JPH0728150B2 - プリント板ユニット実装方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 主としてプリント板ユニットにより構成される装置のプ
リント板ユニット実装方式に関し、 実装効率が高く、システム変更に際しても実装変更が柔
軟に行うことができるプリント板ユニット実装方式を提
供することを目的とし、 複数のプリント板ユニットを実装可能なバックワイヤリ
ングボードと、前面より前面プリント板ユニットを実装
するためにバックワイヤリングボードに装着されている
複数の前面コネクタと、裏面より裏面プリント板ユニッ
トを実装するためにバックワイヤリングボードに装着さ
れている複数の裏面コネクタと、裏面コネクタに実装し
た裏面プリント板ユニットの必要個所を接続する外部ケ
ーブルとを備え、バックワイヤリングボード上の配線は
前面プリント板ユニットに共通のバス配線パターンおよ
び電源供給配線パターンのみとすることにより、前面プ
リント板ユニットのバックワイヤリングボードへの接続
条件を同一とし、前面プリント板ユニット間の専用配線
パターンは、バックワイヤリングボードに裏面より実装
された裏面プリント板ユニット間を外部ケーブルにて接
続するように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、主としてプリント板ユニットにより構成され
る装置のプリント板ユニット実装方式に関する。

例えば、ディジタル多重化装置等の通信装置の主要回路
は二重化構成を採用しており、システムダウン等の重要
障害を極力少なくするようにしている。

しかし、従来の実装方式ではプリント板ユニットのバッ
クワイヤリングボード上の実装位置は固定的になってお
り、実装効率も悪く、二重化構成を採用するときにはコ
ストは二倍になる。

そこで、実装効率が高く、システム変更にも柔軟に対応
することが可能で、かつコスト的にも安くできるプリン
ト板ユニット実装方式が必要となる。

〔従来の技術〕

第４図は従来例を説明する図である。第４図の例は複数
のプリント板ユニット10を実装するためのコネクタ2aを
装着してあるバックワイヤリングボード1aと各プリント
板ユニット10から外部の機器への配線を行うためのコネ
クタ3aを装着してあるコネクタ板５からなるシェルフ６
を示している。

このようなプリント板ユニットを使用する装置の一重
化、二重化は、その装置のシステム構成、およびコスト
等を考慮しユーザが選択できるようにしている。

ここでの例は、プリント板ユニットＡとＡ′、プリント
板ユニットＢとＢ′、プリント板ユニットＣとＣ′はそ
れぞれ同じ種類のプリント板ユニットで二重化構成をと
っており、プリント板ユニットＤ、Ｅは一重化構成であ
り図に示す実装となる。

ここで、ユーザが一重化構成を指定したときは、プリン
ト板ユニットＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅの実装位置はそれぞれ
指定されているため、Ａ′、Ｂ′、Ｃ′のプリント板ユ
ニットに対応する実装位置が空きスペースとなるが、こ
の空きスペースをつめて実装することは許されない。

従って、プリント板ユニットＥ、Ｆ、Ｇを増設する必要
が生じたときには、Ａ′、Ｂ′、Ｃ′のプリント板ユニ
ットに対応する実装位置が空きであってもそこには実装
できないため、シェルフを増設することが必要になる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述の従来例で説明したように、各プリント板ユニット
10を接続するために必要な配線がバックワイヤリングボ
ード2a上になされているため、各プリント板ユニット10
のバックワイヤリングボード2a上の実装位置は固定され
ている。

本発明は、実装効率が高く、システム変更に際しても実
装変更が柔軟におこなうことができるプリント板ユニッ
ト実装方式を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理を説明する図である。

図中に示す１は各前面プリント板ユニット10の共通配線
バスパターンおよび電源供給配線パターンのみを配線し
たバックワイヤリングボードであり、 ２は前面プリント板ユニット10を実装するための前面コ
ネクタであり、 ３は裏面プリント板ユニット20を実装するための裏面コ
ネクタであり、 ４は各前面プリント板ユニット10間の配線必要端子を裏
面コネクタ３および裏面プリント板ユニット20を経由し
て引き出し接続する外部ケーブルであり、 かかる手段を具備することにより本課題を解決するため
の手段とする。

〔作用〕

複数のプリント板ユニットを実装できるバックワイヤリ
ングボード１には各前面プリント板ユニット10に共通の
バス配線パターンおよび電源供給配線パターンのみを配
線する。

例えば、プリント板ユニットの種類が異なったものであ
っても、A1端子は＋5V、A2端子はアース、A3端子はクロ
ック等共通に使用する端子は位置を固定しておくことに
より、各前面プリント板ユニット10のバックワイヤリン
グボードへの接続条件を同一とし、前面プリント板ユニ
ット10間の専用配線パターンは、裏面コネクタ３、裏面
プリント板ユニット20を経由して引き出し、外部ケーブ
ル４にて接続することにより、前面プリント板ユニット
10をバックワイヤリングボード１上のコネクタ２のどの
位置にでも自由に実装することが可能となる。

〔実施例〕

以下本発明の要旨を第２図〜第３図に示す実施例により
具体的に説明する。

第２図は本発明の実施例を説明する図、第３図は本発明
によるプリント板ユニット実装位置を説明する図をそれ
ぞれ示す。

第２図の本発明の実施例は第１図で説明したバックワイ
ヤリングボード１と前面コネクタ２と裏面コネクタ３と
裏面プリント板ユニット20と外部ケーブル４とこれらを
収容するシェルフ６とから構成しており、前面プリント
板ユニット10の位置は自由に実装できる。

第３図はプリント板ユニットの実装位置を説明する図で
あり、最初の状態で共通部のユニットＡ、Ｂ、Ｃが一重
化構成であると、左から順にユニットＡ、Ｂ、Ｃと実装
し、４番目以降オプションのプリント板ユニットを実装
できる。

これは実装の１例であり、右から実装、あるいは間隔を
あけて実装しても差し支えない。プリント板ユニットを
実装後必要個所を外部ケーブル４により接続する。

これの共通部プリント板ユニットＡ、Ｂ、Ｃを二重化す
るときは、左からユニットＡ、Ａ′、Ｂ、Ｂ′、Ｃ、
Ｃ′と実装し７番目以降にオプションのプリント板ユニ
ットを実装し必要個所を外部ケーブル４にて接続する。

このような実装方式をとることにより、実装効率が高
く、システム変更に対しても柔軟に対応でき、かつ経済
的なプリント板実装方式を実現できる。

また、前面プリント板ユニット10の実装位置が指定され
ず、自由に実装できることから、バックワイヤリングボ
ード１およびシェルフ６が１種類に統一できるため、製
造、試験、管理に係わるコストの低減できる効果もあ
る。

第１図に示す原理図においては、前面コネクタ２と裏面
コネクタ３は独立したコネクタを使用して説明したが、
前面コネクタ２と裏面コネクタ３と共通のピンを使用す
るプレスフィットコネクタを使用することも可能であ
り、第２図に示す実施例はプレスフィットコネクタを使
用したものであり、前面プリント板ユニットと裏面プリ
ント板ユニットは同一線上に並んでいる。

〔発明の効果〕

以上のような本発明によれば、実装効率が高く、システ
ム変更に対しても柔軟に対応でき、かつ経済的なプリン
ト板ユニット実装が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理を説明する図、 第２図は本発明の実施例を説明する図、 第３図は本発明によるプリント板ユニットの実装位置を
説明する図、 第４図は従来例を説明する図、 をそれぞれ示す。 図において、 １、1aはバックワイヤリングボード、２は前面コネク
タ、2a、3aはコネクタ、４は外部ケーブル、５はコネク
タ板、６はシェルフ、10は前面プリント板ユニット、20
は裏面プリント板ユニット、をそれぞれ示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のプリント板ユニットを実装可能なバ
   ックワイヤリングボード（１）と、 前面より前面プリント板ユニット（10）を実装するため
   に前記バックワイヤリングボード（１）に装着されてい
   る複数の前面コネクタ（２）と、 裏面より裏面プリント板ユニット（20）を実装するため
   に前記バックワイヤリングボード（１）に装着されてい
   る複数の裏面コネクタ（３）と、 前記裏面コネクタ（３）に実装した該裏面プリント板ユ
   ニット（20）の必要個所を接続する外部ケーブル（４）
   とを備え、 前記バックワイヤリングボード（１）上の配線は該前面
   プリント板ユニット（10）に共通のバス配線パターンお
   よび電源供給配線パターンのみとすることにより、該前
   面プリント板ユニット（10）の前記バックワイヤリング
   ボード（１）への接続条件を同一とし、該前面プリント
   板ユニット（10）間の専用配線パターンは、前記バック
   ワイヤリングボード（１）に裏面より装着された該裏面
   プリント板ユニット（20）間を前記外部ケーブル（４）
   にて接続することを特徴とするプリント板ユニット実装
   方式。