JPH07282062A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JPH07282062A
JPH07282062A JP6067203A JP6720394A JPH07282062A JP H07282062 A JPH07282062 A JP H07282062A JP 6067203 A JP6067203 A JP 6067203A JP 6720394 A JP6720394 A JP 6720394A JP H07282062 A JPH07282062 A JP H07282062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phrase
memory
stored
phrases
language
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6067203A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoe Maruta
智絵 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6067203A priority Critical patent/JPH07282062A/ja
Publication of JPH07282062A publication Critical patent/JPH07282062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置に格納されているフレーズを最大限に活
用して外国語を単語あるいは文節単位でその意味を確認
したり学習したりする。 【構成】 この情報処理装置は、異なった言語の間で、
同一フレーズの各文節を対応付けている。液晶ディスプ
レイ12に表示したフレーズには、文節単位でアンダー
ライン41を付けることができ、このフレーズを他の言
語に翻訳したとき対応する部分にアンダーライン41が
表示される。これにより、その文節の意味を確認するこ
とができる。また、音声ボタンを押すことでアンダーラ
イン41の部分の発音をチェックすることもできる。こ
の装置は、指定した文節を除去した形でそのフレーズを
発声させることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば旅行用の携帯型
翻訳機のように、選択したフレーズについて、英語から
日本語あるいは日本語から英語というように翻訳を行っ
てそのフレーズを表示したり、これらのフレーズを音声
で出力するようにした情報処理装置に係わり、詳細には
フレーズをこれを構成する文節単位で処理するようにし
た情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、海外旅行に出かける者の数が着実
に増加している。その旅行内容もツアーコンダクタが完
全に世話をやく日本語だけで旅行できるタイプのものか
ら、外国を自分自身で体験しようとする外国語活用タイ
プのものに変化しつつある。これと共に、日本語と英語
やスペイン語、中国語等の外国語のフレーズあるいは単
語の対訳を行う本やこれを電子的に行う電子翻訳機等の
情報処理装置が市場に出回っている。
【0003】このうちの電子翻訳機等の情報処理装置に
ついて考察してみることにする。例えば特公昭58−4
3784号公報および特公昭59−52470号公報に
記載されたポータブル翻訳装置は、単語を複数個連結し
てなるフレーズまたは短いセンテンスをメモリに内蔵し
ている。そして、第1言語を入力するとこれを第2言語
に翻訳してこの第2言語を音声出力する一方、第2言語
を入力するとこれを第1言語に翻訳してこの第1言語を
音声出力するようになっている。
【0004】また、特公昭62−17788号公報に記
載された電子式翻訳機は、入力バッファに格納されてい
る母国語を退避用バッファに退避させて、この母国語に
対応する他国語を言語メモリから取り出して入力バッフ
ァに格納するようにしている。そして、単一の翻訳指示
キーを押すたびにこれらのバッファの内容としての単語
や文章を交換し、これらの内容を交互に何回でも視覚的
に表示できるようにしている。
【0005】更に、特公平1−16196号公報に記載
された電子式翻訳機では、「電話」、「空港」というよ
うなシーン(カテゴリ)別に第1の言語と第2の言語の
単語あるいは文章を記憶しておき、1つのシーン内で単
語や文章の検索を行う際に、そのシーンの内容を示す表
題文をまず表示し、検索が一巡した際にはこの表題文を
再表示することによって、どのシーンを検索しているか
とか、そのシーンの検索が一巡したかどうかを使用者に
分からせるようにしている。
【0006】また、特公昭58−43784号公報に
は、これらの情報処理装置で各単語を効率的に検索させ
るための技術が開示されている。すなわち、この公報に
記載された情報検索装置では、言語ごとにそれぞれの検
索に便利な配列規則に従って単語をアドレス順に配列す
る一方で、これらの単語の訳語のアドレスを各単語に付
加することにしている。例えば日本語の単語について
は、アイウエオ順に各単語をアドレスの増加する方向に
配列し、英語の単語についてはアルファベット順に各単
語をアドレスの増加する方向に配列する。そして、例え
ば日本語の「イチゴ」に対応する英単語を探すときに
は、この日本語に付加された英語用のアドレスを見て、
「strawberry」という単語を探し当てることになる。こ
のようにこの提案では、各言語がそれぞれ所定の配列規
則に従ってアドレス順に配置されているので、いずれの
言語からでも使用者が所望する単語を容易に検索するこ
とができるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような翻訳機能を
持った情報処理装置は、旅行時に携帯することが多いた
めコンパクトなサイズにまとめられていることが多く、
内蔵できる単語やフレーズの数には自ずから限界があ
る。したがって、知らない単語を確認しようとしても単
語集が充実していないと実際の使用に役に立ちにくいと
いう問題があった。
【0008】これに対しては、増設カードを用意するこ
とで、フレーズや単語の増大を図ることが試みられてい
る。しかしながら、旅行先等で迅速かつ円滑に会話を進
行させようとすると、検索対照となるフレーズの数が多
いことは検索に要する時間を長時間化させることにな
り、また、検索されたフレーズや単語が複数存在する場
合にはその中から最適の1つを選択する必要があり、迅
速な対応が必要とする場では却ってマイナスとなる場合
も多い。
【0009】そこで本発明の第1の目的は、装置に格納
されているフレーズを最大限に活用して外国語を単語あ
るいは文節単位でその意味を確認したり学習することの
できる情報処理装置を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、装置に用意された
フレーズの数を実質的に増加させて装置の活用範囲を増
大させることのできる情報処理装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)同一の意味を持つ文節同士を同一フレーズの
異なった言語間で1対1で対応付けるための数字あるい
は特殊記号等の対応付け情報をそれぞれの言語で表わさ
れた各フレーズの文節に付加して格納したフレーズ用メ
モリと、(ロ)このフレーズ用メモリに格納された所定
の言語の所望のフレーズを選択するフレーズ選択手段
と、(ハ)このフレーズ選択手段によって選択されたフ
レーズの中の特定の文節を選択する文節選択手段と、
(ニ)この文節選択手段で選択した文節に付加された対
応付け情報を用い、フレーズ用メモリに格納された他の
所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索する
文節検索手段と、(ホ)この文節検索手段によって検索
された文節を同一フレーズ内の他の文節と識別可能な状
態で表示する対応文節表示手段とを情報処理装置に具備
させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、同一の
意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で
1対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対
応付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの
文節に付加して格納したフレーズ用メモリを備えている
ので、例えば外国語のフレーズの中で意味が明確でない
文節にでくわしたときには、この文節を文節選択手段に
よって選択し、文節検索手段によって自国語等の熟知し
ている他の言語の対応する文節を検索させれば、該当す
る文節の内容から外国語のその文節の意味を確認するこ
とができる。すなわち、フレーズ全体の翻訳では分かり
にくかった各文節の意味を知ることができるので、外国
語を単語あるいは文節単位でその意味を確認したり学習
することができる。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)同一の意
味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で1
対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対応
付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文
節に付加して格納したフレーズ用メモリと、(ロ)この
フレーズ用メモリに格納された所定の言語の所望のフレ
ーズを選択するフレーズ選択手段と、(ハ)このフレー
ズ選択手段によって選択されたフレーズの中の特定の文
節を選択する文節選択手段と、(ニ)フレーズ選択手段
で選択されたフレーズ内の文節選択手段で選択した文節
を除いた残りの全文節を表示する第1の文節表示手段
と、(ホ)文節選択手段で選択した文節に付加された対
応付け情報を用い、フレーズ用メモリに格納された他の
所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索する
文節検索手段と、(ヘ)この文節検索手段によって検索
されたフレーズの対応する文節を除いた残りの全文節を
表示する第2の文節表示手段とを情報処理装置に具備さ
せる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、同一の
意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で
1対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対
応付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの
文節に付加して格納したフレーズ用メモリを備えている
ので、例えば自国語等の熟知している言語のフレーズに
余計な文節が含まれているときには、この文節を文節選
択手段で除外のために選択して簡潔なフレーズ構成とさ
せ、これを外国語等の他の言語に変換すれば、該当する
文節を除いた形でフレーズが表示されるので、装置に用
意されたフレーズの数を実質的に増加させることがで
き、装置の活用の場を広げることができる。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)同一の意
味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で1
対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対応
付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文
節に付加して格納したフレーズ用メモリと、(ロ)この
フレーズ用メモリに格納された各フレーズの音声を表わ
した音声データを文節で区切って格納した音声データメ
モリと、(ハ)フレーズ用メモリに格納された所定の言
語の所望のフレーズを選択するフレーズ選択手段と、
(ニ)このフレーズ選択手段によって選択されたフレー
ズの中の特定の文節を選択する文節選択手段と、(ホ)
この文節選択手段で選択した文節に付加された対応付け
情報を用い、フレーズ用メモリに格納された他の所定の
言語の同一のフレーズの対応する文節を検索する文節検
索手段と、(ヘ)文節選択手段によって選択された文節
あるいは文節検索手段によって検索された文節の音声デ
ータを音声データメモリから読み出し音声の出力を行う
音声出力手段とを情報処理装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、同一の
意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で
1対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対
応付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの
文節に付加して格納したフレーズ用メモリを備えている
ので、例えば外国語のフレーズの中で意味が明確でない
文節にでくわしたときには、この文節を文節選択手段に
よって選択し、文節検索手段によって自国語等の熟知し
ている他の言語の対応する文節を検索させれば、該当す
る文節の内容から外国語のその文節の意味を確認するこ
とができる。また、フレーズ全体の発音を聞いただけで
は該当する文節単独の発音が分からないような場合に
は、文節を指定してその発音を聞くことができる。すな
わち、フレーズ全体の翻訳では分かりにくかった各文節
の意味や発音を知ることができるので、外国語を単語あ
るいは文節単位でその意味や発音を確認したり学習する
ことができる。
【0017】請求項4記載の発明では、(イ)同一の意
味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で1
対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対応
付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文
節に付加して格納したフレーズ用メモリと、(ロ)この
フレーズ用メモリに格納された各フレーズの音声を表わ
した音声データを文節で区切って格納した音声データメ
モリと、(ハ)フレーズ用メモリに格納された所定の言
語の所望のフレーズを選択するフレーズ選択手段と、
(ニ)このフレーズ選択手段によって選択されたフレー
ズの中の特定の文節を選択する文節選択手段と、(ホ)
フレーズ選択手段で選択されたフレーズ内の文節選択手
段で選択した文節を除いた残りの全文節を表示する第1
の文節表示手段と、(ヘ)文節選択手段で選択した文節
に付加された対応付け情報を用い、フレーズ用メモリに
格納された他の所定の言語の同一のフレーズの対応する
文節を検索する文節検索手段と、(ト)この文節検索手
段によって検索されたフレーズの対応する文節を除いた
残りの全文節を表示する第2の文節表示手段と、(チ)
第1あるいは第2の文節表示手段によって表示された残
りの全文節の音声データを音声データメモリから読み出
し音声の出力を行う音声出力手段とを情報処理装置に具
備させる。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、同一の
意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で
1対1で対応付けるための数字あるいは特殊記号等の対
応付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの
文節に付加して格納したフレーズ用メモリを備えている
ので、例えば自国語等の熟知している言語のフレーズに
余計な文節が含まれているときには、この文節を文節選
択手段で除外のために選択して簡潔なフレーズ構成とさ
せ、これを外国語等の他の言語に変換すれば、該当する
文節を除いた形でフレーズが表示されるので、これを示
すことで簡潔な意思伝達が可能になる。また、不要な文
節の発声を行わないようにしてそのフレーズの発声を行
わせることができるので、音声によっても簡潔な意思伝
達が可能である。このように1つのフレーズを変形する
ことによって、装置に用意されたフレーズの数を実質的
に増加させることができ、装置の活用の場を広げること
ができる。
【0019】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0020】図2は本発明の実施例における情報処理装
置の外観を表わしたものである。この情報処理装置11
は海外旅行のために携帯して行くと便利なものであり、
日本語と英語および中国語のフレーズを組にして多数格
納しており、これらを本体上面に配置された液晶ディス
プレイ12に表示できるようになっている。また、液晶
ディスプレイ12にフレーズが表示されているときに
は、必要に応じてスピーカ13からその言語の発音を出
力することができるようになっている。また、この情報
処理装置11は表示されたフレーズを文節単位で指定し
て、その訳語を表示させたり、その文節を除去して表示
あるいは音声の出力を行うことができるようになってい
る。
【0021】このような機能を達成するために、本実施
例の情報処理装置11は各種のボタンやスイッチを配置
している。スピーカ13の手前には電源スイッチ14が
配置されており、これを押すたびに情報処理装置11の
電源が入ったり切られたりするようになっている。ま
た、液晶ディスプレイ12の手前には合計10個のシー
ンボタン151 〜1510が配置されており、更にこれら
の手前には中国語ボタン16、日本語ボタン17、英語
ボタン18および文節ボタン19が配置されている。文
節ボタン19は文節を指定するためのボタンである。
【0022】また、液晶ディスプレイ12の図で右側に
は、一対のフレーズ選択ボタン21、22が配置されて
おり、シーンボタン151 〜1510によって選択された
シーンにおけるフレーズを降順で、あるいは昇順で指定
することができるようになっている。フレーズ選択ボタ
ン21、22の手前には、文節モード選択スイッチ23
が配置されており、選択された文節にアンダーラインを
表示するモード(以下文節指定モードという。)と選択
された文節をフレーズから消去するモード(以下文節一
部消去モードという。)のいずれかの選択が可能になっ
ている。文節モード選択スイッチ23の更に手前には、
音声ボタン24が配置されている。音声ボタン24が押
されると、通常の状態では液晶ディスプレイ12に表示
されたフレーズの音声がスピーカ13から出力されるよ
うになっている。また、文節指定モードが選択された状
態ではアンダーラインの複写された文節の音声が出力さ
れ、文節一部消去モードが選択された状態では該当する
フレーズから指定した文節を除去した残りの全文節につ
いての音声が出力されるようになっている。
【0023】ここで、10個のシーンボタン151 〜1
10は、次の表1に示すような各シーンに区分けされて
いる。
【0024】
【表1】
【0025】図1は、このような情報処理装置の回路構
成の概要を表わしたものである。情報処理装置11は各
種制御の中枢的な機能を果たすためのCPU(中央処理
装置)31を配置している。CPU31はデータバス等
のバス32を通じてROM33、作業用メモリ34、ス
ピーチIC36、表示用ドライバ37およびボタン入力
回路38のそれぞれと接続されている。
【0026】ここで、ROM33はこの情報処理装置1
1の各種制御を行うためのプログラムや、多数のフレー
ズ等を格納した大容量のリード・オンリ・メモリであ
る。本実施例では16Mビットの容量を持っている。作
業用メモリ34はプログラムの実行に際して必要とされ
るデータを一時的に格納するためのランダム・アクセス
・メモリである。表示用ドライバ37は液晶ディスプレ
イ12に中国語、日本語あるいは英語のフレーズ等の所
定のデータを表示するための駆動回路である。ボタン入
力回路38は、シーンボタン151 〜1510等の各種ボ
タンや文節モード選択スイッチ23等のスイッチから入
力データを取り込むための回路である。
【0027】スピーチIC36は、ROM33の一部に
フレーズに対応させて記憶された音声データを基にして
音声信号を出力するためのIC(集積回路)である。ス
ピーチIC36から出力される音声信号は、増幅器39
によって増幅され、スピーカ13から外部に出力される
ようになっている。もちろん、図示しないイヤホンをス
ピーカ13の代わりに使用することもでき、電車の中等
において他人に気兼ねすることなくそれぞれのフレーズ
や指定した文節の発音を確認することができる。
【0028】(装置の動作の概要)
【0029】図3は、この情報処理装置の動作の概要を
表わしたものである。図1または図2に示したこの情報
処理装置11の電源スイッチ14を押すと、図1に示し
たCPU31はROM33から「シーンを選択して下さ
い」という日本語に対応するコード情報を読み出し、こ
れを表示用ドライバ37内の図示しない表示用メモリに
書き込んで、液晶ディスプレイ12に対して「シーンを
選択して下さい」という日本語を表示させる(ステップ
S101)。この状態でCPU31はシーンボタン15
1 〜1510のいずれかが押されるのを待機している(ス
テップS102)。そして、これらのシーンボタン15
1 〜1510の1つが押されると(Y)、そのシーンにつ
いて用意された複数のフレーズのうちの最初のものが液
晶ディスプレイ12に表示される(ステップS10
3)。このとき表示されるフレーズは、デフォルト値で
指定された言語である。ただし、装置によっては図示し
ない不揮発性メモリに前回の言語使用情報を書き込んで
おき、電源スイッチ14が押されたときに前回の翻訳前
の言語でフレーズを初期的に表示するようにしてもよ
い。
【0030】液晶ディスプレイ12にフレーズが表示さ
れた状態で、CPU31は文節ボタン19、フレーズ選
択ボタン21、22、音声ボタン24、中国語ボタン1
6、日本語ボタン17、英語ボタン18のいずれが押さ
れるかを待機している(ステップS104〜S10
7)。文節ボタン19が押された場合には、文節モード
選択スイッチ23がどちらのモードを選択しているかの
チェックが行われる(ステップS108)。もし、文節
指定モード側にスイッチの選択が行われていれば
(Y)、後に詳しく説明するように文節指定モードが実
行される(ステップS109)。これに対して、文節一
部消去モード側にスイッチの選択が行われていれば(ス
テップS108;N)、後に詳しく説明するように文節
一部消去モードが実行される(ステップS110)。
【0031】以上と異なり、フレーズ選択ボタン21、
22のいずれかが押された場合には(ステップS10
5;Y)、液晶ディスプレイ12に表示されるフレーズ
の切り替えが行われる。すなわち、奥側のフレーズ選択
ボタン21が押された場合には、これが押されるたびに
降順でフレーズの切り替えが行われ、手前側のフレーズ
選択ボタン22が押された場合には、これが押されるた
びに昇順でフレーズの切り替えが行われる(ステップS
111)。ただし、そのシーンのフレーズが一巡した場
合には、次に位置するフレーズの表示が行われる。した
がって、最初のフレーズが表示された状態で奥側のフレ
ーズ選択ボタン21が押された場合には、このシーンの
最後のフレーズが表示されることになる。
【0032】一方、音声ボタン24が押された場合には
(ステップS106;Y)、液晶ディスプレイ12に表
示されているフレーズについてその言語でスピーカ13
から音声が出力される(ステップS112)。また、こ
れらと異なり中国語ボタン16、日本語ボタン17、英
語ボタン18のいずれが押された場合には(ステップS
107;Y)、液晶ディスプレイ12に表示されている
言語がその押された言語に切り換えられる(ステップS
113)。例えば現在日本語が表示されているとして、
使用者が中国語ボタン16を押した場合には、その日本
語のフレーズに対応する中国語のフレーズが液晶ディス
プレイ12に表示されることになる。
【0033】(各モードの説明)
【0034】次に本発明の理解を容易にするために、装
置の詳細な動作を説明する前にこの情報処理装置の選択
できる2つのモードを説明する。本実施例では図3で説
明した通り文節ボタン19を押下することを条件として
文節モード選択スイッチ23が指定しているモードとし
ての文節指定モードあるいは文節一部消去モードに移行
することになる。もちろん、これらのモードに移行する
ための専用のボタンが設けられていてもよいし、装置に
よってはいずれか一方のモードのみを備えるものであっ
てもよい。
【0035】図4は、文節指定モードでの動作例を表わ
したものである。例えば「出入国」というシーンが選択
され、自国語として日本語が初期設定されていたものと
する。使用者が図2に示したフレーズ選択ボタン21、
22を操作することによって、図4(a)に示すように
液晶ディスプレイ12に「私のパスポートです」という
フレーズを表示させた場合を想定する。この状態で音声
ボタン24を押すと、このフレーズが日本語で発声され
る。これはこのモードに入る前の通常の動作である。
【0036】一方、文節ボタン19を押すと、同図
(b)に示すように最初の文節部分にアンダーライン4
1が付される。この状態で音声ボタン24が押される
と、このアンダーライン41の部分の「私の」について
日本語で発声が行われる。すなわち、アンダーライン4
1の付されていないその他の文節については発声が行わ
れない。
【0037】使用者がこの文節以外の文節を指定したい
場合がある。この場合には文節ボタン19を必要な回数
だけ押下する。文節ボタン19が押されるたびに1文節
ずつアンダーライン41が移動する。図4(c)は、同
図(b)の状態から文節ボタン19を1回押した様子を
表わしている。使用者が日本語に不慣れな場合のように
この文節の発音を確かめたいような場合には、この状態
で音声ボタン24を押せば、「パスポート」について日
本語の発声が行われることになる。
【0038】使用者がこのようにして所望の文節を指定
した状態で、いずれかの言語ボタンを押すと、フレーズ
がその言語に切り換わり、アンダーライン41が対応す
る文節に付される。同図(d)は英語ボタン18が押さ
れた状態を示しており、対応する英語の文節にアンダー
ライン41が移動している。この状態で音声ボタン24
が押されれば、このアンダーライン41の部分が英語で
発音されることになる。
【0039】同図(e)は、中国語ボタン16が押され
た場合を表わしている。使用者は日本語のフレーズの表
示状態から中国語ボタン16を直接押すことができ、こ
の場合にも同様の結果を得ることができる。この例でも
中国語で「パスポート」に対応する部分にアンダーライ
ン41が付され、使用者が音声ボタン24を押せば、こ
の文節が中国語で発声されることになる。
【0040】同図(f)は、翻訳あるいは発声が行われ
た後に文節ボタン19が1回だけ押された場合を示した
ものである。これにより、アンダーライン41が消え
る。すなわち文節指定モードが解除の状態となる。した
がって、この状態で音声ボタン24が押されれば液晶デ
ィスプレイ12に表示されているフレーズ全体がその表
示されている言語で発声されることになる。もちろん、
更に文節ボタン19が押されれば、文節指定モードが再
び開始され、この表示例では中国語の1番目の文節にア
ンダーライン41が付されることになる。
【0041】以上説明したように文節指定モードではフ
レーズが文節ごとに指定され、その文節に対応する他の
言語でも対応する文節が表示される。また、必要に応じ
てこれらの文節の発声が行われる。したがって、フレー
ズの中で知らない文節や読めない文節があったとき、こ
れを自国語の文節と対応付けたり発声を行わせること
で、その意味を知ったり発音を確認することができる。
しかも、文中で文節ごとのチェックが可能であるので、
同音異義語で表示されても意味を誤解することが少な
く、またフレーズ(例文)と共にその文節を覚えること
ができるので、単語等の記憶を容易に行うことができる
ことになる。
【0042】図5は、これに対して文節一部消去モード
の動作例を表わしたものである。同図(a)では、図4
の(a)と同様に液晶ディスプレイ12に「私のパスポ
ートです」というフレーズが表示された状態を表わして
いる。文節一部消去モードの場合には、文節ボタン19
を押すと同図(b)に示したように最初の文節が全黒表
示42される。この状態で音声ボタン24が押されれ
ば、全黒の部分の文節を除いた残りの全文節の発声が行
われる。この例では、「私の」という部分が全黒表示4
2されているので、「パスポートです」と発声されるこ
とになる。
【0043】したがって、同図(b)のように表示した
り、これを発声することで、「私のパスポートです」と
か、「あなたのパスポートです」あるいは「日本国のパ
スポートです」のような各種表現態様に共通の「パスポ
ートです」という表現を行うことができる。現実の会話
においては、「パスポートです」と簡潔に表現すれば十
分である場合が多いので、これにより、付加された不要
な文節を切り捨てて自己の意思を表現することができ
る。この表示状態で英語ボタン18を押したとすると、
「Here's passport 」という表現が行われ、同様の目的
にそえることになる。
【0044】同図(c)は、同図(b)の状態から文節
ボタン19を更に1回押した状態を表わしたものであ
る。これにより、「パスポート」の部分が全黒表示42
に変わる。この状態で音声ボタン24が押されれば、
「私の」という発声が行われた後、「パスポート」が発
声される時間だけ空白をおいて、「です」という発声が
行われる。日本人を相手にある物を自分の物として主張
するときには、同図(c)のように液晶ディスプレイ1
2に表示された状態で、全黒の部分をメモ用紙に書いた
「物」や辞書の該当する用語を指し示すことで意思の伝
達が可能である。また、この全黒の部分が発声上空白時
間となることを利用して、日本語の該当する文節(この
場合には「パスポート」)の発声練習を行うこともでき
る。
【0045】同図(e)は、同図(c)の表示状態で英
語ボタン18を押した場合を示したものである。この表
示状態で音声ボタン24を押せば、全黒部分を除いた他
の全文節について英語の発声が行われる。これらの表示
または発声については、前記したのと同様の活用が可能
である。同図(e)は中国語ボタン16を押した場合で
あり、同様に対応する文節が全黒表示42となり、その
文節を除いたフレーズの発声が行われることになる。
【0046】同図(f)は、翻訳あるいは発声が行われ
た後に文節ボタン19が1回だけ押された場合を示した
ものである。これにより、全黒表示42が消える。すな
わち文節一部消去モードが解除の状態となる。したがっ
て、この状態で音声ボタン24が押されれば液晶ディス
プレイ12に表示されているフレーズ全体がその表示さ
れている言語で発声されることになる。もちろん、更に
文節ボタン19が押されれば、文節一部消去モードが再
び開始され、この表示例では中国語の1番目の文節に全
黒表示42が行われることになる。
【0047】図6は、この情報処理装置におけるフレー
ズの格納フォーマットを表わしたものである。図1に示
したROM33は言語格納用に3つの領域が割り当てら
れており、それぞれ日本語、英語および中国語が格納さ
れている。これらには、それぞれ同一の順番で各フレー
ズが格納されている。この図6では、「私のパスポート
です」というフレーズと「清潔なホテルを紹介して下さ
い」というフレーズの部分について各国言語の格納状態
を示している。
【0048】各フレーズはその内容や言語の種類によっ
て長さがまちまちとなる。そこで、フレーズとフレーズ
の間には各フレーズの終了を識別するための識別マーク
(本実施例では◆マーク)が挿入されている。また、本
実施例では、文節単位でアンダーラインを付したり全黒
表示を行うので、各文節を区別する必要がある。そこ
で、文節と文節の間には、スペース51を配置すること
にしている。また、日本語、英語および中国語の間で、
文節ごとの対応付けが必要となるので、文節それぞれの
先頭の1バイト(byte)には、、……で示した対応
文節ナンバが付加されている。例えば、「私のパスポー
トです」というフレーズの「私の」という文節には対応
文節ナンバが付加されており、これに対応する英語の
フレーズの「Here's my passport」の対応する文節「m
y」にも、同一の対応文節ナンバが付加されている。
【0049】図7は、本実施例におけるテキストデータ
構成を説明するためのものである。図1に示したROM
33の内部には、同図(a)に示すようにフレーズ先頭
アドレステーブル53が配置されており、ここには、各
フレーズの先頭アドレスが格納されている。ROM33
におけるテキスト実データの格納領域54は、同図
(b)に示すように個々のフレーズの長さが一定しない
可変長フレーズとなっている。この格納領域54の一部
を拡大すると、同図(c)に示すように◆マークに挟ま
れて1つのフレーズを構成する第1〜第nの文節が文節
ごとに圧縮されている。同図(d)に示すように文節の
テキストデータは、それぞれ2バイトのデータとして格
納されている。これらの各文節には、その先頭部分に1
バイト分の対応文節ナンバが付加されているので、1文
節当たり3バイトの固定長のデータ構成となっている。
1フレーズ当たりの文節数は定まっていないため、フレ
ーズのデータ長としては可変長となる。
【0050】次に文節の管理について説明する。文節の
管理を行うために、図1に示した作業用メモリ34内に
は、1バイト分の文節指定ナンバメモリと、同じく1バ
イト分の文節カウンタが設けられている。文節の指定が
行われないとき、すなわち図3のステップS104で文
節ボタン19が押されない通常の動作時には、文節指定
ナンバメモリには、数値“0”が格納されるようになっ
ている。これに対して、文節ボタン19が押されて本実
施例の文節指定モードあるいは文節一部消去モードが実
行される状態では、文節指定ナンバメモリに文節の指定
ナンバが格納されるようになっている。例えば2番目の
文節を指定するときには、数値“2”が格納されるよう
になっている。
【0051】図8は、本実施例の情報処理装置における
フレーズおよび文節の管理の様子を表わしたものであ
る。ここでは日本語から英語に言語変換が行われる例を
示している。前記したフレーズ先頭アドレステーブル5
3は、日本語フレーズ先頭アドレステーブル53Jと、
英語フレーズ先頭アドレステーブル53Eと、図示しな
い中国語フレーズ先頭アドレステーブル53Cの3つか
ら構成されている。それぞれには、フレーズごとにフレ
ーズナンバが付されており、同一のフレーズナンバには
同一のフレーズの先頭アドレスが格納されている。
【0052】したがって、フレーズナンバM(Mは任意
の整数)のフレーズの日本語が表示された段階で、この
フレーズを英語に翻訳して表示する際には、同図(a)
に示す日本語フレーズ先頭アドレステーブル53Jと同
一のフレーズナンバMを、同図(b)に示す英語フレー
ズ先頭アドレステーブル53Eから検索し、そのフレー
ズについての先頭アドレスを知り、図1に示したROM
33から1フレーズ分のテキストデータを読み出して表
示すればよい。フレーズは可変長であるが、◆マークに
よってその終端を知ることができる。
【0053】一方、日本語でフレーズナンバMのフレー
ズの第2の文節が指定されたとすると、図8(c)に示
すように文節指定ナンバメモリと文節カウンタに共にそ
の対応文節ナンバと等しい数値“2”がセットされ
る。そして、英語フレーズ先頭アドレステーブル53E
から、まず第Mのフレーズを検索し、このフレーズにお
ける文節指定ナンバメモリの格納値と等しい対応文節ナ
ンバの文節を検索する(図8(d))。文節指定モー
ドでは、これによって検索された文節にアンダーライン
41(図4参照)が付され、文節カウンタの数値が次の
文節を示す数値“3”に変更される。
【0054】図9および図10は、液晶ディスプレイに
フレーズが表示される制御を具体的に表わしたものであ
る。このうち図9は、文節指定モードあるいは文節一部
消去モードが指定されなかった場合の制御の様子を具体
的に表わしたものである。まず文節カウンタのカウント
値が“0”に初期化され(ステップS201)、続いて
図3で説明したフレーズ選択ボタン21、22の操作に
対応してフレーズ先頭アドレスがフレーズ先頭アドレス
テーブル53から読み出されて(ステップS202)、
そのアドレスのデータがROM33から読み出される
(ステップS203)。
【0055】CPU31はこのアドレスのデータが◆マ
ークを示すものであるかどうかを判別し(ステップS2
04)、そうでなければ(N)、先頭1バイトの対応文
節ナンバを除いた残り2バイトの圧縮されたデータ(テ
キストデータ)をデコードする(ステップS205)。
そして、このデコードされた文節を図1の表示用ドライ
バ37内に配置されている図示しない表示用メモリの該
当位置にビットパターンとして展開する(ステップS2
06)。表示用ドライバ37はこの内容を液晶ディスプ
レイ12に表示する(ステップS207)。この状態で
CPU31は文節カウンタを+“1”する(ステップS
208)。そして、ステップS203に戻りそのアドレ
スのデータの読み出しを行う。1文節は3バイトのデー
タで構成されているので、実際には3バイト分先のアド
レスを計算してそのアドレスのデータを読み出すことに
なる。
【0056】このようにして◆マークの読み出しが行わ
れるまで1文節ずつそのフレーズの言語が読み出され、
表示用メモリに追加的に展開される。このような動作は
高速で行われるので、使用者は該当のフレーズが液晶デ
ィスプレイ12にいきなり表示されたように認識する。
ステップS204で◆マークが検出されたら(Y)、文
節カウンタが再び“0”に初期化され(ステップS20
9)、その後は、文節ボタン19もフレーズ選択ボタン
21、22のいずれも押されないかぎり(ステップS2
10、S211;N)、表示用メモリの内容表示だけが
行われる(ステップS212)。
【0057】フレーズ選択ボタン21、22が押された
ときには、図3で説明したようにフレーズの切り替えが
行われる。このために、フレーズ選択ボタン21が押さ
れたときにはフレーズ先頭アドレステーブル53から1
つ前のフレーズの先頭アドレスが読み出され、他のフレ
ーズ選択ボタン22が押されたときには1つ後のフレー
ズの先頭アドレスが読み出される(ステップS21
3)。そして、ステップS202に戻って該当するフレ
ーズの表示制御が行われることになる。
【0058】一方、図10は図9のステップS210で
文節ボタンが押された場合の液晶ディスプレイの表示制
御の様子を表わしたものである。図2に示した文節ボタ
ン19が押されると文節カウンタのカウント値が+
“1”される(ステップS214)。ただし、文節カウ
ンタのカウント値が最後の文節を示す数値となっている
ときには、最初の文節を示すカウント値に変更される。
この状態で、CPU31は現在表示されているフレーズ
が翻訳済みのものか、あるいは音声ボタン24で発声が
行われた後のものであるかどうかのチェックを行う(ス
テップS215)。このような履歴は、作業用メモリ3
4に書き込んでおけばよい。翻訳または発声済みであれ
ば、この情報処理装置11は文節指定モードあるいは文
節一部消去モードを解除され、再び図9のステップS2
01の状態に戻り、通常の表示状態でフレーズの表示を
行う(リターン)。
【0059】これ以外の場合には(ステップS215;
N)、情報処理装置11が文節指定モードに設定されて
いるかどうかのチェックが行われる(ステップS21
6)。文節指定モードに設定されていれば(Y)、ま
ず、表示用メモリにおけるアンダーラインの表示領域の
内容をクリアする(ステップS217)。これは、先に
アンダーラインのパターンが書き込まれている場合があ
るので、新たな文節にアンダーラインを付加する前に他
の文節に付加されているアンダーラインを除去するため
である。次に、文節カウンタの示す数値の文節にアンダ
ーラインを付加するために表示用メモリのその部分にア
ンダーラインの書き込みを行う(ステップS218)。
そして、図9のステップS212に進み、表示用メモリ
の内容を液晶ディスプレイ12に表示させる。
【0060】この表示状態で文節ボタン19が更に1回
押されれば(ステップS210;Y)、文節カウンタが
リング状に“1”だけ歩進し、アンダーラインの位置が
文節単位で移動することになる。なお、各文節を表示用
メモリに展開する際に、その構成文字数が分かるので、
アンダーラインの長さはこれら文節ごとの文字数に応じ
て設定されることになる。
【0061】ステップS216で文節モード選択スイッ
チ23(図2)が文節一部消去モードの選択位置に設定
されていることが判別された場合(N)、CPU31は
表示用メモリに全黒表示が行われているかどうかをチェ
ックする(ステップS219)。このようなチェック
も、例えば作業用メモリ34に全黒表示の履歴を書き込
んでおくことで実現する。全黒表示が行われていないこ
とが判別した場合には(N)、文節カウンタの示す数値
の文節を全黒表示するように表示用メモリの内容を訂正
する(ステップS220)。そして、ステップS212
(図9)に進んで表示用メモリの内容を液晶ディスプレ
イ12に表示させる。
【0062】次に、液晶ディスプレイ12に現在全黒表
示が行われている場合(ステップS219;Y)につい
て説明する。全黒部分の文節のパターンは次の文節を全
黒表示するときに再現する必要がある。そこで、この情
報処理装置では全黒表示を行う際にその文節のパターン
を作業用メモリ34に一時的に退避させている。そし
て、次の文節を全黒表示するときにはこれを作業用メモ
リ34から読み出して表示用メモリ上で復旧させる(ス
テップS221)。この後に、文節カウンタの示す数値
の文節を全黒表示し(ステップS220)、その内容が
液晶ディスプレイ12に表示されることになる(ステッ
プS212)。
【0063】なお、以上の図9および図10で説明した
表示制御では、文節ボタン19が押されるたびにアンダ
ーラインが移動するとき、表示用メモリにおけるアンダ
ーラインの表示領域のみの書き換えを行うようにした。
これとは異なり、ステップS205でデータのデコード
を行った段階でその文節がアンダーライン用に指定され
た文節であるかどうかの判別を行い、そうでなければ元
のデータを表示し、アンダーラインの指定された文節で
ある場合にアンダーラインを付加するようにしてもよ
い。この場合には、文節カウンタにその表示の書き換え
を行った文節のカウント値をセットし、これを基準とし
て残りの文節部分の表示を再度行うようにすればよい。
この手法を採ると、全黒表示を行う場合であっても、あ
るいは他の表示制御であっても同一の作業手順にそって
制御を行うことができ、制御プログラムを共通化するこ
とができるという利点が生じる。
【0064】図11は、音声ボタンを操作して音声が出
力される原理を説明するためのものである。本実施例の
情報処理装置11では図11(a)に示すように、フレ
ーズ先頭音声アドレステーブル61がROM33(図
1)内に用意されている。フレーズ先頭音声アドレステ
ーブル61には、第1フレーズから順に音声データ先頭
アドレスaddr1 、addr2 、addr3 、……が
フレーズ先頭音声アドレステーブル61の先頭アドレス
を基準とした相対的なアドレスとして書き込まれてい
る。フレーズ先頭音声アドレステーブル61で先頭アド
レスが検索されると、その結果を用いて音声データアド
レステーブル62(同図b)の検索が行われる。図で
は、第3フレーズ目の音声データの呼び出しが行われる
場合を示している。
【0065】すなわち、音声データアドレステーブル6
2には、該当する第3のフレーズの先頭番地から第4の
フレーズの先頭番地の直前までの領域に、第3のフレー
ズを構成する各文節のアドレスが格納されている。文節
カウンタは1バイト構成であり、例えば第3の文節が文
節カウンタによって指定されていた場合には、第3の文
節のアドレスaddr33が音声データアドレステーブル
62から読み出されることになる。
【0066】同図(c)に示すようにROMの該当領域
63のアドレスaddr33には、該当する文節「紹介し
て」に相当する音声データが格納されている。これらの
音声データは、文節の長さが不定なので文節ごとに可変
長となっていることはもちろんである。
【0067】音声データの読み出しは、情報処理装置1
1の使用態様によって異なることはもちろんである。こ
の例で、文節指定モードが設定されている状態では、指
定された文節のアドレスaddr33についての音声デー
タのみが読み出され、その文節の発声が行われる。文節
一部消去モードでは、指定された文節のアドレスadd
33以外のアドレスaddr31、addr32、addr
34がこれらの順に読み出され、これらの発声が行われ
る。これらのモードが設定されていない通常の状態で
は、全アドレスaddr31〜addr34が順に読み出さ
れ、第3のフレーズ全体の発声が行われることになる。
【0068】図12〜図14、音声の出力についての制
御の流れを表わしたものであり、このうち図12は文節
指定モードにおける音声の出力制御の様子を表わしたも
のである。文節指定モードでは、文節が指定されている
ので、どの文節が指定されたかを示す指定文節メモリの
内容は“0”以外の値をとっている(ステップS30
1;N)。CPU31(図1)は、この状態のとき現在
発声しようとする言語についてのフレーズ先頭音声アド
レステーブル61(図11)の格納アドレスに現在表示
されているフレーズの番号に対応する音声データ先頭ア
ドレスを加えて、ROM33におけるそのフレーズの音
声データが格納されているアドレスをアドレスレジスタ
に格納する(ステップS302)。なお、この指定文節
メモリの内容が“0”となっているときには(Y)、次
の図13で説明する通常の音声出力についての制御が行
われる(ステップS303)。
【0069】アドレスレジスタにアドレスのセットが行
われたら、処理カウンタのカウント値を“0”に初期化
する(ステップS304)。このカウント値は、作業用
メモリ34の所定の領域にセットする。そして、現在の
処理カウンタのカウント値が文節カウンタのそれと一致
するかどうかの判別を行う(ステップS305)。一致
していなければ、発声の対象となる文節まで到達してい
ない。そこでこの場合には(N)、音声データアドレス
テーブル62に格納された次の文節のアドレスまでアド
レスレジスタの内容を増加させ(ステップS306)、
これに応じて処理カウンタを+“1”する(ステップS
307)。
【0070】このようにして処理カウンタのカウント値
を増加させていき、ステップS305でカウント値が一
致したら(Y)、そのアドレスの音声データをROM3
3から読み出し(ステップS308)、スピーチIC3
6を用いて音声信号を出力させ、スピーカ13からその
文節の音声を出力させる(ステップS309)。
【0071】図13は、図12のステップS303の制
御としてのフレーズ単位の音声出力制御を具体的に表わ
したものである。本実施例では音声データが可変長であ
るにもかかわらず、メモリの節約を行うために文節ごと
の音声データの格納領域側では◆マークの付加を省略し
ている。そこで、1つのフレーズを構成する文節の数を
テキストデータの格納領域側で◆マークを用いて検出
し、これによって音声データの終端の制御を行うように
なっている。
【0072】そこでこの場合には、まず現在表示してい
る言語のフレーズ先頭アドレステーブル53を用いて現
在表示されている該当のフレーズのアドレスをアドレス
カウンタにセットする(ステップS401)。次に、処
理カウンタのカウント値を“0”に初期化し(ステップ
S402)、アドレスレジスタのアドレスの示すデータ
をROM33の該当する領域から1バイトだけ読み出す
(ステップS403)。このデータがフレーズの終了を
示す◆マークであるかどうかの判別が行われ(ステップ
S404)、そうでなければ(N)、処理カウンタのカ
ウント値を“1”だけ加算して(ステップS405)、
アドレスを次の文節に相当する3バイト分増加させる
(ステップS406)。そして、ステップS403に戻
って同様の手順を◆マークが出現するまで繰り返す。す
なわち、このようにしてフレーズの終端に到達するまで
の文節の数が処理カウンタにセットされることになる。
【0073】ステップS404で◆マークが出現したら
(Y)、現在発声しようとする言語についてのフレーズ
先頭音声アドレステーブル61(図11)の格納アドレ
スに現在表示されているフレーズの番号に対応する音声
データ先頭アドレスを加えて、ROM33におけるその
フレーズの音声データが格納されているアドレスをアド
レスレジスタに格納する(ステップS407)。そし
て、そのアドレスの音声データをROM33から読み出
し(ステップS408)、スピーチIC36を用いて音
声信号を出力させ、スピーカ13からその文節の音声を
出力させる(ステップS409)。
【0074】次に処理カウンタのカウント値を“1”だ
け減算し(ステップS410)、その結果としてのカウ
ント値が“0”になっていなければ(ステップS41
1;N)、アドレスレジスタの内容を音声データのアド
レステーブルの次のアドレスまで加算する(ステップS
412)。そして、再びステップS408に戻ってその
アドレスの音声データをROM33から読み出してその
文節の音声を出力させる(ステップS409)。以下同
様にして処理カウンタのカウント値が“0”になるまで
次々と文節の発声が行われる。このようにして表示中の
フレーズの発声が行われる。
【0075】なお、このようにフレーズの文節の数を求
めて音声データの読み出しの終端を求める代わりに、フ
レーズ先頭音声アドレステーブル61(図11)から該
当のフレーズと次のフレーズのそれぞれの先頭番地を求
め、後のフレーズの先頭番地の直前までの音声データを
読み出すようにしてもよいことはもちろんである。
【0076】図14は、文節一部消去モードにおける音
声の出力制御の様子を表わしたものである。この制御で
も先のフレーズ全体の音声出力の場合と同様に1つのフ
レーズを構成する文節の数をテキストデータの格納領域
側で◆マークを用いて検出し、これによって音声データ
の終端の制御を行うようになっている。ステップS50
1〜S504はステップS401〜S406に対応する
ものである。そこで、ステップS503で◆マークが検
出された後の制御から具体的に説明することにする。
【0077】ステップS503で◆マークが出現したら
(Y)、現在発声しようとする言語についてのフレーズ
先頭音声アドレステーブル61(図11)の格納アドレ
スに現在表示されているフレーズの番号に対応する音声
データ先頭アドレスを加えて、ROM33におけるその
フレーズの音声データが格納されているアドレスをアド
レスレジスタに格納する(ステップS505)。そし
て、フレーズの音声の出力を行わない文節を示している
文節カウンタのカウント値を“1”だけ減算する(ステ
ップS506)。
【0078】今、発声の対象となるフレーズが図11
(c)に示すような「清潔なホテルを紹介して下さい」
というものであり、第1〜第4の文節によって構成され
ているものとする。そして、このうちの第3の文節「紹
介して」が液晶ディスプレイ12で全黒表示され、発声
が行われないように指示されているものとする。先のス
テップS503からステップS505に制御が移ったと
き、処理カウンタのカウント値は文節の数としての
“4”となっている。また、そのときの文節カウンタの
カウント値は、“3”となっている。したがって、今回
のステップS506の処理で、文節カウンタのカウント
値は“2”に変化する。CPU31はこの状態でアドレ
スレジスタにセットされたアドレスの音声データをRO
M33から読み出す(ステップS507)。そして、文
節カウンタのカウント値が“0”となっているかどうか
の判別を行う(ステップS508)。
【0079】このとき、文節カウンタのカウント値は
“2”なので(N)、CPU31はスピーチIC36を
用いて音声信号を出力させ、スピーカ13から第1の文
節の音声「清潔な」を出力させる(ステップS50
9)。そして、処理カウンタのカウント値を“1”だけ
減算させて“3”にする(ステップS510)。このと
きの処理カウンタのカウント値は“1”ではないので
(ステップS511;N)、CPU31はアドレスレジ
スタの内容を“1”だけ加算する(ステップS51
2)。そして、この後、ステップS506に制御が戻
る。
【0080】ここでは文節カウンタのカウント値が更に
“1”だけ減算されて“1”となる。そして、次の文節
の音声データが読み出され(ステップS507)、文節
カウンタのカウント値が“0”になっていないので、そ
の音声「ホテルを」がスピーカ13から出力される(ス
テップS509)。この後、処理カウンタのカウント値
が“1”だけ減算されて“2”となる(ステップS51
0)。そして、再びアドレスレジスタの内容が音声デー
タのアドレステーブルの次のアドレスまで加算され(ス
テップS512)、ステップS506に戻る。
【0081】ここで、文節カウンタのカウント値が更に
“1”だけ減算され、“0”となる。したがって、ステ
ップS507で読み出された音声データは、無出力状態
となる(ステップS513)。すなわち、増幅器39の
増幅率が零に設定されるか、この増幅器39の入力ある
いは出力が遮断される結果として、「紹介して」という
音声が出力されないことになる。しかしながら、音声の
出力動作は行われるので、その時間だけ無声状態が継続
する。すなわち、その時間に使用者は他の文節を自分で
発声することができる。
【0082】音声の無出力状態が終了すると、処理カウ
ンタのカウント値が更に“1”だけ減算されて“1”と
なる(ステップS510)。そして、アドレスレジスタ
の内容が音声データのアドレステーブルの次のアドレス
まで加算されて(ステップS512)、ステップS50
6に戻る。
【0083】ステップS506では文節カウンタのカウ
ント値が更に“1”だけ減算され、“−1”となる。そ
して、第4文節目の音声データの読み出しが行われる。
今回は文節カウンタのカウント値が“0”ではないので
(ステップS508;N)、「ください」という音声が
スピーカ13から出力される(ステップS509)。こ
の後、処理カウンタのカウント値が更に“1”だけ減算
されて“0”となる(ステップS510)。したがっ
て、次のステップS511でそのカウント値が“0”と
いう条件を満たすことになり(Y)、音声出力の制御が
終了することになる(エンド)。
【0084】図14で説明した文節一部消去モードにお
ける音声の出力制御では、音声の出力を行わない文節で
は文節に相当する長さだけ無音状態が継続することにな
った。したがって、用途によっては前記したように他の
文節を言い換える等の利点があるものの、例えばフレー
ズの先頭や後尾ではわざわざ無声状態に設定する必要が
なかったり、不自然な印象を与えることもある。例え
ば、「清潔なホテルを紹介して下さい」というフレーズ
の第1の文節を省略して「ホテルを紹介して下さい」と
いうこともできるし、第4の文節を省略して「清潔なホ
テルを紹介して」ということもできるが、これらの場合
には、無声状態の期間を設定しておく必要がない。ま
た、「私のパスポートです」というフレーズでは、いず
れの一文節を除去しても、フレーズとして活用すること
ができ、「私のです」と音声出力する場合には、除去し
た「パスポート」の部分に空白時間を置かない方が自然
である。
【0085】図15は、無声状態となる文節については
空白時間を設定しないようにした変形例を示すものであ
る。この変形例では、図14のステップS506の次に
直ちに文節カウンタが“0”となっているかどうかのチ
ェックを行い(ステップS508)、“0”となってい
なければ図15と同様にアドレスレジスタにセットされ
た次の音声データが読み出されて(ステップS50
7)、その音声出力が行われる(ステップS509)。
“0”となっていれば(ステップS508;Y)、音声
データの読み出しや音声の出力が省略されて、直ちにス
テップS510に進んで処理カウンタのカウント値が
“1”だけ減算されることになる。
【0086】装置によっては、文節一部消去モードで指
定された文節がフレーズの先頭または末尾であるかどう
かを判別し、これらの場合には無声状態に空白時間を設
定せず、フレーズの途中の文節の場合には使用者の事前
の選択によっていずれかの処理を行わせるようにしても
よい。
【0087】以上説明した実施例の情報処理装置では、
文節の指定をアンダーラインや全黒表示で行ったが、該
当する文字を点滅させたり、網をかけたり、白黒反転を
行ったり、異なった色で表示する等のように他の各種の
表現形態をとりうることはもちろんである。特に全黒表
示の代わりに網かけ表示や輝度を落とした表示を行う
と、消去される文節を認識することが可能なので、その
文節を見て参考にしながら他の文節に置き換えることが
でき、フレーズの言い換えの学習等を効果的に行うこと
ができる。
【0088】また、実施例の情報処理装置では合計10
個のシーンボタン151 〜1510を配置してシーンの選
択ができるようにしたが、このようなシーンボタンある
いはシーンキーを配置せずに情報処理装置を構成しても
よいことはもちろんである。また、実施例では液晶ディ
スプレイに2つの言語のうちの一方を選択的に表示する
ようにしたが、より大きなディスプレイを使用したり、
ケーブルを用いてテレビジョンやモニタ画面に接続した
ときには、2つまたは3つ以上の言語を同時に表示する
ようにしてもよい。
【0089】図16は、シーンボタンを無くした簡易型
の情報処理装置の外観を表わしたものである。この情報
処理装置71で図2に示した情報処理装置11と同一部
分には同一の符号を付している。この変形例の情報処理
装置71では、図2に示した文節モード選択スイッチ2
3も存在していない。すなわち、文節指定モードあるい
は文節一部消去モードのいずれか1つのモードの設定が
可能であり、文節ボタン19を押すことによりそのモー
ドへの移行が可能になっている。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、同一の意味を持つ文節同士を同一フレーズの
異なった言語間で1対1で対応付けるための数字等の対
応付け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの
文節に付加して格納したフレーズ用メモリを備えている
ので、例えば外国語のフレーズの中で意味が明確でない
文節にでくわしたときには、この文節を文節選択手段に
よって選択し、文節検索手段によって自国語等の熟知し
ている他の言語の対応する文節を検索させれば、該当す
る文節の内容から外国語のその文節の意味を確認するこ
とができる。すなわち、フレーズ全体の翻訳では分かり
にくかった各文節の意味を知ることができるので、外国
語を単語あるいは文節単位でその意味を確認したり学習
することができる。しかも、その文節の使用例としての
フレーズも見ることができるので、同音異義語で意味が
表示されても取り違えが少なく、更にフレーズとしての
例文を併せて学習することができるので、学習効果が高
くなる。
【0091】また、本発明では文節単位に対応付け情報
を付加しているので、文節の区切りを自動的に行うこと
ができる。したがって、単語の区切りも明確でない全く
未知の外国語であっても文の先頭が明確になり、文節の
詳しい意味を辞書で更に調べるような場合にも、辞書を
引きやすいという利点もある。更に、例えば英語の「no
t so much ……as……」(……ではなくてむしろ……)
のように、1つの文節の間に他の文節が挟まるような熟
語であっても、文節が数字や特殊符号によって完全に対
応付けられているので、これらの熟語を正確に把握する
ことができるという利点がある。
【0092】また、請求項2記載の発明によれば、同一
の意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間
で1対1で対応付けるための数字等の対応付け情報をそ
れぞれの言語で表わされた各フレーズの文節に付加して
格納したフレーズ用メモリを備えているので、例えば自
国語等の熟知している言語のフレーズに余計な文節が含
まれているときには、この文節を文節選択手段で除外の
ために選択して簡潔なフレーズ構成とさせ、これを外国
語等の他の言語に変換すれば、該当する文節を除いた形
でフレーズが表示されるので、装置に用意されたフレー
ズの数を実質的に増加させることができ、装置の活用の
場を広げることができる。
【0093】また、全黒表示等で示した文節を単に除去
対象の文節としてではなく、置き換えの対象とすること
によって、例えば全黒表示した文節の代わりにメモ書き
を示したり、該当する単語を辞書で指さす等の工夫を行
うことにより、料理のメニューを装置の用意した料理名
以外のもので自由に指定する等の応用が可能になり、用
意されたフレーズの数を実質的に何倍にも増加させるこ
とができる。
【0094】更に請求項3記載の発明によれば、同一の
意味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で
1対1で対応付けるための数字等の対応付け情報をそれ
ぞれの言語で表わされた各フレーズの文節に付加して格
納したフレーズ用メモリを備えているので、例えば外国
語のフレーズの中で意味が明確でない文節にでくわした
ときには、この文節を文節選択手段によって選択し、文
節検索手段によって自国語等の熟知している他の言語の
対応する文節を検索させれば、該当する文節の内容から
外国語のその文節の意味を確認することができる。ま
た、フレーズ全体の発音を聞いただけでは該当する文節
単独の発音が分からないような場合には、文節を指定し
てその発音を聞くことができる。すなわち、フレーズ全
体の翻訳では分かりにくかった各文節の意味や発音を知
ることができるので、外国語を単語あるいは文節単位で
その意味や発音を確認したり学習することができる。
【0095】特に、フレーズ全体の発音を個々の単語単
位ではなくフレーズごとに一連の音声データとして用意
しているような情報処理装置では、前後の単語との関係
で該当する文節の部分の発音や発声レベルが変化するそ
の状態までもデータとして格納しているので、文節単位
で音声データを取り出すことによって、発声について生
きた学習を行うことができる。また、相手に伝達させる
のに一番重要な文節のみを選択して発声させることがで
きるので、例えば「この大きな旅行カバンは機内に持ち
込めますか」と英語で表現する文章を利用し、「旅行カ
バン」(traveling bag またはsuitcase)の部分のみを
発声させて店先で「旅行カバン」を注文することがで
き、装置に用意されたフレーズの数を実質的に大幅に増
加させることができる。
【0096】また、請求項4記載の発明では、同一の意
味を持つ文節同士を同一フレーズの異なった言語間で1
対1で対応付けるための数字等の対応付け情報をそれぞ
れの言語で表わされた各フレーズの文節に付加して格納
したフレーズ用メモリを備えているので、例えば自国語
等の熟知している言語のフレーズに余計な文節が含まれ
ているときには、この文節を文節選択手段で除外のため
に選択して簡潔なフレーズ構成とさせ、これを外国語等
の他の言語に変換すれば、該当する文節を除いた形でフ
レーズが表示されるので、これを示すことで簡潔な意思
伝達が可能になる。また、不要な文節の発声を行わない
ようにしてそのフレーズの発声を行わせることができる
ので、音声によっても簡潔な意思伝達が可能である。こ
のように1つのフレーズを変形することによって、装置
に用意されたフレーズの数を実質的に増加させることが
でき、装置の活用の場を広げることができる。
【0097】更に、請求項4記載の発明では、発声の行
われない文節に空白時間を設定できるようにしておけ
ば、その部分に他の文節を自分で作って発音することに
よって用意されたフレーズの応用能力を高めることがで
きる。また、発音の難しい文節の箇所を無声状態として
自分で文章の流れにそって発音を練習することができ、
英語等の外国語の学習に有効である。すなわち、情報処
理装置を旅行先で役立てると共に、その旅行先に到着す
るまでの飛行機等の交通機関でも有効に活用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における情報処理装置の回
路構成の概要を示したブロック図である。
【図2】 本実施例の情報処理装置の外観を表わした平
面図である。
【図3】 本実施例の情報処理装置の動作の概要を表わ
した流れ図である。
【図4】 本実施例の情報処理装置で文節指定モードで
の動作例を表わした説明図である。
【図5】 本実施例の情報処理装置で文節一部消去モー
ドでの動作例を表わした説明図である。
【図6】 本実施例でフレーズの格納フォーマットを表
わした説明図である。
【図7】 本実施例におけるテキストデータ構成を示し
た説明図である。
【図8】 本実施例の情報処理装置におけるフレーズお
よび文節の管理の様子を表わした説明図である。
【図9】 本実施例で文節指定モードあるいは文節一部
消去モードが指定されなかった場合のフレーズの表示制
御の様子を表わした流れ図である。
【図10】 図9のステップS210で文節ボタンが押
された場合の液晶ディスプレイの表示制御の様子を表わ
した流れ図である。
【図11】 音声ボタンを操作して音声が出力される原
理を示した説明図である。
【図12】 本実施例で文節指定モードにおける音声の
出力制御の様子を表わした流れ図である。
【図13】 図12のステップS303の制御としての
フレーズ単位の音声出力制御を具体的に表わした流れ図
である。
【図14】 本実施例で文節一部消去モードにおける音
声の出力制御の様子を表わした流れ図である。
【図15】 図14のステップS506からステップS
510までの制御の流れの変形例を示す流れ図である。
【図16】 本発明の変形例における簡易型の情報処理
装置の外観を表わした平面図である。
【符号の説明】
11…情報処理装置、12…液晶ディスプレイ、13…
スピーカ、16…中国語ボタン、17…日本語ボタン、
18…英語ボタン、19…文節ボタン、21、22…フ
レーズ選択ボタン、23…文節モード選択スイッチ、2
4…音声ボタン、31…CPU、33…ROM、34…
作業用メモリ、36…スピーチIC、37…表示用ドラ
イバ、39…増幅器、41…アンダーライン、42…全
黒表示、51…スペース、53…フレーズ先頭アドレス
テーブル、61…フレーズ先頭音声アドレステーブル、
62…音声データアドレステーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の意味を持つ文節同士を同一フレー
    ズの異なった言語間で1対1で対応付けるための対応付
    け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文節
    に付加して格納したフレーズ用メモリと、 このフレーズ用メモリに格納された所定の言語の所望の
    フレーズを選択するフレーズ選択手段と、 このフレーズ選択手段によって選択されたフレーズの中
    の特定の文節を選択する文節選択手段と、 この文節選択手段で選択した文節に付加された前記対応
    付け情報を用い、前記フレーズ用メモリに格納された他
    の所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索す
    る文節検索手段と、 この文節検索手段によって検索された文節を同一フレー
    ズ内の他の文節と識別可能な状態で表示する対応文節表
    示手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 同一の意味を持つ文節同士を同一フレー
    ズの異なった言語間で1対1で対応付けるための対応付
    け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文節
    に付加して格納したフレーズ用メモリと、 このフレーズ用メモリに格納された所定の言語の所望の
    フレーズを選択するフレーズ選択手段と、 このフレーズ選択手段によって選択されたフレーズの中
    の特定の文節を選択する文節選択手段と、 前記フレーズ選択手段で選択されたフレーズ内の文節選
    択手段で選択した文節を除いた残りの全文節を表示する
    第1の文節表示手段と、 前記文節選択手段で選択した文節に付加された前記対応
    付け情報を用い、前記フレーズ用メモリに格納された他
    の所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索す
    る文節検索手段と、 この文節検索手段によって検索されたフレーズの対応す
    る文節を除いた残りの全文節を表示する第2の文節表示
    手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 同一の意味を持つ文節同士を同一フレー
    ズの異なった言語間で1対1で対応付けるための対応付
    け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文節
    に付加して格納したフレーズ用メモリと、 このフレーズ用メモリに格納された各フレーズの音声を
    表わした音声データを文節で区切って格納した音声デー
    タメモリと、 前記フレーズ用メモリに格納された所定の言語の所望の
    フレーズを選択するフレーズ選択手段と、 このフレーズ選択手段によって選択されたフレーズの中
    の特定の文節を選択する文節選択手段と、 この文節選択手段で選択した文節に付加された前記対応
    付け情報を用い、前記フレーズ用メモリに格納された他
    の所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索す
    る文節検索手段と、 前記文節選択手段によって選択された文節あるいは文節
    検索手段によって検索された文節の音声データを前記音
    声データメモリから読み出し音声の出力を行う音声出力
    手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 同一の意味を持つ文節同士を同一フレー
    ズの異なった言語間で1対1で対応付けるための対応付
    け情報をそれぞれの言語で表わされた各フレーズの文節
    に付加して格納したフレーズ用メモリと、 このフレーズ用メモリに格納された各フレーズの音声を
    表わした音声データを文節で区切って格納した音声デー
    タメモリと、 前記フレーズ用メモリに格納された所定の言語の所望の
    フレーズを選択するフレーズ選択手段と、 このフレーズ選択手段によって選択されたフレーズの中
    の特定の文節を選択する文節選択手段と、 前記フレーズ選択手段で選択されたフレーズ内の文節選
    択手段で選択した文節を除いた残りの全文節を表示する
    第1の文節表示手段と、 前記文節選択手段で選択した文節に付加された前記対応
    付け情報を用い、前記フレーズ用メモリに格納された他
    の所定の言語の同一のフレーズの対応する文節を検索す
    る文節検索手段と、 この文節検索手段によって検索されたフレーズの対応す
    る文節を除いた残りの全文節を表示する第2の文節表示
    手段と、 前記第1あるいは第2の文節表示手段によって表示され
    た前記残りの全文節の音声データを前記音声データメモ
    リから読み出し音声の出力を行う音声出力手段とを具備
    することを特徴とする情報処理装置。
JP6067203A 1994-04-05 1994-04-05 情報処理装置 Pending JPH07282062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6067203A JPH07282062A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6067203A JPH07282062A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07282062A true JPH07282062A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13338124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6067203A Pending JPH07282062A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07282062A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7844893B2 (en) 2005-03-25 2010-11-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Document editing method, document editing device, and storage medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7844893B2 (en) 2005-03-25 2010-11-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Document editing method, document editing device, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5791861B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
EP1667031A2 (en) HTML-e-mail creation system
JP4872323B2 (ja) Htmlメール生成システム、通信装置、htmlメール生成方法、及び記録媒体
KR20110046491A (ko) 정보 처리 장치 및 정보 처리 방법
JPH05324702A (ja) 情報処理装置
KR100931464B1 (ko) 음성출력장치 및 음성출력프로그램을 기록한 기록매체
JP2008186376A (ja) 音声出力装置及び音声出力プログラム
JPH07282062A (ja) 情報処理装置
JP6365520B2 (ja) 音声出力装置、音声出力方法、およびプログラム
JP5315775B2 (ja) 電子辞書装置
JP5511161B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP3306993B2 (ja) 電子翻訳機
JP4305515B2 (ja) 音声出力装置及び音声出力プログラム
WO2010010920A1 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP5733344B2 (ja) 電子装置、表示端末および本体装置
JPH1011457A (ja) 携帯型検索装置
CN106168945B (zh) 声音输出装置以及声音输出方法
JP6008012B2 (ja) 携帯型の電子辞書装置および携帯型の表示端末
JPH06332934A (ja) 電子辞書引き装置
JPH0319005Y2 (ja)
JP5083811B2 (ja) 電子機器、制御プログラムおよび制御方法
JPS63259686A (ja) 音声入力装置
JPH0830605A (ja) かな変換装置
JPH04259060A (ja) 文書読解支援装置
JPS5933083Y2 (ja) 電子式翻訳機