置10は、画像
形成装置の像担持体である矢印方向に回転するドラム状
電子写真感光体、即ち感光ドラム1に対向して設置さ
れ、この感光ドラム1上には、帯電器、露光手段等を含
む公知の静電潜像形成手段2により静電潜像が形成され
る。露光手段としては原稿の光学像の投影手段や被記録
画像信号により変調されたレーザビームを走査する光学
系等が採用され、感光ドラム1に形成された潜像は、現
像装置10によって現像してトナー像に形成される。
【0006】得られたトナー像は転写帯電器等を含む公
知の転写手段3により紙等の転写材上に転写される。ト
ナー像を転写された転写材は感光ドラム1から分離さ
れ、公知の定着手段に送られ、そこでトナー像の転写材
への定着が行なわれる。
【0007】転写後感光ドラム1上に残留したトナー
は、クリーニングブレード等を含む公知のクリーニング
手段4により除去される。
【0008】現像装置10は、現像容器12内に磁性ト
ナーからなるキャリア粒子を含まない絶縁性一成分現像
剤11を収容している。この現像剤11は、絶縁性磁性
トナーを主体としてなっており、好ましくはシリカ微粉
末が若干外添されている。シリカ微粉末は、画像濃度を
増大させ且つガサツキの少ない画像を得られるように、
トナーの摩擦帯電電荷を制御する目的等から外添され
る。例えば気相法シリカ(乾式シリカ)及び/又は湿式
製法シリカ(湿式シリカ)をトナーに外添することが知
られている。
【0009】例えばスチレン−アクリルにマグネタイト
を60重量部含有する負極性トナーに対し、強い負帯電
特性を示す乾式シリカ(例えば100m2 の気相法シリ
カに対し、HMDSを100m2 当たり10重量部の割
合で添加し、加熱処理したもの)が外添された現像剤
は、負極性の静電潜像を反転現像するのに適している。
【0010】一成分現像剤、即ちトナー11は、現像剤
担持体である矢印方向に回転するアルミニウム、ステン
レス鋼等の非磁性現像スリーブ20によって容器12か
ら持ち出され、感光ドラム1と対向した現像領域13に
搬送される。現像領域13においては、感光ドラム1と
現像スリーブ20とが50〜500μmの最小間隙を開
けて対向している。そしてこの現像領域13において感
光ドラム1上の静電潜像に現像剤が付与され、静電潜像
が現像される。
【0011】現像領域13に搬送される現像スリーブ2
0上のトナー11の厚みは、ブレード16によって規制
される。ブレード16は鉄等の磁性体からなり、スリー
ブ20内に静止配置されたマグネットローラ15の磁極
N1とスリーブ20を間に挟んで対向している。従って
ブレード16に対して磁極N1からの磁力線が集中し、
ブレード16とスリーブ20との間に強い磁気カーテン
が形成される。この磁気カーテンによりスリーブ20上
には、ブレード16とスリーブ20間の間隙よりも薄い
トナー層11aが形成される。
【0012】尚、ブレード16と現像スリーブ20との
間隙は、トナー層11aの厚みをスリーブ20と感光ド
ラム1との最小間隙、即ち現像領域13での両者の間隙
よりも薄くできるような間隙に設定される。
【0013】以上のようにして、図5に示した現像装置
では、所謂非接触現像が行なわれる。即ち、現像領域1
3に搬送されるトナー層11aの厚みが現像スリーブ2
0と感光ドラム1間の最小間隙よりも薄いので、トナー
11はスリーブ20から空気間隙を飛翔して感光ドラム
1に到達する。そしてその際の現像効率を向上し、濃度
が高く鮮明でカブリの抑制された現像画像を形成するた
めに、スリーブ20には定電圧制御のバイアス電源18
から交番成分を含む現像バイアス電圧が印加される。
【0014】現像バイアスは、上記のように、直流電圧
に交番電圧を重畳したものが好ましい。その交番電圧の
周波数は1〜2kHz、ピーク・ツウ・ピーク電圧(最
大値と最小値の差)は、1.1〜1.8kV程度が好ま
しく、波形は矩形波、サイン波、三角波等が使用され
る。
【0015】例えば暗部電位が−700V、明部電位が
−100Vの潜像を負に帯電したトナーで反転現像する
とき、現像バイアスとしては直流成分が−500V、交
番成分はピーク・ツウ・ピーク電圧が1.6kV、周波
数が1.8kHzの矩形波の現像バイアス電圧を使用で
きる。
【0016】斯る現像バイアスによってトナー11に現
像スリーブ20から感光ドラム1に転移させる方向の電
界、感光ドラム1からスリーブ20に逆転移させる方向
の電界が交互に作用する。これによって良好な現像画像
が得られる。
【0017】尚、反転現像とは、潜像の明部電位領域に
潜像と同極性に帯電したトナーを付着させて、潜像を可
視化する現像方式である。一方、潜像の暗部電位領域に
潜像と逆極性に帯電したトナーを付着させて、可視化す
る現像方式を正規現像と言う。
【0018】トナー11は、主として現像スリーブ20
との摩擦により静電潜像を現像する極性に帯電される。
トナー11としては、例えばスチレン−アクリル共重合
体を主成分とする結着樹脂に、マグネタイトを60重量
%、負荷電制御剤としてモノアゾ染料の金属錯塩を1重
量%含有した、体積抵抗率が約1013Ωcmの絶縁性磁
性トナーを基本とし、これに流動性を高めるために疎水
化処理したシリカ微粒子をトナー重量に対し0.4重量
%外添したものを用いる。斯るトナーは、上記のスリー
ブ20との摩擦により負極性に帯電する。
【0019】尚、マグネットローラ15の磁極S1は現
像領域13に磁界を形成してカブリを防止し、ライン画
像の鮮明な現像に寄与する。又磁極N2、S2はトナー
の搬送に寄与する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の現像装置では、現像スリーブ15と感光ドラム1との
間隙(SD間隙)が200μmと狭い。そのために、シ
ミュレーションによる検討によれば、そのSD間隙で現
像装置を組込んだ画像形成装置の輸送時に、現像スリー
ブ20と感光ドラム1との接触が発生し、これが原因で
感光ドラム1に傷が付き、画像上の欠陥を招来すること
が判明した。
【0021】この輸送時の感光ドラム1の傷付きは、感
光ドラム等と現像装置とを組込んでカートリッジ化した
B4サイズのプロセスカートリッジにおいて顕著であ
る。
【0022】従来は、これを防止するために、ポリエス
テル製のシート(遮光のためにカーボンブラック等を添
加)を感光ドラムに巻く必要があった。
【0023】本発明の目的は、画像形成装置の像担持体
に対する現像剤担持体の間隙を狭くしても、画像形成装
置の輸送時に現像剤担持体により像担持体に傷を付ける
のを防止して、像担持体の傷による画像欠陥の発生をな
くすことを可能とした現像装置を提供することである。
【0024】本発明の他の目的は、画像形成装置の輸送
時の現像剤担持体による像担持体の傷付きを防止すると
共に、像担持体に対する現像剤担持体の間隙の製造上の
バラつきや環境変化による現像特性の変化を改善するこ
とを可能とした現像装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、現像剤
担持体上の現像剤を規制部材により規制して現像剤の薄
層を形成し、前記薄層に形成された現像剤を現像剤担持
体と200μm以下の微小間隙を開けた像担持体と対面
させ、前記現像剤担持体と像担持体との間に現像バイア
スを印加した状態下で前記現像剤を像担持体に転移させ
て、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する現
像装置において、前記現像剤担持体は、導電性の基体の
表面上に導電性弾性層を設けてなっており、該導電性弾
性層は体積抵抗率が108 Ω・cm以下で、且つ前記像
担持体の表面よりも低い硬度を有することを特徴とする
現像装置である。
【0026】本発明によれば、前記現像剤担持体と像担
持体との間に一定の交番電流が流れるように、前記現像
バイアスの交番電流を定電流制御することができ、更に
その交番電流の最大値を制限することができる。
【0027】又前記現像剤担持体の現像部位が前記像担
持体の非画像域に対応しているときに、これらの間に一
定の交番電流が流れるように、前記現像バイアスの交番
電流を定電流制御し、そしてそのときの交番電圧を検知
し、前記現像部位が前記像担持体の非画像域に対応して
いるときに、前記検知した交番電圧又はこれにより定ま
る一定の交番電圧となるように、前記現像バイアスの交
番電圧を定電圧制御することができる。
【0028】又前記現像剤担持体の現像部位が前記像担
持体の非画像域に対応しているときに、前記現像バイア
スの交番電圧を一定の交番電圧となるように定電圧制御
し、そしてそのときの交番電流を検知し、前記現像部位
が前記像担持体の非画像域に対応しているときに、前記
検知した交番電流により定まる一定の交番電圧となるよ
うに、前記現像バイアスの交番電圧を定電圧制御するこ
とができる。
【0029】前記規制部材が弾性体からなり、前記現像
剤が一成分現像剤であり、更にその一成分現像剤の体積
平均粒径が9μm以下であるようにすることができる。
【0030】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の一実施例に係る現像装置を備えた画像
形成装置を示す概略構成図、図2は、図1に備えられた
現像装置の現像スリーブを拡大して示す斜視図である。
【0031】本画像形成装置の構成は、その現像装置1
0が図2に示す構成の現像スリーブ30を有する点を除
き、図5に示した従来の画像形成装置と基本的に同じな
ので、説明の煩雑を避けるために、図1において図5と
同じ部材には同じ符号を付して、必要のない限りその説
明を省略する。
【0032】図2に示すように、本発明によれば、現像
スリーブ30は、非磁性スリーブ基体32上に外層とし
て導電性弾性層34を形成してなっている。本実施例で
は、スリーブ基体32は、厚さ0.8mm、外径15m
m、真直度約20μmのアルミニウム製の円筒体とさ
れ、導電性弾性層34はこれに厚さ約500μmに設け
た。
【0033】上記の導電性弾性層34は、ウレタンゴム
に導電性カーボンブラック、例えばconductex 975 ub
(コロンビアカーボン社製)を添加したものを混練し、
溶媒希釈して塗料液とし、その塗料液をスリーブ基体3
2上にスプレー塗工し、塗膜を乾燥し、加硫して硬化す
ることにより形成される。
【0034】上記の硬化により得られた導電性弾性層3
4の体積抵抗率は、同時にポリエチレンテレフタレート
上に形成した導電性弾性層を四端子法の抵抗率測定器
(例えば三菱油化製 LORESTA AP INTE
RIGENT)で測定することにより得られ、体積抵抗
率は104 Ω・cm程度であった。
【0035】現像装置10の現像容器12内に収容され
た一成分現像剤であるトナー11は、上記の導電性弾性
層34を有する現像スリーブ30上にその内側のマグネ
ットローラ15により担持され、現像スリーブ30の回
転により、感光ドラム1と現像スリーブ30とが所定の
微小間隙でき対向した現像領域13に搬送される。その
搬送の途中、トナー11は、磁性ブレード16により層
厚を規制されて所定の厚さの薄いトナー層11aとされ
る。現像領域13に搬送されたトナー11は、感光ドラ
ム1上に形成された静電潜像の現像に供され、潜像がト
ナー像として可視化される。
【0036】現像の際、現像スリーブ30にはバイアス
電源18によって現像バイアスが印加され、現像剤に
は、これを現像スリーブ30から感光ドラム1に転移さ
せる方向の電界、感光ドラム1から現像スリーブ30に
逆向きに転移させる方向の電界が交互に作用する。これ
により良好な現像画像が得られる。
【0037】現像バイアスは、例えば暗部電位が−70
0V、明部電位が−100Vの潜像を負に帯電したトナ
ーで、プロセススピード47.1mm/秒、SD間隙2
00μmで反転現像する場合、次の条件にすることによ
り、良好な現像画像が得られる。使用した現像スリーブ
30の長手方向の長さは、有効長で220mmであっ
た。
【0038】交番電圧 :矩形波、800V 交番周波数:2000Hz 直流電圧 :−500V
【0039】尚、現像スリーブ30の導電性弾性層34
の実質の抵抗値は、弾性層34の体積抵抗率×厚さのオ
ーダー、即ち102 Ωのオーダー(104 Ω・cm×5
00μm÷1cm3 =500Ω)で比較的低いので、高
圧を負荷しても十分に耐えられる領域であり、現像バイ
アスの交番電圧のピーク・ツウ・ピークは数10〜数1
00ボルトの範囲であるから、現像バイアスの印加によ
る現像が十分に可能である。
【0040】本発明では、上記のように、現像装置10
の現像スリーブ30に外層として導電性弾性層34を設
けたので、その現像装置10を組込んだ画像形成装置の
運送時に、振動により現像スリーブ30が感光ドラム1
に接触しても、感光ドラム1の表面に傷が付くのを防止
でき、感光ドラム1の傷による画像欠陥の発生をなくす
ことができる。
【0041】本実施例において、振動数:10〜100
Hz、加速度:1G、スイープ時間:5分等のJIS−
Z0202に基づく物流テストを行った後、画像形成を
行った結果、現像スリーブの接触による感光ドラムの傷
付きに起因した画像欠陥は認められなかった。
【0042】以上では、現像スリーブ30の導電性弾性
層34は、体積抵抗率が104 Ω・cmとしたが、一般
に、導電性弾性層34の体積抵抗率の上限値は、使用す
るバイアス電源18の出力の最大値によって決定される
ので、バイアス電源18の出力によっては更に高体積抵
抗率の導電性弾性層を有する現像スリーブを使用するこ
とができることはいうまでもない。
【0043】本発明では、導電性弾性層34の体積抵抗
率が108 Ω・cm以下の現像スリーブを使用すること
ができ、上記したのと同様な効果を得ることができた。
導電性弾性層34の体積抵抗率が108 Ω・cmを超え
ると、局所的に抵抗の不均一性からリークが発生し易く
なり、画像上の欠陥が発生し易くなる。抵抗率の下限に
ついての制限はない。
【0044】更に本発明では、SD間隙を200μm以
下としているので、現像スリーブ30の体積抵抗率を従
来の現像スリーブよりも高くして使用することができ
る。即ち、現像スリーブ30上の現像されるトナー(現
像に供されるトナー)と感光ドラム1との距離が近くな
るために、トナーの現像性が向上するから、現像スリー
ブ30の体積抵抗率を従来の現像スリーブよりも高くで
きる。上記のトナーと感光ドラム間の距離が近くなると
現像性が向上するのは、現像されるトナー、つまり現像
スリーブから最も遠く、感光ドラムに最も近いトナー
に、感光ドラムの表面電位で形成される電界が近いこと
が、その一つの要因として考えられる。
【0045】本発明者等が行ったシミュレーションの結
果によると、感光ドラム表面の暗部電位が−700V、
明部電位が−150Vであるサイン波的な表面電位分布
(通常のOPC)を考えると、感光ドラムの表面から約
100〜150μmがその電界が及ぶ距離である。換言
すれば、現像スリーブ上のトナー層の厚さを考えると、
SD間隙は100〜150μm以下、多目に見積もって
200μm以下が現像性の高い領域となる。
【0046】このことは、当業者に周知のV−D曲線
(現像バイアスの直流電圧V対現像濃度Dの関係曲線)
を実験的に調べることで明確になる。即ち現像性が高け
れば、V−D曲線は低コントラスト側にシフトするが、
SD間隙が200μm以下ではそのようにシフトしてお
り、SD間隙200μm以下で現像性が高いことが明ら
かである。
【0047】本発明に従う導電性弾性層34を設けた現
像スリーブ30と、従来の金属(アルミ)のままの現像
スリーブとを、本発明のSD間隙の範囲内の200μm
の条件で現像に使用し、画像形成試験を行ったときの、
現像性及び現像スリーブ接触による感光ドラム損傷の防
止効果等を、試験No.1〜2として表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1に示されるように、本発明の実施例で
ある試験No.1では、現像スリーブの表面に本発明に
従った導電性弾性層を設け、且つ感光ドラムとのSD間
隔を本発明の範囲内の200μmにしたので、現像スリ
ーブの接触による感光ドラム損傷防止及び現像性に良好
以上の優れた効果が得られた。
【0050】実施例2 図3は、本発明の現像装置の他の実施例を示す概略図で
ある。本実施例では、現像剤規制部材として弾性体から
なる弾性ブレード26を使用したことが特徴である。本
実施例の現像装置10のその他の構成は、図1に示した
実施例1の現像装置10と基本的に同じで、図3におい
て図1に付した符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0051】本実施例において、弾性ブレード26は現
像スリーブ30上の現像容器12の位置に固定され、現
像スリーブ30上に垂下してその回転方向と逆のカウン
タ方向に当接されている。弾性ブレード26は、SUS
等の弾性金属又はウレタンゴム等の弾性ゴムの板からな
っている。
【0052】本発明における現像スリーブ30は、従来
のアルミやステンレス製の現像スリーブと比べると弾性
ブレードとの接触面積が広く取れるため、金属製等の弾
性ブレード26を有効に使用することができる。
【0053】本発明に従う導電性弾性層34を設けた現
像スリーブ30と、従来の金属のままの現像スリーブに
対し、ウレタンゴム製又はSUS薄板製の弾性ブレード
26を組合せて使用し、実施例1の試験と同様な条件で
現像し、6000枚までの画像形成試験を行った。その
ときの弾性ブレードの違いによる現像スリーブへの傷の
発生に対する効果を、試験No.3〜5として表2に示
す。
【0054】上記の弾性ブレードの厚さは、ウレタンゴ
ム製が1.0mm、SUS薄板製が0.1mmである。
各弾性ブレードは現像スリーブに引抜き圧30g/cm
となるような圧力で当接した。引抜き圧とは、現像スリ
ーブと弾性ブレードとの間に、厚さ30μmの2枚の板
で挟んだ厚さ30μmのSUS板を挟み込み、そのSU
S板を引抜くときの力をSUS板の長さ1cm当たりに
換算したものである。
【表2】
【0055】表2に示されるように、従来の現像スリー
ブでは条件範囲が狭いSUS薄板製の弾性ブレードで
も、本発明の現像スリーブでは傷が発生されづらく、本
発明の現像スリーブと組合せると、十分に実用の域にあ
ることが理解される。
【0056】このように、本発明では、現像スリーブ3
0の表面に導電性弾性層34を設けたことにより、弾性
ブレード26を容易に使用することができるようになる
が、更にその導電性弾性層34を設けたことにより、弾
性ブレード26で規制されるトナーの現像スリーブへの
微視的当接面積が増大するので、トナーの摩擦帯電によ
る比電荷量(μC/g)が若干増加して、現像効率が増
すことも分った。
【0057】以上では、現像剤規制部材としてSUS薄
板やウレタンゴムの弾性ブレード26を使用したが、金
属ローラー等の現像剤規制部材を使用してもよく、同様
に有効である。
【0058】実施例3 本実施例では、図1及び2を参照して説明した実施例1
の現像装置10において、その一成分現像剤であるトナ
ー11として、体積平均粒径9μm以下の微細トナーを
使用した際に、本発明による効果を説明する。
【0059】トナー11の粒径が小さくなるに従って、
現像スリーブ30との鏡映力によりトナーが現像に寄与
しにくくなり、現像性が低下する現象がある。この現象
は交番電界を印加する条件下では、SD間隙に対しての
依存度が特に顕著である。
【0060】本実施例では、トナーの現像性の観点か
ら、全面ベタ黒のパターン画像を現像して画像形成試験
を行い、そのとき得られたベタ黒濃度を調べた。トナー
には体積平均粒径が約9μmの微細トナーを用いた。そ
の他の条件は、実施例1の試験と同じにした。SD間隙
は、微細トナーの現像性のSD間隙に対する依存性を示
すために、200μm、300μmの2つを試した。
【0061】その結果を図4に示す。図4において、横
軸は現像バイアスの交番電圧分の電圧値(kV)、縦軸
は全面ベタ黒濃度(光学濃度O.D.)である。現像バ
イアスの直流分は、本発明、従来の共に−500Vとし
た。
【0062】図4に示すように、本発明に係る現像スリ
ーブを使用した場合には、SD間隙を200μmとする
ことにより、体積平均粒径9μmの微細トナーに対し有
効であるあることが分る。同様に、体積平均粒径が6.
5μm、5.0μmのトナーを使用して画像形成試験を
したが、同じような結果が得られた。
【0063】本発明において、このような結果が得られ
るのは、トナーが微細になるに従ってその現像性が低下
することからも妥当である。
【0064】以上の実施例1〜3では、いずれも、現像
バイアスの交番電圧の周波数は2kHz(2000H
z)としたが、0.6kHz〜2.4kHzの範囲で良
好な結果が得られた。又実施例2で現像剤規制部材とし
て用いた弾性ブレード26は、現像スリーブ30に対し
てその回転と逆方向に当接したが、回転と同方向の準方
向に当接してもよく、同様に有効であった。
【0065】又現像スリーブ30の導電性弾性層34
は、ウレタンゴムをその基材として使用したが、これに
限られず、例えばEPDMやネオプレンゴム等の通常の
導電生ゴム材を使用することができる。一般に導電性弾
性層34は、感光ドラム1よりも軟らかく且つ体積抵抗
率が108 Ω・cm以下を有すればよい。
【0066】又導電性弾性層34の形成方法は、スプレ
ー法の他、ディップ法でもよく、或いは導電性弾性層3
4をチューブに形成しておいて、それをスリーブ基体上
に被せるようにしてもよい。
【0067】導電性弾性層34の厚さは500μmとし
たが、5〜1000μmまで十分に適用できた。導電性
弾性層34の厚さが1000μmを超えると、現像スリ
ーブ30内のマグネットローラ15の現像極からの磁力
の強さが弱まるので、導電性弾性層34の厚さの上限に
は限界がある。
【0068】現像スリーブ30の基体32としてはアル
ミ製の円筒体を用いたが、カーボンファイバー等と樹脂
とによる繊維強化複合材料の円筒体を基体に使用するこ
とができる。又絶縁性樹脂の円筒体の表面上に導電層を
一層設けて、これをスリーブ基体としてもよい。
【0069】本発明は、トナーの帯電極性に依存せずに
成立するのは言うまでもない。
【0070】以上説明したように、実施例1〜3では、
現像スリーブ30が導電性の基体32の表面上に導電性
弾性層34を設けてなっており、その導電性弾性層34
が体積抵抗率108 Ω・cm以下で且つ感光ドラム1の
表面よりも低い硬度を有するので、感光ドラム1に対す
る現像スリーブ30の間隙が狭く、画像形成装置の輸送
時に現像スリーブ30が感光ドラム1に接触しても、感
光ドラム1に傷が付くのを防止でき、感光ドラム1の傷
による画像欠陥の発生をなくすことができる。
【0071】実施例4 図6は、本発明の更に他の実施例に係る現像装置を備え
た画像形成装置を示す概略構成図である。本実施例の現
像装置では、現像バイアスの交番電流値を所望値に一定
に制御できる機能を有するバイアス電源28を備えたこ
とが大きな特徴である。本実施例のその他の構成は、図
1の実施例1と基本的に同様で、図6において図1に付
した符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0072】本実施例で解決する課題を説明する。図5
に示した従来の現像装置では、現像バイアス電源18に
より現像スリーブ20に現像バイアスの交番電圧として
定電圧の交番電圧を印加しているために、現像スリーブ
20の回転位置により感光ドラム1との間のSD間隔が
変動する場合、それに応じて交番電界の強さが変動し
て、現像スリーブ20のピッチで画像ムラが発生した
り、現像効率が変動して、ハーフトーン画像や全ベタ画
像の濃度変動が発生していた。
【0073】例えば図11に示すように、高い濃度のA
部分と低い濃度のB部分が交互に現れるスリーブピッチ
の濃度ムラは、濃度の高いA部分がSD間隙が狭い場合
に対応し、濃度の低いB部分がSD間隙が広い場合に対
応する。この濃度ムラは、全面ベタ黒画像よりも1ドッ
ト1スペースのような濃い目のハーフトーン画像の場合
に顕著に認められる。
【0074】SD間隙の変動は、例えばカートリッジタ
イプの現像装置を使用している画像形成装置において
は、カートリッジの製造工程上でカートリッジ毎に発生
することがある。この場合、カートリッジ毎に濃度変動
として現れる。
【0075】本実施例では、画像形成装置の輸送時の現
像スリーブによる感光ドラムの傷付きを防止すると共
に、現像装置の製造に伴うSD間隙のバラつきや環境変
化による現像特性の変化をも改善するものである。
【0076】図6に示す本実施例の現像装置10は、S
D間隙のバラつきや環境変化による現像特性の変化を改
善するために、上述したように、現像バイアスの交番電
流を所望値に一定に制御できるバイアス電源28を備え
ている。このバイアス電源28は、定電流の交番電流を
発生し、且つこれに所望の定電圧直流電圧を重畳して出
力できるAC定電流+DC定電圧の高圧電源となってい
る。電源28の交番出力の範囲は、交番周波数が0.6
〜2.4kHz、交番電流値が0.05〜3.0mA程
度である。図7に、バイアス電源28のバイアス発生回
路図を示す。
【0077】図7において、現像バイアスの交番電流と
して使用する波形信号が入力端子41に入力される。こ
の入力信号は可変増幅器42で増幅され、この出力電流
を交番電流検出・設定器43で検出し、増幅器42にフ
ィードバックして出力電流値が一定となるように制御
し、これにより増幅器42からの出力に所望の波形の定
電流の交番電流が得られる。一方、入力端子44に例え
ば20kHzの信号が入力され、その入力信号をDC可
変器45で直流電圧値を設定した可変増幅器46に入力
して増幅し、その後段のダイオード47で整流して、定
電圧の直流電圧が得られる。この直流定電圧は上記の交
番定電流に加えられ、これらが重畳した現像バイアスが
出力端子48から出力される。尚、交番電流検出・設定
器43から可変増幅器46にフィードバックをかけて、
直流電圧の定電圧制御を行うことも可能である。
【0078】交番電流波形としては、矩形波、サイン
波、三角波等が使用される。
【0079】現像時、上記のような交番電流が一定、直
流電圧が一定の現像バイアスを現像スリーブ30に印加
することにより、現像装置のSD間隙及び現像スリーブ
30の導電性弾性層34の体積抵抗率の変化があって
も、トナーには所定の現像バイアスを良好に印加でき
る。トナーには、これを現像スリーブ30から感光ドラ
ム1に転移させる方向の電界、感光ドラム1から現像ス
リーブ30に逆向きに転移させる方向の電界が交互に作
用し、これにより良好な現像画像が得られる。
【0080】例えば暗部電位が−700V、明部電位が
−100Vの潜像を負に帯電したトナーで、プロセスス
ピード47.1mm/秒、SD間隙200μmで反転現
像する場合、現像バイアスを、 交番定電流:矩形波、0.6mA 交番周波数:2000Hz 直流定電圧:−500V の条件にすることにより、良好な現像画像が得られる。
【0081】上記の交番電流値は図7の回路の交番電流
検出・設定器43で検出することができるが、ここで
は、現像スリーブ30とアースとの間にデジタル式のR
MSメータ(実効値メータ)を挿入して測定した値を示
した。使用したデジタルRMSメータは、Fluke社
の8062A TRUE RMS METERであっ
た。
【0082】本発明では、現像スリーブ30の導電性弾
性層34の実質の抵抗値は、102Ωのオーダーで比較
的低く、高圧を負荷しても十分に耐えられ、現像バイア
スの交番電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧は数10〜数
100ボルトの範囲であるから、上記のような現像バイ
アスの印加による現像が十分に可能であるのは、前述し
た通りである。
【0083】本実施例では、現像スリーブ30に印加す
る現像バイアスの交番電流を定電流値に制御しているた
めに、SD間隙が変化したときに発生するスリーブピッ
チの濃度ムラは発見できなかった(1ドット1スペース
の横ラインのハーフトーン画像で発見が容易である)。
又現像スリーブ30の表面に導電性弾性層34を設けて
いるので、振動数:10〜100Hz、加速度:1G、
スイープ時間:5分等のJIS−Z0202に基づく物
流テストを行った後、画像形成を行っても、現像スリー
ブの接触による感光ドラムの傷付きに起因した画像欠陥
は認められなかった。
【0084】本実施例の最大の効果は、環境による依存
度を極力なくすことにある。換言すれば、現像スリーブ
30の抵抗値の環境依存度をなくすことで、SD間隙を
小さくして行ったときの現像性の向上効果を常に発揮さ
せることにある。
【0085】即ち現像スリーブ30の導電性弾性層34
は、25℃/55%の通常の環境(J/J環境)下で体
積抵抗率が104 Ω・cmであるのが、例えば15℃/
10%の低温低湿環境(L/L環境)下では体積抵抗率
が通常1〜2桁上昇し、105 Ω・cm程度になる。
【0086】本実施例における制御方法で現像バイアス
を制御して現像し、画像形成することにより、L/L環
境でJ/J環境と同様な画像が得られた。このときの交
番電圧のピーク・ツウ・ピーク電圧は数100〜数10
00Vの範囲であり、現像バイアスの印加による現像が
十分に可能であった。
【0087】導電性弾性層を設けた現像スリーブを用
い、交番電流の定電流制御を行っていない場合には、現
像スリーブと感光ドラムの間の電界がL/L環境とJ/
J環境とで変化するために、現像濃度が変化する。交番
電圧を印加する現像方式においては、交番電界による現
像性の変化があることは周知の事実である。本実施例で
は、上記のように、このような現像性のL/L環境とJ
/J環境とで変化が解消される。
【0088】以上では、現像スリーブ30は、導電性弾
性層34の体積抵抗率が104 Ω・cmのものを使用し
たが、導電性弾性層34の体積抵抗率が108 Ω・cm
以下の現像スリーブを使用することができ、上記したの
と同様な効果を得ることができた。尚、SD間隙が20
0μmを超える場合には、導電性弾性層の効果は少なく
なり、現像性の向上も大きく期待できないが、理論的に
は実施することが可能である。
【0089】実施例5 図8は、本発明の現像装置の更に他の実施例における現
像バイアス電源のバイアス発生回路を示す図である。本
実施例では、図7の実施例4の現像バイアス電源28の
バイアス発生回路において、交番電流値の最大値を規定
するリミッタ回路49を設けたことが特徴である。
【0090】リミッタ回路49は、その基準電圧と交番
電流検出・設定器43による電圧とを比較して可変増幅
器42の作動をオンオフし、増幅器42に最大値が一定
値以下の交番電流を出力させるように制御するものであ
る。
【0091】従来より、SD間隙に対して交番電圧をパ
ッシェン(Paschen)の法則に従う以上の電圧を
印加すると、リーク現象が発生することが知られてい
る。このリーク現象は、全面ベタ黒をプリントしたとき
に、軽微な場合、白ポチとして現れ、激しい場合、図1
2に示すように、楕円状のリーク跡として現れる。
【0092】定電圧の交番電圧を印加した状態下におい
ては、現像スリーブの振れが生じると、上記の図12に
示すように、D領域ではリークが発生しないが、C領域
でリークが発生する。C領域は実施例4の図12に示し
た濃度の高いA部分と同様SD間隙が狭く、D領域は濃
度の低いB部分と同様SD間隙が広い。定電圧の交番電
圧を印加すると、C領域のように狭いSD間隙では、パ
ッシェンの電界強度を超える電界の強さが発生するため
に、リークが発生すると考えられる。
【0093】本発明においては、実施例4に示した現像
バイアスの交番電流の定電流制御により、図12に示し
たようなスリーブピッチのリーク現象の発生はかなり軽
減されるが、しかし、一定値以上の交番電流値を流すと
図12と同様なリーク現象を生じる。然もSD間隙の広
狭に応じて交番電圧が変動するために、図12に示すス
リーブピッチのリークから全面リークになる可能性が高
い。
【0094】しかし、上記のリーク現象は、交番電流値
を下げることで回避できる。そこで、本実施例では、一
定値以上の交番電流を流さないような電流制限回路、つ
まりリミッタ回路49を現像バイアス電源28のバイア
ス発生回路内に設けて、リーク現象を解消するようにし
た。
【0095】リークが生じる現像バイアスの限界値の一
例を挙げれば、交番周波数が2000Hz、交番電流値
が約2.0mAである。この限界値は矩形波を用い、S
D間隙が200μmのときの値である。リークが生じる
限界値は、SD間隙を小さくして行くと若干の変動が認
められ、又印加する交番波形の種類によっても変化が認
められる。従って上記の数値はあくまでも一例である。
【0096】実施例6 本実施例では、実施例4において、図3に示した実施例
2のときのように、現像剤規制部材として弾性ブレード
26を用いたことが特徴である。
【0097】本実施例において、実施例2のときと同
様、実施例1の試験と同様な条件で現像し、6000枚
までの画像形成試験を行った。現像バイアスの交番電流
の定電流制御等、その他の条件は実施例4と同様にし
た。その結果を比較例と共に、試験No.6〜8として
表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】表3に示されるように、従来の現像スリー
ブでは当接条件が厳しくて、その条件範囲が狭いSUS
薄板製の弾性ブレードでも、本発明の現像スリーブと組
合せると、現像スリーブに傷を起こしづらく、十分に実
用の域にある。
【0100】このように、本実施例では、現像スリーブ
の表面に導電性弾性層を設けたことにより、弾性ブレー
ドを容易に使用でき、又現像剤の現像スリーブへの微視
的当接面積が増大して、トナーの摩擦帯電による比電荷
量(μC/g)が若干増加して現像効率が増し、然も現
像バイアスの交番電流の定電流制御をしているので、環
境に依存することなく常に良好な濃度の画像が得られ
る。
【0101】実施例7 本実施例では、実施例4において、一成分現像剤である
トナー11として、実施例3のときと同様、体積平均粒
径9μm以下の微細トナーを使用したことが特徴であ
る。
【0102】本実施例において、実施例3のときと同様
な条件で、全面ベタ黒のパターン画像の画像形成試験を
行った。SD間隙は200μmと100μmの2種類を
試した。現像バイアスの交番電流の定電流制御等、その
他の条件は実施例4と同様にした。
【0103】その結果を図9に示す。図9において、横
軸は現像バイアスの交番電流値、縦軸は全面ベタ黒濃度
(光学濃度O.D.)である。又交番電圧を変化させた
ときの現像性の結果を図10に示す。図10において、
横軸は現像バイアスの交番電圧値である。縦軸は同じく
全面ベタ黒濃度(光学濃度O.D.)である。現像バイ
アスの直流電圧は、本発明、従来の共に−500Vとし
た。
【0104】図9及び図10を比較すると明らかなよう
に、本実施例により、体積平均粒径9μmの微細トナー
を用いた場合にも、SD間隙の変動による交番電流一定
の方法が有効であることが分る。同様に、体積平均粒径
が6.5μm、5.0μmのトナーを使用して画像形成
試験をしたが、同じような結果が得られた。本発明にお
いて、このような結果が得られるのは、トナーが微細に
なるに従ってその現像性が低下することからも妥当であ
る。
【0105】以上の実施例4〜7では、いずれも、現像
バイアスの交番電圧の周波数は2kHz(2000H
z)としたが、0.6kHz〜2.4kHzの範囲で良
好な結果が得られた。又実施例6で現像剤規制部材とし
て用いた弾性ブレード26は、現像スリーブ30に対し
てその回転と逆方向に当接したが、回転と同方向の準方
向に当接してもよく、同様に有効であった。
【0106】又現像スリーブ30の導電性弾性層34と
して、ウレタンゴムをその基材として使用したが、これ
に限られず、実施例1〜3のときと同様、例えばEPD
Mやネオプレンゴム等の通常の導電生ゴム材を使用する
ことができる。更に一般に導電性弾性層34は感光ドラ
ム1よりも軟らかく、且つ体積抵抗率が108 Ω・cm
以下を有すればよい。
【0107】同様に、導電性弾性層34の形成方法は、
スプレー法によらずディップ法でもよく、或いは導電性
弾性層34をチューブに形成しておいて、それをスリー
ブ基体上に被せるようにしてもよい。導電性弾性層34
の厚さは500μmとしたが、5〜1000μmまで十
分に適用できた。導電性弾性層34の厚さ1000μm
を超えると、現像スリーブ30内のマグネットローラ1
5の現像極からの磁力の強さが弱まるので、導電性弾性
層34の厚さの上限には限界がある。
【0108】更に現像スリーブ30の基体としてはアル
ミ製のスリーブを用いたが、カーボンファイバー等と樹
脂とによる繊維強化複合材料のスリーブを基体に使用す
ることができる。又絶縁性樹脂のスリーブの表面上に導
電層を一層設けて、これを本発明の現像スリーブ30の
スリーブ基体としてもよいことは、前述した通りであ
る。
【0109】以上説明したように、実施例4〜7によれ
ば、現像スリーブ30の表面に体積抵抗率108 Ω・c
m以下で且つ感光ドラム1の表面よりも低い硬度を有す
る導電性弾性層34を設け、更に現像スリーブ30に印
加する現像バイアスの交番電流を定電流制御するように
したので、画像形成装置の輸送時の現像スリーブ30に
よる感光ドラム1の傷付きを防止すると共に、現像装置
10の製造に伴うSD間隙のバラつきや環境変化があっ
ても現像特性の変化を改善して、濃度のバラつきのない
良好な画像を得ることができる。
【0110】実施例8 図13は、本発明の現像装置の更に他の実施例における
現像バイアス電源を示す図である。本実施例は、定電流
制御及び定電圧制御された現像バイアスを切換えて印加
できる現像バイアス電源38を設けたことが大きな特徴
である。本実施例のその他の構成は図1の実施例1と基
本的に同じなので、現像装置の図面及びその各部の説明
は省略し、必要に応じて図1を参照して説明を加える。
【0111】本実施例で、現像バイアス電源38は、交
番電源(AC電源)50と、CPU51と、定電流制御
器52と、定電圧制御器53と、定電流/定電圧切換え
器54と、電流検出手段55と、電圧検出手段56を備
え、交流電源50は現像スリーブ30に出力線L1によ
り接続され、制御器52と53とは切換え器54を介し
て交流電源50の入力側に接続され、切換え器54には
制御器52、53を切換えるCPU51からの切換え信
号線L2が接続されている。又定電流制御器52は接続
線L3により交流電源50の出力側に接続され、上記の
定電流制御器52は、その接続線L3に接続されると共
に接地される。定電圧制御器53はそれぞれA/D変換
器57a、57bを介した接続線L4a、L4bにより
CPU51に接続され、その一方の接続線L4aと交流
電源50の出力線L1との間に、上記の電圧検出手段5
6とこれと直列のダイオード58とが介挿されている。
【0112】現像バイアス電源38の交番出力の範囲
は、交番周波数が0.6〜2.4kHz、交番電流値が
0.2〜3.0mA程度が好ましく、このときの交番電
圧のピーク・ツウ・ピーク電圧は0.4kV〜2.0k
V程度である。但し、このピーク・ツウ・ピーク値はS
D間隙によって変化する。交番波形は矩形波、サイン
波、三角波等が使用される。更に現像バイアスの直流電
圧は、感光ドラム1上に形成された潜像の暗部電位と明
部電位との間に存在するような電圧が好ましい。
【0113】現像時、上記の現像バイアスを次に示すよ
うに制御して現像スリーブ30に印加することにより、
トナーには、これを現像スリーブ30から感光ドラム1
に転移させる方向の電界、感光ドラム1から現像スリー
ブ30に逆向きに転移させる方向の電界が交互に作用
し、これにより良好な現像画像が得られる。
【0114】例えば暗部電位が−700V、明部電位が
−100Vの潜像を負に帯電したトナーで、プロセスス
ピード47.1mm/秒、SD間隙300μmで反転現
像する場合、現像バイアスを、 非画像領域 交番定電流:矩形波、2.0mA 交番周波数:1800Hz 直流定電圧:−500V 画像領域 交番定電圧:約1600V(上記交番定電流印加時の交
番電圧約1600V(ピーク・ツウ・ピーク電圧)をホ
ールドしたもの) 交番周波数:1800Hz 直流定電圧:−500V の条件にすることにより、良好な現像画像が得られる。
【0115】次にSD間隙の大きさと交番電流値の依存
性について、一例として交番周波数が1.8kHz一定
のときのデータを図14に示す。図14において、交番
電流値は、現像バイアス電源38と現像スリーブ30と
の間に交流電流計を直列に介挿して計測したもので、各
プロットの縦線は、現像スリーブの数回転分での値の範
囲を、各プロットのポイントはその平均値を示す。使用
した電流計は、Fluke社の8062A TRUE
RMS METER(実効値メータ)であった。又SD
間隙は、約10μm程度の振れ精度の保持部材によって
保持した。
【0116】図14から分るように、一定の交番電圧を
印加しても、カートリッジ差などによるSD間隙の変化
によって交番電流値が変化する。換言すれば、交番電流
値を測定することで、SD間隙を知ることができる。
【0117】図14から交番電流値が2mA一定のとき
のSD間隙と交番電圧との関係を作成して図示すると、
図15のようになる。図15によれば、交番電流を一定
にした状態でそのときの交番電圧を求めれば、SD間隙
が一義的に求まる。
【0118】本実施例では、この特性を利用して現像装
置のSD間隙を検知し、SD間隙の変化に左右されず
に、常に一定の交番電界を形成できるようにしたことが
特徴である。
【0119】図16に、本実施例による現像バイアスの
印加を行なうときの画像形成装置の基本的なシーケンス
を示す。図16に示すように、メインモータONにより
前回転が開始されると、ほぼ同時に図13の感光ドラム
1に帯電装置により帯電が開始され、感光ドラム1の表
面が−700Vに帯電される。このとき、現像スリーブ
30には現像バイアス用の現像バイアス電源38により
2mAの交番定電流が印加される。このときの交番電圧
値を電源38内で検知する(SD間隙検知)。この動作
は各紙間時において行なう。
【0120】次に感光ドラム1の帯電面に画像変調され
たレーザビーム等が照射され、感光ドラム1に静電潜像
が形成される。感光ドラム1が回転して、潜像が現像装
置10の現像領域13の現像位置(現像スリーブ30と
対向する位置)に到達するまでのタイミングで、現像バ
イアスの交番成分が、定電流制御時に検知して既にホー
ルドした交番電圧値での定電圧制御に切換えられる。引
き続くプロセスで静電潜像が負帯電トナーにより反転現
像され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。トナ
ー像は図1の転写装置3により図示しない転写材上に転
写され、次いで図示しない定着装置によりトナー像が転
写材に定着された後、画像形成装置の機外に排出され
る。
【0121】本実施例では、以上のような現像バイアス
を印加したので、SD間隙が変動してもライン幅、ライ
ン濃度が一定の画像を得ることができる。又SD間隙は
250〜350μm程度にしたが、SD間隙が50〜5
00μmの範囲まで同様に有効で、ライン幅、ライン濃
度が一定であった。又交番周波数も600〜2400H
zにおいて同様の効果を確認できた。
【0122】本実施例でのライン幅における効果を従来
例と比較して図17にグラフで示す。又転写材上の反射
濃度における効果のグラフを同様に従来例と比較して図
18にグラフで示す。図17及び図18に示されるよう
に、本実施例によれば、SD間隙の変化によらずに、ラ
イン幅、反射濃度が一定であることが分る。
【0123】本発明では、前述したように、現像スリー
ブ30の導電性弾性層34の実質の抵抗値は、102 Ω
のオーダーで比較的低く、高圧を負荷しても十分に耐え
られ、現像バイアスの交番電圧のピーク・ツウ・ピーク
電圧は数10〜数100ボルトの範囲であるから、現像
バイアスの印加による現像が十分に可能である。
【0124】又現像スリーブ30の表面に導電性弾性層
34を設けているので、振動数:10〜100Hz、加
速度:1G、スイープ時間:5分等のJIS−Z020
2に基づく物流テストを行った後、画像形成を行って
も、現像スリーブの接触による感光ドラムの傷付きに起
因した画像欠陥は認められない。
【0125】実施例9 本実施例においては、実施例8において、現像スリーブ
30の現像部位の感光ドラム1の非画像域との対応時
に、現像バイアスの交番電流を定電流制御して、そのと
き検知してホールドした検知交番電圧VDOを、予め定め
た関数に代入して電圧値VDT=f(VDO)を求め、現像
部位の画像領域との対応時に、この電圧値VDTで定電圧
制御して、感光ドラム1と現像スリーブ30とのSD間
隙に交番電界を印加するようにしたことが特徴である。
その他の構成は実施例8と同様である。
【0126】本実施例でのSD間隙と定電圧制御時の交
番電圧との関係を図19に示す。図19において実線が
本実施例9であり、ホールド値を関数fに代入したもの
である。又先の実施例8の場合を比較のために破線で示
す。
【0127】本実施例での関数fをVDT=f(VDO)=
αVDO+βとすると、傾きαは、 250μm≦SD間隙≦350μmのとき α=1 SD間隙<250μm又は350μm<SD間隙のとき α=1.5 である。
【0128】即ち、SD間隙が250〜350μmのと
きはα=1で、実施例8のときと似たような定電圧値と
なる。SD間隙が250μm未満又は350μm超では
α=1.5で、検知値よりも使用電圧を多少大きくし
た。定数βは各場合によって定まる数値である。
【0129】本実施例9における効果を図20及び図2
1に示す。図20は、本実施例におけるSD間隙とライ
ン幅の関係を示したものである。本実施例は、ライン幅
を従来例は勿論、実施例8よりも更に一定にすることが
できた。これは、SD間隙が350μm超では交番電界
を実施例8のときよりも強めに、SD間隙が250μm
未満では弱めに設定したことが有効に作用したものであ
る。
【0130】図21は、SD間隙とベタ黒濃度との関係
を示したものである。本実施例では、SD間隙が350
μm超での強度の低下防止に効果的である。
【0131】以上のように、本実施例では、検知電圧を
所定の関数に代入して交番電圧を決定するようにしたの
で、更に広い範囲のSD間隙で安定した画像を得ること
ができた。
【0132】尚、上記のα、βは説明のために用いた一
例であり、これに限らない。又関数VDT=f(VDO)は
一次関数としたが、これ以外の関数であってもよいこと
は、発明の趣旨から当然である。
【0133】実施例10 本実施例では、実施例8において、図3に示した実施例
2のときのように、現像剤規制部材として弾性ブレード
26を用いたことが特徴である。
【0134】本実施例において、実施例2のときと同
様、実施例1の試験と同様な条件で現像し、6000枚
までの画像形成試験を行った。現像バイアスの交番電流
の定電流制御等、その他の条件は実施例8と同様にし
た。その結果を比較例と共に、試験No.9〜11とし
て表4に示す。
【0135】
【表4】
【0136】表4に示されるように、従来の現像スリー
ブでは当接条件が厳しくて、その条件範囲が狭いSUS
薄板製の弾性ブレードでも、本発明の現像スリーブと組
合せるとトナー融着が起こりづらく、十分に実用の域に
ある。
【0137】実施例11 本実施例では、実施例8において、現像バイアスの交番
電圧値に対し最大値を規定する制限回路を設けたことが
特徴である。
【0138】実施例5のところで述べたように、SD間
隙に対して交番電圧をパッシェン(Paschen)の
法則に従う以上の電圧を印加すると、リーク現象が発生
することが知られている。実施例8では、定電流制御時
にSD間隙に応じて交番電圧値が変化するので、リーク
現象は発生しづらいが、それでも定電流制御時にリーク
がまれに生じることがある。そこで、本実施例では、交
番電圧の最大値を制限して、リークを確実に防止するよ
うにした。
【0139】本実施例では、交番電圧の最大値が、図1
5のグラフにおける各SD間隙200、300、400
μmの交番電圧値(Vpp)に200Vを加えた値の電
圧を、瞬間的にも超えないように制限回路を設けた。こ
れにより、リークの防止は完全になり、本発明の他の効
果も同様に得ることができた。
【0140】実施例12 本実施例においては、実施例8において、現像スリーブ
30の現像部位が感光ドラム1の非画像域に対応してい
るときに、現像バイアスの交番電界を所定の値で定電圧
制御して、そのとき流れた交番電流i0 を検知し、その
電流値i0 をある関数に代入して電圧値VDT=g(i
O )を求め、現像部位が画像領域に対応したときにその
電圧値VDTで定電圧制御して、感光ドラム1と現像スリ
ーブ30とのSD間隙に交番電界を印加するようにした
ことが特徴である。その他の構成は実施例8と同様であ
る。
【0141】本実施例において、現像部位が非画像領域
に対応しているとき、Vpp=800Vで定電圧制御し
て、そのときの交番電流値i0 を検知した。先の図14
によれば、この交番電流i0 の値によりSD間隙の大き
さが一義的に決まるので、現像時の交番電圧がSD間隙
の大きさにより、実施例8と同様になるように、関数V
DT=g(i0 )を決定した。
【0142】これにより実施例8と同様な効果を得るこ
とができた。
【0143】実施例13 本実施例では、実施例8において、現像バイアス電源3
8の制御シーケンスを示す図22に示すように、前回転
時のみ、交番電流を定電流制御し、そのときの電圧を検
知して、紙間では行わないようにしたことが特徴であ
る。その他は実施例8と同様にした。本実施例において
も実施例8と同様な効果が得られた。
【0144】以上説明したように、実施例8〜13によ
れば、例えば現像スリーブ30の現像部が感光ドラム1
の非画像領域に対応するときに、現像スリーブ30に印
加する現像バイアスを一定の交流電圧値で定電流制御
し、そのときの交番電圧値を検知して、現像部が画像領
域に対応するときに、その検知した交番電圧値で定電圧
制御するというように、現像バイアスを制御したので、
現像スリーブ30の表面に体積抵抗率108 Ω・cm以
下で感光ドラム1の表面よりも低い硬度を有する導電性
弾性層34を設けたことによる、画像形成装置の輸送時
の現像スリーブ30による感光ドラム1の傷付き防止と
共に、現像装置10の製造に伴うSD間隙のバラつきや
環境変化による現像特性の変化を改善し、濃度のバラつ
き防止を更に確実にして、良好な画像を得ることができ
る。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、画像形成装置の像担持体に対する現像剤担持
体の間隙を狭くしても、画像形成装置の輸送時に現像剤
担持体により像担持体に傷を付けるのを防止して、像担
持体の傷による画像欠陥の発生をなくすことをできる。
更に現像バイアスの交番電流の定電流制御等を付加した
ときには、画像形成装置の輸送時の現像剤担持体による
像担持体の傷付きを防止することに加えて、像担持体に
対する現像剤担持体の間隙の製造上のバラつきや環境変
化による現像特性の変化を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現像装置を備えた画像
形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の現像装置に設けられた現像スリーブの表
面部分を拡大した斜視図である。
【図3】本発明の現像装置の他の実施例を示す概略構成
図である。
【図4】本発明の現像装置の更に他の実施例での現像性
を示すグラフである。
【図5】従来の現像装置を備えた画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る現像装置を備えた画
像形成装置を示す概略構成図である。
【図7】図6の現像装置に設けられた現像バイアス電源
のバイアス発生回路を示す回路図である。
【図8】本発明の現像装置の更に他の実施例における現
像バイアス電源のバイアス発生回路を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の現像装置の更に他の実施例での現像性
を示すグラフである。
【図10】同じく交番電圧を変化させたときの現像性を
示すグラフである。
【図11】従来の現像装置で生じていたスリーブピッチ
の濃度ムラを示す説明図である。
【図12】同じく楕円状のリーク跡を示す説明図であ
る。
【図13】本発明の現像装置の更に他の実施例における
現像バイアス電源を示す構成図である。
【図14】図13の現像装置での現像バイアスの交番電
流値のSD間隙への依存性を示すグラフである。
【図15】図14のグラフから作成した交番電流値2m
A一定のときのSD間隙と交番電圧との関係を示すグラ
フである。
【図16】本実施例での現像バイアスの印加を行なうと
きの画像形成装置の基本的なシーケンスを示す図であ
る。
【図17】本実施例でのライン幅における効果を従来例
と比較して示すグラフである。
【図18】本実施例での転写材上の反射濃度における効
果を従来例と比較して示すグラフである。
【図19】本発明の更に他の実施例におけるSD間隙と
定電圧制御時の交番電圧との関係を示すグラフである。
【図20】本発明の更に他の実施例におけるSD間隙と
ライン幅の関係を示すグラフである。
【図21】同じくSD間隙とベタ黒濃度との関係を示す
グラフである。
【図22】本発明の更に他の実施例での現像バイアスの
印加を行なうときの画像形成の基本的なシーケンスを示
す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 10 現像装置 11 トナー 15 マグネットローラ 16 磁性ブレード 18 バイアス電源 26 弾性ブレード 28 バイアス電源 30 現像スリーブ 34 導電性弾性層 38 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 齋藤 亨 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上の現像剤を規制部材によ
    り規制して現像剤の薄層を形成し、前記薄層に形成され
    た現像剤を現像剤担持体と200μm以下の微小間隙を
    開けた像担持体と対面させ、前記現像剤担持体と像担持
    体との間に現像バイアスを印加した状態下で前記現像剤
    を像担持体に転移させて、前記像担持体上に形成された
    静電潜像を現像する現像装置において、前記現像剤担持
    体は、導電性の基体の表面上に導電性弾性層を設けてな
    っており、該導電性弾性層は体積抵抗率が108 Ω・c
    m以下で、且つ前記像担持体の表面よりも低い硬度を有
    することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体と像担持体との間に一
    定の交番電流が流れるように、前記現像バイアスの交番
    電流を定電流制御する請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体と像担持体との間に流
    れる交番電流の最大値を制限した請求項2の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤担持体の現像部位が前記像担
    持体の非画像域に対応しているときに、これらの間に一
    定の交番電流が流れるように、前記現像バイアスの交番
    電流を定電流制御し、そしてそのときの交番電圧を検知
    し、前記現像部位が前記像担持体の非画像域に対応して
    いるときに、前記検知した交番電圧又はこれにより定ま
    る一定の交番電圧となるように、前記現像バイアスの交
    番電圧を定電圧制御する請求項1の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体の現像部位が前記像担
    持体の非画像域に対応しているときに、前記現像バイア
    スの交番電圧を一定の交番電圧となるように定電圧制御
    し、そしてそのときの交番電流を検知し、前記現像部位
    が前記像担持体の非画像域に対応しているときに、前記
    検知した交番電流により定まる一定の交番電圧となるよ
    うに、前記現像バイアスの交番電圧を定電圧制御する請
    求項1の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記規制部材が弾性体からなる請求項
    1、2、3、4又は5の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤が一成分現像剤である請求項
    1、2、3、4、5又は6の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記一成分現像剤の体積平均粒径が9μ
    m以下である請求項1、2、3、4、5、6又は7の現
    像装置。
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